光ディスクIC 4chドライバ+パワーコントローラ BA6893AK BA6893AKはポータブルCDに必要な、4chドライバと電源、リセット、充電回路、減電検出機能を1チップ化した ICです。ドライバ部の電源は内蔵のスイッチングレギュレータを使って供給できるため、セットの低消費電力化に 最適です。 ●用途 ポータブルCD ●特長 1)Hブリッジドライバを4ch内蔵。 2)DC / DCコンバータコントロール回路内蔵。 3)リセット回路。 4)減電検出回路。 5)充電池充電回路。 6)リップルフィルタ回路。 7)オーディオリファレンス出力。 8)低消費電力。 9)サーマルシャットダウン回路。 10)QFP44パッケージ。 ●絶対最大定格(Ta=25℃) Parameter 電源電圧 ドライバ出力電流 許容損失 Symbol Limits Unit VCC 13.5 V IO 500 mA mW Pd *1625*1 動作温度範囲 Topr −30∼+85 ℃ 保存温度範囲 Tstg −55∼+150 ℃ *1 Ta=25℃以上で使用する場合は、1℃につき5mWを減じる。 ●推奨動作条件 Parameter Symbol Min. Typ. Max. Unit コントロール回路電源電圧 VSYS1 2.7 3.2 5.5 V プリドライバ回路電源電圧 VSYS2 2.7 3.2 5.5 V “H”ブリッジ電源電圧 HVCC ––– PWM BATT V パワー電源電圧 BATT 1.5 2.4 8.0 V CHGVCC 3.0 4.5 8.0 V Ta −10− 25 70 ℃ 充電回路電源電圧 周囲温度 510 光ディスクIC BA6893AK ●ブロックダイアグラム 511 光ディスクIC BA6893AK ●各端子説明 Pin No. 端子名 Pin No. 端子名 1 BSEN 電池電圧モニタ端子 23 BRAKE1 ch1ブレーキ端子 2 BATT バッテリ電源入力端子 24 OUT4R ch4負出力 3 RESET リセット検出出力端子 25 OUT4F ch4正出力 4 DEAD デッドタイム設定端子 26 OUT3R ch3負出力 5 SW 昇圧用トランジスタ駆動端子 27 OUT3F ch3正出力 6 EO エラーアンプ出力端子 28 POWGND 7 EI エラーアンプ入力端子 29 OUT2F ch2正出力 8 SPRT ショート保護設定端子 30 OUT2R ch2負出力 9 CT 三角波出力端子 31 OUT1F ch1正出力 10 AREF オーディオリファレンス出力 端子 32 OUT1R ch1負出力 33 RCHG 充電電流設定端子 11 CRP リップルフィルタ平滑端子 34 AMUTE リセット反転出力端子 12 VSYS1 35 EMP エンプティ検出出力端子 36 HVCC Hブリッジ電源入力端子 37 PSW PWMトランジスタ駆動端子 38 CLK 外部クロック同期入力端子 39 START 昇圧DC / DCコンバータ起動端子 40 OFF 昇圧DC / DCコンバータOFF端子 41 CHGVCC 42 SEL 43 PREGND プリ部電源グランド 44 PWMFIL PWM位相補償端子 13 PRP 機 能 コントロール回路電源入力端子 リップルフィルタ用 トランジスタ駆動端子 14 AVCC リップルフィルタ出力端子 15 VSYS2 プリドライバ電源入力端子 16 VREF 基準電源入力端子 17 IN3 ch3制御信号入力端子 18 IN4 ch4制御信号入力端子 19 MUTE34 20 IN2 21 MUTE2 22 IN1 ch3、ch4ミュート端子 ch2制御信号入力端子 ch2ミュート端子 ch1制御信号入力端子 注)ドライバの正出力、負出力は入力端子に対する極性 512 機 能 パワー部電源グランド 充電回路電源入力端子 エンプティ検出レベル切換え端 子 光ディスクIC BA6893AK ●入出力回路図 513 光ディスクIC 514 BA6893AK 光ディスクIC BA6893AK 515 光ディスクIC 516 BA6893AK 光ディスクIC BA6893AK 517 光ディスクIC BA6893AK ●電気的特性(特に指定のない限り Ta=25℃,BATT=2.4V,VSYS1=VSYS2=3.2V,VREF=1.6V, 電気的特性(CHGVCC=0V,fCLK=88.2kHz) Parameter Symbol Min. Typ. Max. Unit Conditions BATT スタンバイ時電流 IST ––– 0 3 μA BATT=9V, VSYS1=VSYS2=VREF=0V BATT 無負荷時電源電流 IBAT ––– 2.5 4.0 mA HVCC=0.45V, MUTE34=3.2V VSYS1 無負荷時電源電流 ISYS1 ––– 3.3 4.5 mA HVCC=0.45V, MUTE34=3.2V,EI=0V VSYS2 無負荷時電源電流 ISYS2 ––– 4.1 5.5 mA HVCC=0.45V, MUTE34=3.2V CHGVCC 無負荷時電源電流 ICGVCC ––– 0.65 2.0 mA CHGVCC=4.5V, ROUT=OPEN ch1、3、4、ch2 電圧利得 GVC134 12 14 16 dB GVC2 21.5 23.5 25.5 dB 正負電圧利得差 ΔGVCΔ −2− 0 2 dB ch1、3、4、ch2 IN端子入力抵抗 RIN134 9 11 13 kΩ RIN2 6 7.5 9 kΩ 最大出力振幅 VOUT 1.9 2.1 ––– V 下側Tr飽和電圧 VSATL ––– 240 400 mV IO=−300mA,IN=0and3.2V 上側Tr飽和電圧 VSATU ––– 240 400 mV IO=300mA,IN=0and3.2V 入力オフセット電圧 VOI −8− 0 8 mV ch1、3、4、ch2 出力オフセット電圧 VOO134 −50− 0 50 mV VOO2 −130− 0 130 mV VDB −10− 0 10 mV BRAKE1 ONスレッショルド電圧 VBRON 2.0 ––– ––– V IN1=1.8V BRAKE1 OFFスレッショルド電圧 VBROFF ––– ––– 0.8 V IN1=1.8V MUTE2 ONスレッショルド電圧 VM2ON 2.0 ––– ––– V IN2=1.8V MUTE2 OFFスレッショルド電圧 VM2OFF ––– ––– 0.8 V IN2=1.8V MUTE34 ONスレッショルド電圧 VM34ON ––– ––– 0.8 V IN3=IN4=1.8V MUTE34 OFFスレッショルド電圧 VM34OFF 2.0 ––– ––– V IN3=IN4=1.8V VREF ONスレッショルド電圧 VREFON 1.2 ––– ––– V IN1=IN2=IN3=IN4=1.8V VREF OFFスレッショルド電圧 VREFOFF ––– ––– 0.8 V IN1=IN2=IN3=IN4=1.8V BRAKE1ブレーキ電流 IBRAKE1 4 7 10 mA [全体回路] [Hブリッジドライバ部] 不感帯幅 ◎耐放射線設計はしておりません。 518 ––– ––– IN=1 7and1 8V IN=1.7and1.8V RL=8Ω,HVCC=BATT=4V, IN=0−3.2V ––– VREF=IN=1.6V =IN=1 6V ––– BRAKE1端子“H”時と“L” 時の電流差 光ディスクIC Parameter BA6893AK Symbol Min. Typ. Max. Unit Conditions [PWM電源駆動部] PSWシンク電流 IPSW 10 13 17 mA HVCCレベルシフト電圧 VSHIF 0.35 0.45 0.55 V IN1=1.8V,HVCC−OUT1F HVCCリーク電流 IHLK ––– 0 5 μA HVCC=9V, VSYS1=VSYS2=BATT=0V GPWM 1 / 60 1 / 50 1 / 40 1 / kΩ VSYS1端子スレッショルド 電圧 VSITH 3.05 3.20 3.35 V EO端子出力電圧H VEOH 1.4 1.6 ––– V EI=0.7V,IO=−100μA EO端子出力電圧L VEOL ––– ––– 0.3 V EI=1.3V,IO=100μA SPRT端子電圧通常 VSPR ––– 0 0.1 V EI=1.3V SPRT端子電流1、EO=H ISPR1 6 10 16 μA EI=0.7V SPRT端子電流2、OFF=L ISPR2 12 20 32 μA EI=1.3V,OFF=0V SPRT端子電流3、過電 ISPR3 12 20 32 μA EI=1.3V,BATT=9.5V SPRT端子インピーダンス RSPR 175 220 265 kΩ SPRT端子スレッショルド 電圧 VSPTH 1.10 1.20 1.30 V EI=0.7V,CT=0V 過電圧保護検出電圧 VHVPR 8.0 8.4 9.0 V BSEN端子電圧 SW端子出力電圧1H VSW1H 0.78 0.98 1.13 V BATT=CT=1.5V VSYS1=VSYS2=0V, IO=−2mA,スタータ時 SW端子出力電圧2H VSW2H 1.0 1.50 ––– V CT=0V,IO=−10mA, EI=0.7V,SPRT=0V SW端子出力電圧2L VSW2L ––– 0.3 0.45 V CT=2V,IO=10mA SW端子発振周波数1 fSW1 65 80 95 kHz CT=470pF, VSYS1=VSYS2=0V, スタータ時 SW端子発振周波数2 fSW2 60 70 82 kHz CT=470pF,CLK=0V SW端子発振周波数3 fSW3 ––– 88.2 ––– kHz CT=470pF SW端子最小パルス幅 TSWMIN 0.01 ––– 0.6 μsec 起動時パルスデューティ DSW1 40 50 60 % CT=470pF, VSYS1=VSYS2=ON 自走時最大デューティ DSW2 70 80 90 % EI=0.7V,CT=470pF, CLK=0V CLK同期時最大デューティ DSW3 65 75 85 % EI=0.7V,CT=470pF PWMアンプ伝達ゲイン IN1=2.1V IN1=1.8V, HVCC=1.2V∼1.4V [DC / DCコンバータ部] 〈エラーアンプ部〉 ––– 〈ショートプロテクト部〉 ––– 〈トランジスタ駆動部〉 CT=470pF, EO=0.5→0.7Vスイープ ◎耐放射線設計はしておりません。 519 光ディスクIC Parameter BA6893AK Symbol Min. Typ. Max. Unit Conditions DEAD端子インピーダンス RDEAD 52 65 78 kΩ ––– DEAD端子出力電圧 VDEAD 0.78 0.88 0.98 V ––– VOFTH ––– ––– VSYS1 −2.0− V EI=1.3V IOFF 75 95 115 μA OFF=0V V VSYS1=VSYS2=0V, CT=2V VSYS1=VSYS2=0V, CT=2V 〈デッドタイム部〉 〈インターフェース部〉 OFF端子スレッショルド電 圧 OFF端子バイアス電流 START端子 OFFスレッショルド電圧 VSTATH1 ––– ––– BATT −1.0− START端子 OFFスレッショルド電圧 VSTATH2 BATT −0.3− ––– ––– V START端子バイアス電流 ISTART 13 16 19 μA CLK端子スレッショルド 電圧H VCLKTHH 2.0 ––– ––– V ––– CLK端子スレッショルド 電圧L VCLKTHL ––– ––– 0.8 V ––– ICLK ––– ––– 10 μA スタータ切り換え電圧 VSTNM 2.3 2.5 2.7 V スタータ切り換えヒス幅 VSNHS 130 200 300 mV ディスチャージ解除電圧 VDIS 1.63 1.83 2.03 V エンプティ検出電圧1 VEMPT1 2.1 2.2 2.3 V VSEL=0V エンプティ検出電圧2 VEMPT2 1.7 1.8 1.9 V ISEL=−2μA エンプティ検出 ヒステリシス1 VEMHS1 25 50 100 mV VSEL=0V エンプティ検出 ヒステリシス2 VEMHS2 25 50 100 mV ISEL=−2μA EMP端子出力電圧 VEMP ––– ––– 0.5 V EMP端子出力リーク電流 IEMPL ––– ––– 1.0 μA BSEN=2.4V BSEN端子入力抵抗 RBSEN 17 23 27 kΩ VSEL=0V BSEN端子リーク電流 IBSNL ––– ––– 1.0 μA VSYS1=VSYS2=0V, BSEN=4.5V SEL端子検出電圧 VSELTH 1.5 ––– ––– V SEL端子検出電流 ISELT −2− ––– ––– μA CLK端子バイアス電流 START=0V CLK=3.2V 〈スタータ回路部〉 VSYS1=VSYS2=0V→3.2V, START=0V START=0V ––– [エンプティ検出部] ◎耐放射線設計はしておりません。 520 IO=1mA,BSEN=1V VSELTH=BATT−SEL, BSEN=2V ––– 光ディスクIC Parameter BA6893AK Symbol Min. Typ. Max. Unit Conditions HSRT 85 90 95 % エラーアンプスレッショルド 電圧との比 VRSTHS 25 50 100 mV ––– RESET端子出力電圧 VRST ––– ––– 0.5 V RESET端子プルアップ抵抗 RRST 72 90 108 kΩ AMUTE端子出力電圧1 VAMT1 BATT −0.4− ––– BATT V IO=−1mA VSYS1=VSYS2=2.8V AMUTE端子出力電圧2 VAMT2 BATT −0.4− ––– BATT V IO=−1mA VSYS1=VSYS2=0V, START=0V AMUTE端子プルダウン抵抗 RAMT 77 95 113 kΩ AVCC−VSYS1間電圧 VAVCC 0.22 0.24 0.27 V CRP端子入力抵抗 RCRP 18 22 26 kΩ AVCCディスチャージ電流 IAVCC 1.7 2.5 4.0 mA VSYS1=VSYS2=2.8V PRP端子プルアップ抵抗 RPRP 21 27 33 kΩ CRP=2.8V,AVCC=3.0V PRP端子駆動電流シンク IPRP 150 400 600 μA CRP=3.0V,AVCC=2.8V RCHG端子バイアス電圧 VRCHG 0.71 0.81 0.91 V CHGVCC=4.5V, RCHG=1.8kΩ RCHG端子出力抵抗 RRCHG 0.75 0.95 1.20 kΩ CHGVCC=4.5V, RCHG=0.5and0.6V SEL端子リーク電流1 ISELLK ––– ––– 1.0 μA CHGVCC=4.5V, RCHG=OPEN SEL端子リーク電流2 ISELLK ––– ––– 1.0 μA CHGVCC=0.6V, RCHG=1.8kΩ SEL端子飽和電圧 VSELCG ––– 0.45 1.0 V CHGVCC=4.5V, IO=300mA、RCHG=0Ω [リセット回路部] VSYS1端子 リセットスレッショルド 電圧比 リセット検出ヒステリシス幅 IO=1mA, VSYS1=VSYS2=2.8V ––– ––– [リップルフィルタ部] IO=−5mA、PNP外付け、 CRP=OPEN ––– [充電回路部] [オーディオリファレンス回路部] AREF端子出力電圧 VAREF 1.4 1.5 1.6 V AVCC=3V AREF端子 出力インピーダンス RAREF 3.3 4.0 4.7 kΩ AVCC=3V AREFディスチャージ電流 IAREF 1.7 2.5 4.0 mA VSYS1=VSYS2=2.6V ◎耐放射線設計はしておりません。 521 光ディスクIC BA6893AK ●動作説明 (1)エンプティ検出部 BSEN端子(1pin)に印加される電圧が検出電圧以下に なると、EMP端子(35pin)が“H”から“L”へ変化 します(オープンコレクタ出力)。検出電圧には50mV (Typ.)のヒステリシスが設けてあり、出力のチャタ リングを防ぎます。SEL端子(42pin)により、検出電 圧が以下のように切り換わります。 SEL端子 検出電圧 復帰電圧 “L” 2.2V (Typ.) 2.25V (Typ.) HIGH-Z 1.8V (Typ.) 1.85V (Typ.) (2)リセット回路部 DC / DCコンバータ出力電圧の90%(Typ.)にて、RESET端子(3pin)は“L”から“H”へ、AMUTE端子 (34pin)は“H”から“L”へ変化します。リセット電 圧には50mV(Typ.)のヒステリシスが設けてあり、出 力のチャタリングを防ぎます。 (3)リップルフィルタ回路部 外付けにPNPトランジスタを付けることにより (VSYS1-0.24)Vの電圧を、AVCC端子(14pin)から供 給します。CRIP端子(11pin)とGND間にリップル除 去用のコンデンサを入れてください。 (6)DC / DCコンバータ部 1)出力電圧 外付け部品により3.2V(Typ.)の昇圧回路が構成でき ます。この電圧は外付け抵抗を追加することにより可 変することができます。その際の電圧設定方法は以下 のとおりです。 VSYS1=1.20× R1・R3 R2・R4 + R1+R3 R2+R4 R2・R4 R2+R4 (V) 2)ショートプロテクト機能 エラーアンプの出力(6pin)が、 “H”に振り切ったま まの状態の時に、SPRT端子(8pin)を充電し、その電 圧が1.2V(Typ.)に達すると、SW端子(5pin)のス イッチングを停止します。スイッチング停止までの時 間はSPRT端子(8pin)のコンデンサによって次式で決 まります。 VTH (sec) ISPRT (VTH=1.20V、ISPRT=10μA) t=CSPRT× (4)オーディオリファレンス回路部 リップルフィルタ回路で作られたAVCC端子(14pin)電 圧の1 / 2電圧をAREF端子(10pin)から出力します。 出力インピーダンスは4.0kΩ(Typ.)です。 (5)充電回路部 充電回路の電源はCHGVCC端子(41pin)で他の回路と 独立しています。RCHG端子(33pin)とGND間の抵抗 によって、充電電流を設定します。充電電流はSEL端子 (42pin)から定電流を吸い込みます。 サーマルシャットダウン回路を専用に持っており、 チップ温度が150℃(Typ.)になると充電電流がカット され、再びチップ温度が120℃(Typ.)になると復帰し ます。 522 3)ソフトスタート機能 ソフトスタート機能は、DEAD端子(4pin)とGND間 にコンデンサをつけることにより機能します。また 4pinに抵抗をつけることにより、Max.デューティを可 変できます。 t=CDEAD×R(sec) (R=65kΩ) 4)パワーオフ動作 O F F 端 子 ( 4 0 p i n) を“ L” にす る と 、 S P RT端 子 (8pin)を充電し、その電圧が1.2V(Typ.)に達する と、SW端子(5pin)のスイッチングを停止します。ス イッチング停止までの時間はSPRT端子(8pin)のコン デンサによって次式で決まります。 VTH (sec) IOFF (VTH=1.20V、IOFF=20μA) t=CSPRT× 光ディスクIC BA6893AK 5)過電圧保護動作 BSEN端子(1pin)に印加される電圧が、8.4V(Typ.) になると、SPRT端子(8pin)を充電し、その電圧が 1.2V(Typ.)に達すると、SW端子(5pin)のスイッチ ングを停止します。スイッチング停止までの時間は SPRT端子(8pin)のコンデンサによって次式で決まり ます。 VTH (sec) IHV (VTH=1.20V、IHV=20μA) t=CSPRT× (7)Hブリッジドライバ部 1)ゲイン設定 ドライバ入力抵抗は、ch1、3、4は11kΩ(Typ.)、 ch2は7.5kΩ(Typ.)となっています。ドライバゲイン は次式で計算し、設定してください。 ch1 ch3 ch4 GV=20log ch2 GV=20log R:外付け入力抵抗 55k (dB) 11k+R 110k (dB) 7.5k+R ドライバ出力段の電源はHVCC端子(36pin)、プリドラ イブ回路の電源はVSYS2端子(15pin)です。 供給電源間には、このICの根本にパスコン(0.1μF程 度)をつけてください。 2)ミュート機能 4chあるドライバのうち、ch1にはブレーキ機能を、そ の他のchにはミュート機能を設けています。 BRAKE1端子(23pin)を“H”にするとch1の出力は両 方共“L”となりブレーキモードになります。 MUTE2端子(21pin)を“H”にするとch2の出力が ミュートされます。 MUTE34端子(19pin)を“L”にするとch3、ch4の出 力が同時にミュートされます。 3)VREF降下ミュート VREF端子(16pin)に印加される電圧が1.0V(Typ.) 以下の時、ドライバ出力をハイインピーダンスにしま す。 4)サーマルシャットダウン チップ温度が150℃(Typ.)になると出力電流がカット され、再びチップ温度が120℃(Typ.)になると復帰し ます。 (8)PWM電源駆動部 4chあるドライバのうち最大出力レベルを検出し、負荷 駆動電源(36pin)をPWM供給します。 外 付 け 部 品 と し て 、 P N Pト ラ ン ジ ス タ 、 コ イ ル 、 ショットキーダイオード、コンデンサを使用します。 523 光ディスクIC ●応用例 524 BA6893AK 光ディスクIC BA6893AK ●外形寸法図(Unit:mm) 525
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