【検 GP-規定-01R5】 ガス圧接技量検定規定 第1章 1.目 総 平成 20 年 4 月 18 日 制定 平成 21 年 2 月 23 日 改正 平成 21 年 7 月 21 日 改正 平成 21 年 11 月 17 日 改正 平成 23 年 12 月 20 日 改正 平成 24 年 3 月 13 日 改正 則 的 本規定は、公益社団法人日本鉄筋継手協会(以下、 「協会」という)が、日本鉄筋継手 協会 技量資格者検定制度規則(以下「規則」という)、技量資格者中間審査規定(以下、 「中間審査規定」という)及び JIS Z 3881(鉄筋のガス圧接技術検定における試験方法及 び判定基準)に基づき、手動ガス圧接、自動ガス圧接及び熱間押抜ガス圧接の技量検定 試験を実施し、ガス圧接技量資格者を認証することを目的とする。 2.適用範囲 本規定は、規則、中間審査規定及び JIS Z 3881(鉄筋のガス圧接技術検定における試 験方法及び判定基準)に基づいて実施する手動ガス圧接、自動ガス圧接及び熱間押抜ガ ス圧接の技量検定試験の実施及びガス圧接技量資格者の認証に適用する。 3.委員会 本規定の実施に当たっては、ガス圧接技量検定委員会(以下、「検定委員会」という) が所管し、手動ガス圧接、自動ガス圧接及び熱間押抜ガス圧接の技量検定試験の公平性、 有効性及び信頼性の維持と向上のため、管理主体である要員認証管理委員会(以下、 「管 理委員会」という)の管理と指導のもとに、技量検定試験を実施する。 (1)管理委員会 管理委員会は、検定委員会による検定試験の評価結果を評価・合否判定基準に基 づき技量者の適格性を判定し、技量資格者を認証する。 (2)検定委員会 検定委員会は、次の業務を担当する。 1)検定試験の実施 2) 評価・合否判定基準に基づく検定試験結果の採点と評価 3) 検定試験の評価結果の確認と報告 4) その他、管理委員会が必要と認める業務 4.用語の定義 (1) 協 会 : 公益社団法人日本鉄筋継手協会 1 【検 GP-規定-01R5】 (2) (3) 要 資 員 : 技量者・技術者など人の総称。 格 認 証 : 適格性の認証のことで、要員の技術・技量が、特定の規格・ 規定又は規範に適合していることについて、十分信頼できる ことを証明する。 (4) 技 量 資 格 : 技能に関する適格性の認証を得た状態、身分、地位。 (5) 適 格 性 証 明 書 : 要員認証制度のもとで発行される文書であり、記名された者 の技術・技量が、特定の規格・規定に適合していることにつ いて、十分に信頼できることを示す文書。ただし、記名され た者が提供したサービスの結果まで保証するものではない。 (6) 登 録 者 : 有効な適格性証明書を保有する者、資格者のこと。 (7) 登 録 日 : 資格認証により技量資格が認証された日。 (8) 有 効 期 間 : 技量資格の有効な期間。 (9) 有 効 期 限 : 適格性証明書の有効な期限。 (10) 受 験 者 : 候補者のことで認証機関から適格性証明書を得ようとする 者。なお、更新、再評価を受ける場合を含む。 (11) 評 価 : 受験者の検定試験結果を、評価・合否評価基準に基づいて採 点・評価すること。 (12) 判 定 : 検定試験の評価結果と評価・合否判定基準に基づいて、受験 者の合否の判断をすること。 (13) 試 験 材 料 : 試験のために用意された棒鋼。 (14) 試 験 材 : 圧接を行った試験材料。 (15) 曲 げ 試 験 片 : 曲げ試験に供するために、圧接部を規定の寸法に加工した試 験材及び熱間押抜したそのままの試験材。 (16) 検 定 試 験 : 要員の技術・技量が特定の規格・規範に適合していることを 証明し、認証するための試験。 (17) 定 時 試 験 : あらかじめ試験日時と会場を定めて実施する検定試験。 (18) 随 時 試 験 : 検定委員会と管理委員会が必要と認めた場合に実施する検定 試験。 (19) 新 規 試 験 : 新たに技量資格を取得するために受験する検定試験。 (20) 更 新 試 験 : 登録者に対し、取得している技量資格について再評価し、認 証を行うための検定試験。 (21) 追 試 験 : 新規試験において、学科試験又は実技試験の結果の一方が評 価・合否判定基準を満足し、一方が満足しなかった場合に再 度受験する試験。 (22) 再 試 験 : 曲げ試験において、試験材料の重大な欠陥(スラグ等の介在 物、割れ、パイプ、気孔等)のため評価・合否判定基準を満 足せず保留の判定を受けた場合に再度受験する試験。 (23) 失 格 : 検定試験の開始及び続行が不可能な場合又は検定試験中に不 正行為が認められた場合に検定委員が受験の中止又は受験の 無効を判断すること。 (24) 中 間 審 査 : 技量資格者中間審査規定に基づき登録者が適格性証明書の有 効期限内に、技量やガス圧接に関する一般知識を維持してい ることを登録者自身が証明し、その維持の状態を協会が確認 するための審査。 : 技量者が新規又は更新により取得した適格性証明書の有効期限 (25) 中 間 審 査 期 間 の 1 年前の日から有効期限日までの期間。 (26) 手 動 ガ ス 圧 接 : ガス供給装置、加熱器、圧接器、加圧器からなるガス圧接装 装 置 置であり、加圧工程を自動制御しないもの。なお、加圧器の 電動ポンプは、試験材料の公称断面に対して 30MPa 以上の加 2 【検 GP-規定-01R5】 (27) 自動ガス圧接 装 置 (28) 熱間押抜ガス 圧 接 装 置 (29) 認証スキーム 圧能力をもつこと。 : ガス供給装置、加熱器、圧接器、加圧器及び制御装置からな り、加圧工程を自動的に制御し、バーナー駆動操作を自動的 に制御する圧接装置。 : ガス供給装置、加熱器、圧接器、加圧器からなるガス圧接装 置に、ガス圧接部を熱間で押し抜くためのせん断刃を有する もの。なお、加圧器の電動ポンプは試験材料の公称断面に対 して 30MPa 以上の加圧能力をもつこと。 : 受験者の技量(力量)を評価するのに使用する手順や方法を 開発し、継続的に維持するための適切な方針、手順及び定期 的見直し方法を確立する。 第2章 技量資格 5.技量資格の種別及び作業可能範囲 (1)手動ガス圧接及び熱間押抜ガス圧接は、技量資格として1種、2種、3種及び4 種の4つの種別を定める。 (2)自動ガス圧接は、技量資格として4種を定める。 (3)技量資格の種別及び作業可能範囲は、表1のとおりとする。 技量資格 手動ガス圧接 熱間押抜ガス圧接 手動ガス圧接 熱間押抜ガス圧接 表1 技量資格の種別及び作業可能範囲 種 別 鉄 筋 の 種 類 SR235,SR295 1 種 SD295A,SD295B,SD345,SD390 2 種 手動ガス圧接 熱間押抜ガス圧接 3 種 手動ガス圧接 自動ガス圧接 熱間押抜ガス圧接 4 種 同 上 SR235,SR295 SD295A,SD295B,SD345,SD390,SD490 同 上 鉄 筋 径 径 25mm以下 呼び名 D25 以下 径 32mm以下 呼び名 D32 以下 径 38mm以下 呼び名 D38 以下 径 50mm以下 呼び名 D51 以下 6.技量資格の取得 受験者は、第3章に規定する検定試験に合格し、管理委員会の認証を得て、技量資格 の登録手続きをしなければならない。 7.技量資格の帰属 技量資格は、登録者本人に帰属する。 8.技量資格の有効期間 (1)新規に取得した技量資格の有効期間は、中間審査の期間を含め 3 年とする。 (2)更新により取得した技量資格の有効期間は、保有する技量資格の有効期間の満了 日の翌日から中間審査の期間を含め 3 年とする。 3 【検 GP-規定-01R5】 第3章 検定試験 9.検定試験の種類 (1) 検定試験は、新規試験、更新試験、追試験及び再試験とする。 (2) 検定試験は、原則として定時試験により実施する。ただし、管理委員会及び検定 委員会が必要と認めた場合は、随時試験を行うことができる。 10.受験資格 10.1 新規試験の受験資格 (1)手動ガス圧接 1)手動ガス圧接1種 ガス溶接技能講習修了証又はガス溶接作業主任者免許証のいずれかを保有する 満 18 歳以上の者。 2)手動ガス圧接2種 手動ガス圧接1種の技量資格取得後、6ヶ月以上圧接作業に従事した者。 なお、手動ガス圧接1種の資格取得後1年又は更新後1年を経過して受験する 場合は、中間審査を完了した者。 3)手動ガス圧接3種 手動ガス圧接2種の技量資格取得後、6ヶ月以上圧接作業に従事した者。 なお、手動ガス圧接2種の資格取得後1年又は更新後1年を経過して受験する 場合は、中間審査を完了した者。 4)手動ガス圧接4種 手動ガス圧接3種の技量資格取得後、6ヶ月以上圧接作業に従事した者。 なお、手動ガス圧接3種の資格取得後1年又は更新後1年を経過して受験する 場合は、中間審査を完了した者。 (2)自動ガス圧接 1)自動ガス圧接4種 手動ガス圧接2種以上の登録者又は以前に手動ガス圧接2種以上の保有経験が ある者で、受験前に、管理委員会が承認した自動ガス圧接装置メーカーの実施 する「自動ガス圧接装置の取扱いと自動ガス圧接に関する講習」(以下、「自動 講習」という)の受講を修了している者。 (3)熱間押抜ガス圧接 1)熱間押抜ガス圧接1種 ガス溶接技能講習修了証又はガス溶接作業主任者免許証のいずれかを保有する 満 18 歳以上の者で、受験前に協会が定める熱間押抜ガス圧接講習会の受講を 修了している者。 2)熱間押抜ガス圧接2種次の各号のいずれかに該当する者であること。 ①熱間押抜ガス圧接1種の技量資格取得後、6ヶ月以上圧接作業に従事した者。 なお、熱間押抜ガス圧接1種の資格取得後1年又は更新後 1 年を経過して受験 する場合は、中間審査を完了した者。 ②手動ガス圧接2種以上の登録者で、受験前に協会が定める熱間押抜ガス圧接 4 【検 GP-規定-01R5】 講習会の受講を修了している者。 3)熱間押抜ガス圧接3種 次の各号のいずれかに該当する者であること。 ①熱間押抜ガス圧接2種の技量資格取得後、6ヶ月以上圧接作業に従事した者。 なお、熱間押抜ガス圧接2種の資格取得後1年又は更新後 1 年を経過して受験 する場合は、中間審査を完了した者。 ②手動ガス圧接3種以上の登録者で、受験前に協会が定める熱間押抜ガス圧接 講習会の受講を修了している者。 4)熱間押抜ガス圧接4種 次の各号のいずれかに該当する者であること。 ①熱間押抜ガス圧接3種の技量資格取得後、6ヶ月以上圧接作業に従事した者。 なお、熱間押抜ガス圧接3種の資格取得後1年又は更新後 1 年を経過して受験 する場合は、中間審査を完了した者。 ②手動ガス圧接4種の登録者で、受験前に協会が定める熱間押抜ガス圧接講習 会の受講を修了している者。 10.2 更新試験の受験資格 (1)手動ガス圧接 1)受験資格 手動ガス圧接技量資格の登録者で、中間審査期間内に当該審査を完了した者。 2)受験期間 登録された技量資格の有効期間の満了日の1年前から受験することができる。 3)種別の変更 登録者は、登録された技量資格の種別に替えて、下位の種別の更新試験を受験 することができる。 (2)自動ガス圧接 1)受験資格 自動ガス圧接技量資格の登録者で、中間審査期間内に当該審査を完了した者。 2)受験期間 登録された技量資格の有効期間の満了日の 1 年前から受験することができる。 (3)熱間押抜ガス圧接 1)受験資格 熱間押抜ガス圧接技量資格の登録者で、中間審査期間内に当該中間審査を完了 した者。 2)受験期間 登録された技量資格の有効期間の満了日の 1 年前から、受験することができる。 3)種別の変更 登録者は、保有する技量資格の種別に替えて、下位の種別の更新試験を選択し て受験することができる。 10.3 検定試験の併願受験 (1)同一圧接工法における併願受験 受験者は、同一工法における更新試験と上位の種別の新規試験を併願受験するこ 5 【検 GP-規定-01R5】 とができる。ただし、併願試験の受験者が、更新試験において不合格の判定を受け た場合は、上位の種別の新規試験も不合格とする。 (2)異種圧接工法における併願受験 受験者は、異種の圧接工法における新規試験又は更新試験を併願受験することが できる。 (3)併願受験の制限 1)(1)及び(2)の併願受験を行う場合、検定試験の受験は3つまでとする。 2)併願受験における学科試験の受験は 1 つまでとする。 11.受験の手続き 11.1 新規試験、更新試験、追試験及び再試験の申請 (1)受験者は、所定の受験申請書類を協会に提出して、申請しなければならない。 (2)申請方法は、実施細則に定める。 11.2 申請の受理及び通知 検定委員会の管理のもと協会事務局は、受験資格について申請書類が要件を満足した 受験者の受験申請を受理する。なお、受験申請を受理した受験者に受験票、検定試験の 注意事項及び検定試験の日時・場所の案内等を送付する。 12.検定試験の内容 12.1 新規試験及び更新試験 (1)新規試験は、学科試験及び実技試験とする。 (2)更新試験は、実技試験とする。 (3)手動ガス圧接2種以上の登録者は、自動ガス圧接及び熱間押抜ガス圧接の学科試 験を免除する。 12.2 学科試験 (1)学科試験は、筆記試験とし、次の項目について行う。 1)ガス圧接の一般知識 2)自動ガス圧接法の一般知識(自動ガス圧接受験者のみ) 3)熱間押抜ガス圧接法の一般知識(熱間押抜ガス圧接受験者のみ) 4)材料 5)装置 6)施工法 7)品質管理及び検査 8)安全及び災害防止 9)公益社団法人日本鉄筋継手協会資格者倫理規定 (2)学科試験時間は、45 分とする。 (3)出題問題数は、20 問とする。 12.3 実技試験 実技試験は、JIS Z 3881(鉄筋のガス圧接技術検定における試験方法及び判定基準) に基づいて、以下の内容により実施する。 (1)圧接装置の操作と取扱い 6 【検 GP-規定-01R5】 1)加熱器 2)圧接器及び加圧器 3)制御装置、プログラムの設定(自動ガス圧接のみ) 4)せん断刃(熱間押抜ガス圧接のみ) (2)試験材の作製 1)手動ガス圧接の検定試験の種類、技量資格者の種別ごとの試験材料本数及び試 験材作製本数は、表2のとおりとする。 2)自動ガス圧接の検定試験の種類、技量資格の種別ごとの試験材料本数及び試験 材作製本数は、表4のとおりとする。 3)熱間押抜ガス圧接の検定試験の種類、技量資格の種別ごとの試験材料本数及び 試験材作製本数は表6のとおりとする。 4)実技試験における試験材の作製は、原則 1 回とする。 5)作製した試験材は、そのままの状態で提出するものとする。 (3)実技試験時間 実技試験時間は、マーキングシートに開始時刻、終了時刻を打刻し、経過時間を 測定する。なお、各技量資格の実技試験時間は次のとおりとする。 1)手動ガス圧接の実技試験時間は、表3のとおりとする。 2)自動ガス圧接の実技試験時間は、表5のとおりとする。 3)熱間押抜ガス圧接の実技試験時間は、表7のとおりとする。 12.4 実技試験の準備 (1)受験者は、実技試験を受験する際には、ガス溶接技能講習修了証又はガス溶接作 業主任者免許証を必ず携帯しなければならない。 (2)試験材料の準備は、次による。 1)手動ガス圧接は、試験材料を表2に示すとおり準備する。 2)自動ガス圧接は、試験材料を表4に示すとおり準備する。 3)熱間押抜ガス圧接は、試験材料を表6に示すとおり準備する。 (3)圧接装置の準備は、次による。 1)手動ガス圧接装置は、加圧工程を自動制御しないものを準備し、自動制御する 機能を有する場合は、これを使用してはならない。 2)自動ガス圧接装置は、ガス供給装置、圧接器、加熱器、加圧器及び制御装置か らなり、加圧工程を自動的に制御し、バーナー駆動操作を自動的に制御する圧 接装置を準備する。 3)熱間押抜ガス圧接装置は、加圧工程を自動制御しないものを準備し、自動制御 する機能を有する場合は、これを使用してはならない。 4)加圧器の電動ポンプは試験材料の公称断面に対して 30MPa 以上の加圧能力を有 するものを準備する。 5)JIS K 1101 及び JIS K1902 に適合する酸素、溶解アセチレンガス類を準備する。 6)加圧器の電動ポンプを有線で使用するためのケーブルを準備する。 表2 手動ガス圧接の検定試験の種類、技量資格の種別、 試験材料本数及び試験材作製本数 7 【検 GP-規定-01R5】 検定試験 の種類 技量資格の種別 試 験 材 料 記号 呼び名 試験材料本数 (長 さ) 試験材作製本数 新規試験 1 2 種 種 SD345 SD345 D25 D32 10 本(250±10mm) 10 本(300±10mm) 5本 5本 更新試験 3 4 種 種 SD345 SD345 D38 D51 10 本(300±10mm) 10 本(350±10mm) 5本 5本 表3 手動ガス圧接の実技試験時間 新規試験 技量資格の種別 更新試験 1 種 30 分 2 種 40 分 3 種 50 分 4 種 60 分 表4 自動ガス圧接の検定試験の種類、技量資格の種別、 試験材料本数及び試験材作製本数 試験材料 試験材料本数 (長さ) 記号 呼び名 D25 4 本(250±10mm) D32 4 本(300±10mm) SD345 D38 4 本(300±10mm) D51 4 本(350±10mm) 技量資格 の種別 検定試験 の種類 新規試験 4 種 更新試験 試験材作製本数 呼び名毎 合計 2本 2本 2本 2本 計8本 表5 自動ガス圧接の実技試験時間 新規試験・更新試験 技量資格の種別 4 種 75 分 表6 熱間押抜ガス圧接の検定試験の種類、技量資格の種別、 試験材料本数及び試験材作製本数 1 種 試験材料 記号 呼び名 SD345 D25 新規試験 2 種 SD345 D32 10 本(300±10mm) 5本 更新試験 3 種 SD345 D38 10 本(300±10mm) 5本 4 種 SD345 D51 10 本(350±10mm) 5本 検定試験 の種類 技量資格 の種別 試験材料本数 (長さ) 試験材作製本数 10 本(250±10mm) 5本 表7 熱間押抜ガス圧接の実技試験時間 新規試験・更新試験 技量資格の種別 1 種 30 分 2 種 40 分 3 種 50 分 4 種 60 分 13.検定試験における失格 8 【検 GP-規定-01R5】 学科試験及び実技試験において、検定委員が次の行為により受験の中止又は無効を判 断した場合は、検定委員の合議により失格とする。 (1)受験者の責任によって検定試験の開始及び続行が不可能な場合 (2)受験者の不正行為を検定委員が確認した場合 (3)受験者自らが棄権を申し出た場合 14.検定試験の評価・合否判定 14.1 評価・合否判定基準 次の(1)、(2)を満足する場合を合格とする。 (1)学科試験で、70 点以上を得ていること (2)実技試験で、次の評価・合否判定基準を満たしていること 1)外観試験 すべての試験材の外観に著しい不良がないこと 2)曲げ試験 すべての試験材の曲げられた平行部の外面に、割れが肉眼によって認められな いこと 3)実技試験時間 表3、5、7の実技試験時間内に圧接作業を終了していること 14.2 検定試験の採点・評価 検定委員会は、評価・合否判定基準に基づき学科試験と実技試験の採点・評価を行う。 (1) 学科試験は、解答を評価・合否判定基準に基づき採点・評価する。 (2) 実技試験は、作製された試験材を評価・合否判定基準に基き採点・評価する。 14.3 実技試験の評価方法 (1)外観試験の評価方法 外観試験は、作製された試験材をそのまま外観試験片とし、次の項目について目 視又は測定して評価する。 1) 手動ガス圧接及び自動ガス圧接の評価項目 ①圧接部のふくらみの形状(径、長さ) ②圧接部のふくらみの表面状況(過熱による著しい垂れ下り・へこみ・焼き割れ) ③圧接部の圧接面の位置(圧接面のずれ) ④圧接部の変形(折れ曲がり、偏心、片ふくらみ) 2) 熱間押抜ガス圧接の評価項目 ①押抜後の圧接部の形状(ふくらみの長さ) ②押抜後の圧接部の表面状況(圧接面に対応する位置における割れ、へこみ、過熱 による表面不整) (2) 曲げ試験の評価方法 曲げ試験は、受験者が作製した試験材を曲げ試験片に加工して、次のとおり行う。 なお、試験片の加工は協会が行う。ただし、熱間押抜ガス圧接の試験材は、加工せず に行う。 1)手動ガス圧接・熱間押抜ガス圧接の曲げ試験片の本数は、表8のとおりとする。 9 【検 GP-規定-01R5】 表8 手動ガス圧接・熱間押抜ガス圧接の曲げ試験片の本数 検定試験 技量資格 曲げ試験片 曲げ試験片 の種類 の種別 の呼び名 の本数 1 種 D25 5本 新規試験 2 種 D32 5本 3 種 D38 5本 更新試験 4 種 D51 5本 2)自動ガス圧接の曲げ試験片の本数は、表9のとおりとする。 表9 検定試験 の種類 新規試験 更新試験 自動ガス圧接の曲げ試験片の本数 技量資格 曲げ試験片の 曲げ試験片 の種別 呼び名 の本数 D25 2本 D32 2本 4 種 D38 2本 D51 2本 計8本 3)曲げ試験片は、表 10 に示す寸法に仕上げる。 表 10 手動ガス圧接・自動ガス圧接の曲げ試験片の寸法 (単位:mm) 曲げ試験片 の長さ 曲げ試験片 の呼び名 平行部径 d D25 28.0±0.1 450 以上 D32 35.0±0.1 500 以上 D38 42.0±0.1 500 以上 D51 56.0±0.1 600 以上 4) 曲げ試験の方法は、JIS Z 2248 による押曲げとする。 5) 曲げ試験の曲げ角度は、90 度とする。 6) 曲げ試験に用いる冶具は、図1による。 7) 曲げ直径は、表 11 による。 10 【検 GP-規定-01R5】 図1 曲げ試験に用いる冶具 表 11 曲げ直径(単位:mm) 曲げ試験片の呼び名 曲げ直径 2r D25 100 D32 128 D38 152 D51 255 (3) 実技試験時間 圧接作業は、表3、表5、表7に定める実技試験時間内に終了しなければならない。 15 検定試験の合否判定・認証 管理委員会は、検定委員会の学科試験及び実技試験の採点・評価結果に基づき、受験 者の合否判定を行い、合格者に対して資格の認証を行う。 (1)合格 受験したすべての試験において評価・合否判定基準を満足する場合、合格とする。 (2)追試験又は再試験 1)新規試験において、学科試験又は実技試験のいずれか一方が評価・合否判定基 準を満足し、他方が評価・合否判定基準を満足しなかった場合、追試験とする。 2)試験材料の重大な欠陥(スラグ等の介在物、割れ、パイプ、気孔等)のため評 価・合否判定基準を満足しなかった場合、再試験とする。 (3)不合格 合格、追試験及び再試験以外の場合、不合格とする。 16.追試験の判定を受けた者の取扱い 合否判定において追試験の判定を受けた者は、判定日より6か月以内に追試験を受験 することができる。 11 【検 GP-規定-01R5】 17.再試験の判定を受けた者の取扱い 合否判定において再試験の判定を受けた者は、次の期間内に再試験を受験することが できる。 (1)新規試験の場合は、判定日より6ヶ月以内とする。 (2)更新試験の場合は、判定日より技量資格の有効期間の満了日までとする。 18.更新試験で不合格の判定を受けた者の取扱い 更新試験で不合格の判定を受けた者は、技量資格の有効期間の満了日まで、同一種別 の更新試験を、受験することができる。 第4章 適格性証明書 19.適格性証明書の交付 (1)検定試験の合格者への交付 協会は、検定試験に合格し、技量の適格性を認証された者に適格性証明書を交付 する。 (2)中間審査において適格性認証継続を「可」と判定された者への交付 協会は、中間審査規定に定める「14.審査完了に伴う適格性証明書の取扱いと 再評価」により、適格性認証継続を「可」と判定された者に適格性証明書を交付す る。 20.適格性証明書の有効期限 (1)新規又は更新により取得した技量資格の適格性証明書の有効期限は、中間審査期 間の終了日までとする。 (2)中間審査期間内に中間審査を完了した技量資格者の適格性証明書の有効期限は、 技量資格の有効期間の満了日までとする。 21.適格性証明書の記載事項 適格性証明書には、次の事項を記載する。 (1)登録者氏名、生年月日、写真 (2)所属先住所表示の都道府県名 (3)資格の種類と種別 (4)登録者番号(資格番号) (5)登録日 (6)適格性証明書の有効期限 (7)所属先名及び会員種別 (8)その他必要事項 22.適格性証明書の返納 登録者は、次の場合、適格性証明書を速やかに管理委員会へ返納しなければならない。 12 【検 GP-規定-01R5】 (1)更新試験に合格した場合 (2)「24.適格性証明書の失効」の事由により、適格性証明書が失効となった場合 23.適格性証明書の再発行 (1)登録者は次の場合、管理委員会へ適格性証明書を返納し、再発行の申請を行わな ければならない。 1)適格性証明書の記載事項に変更があった場合 2)適格性証明書を紛失又は著しく損傷した場合 2)管理委員会は、前項の申請を審査の上、適格性証明書の再発行を行う。 24.適格性証明書の失効 次の場合は、登録者の適格性証明書を失効とする。 (1)中間審査未了により適格性証明書の有効期限が切れた場合 (2)技量資格の有効期間満了により適格性証明書の有効期限が切れた場合 (3)適格性証明書の記載事項を改ざんした場合 (4)適格性証明書を不正に使用した場合 (5)適格性証明書を他人に使用させた場合 (6)適格性証明書で与えられた作業可能範囲を超えて圧接作業を行った場合 (7)その他の不正行為又は登録者本人の責に帰する重大な過失があった場合 25.適格性証明書の有効期限が切れた失効者の取扱い (1)何らかの事由により「24.適格性証明書の失効」(1)に該当する場合は、中間 審査規定に基づく再評価を行わなければならない。 (2)何らかの事由により「24.適格性証明書の失効」(2)に該当する場合は、失効 後1年間に限り、ガス圧接技量確認講習を受講後、失効以前に登録していた技量資 格と同一種別の新規試験を受験することができる。 (3)前項の期間を超過した場合は、超過後1年間に限り、ガス圧接技量確認講習を受 講後、失効以前に登録していた技量資格の下位の種別の新規試験を受験することが できる。 (4)「24.適格性証明書の失効」(1)、(2)以外の理由により適格性証明書が失効 となった場合は、「26.受験の停止」により決定した停止期間経過後、1種新規試 験から受験しなければならない。 第5章 そ の 他 26.受験の停止 受験者が次の事項に該当する場合には、受験票送付後であっても、検定試験委員会及 び管理委員会は、申請のあった検定試験の受験を停止させる。同時に、停止期間を決定 して受験者に通知する。 (1)受験者としてふさわしくない行為があった場合 (2)「24.適格性証明書の失効」の事由が発生した場合 13 【検 GP-規定-01R5】 27.合格の取消し 検定試験において受験者が不正を働いたことが判明した場合は、検定委員会及び管理 委員会の決定により、合格を取り消す。 28.異議申立て (1)検定試験の受験者は、検定試験の判定結果に異議のある場合には、判定結果の通 知日より 30 日以内に限り、管理委員会に文書をもって異議申立てを行うことができ る。 (2)受験者又は登録者は、検定試験又は適格性証明書の取扱いなどに異議のある場合 は、管理委員会に対し、文書をもって異議申立てを行うことができる。 29.規定の改正又は廃止 本規定の改正又は廃止は、検定委員会が発議し、要員認証運営委員会及び管理委員会 の審議・承認を経た後、理事会へ報告しなければならない。 附 則 1.本規定は、平成 24 年 3 月 13 日に改正し、平成 24 年 6 月 1 日より施行する。 2.本規定実施のための実施細則及び実施要領は、別に定める。 3.検定試験料金等は日本鉄筋継手協会料金表による。 改正記録表 改正 No. R0 R1 改正年月日 2008..4.18 2009.2.23 作 成 審 査 承 認 ガス圧接技量資格検定規定として制定 ガス圧接技量検定規定の改正 R2 R3 2009.7.23 2009.11.17 R4 2011.12.20 R5 2012.3.13 試験委員会 試験委員会 事務局 検定委員会 事務局 検定委員会 検定委員会:ガス圧接技量検定委員会 管理委員会:要員認証管理委員会 管理委員会 検定委員会 検定委員会 検定委員会 運営委員会 運営委員会 管理委員会 運営委員会 管理委員会 運営委員会 管理委員会 改 正 内 容 初版制定 合否判定基準から超音波探傷検査の 削除と協会名称変更に伴う改正。 全般的に整合性を整えた 要員認証監視委員会の指摘事項に対 応 検定試験制度見直しに伴う改正 全般的に整合性を整えた 運営委員会:要員認証運営委員会 上級経営:上級経営管理責任者 システム管理:品質システム管理者 14
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