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オイルミスト捕集用フィルタ
はじめに
近年、機械加工により発生するオイルミストや高温下で発生する塵埃が、環境問題として取り上げられることが多く、対策が求
められています。そこで弊社は、それら環境問題を改善する為に、オイルミスト等を効果的に捕集し、長寿命・低圧力損失である
ＣＮＰフィルタを開発しましたので、御紹介いたします。
現場環境におけるオイルミスト分布測定
■現場環境測定概略図
■実際の現場環境の個数濃度と質量濃度の粒径分布
オイルミスト
（個数濃度：約8900個/cm3）
Ａ
Ｉ
Ｒ
サンプリング管
超硬丸鋸切断機
dCn [P/cm3]
956.73
900.00
850.00
800.00
750.00
700.00
650.00
600.00
550.00
500.00
450.00
400.00
350.00
300.00
250.00
200.00
150.00
100.00
50.00
0.00
0.18
1.00
〈個数中央径：0.351μｍ〉
dCm [mg/m3]
粒子計数器〈ＰＡＬＡＳ社製〉
（サンプリング流量：5L/min）
超硬丸鋸刃
（切削油：超硬丸鋸用切削油）
鉄心２８φ
※粒子計数器は持ち運びが可能ですので、御要望があれば、実際
の現場環境の測定が可能です。
0.051119
0.047500
0.045000
0.042500
0.040000
0.037500
0.035000
0.032500
0.030000
0.027500
0.025000
0.022500
0.020000
0.017500
0.015000
0.012500
0.010000
0.007500
0.005000
0.002500
0.000000
0.18
1.00
〈質量中央径：1.097μｍ〉
8890.8
8500.0
8000.0
7500.0
7000.0
6500.0
6000.0
5500.0
5000.0
4500.0
4000.0
3500.0
3000.0
2500.0
2000.0
1500.0
1000.0
500.0
0.0
10.00
X[μm]
Sum(dCm) [mg/m3]
0.95743
0.90000
0.85000
0.80000
0.75000
0.70000
0.65000
0.60000
0.55000
0.50000
0.45000
0.40000
0.35000
0.30000
0.25000
0.20000
0.15000
0.10000
0.05000
0.00000
10.00
X[μm]
■質量基準の総合捕集効率
■実験室における現場環境の再現
当社では質量基準の総合捕集効率を下記式で計
算します。
単分散粒子を凝縮型エアロゾルジェネレーターで発生させることで、測定した現場環境
の粒径分布を再現し、性能評価が可能です。測定可能な粒子径は 0.3 ∼ 5μｍです。
dCn [P/cm3]
717.77
質量基準の総合捕集効率
（Dの総和−Eの総和）
×100
（％）
=
Dの総和
Ｄ＝Ａ×Ｃ
Ｅ＝Ｂ×Ｃ
Ｃ＝各粒子１個あたりの体積（試験粒子を真球と
みなす）
×試験粒子の比重
※カタログ中の総合捕集効率は初期効率を表します。
Ａ：フィルタ１次側の各粒径毎の単位体積あたりの個数
Ｂ：フィルタ２次側の各粒径毎の単位体積あたりの個数
Ｃ：各粒径１個あたりの質量
Ｄ：フィルタ１次側の各粒径毎の単位体積あたりの質量
Ｅ：フィルタ２次側の各粒径毎の単位体積あたりの質量
650.00
600.00
550.00
500.00
450.00
400.00
350.00
300.00
250.00
200.00
150.00
100.00
50.00
0.00
0.18
1.00
〈個数中央径：0.444μｍ〉
dCm [mg/m3]
0.13694
0.13000
0.12000
0.11000
0.10000
0.09000
0.08000
0.07000
0.06000
0.05000
0.04000
0.03000
0.02000
0.01000
0.00000
0.18
Sum(dCn) [P/cm3]
10158
9500
9000
8500
8000
7500
7000
6500
6000
5500
5000
4500
4000
3500
3000
2500
2000
1500
1000
500
0
10.00
X[μm]
Sum(dCm) [mg/m3]
2.4493
2.2000
2.0000
1.8000
1.6000
1.4000
1.2000
1.0000
0.8000
0.6000
0.4000
0.2000
1.00
〈質量中央径：1.522μｍ〉
1
Sum(dCn) [P/cm3]
0.0000
10.00
X[μm]
filter
オイルミスト試験方法
■評価装置写真
■評価装置概要図
Ｃ
Ａ
Ｄ
Ｇ
Ｆ
Ａ
Ｉ
Ｒ
Ｉ
Ｈ
Ｂ
Ｅ
※流量計測はオリフィスにて実施しています。
（試験風速範囲：0.5 ∼ 3.0 m/sec）
A：凝縮型単分散粒子発生機〈TSI社製〉
※試験粒子：NaClを核としたDOS粒子（DOS：セバシン酸ジオクチル）
B：粒子計数器〈PALAS社製〉
※サンプリング流量：５L/min
C：マノスターゲージ
D：試験体（210mm×210mm）
E：HEPAフィルタ
F：一次側静圧口
G：二次側静圧口
H：一次側サンプリング管
I ：二次側サンプリング管
ＣＮＰフィルタについて
・ＣＮＰフィルタは、ステンレス箔を特殊切削方式で削りだした数１０μｍの長繊維をニードルパンチ加工し、ローラーで圧縮す
ることにより製造されるマイクロデミスターを採用しております。また、オールステンレス材を使用することにより、超高温、
耐薬品性、耐腐食性を有していると同時に、その繊維径と空隙率により高効率、高保油量を実現しました。
・ＣＮＰフィルタは、メディアとして、繊維径２５μmの標準型、繊維径５０μmと２５μmを組み合わせた密度勾配型（標準）
、繊維
径５０μmと１０μmを組み合わせた密度勾配型（高性能）
の３種類を準備しました。構造として、繊維の方向を縦目に統一し、密
度勾配型についてはメディア間にスペーサーを入れ、捕集したオイルミストの落下を容易にしました。また、枠の内側にリフター
を入れることで、枠の水抜き穴よりオイルミストや洗浄液を抜け易くしました。
・作業環境に適したフィルタを容易に選定する為に、ＣＮＰフィルタの性能に関しては、各種３風速で粒径毎の捕集効率を測定
しております。
■マイクロデミスターと各種フィルタメディアの比較
マイクロデミスター
（25μm）
ステンレスデミスター
（250μmφ）
ガラス繊維
（中塵用）
耐熱不織布
一般空調用中高性能フィルタ
比色法 60％クラス
（ポリオレフィン製）
ろ材表面
（× 20）
ろ材表面
（× 200）
※当社マイクロスコープにて撮影
■特長
■用途
・高温環境下
（耐熱温度480℃）
で使用可能です。
・耐腐食性に優れています。
・圧縮することで空隙率を低くし、高効率を実現しました。
・使用時または洗浄時の繊維の脱落を最小限に抑えました。
・自動車や家電部品工場等のオイルミスト除去
・耐熱性を要する空調（塗装乾燥炉、自動車工場、ゴミ焼却場等）
・一般空調（食品工場、薬品工場、病院等）
・ビル空調（事務所ビル、ホテル、各種施設等）
※マイクロデミスターは、株式会社アクシーの登録商標です。
2
メディア
CNPF
■構造（密度勾配型）
スペーサー
押え網（ラス網・両面）
フラットタイプ
リフター
ＡＩＲ
■特長
・枠厚１０mmの超薄型です。
・省スペースで取付け、
取外し作業が容易です。
繊維方向（縦目）
フィルタ枠
■仕様
分類
標準サイズ
（mm）
品番
密度勾配型
（標準）
質量基準の
総合捕集効率（％）
（0.3 ∼ 5.0μm）
0.5
17
25
1.0
37
45
1.5
62
55
0.5
29
35
1.0
60
55
1.5
104
65
0.5
41
45
1.0
90
65
1.5
150
75
500×500×10
（610×610×10）
CNPF- 5025
密度勾配型
（高性能）
初期圧力損失
（Pa）
500×500×10
（610×610×10）
CNPF- 0025
標準型
風速
（m/sec）
500×500×10
（610×610×10）
CNPF- 5010
重量
（kg）
1.6（2.1）
1.9（2.6）
1.9（2.6）
■初期圧力損失データ
200
ＣＮＰＦ−5010
初期圧力損失
150
ＣＮＰＦ−5025
100
（Ｐａ）
50
ＣＮＰＦ−0025
0
0.5
0
1
1.5
風速（m/sec）
■風速1.0m /secにおける粒径毎の捕集効率
100
ＣＮＰＦ−5010
粒径毎の捕集効率（％）
80
0.3μｍ
0.5μｍ
1μｍ
2μｍ
3μｍ
4μｍ
5μｍ
CNPF- 0025
2.0
3.2
6.0
67.0
89.5
CNPF- 5025
2.4
3.1
12.0
77.9
97.8 ≧99.9 ≧99.9
CNPF- 5010
3.0
5.2
33.0
96.8 ≧99.9 ≧99.9 ≧99.9
96.1
98.1
捕集効率
品番
ＣＮＰＦ−5025
60
ＣＮＰＦ−0025
40
（％）
20
0
0.1
0.3
0.5
1
粒径（μm）
■品番について
C N P F − 00/50 10/25
・F （フィルタタイプ）
：フラットタイプ
・00/50（1層目のメディアの繊維径）00:１層品であることを示します，50:50μm
・10/25（2層目のメディアの繊維径）
10:10μm，25:25μm
3
2
3
4
5
10
filter
CNPP
■構造（密度勾配型）
スペーサー
押え網（ラス網）
押え網（ラス網）
メディア
プリーツタイプ
リフター
（ピッチ保持機構付き）
■特長
ＡＩＲ
・プリーツ加工により低圧力損失、
長寿命を実現しました。
フィルタ枠
・ピッチ保持機構付きのリフターを
採用しました。
特許出願中
繊維方向（縦目）
■仕様
分類
標準サイズ
（mm）
折込み倍率
（倍）
500×500×25
（610×610×25）
2
500×500×50
（610×610×50）
3
500×500×25
（610×610×25）
2
500×500×50
（610×610×50）
3
500×500×25
（610×610×25）
2
500×500×50
（610×610×50）
3
品番
風速
（m/sec）
初期圧力損失
（Pa）
質量基準の
総合捕集効率（％）
（0.3 ∼ 5.0μm）
1.0
1.5
2.0
2.0
2.5
3.0
1.0
1.5
2.0
2.0
2.5
3.0
1.0
1.5
2.0
2.0
2.5
3.0
27
43
62
32
44
57
42
70
102
58
78
101
60
98
142
87
117
148
35
50
55
40
55
60
40
55
60
45
60
65
50
65
75
65
70
75
CNPP- 0025
標準型
密度勾配型
（標準）
CNPP- 5025
密度勾配型
（高性能）
CNPP- 5010
■初期圧力損失データ
枠厚25mm
200
重量
（kg）
2.6
（3.4）
3.7
（4.9）
3.3
（4.4）
4.6
（6.4）
3.3
（4.4）
4.6
（6.4）
枠厚50mm
200
ＣＮＰP−5010
ＣＮＰP−5010
150
初期圧力損失
初期圧力損失
150
ＣＮＰP−5025
ＣＮＰP−5025
100
100
（Ｐａ）50
（Ｐａ）50
ＣＮＰP−0025
ＣＮＰP−0025
0
0
0
0.5
1
風速（m/sec）
1.5
2
0
0.5
1
1.5
風速（m /sec）
2
2.5
3
■枠厚２５mmの風速1.5m/secにおける粒径毎の捕集効率
100
ＣＮＰP−5010
粒径毎の捕集効率（％）
80
0.3μｍ
0.5μｍ
1μｍ
2μｍ
3μｍ
4μｍ
5μｍ
CNPP- 0025
ー
ー
9.0
78.0
94.7
CNPP- 5025
2.0
3.6
9.5
85.0
99.4 ≧99.9 ≧99.9
CNPP- 5010
3.0
5.0
31.5
97.0
99.7
97.8
98.4
捕集効率
品番
ＣＮＰP−5025
60
ＣＮＰP−0025
40
（％）
20
≧99.9 ≧99.9
0
0.1
0.3
0.5
■枠厚50mmの風速2.5m/secにおける粒径毎の捕集効率
1
粒径（μm）
2
3
4
5
10
100
粒径毎の捕集効率（％）
ＣＮＰP−5010
80
0.3μｍ
0.5μｍ
1μｍ
2μｍ
3μｍ
2.0
3.8
10.0
85.0
98.5
CNPP- 5025
3.0
5.2
15.0
94.5
99.5 ≧99.9 ≧99.9
CNPP- 5010
3.0
5.0
43.0
97.6
99.8 ≧99.9 ≧99.9
4μｍ
5μｍ
99.2 ≧99.9
捕集効率
品番
CNPP- 0025
ＣＮＰP−5025
60
40
（％）
ＣＮＰP−0025
20
0
■品番について
0.1
0.3
0.5
1
粒径（μm）
2
3
4
5
10
C N P P − 00/50 10/25
・P （フィルタタイプ）
：プリーツタイプ
・00/50（1層目のメディアの繊維径）00:１層品であることを示します，50:50μm
・10/25（2層目のメディアの繊維径）
10:10μm，25:25μm
4
ＣＮＰＦフィルタ（フラットタイプ）と各種フィルタの性能比較
風速1.0m/sec における粒径毎の捕集効率（％）
分類
品名
風速（m/sec）
に対する
初期圧力損失（Pa）
品番
0.3μｍ 0.5μｍ
1μｍ
2μｍ
3μｍ
4μｍ
5μｍ
質量基準の
総合捕集効率（％）
（0.3 ∼ 5.0μｍ）
96.1
98.1
45
0.5
1.0
1.5
CNPF- 0025
17
37
62
2.0
3.2
6.0
67.0
89.5
CNPF- 5025
29
60
104
2.4
3.1
12.0
77.9
97.8 ≧99.9 ≧99.9
55
CNPF- 5010
41
90
150
3.0
5.2
33.0
96.8 ≧99.9 ≧99.9 ≧99.9
65
ステンレスデミスター
6枚重ね（ウエーブ付）
ー
1
3
5
ー
ー
ー
ー
ー
10.4
15.6
1
ステンレスデミスター
20枚重ね（ウエーブ無）
ー
3
8
15
ー
ー
ー
ー
ー
36.8
57.5
4
ガラス繊維
（粗塵用）
ー
5
11
19
ー
ー
ー
6.6
46.9
78.0
86.5
15
防炎加工紙
ー
4
13
27
19.8
23.3
31.9
37.6
42.0
49.7
81.7
37
ガラス繊維
（微塵用）
ー
50
148
260
9.5
10.2
17.2
42.3
99.3 ≧99.9 ≧99.9
43
ガラス繊維
（中塵用）
ー
25
72
131
ー
ー
8.5
29.0
91.4 ≧99.9 ≧99.9
27
耐熱不織布
ー
18
45
75
ー
ー
5.2
33.9
81.4
96.1
99.3
31
バッフレッシュフィルタ
ー
20
90
200
ー
ー
ー
11.1
58.0
88.0
99.7
18
アルミグリスフィルタ
ー
3
6
10
ー
ー
ー
ー
ー
8.8
31.3
1
セラミック
ー
12
54
108
ー
ー
3.0
18.6
52.1
81.9
92.1
21
マイクロデミスター
塗装ミスト
回収フィルタ
乾燥炉用
耐熱フィルタ
塗装ミスト
回収フィルタ
乾燥炉用
耐熱フィルタ
厨房排気用
フィルタ
■塗装ミスト回収フィルタ＆乾燥炉用耐熱フィルタ
■塗装ミスト回収フィルタ
100
100
ＣＮＰＦ−5010
ステンレスデミスター
20枚重ね（ウエーブ無）
80
60
ＣＮＰＦ−0025
40
（％）
ステンレスデミスター
6枚重ね（ウエーブ付）
ガラス繊維
（粗塵用）
80
捕集効率
捕集効率
ＣＮＰＦ−5025
60
40
（％）
20
20
0
0
防炎加工紙
0.1
0.3
0.5
1
粒径（μm）
2
3
4
5
■乾燥炉用耐熱フィルタ
0.3
0.5
1
粒径（μm）
2
4
5
10
3
4
5
10
100
バッフレッシュフィルタ
ガラス繊維
（微塵用）
80
80
耐熱不織布
捕集効率
捕集効率
3
■厨房排気用フィルタ
100
60
40
（％）
アルミグリスフィルタ
60
セラミック
40
（％）
20
20
ガラス繊維
（中塵用）
0
0
0.1
5
0.1
10
0.3
0.5
1
粒径（μm）
2
3
4
5
10
0.1
0.3
0.5
1
粒径（μm）
2
filter
ＣＮＰＰフィルタ（プリーツタイプ）と中性能フィルタの性能比較
風速2.5m/sec における粒径毎の捕集効率（％）
分類
塗装ミスト
回収フィルタ
乾燥炉用
耐熱フィルタ
一般空調用
中高性能フィルタ
品名
風速（m/sec）
に対する
初期圧力損失（Pa）
品番
0.3μｍ 0.5μｍ
1μｍ
2μｍ
3μｍ
4μｍ
質量基準の
総合捕集効率（％）
（0.3 ∼ 5.0μｍ）
5μｍ
2.0
2.5
3.0
CNPP- 0025
32
44
57
2.0
3.8
10.0
85.0
98.5
99.2 ≧99.9
55
CNPP- 5025
58
78
101
3.0
5.2
15.0
94.5
99.5 ≧99.9 ≧99.9
60
CNPP- 5010
87
117
148
3.0
5.0
43.0
97.6
99.8 ≧99.9 ≧99.9
70
比色法
60％クラス
ー
39
58
79
10.0
11.8
19.5
65.0
90.5
97.8 ≧99.9
49
比色法
90％クラス
ー
82
112
146
18.0
30.8
61.4
97.5 ≧99.9 ≧99.9 ≧99.9
77
マイクロデミスター
（枠厚50mm）
■塗装ミスト回収フィルタ＆乾燥炉用耐熱フィルタ
■一般空調用中高性能フィルタ
100
100
比色法90％クラス
ＣＮＰP−5010
80
80
捕集効率
捕集効率
ＣＮＰP−5025
60
40
（％）
40
比色法60％クラス
（％）
20
ＣＮＰP−0025
20
60
0
0
0.1
0.3
0.5
1
粒径（μm）
2
3
4
5
10
0.1
0.3
0.5
1
粒径（μm）
2
3
4
5
10
■本カタログは、実験室での測定データを基に作成しています。実際の現場環境とは異なりますので御了承下さい。
■試験粒子
（ＤＯＳ）
の物性
・比重：０．
９１g/cm3
・動粘度：１１．
６mm2/sec・４０℃
・溶解性：不水溶性
■保油量の基本的な考え方
（１）
標準型と密度勾配型の比較
標準型は１枚のメディアで大小様々な粒子を捕集しますが、密度勾配型は１次側のメディアで比較的大きい粒子、２次側のメ
ディアで比較的小さい粒子を捕集する２層構造となっており、それぞれのメディアで粒子を捕集する為、保油量が多くなると
考えられます。
（2）
密度勾配型の標準と高性能の比較
高性能は標準より２次側でより細かい粒子を捕集する為、２次側のメディアが飽和状態に達するのが早く、標準よりも保油
量が少なくなると考えられます。
※実際の使用環境でのオイルミストの粒径、濃度、動粘度等により、保油量の考え方は変化することがあります。
■表中に−の記載がありますが、性能評価時の１次側と２次側の粒子数に差がなく、捕集効率としての数値を表すことが出来な
い為、−としています。
■液体粒子と固体粒子とを比較すると、液体粒子は風速が早くなるほど捕集効率が高くなります。
定格風速以外での測定データもありますので、御要望の際は御連絡下さい。
■異形サイズについても対応いたしますので御相談下さい。
■中性洗剤またはアルカリ性洗剤による洗浄が可能です。
※使用条件によっては、洗浄による再生ができない場合が御座いますので御了承下さい。
6
ＣＮＰフィルタの洗浄再生
・捕集するオイルミストは多種多様となる為、一概にこの手法が最適とは推奨出来ませんが、当社が行いました洗浄再生試験
結果を要約しますので御参考下さい。
■当社が実施した洗浄再生試験に使用した試験体と洗浄剤
・試験体
CNPF−5010（サイズ：610mm×610mm×10mm）
・洗浄剤
P3 T5000 アルカリ性液状タイプ・低発泡性洗浄剤（メーカー：ヘンケルジャパン㈱）
※使用濃度：10 ∼ 20％（メーカーカタログ記載値）
※購入については、TRUSCO オレンジブックを御参照下さい。
※取扱い上の注意（詳細はメーカーカタログ、MSDSを御参照下さい。
）
槽の材質は鉄・ステンレス系の物をご使用下さい。この洗浄剤は強アルカリ性ですので､苛性ソーダの取り扱いに準じ保護
眼鏡・手袋等の保護具を着用して作業して下さい。万一眼に入れた場合は 15分間清浄な流水で洗眼し、2％硼酸水を点眼
してから眼科医の診察を受けて下さい。
■当社が実施した洗浄再生試験方法（アルカリ洗浄＋高圧洗浄）
（1）
CNPF−5010 の初期圧力損失、初期製品質量を測定する。
（2）
CNPF−5010 に擬似粉塵をダストフィーダーで負荷した後に、マシニングセンターの使用済み水溶性油剤をミストの状態
で負荷する。初期圧力損失の 3倍になるまで、粉塵と油剤を交互に負荷する。
（3）
質量の変化がなくなるまで自然乾燥させ、圧力損失と質量を測定する。
（4）
洗浄剤2Lを水道水8Lで希釈し、濃度20％洗浄液を 10L準備する。
（5）
洗浄液に粉塵と油剤を負荷したCNPF−5010 の流入側を上にして 30分間浸漬する。
（6）
30分間の浸漬後、洗浄液よりCNPF−5010 を取り出す。
（7）
質量の変化がなくなるまで自然乾燥させ、圧力損失と質量を測定する。（8）
高圧洗浄機
（アイリスオーヤマ製FBN-401）
で、
CNPF−5010 の流出面よりガン先を 1m離し、
水道水により高圧洗浄を行う。
（9）
質量の変化がなくなるまで自然乾燥させ、圧力損失と質量を測定する。
■当社が実施した洗浄再生試験結果
洗浄前
CNPF−5010洗浄再生試験結果
洗浄後
400
350
圧力損失
（Pa）
350
300
捕集量（g）
300
250
250
200
200
150
150
100
100
50
0
捕集量（g）
圧力損失（Pa）
400
50
初期
粉塵･油剤負荷後
浸漬洗浄後
高圧洗浄後
0
※左記写真、グラフのように、ほぼ初期状態まで再生出来ました。
■洗浄後の廃液の処理方法
洗浄後の廃液の処理については、条例や法令に従って処理して下さい。
※アルカリ洗浄液による洗浄、水道水による高圧洗浄に関わらず、使用済みCNPフィルタの洗浄後の廃液は全て産業廃棄
物となる為、廃液の処理方法については御契約の産業廃棄物処理業者へ御相談下さい。
お問合わせ先
本社大阪市住之江区平林南 1-1-20
〒 559-0025 TEL 06
（6682）
2251 FAX 06
（6682）
2188
東京東京都中央区日本橋茅場町 2-8-7 細山茅場町ビル 4 階
〒 103-0025 TEL 03
（3662）
8858 FAX 03
（3662）
8860
http://www.aqcnet.com
本カタログの商品は製品改良の為予告なく変更することがあります。CNPC13-06（12-08）

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