小児アレルギーエデュケーター試験実施要項

日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会認定
「小児アレルギーエデュケーター」の取得をお考えの皆様へ
小児アレルギーエデュケーター試験実施要項
平成 27 年度 (第 7 期)
日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会
小児アレルギーエデュケーターは、日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会が認定するア
レルギー専門コメディカルの認定制度です。高度な知識と指導技術を習得し、アレルギー専
門医、他職種コメディカルと協働してアレルギー疾患をもつ子供達の QoL 向上に貢献して
いきます。
平成 27 年度から、小児アレルギーエデュケーター認定のための必要条件が大きく改定さ
れました。認定取得をお考えの皆様は本要項を十分ご理解のうえお申し込みください。
日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会 概要
本学会は、1984 年に日本小児難治喘息研究会として発足しました。当時は、多くの重症
の喘息児たちが国立病院機構病院(当時は、国立療養所)に長期入院し院内学級や併設学校
に通学しながら医師、看護師、多くのコメディカルと治療を行いながら生活をしていました。
当時の研究会は、こうした子供達の治療成績をあげること、QoL を向上させることを目的
に活動をしてきました。
その後、時代がかわり、喘息の治療薬の開発、各種治療ガイドラインが作成され、適切な
治療を実施することで多くの子供達が救われてきました。しかし、そのためには、アレルギ
ー疾患のことをよく知り、正しい治療方法を継続し、目的に向かってアドヒアランスを高め
ていかなければなりません。
本学会は、そのために高度な知識と指導技術をもったコメディカルスタッフを養成し、多
職種協働で治療を進めていくことが大切と考え、アレルギー専門コメディカルの認定制度
「小児アレルギーエデュケーター」を平成 21 年度から開始しました。この制度を推進し優秀
な小児アレルギーエデュケーターを養成するために、学術大会の開催、学会誌の発刊、スキ
ルアップセミナーの開催、地域研修会等を行っています。
学会ホームページ http://www.jspiaad.jp/
小児アレルギーエデュケーター概要
小児アレルギーエデュケーター認定制度は、本学会が平成 21 年度から開始したアレルギ
ー医療に関わる専門コメディカルの認定制度です。対象者は、看護師(准看護師を含む)、
薬剤師、管理栄養士の資格を有し、現在臨床現場で小児アレルギー疾患(気管支喘息、アト
ピー性皮膚炎、食物アレルギーなど)の診療に小児科医とともに関わっている方です。
高度なアレルギー診療の知識と患者教育に必要な行動医学的技術を身につけたコメディ
カルが、より良い医療の担い手として臨床現場で活躍するための認定制度です。
現在(平成 27 年 3 月 31 日)219 名の小児アレルギーエデュケーターが、専門病院、総
合病院やクリニックなどの医療機関、薬局などで活躍しています。その活動範囲は、臨床に
留まらず、各地でのアレルギーに関連したイベントや保育所や学校関係での啓発と広がっ
ております。
Q&A
Q1. 認定を受けるとどんなメリットがありますか?
A 認定を受けるためには、多くの専門知識と技術を要します。認定を受けた看護師の指導
レベルは明らかにあがります。専門医にとってのメリットは、ノンアドヒアランスの患者な
どへの対応を小児アレルギーエデュケーター(PAE)に任せられるようになり、診療効率が
あがります。PAE の治療に対する理解が高まるので、高度なチーム医療ができるようにな
ります。
PAE 本人は、指導の成果が患者の治療成績に反映されるので、やりがいを強く持てるよ
うになります。指導で悩んだ場合でも、PAE の自主的な研修会に参加し、仲間同士で自己
研鑽を積むことができます。
現在さらに診療報酬がとれるように学会で努力中です。
Q2. 認定を受けるためには、時間や費用はどのくらいかかりますか?
A 認定試験は 1 年に1回です。基礎講習会、受講資格試験、認定講習会、認定試験があり
ますので、約1年かかります。認定のための必要条件として臨床経験年数が必要ですので必
要条件を記載した表をご確認ください。
Q3. いつ申し込めばいいですか?どこから情報を得ることができますか?
A その年度の予定が 4 月中旬までに学会ホームページに公開されます。
Q4.
試験のためのテキストや問題集はありますか?過去の試験問題は公表しています
か?
A
本学会で編集した、
「小児アレルギーエデュケーターテキスト基礎篇・実践篇」が標準
のテキストになります。その他、当学会 HP に掲載されているアレルギー関連学会が編集し
ているガイドライン等、また管理栄養士の場合には「食物アレルギーの栄養指導」を参考に
してください。受講資格試験、選択式の筆記試験ですが過去問題は、公表していません。
小児アレルギーエデュケーター認定の取得方法
対象職種は、看護師(准看護師を含む)
、薬剤師、
管理栄養士です。必要条件として、臨床経験、アレル
ギー専門医(日本アレルギー学会認定)のもとでの
被指導歴、指導症例実績の報告、基礎講習会受講歴、
学術集会参加歴、学会会員歴があります(必要条件
の表を参照のこと)
。これらの条件は、平成 27 年度
から大幅に改定していますので十分ご注意くださ
い。
基礎講習会は、年1回 7 月頃に開催します。小児
アレルギーエデュケーター講習会受講資格試験は、
主にアレルギー疾患に関する知識を確認する筆記試
験です。年 1 回 9 月頃に実施します。小児アレルギ
ーエデュケーター講習会受講資格試験に合格すると
小児アレルギーエデュケーター講習会に参加できま
す。主に、行動医学に基づいた患者指導技術の向上
を勉強します。この講習会後、認定試験を実施しま
す。
認定は、5 年ごとの更新が必要で、その間の臨床実
績の単位と指導実績症例報告が必要です。
小児アレルギーエデュケーター認定資格取得のための必要条件
条件
1
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
平成 30 年度
(第 7 期)
(第 8 期)
(第 9 期)
(第 10 期)以降
臨床経験期
認定講習会申請時に 3 年以上の
認定講習会申請
認定講習会申
間
臨床経験が必要。
時に 4 年以上の
請時に 5 年以上
臨床経験が必
の臨床経験が
要。
必要。
「臨床経験」とは、週 8 時間以上医療提供施設における患者に携わ
る業務をいう。なお、留学、出産休暇、育児休暇、傷病休暇等の期間
は臨床経験に含めない。
2
アレルギー
認定講習会申請時から遡って 5 年以内に 2 年 6 ヶ月以上のアレルギ
専門医〈小児
ー専門医(小児科)指導の下での臨床経験があり,同期間にその指導
科〉による被
の下で小児アレルギー疾患患者の指導実績のあることを規定の症例
指導歴
実績報告様式にて提出すること。
5 症例
2
の指導が
10 症例
20 症例
認定申請時から遡って 5 年以内 認定講習会申請時から遡って 5 年
受けられな
に本学会の認定教育研修施設で
以内に本学会の認定教育研修施設
い場合の代
の 80 時間以上の研修を受け、小
での 80 時間以上の研修を受け、
替措置
児アレルギー疾患患者 40 症例 小児アレルギー疾患患者 40 症例
の指導実績があることを規定の
の指導実績があることを規定の症
症例実績報告様式にて提出する
例実績報告様式にて提出するこ
こと。
と。
(平成 27 年度から試験実施予
定)
3
基礎講習会
認定講習会申請時から遡って 3 年以内に基礎講習会を 1 回以上受講
の受講
していること。
但し、平成 27 年度(第 7 期)は、前述の基礎講習会の受講に替えて、
認定講習会受講資格試験までに独立行政法人環境再生保全機構のア
レルギー疾患 e ラーニング研修を全て受講していることでも可。
4
学術集会参
認定講習会申
認定講習会申
認定講習会申請時から遡って 5 年
加
請時から遡っ
請時から遡っ
以内に対象学会の学術大会に 3 回
て 5 年以内に
て 5 年以内に対
以上参加していること。
対象学会の学
象学会の学術
術大会に 1 回
大会に 1 回以上
以上参加して
参加している
いること。但
こと。
し、平成 27 年
度に限り基礎
講習会に参加
した場合に
は、
1 回として
扱う。
対象学会は、本学会、日本小児アレルギー学会、日本アレルギー学会
とする。
5
会員歴
認定講習会申
請時に会員で
あること。
基礎講習会申込時に会員であること。
平成 27 年度 小児アレルギーエデュケーター認定取得のスケジュール
5 月 10 日(日) 正午~
25 日(月) 正午
の予定
小児アレルギー疾患基礎講習会申込開始
小児アレルギー疾患基礎講習会申込締め切り
学会ホームページからの申込になります
定員になり次第終了します
7 月 11 日(土)10:55~
12 日(日)16:30
の予定
小児アレルギー疾患基礎講習会(2 会場で開催)
大阪会場 新梅田研修センター
東京会場 東京都立小児総合医療センター
7 月 13 日(月)
正午~
受講資格試験申し込み開始予定
7 月 27 日(月)
正午
受講資格試験申し込み締め切り予定
9 月 6 日(日) 11;00~
12:30
受講資格試験
(会場:大阪市、東京都、名古屋市、福岡市を予定)
10 月中旬迄
受講資格試験結果通知
10 月 15 日(木)
認定講習会申し込み開始
11 月 1 日(日)
認定講習会申し込み締め切り
12 月 5 日(土)~
認定講習会 (会場:大阪市内を予定)
6 日(日)
12 月 6 日(日)~
認定試験症例報告受付開始
2 月 29 日(月)
認定試験症例報告締め切り
4 月上旬
認定試験合格者発表
4 月末
認定手続き締め切り
初回認定までの諸費用
小児アレルギー疾患基礎講習会受講料
3 万円
受講資格試験
1 万円
認定講習会受講料
3 万円
認定審査料
1 万円
認定料
2 万円
(参考)認定更新時諸費用
認定審査料
1 万円
認定料
2 万円
手続き関係書類
学会ホームページに随時掲載しますので、ダウンロードしてお使いください
規約、日時、書類形式等は、更新されることがありますので、学会ホームページでご確認くださ
い。
今後の学会予定
第 32 回 日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会
会 期:2015 年 6 月 20 日(土)~21 日(日)
大会長:高増 哲也
神奈川県立こども医療センターアレルギー科
会 場:ワークピア横浜(横浜市)
第 33 回 日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会
会 期:2016 年 7 月 16 日(土)~17 日(日)
大会長:三浦 克志
宮城県立こども病院
会 場:仙台国際センター(仙台市)
日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会
Japanese Society of Pediatric Intractable Asthma and Allergic Diseases
学会ホームページ: http://www.jspiaad.jp/
連絡先:メール [email protected]
住
電話
042-300-5111(代)東京都立小児総合医療センターアレルギー科内
FAX
050-3737-4849
所:
〒183-8561 東京都府中市武蔵台2-8-29
東京都立小児総合医療センターアレルギー科内
作成日:2015 年 4 月 1 日