開設のご案内(PDFファイル)

作新学院大学
減災・リスクマネジメント推進センター
開設のご案内
目的
今日、阪神淡路大震災・東日本大震災という巨大災害の経験
減災・リスクマネジメント推進センター(以下「センター」
と教訓を経て、一般的な「防災」にとどまらず、「減災」の重
という。)は、こうした「減災」の観点に立って、住民自身が 自
要性が広く全国的に認識されるようになりました。「防災」が
らの命を守り抜く主体的な行動 を取ることができ、企業・団体・
被害を出さないことを目的に行う総合的な対策であるのに対
教育機関等が被害の最小化と事業の継続を自律的に図ること
し、
「減災」は被害の発生を見込んだうえで被害を最小化する
ができるよう、必要とされる可能な支援を行います。こうし
ために各主体が行う取組みを重視する考えです。すなわち、各
て各主体が危機管理(リスクマネジメント)の態勢を自律的
主体が災害を自らのリスクとして認識し、適切にマネジメント
に確立することで、地域の総合的な減災力向上に寄与するこ
することが問われています。
とを目的とします。
機能
センターは、上に掲げた目的(地域減災力の向上)の実現に
⑵減災訓練・人材育成機能
向けて、NPO 法人栃木県防災士会との密接な連携協力とともに、
平時からの予防対策である各種訓練の実施と防災・減災の地域
栃木県及び宇都宮市の参加・協力も得て、次のような機能を整
リーダーを育成します。
備しその十全な発揮に努めます。
⑶プランニング支援機能
災害を想定した地域の防災・減災計画や企業等の事業継続計画
⑴調査・研究・提言機能
の策定等を支援します。
客観的・歴史的に現状を把握・分析し課題と方策を明らかにす
⑷プラットホーム機能
る提言を行います。
地域の各主体が行う各種の減災活動及びそのためのネットワー
クの拠点となります。
■作新学院大学 減災・リスクマネジメント推進センターの機能と目的
プラットホーム
(ネットワーク拠点)
減災訓練
人材育成
地域減災力
(リスクマネジメント力)
調査・研究
提言
プランニング
支援
の総合的な向上
組織
センターに、センター長(1 名)及び副センター長(5 名程度)
くものとします。また、NPO 法人栃木県防災士会の事務所をセ
を置くとともに、センターの企画・運営に当たる企画運営委員
ンター
(本学内)に移転することにより、防災士会との密接な連
会(15 名程度)を設置します。また、活動の内容と分野に応じ
携協力にもとづきセンターの運営および活動を進めていきます。
て 3 つの部会を置き、これら部会が実践的な活動を推進してい
副センター長
センター長
作新学院大学
客員教授
油川 洋
事務局
5 名程度
NPO 法人栃木県防災士会理事長(作新学院大学客員教授) 稲葉 茂 氏
宇都宮市清原地域振興協議会会長
菅沼 栄一 氏
太田 正
作新学院大学経営学部長
作新学院大学経営学部特任教授
作新学院大学人間文化学部教授(臨床心理士)
企画運営委員会
春日 正男
牧 裕夫
調査・研究部会
15 名程度
部会長
福嶋 民也 氏(公益社団法人全国防災協会参与)
琴寄 行雄 氏(栃木県県民生活部危機管理課長)
吉成 修一 氏(宇都宮市行政経営部危機管理課長)
青木 勲 氏 (北関東綜合警備保障株式会社代表取締役社長)
福嶋 真理子 氏(CRT栃木放送アナウンサー ( 気象予報士・防災士))
多賀 信彦 氏(東京海上日動火災保険株式会社栃木支店長)
藤田 和則 氏(日本赤十字社栃木県支部事務局長)
口 善英(作新学院大学経営学部教授(理学療法士))
作新学院大学経営学部特任准教授
山下 裕介
減災訓練・人材育成部会
部会長
作新学院大学経営学部教授
スポーツ振興部会
福田 将史
プランニング支援部会
部会長
※正副センター長・部会長は省略
作新学院大学経営学部特任教授
橋立 達夫
事業計画の概要
各部会の活動として予定する事業計画(事業項目)は次のと
おりです。なお、実際には開設後の協議により具体的な事業内
もに、それらの出張指導等の支援を行う。
②防災・減災の地域リーダーの育成及び防災・減災教育の推進
容を含めて確定いたします。
防災士資格取得講座を開催するとともに、教員免許状更新講習
①リスクマネジメント概念の整理と提言
③減災副読本・DVD の制作
⑴調査・研究・提言
等を通じ学校教育における防災・減災教育の推進に寄与する。
リスクマネジメント(危険管理)とクライシスマネジメント(危
栃木県のヒーロー・キャラクター ダイジ とのコラボにより
機管理 ) との関係を概念整理し、現在、高度に理論化された企
業組織におけるリスクマネジメント概念を減災におけるリスク
減災副読本・DVD を制作し、県民の防災・減災意識の向上を
図る。
マネジメントに応用する方途を見出し・提言する。
④「心身のケア」支援に関する事業
リスクを適切にマネジメントできる減災力を高めていくために
について、関係各機関・団体と連携し各種の支援事業を進める。
発災から復興に至るまで、被災者の「心のケア」と「身体のケア」
②リスクコミュニケーションに関する調査・研究
は、地域社会を構成する各主体が必要な情報と理解を共有し協
働することが不可欠となるが、そうしたリスクコミュニケーショ
⑶プランニング支援
①地域防災・減災計画の策定支援
ンに関する活動や仕組みのあり方について調査・研究・提言する。
防災計画の策定から有事のときの実行までを視野に置いた、 実
県内外から有識者や実務家・専門家を招き、学生や一般市民を
地域への普及啓発を図る。
③減災・リスクマネジメントに関する講演会等の開催
啓発する講演会を企画する。また、公開授業を含む教育プログ
効性のある計画 づくりをめざして、地域支援の方策を検討し、
②事業継続計画(BCP)の策定支援
ラムを研究・開発し、その継続的な実施を図る。
栃木県においては中小企業のBCP策定率が極めて低い実態を
①各種の実践的な訓練・演習・講習の実施及び支援
各種の支援を行う。
踏まえ、その策定の促進に向けて実情の把握や情報交換を含め
⑵減災訓練・人材育成
DIG・HUG の図上演習、避難訓練、救命講習等を実施するとと
【地域協働広報センター】
028-670-3614