女性患者にみられる最近の傾向と これに対する治療法の検討 鳴海クリニック 鳴海淳郎 (112例) 以上の考えに基づいた治療の実際 1.とくに神経因子が濃厚な場合 次表の中、内服の第1例にそれを示す。 2.とくにIgEが高くてアレルギーが濃厚な場合 次表の中、内服の第2例にそれを示す。 3.性ホルモンの関係が考えられる場合 ・プレグナンジオールを少なくとも2,3ヶ月投与する と月経前になっても悪化せず、 ・場合によっては月経も順調になる等の効果が期待 できる。 以上の考えに基づいた治療の実際 1.とくに神経因子が濃厚な場合 次表の中、内服の第1例にそれを示す。 2.とくにIgEが高くてアレルギーが濃厚な場合 次表の中、内服の第2例にそれを示す。 3.性ホルモンの関係が考えられる場合 ・プレグナンジオールを少なくとも2,3ヶ月投与する と月経前になっても悪化せず、 ・場合によっては月経も順調になる等の効果が期待 できる。 以上の考えに基づいた治療の実際 1.とくに神経因子が濃厚な場合 次表の中、内服の第1例にそれを示す。 2.とくにIgEが高くてアレルギーが濃厚な場合 次表の中、内服の第2例にそれを示す。 3.性ホルモンの関係が考えられる場合 ・プレグナンジオールを少なくとも2,3ヶ月投与する と月経前になっても悪化せず、 ・場合によっては月経も順調になる等の効果が期待 できる。 ノイロトロピンの有用性 瀧野増市氏よって発見されたワクシニアウイルス 接種家兎から得られた炎症皮膚抽出物 (1976年以来販売) 作用機序 ・興奮したあらゆる神経に対する 鎮静作用、鎮痛作用 ・抗アレルギー作用 塩酸ヒドロキシジン(アタラックス)の有用性 抗アレルギー性緩和精神安定剤 ・優れた抗アレルギー作用 ・優れた中枢的な自律神経安定化作用 ・依存性を示さない 塩酸オロパタジン(アレロック)の有用性 (2001年3月販売開始) ・従来の抗アレルギー作用 ヒスタミンH1受容体拮抗作用 ヒスタミン遊離抑制作用 の他 ・サブスタンスP抑制作用 各種疾患の「かゆみ」対策 帯状疱疹の神経痛の軽減 一般にストレスに弱い患者の治療にも応用 塩酸エピナスチン(アレジオン)の有用性 (1994年6月販売開始) ・ 神経成長因子(NGF)の上昇を抑制し、 サブスタンスPも有意に抑制する。 ・ Th1ケモカイン産生、免疫担当細胞表面分子 の発現を抑制。 ・ 抗アレルギー薬としてTh2媒介性疾患に奏功 する他、皮膚Th1病にも奏功。 塩酸フェキソフェナジン(アレグラ)の有用性 (2000年11月販売開始) ・高く安定した病変皮膚組織内濃度を維持する ことによってケラチノサイトのTh2サイトカイン 産生を抑える。 ・・・ アトピー症状に対する「速効性」 ・脳内に殆んど移行せず、脳内H1 受容体に結 合しにくい。 ・・・ 眠気が少ない プレグナンジオールの有用性 ・プレグナンジオールはホルモン作用を有しな いが、黄体ホルモンと競争的に毛嚢皮脂腺 系に作用し、黄体ホルモンの作用を減弱す るものと思われる。 ・一部は脳下垂体に作用して、性腺刺激ホル モン分泌に影響を与えることも考えられる。 ・副作用の心配なし。 神経・内分泌・免疫系のクロストークシステム (東京医科歯科大学・廣川勝いく教授 による) アレルギー性皮膚疾患における三位一体の治療 ・アレルギー性炎症に対して 従来の抗アレルギー薬の使用 ヒスタミンH1受容体拮抗作用 ヒスタミン遊離抑制作用 ・神経性炎症に対して 新しい抗アレルギー薬の使用 サブスタンスPの遊離抑制 神経成長因子の上昇抑制 ・内分泌、とくに性ホルモンの異常(月経異常)に対して プレグナンジオールの使用 以上は 第81回日本皮膚科学会大分地方会 (2007年7月1日)において発表した。
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