衛星リモートセンシング技術の活用による環境・防災に

衛星リモートセンシング技術の活用による
環境・防災問題に関する高度人材育成
【背景】
①地球環境問題が深刻化、世界各地で大規模な災害が多発
⇒広域にわたって環境や災害状況をモニターする必要性
⇒衛星リモートセンシング技術が最適
②衛星データを活用できる人材が絶対的に不足
⇒人材育成とデータ利用のための環境整備は喫緊の課題
実施内容
環境汚染
豪雨、洪水
土砂災害
地震、津波
【目的】
インドネシア国立ウダヤナ大学との国際共同授業の拡充によって、
日本およびアジア各国の環境・防災問題の解決に貢献する高度な
衛星リモートセンシング技術を身につけた環境・防災分野の人材を
育成する。
育成した人材が貢献
アジア各国の
環境・防災問題
育成した人材が貢献
衛星リモートセンシング技術を活用できる
日本国内の
環境・防災問題
首都直下地震
東海、東南海、南海地震
福島第一原発放射能汚染
洪水、火山災害
環境・防災に関する高度人材
衛星通信の実現
国際共同授業
指導教員として
論文指導
インドネシア国立
ウダヤナ大学
山口大学大学院理工学研究科
安全環境研究センター「防災システム研究部門」、「応用リモートセンシング部門」
からなるプロジェクトチーム
国際共同授業
11科目を開講
地球環境の基礎的事項
リモートセンシング技術
国際インターンシップ
リモートセンシング技術を
活用した問題解決能力
研究者の招聘
国際共同プロジェクト
基礎力
国際共同プロジェクト
センチネル・アジア
JAXA, ADRC等
ウダヤナ大学, AIT等
修士論文・博士論文
指導教員5名
定期ミーティング・ゼミ
遠隔ミーティング
衛星データの提供
センチネル・アジア
自然災害の監視を
国際共同プロジェクト 目的とした国際協力
プロジェクト
国際インターンシップ
研究者の招聘
実践力・国際感覚
応用力
国際共同プロジェクト
国際OJT
留学生
AIT他、アジアの
協定締結大学
博士前期課程
留学生
留学生
博士前期課程 5名程度/年
博士後期課程 1~3名程度/年
学部学生
修士学生
博士後期課程 博士前期課程 5名程度/年
博士後期課程 1~3名程度/年
山口大学および日本のその他大学
【効果】 ①高度なリモートセンシング技術を身につけた人材が育成できる。
②喫緊の課題である日本を含めたアジア各国の環境・防災問題の解決に貢献できる人材が育成できる。
センチネル・
アジア参画機関
・JAXA, ADRC,
LAPAN, AIT
など
衛星リモートセンシング技術の活用による環境・防災問題に関する高度人材育成
YAMAGUCHI UNIVERSITY
本事業の特徴
ウダヤナ大学との高速・大容量衛星通信システムを使った高度
な国際同時授業
山口大学の環境問題、防災問題に関する高いリモートセンシング
技術の活用
センチネル・アジアのデータ解析拠点DAN (Data Analysis
Node)として国際貢献
国際共同研究、国際インターンシップを通した人材育成
衛星データアーカイブスの構築と充実
ALOS2(2013年打ち上げ)、ALOS3(2015年打ち上げ 予定)へ
の対応
衛星リモートセンシング技術の活用による環境・防災問題に関する高度人材育成
YAMAGUCHI UNIVERSITY
本事業の必要性・緊急性
地球環境問題が深刻化、世界各地で大規模な災害が多発
広域にわたって環境や災害状況をモニターする必要性
衛星リモートセンシング技術が最適
衛星データを十分に使いこなせる技術者が不足
新燃岳噴火
東日本大震災
タイ洪水
メキシコ湾原油流出
渤海海洋汚染
北京大気汚染
衛星リモートセンシング技術の活用による環境・防災問題に関する高度人材育成
YAMAGUCHI UNIVERSITY
特徴を活かした目指すべき人材像
ウダヤナ大学(インドネシア)
センチネル・アジア参加国際機関
・JAXA (宇宙航空研究開発機構)
・LAPAN(インドネシア航空宇宇宙研究所)
・AIT (アジア工科大学)
最新の衛星リモートセンシング技術
国際共同授業
国際共同研究
包括的な連携
山口大学
防災・環境への衛星リモート
センシングの活用技術
DANとしての活動
国際共同授業
国際共同研究
国際インターンシップ、国際OJT
衛星リモートセンシング技術を活用でき、アジア地域の環境・
防災問題に貢献できる高度な技術をもった人材の育成
衛星リモートセンシング活用能力
国際コミュニケーション能力
様々な問題に対応できる戦略的マネジメント能力
衛星リモートセンシング技術の活用による環境・防災問題に関する高度人材育成
YAMAGUCHI UNIVERSITY
教育内容
基礎力
実践力・国際感覚
アジア太平洋域の自然災害の監視を
目的とした国際協力プロジェクト
(センチネル・アジア)に参画。
ウダヤナ大学と緑化に関するパイロット
プロジェクトを立ち上げ。
プロジェクトを通じたOJTを実施。
国際共同プロジェクト
環境や防災、衛星リモートセンシングに
関する大学院の共同授業をウダヤナ大学
との間で実施。
現在11科目を開講。
衛星通信システムに変更することにより、
安定で高速、高画質な通信環境を実現。
国際インターンシップ
センチネル・アジア参画機関、JAXA、
JAMSTEC等で国際インターンシップ、
国際OJTを実施。
応用力
修士論文
博士論文
与えられたテーマに対して、現状の把握
と整理、問題点の提起と整理、客観的な
データ分析と、それを駆使した論述を総
合的に行う。
研究テーマの例
津波による浸水域の抽出
火山噴火の環境への影響評価
気候変動による砂漠化
降雨予測への適用
土砂災害発生域の抽出
漁業への利活用
海岸・港湾の防災マネジメント
教材の全面改定を行い、質の高い教育
を実現。
国際共同授業
標準的な修業パターン
博士前期(2年間)
博士後期(3年間)
博士前期→博士後期(4年間)
1年
2年
3年
4年
衛星リモートセンシング技術の活用による環境・防災問題に関する高度人材育成
YAMAGUCHI UNIVERSITY
基礎力(カリキュラム編成)
①地球環境の基礎的事項を修得
講義名(英文)
講義
講義名(邦文)
開講場所
1
Environmental Fluid Dynamics
環境流体力学
山口大学(5コマ)、ウダヤナ大学(10コマ)
2
Oceanography
海洋・大気力学特論
山口大学(5コマ)、東京(10コマ)
3
Climate Change
気候変動論特論
山口大学(5コマ)、ウダヤナ大学(5コマ)、東京(5コマ)
講義と演習
②リモートセンシング技術を修得
講義名(英文)
講義名(邦文)
開講場所
1
Space Engineering & Satellite Remote Sensing
宇宙工学・衛星リモートセンシング特論
ウダヤナ大学(15コマ)
2
Environment Remote Sensing
環境リモートセンシング特論
ウダヤナ大学(15コマ)
3
Digital Image Processing
デジタル映像処理特論
山口大学(15コマ)
4
Advanced Geoinfomatics
空間情報学特論
山口大学(15コマ)
③リモートセンシング技術を活用した問題解決能力を修得
講義名(英文)
講義と演習
講義名(邦文)
開講場所
1
Disaster Mitigation
自然災害特論
山口大学(4コマ)、ウダヤナ大学(11コマ)
2
Land, Water, & Vegetation Conservation
陸域・水域・植生保全特論
山口大学(10コマ)、ウダヤナ大学(5コマ)
3
Lake & Coastal Environment
沿岸・湖水環境特論
ウダヤナ大学(15コマ)
4
Environmental Restoration
環境修復特論
山口大学(15コマ9
地球環境の
基礎的事項を修得
リモートセンシング技術を
修得
リモートセンシング技術を活用した
問題解決能力を修得
衛星リモートセンシング技術の活用による環境・防災問題に関する高度人材育成
YAMAGUCHI UNIVERSITY
インドネシア国立ウダヤナ大学との国際共同授業
平成22年度から実施
講義のあとの記念写真、いずれもウダヤナ大学の教室で。後方のスクリーンは山口大学の教室
現状
インターネット回線を使った
国際共同授業
(問題点)
通信容量、通信速度の不足
本取組
衛星通信システム
の導入
教材の全面改訂
衛星通信システムを使った
国際共同授業
(メリット)
大容量、高速通信
動画配信によるリアルタイム演習
衛星リモートセンシング技術の活用による環境・防災問題に関する高度人材育成
YAMAGUCHI UNIVERSITY
実践力・国際感覚
センチネンタル・アジアのデータ解析拠点(Data Analysis Node)に認定
国際共同プロジェクト
センチネルアジア*(国際協力プロジェクト)に参画
*アジア太平洋域の自然災害の監視を目的とした国際協力プロジェクト
・衛星データ・アーカイブスの構築
・DANとしての活動
ウダヤナ大学と緑化に関する
パイロットプロジェクトを実施
OJTによる
実践力・国際感覚の修得
実施先
センチネル・アジア参画機関
JAXA, ADRC等
ウダヤナ大学、AIT、交流協定大学
国際インターンシップ
衛星リモートセンシング技術の活用による環境・防災問題に関する高度人材育成
YAMAGUCHI UNIVERSITY
応用力
修士論文・博士論文の指導
指導体制:主指導教員1名、副指導教員4名
月1回の定例ミーティングの他にゼミを実施
(必要に応じて、遠隔ミーティングを行う)
国際インターンシップ、国際OJTに参加
与えられたテーマに対して、現状の把握と整理、
問題点の提起と整理、客観的なデータ分析と、
それを駆使した論述を総合的に行う。
留学生との打合せ
研究テーマの例
論文作成を通した
応用力の修得
環境や防災問題に対する科学的理解力と深い洞察力
創造力や柔軟な発想力、自ら考える能力
情報収集力、情報分析力
プレゼン能力、文章作成能力
コミュニケーション能力
東日本大震災での津波による浸水域の抽出
東海・東南海・南海地震における即時被害状況把握
火山噴火が植生に及ぼす影響の評価
北東アジアの草原地域における砂漠化と砂漠緑化
降雨予測への適用
土砂災害発生域の抽出
漁業への利活用
海岸・港湾の防災マネジメント