PDF文書 4.42MB - 札幌開発建設部

平成27年4月10日
お
件
名
知
ら
せ
平成27年度北海道開発事業費の概要について(札幌開発建設部実施分)
お知らせ内容
平成27年度北海道開発事業費(札幌開発建設部実施分)について、別紙のとおり
お知らせします。
所
属
担当分野
役
職
氏
なかやま
【全
体】 広
報
名
電
話
011-611-0279
き よ と
清人 (ダイヤルイン)
官
中山
【河川関係】 河川計画課長
桝井
【道路関係】 道路計画課長
青木
【空港関係】 空 港 対 策 官
平尾
【公園関係】 道路整備保全課長
011-611-0246
さ さ き
あきひこ
佐々木 明彦 (ダイヤルイン)
【農業関係】 農業整備課長
斎藤
ますい
011-611-0329
まさゆき
正将 (ダイヤルイン)
問
あおき
合
せ
北海道開発局
札幌開発建設部
ひ ら お
011-611-0239
ひでかず
秀一 (ダイヤルイン)
011-611-0273
としふみ
利文 (ダイヤルイン)
先
さいとう
札幌開発建設部
ホームページアドレス
011-611-0247
だいさく
大作 (ダイヤルイン)
http://www.sp.hkd.mlit.go.jp/
平成27年度
北海道開発事業費の概要
(札幌開発建設部実施分)
平成27年4月
札幌開発建設部
目
次
Ⅰ
札幌開発建設部事業費総括表
Ⅱ
札幌開発建設部関係事業概要(事業別)
……………
1
1
治水関係事業
……………
2
2
道路事業
……………
7
3
空港整備事業
……………
12
4
国営公園事業
……………
13
5
農業農村整備事業
……………
14
平成27年度
札幌開発建設部事業費総括表
(事業費)
事
(単位:百万円)
項
予
算
額
治
水
34,716
道
路
32,684
備
2,884
都 市 水 環 境
32
空
港
整
園
949
農 業 農 村 整 備
18,761
国
営
合
公
計
90,026
注)1.農業農村整備を除き、工事諸費は含まれていない。 2.四捨五入の関係で計と内訳が一致しない場合がある。
1
備
考
- 石狩川 北村遊水地整備 -
石狩川下流域は道都札幌市等が位置し、北海道の社会、経済の中枢となっているほか、流域内の
広大な農地は我が国有数の食料供給地です。
昭和56年8月洪水時には、11箇所の堤防が破堤するなど、氾濫面積614km2、被害家屋
約22 500戸におよぶ甚大な浸水被害が発生しました この戦後最大規模の洪水被害を解消す
約22,500戸におよぶ甚大な浸水被害が発生しました。この戦後最大規模の洪水被害を解消す
るために北村遊水地の整備を実施します。
≪北村遊水地≫
○事業箇所
: 岩見沢市、月形町、新篠津村
○事業期間
: H24年度~H38年度
○遊水地面積
: 950ha(遊水地単独の面積では、全国で3番目の大きさ)
○洪水調節容量
: 4,200万m3
○主な整備内容
: 周囲堤、囲ぎょう堤、越流堤、排水門、用地・補償など
周囲堤 囲ぎょう堤 越流堤 排水門 用地・補償など
○平成27年度実施内容: 囲ぎょう堤、用地・補償
■昭和56年8月上旬洪水
石狩川流域浸水実績図
北村遊水地
<S56.8上旬洪水被害概要>
・氾濫面積約614km2、被害家屋約22,500戸 、死者2名
創成川 市街地の浸水状況
(札幌市・昭和56年8月洪水)
石狩川右岸 下新篠津築堤付近の氾濫状況
(江別市・昭和56年8月洪水)
昭和56年洪水からこれまでの対応
・石狩川下流部については、昭和56年洪水を対象とした築堤・掘削等
の河川改修がほぼ完了
・千歳川流域において、支川及び石狩川本川の洪水調節に効果を発
揮する千歳川遊水地群等の整備に着手
現在着手していない石狩川中上流部の河川改修を行うためには、
改修による流量増をカバーする洪水調節施設が必要
北村遊水地の整備
平常時
洪水時
平常時は農地として利用
洪水時は遊水地として利用
洪水の一部を遊水地に貯留し、洪水時に川の水位を下げる。
■北村遊水地等の整備によって、昭和56年洪水対応が完了し、石狩川下流域の浸水被害を解消。
2
- 千歳川流域の治水対策 -
千歳川の中下流部は広大な低平地が広がっているため、洪水時に石狩川本川の高い水位の
影響を長い区間に亘り長時間受けるなど水害が起きやすい特性を有しています。
特に、昭和56年8月上旬洪水は未曾有の大洪水となり、氾濫面積192km2、被害家
屋2 683戸におよぶ甚大な浸水被害が発生しました この戦後最大規模の洪水被害を解
屋2,683戸におよぶ甚大な浸水被害が発生しました。この戦後最大規模の洪水被害を解
消するため、千歳川放水路計画に代わる新たな治水対策である、「堤防強化(遊水地併用)
案」を盛り込んだ千歳川河川整備計画に基づき、河道の掘削や石狩川の高い水位の影響を長
時間受けることに対応した堤防の整備、遊水地群整備等を促進します。
≪千歳川遊水地群≫
○事業箇所
○事業期間
○遊水地面積
○洪水調節容量
○主な整備内容
○平成27年実施内容
:
:
:
:
:
:
江別市、北広島市、恵庭市、千歳市、南幌町、長沼町(H26舞鶴遊水地完成)
H20年度~H31年度
1,150ha
4,500万m3
掘削、周囲堤、越流堤、排水門、用地・補償など
掘削、周囲堤、排水門、用地・補償
(江別太遊水地、晩翠遊水地、東の里遊水地、北島遊水地、
根志越遊水地の5遊水地で実施)
千歳川流域の現状
千歳川
千歳川の中下流部には広大な低平地が広がっているため、洪水時に石狩川本川
の高い水位の影響を、長い区間にわたり長時間受けることから、
◆破堤等の危険性が高い。
◆雨水の排水が十分にできない。
などの課題を有する。
S56年8月上旬洪水(長沼町浸水状況)
千歳川流域の治水対策
堤防整備
河道掘削、堤防整備
■S56.8上旬洪水
千歳川流域浸水実績図
河道掘削
石狩
川
江別市
川の断面を拡幅し、洪水時の水位を下げる。
南幌町
治
水
対
策
の
実
施
長沼町
北広島市
堤防の断面を大きくし、洪水時に長時間続く高い水位に対応する。
遊水地群の整備
遊水地
平常時
洪水時
洪水の一部を遊水地に貯留し
洪水の
部を遊水地に貯留し、洪水時に川の水位を下げる。
洪水時に川の水位を下げる
内水対策・流域対策の促進
恵庭市
凡
開発に伴う調整池の設置などの流出抑制対策、内水対策、
洪水被害軽減策等を関係機関が連携して推進する。
例
浸水箇所
遊水地設置箇所
千歳市
■ 昭和56年8月上旬洪水により想定される浸水被害を大幅に解消
3
-札幌市の壊滅的被害を防止・軽減するための治水対策-
札幌市は人口約190万人で北海道の社会・経済・文化等の中心をなす道都です。その中
心部を貫流する豊平川の背後には札幌市の市街地が広がるほか、国道などの重要な交通網や
資産を有しています。
こうした背景のもと、ひとたび氾濫した場合には、中心市街部に甚大な被害が発生すると
ともに、都市機能を麻痺させるおそれがあります。そのため下流部の河道掘削や上流部の河
床先堀対策を実施するとともに、札幌市等と連携しつつ各種演習や情報共有化等のソフト対
策が一体となった治水対策を推進します。
○平成27年度実施内容
河道掘削、護岸工
河道掘削による流下能力の確保
下流部において流下能力が不足していることから、河道
掘削により流下能力を確保する。
豊平川
河道掘削区間
札幌市JR駅
H26.9出水
厚別川の内水による浸水状況
河床先堀対策区間
河床先堀により沈下した既設護岸
4
→
豊平川上流部の既設護岸において、局所的な先堀
により、既設護岸・堤防への安全性が損なわれてい
るため、河床先堀対策として護岸工を行う。
豊平川
河床先堀対策
多目的ダムの建設
- 幾春別川総合開発事業 -
幾春別川総合開発事業(新桂沢ダム及び三笠ぽんべつダム)は、幾春別川及び石狩川の洪水
調節、流水の正常な機能の維持、水道用水の供給、工業用水の供給及び発電を目的として、
三笠市桂沢の幾春別川上流部に特定多目的ダムを建設する事業です。
新桂沢ダムは、昭和32年に完成した北海道で最初の多目的ダムである桂沢ダムを約12
m嵩上げする再開発事業であり、三笠ぽんべつダムは幾春別川の支流である奔別川で新たに
建設される治水専用ダムです。
国土交通省、電源開発株式会社、桂沢水道企業団、北海道(企業局)が出資する特定多目
的ダムとして、平成2年度から建設を進めており、平成16年度に三笠ぽんべつダムの転流
工 平成25年度に新桂沢ダム転流工(新取水放流設備)が完成しています
工、平成25年度に新桂沢ダム転流工(新取水放流設備)が完成しています。
○平成27年度実施内容
幾春別川
総合開発事業
新桂沢ダムの基礎掘削、付替道路工事等
【洪水調節】:幾春別川、石狩川の洪水防御(8市4町1村)
【流水の正常な機能の維持】:下流の既得用水の補給、ダム下流の河川環境
保全、流水の正常な機能の維持と増進
【水道用水の供給】:桂沢水道企業団(岩見沢市、三笠市、美唄市);0.1m3/s
【工業用水の供給】:北海道企業局;0.149m3/s
【発電】:電源開発(株);最大出力16,800kw
三笠ぽんべつダム
新桂沢ダム
型
式:重力式コンクリートダム
高
さ:75.5m
(嵩上げ高11.9m)
長
さ:406.5m
総 貯 水 量:1億4,730万m3
有効貯水量:1億3,640万m3
新桂沢ダム
日本海
三笠ぽんべつダム
型
式:台形CSGダム
高
さ:約53.0m
長
さ:約160m
総 貯 水 量:862万m3
有効貯水量:850万m3
三笠ぽんべつダム完成予想図
新桂沢ダム完成概念図
桂沢湖
新桂沢ダム
新ダム取水塔
(転流工)
現桂沢ダム
5
- 石狩川水系豊平川直轄砂防事業 -
1.流域概要
・豊平川は、昭和56年8月豪雨の土砂災害により住宅地に
甚大な被害が生じ、この洪水を契機に昭和57年から直轄
砂防事業に着手しました。
・人口集中が著しく、北海道経済の中心地であり、防災拠点
や要配慮者利用施設などが集積する政令指定都市札幌市を
保全するため、砂防設備を整備し豊平川本川および各渓流
の土砂災害や洪水氾濫被害を軽減します。
2.事業実施渓流
2
事業実施渓流
● 事業継続中
3.事業主体
~
豊平川
簾舞川・南の沢川・オカバルシ川
北海道開発局
4.平成27年度 簾 舞
川 : 砂防堰堤工
南 の 沢 川 : 砂防堰堤工
オカバルシ川 : 床固工群
豊平川直轄砂防事業位置図
5.事業効果
砂防堰堤、床固工群の整備により、下流への土砂流出を防止し、保育園等の要配慮者利
用施設、学校や住宅地、札幌~洞爺方面への重要交通網である国道230号等への被害を軽
減するとともに、豊平川本川への土砂流出を軽減する。
国道230号
(交通量2.1万台/日、第1次緊急輸送路)
簾舞中継ポンプ場
簾舞川
簾舞中学校
至札幌
至中山峠
簾舞小学校 藻岩ダム
簾舞幼稚園
被災した場合、災害時の復旧資材や救援物資輸送が困難になる。
(有珠山噴火時には道路だけではなく鉄道の代替輸送経路としての役割
を果たした)
簾舞堰堤
周辺自治体と三次医療施設を有する札幌市を結ぶ路線であり、人命救助
に影響を及ぼす。(緊急搬送500件/年以上)
道内屈指の温泉街である定山渓温泉へのルートでもあり、また農林水産
品の流通ルートとしても重要であるため、分断されることで観光・農林水産
業など地域経済へ大きなダメージを及ぼす。
凡
至札幌
例
第14号渓流堰堤
至札幌
老人ホーム
グループホーム
土石流危険渓流
氾濫区域
公民館
南の沢川
福祉会館
南の沢小学校
至中山峠
南が丘中学校
保育園
病院
藤の沢小学校
文教短大附属幼稚園
札幌育児園
第11号渓流堰堤
オカバルシ川
床固工群
至中山峠
6
病院
石山南
小学校
福祉会館
平成27年度
1
道路事業
個性あふれる地域の活性化
(1) 広域的な交通ネットワークの充実など地域経済・産業を支える社会資本の
整備
・拠点的な空港・港湾などの物流拠点を連絡するとともに、高規格幹線道路と一
体となって道央都市圏と他圏域を結び、物流機能や地域間の連携機能を強化す
るため、地域高規格道路「道央圏連絡道路」の整備を推進します。
<平成 27 年度開通予定箇所:当別バイパス>
開通後の道央圏連絡道路
建設中の札幌大橋
(新千歳空港関連)
(当別バイパス)
(2) 円滑な都市・地域活動のための渋滞対策
・活力ある地域社会を形成するため、高度な都市機能が集積する都市部や魅力
ある観光地における慢性的な渋滞解消に向け「国道12・275号苗穂交差点」、
「国道230号小金湯拡幅・定山渓拡幅」などの事業を推進します。
<平成 27 年度開通予定箇所:苗穂交差点、峰延道路、小金湯拡幅>
完成後の東橋
渋滞する定山渓温泉市街
(苗穂交差点)
(定山渓拡幅)
7
(3) 広域的な生活圏の形成と交流・連携強化
重点「道の駅」制度の創設
・「道の駅」を核とした地域活性化の取り組みとして、重点「道の駅」に選定さ
れた、「あったか・あいろーど(仮称)」(石狩市)、「当別(仮称)」(当
別町)を関係機関と連携して重点的に支援します。
2
安全・安心な国土の形成
(1) 頻発する自然災害に備える防災対策の推進
① 道路の老朽化対策の本格実施
・橋梁・トンネル等の道路構造物について、適切に点検・診断、その結果に基づ
く修繕等を実施するメンテナンスサイクル(点検・診断・措置・記録)の推進
に取り組みます。
橋梁補修状況
橋梁点検状況
8
② 道路の防災・震災対策
・大規模災害発生時における被害を軽減し、救急救命活動や復旧支援活動を支え
るため、橋梁の耐震性能向上や道路法面の防災対策を推進します。
また、「国道 275 号五ヶ山橋架替」に着手します。
<平成 27 年度開通予定箇所:雄冬防災>
落橋防止装置
トンネルの整備(雄冬防災)
橋梁の耐震補強
(2) 冬期交通の信頼性向上
・安全で円滑な冬期道路交通の確保を図るため、気象状況や交通状況等を踏まえ
て、適切なタイミングで除排雪作業を実施します。また、災害対策基本法改正
を踏まえた放置車両等の移動訓練を実施するなど関係機関相互の連携をより
一層強化するとともに、雪害時に自治体の要請に基づいて除雪車両の貸与がで
きるほか、リエゾン注)派遣による災害関連情報の共有等支援体制を構築してい
ます。
(注:重大な災害の発生または発生の恐れがある場合に情報収集等を目的として自治体へ派遣する職員)
リエゾン派遣状況
除雪状況
9
(3) 道路交通事故等の無い社会を目指した交通安全対策の推進
① 通学路など歩行空間等の安全・安心の確保
・通学路緊急合同点検に基づく歩道整備や防護柵の設置等を引き続き実施すると
ともに、継続的な合同点検や効果把握等の計画的な取組を推進します。
防護柵整備前
防護柵整備後
② きめ細かく効率的な事故対策の推進
・事故データや地域の声に基づく事故の危険性が高い区間等における重点的な対
策を実施する事故ゼロプラン(事故危険区間重点解消作戦)に基づき、幹線道
路のみならず、身近な道路においても交通安全対策を推進します。
交差点改良後
交差点改良前
(4) 無電柱化の推進
・道路の防災性の向上、安全で快適な通行空間の確保、良好な景観の形成や観光
振興の観点から、地域住民や電線管理者等と連携し、無電柱化を推進します。
電線共同溝整備前のまちなみ
電線共同溝整備後のまちなみ
10
【参考】
札幌開発建設部管内の主な道路事業
11
空
港
整
備
事
業
1.新千歳空港 ILS双方向化事業(ILS 用地造成)
霧や降雪等による視界不良、風向き等の気象条件によらない航空機運航の定時性、安定性を確保し、
航空輸送の信頼性や利用者利便性の向上を図るため、B滑走路の北側進入用のILS(計器着陸装置、
Instrument Landing System)の整備を進めます。今年度は、ILSを設置するための用地造成を行います。
● 平成 27年度整備箇所
N
※北海道開発局では用地造成を実施します
※ ILSのしくみ
滑走路に着陸進入中の航空機に対して、指向性のある
電波を発射し、夜間、悪天候等の視界不良時でも航空機
を安全に滑走路まで誘導する装置です。
2.新千歳空港 耐震化事業(滑走路等液状化対策)
新千歳空港では、大規模地震災害時における緊急物資等
輸送拠点としての機能確保、航空ネットワークの維持や背
後圏経済活動の継続性確保を図るため、空港施設の耐震化
を進めています。今年度は、地盤の液状化により滑走路等
に段差が生じ、航空機の離着陸等、災害時に必要な空港機
能が確保できなくなる事態を防ぐため、滑走路および誘導
路の液状化対策を実施します。
3.新千歳空港 空港施設の改良
新千歳空港では、航空ネットワーク機能を保持するた
め、滑走路等の老朽化した施設の更新・改良を推進して
います。今年度は、経年劣化で老朽化した A 滑走路およ
び誘導路の舗装を撤去して、新しいアスファルト舗装を
再舗設する工事を実施します。
また、滑走路から誘導路へ退避する曲線部分の旋回半
径を緩和することで、滑走路の占有時間を短縮し、混雑
の緩和を図ります。
● 平成 27年度整備箇所
B 滑走路
液状化対策実施箇所
A滑走路
D誘導路
1 号沢函渠
舗装改良実施箇所
12
滑走路上での液状化対策工事
アスファルト舗装の復旧(再舗設)
平成27年度
国営公園事業
◇広域レクリエーションの拠点となる大規模公園の運営維持管理
国営滝野すずらん丘陵公園では、四季折々、北海道ならではの豊かな自然を満喫できる
よう、自然体験型観光や冬期も利用可能な広域レクリエーションなどのニーズに対応した
公園を目指しています。
当公園は、平成22年度に約400
国営滝野すずらん丘陵公園
ha全面を開園しており、安心して、た
くさんの利用者がご来園いただける
よう、適切な運営維持管理を行います。
チューリップフェスタ
滝野の森トレッキングツアー
チューブそりコース
13
食料供給力の強化−農地の整備
地域の農業の振興を図るため、ほ場の大区画化、暗渠排水等の農地整備や担い手への
農地集積により、生産コストの低減や農業の高付加価値化を図る。
国営農地再編整備事業
も
せ
妹背牛地区
うし
妹 背 牛 地 区
事 業 目 的
●ほ場の大区画化及び農地の再編・整備によって、効率的かつ生産性の高い水田農業を実現
●基盤整備を契機として、機械の共同利用、担い手への農地集積を促進
N
事 業 概 要
妹背牛地区
現況
妹背牛市街地
事
業
の
実
施
排水路により分断された
作業効率の悪い小区画ほ場
ハーブ植栽
計画
施設配置が整序化された
大区画ほ場イメージ
クリ-ン農業の展開
○特別栽培米の生産
→消費者との農業体験交流を実施
農薬の削減
○クリーン米の生産
→ハーブの植栽による減農薬の推進
: 1,002ha
●受益面積
●関係市町村 : 妹背牛町
: 区画整理
997ha
●主要工事
農地造成
5ha
排 水 路 2条 L=2.2km
道
路 1条 L=2.5km
: 水稲、小麦、豆類、
●主要作物
野菜類、花き
○遊歩市(青空市場)
→クリーン米の販売
14
ほ場の大区画
ほ場の大区画化により、効率的な営農が可能
大区画に再編されたほ場
30~50aと小さい区画のほ場
ほ場作業の省力化により生じる労力を有効活用
畦畔のハ-ブにより
害虫を抑制
消費者との交流事業
農薬を出来る限り控え育てたクリーンで安心な
妹背牛の米「北彩香」等の更なる拡大が可能と
野菜や花きなど高収益作物の生産拡大や
都市住民との交流事業等が促進されます。
ハ-ブによる新しい農業景観
ハ-ブが香る癒しの空間
食卓にハ-ブのアクセント
ハ-ブがい彩る新しい町並み
ハーブによるまちづくり
大豆等加工品
花き(スターチス)
妹背牛町の特産品を全国へ!
15
国営緊急農地再編整備事業
び
ば
N
い
美唄地区
(美唄市)
~田畑輪換耕作と水稲直播栽培を核とした営農展開~
現
状
本地区は、北海道の石狩平野のほぼ中央に位置し、石狩川の左岸に開けた水田地帯で
あり、水稲及び転作作物の小麦・大豆等の土地利用型作物を主体にたまねぎ等の野菜類
を含めた稲作複合経営が進められている農業専業地帯である。
地区内では高齢化による農家数の減少に伴って担い手農家への農地の集積が進んでい
るが、現状ではほ場区画が狭小であり、かつ、泥炭土壌に起因する泥濘(ぬかるみ)か
ら機械化作業の効率を妨げているため、今後、更に農家数減少が見込まれる中で耕作放
棄地発生の増加が危惧される
状況となっている。
さらに、ほ場が排水不良の
ため、小麦・大豆などの収量
や品質も不安定な状況にある。
田越しの連続による
泥炭土壌に起因した
小区画なほ場
排水不良なほ場
不安定な水管理
事 業 目 的
整備イメージ
本事業は、農家数の減少に伴う耕作放
棄地の発生を未然に防止するため、水田
を主体とする農地の区画整理を施行し、
生産性の高い基盤の形成と土地利用の整
序化を通じ、農業の振興を基幹とした地
域の活性化に資するものである。
本地区では、ほ場の大区画化等に併せ
て営農組合による共同作業や水稲直播栽
培を核とした先進的営農技術の拡大を推
進し、田畑輪換耕作による効率的な土地
利用型水田営農の確立を目指す。
現
況
ほ場区画
0.3ha~0.5ha
計
画
ほ場区画
1.2ha
事 業 概 要
事業期間 :平成25年度~
関係市町村:美唄市
地区面積 :1,874ha
受益面積 :1,682ha
受益戸数 :135戸
主要工事 :区画整理1,682ha
主要作物 :水稲、小麦、大豆、たまねぎ等
16
JAびばい:利雪型カントリーエレベーター【雪蔵工房】
(雪を活用した環境に優しい低温保管で品質保持)
高生産性水田営農の実現による地域農業の再構築
本地区においては、ほ場の大区画化や地下水位制御システムの導入に併せて、麦
作営農組合等による小麦や大豆の共同収穫作業等の拡大を図るとともに、水稲直播
栽培に係る共同機械化体系の確立を促進し、農作業の効率化と営農労力の適正配分
を図ることによって、大規模土地利用型営農の安定化による担い手の育成を実現す
る。また、泥炭地水田の整備水準を斉一化すると同時に地域関係機関の協力の下に
先進的な営農技術の普及を進め、地域全体での田畑輪換耕作を可能とすることに
よって、幅広い需要に即応した多様なコメ生産と小麦や大豆を主体とした土地利用
型転作作物の安定生産に向けた地域営農体系を再構築し、食料自給率の向上に資す
るとともに地場農産物利用を通じた農商工連携による高付加価値化の推進を図る。
広域的ほ場整備水準の均質化
未整備圃場
(小区画・不整形・排水不良)
末端施設整備によるほ場毎の用排水管理
泥炭土壌に起因する不等沈下の解消
泥炭土壌に起因する
ほ場の不等沈下
暗渠を利用した地下水位制御システム
大型汎用田の整備
農業者の高齢化・離農による
担い手不足
永続的田畑輪換耕作が可能となる
生産基盤の確立
地下水位制御システムによる地下水位コントロール
により品質・収量の向上
集中管理孔桝
稲作経営の大型化に伴い水稲直播栽培
による労働力の省力化・低コスト化
補助暗渠
作土層
用水路
浅耕マルチシーダによる
水稲の乾田直播作業
疎水材
排水路
地下水位
暗渠(吸水渠)
高生産性水田営農の確立
春小麦の初冬まき栽培や秋小麦の大豆間作栽培
による品質・収量の向上
マルチシーディング技術による
労働時間・機械コストの低減
(水稲直播・小麦・大豆の播種作業汎用化)
チゼルプラウシーダによる
春小麦の初冬播き作業
農
業
生
産
拡
大
取組
拡大
米粉を使用した製品
取
組
食料自給率向上と農商工連携
による高付加価値化の推進
取組
麺に春播き小麦
みそスープに大豆を使用
拡
大
拡大
都市と農村との交流
地 産 地 消
と
地
域
ブ
ラ
ン
ド
の
確
立
農
産
物
の
付
加
価
値
向
上
美唄地鶏 『とりめし』
美唄名物 『もつそば』
◇おにぎりを新たな美唄名物にして
JAと大学が連携した
米どころPR「おにぎりプロジェクト」を展開
「稲作体験塾(農業体験)」
→小冊子「美唄おにぎり物語」を作成し、美唄市
を通じた食育を推進
の基幹産業である米づくりをPR(美唄青年会議所)
基幹産業 あ
づく を
美 青年会議
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食料供給力の強化−農業水利施設等の保全・更新
農業水利等の計画的な保全・更新により、農業の生産力確保を図る。
位
な
が
ぬ
置
図
ま
長沼地区
【地域の概要】
本地区は、北海道の空知南部に位置する夕張郡由仁町及び同郡長沼町にまたがる4,317haの農
業地帯であり、水稲を中心に小麦、大豆のほか、たまねぎやスイ ト
業地帯であり、水稲を中心に小麦、大豆のほか、たまねぎやスイートコーン等の野菜類を導入した
ン等の野菜類を導入した
経営が行われている。
「ながぬまブランド」の確立に向けて積極的な取り組みを展開
~水
稲~
・消費者、実需者からの評価の高い「売れる米作り」
・長沼町内にある「米の館」で均一で安全性の高い籾定温貯蔵
米を年間通して供給
~大
豆~
○大豆の収穫量
・日本有数の収穫量を誇る大豆の生産地
順位
第1位
第2位
第3位
第4位
第5位
市町村
佐賀県佐 賀市
北海道長 沼町
宮城県大 崎市
北海道士 別市
北海道音 更町
収穫量(t)
7,380
4,120
3,510
3,060
2,870
資料:農林水産統計年報
(平成21年)
【地区の現状と課題】
地区内の基幹的な農業水利施設は、国営道央土地改良事業(昭和55年度~平成19年度)
により造成されたが、揚水機場においてはポンプの緊急停止等、幹線用水路においては水路
が浮上する不測の事態が発生し、農業用水の安定供給に支障を来しているとともに、施設の
維持管理に多大な費用と労力を要している。
突
発
事
故
の
発
生
流量制御装置の故障
目地構造の破断による漏水
北揚水機場(全景)
長沼幹線用水路
(浮上区間)
交換後
部材の圧壊による破損
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交換前
【事業目的】
本事業では、施設の機能を保全するための整備を行うことにより、農業用水の安定供
給及び施設の維持管理の費用と労力の軽減を図り、農業生産性の維持及び農業経営の安
定に資するものである。
【事業計画概要】
受益面積 :4,317ha
関係市町村:夕張郡由仁町、同郡長沼町
主要作物 :水稲・小麦・大豆・たまねぎ・スイートコーン
主要工事 :揚水機場(改修) 1ヶ所
●北揚水機場 : 電気設備の更新
用水路(改修) 2.3km
●長沼幹線用水路 ・更 新 : フルーム水路更新
・補 強 : アンダードレーンの改修
ウィープホールの追加
【施設の整備】
《用水路の更新》
用水路の浮上
既設水路取り壊し
(他地区事例)
床版コンクリ ト打設
床版コンクリート打設
(他地区事例)
《用水路の補強》
アンダードレー
ンヘッドの交換
弁が消失し、アンダードレンが閉塞
ウィープホール
の追加
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用水路改修イメージ
(他地区事例)
豊かな大地に潤いと活力を!
樺戸(二期)地区 【国営かんがい排水事業】
事業目的
本地域では、しろかき期の用水及び冷害を防止するための深水用水が不足している。
さらに、過湿と湛水被害により、農業経営が不安定となっている。
このため、本事業により農業用用排水施設を整備し、生産性の向上と農業経営の安定を
図るものである。
安定した農業用水を確保するダム
農業用水を取水するための頭首工
湛水被害解消のための排水機場
事業概要
樺 戸 (二 期 )地 区
受益面積
9,712ha
関係町村
新十津川町・浦臼町・月形町・雨竜町
主要工事
ダム 2箇所
頭首工 1箇所
排水機場 1箇所
主要作物
水稲・小麦・大豆・小豆・メロン
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