クボタのアスベスト

クボタのアスベスト
2006.4.19
クボタの対応
• クボタの旧神崎工場で働いていた協力会社
員を含む79人がアスベスト関連病で死亡、周
辺住民5人が中皮腫になった(2005.6)
• 石綿規制のない時代に危険性の高い青石綿
を使用
• 2005年12月25日クボタの社長は、道義的責
任を感じおわび
– 地域住民に対して社員並みの補償をする方針
– できるだけ早い問題解決
アスベスト問題
• 発症までに時間がかかる
– 30年から40年の潜伏期間
– 部品の使用期間と劣化の可能性
– 労災申請の期間が過ぎる
• 治す方法が見つかっていない
• 労災から公害へ
• クボタは自発的に公開、補償金を出す(3000万程
度)
• アスベストが原因とされる中皮腫の死亡者は、95年
以降計6000人
他の会社
• 住友重機械工業:横須賀市内の造船所の元
社員14人が中皮腫で死亡
– 船の配管などの断熱材として石綿を含む材料を
使用
• 日立造船:元社員3人が中皮腫による死亡
• 日立化成工業、東京ガス:元社員1人ずつ死
亡
– ニチアス、日本バルカー工業、太平洋セメント
• 労災の認定は受ける、因果関係は不明
対策
• 1972年 国際労働機関ILOの専門家会議が
石綿の発がん性を指摘
– 日本:毒性の強い青・茶石綿の使用禁止は95年
– 80年代にアイスランド、ノルウェー、スイスが石綿
使用を禁止
– 米国では、70年代から健康被害の関心が高まり、
集団代表訴訟が増加
– 日本は、労働省が76年に工場従業員だけでなく、
周辺住民への被害を指摘、ただ通産省に内容を
連絡しただけで、会議は開かれなかった
9.11
環境問題
• 1972年にアスベスト禁止措置を講じたとき、WTCは
建設中、一つは40階まで、もう一つは20階までアス
ベストが鉄骨の耐火用、配管の緩衝材として使用
(400t~1000t)
• 崩壊した近隣ビルでは、市の緊急司令室に電源を
供給する目的で地下に数千ガロンのディーゼル燃
料が備蓄
• その他のビルも合わせて7万ガロン
• 『フォールアウト』ゴンザレス 岩波書店
アスベスト訴訟
• 原告の数は130万人から310万人、支払い総額は
2000億ドルになるだろうと、予想
• アスベスト訴訟で倒産した会社は、55社
– 製造物責任訴訟で、アスベスト製造業者は数十億ドルの
賠償金を課せられ、アスベストメーカー ジョンズ・マンス
ビルは倒産(1982年)を余儀なくされた
• 1970年代以降規制、アスベスト疾患の潜伏期間が
40年
• 健康なのに1人2500万ドル、アスベスト・メーカーは
存在しない、別の州の零細企業
• 誰に、賠償請求するか、将来ガンになる恐怖