No.32 目標:信頼性確保の手段である、3ウェイハンドシェーク、ウィンドウ制御について理解する。 また、コネクション型の通信について理解する。 1 シーケンス制御を行うために シーケンス制御を行うためには、通信を始める前に、通信の相手を決めて、シーケンス番 号や応答確認番号を交換しなければならない。 2 相手を決めて、番号を交換する方法 -3ウェイハンドシェーク- 相手を決めて、シーケンス番号と応答確 PC1 認番号を交換する方法は次のようになる。 ① PC1が通信相手に[SYN]信号(同 期要求信号)を送る。 ② 要求を受信したPC2は[ACK]信 コネクション の確立 SYN ACK+SYN ACK 号(肯定確認応答)と[SYN]信号 を送る。 相互にデータを転送 ③ PC1が[ACK]信号を送る。 3回制御信号がやりとりされるので、こ の方法を3ウェイハンドシェークという。 FIN 3ウェイハンドシェークにより、通信が できるようにすることをコネクションの 確立という。 通信が終了したらコネクションの切断 ACK コネクション の切断 FIN SYN を行う。コネクションの切断は[FIN] 信号(転送終了信号)により行われる。お互いに[FIN]を送信し、それに対して[AC K]を返す。 [FIN]はPC1とPC2のどちらが先に送信してもよい。 【演習1】ホームページの閲覧をキャプチャし、コネクションの確立とコネクションの切断を 確認しなさい。 【演習2】3ウェイハンドシェークにおけるシーケンス番号と応答確認番号の受け渡しの様子 を確認しなさい。 PC2 3 コネクション型とコネクションレス型 3ウェイハンドシェーク等により相手を指定して通信を行う方式をコネクション型という。 通信には相手を指定しないで行う方式もあるが、この方式はコネクションレス型という。 4 ウィンドウ制御 送信側のコンピュータが受信側の受信可能容量よりも大きなデータを送ると、データの取 りこぼしが発生してしまう。そこで、あらかじめ送信側に受信可能容量を教えておく。この 受信可能容量のことをウィンドウサイズという。データを受信するとその分だけウィンドウ サイズが減少し、アプリケーションがデータを受け取るとウィンドウサイズは元に戻る。 【演習3】ホームページの閲覧をキャプチャし、ウィンドウサイズを確認しなさい。 【演習4】トランスポート層の通信が信頼性確保のために行っている事柄をまとめなさい。
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