第61期 報告書

株主の皆さまへ
第 61期
2014年4月1日
報告書
▶▶▶
証券コード:9888
2015年3月31日
連結財務ハイライト
売上高
50,000
40,000
営業利益
(単位:百万円)
40,537 42,245
36,820 38,363
41,150
800
600
30,000
400
20,000
200
10,000
0
0
11/3
12/3
13/3
14/3
15/3
当期純利益
800
600
(単位:百万円)
670
618
480
(単位:百万円)
686
595
35,000
30,000
155
321
11/3
△72
△200
12/3
13/3
△95
11/3
12/3
13/3
14/3
15/3
15/3
(単位:百万円)
30,604
-200
32,157
29,329 29,858 30,898
10,000
8,000
20,000
6,000
15,000
4,000
0
427
96
△103
13/3
14/3
9,092 8,916
8,608
8,770
11/3
14/3
11/3
12/3
(単位:百万円)
9,876
2,000
11/3
12/3
13/3
14/3
15/3
0
12/3
13/3
CONTENTS
連結財務ハイライト ���������������������������� P1
ごあいさつ �������������������������������� P2
事業の概況 �������������������������������� P3
連結財務諸表の要旨 ���������������������������� P5
トピックス �������������������������������� P6
会社概要/株式の状況 ��������������������������裏表紙
1
15/3
純資産
5,000
14/3
689
572
0
10,000
0
600
200
25,000
200
(単位:百万円)
800
400
総資産
400
-200
-200
経常利益
15/3
ごあいさつ
株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。ここに第61期の報告書をお届けする
にあたり、一言ごあいさつ申し上げます。
当社企業集団の連結業績は、中核事業であるステンレス鋼その他金属材料の販売事業がメーカー値上げに対応
した販売価格の改定を進めたことにより増収増益を確保し、第2の柱であるステンレス鋼その他金属加工製品の製
造・販売事業も引き続き好調に推移しました。また、第3の柱である機械装置の製造・販売及びエンジニアリング
事業も、前期の赤字決算から大幅に改善し連結業績に大きく寄与しました。
当社は2015年1月に創立60周年を迎えることができました。これもひとえに株主の皆さまのご支援の賜物と厚
く御礼申し上げます。2014年度の期末配当金につきましては、1株につき11円の普通配当に記念配当5円を加えた
16円を第61回定時株主総会に上程させていただき、ご承認をいただきました。
なお、次期以降の配当につきましては、株主の皆さまへの利益還元のさらなる充実を図るため、従来の配当方
針を一部変更し、連結配当性向の基準を30%程度に引き上げることといたします。
また、経営体制におきましては、経営の透明性をさらに向上させ、コーポレート・ガバナンス体制の一層の強
化を図ることを目的としまして、社外取締役を1名増員し2名といたしました。
2015年度は、2013年3月に掲げた中期経営目標の最終年度になります。今後の事業環境は、決して楽観を許さ
ない状況ではありますが、厳しい条件でも確実な利益が確保できるコスト構造をつくるため、販売面の強化とコ
スト管理を徹底し強固な収益基盤を築き上げる所存でございます。
株主の皆さまにおかれましては、当社企業集団への一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2015年6月
代表取締役社長
岸本 則之
2
事業の概況
当期におけるわが国経済は、政府及び日銀による経済政
スの収益改善を推進してまいります。内部においては、当
策・金融政策の効果や円安傾向を背景に、輸出の回復や設
事者意識・主体性の発揮に加え協働・育成の文化を形成す
備投資にも持ち直しの動きがみられるなど、緩やかな回復
るための業務改善活動を継続します。
基調で推移しました。一方、昨年4月の消費税率引き上げ
に伴う個人消費の低迷が長期化していることに加え、輸入
原材料の上昇やそれに伴う物価の上昇が懸念されるなど、
実体経済は依然先行き不透明なものとなっております。
2016年3月期の経済環境につきましては、金融緩和政策
の継続や政府による経済対策の推進などにより、緩やかな
このような状況のなか、当社企業集団の連結業績は、主
景気回復の継続が予想されますが、為替の急激な変動や欧
力事業であるステンレス鋼その他金属材料の販売事業にお
州・新興国経済の下振れ懸念もあり、予断を許さない事業
いて、販売数量の確保に注力するとともに休眠顧客の掘り
環境が続くものと思われます。
起しや新規分野への積極的な営業展開を図った結果、売上
このような状況のなか、次期連結業績は、売上高41,800
高は前期に比べ7.3%増加の41,150百万円となりました。
百万円、営業利益630百万円、経常利益640百万円、親会社
利益面では、メーカー値上げに対応した販売価格の改定を
株主に帰属する当期純利益360百万円を予想しております。
進めたことに加え子会社利益が寄与し、販売費及び一般管
理費の増加を吸収した結果、営業利益は前期に比べ39.5%
利益配分につきまして
増加の670百万円、経常利益は前期に比べ61.1%増加の
当社は、競争力を維持し成長を促進させるために必要な
689百万円を計上しました。当期純利益は、欠損金に係る
資金や有利子負債削減など財務体質の改善を図るための資
繰延税金資産を見直した結果、法人税等調整額△147百万
金を内部留保として確保していくことを前提に、株主に対
円を計上したことにより前期に比べ2.1倍の686百万円と
し当該期の連結業績に応じた利益配分を行うことを基本方
なりました。
針といたします。連結業績に応じた利益配分の指標として
中長期的な会社の経営戦略
は、連結配当性向15~20%を目安といたしますが、当期
の配当につきましては、期末に1株につき普通配当11円と
当社は、ステンレス・チタン商社として業界トップクラ
させていただきました。また、当社は2015年1月に創立60
スの地位を維持していくため、今後起こり得る経営環境の
周年を迎えることができました。株主の皆さまの日頃のご
変化を想定し、最も厳しい条件にも対応可能なコスト構造
支援に報いるため、記念配当5円を追加しすでに実施済み
を構築していきます。そのうえで、事業拡大のために経営
の第2四半期末配当金2円を含め年間配当金は計18円とさ
資源を投入できる企業体質へ改善を図り、確固たる収益基
せていただきました。
盤を構築することを目標とします。これを達成するため、
3
2016年3月期の見通し
次期の配当につきましては、連結配当性向30%程度を基
新成長分野への取り組み、海外展開の強化などにより新た
準として、中間配当3円、期末配当7円の年間配当10円(連
なビジネスチャンスをとらえるとともに、当社コアビジネ
結配当性向30.6%)とさせていただく予定です。
セグメント情報
ステンレス鋼その他金属材料の販売事業
ステンレス鋼の販売において、販売数量が前期に比べ1.2%減少したものの販売価格が6.5%上昇したことなどにより、
売上高は前期に比べ6.4%増加の38,552百万円となりました。営業利益は、販売価格の改定と原価低減に努める一方、
高付加価値商品の販売に注力した結果、前期に比べ3.3%増加の405百万円を計上しました。
ステンレス鋼その他金属加工製品の製造・販売事業
中国における造管事業は主力の自動車関連向けが減少し、高水準であった前期に比べ若干の減収となりましたが、国
内建築分野のステンレス加工品販売は引き続き好調に推移したため、売上高は前期に比べ2.0%増加の1,285百万円と
なりました。営業利益は売上総利益率の向上にコスト削減効果も加わり、前期に比べ17.7%増加の182百万円となりま
した。
機械装置の製造・販売及びエンジニアリング事業
化学及び薬品関連向けの大型物件の受注に加え、前期に売上計上を予定していた物件の納期が当期にずれ込んだことか
ら、売上高は前期に比べ52.5%増加の1,313百万円、営業利益は72百万円(前期は88百万円の損失)を計上しました。
■ セグメント別会社一覧
事業区分
会 社 名
UEX(当社)
ステンレス鋼
などの販売
加工製品の
製造・販売
(単位:百万円)
出資比率
(%)
資本金
売 上 高
14/3実績
15/3実績
事 業 内 容
1,512
─
36,283
12.8
90.0
1,254
1,249 鋼管・鋼材・継手類・バルブ類の販売
日進ステンレス
20
100.0
1,260
1,536 半導体装置用ステンレス鋼管などの販売
ナカタニ(※)
10
33.6
3,083
3,520 鋳造品・鍛造品・機械部品などの設計・加工・販売
ステンレス急送
10
100.0
370
380 貨物自動車運送業
15.5
100.0
885
942 有圧換気扇ウェザーカバーのOEM生産
UEX管材
大崎製作所
上海UEX
機械装置エンジニアリング 上野エンジニアリング
2,000千US$
60
39,052 ステンレス鋼などの在庫加工販売
100.0 22.2百万元 20.0百万元 鋼管加工製品の製造・販売
90.0
741
1,317 一般産業用機械装置の設計・製作
(※)は持分法適用会社
4
連結財務諸表の要旨
連結貸借対照表
単位:千円
第60期(前期)
2014年3月31日現在
流
動
資
産
19,795,013
20,921,481
固
定
資
産
10,063,451
9,976,271
有
形
固
定
資
産
6,959,466
6,975,317
無
形
固
定
資
産
436,855
301,287
投 資 そ の 他 の 資 産
2,667,130
2,699,667
産
合
計
29,858,464
30,897,752
【負債の部】
流
動
負
債
17,635,907
18,263,719
固
定
負
債
3,452,936
2,757,621
負
債
合
計
21,088,844
21,021,340
【純資産の部】
株
主
資
資
本
本
7,211,097
7,975,056
金
1,512,150
1,512,150
資
本
剰
余
金
1,058,008
1,058,008
利
益
剰
余
金
4,885,358
5,649,317
式
△ 244,419
△ 244,419
自
己
株
その 他の包 括 利 益 累 計 額
少
数
純
負
資
債
株
主
産
純 資
持
合
産
合
1,530,747
第61期(当期)
高
38,363,349
41,149,982
2013年4月1日〜
2014年3月31日
売
上
売
上
27,777
13,107
計
8,769,620
9,876,412
計
29,858,464
30,897,752
2015年3月31日
価
32,882,349
35,185,609
5,481,000
5,964,373
販売費及び一般管理費
5,000,771
5,294,473
480,228
669,900
上
営
総
業
利
利
益
営
業
外
収
益
82,890
146,778
営
業
外
費
用
135,825
128,170
経
利
益
427,293
688,509
特
別
利
益
3,774
10,292
特
別
損
失
53,766
35,545
税金等調整前当期純利益
377,301
663,256
法 人 税、 住 民 税 及び 事 業 税
99,268
125,112
△ 44,058
△ 147,341
795
△ 805
法
常
人
税
等
調
整
額
少数株主利益又は少数株主損失(△)
益
321,296
686,291
少数株主損益調整前当期純利益
当
期
純
322,091
685,485
そ の 他 の 包 括 利 益
120,664
357,378
包
益
442,756
1,042,863
親 会 社 株 主に係 る包 括 利 益
440,133
1,043,793
少 数 株 主 に係 る包 括 利 益
2,623
△ 930
第60期(前期)
第61期(当期)
括
利
利
(内訳)
連結キャッシュ・フロー計算書
1,888,249
分
2014年4月1日〜
益
売
原
単位:千円
第60期(前期)
2015年3月31日現在
【資産の部】
資
連結損益計算書及び連結包括利益計算書
第61期(当期)
単位:千円
2013年4月1日〜
2014年3月31日
2014年4月1日〜
2015年3月31日
営業活動によるキャッシュ・フロー
225,566
902,805
投資活動によるキャッシュ・フロー
△ 509,586
△ 170,498
財務活動によるキャッシュ・フロー
63,832
△ 687,764
現金及び現金同等物の期末残高
1,967,030
2,053,064
※記載金額は、千円未満を四捨五入表示しております。
5
トピックス
特集 GROUP INFORMATION ~上海威克斯不銹鋼有限公司~
当社には関係会社が7社あります。
今回はその中から中国上海市でステンレス製鋼管の造管という
製造業ビジネスを展開している上海威克斯不銹鋼有限公司をご紹介します。
ステンレス製パイプは、日用品をはじめ機械部品、
の製造、さらにお客さまへの迅速な対応力が同社の
自動車部品を含め私たちの身の回りの至るところで
強みです。また、外径が16㎜の細いものから117.9
使われています。
㎜まで多様なサイズのパイプが製造可能であり、お
上海威克斯不銹鋼有限公司が製造しているステン
客さまの幅広いニーズに応えています。
レス製パイプは、主に自動車の排気系部品、ステン
昨年6月には、現住所に工場を移転し総面積も大
レス製魔法瓶の内筒、家庭用浴室シャワー設備の化
幅に拡大しました。製造設備の増強も実施し、より
粧管等に使用されています。日本企業が培った高度
付加価値の高い製品の製造を行っています。
な製造技術と品質管理手法による信頼性の高い製品
◀
造管機
◀外観
上海威克斯不銹鋼有限公司
所在地 上海市奉賢区星火開発区陽明路1号
資本金 US$2,000,000
設 立 1997年7月
6
会社概要(2015年3月31日現在)
社 名
英 文 商 号
設 立
代 表 者
資 本 金
従 業 員 数
本
社
株式会社UEX
UEX, LTD.
1955年1月14日
岸本 則之
15億1,215万円
268名
〒140-8630 東京都品川区東品川2-2-24
天王洲セントラルタワー 5F
TE L 03(5460)6500
FAX 03(5460)6409
東北支店・東北スチールサービスセンター
北陸支店・北陸配送センター
大阪支店・大阪配送センター
九州支店・九州配送センター
東海営業所
名古屋営業所・名古屋配送センター
三島スチールサービスセンター
第一伊勢原スチールサービスセンター
第二伊勢原スチールサービスセンター
東京配送センター
株式の状況(2015年3月31日現在)
▪発行可能株式総数
▪発行済株式の総数
▪株主数
36,000,000株
12,000,000株
2,383名
▪大株主
株 主 名
住友商事株式会社
株式会社メタルワン
新日鐵住金ステンレス株式会社
株式会社みずほ銀行
UEX社員持株会
三井物産スチール株式会社
大同特殊鋼株式会社
当 社へ の出 資 状 況
持 株 数 出資比率※
1,200千株
10.9%
700千株
6.3%
696千株
6.3%
548千株
5.0%
383千株
3.5%
368千株
3.3%
316千株
2.9%
※出資比率は自己株式(980千株)を控除して計算しております。
株主メモ
事 業 年 度
毎年4月1日から翌年3月31日まで
定 時 株 主 総 会
毎年6月
定時株主総会基準日
毎年3月31日
期末配当基準日
毎年3月31日
中間配当基準日
毎年9月30日
株主名簿管理人
三菱UFJ信託銀行株式会社
特 別 口 座 の
口 座 管 理 機 関
三菱UFJ信託銀行株式会社
同
連
絡
先
三菱UFJ信託銀行株式会社
証券代行部
〒137-8081 東京都江東区東砂
七丁目10番11号
電話 0120-232-711(通話料無料)
上場証券取引所
東京証券取引所
ジャスダック市場
公 告 の 方 法
電子公告によります。 ただし、事
故その他やむを得ない事由によっ
て電子公告による公告をすること
ができない場合は、日本経済新聞
に掲載します。
(公告掲載アドレス:
http://www.uex-ltd.co.jp/)
ご注意
1.株券電子化に伴い、株主様の住所変更、買取請求その
他各種お手続きにつきましては、原則、口座を開設され
ている口座管理機関(証券会社等)で承ることとなって
おります。口座を開設されている証券会社等にお問合せ
ください。株主名簿管理人(三菱UFJ信託銀行)では
お取り扱いできませんのでご注意ください。
2.特
別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつ
きましては、三菱UFJ信託銀行が口座管理機関となっ
ておりますので、上記特別口座の口座管理機関(三菱
UFJ信託銀行)にお問合せください。なお、三菱UFJ
信託銀行全国各支店にてもお取次ぎいたします。
3.未 受領の配当金につきましては、三菱UFJ信託銀行本
支店でお支払いいたします。