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ネットワーク輪講
第6章
ICMP(Internet Control Message Protocol)
発表担当:以倉 慶子
目次
6.1 ICMPの機能と役割
6.2 ICMPメッセージのタイプ
6.3 ICMPの拡張機能
6.4 まとめ
6.1 ICMPの機能と役割
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ICMPとは、IPのエラー報告や制御メッセージを転
送するプロトコル
ICMPにはIPの信頼性を高める働きはない
→さらに上層のプロトコルに実装させる必要がある
ICMPメッセージは、エラー報告として送られる
ICMPエラーメッセージを運ぶデータグラムがエ
ラー起こした場合は、エラーメッセージは生成され
ない
ICMPメッセージのフォーマット
6.2 ICMPメッセージのタイプ
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ICMPメッセージのタイプ
サブネットの利用によって17、18の採用
エラーメッセージと問い合わせメッセージ
タイプ不明のICMPメッセージは、廃棄処分される
6.2.1 ICMP宛先到達不能メッセージ
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ルートが決定できない、データグラムを配信できな
い場合に送信される
IPヘッダとIPデータの先頭64ビットがメッセージの
内容として送信される
コード11、12と0、1は混同してはいけない
6.2.2 ICMP時間超過メッセージ
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データグラムを廃棄したことを、ICMP時間超過メッ
セージによって送信元ホストに通知する
複数にフラグメントされたデータグラムを廃棄した
た場合にも、送信される
先頭フラグメントが受信されなかった場合には送信
されない
6.2.3 ICMPパラメータ異常メッセージ
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IPデータグラムのヘッダに異常を発見した場合に
送信される
ポインタフフィールドはどこのエラーかを示す
コードフィールドが01の時はポインタフィールドは
使用されない
6.2.4 ICMP発信抑制メッセージ
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バッファの飽和によってデータグラムが廃棄された
場合に、ICMP発信抑制メッセージが送信される
メッセージを受信した送信元ホストは、フロー制御
を行う
6.2.5 ICMPルート変更メッセージ
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ICMPルート変更メッセージはルーターのみが送信
する
コードフィールドは、ルート変更のタイプの指定に
使用される
6.2.6 ICMPエコー要求/応答メッセージ
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IPネットワークのデバッグ用のツールのひとつ
基本的な方法は、ホストやルーターがICMPエコー
要求を遠隔ルーターやホストに送ること
ping実装とICMPエコー要求/応答メッセージで、イ
ンターネットでの到達可能性のチェックをする
識別子フィールドは特定のセッションを示し、シー
ケンス番号フィールドはエコー要求の転送ごとに増
分できる
→転送データの大きさ、繰り返し数の設定が可能
6.2.7 ICMPタイムスタンプ要求/応答メッセージ
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ラウンドトリップの遅延時間とホストシステムの混雑
度を効果的に計算する
タイムスタンプフィールドの時刻は、GMT午前0時
からのミリ秒で示す
任意の時刻を入力する場合は、フィールドの最上
位ビットを1にする
6.2.8 ICMP情報要求/応答メッセージ
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起動時に自分のネットワークアドレスを決定するた
めに使用される
現在はRARP、BootP
IPヘッダのアドレスフィールドのネットワークアドレ
ス部を、要求では0にする
6.2.9 ICMPアドレスマスク要求/応答メッセージ
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ICMPアドレスマスク要求/応答メッセージフォーマッ
トはRFC950で採用
要求フォーマットによって、自分のサブネットマスク
を決定する
送信元ホストのICMPアドレスマスク要求メッセージ
のサブネットマスクは0に設定され、情報提供ホス
トがサブネットマスクを入力する
6.3 ICMPの拡張機能
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本来はIPの機能を拡張するために設計
ICMPも、インターネットプロトコルセットの更新によ
り更新と強化が必要になった
6.3.1 ルーター発見プロトコル(RDP)
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少なくとも1台のネットワークアドレスを知らなけれ
ば配信できない
RFC1256で、ルーター広告とルーター要請メッ
セージが定義される
RDPを実装したルーターは起動時や一定の間隔
で、要請なしで広告をマルチキャストできる
6.4 まとめ
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IPはICMPに依存して、固有のエラー報告や管理
機能を持つ
ICMPはまだまだ変更、強化の作業はつづけられ
ている