和気町役場本庁舎及び総合福祉センター省エネルギーサービス事業提案募集要項 1 募集の要旨 本町では、近年の厳しい財政状況のもとで、民間のノウハウを活用することにより、施 設の光熱水費の効果的な削減を図り、加えて省エネルギー及び温室効果ガス削減、環境負 荷の低減等を模範的に推進したいと考えている。 今回の募集の目的は、和気町役場本庁舎の照明設備及び空調設備改修を中心とした省エ ネルギー事業の設計・施工に関する一括提案(以下「省エネサービス提案」という。 )を 受け、本町にとって最も優れていると考えられる提案(以下「最優秀提案」という。 )を 選定するため実施するものである。 その結果、最優秀提案を行った省エネサービス事業者(以下「選定省エネサービス事業 者」という。 )と本町が契約を締結することを前提としている。 本契約は、選定省エネサービス事業者が、優れた技術により省エネルギーのための改修 設計及び改修工事等(以下「改修工事等サービス」という。 )を行い、省エネルギーサー ビスのために必要な設備機器(以下「省エネサービス設備」という。 )を設置する契約で ある。 ただし、活用を予定していた補助金申請が採択されなかった等の理由により事業化が困 難である場合には、本件は提案を募集したことに留まり、事業化されない場合もある。 2 事業の概要 事業の概要は、次の通りとする。 (1)件 名 和気町役場本庁舎及び総合福祉センター省エネルギーサービス事業 (2)事業内容 上記件名の施設について、選定省エネサービス事業者が最優秀提案を基に改修工事等 サービスを提供し、省エネサービス設備を導入する。 (3)事業場所 岡山県和気郡和気町尺所 555 和気町役場本庁舎及び総合福祉センター (4)業務の範囲 選定省エネサービス事業者が行う業務の範囲は、次の通りとする。 ① 省エネルギー設備の導入設計及びその関連業務 ② 省エネルギー設備の導入及びその関連業務 ③ 工事に関連する各種申請手続き業務及びその関連業務 3 応募条件 (1)応募者の役割 (和気町) -1- ① 応募者は、次の役割の全てを担い、下請け業者やグループ構成員がある場合には 選定後契約前までにそれぞれの役割分担を明確にすること。 ア 事業役割:本町との契約窓口となり、事業遂行の責を追う者 イ 設計役割:設計に関する業務・監理に関する業務を全て実施する者 ウ 工事役割:改修工事の施工に関する業務を全て実施する者 エ その他の役割:燃料供給等の多様なサービスを提供する者 ② 事業役割を複数の者で構成する場合には、構成者間の事業役割に関する別途合意 書を本町に提出すること。なお、その合意書には、事業役割の構成者全体が、本 町に対し連帯責任を負う旨を示す条項を含むこと。また、事業役割を担う構成者 のうち1人が、代表者として本町との対応窓口となり、契約等諸手続を行い、事 業遂行の責を負うこと。 ③ 省エネサービス提案には、必ず照明設備及び空調設備の改修を含むこと。 (改修箇 所は別途指示) (2)応募者の資格 応募者の資格要件は次の通りとする。 ① 応募者(グループの場合にはその代表者)は、本町の競争入札参加資格審査で承 認されているものであり、その事業所(本町と契約を締結する事業所)が岡山県 内に住所を有すること。 ② 応募者は、本要項に定める一連の省エネサービス事業について、総合的に責任を 持って遂行できる能力を有すると認められるものであること。 ③ 応募者は、各種対策により対象物件のエネルギー削減量を提案できる者であるこ と。 ④ 事業役割を担う者は、事業運営を円滑に遂行する体制を有すること。 ⑤ 設計役割を担う者は、一級建築士、建築設備士、技術士(建設、電気・電子、機 械、または衛生工学)若しくはエネルギー管理士(熱または電気)のいずれかの 有資格者を担当させることができること。 (3)応募資格の制限 次に掲げる者は、応募者の構成員となることはできない。 ① 地方自治法施行令(昭和 22 年政令第 16 号)第 167 条の 4 の規定に該当する者。 ② 募集の開始の日から提案書提出日までの期間に本町工事請負契約に係る指名停止 等の措置を受けている者。 ③ 募集の開始から提案書提出日までの期間に建設業法(昭和 24 年法律第 100 号)第 28 条第 3 項若しくは第 5 項の規定による営業停止の処分を受けている者。 ④ 商法(明治 32 年法律第 48 号)第 381 条第 1 項の規定による会社の整理の開始を 命ぜられている者。 ⑤ 民事再生法(平成 11 年法律第 225 号)第 21 条の規定による民事再生手続開始の (和気町) -2- 申し立てをしている者。 ⑥ 会社更生法(昭和 27 年法律第 172 号)第 30 条第 1 項又は第 2 項の規定による更 生手続開始の申し立てをしている者又は申し立てをなされている者。但し、同法 に基づく更生手続開始の決定を受けた者であっても更生計画を認可された者につ いては、更生手続開始の申し立てをしなかった者又は申し立てをなされなかった 者と見なす。 ⑦ 暴力団員が経営する建設業者又は暴力団員が実質的に経営を支配する建設業者及 びこれらに準ずる者。 ⑧ 応募資格申請書に虚偽の記載をし、又は重要な事実について記載をしなかった 者。 (4)応募に関する留意事項 ①費用負担 応募に関し必要な費用は、応募者の負担とする。 ②提出書類の取扱い・著作権 応募書類の著作権は、それぞれの作成団体に帰属するが、原則として提出書類は返 却しない。また、本町は本省エネサービス提案の審査以外の目的で提出書類を使用し ない。なお、応募者の提出した書類の著作権に関しては、契約締結時点で本町に帰属 するものとする。 ③特許権等の保証 提案内容に含まれる特許権、実用新案権、意匠権、商標権等の日本国および日本国 以外の国の法令に基づき保護される第三者の権利の対象となっている意匠、デザイ ン、設計、施工方法、工事材料、維持管理方法等を使用した結果生じた責任は、応募 者が負うものとする。 ④本町からの提示資料の取扱い 本町が提供する資料は、応募に係る検討以外の目的で使用してはならない。 ⑤協力会社の変更の禁止 応募者の協力会社の変更は原則として認めない。但し、やむを得ない事情が生じた 場合は、本町と協議の上、本町がこれを認めたときはこの限りではない。 ⑥提出書類の変更禁止 提出書類の変更はできない。但し、提出書類に脱漏又は不明確な表示等があり、本 町が校正又は参考資料の提出を求めたときはこの限りではない。 ⑦虚偽の記載の禁止 参加表明書又は省エネサービス提案書に虚偽の記載をした場合は、失格とする。 4 選定省エネサービス事業者選定までのスケジュール (1)募集要項配付 (和気町) -3- 期間:平成27年 5月 7日(木)~平成27年 5月12日(火) (開庁日の8時30分から17時15分まで) 場所:和気町総務部危機管理室 (2)質疑の受付回答 本募集に関する質疑の受付、回答は、次の部署で随時行う。 【事務局】和気町総務部危機管理室 担 住 当:能勢 所:〒709-0495 和気郡和気町尺所 555 電 話:0869‐93‐1122 FAX:0869‐92‐0667 e-mail:[email protected] (3)応募の受付 応募者は、次により参加表明書及び資格確認書類を提出する。なお、提出書類の作成 については、 「応募資格申請書類・作成要領」に従うこと。 ① 受付期間 平成27年 5月 7日(木)~平成27年 5月12日(火) (開庁日の8時30分から17時15分まで) ②提出書類 各1部 ア 参加証明書…様式1、グループで応募する場合は代表者のみ イ 会社概要…A4判1部、その他様式3-1~3-2に従う (4)資格の確認 応募資格条件を満たした応募者に対し、提案書の提出について文書等で要請する。 (5)現場ウォークスルー調査 本町が提案要請を行った応募者による現場ウォークスルー調査を次の通り実施する。 ① 日 時 平成27年 5月13日(水)~15日(金)のいずれかの時間帯 ②場 所 岡山県和気郡和気町尺所 555 和気町役場本庁舎及び総合福祉センター ③内 容 現場視察、資料説明及び質疑の受付回答 (6)提案書の提出 応募者は、現場ウォークスルー調査の結果及び本町の提供資料をもとに、省エネサ ービス提案書を提出する。 ① 提出期間 (和気町) -4- 平成27年 5月18日(月)~平成27年 5月28日(木) (開庁日の8時30分から17時15分まで) ② 提出先 事務局 ③ 提出書類 ア 提案基本方針 イ 建物エネルギー診断 ウ 省エネルギー手法 エ 改修効果の試算 オ 省エネルギー費用対効果の試算 カ 省エネサービス事業費提案書 キ 主要機器等の設置箇所図提案書 ク ケ 施工計画提案書 過去の事業実績書 コ 提案総括表 ④ 提出部数 各7部 ⑤ 参加を辞退する場合 提案要請書を送付された応募者が以降の参加を辞退する場合は、提案辞退届 (様式5)を平成27年 5月28日(木)までに事務局に送付すること。 (7)プレゼンテーション ① 省エネサービス提案書の審査の過程において、応募者に対してプレゼンテーショ ンの実施を求める。プレゼンテーションの日時・内容等詳細は、対象者に別途通 知する。 ② プレゼンテーションは、1参加者あたり、説明30分以内・説明者2名以内とする。 ③ プレゼンテーション後のヒアリング(質疑)は、1参加者あたり、概ね15分程度 までとする。 ④ プレゼンテーションに必要な機材は、参加者が用意するものとする。 ⑤ グループでの参加の場合は、主たる企画提案するものが一括して説明するものとす る。 (8)最優秀提案の選定 本町職員等で構成する審査委員会により、提案の中から最優秀提案を1社選定し、 その結果を文書で通知する。 (審査結果についての異議申し立てはできない。 ) 審査委員会は、 「経費・エネルギー削減効果」及び「技術提案」等の各面から、次 の事項を重視して総合的に省エネサービス提案書の審査を行う。 ① 10年間の期間中の各年の本町利益が大きいこと。 (注1) (和気町) -5- ② 技術提案に具体性・妥当性があること。 ③ 提案による工事施行が本町施設の運営・業務に支障がなく、提案期日までに運転 を開始できること。 ④ 二酸化炭素排出の削減効果が高いこと。 ⑤ 光熱水費削減額が高いこと。 ⑥ 工事費用の算出が妥当であること。 ⑦ 省エネサービス事業に係る補助金等の可能性について提案があること。 ⑧ 提案全体がバランス良く優れていること。 ⑨ 過去の事業実績について。 注1:省エネサービス設備導入後10年間の利益総額を評価する。なお、ここでいう 利益総額とは、10年間の光熱水費削減額であり、光熱水費削減額の算出の基準 となるベースラインは、過去1年間の光熱水費支出の値として各社同一とする。 なお、次のいずれかに該当する場合は、失格とする。 ① 提出期限を過ぎて提出書類が提出された場合。 ② 審査会の定める日時にプレゼンテーションを実施しなかった場合。 ③ 提出書類に虚偽の記載があった場合。 ④ 審査の公平性に影響を与える行為があった場合。 ⑤ 本要項に違反すると認められる場合。 5 提示条件 応募者は、以下の条件に留意の上、省エネサービス提案書を作成すること。 (1)事業の遂行 「2 事業の概要(4)業務の範囲」に示す業務を確実に行うこと。 (2)設計・施工に関する事項 次に示す施設概要データの他、「配付資料」に示される資料を参考に、建物設備概 要、エネルギー診断、省エネルギー手法とその省エネルギー性能、改修費用、光熱水 費削減額を示す省エネサービス技術提案書を作成すること。なお、以下の施設概要デ ータに限り不足のある場合は、その追加データの提供を求めることができる。 【施設概要データ】省エネサービス事業実施箇所及び所在地 岡山県和気郡和気町尺所 555 和気町役場本庁舎、総合福祉センター 開設年 昭和 60 年 建物の構造 鉄筋コンクリート造 延床面積 4,772.42 ㎡ (3)ベースライン及び削減額の設定 ① ベースラインの設定 省エネサービス事業者は、本町から提供される過去1年間のエネルギー消費量及び (和気町) -6- 上水道使用量の値に別途示す単価を用いて算定した金額を統一の改修計画の基礎とな るベースラインとして設定する。 ② 光熱水費削減額 省エネサービス事業者は、技術提案の内容から、省エネルギー改修後の光熱水費削 減額を算出し、その計算方法等を明示し、これを削減予定額とする。 (4)改修工事等サービス料金の支払方法 改修工事等サービス料金は、当該サービスの完了検査後、選定省エネサービス事業 者からの請求書により支払うこととする。ただし、支払い回数は1回とする。 (5)補助金申請に関する事項 本町と省エネサービス事業者との協議に基づき、本町が国等の補助金を申請しよう とするときは、書類作成等必要な事項について協力するものとする。 (6)その他 ① この要項に定めることの他、省エネサービス提案の募集等の実施にあたって必要 な事項が生じた場合には、応募者に通知する。 ② 当提案をもとに選定省エネサービス事業者が作成し、本町が承認した計画等に疑 義が生じた場合は、本町と選定省エネサービス事業者の両者で誠意を持って協議 する。 6 事業の実施に関する事項 (1)誠実な業務遂行義務 選定省エネサービス事業者は、募集要項、配付資料及び契約書に基づく諸条件に沿っ て、誠実に業務を遂行する。 7 契約に関する事項 (1)契約の手順 選定省エネサービス事業者と本町は、契約締結のための手続きを行う。 (2)契約の概要 ① 対象者 本町及び選定省エネサービス事業者 ② 締結時期(予定) 平成27年6月上旬 仮契約 平成27年6月下旬(6月議会議決後) 本契約 ③ 業務期間 契約日から平成28年3月31日までの間 ④ 契約の概要 募集要項に基づき、本町が査定した予定価格の範囲内で随意契約が成立した場合 に締結するものであり、選定省エネサービス事業者が遂行すべき設計、省エネルギ (和気町) -7- ー改修工事に関する義務内容や支払方法を定める。また、本町と選定省エネサービ ス事業者の役割と責任及び遵守事項を明確化し、相互の確認事項や方法及び時期等 について明記する。 ⑤ その他 本契約には、契約金額の100分の10以上の契約保証を要する。 <参考> ○ 応募資格申請書類・作成要領 応募者及び応募者の構成員は、以下①~②の書類を各 1 通ずつ提出すること。なお参加 表明書に関してはグループとして1通提出すること。 ① 参加表明書(様式1) ② 会社概要(様式3-1~3-2) A4判の大きさの用紙を使用し、設立年、代表者役職及び氏名、資本金、年間売上 金額、営業所一覧、従業員数、現在までの営業の沿革及び主要な営業経歴等を網羅し たものに様式3-1~3-2までを添付したもの。なお、パンフレット等を代用して もよい。 ○ 省エネサービス提案提出書類・作成要領 省エネサービス提案提出書類は、様式6の提案書提出届により提出書類の構成を示した 上で、以下の各提出書類に様式7の表紙を付け、各6部提出する。なお、提案書の各ペー ジの下中央に通し番号を振る。 エネルギーに関する計算については、下記の一次換算値で行うこと。また、二酸化炭素 排出削減量を算定する際の電力の発生原単位については、全電力平均で計算すること。た だし、ガス空調に関しては、全電力平均とする。なお、計算に使用する原単位は以下の通 りとする。 一次エネルギー単位発熱 二酸化炭素排出係数 電力(中国電力) 9.76MJ/kWh 0.719kg-CO2/kWh 灯油 36.7MJ/L 2.49kg-CO2/L LPG 50.8MJ/kg 3kg-CO2/kg ○ 資料の配付 参加表明書を提出した事業者には、次の資料を配付する。 ① 過去1年間の月別光熱水費(電気・灯油・水道・LPガス) 、使用量及び料金表 ② 庁舎図面 (和気町) -8- 和気町役場本庁舎 総合福祉センター ・築年次 昭和60年 ・階層 3階建 ・構造 鉄筋コンクリート造 ・床面積(㎡) 4,772.42㎡ 階 1階 2階 3階 搭屋 合計 ・備考 施設概要 床面積(㎡) 2,014.74 1,473.75 1,241.43 42.50 4,772.42 本庁舎の空調設備・照明設備改修必須 総合福祉センターの空調設備・照明設備改修必須 (大講座室のホール内のライト除く) 総合福祉センター大講座室調光設備及び関連機器改修必須 ・既存設備概要 空調設備: 空調 方式 冷熱源 方式 温熱源 方式 照明設備: 本庁舎:水熱源ヒートポンプユニット (室内ユニット約 110 台) 大講座室:エアハンドリングユニット、水冷チラー、ボイラ 本庁舎:水熱源ヒートポンプユニット 大講座室系統:水冷チラー、ボイラ 水冷チラー:240,000kcal/h 冷却塔:125UST(本庁舎)、362.8kW(大講座室系統) ボイラ:600,000kcal/h(灯油焚無圧式温水ヒーター) 水熱源ヒートポンプユニットおよび大講座室暖房用 本庁舎、総合福祉センター 照明設備台数 照明設備 約 640 台、誘導灯 約 30 台 ※大講座室(客席、ステージ、通路等)の照明は含まれていな い。 (和気町) -9- 改修箇所概略 募集要項 3応募条件 (1)‐④ 1 和気町役場本庁舎平面図を参照し、必要箇所、不必要箇所を確認し提案書に盛り込 むこと。 2 空調設備の管理については、集中管理パネル(操作可能)を設けること。(設置場 所については、別途協議) (和気町) - 10 -
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