Nagios XI - Bulk Host Cloning and Importウィザードの使用

Nagios XI – Bulk Host Cloning and Import
監視ウィザードの使用
目的
この資料では、Bulk Host Cloning and Import ウィザードの使用方法を説明します。Bulk Host
Cloning and Import ウィザードを使用すれば、新しいホストやサービスを Nagios XI に簡単にインポ
ートできます。このインポートツールは、大規模環境で複数のホストを同じ方法ですばやく監視設
定したい場合に非常に役立ちます。
対象読者
この資料は、複数のホストを同じ方法ですばやく監視設定したい Nagios XI 管理者を対象としてい
ます。
概要
Bulk Host Cloning and Import ウィザードを使用すれば、CSV ダンプを使用して新しいホストやサー
ビスを Nagios XI に簡単にインポートできます。インポートされたホストには、ユーザーがテンプレー
トとして選択した既存のホストのサービスが複製されます。このインポート・クローンツールは、大
規模環境で複数のホストを同じ方法ですばやく監視設定したい場合に非常に役立ちます。
Bulk Host Cloning and Import 監視ウィザードの使用
Bulk Host Cloning and Import 監視ウィザードは以下の手順で使用できます。
Step 1.
Nagios XI インターフェースにログインします。
Step 2.
設定メニューを選択します。
Nagios XI Bulk Host Cloning and Import 監視ウィザードの使用
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Nagios XI – Bulk Host Cloning and Import
監視ウィザードの使用
Step 3.
監視ウィザードを実行を選択します。
Step 4.
Bulk Host Cloning and Import を選択します。
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Nagios XI – Bulk Host Cloning and Import
監視ウィザードの使用
Step 5.
ホスト名ドロップダウンリストからテンプレートとして使用したい既存のホストを選択し、
次へを選択します。
Step 6.
テンプレートサービスセクションで、監視したいサービスのチェックボックスにチェックをつ
けます。
Step 7.
インポート/クローンデータセクションで、インポート/クローンするデータの情報を指定し
ます。
•
Fields ドロップダウンリスト:アップロードする CSV データの各フィールド(名前、アド
レス、説明など)を指定します。
•
Data フィールド: インポートするホストデータを CSV 形式で入力します。1行ずつ入
力してください。
メモ: 期待通りの結果が得られるかどうかを確認するために、はじめは数個のホストで
クローンを試してみることをお勧めします。期待通りの結果が得られることが確認できて
から、大量のホストのクローンを行ってください。
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Nagios XI – Bulk Host Cloning and Import
監視ウィザードの使用
Step 8.
設定が完了したら、次へをクリックします。
Step 9.
次へまたは完了をクリックします。
Step 10. (前の手順で、次へをクリックした場合は)次へまたは完了をクリックします。
Step 11. (前の手順で、次へをクリックした場合は)次へまたは完了をクリックします。
Nagios XI Bulk Host Cloning and Import 監視ウィザードの使用
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Nagios XI – Bulk Host Cloning and Import
監視ウィザードの使用
Step 12. 適用をクリックします。
Step 13. 設定が正常に適用されたことを確認します。
使用上の注意
クローンできないサービスチェックについて
Bulk Host Cloning and Import 監視ウィザードは他のアプリケーションに依存するいくつ
かのサービスチェックを適切にクローンできません。例えば、mrtg に依存するネットワー
クスイッチ/ルーターや webinject に依存する Web トランザクション監視ウィザードを実行
して作成されたホストをクローンできません。
親子関係について
テンプレートとして使用するホストの設定ファイルに親子関係が設定されていない限り、
親子関係が継承されないことにご注意ください。テンプレートホストの親子関係を継承し
たい場合は、テンプレートホストの設定ファイルにホストグループが含まれていることを
確認してください。設定ファイルは以下の手順で確認できます。
Step 1.
Nagios XI インターフェースにログインします。
Step 2.
設定メニューを選択します。
Nagios XI Bulk Host Cloning and Import 監視ウィザードの使用
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Nagios XI – Bulk Host Cloning and Import
監視ウィザードの使用
Step 3.
Core Configuration Manager を選択します。
Step 4.
Core Config Manager にログインしていない場合は、ログインします。
Step 5.
画面左のメニューからホストを選択します。
Step 6.
テンプレートとするホストの View Text Config
アイコンを選択します。
新しいウィンドウに選択下ホストの設定ファイルが表示されます。
ホストグループが設定ファイルに定義されている場合は、Bulk Host Cloning
and Import 監視ウィザードで他のホストに継承されます。
LS1 という名前のホストが“linux-servers”ホストグループに所属している
場合、この設定ファイル(LS1.cfg)ファイルには以下の行が見つかります。
hostgroups linux-servers
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Nagios XI – Bulk Host Cloning and Import
監視ウィザードの使用
Bulk Host Cloning and Import 監視ウィザードでこの LS1 ホストをテンプレート
として新しいホストを作成した場合、新しいホストは“linux-servers”ホスト
グループのメンバーとして設定されます。
例: LS1 というホストを“linux-servers”ホストグループに追加する手順:
Step 1.
Nagios XI インターフェースにログインします。
Step 2.
設定を選択します。
Step 3.
Core Configuration Manager を選択します。
Step 4.
ログインしていない場合は、Core Configuration Manager にログイン
します。
Step 5.
画面左のメニューからホストを選択します。
Step 6.
LS1 ホストを選択します。
Step 7.
ホストグループを管理を選択します。
Step 8.
ホストグループを選択して選択を追加するをクリックします。
Step 9.
追加が完了したら、閉じるを選択します。
Step 10. 保存を選択します。
Step 11. 設定を適用を選択します。
注記: 設定 -> Core Configuration Manager -> 監視 -> ホストグループ ->
linux-servers -> ホストグループを管理から LS1 ホストを“linux-servers”
ホストグループに追加した場合は、LS1 ホストの設定ファイル(LS1.cfg)に
“linux-servers”ホストグループは定義されません。このため新しいホスト
はテンプレートホストからこの設定を継承しません。
追加のヒント
まず、Bulk Host Cloning and Import 監視ウィザードを開始する前に、クローンするホストをダブル
チェックしてください。これが適切にセットアップできているかを、設定ファイルの書き込みツール
(設定 -> ツール -> 設定ファイルの書き込み)を使って確認してください。
次に、Bulk Host Cloning and Import 監視ウィザードを実行してホストをクローンし、予期しない障害
が発生しないことを確認します。
ホストのクローンが成功した場合であっても、実行を取り消すことは非常に困難です。サービスの
追加やエイリアスの変更等を忘れてしまった場合、変更を取り消して“クリーン”な状態からスター
トするのは簡単ではありません。これは 500 ホスト以上を作成した場合は特にあてはまります。
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Nagios XI – Bulk Host Cloning and Import
監視ウィザードの使用
Bulk Host Cloning and Import 監視ウィザードを使用して大量のホストを作成する場合は、タイムア
ウトの問題にぶつかる可能性があります。これを避けるには、以下の作業を行ってください。
Step 1.
ターミナルを開き、Nagios XI サーバーに root でログインします。
Step 2.
下のコマンドを実行し、/etc/php.ini ファイルを編集します。
vi /etc/php.ini
Step 3.
i キーを押し、編集モードに入ります。
Step 4.
“Resource Limits”セクションの値をニーズやシステムの仕様に合わせて増やしま
す。
以下の行を編集してください。
max_execution_time =
max_input_time =
memory_limit =
Step 5.
ファイルの下に以下の行を追加します。
max_input_vars = 100000
Step 6.
Esc キーを押した後、:wq と入力しファイルを保存して閉じます。
Step 7.
変更を反映させるため、下のコマンドを実行し、apache を再起動します。
service httpd restart
トラブルシューティング
障害: 監視ウィザードの Step 3 で、“テンプレートホストが指定されていません.”というメッセージ
が表示された。
解決策: 次に進むためには、少なくとも1つはサービスを選択する必要があります。
障害: 設定を適用すると以下のエラーが表示された:
“Error: Service description, host name, or check command is NULL. Error:
Could not register service...”
解決策: テンプレート(クローンするホスト)のホストおよびサービスに正しい設定名が定義されて
いることを確認してください。ホストまたはサービスの名前を変更した場合、違っている可能性があ
ります。この場合、監視ウィザードは上記のようなエラーメッセージを出します。
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Nagios XI – Bulk Host Cloning and Import
監視ウィザードの使用
障害: エイリアスがクローンされたホストに継承されていない。(エイリアスは、ホーム -> ホスト
詳細からホストを選択すると画面の左上に“エイリアス:エイリアス名”として表示されます。)
解決策: エイリアスはデフォルトでは継承されません。監視ウィザードの Step 3 でエイリアス(説
明)を定義する必要があります。
障害: ホストグループの関係が継承されていない。
解決策:ホストグループメンバーは、ホストグループ管理ではなく、ホスト管理から定義して下さ
い。
お問い合わせ
弊社では、Nagios XI に関するご意見、フィードバックをお待ちしております。
Nagios XI についてご不明な点がございましたら、以下までお問い合わせください。
ジュピターテクノロジー株式会社(Jupiter Technology Corp.)
住所:
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購入前のお問い合わせ先:
〒183-0023 東京都府中市宮町 2-15-13 第 15 三ツ木ビル 8F
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042-358-1250
042-360-6221
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購入後のお問い合わせ先: https://www.jtc-i.co.jp/support/customerportal/
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Nagios XI – Bulk Host Cloning and Import
監視ウィザードの使用
日本語マニュアル発行日 2015 年 05 月 20 日
本マニュアル原文 Nagios XI – How To Use The Bulk Host Cloning
& Import Wizard
Revision 1.0 – May, 2014
ジュピターテクノロジー株式会社
Nagios XI Bulk Host Cloning and Import 監視ウィザードの使用
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