理工学部 - 慶應義塾大学 学部入学案内

理工学部
Faculty of Science and Technology
機械工学科・電子工学科・応用化学科・物理情報工学科・管理工学科・数理科学科
物 理 学 科 ・ 化 学 科 ・ システムデ ザイン 工 学 科 ・ 情 報 工 学 科 ・ 生 命 情 報 学 科
先進の体制で切り拓く、次代の最 先 端
科学技術の発展とともに、理工学は高度に専 門 化 、細 分 化する道を
突き進んできました。一方で、こうした個 別の学 問では、現 代 社 会が抱える複 雑に
からみ合った諸問題を解決することが不 可 能になってきています。
そこで理工学部では 2000 年 4 月、未来の理 工 学の姿を目指し、学 部・大 学 院 全 体が
専門の壁を超えて有機的に協力し合える、柔 軟で多 彩な教 育 研 究 組 織 体 制を
スタートさせました。次代を担う若者が学ぶにふさわしい環 境を提 供するために、
2014 年に創立 75 年を迎えた理工学部のさらなる進 化は続きます。
ホームページで、より深く理 工 学 部を知る
Pick Up Menu
理工学部紹介ビデ オ /学 問のすゝめ〈サイエンス編 〉 /
新版窮理図解〈若手研究 者の研 究 紹 介 〉 / 塾員来 往〈 卒 業 生コラム〉ほか
http://www.st.keio.ac.jp/
*慶應義塾ホームページから 教育 大学学部等一覧 理工学部 とアクセスすることもできます。
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理 工 学 部が目指す理 想の教 育 研 究の重 要なキーワードが「創発」です。創発とは、各構成要素の相互作用に
よって、個々の構 成 要 素の性 質だけからは予測・説明できないような飛躍的な結果が全体として発現すること
を意 味します。理 工 学 部には、新たな科 学 技術を生み出すために、お互いが協力・啓発し合い、
より高次の成果
を発現する、開かれた創造の場があります。各学科が自らの専門領域の研鑽に励むと同時に、学問の枠にとらわ
学 部インデックス 文 学 部
未 知 の 扉 を 開く 「 創 発 」
れない未知の学際領域の諸問題を、より自由に、より多面的に、共同究明しています。そうした研究環境が学生
のフロンティア精神を育み、秘めた創造的能力を最大限に引き出しています。
経済学部
「 次 」を 見 据 え た 教 育と人 材 育 成
日々刷新し、最新の知識がすぐに色褪せていく科学技術の世界。理工学部では、現在の最先端を学ぶのでは
なく、「 次の最 先 端を切り拓くための基 礎を学ぶこと」をモットーとしています。また国 際 社 会の様々な舞 台で
者としての資質が強く求められます。広い視野や柔軟でバランスのとれた思考を養うために、専門教育と並び、
法学部
活躍するためには、確固たる専門知識・技術はもちろん、グローバルな視野や適切な判断力で人を動かす指導
総合的な人間教育にも力を入れています。
商学部
研究室 Pick Up
システムデザイン工学科 桂研究室
桂 誠一郎 准教授
研 究のテ ーマは、ハ ーモニアス
( 調 和 的な)人 間 支 援システムです。これ
までのロボットでは実現が難しかった人間に直接触れて行う支援や、身体
医学部
人に調和する支援システムで、豊かな未来をデ ザイン
の持つ機能を時間的・空間的に拡張するためのシステムデ ザインを研究し
ています。超高齢社会における個人活動のさらなる活発化や、遠隔医療・
造する喜びがあります。研究室では、学生が主体的にテ ーマを考え、自分
理工 学 部
介 護の充 実 化 、熟 練 技 能の伝 承など、理 工 学を中心とした未 来 社 会のデ
ザインを目指しています。そこには、科 学 技 術に基づいて豊かな未 来を創
で決めたテ ーマに基づいて「常に全力で」研究に取り組んでいます。個人の
「やりたい」
という気持ちに勝るものはありません。これは慶應義塾の「独立自尊」の精神に則った、個性を重視した研究
では教員も含めた「半学半教」が実践されています。大きな満足感を感じるのは、やはり新しい学問の原理を発見・発明
した瞬 間です。特に、学 生と教員の研 究ディスカッションにより、双 方が考えもしなかったアイディアが新たに生まれ 、
世界で初めての成功を成し遂げたときの喜びは格別です。研究というのは、新しいことに取り組み、新しい学問の原理を
積み上げこそが成功への礎となります。学生には研究室での活動を通じて、誰もやっていないことに挑戦する不安を乗り
越える勇気を身につけてもらいたいですね。そして、慶應義塾の「実学(サイヤンス)」の精神で、世界を先導するための
挑戦を続けてほしいと思っています。
学生からのメッセージ
桂研究室では、高い研究目標を掲げ、今までにない新しい理論や技術を生み出すために世界最先端の
研究できることにも魅力を感じました。私は現在、無線通信を利用した人間支援ロボットについて研究しています。具体的
には、通信する際に情報の遅れが生じる環境でロボットを安定化させ、鮮明な触覚を伝送することを目指しています。研究
室では毎週、先生を含めた全員でミーティングを行います。そこでは各々の研究が世界トップレベルとなるように、一つの
看護医療学部
研究を行っています。加えて、慶應義塾の「独立自尊」の精神に基づき、個人の考えや意見を尊重してくださる先生の下で
環境情報学部
明らかにすることです。研究活動に失敗はありません。うまくいかなかった実験結果にも意味があり、そのような結果の
総合政策学部
活動につながっています。また、研究室内でのミーティングは各自のオリジナリティがぶつかり合う刺激的な場で、そこ
議題に対してメンバー全員で真剣に議論します。メンバーとの個人的なディスカッションを含め、お互いに
企業へのデモンストレーションを行っています。
これらの活動を通してさまざまな業界の方々と交流し、工学
薬学部
切磋琢磨しながら研究に磨きをかけることができる研究室だと思います。一方では、展示会への出展や
の分野だけに捉われることなく幅広い視野を持つことができるようになりました。
理工学部 システムデザイン工学科 4 年(英国・ACS Hillingdon International School 出身)
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4 年 間のカリキュラム
実 験・研 究の基礎を固める基礎教育科目
理工学部では入試の時点で、5 つの「学門」のいずれかを選択します(p.61「創発的ネットワーク組織」概念図を参照)。第 1 学
年では、基礎教育科目を学びます。実験の進め方の手順を学ぶ「自然科学実験」や、コンピュータ・リテラシー(コンピュータ
の基礎的な利用技術)を学ぶ「情報学基礎」などは、将来、実験・研究を進める上で非常に重要な科目です。
選 択した学 科別に学ぶ専門教育科目
学科選択は、原則的に本人の希望が優先されます(ただし、学科ごとの目標学生数を超えた場合は、第 1 学年の成績を基準に
選考)。第 1 学年の秋には説明会や見学会を行い、希望学科をじっくり検討できる機会を設けます。学科別に履修するのが、
専門教育科目です。
これは、第 2 学年の専門基礎科目と、第 3、4 学年の学科専門科目に大別されます。専門基礎科目は、第 3 学年
以降に備えて基礎力を充実させる理工学部独自の科目で、各学科の骨格となる厳選された必修科目と、多彩な選択科目が設置
されています。様々な科目の中から本格的に取り組みたいテーマを発見し、専門学習の第一歩を踏み出してください。
新 領 域 開 拓を目指す学科専門科目
学科専門科目では、新たな科学技術の開拓に積極的に挑戦してもらいたいという目的から専門性の高い必修科目に加え、多彩
な選択科目が用意されています。同時に、より高度な学習に多くの時間を振り向けられるよう、総単位数にも余裕を持たせて
います。
また、内外の著名な学者、企業の第一線に立つ研究者や技術者による多数の特別講義も行われています。第 4 学年では、
大学院の設置科目を先取りして履修することも可能です。能力や個性に応じて、多様で充実した教育研究が受けられることは、
理工学部らしい特色と言えるでしょう。
外 国 語・総 合教育科目は4年間タイムリーに
理工学部が目指すのは、科学技術における各分野の専門家にとどまらず、科学技術と人間社会とのより良い関係を提案し実現
できる、社会のリーダーを養成することです。
そのため、外国語科目と総合教育科目を、もうひとつの重要な柱と位置づけています。
最大の特色は、4 年間を通じて、いつでも学べることです。例えば、専門の論文を読むために英語リーディングを学ぶというように、
必要を感じた時、
また新たな興味を持った時に、
タイムリーに授業を受けられます(詳細は p.63 参照)。
学年
キャンパス
カリキュラムの
流れ
外国語科目
1
2
3
日吉
理工学全般の基礎となる数学、物理
学、化学、生物学等を履修。外国語
とともにコンピュータの基礎を学ぶ。
自分の学科が決定し、学科ごとに分
かれて専門基礎科目群を学ぶ。
4
矢 上
学科専門科目が始まる。本格的に専
門知識を修得する。
研究室に所属し、研究テーマにそって
卒業研究を遂行。約 75%が大学院
に進学する。
〈必修〉英語
〈選択必修〉諸外国語:ドイツ語、
フランス語、ロシア語、中国語、朝鮮語のうちからひとつ(ただし第 1 学年のみ)。
総合教育科目
〈選択〉人間、社会、自然に関わる科目
(103 科目)、
外国語科目
(107 科目)および総合教育セミナー(2 科目)のうちから 1、2 年で 10 単位以上、3、4 年で 8 単位以上を履修。
基礎教育科目
〈必修〉
学門 1 〜 5 まで共通で履修する科目
自然科学実験
情報学基礎
理工学概論
生物学序論
物理学 A、B、C、D
化学 A
(学門別による必修科目)
数学1A、2A、3A、4A 、
1B、2B、3B、4B
化学 B、C、D
専門教育科目
専門基礎科目
(必修/選択)
機械工学科 物理学科
電子工学科 化学科
応用化学科 システムデザイン工学科
物理情報工学科 情報工学科
管理工学科 生命情報学科
数理科学科
学科ごとそれぞれに必修科目、選択科
目が用意されている。
自主選択科目
学科専門科目
(必修/選択)
機械工学科
物理情報工学科
電子工学科
管理工学科
応用化学科
数理科学科
物理学科
情報工学科
化学科 生命情報学科
システムデザイン工学科
学科ごとそれぞれに必修科目、選択科目が用意されている。
※第 4 学年からはそれぞれ研究室に所属し、指導教員のもとで卒業研究に
取り組む。希望により、学科専門科目として、大学院の設置科目を先取りして
履修することも可能。
上記の科目の枠組みに制約されずに、各自の興味と能力に応じてフレキシブルに選択履修することのできる科目。
(2015年4月1日現在)
60
新たなブレイクスルーへの第一歩
例えば、20 世紀における科学技術のハイライト・シーンのひとつは、宇宙開発でした。初の人工衛星、有人飛行、月面着陸…。
どれもこれも、胸がワクワクする夢の実現でした。
これからの科学技術にも、こういった望みや願いを込めることが、大切ではない
でしょうか。大きな夢を追い求めて科学者や技術者が協力し合う結果、科学技術の分野に飛躍的なブレイクスルーがもたらされ
学 部インデックス 文 学 部
創 発 的ネットワーク組織
ます。理工学部は、さらに新しいブレイクスルーを次々に起こして、そこから新しい世界を構想し、実現しようとしています。その
第一歩として、現在の専門化・細分化された理工学にムーブメントを起こし、個々の学問分野を融合する新たな環境をつくる
経済学部
こと—それが「創発的ネットワーク組織」です。
この組織から新しい未来の科学技術が必ず開花するはずです。
「創発的ネットワーク組織」概念図
※図は、理工学部の
「創発的ネットワーク組織」
をチャート化したものです。
法学部
学門 2
微分方程式 幾何学
数論
ハイパフォーマンス
コンピューティング
金融工学
生命環境システム
人間工学 インダストリアル・エンジニアリング バイオインフォマティクス
リニアモーター
経済分析 経営管理
生命情報学科
航空宇宙工学
コンピュータサイエンス
情報処理
機械工学科
オペレーションズ 情報工学科
分子動力学 建築工学
リサーチ
コンピュータネットワーク バイオエンジニアリング
メカトロニクス 都市インフラストラクチャ
人工知能
ロボット
情報通信システム ヒューマンインタフェース
システムデザイン工学科
システムオンチップ
モーションコントロール ロボット 生産工学
システムデザイン工学科
回路
低公害エンジン 熱流体システム
システム・制御工学
パワーエレクトロニクス
信号処理・画像工学
化学工学 電気化学
ハプティクス
応用化学科
地球環境
電子工学科
量子情報
有機合成 セラミックス ポリマー
光デバイス
電子デバイス
エレクトロニクス
バイオセンサー エコテクノロジー
フォトニクス
生物化学 高分子化学
光学ポリマー
量子エレクトロニクス
タンパク質工学
プラズマ
物理情報工学科
生命情報学科
機械工学科
生体医工学 核融合
遺伝子工学 脳神経科学
物性物理 計算物理 分子動力学
生物有機化学
生物物理 レーザー物理
化学科
ダイナミカル
システム
学門 4
管理工学科
学門 5
医学部
理工 学 部
物理学科
総合政策学部
医薬資源化学 機能材料化学
コンピュータ化学
学門 3
商学部
数理科学科
統計学
数理ファイナンス 離散数学
素粒子論・原子核理論
宇宙物理
ナノ構造の物質サイエンス
学門 1
「学門」
とは、“ 学びの庭への入口 ”といった意味を込めた言葉です。
「 学門」は、物理、数学、化学、メカニクス、情報の 5 つの分野
に対応して設置されており、この学門別に志願します。さらに入学後は、これらの分野の中から自分の興味や関心の持ち方に
参照)。入学後の学科選択や科目選択がより自由になるのはもちろん、別々の学門から入学した異なる関心を持つ学生諸君
同士が、
ともに学ぶことができる―それは科学技術を学ぶ者にとって、非常に刺激的で創造的な学習環境と言えるでしょう。
物理学科(20%)
物理情報工学科(50%)
電子工学科(20%)
機械工学科(10%)
学門 2
数理科学科(35%)
管理工学科(50%)
情報工学科(15%)
学門 3
化学科(20%)
応用化学科(55%)
生命情報学科(15%)
物理情報工学科(10%)
学門 4
機械工学科(50%)
システムデザイン工学科(30%)
応用化学科(10%)
管理工学科(10%)
学門 5
情報工学科(35%)
電子工学科(30%)
システムデザイン工学科(25%)
生命情報学科(10%)
薬学部
学門 1
看護医療学部
応じて、まず理工学全体を見渡します。そして徐々に焦点を絞り込んでいき、その上で所属学科を決めることができます(表を
環境情報学部
「 学 門 制 」で広がる学びの環境
61
大 学 院への飛び級入学制度も
学門別に入学した学生は第 2 学年から11 学科に分かれて専門教育科目を履修します。学部を卒業した学生の約 75%が大学
院修士課程に進学します。なお、大学第 3 学年修了で大学院修士課程へ進学できる、飛び級入学制度も設けています。
1年
2年
日吉
大学
3年
大学院修士課程
1年
2年
矢上
4年
共通カリキュラム
(一部学門別)
研究室配属
3年
早期修了
早期修了
飛び級入学
入学
大学院博士課程
2年
1年
入学(約 10%)
入学(約 75%)
就職
就職他(約 90%)
就職他(約 25%)
学科分け
(11 学科に分かれる)
特 色ある教 育システムの体系
2つのプログラムの連動
理工学部における教育システムの体系は、
【 1】教育プログラムと
【2】ケアプログラムの連動によって構成されています。
【 1】で
は、学門制入学・理工学基礎教育・学科専門教育・分野横断型大学院への進学システムによって、理工学の広範な学問分野を
跨ぐ学際性を、さらに、独自の適合型英語教育ならびに適合型総合教育によって、国際性と豊かな教養を涵養します。
【 1】の各
要素が、創発的ネットワーク環境の中で有機的に機能し合うとともに、
【 2】のケアプログラムが学部から大学院までの全学生
を組織的に、かつきめ細やかにケアし、
【 1】を強力に支援することによって、
プログラム全体を実効あるものにしています。
自立した国際的先導者
大学院
豊かな教養
国際性
総合科目
外国語
学際性
大学院
(分野横断型教育と専門の研究指導)
専攻2
専攻3
専攻・指導教員の自立的選択
総合教育科目
外国語
3年
総合教育科目
外国語
2年
総合教育科目
外国語
必修英語
学科専門教育
理工学の確固としたディシプリン教育
学科1
学科2
学科3 ・・・・・ 学科11
学科の自立的選択
1年
総合教育科目
外国語
必修英語
レベルとクラスの
自立的選択
学門1 学門2
学門3
学門4
学門5
理工 学 基 礎 教 育
4年
大 学 院 科 目の
自立 的 選 択
総 合 教 育 科 目の自立 的 選 択
専攻1
ホームページを活用した
シラバス等の情報開示
学生のニーズに
対応する細やかな
サポート・カウンセリング体制
・ 学習指導教員
・クラス担任
・ 卒業研究指導教員
・ 学生課
・ 学生相談室
学科横断的組織
・ 教育内容検討委員会
学門制入学
(6つの入試形態)
【1】教育プログラム
学門の選択
(高校生に理解し易い
分野別入学)
【2】ケアプログラム
学 生の安 心【2】ケアプログラム
学生の自立性を重視した教育は、ともすれば放任教育となる危険性をはらんでいますので、岐路において適切な指針を提示する
体制と学生の相談窓口となる支援体制を整えておくことは極めて重要です。そのため理工学部では、従来から様々な情報提供
手段(履修案内やガイダンスなど)を介して勉学の支援を行ってきましたが、現在は理工学部ホームページで一括提供してい
ます。学生の相談窓口として、学習指導教員(22 名)、第 1、2 学年のクラス担任(学生約 20 ~ 70 名/担任)、第 4 学年での
卒業研究指導教員(学生約 4 名/教員)、学生課、学生相談室など複数の窓口を設けています。
これらの窓口を介して、授業・
大学生活・研究活動・進路就職・奨学金・福利厚生・課外活動といった全般的な内容に、入学から卒業までのどの時期でも対応
できる体制を整えて、個々の学生のニーズに対して細やかな支援を行っています。特に学生相談室は、臨床心理士の資格保有者
を含むカウンセラーが担当しており、学業、課外活動、進路、心身の健康、その他生活一般に関する幅広い相談に対応しています。
62
キャンパス環 境
第 1、2 学年は日吉駅前にある日吉キャンパスで過ごします。
ここには 7 学部の学生が集い、異なった学問分野を目指す学生間
の交流の場でもあります。第 3、4 学年と大学院生は日吉駅から徒歩 10 分程の丘の上にある矢上キャンパスで過ごします。
こ
こは理工学部・理工学研究科の学生(約 4,000 人)
と教職員で構成され、専用の学生食堂、メディアセンター、運動場、体育
学 部インデックス 文 学 部
トピックス
館、テニスコートを擁する理想的な環境の下、研究に専念できます。
矢上キャンパスでは、2014 年 4 月に使用開始した 34 棟(教育研究棟)に、機械系、管理工学系、化学系の学生実験室に加え、
経済学部
充 実した施 設・設 備
マニュファクチュアリングセンター、デザインセンターといったものづくり支援施設を設けています。26 棟およびテクノロジー
センター 棟内の中央 試 験 所には最 新 鋭の大 型 実 験 機 器を多 数 設 置 。国内有 数の規 模を誇る理 工 系 専 門 図 書 館( 理 工 学
法学部
メディアセンター)もあり、ハード・ソフトの両面から教 育・研 究の活 性 化を図っています。
適 合 型 英 語教育と適合型総合教育
学生が各自の資質と個性に応じた語学力と豊かな教養を身につけられるように、適合型英語教育と適合型総合教育のシステム
学年末に、英語統一テストを実施し、学生が各自の英語力に適したレベルを的確に選択し、学習効果を確認できるようにしてい
商学部
を構築しています。第 1、2 学年の必修英語では、少人数制のもと、レベル別構成を実施しています。第 1 学年を対象に 4 月と
ます。適合型総合教育では、人間、社会、自然に対する深い洞 察力や知力の養 成を目的として、諸 外 国 語や人 文・社 会 科 学
系の約 200 の総合教育科目を設置し、学生が 4 年間の課程で、知識の深まりと成長に応じて自律的に選択できるようにしてい
科目が設けられています。講義系科目では、メディア・デザイン、人間関係、環境、政治・経済などの諸問題が、科学技術にどう関
係しているかなど、専門科目と有機的に関連付けられた科目があり、その他にセミナー形式の少人数授業もあります。
また、必修
医学部
ます。諸外国語では、
リーディングやライティング、
リスニングやスピーキングなど、目的にあった語学能力が身につけられるように
英語科目と総合教育科目を設置する曜日・時限を特別に設定し、専門教育科目と時間割の重複がないようにすることで、学生
が自律的に科目を選択できるよう、配慮されています。
火
水
英語(1 年)
総合(3、4 年)
総合(3、4 年)
2 時限
英語(1 年)
総合(3、4 年)
木
金
必修英語科目と総合教育科目の時間割を設定し、
各学年の専門教育科目と重複しないように配慮
総合(1 〜 4 年)
総合(1、2 年)
4 時限
英語(2 年)
総合(1 〜 4 年)
英語(2 年)
英語(1 年)
5 時限
英語(2 年)
総合(3、4 年)
英語(2 年)
3 時限
総合(1、2 年)
総合(3、4 年)
英語は各設定枠で4レベル、10クラスが並列開講
理工学部では、ヨーロッパの複数の大学とダブルディグリー・プログラムを実施しています。
ダブルディグリー・プログラムは、慶應
義塾と協定校の合意のもとで準備された一連のカリキュラムを修了すると、両校から同時に学位を取得できる仕組みです。単に
2 つの学位が取得できるだけではなく、専門分野の学習と、異なる文化圏への理解が深まるという点で、国際的人材育成に極めて
ホームページでご確認ください。
http://www.st.keio.ac.jp/contents/ic/dd/
海 外で研 究 発表を行う機会も
国際交流ができるフィールドがあります。
また、理工学部生を対象にした留学・研修プログラムも多数用意しています。詳しくは
ホームページでご確認ください。
薬学部
理工学研究科では、博士課程の学生はもちろん修士課程の学生でも、国際学会やシンポジウムなどに参加し、海外で研究発表
をできるチャンスを作っています。
さらに、矢上キャンパスでは外国人留学生が 200 名以上学んでおり、日常の中に、自然な形で
看護医療学部
重要な役割を果たすと考えています。将来、世界で活躍したいと考えている人は、ぜひチャレンジしてください。
プログラムの詳細は
環境情報学部
ダブルディグリー・プログラム
総合政策学部
総合(1、2 年)
英語(1 年)
総合(1、2 年)
土
理工 学 部
月
1時限
http://www.st.keio.ac.jp/contents/ic/
63
世 界を見 据える「グローバルリーダーシップセミナー」
次世代のリーダーとして、国際的な場で求められる国際感覚、論理的思考力、討論力、言語力、自律性の必要性を肌で感じ、体得
するプログラムです。英語そのものを学ぶのではなく、英語を使ってさまざまなテーマについて発表、討論、海外での実地研修を
行います。参加学生の多様な価値観や異国の文化を理解することで、世界でリーダーシップをとれるような国際感覚を養います。
「 学 問のすゝめ〈サイエンス編〉」
と
「塾員来往〈卒業生コラム〉」
理工学部ホームページでは、理工学部への理解を深めていただくための、さまざまなコンテンツを用意しています。
「 学問のすゝめ
〈サイエンス編〉」は、さまざまな分野の研究室で行われている研究内容を分かりやすくご紹介するとともに、理工学の面白さを
伝える連載コラムです。
さらに、社会で活躍する卒業生が、学生時代の経験や現在の活躍を紹介する
「塾員来往〈卒業生コラム〉」
には、多くの塾員よりご寄稿いただいており、当時の塾生から見た理工学部や理工学部生の姿を垣間見ることのできるコラム
です。その他にも多くのコンテンツが、随時更新されています。
学問のすゝめ〈サイエンス編〉http://www.st.keio.ac.jp/learning/index.html
塾員来往〈卒業生コラム〉http://www.st.keio.ac.jp/ob_relay/index.html
「 人 間 教 育 講座」の開催
講師の体験・生き方・信条に触れることにより
「社会の中でどう生きるか」を皆で考えるという趣旨のもと、社会のさまざまな分野
で活躍しておられる方々をお招きしたイブニング・セミナー(講演と質疑)
を年に数回開催しています。
これまでノーベル賞受賞者の
小柴昌俊氏、利根川進氏、白川英樹氏、中村修二氏、宇宙飛行士の星出彰彦氏、小惑星探査機「はやぶさ」
ミッションプロジェクト
マネージャーの川口淳一郎氏、ドラマ演出家・映画監督の福澤克雄氏をはじめとして、学界・産業界・芸術界などから多彩な
顔ぶれによる講演が行われており、他学部からの聴講者も多くいます。
http://www.st.keio.ac.jp/koza/index.html
研 究 成 果を社会へ ―未来志向の産官学連携プロジェクト―
慶應義塾先端科学技術研究センターでは、国内外の企業や研究機関への研究協力や、産官学共同プロジェクトを推進する
一方、萌芽的研究の育成や博士課程・修士課程学生への研究費補助を行うなど、理工学研究の発展を多面的にサポートして
います。すでに、独創的で未来志向を持つ約 300 の産官学連携プロジェクトが進行しており、研究連携推進本部と連携した特許
取得、技術移転活動を通して実用化されたものなど、社会的にも高い評価を得る研究成果が生み出されています。
理 工 学 部・理工学研究科の研究成果を紹介する
「 K E I O T E CHNO-MALL(慶應科学技術展)」
毎年 12月に東京国際フォーラムにて、KEIO TECHNO-MALL(慶應科学技術展)
を開
催しています。理工学部・理工学研究科の研究成果を広く発信し、共同研究や技術移
転など、産学連携のきっかけとなる出会いの場を提供する
イベントです。出展ブースでは教員の他、各研究室の学生
が実物展示やデモンストレーションを通じて、来場者に研究成果のプレゼンテーションを行ってい
ます。毎年、企業や官公庁、他大学などから1,000 名を超える方々が来場し、研究成果を社会に向
けて発信するだけでなく、学外の方々からの生の声をうかがうことができる貴重な場でもあります。
理 工 学 部 研究広報誌「新版 窮理図解」
毎号、理工学部で活躍する若手研究者を取り上げ、研究紹介から興味の対象、人となりまで、わかりやすく気軽に読める記事を
掲載しています。
ホームページから、誌面のダウンロードができ、インタビューの完全収録版や英語版を読むこともできます。
http://www.st.keio.ac.jp/kyurizukai/index.html Facebook:/keiokyuri
「 Yo u T u b e 」による動画配信
理工学部では、動画サイト
「YouTube」を活用して、理工学部
の 紹 介 や 研 究 室 の 活 動 状 況・研 究 成 果 を、慶 應 義 塾 専 用
「keiouniversity チャンネル」を通して、日本語と英語で動画
配信しています。
64
慶應義塾専用「keiouniversity チャンネル」 http://www.youtube.com/user/keiouniversity/
全学科の案内は、次のホームページよりご確認いただけます。
学科
これからのエンジニアに求められるセンス
流体力学・
流体工学
あらゆる分野に広がる電気・電子技術
環境化学
分析化学
化学工学
分析化学
環境化学
化学工学
分子生命化学
高分子化学
生物化学
分子生命化学
高分子化学
生物化学
専任講師
教授
准教授
助教
教授
准教授
専任講師
助教
教授
准教授
教授
准教授
助教
教授
専任講師
助教
教授
准教授
専任講師
教授
准教授
専任講師
助教
教授
准教授
専任講師
助教
澤田 達男
小尾晋之介
松尾亜紀子
深潟 康二
安藤 景太
植田 利久
泰岡 顕治
小川 邦康
大村 亮
横森 剛
徐 東郁
黒田 忠広
池原 雅章
岡田 英史
眞田 幸俊
石黒 仁揮
中野 誠彦
青木 義満
湯川 正裕
久保 亮吾
竹 康宏
神成 文彦
津田 裕之
木下 岳司
田邉 孝純
寺川 光洋
斎木 敏治
粟野 祐二
内田 建
野田 啓
高橋 綱己
今井 宏明
吉岡 直樹
磯部 徹彦
藤原 忍
片山 靖
緒明 佑哉
萩原 学
三浦 洋平
吉井 一記
磯 由樹
田中 茂
鈴木 孝治
寺坂 宏一
チッテリオ,ダニエル
奥田 知明
藤岡沙都子
中田 雅也
千田 憲孝
朝倉 浩一
高尾 賢一
犀川 陽子
佐藤 隆章
吉田 圭佑
伴野 太祐
戸嶋 一敦
藤本 啓二
清水 史郎
高橋 大介
福井 有香
丹羽 祐貴
薬学部
天然物有機化学
分子有機化学
有機物質化学
有機合成化学
天然物有機化学
分子有機化学
有機合成化学
有機物質化学
助教
教授
松岡 由幸
閻 紀旺
三木 則尚
尾上 弘晃
加藤 健郎
佐藤浩一郎
看護医療学部
バイオ
サイエンス
http://www.applc.keio.ac.jp/
オーガニック
サイエンス
応用化学科では、高い専門性と広い視野を身に付け、これからの国際社会で
活躍することのできる人材育成のため、共通する化学の基礎の上に 4 つの
研究分野を設けた特色あるカリキュラムを用意しています。
● 基礎:
化学理論とそれに立脚した実験を最も重要な基礎と位置づけています。
● マテリアルデザイン:
快適な生活を支えるエレクトロニクスや工業製品などすべてに関わるマテリアル
のデザインと開発の基礎を身につけます。
● 環境・分析・
プロセス工学:
地球環境システムをグローバルに観察しながら、分析やプロセス設計が
行える科学者・技術者を育てます。
● オーガニックサイエンス:
分子レベルで自然現象を解き明かすためのスキルと生理活性物質や有機
材料を合成するための応用技術を学ぶ機会を提供します。
● バイオサイエンス:
生体の精緻な機能と構造を解き明かす基礎研究と、生物と化学とを結びつ
け、生命現象をコントロールする生体機能分子・材料を創製するための応用
研究について学びます。
材料化学
有機機能材料化学
機能材料デザイン
無機構造科学
電気化学
材料化学
無機構造科学
有機機能材料化学
電気化学
機能材料デザイン
教授
准教授
専任講師
環境情報学部
応用化学科
高い専門性と広い視野で見つめる未来の化学
環境・分析・
プロセス工学
●
物理化学基礎
有機化学基礎
無機化学基礎
高分子化学基礎
分析化学基礎
生体物質化学基礎
マテリアルデザイン概論
電気化学
有機反応機構
分子生命化学
細胞生物化学
化学工学
環境化学
有機構造解析
他
マテリアルデザイン
人類のグローバルな課題に挑む化学の基礎から応用まで
応用化学は、化学の基礎にしっかりと立脚し、その応用として、新しい物質を
デザインし、創り出し、その物質の機能を制御することを目的とした学問
分野です。
このため、その研究領域は化学にとどまらず、物質が関わるあら
ゆる分野、物理学、生物学、薬学や医学などにも広がっています。応用化学
科では、環境問題、エネルギー問題および医療問題など、人類の生活水準
の向上においてグローバルな課題であるさまざまな問題を、物質を通して
解決することで、未来の持続型社会の構築に貢献できる科学者・技術者を
養成するように努めています。
専任講師
杉浦 壽彦
森田 寿郎
荻原 直道
竹村研治郎
石上 玄也
総合政策学部
ナノエレクトロニクス
ナノエレクトロニクス/カーボンナノチューブ
ナノエレクトロニクス
有機分子エレクトロニクス
ナノ電子デバイス
教授
准教授
理工 学 部
コヒーレント量子工学
光通信システム
光デバイス
フォトニックナノ構造
量子光工学・生体医用光学
http://www.elec.keio.ac.jp/
●
システムLSI
ディジタル信号処理
光画像工学・生体計測
通信工学
アナログ高周波回路
LSI 設計/数値モデリング
画像センシング
信号処理工学
システム制御
システムLSI
助教
医学部
高度な電子技術を開発するエンジニアの育成
電子工学科では、ナノエレクトロニクスやオプトエレクトロニクスから生まれ
る新たなデバイスの開発と、これを基盤に展開される回路・情報システムの
開発を念頭に、技術のブレークスルーが主体的に進められる人材を育成し
ます。そのために、
「 電子物性」
「 光・波動」
「 回路・情報システム」
といった基
礎から、私たちの生活に密接した
「システム LSI」
「 光通信システム」
「 医用工
学」
「カーエレクトロニクス」
といった応用分野までの電子工学の展開全域
をマスターできるカリキュラムとなっています。また、最新のコンピュータを
道具として駆使できるスキル教育と創造的な実験教育に力を入れています。
反応熱流体力学
分子動力学
伝熱計測
エネルギー工学
燃焼工学
相変化、分子動力学
電子物性
●
機能性流体力学
乱流モデル
高速流体力学
乱流
キャビテーション・気泡力学
光・波動
電 子工 学 科
21 世紀は前世紀に花開いたエレクトロニクスがより広範に応用・発展する
時代です。今後のエレクトロニクスの主題は原子や電子の世界に踏み込んだ
極限レベルの物性や非平衡物理現象を積極的に利用した量子効果デバイス
及びその他の高機能デバイスを生み出すナノエレクトロニクスと、電子技術
と光技術の融合から生まれるオプトエレクトロニクスです。それらがもたらす
ブレークスルーによって画像・知覚情報を媒体とする生体・環境との適応
システムの創造が広く求められています。
回路・情報システム
●
電磁気学
量子力学基礎
エレクトロニクス基礎
電子物理学
半導体物理
量子工学
光・量子エレクトロニクス
電気回路基礎
電気回路理論
LSⅠ回路設計Ⅰ・Ⅱ
制御工学
情報工学
画像工学
プログラム実習
他
デザイン科学、設計論
超精密加工、
ナノプロセッシング
マイクロマシン・ナノ加工技術
MEMS、
バイオエンジニアリング
ロバスト設計、人間工学設計
設計方法論、
デザイン工学
准教授
志澤 一之
鈴木 哲也
小茂鳥 潤
高野 直樹
堀田 篤
大宮 正毅
宮田 昌悟
前田 知貴
商学部
熱力学・
燃焼工学・
伝熱工学
http://www.mech.keio.ac.jp/
ダイナミクス・電磁力応用
インテグレーション工学・ヒューマノイド
生体力学、
モデル解析
アクチュエータ・センサ、
ロボット
移動ロボット・宇宙工学
教授
法学部
デザイン・
設計・加工
機 械工 学 科
これからの科学技術は、いままでとは異なった発想が必要といわれています。
特に、石油エネルギーをもとに培われてきた前世紀までの科学技術では、
数十年後には社会全体の発展が行き詰まってしまいます。そのため、将来の
エンジニアとして活躍が期待されるみなさんにぜひ身につけてほしいことは、
「メカニクスの基本」
と
「自由な発想」
の融合です。機械工学科のカリキュラム
では、メカニクスの本質を学ぶ
「力学の基礎」科目と、学生個々の夢とアイデア
を実現する手段を学ぶ実技・実習科目を用意し、基礎力・探究心・創造性に
溢れる人材の育成を行っています。
非線形固体力学
材料科学
マテリアルデザイン・生体材料
コンピュータシミュレーション
ポリマー、
ソフト・バイオ・エコマテリアル
破壊力学・機能性材料
再生医工学、
バイオメカニクス
ソフトマテリアル、
ポリマー
経済学部
時代を超えた普遍性を持つ
ベーシックサイエンスと実践的カリキュラム
●
材料力学の基礎
機械力学の基礎
熱力学の基礎
流体力学の基礎
計算力学の基礎
図形情報処理
機械工学創造演習
最適デザイン科学
エネルギー変換工学
人間工学
制御工学
マテリアルデザイン
反応システムと環境
プロダクション
エンジニアリング
他
機械力学・
制御・ロボット・
人間工学
これからの社会は、
「 メカニクス」
と
「情報」によって支えられると私たちは
考えています。メカニクスとは、
「 質量を持つ物体およびエネルギー」を対象
とする学問分野の総称で、実在するモノをいかにして人間社会に役立てるか
を追求する工学-エンジニアリングの原点です。例えば、人や環境にやさしい
自動車のデザイン、燃料電池・メタンハイドレートなど石油代替エネルギー
技術、人間の動作・行動をアシストするロボット技術などを創出し、地球環境や
人間社会と調和する科学技術を確立することが、これからのエンジニアに
求められています。
材料力学・
マテリアルサイエンス
●
科目
http: //www.st.keio.ac.jp/candidates/course.html
教員一覧 (2015 年 4 月 1 日現在)
研究分野
職位
氏名
学 部インデックス 文 学 部
学 科と設 置 科目(1)
65
学 科と設 置 科目(2)
学科
教員一覧 (2015 年 4 月 1 日現在)
研究分野
職位
科目
情報技術・環境エネルギー技術・
医療技術のための応用物理学
●
医用工学
システム科学
生物は、外界からの影響を感じてそれに適応的に順応したり対峙したりし
ます。
それらは、センシング機能・プロセッシング機能・アクチュエーティング
機能からなり、さらに自己組織化機能・自己修復機能などもあります。
この
ような機能を、制御・調節という人為性も含めた入出力(因果)関係として、
工学的観点から情報論的に把握することが Informatics であり、特にこれ
らの機能を物理現象や物性として実現し、材料やデバイスにより発現する
ことを Physico - lnformaticsと称します。
このような新概念との関わりに
おいて応用物理学(Applied Physics)を学ぶ学科の開設は当学部が日本
初であり、新しい産業の創生が期待されます。
環境・エネルギー
物理現象から生体現象までの情報論的理解:
インフォマティックス
●
情報
物 理 情 報工 学 科
電子デバイスによる情報処理、光の波動を利用した通信、磁性現象による
情報の記録など、物理学の応用から情報技術が発展しました。
また、石炭・
石油に代わり、太陽光や核融合によってエネルギーを獲得する技術革新も
物理学の応用です。
さらに医療技術にも、レントゲン・脳内診断装置・レーザー
治療のように応用物理学が貢献してきました。このような「情報技術への
応用」
「 環 境エネルギー 技 術への応用」
「 医 療 技 術への応用」を目指した
基礎工学としての応用物理学を学びます。
物理情報数学
電磁気学同演習
電気回路同演習
量子力学
熱物理
物性物理同演習
制御工学同演習
計測信号処理
マグネティクス
フォトニクスポリマー
プラズマ物理
バイオシステム
メディカルフィジクス
プレゼンテーション技法
他
http://www.appi.keio.ac.jp/
科学技術を社会基盤に変える
インテグレーションを目指して
●
管 理工 学 科
ある技術開発は人間や社会に真に必要か? その技術開発は生産・普及が
容易か? 資金から見て実現可能か? 従来、科学者や技術者の思考の枠外
であった、こうした視点や発想から科学技術のあり方を考えることが重要と
なっています。言い換えれば、科学技術の成果を社会基盤へと変えるために、
人間、ハードウェア、情報、資金などの異質な要素をシステムとして組織化・
統合化する技術体系(=システム・インテグレーション)
が必要なのです。
これが
管理工学であり、慶應義塾大学は、世界に先駆けて管理工学科を創設しま
した。
●
人間社会システムのデザインとマネジメント
情報、資金、ハードウェアなどの異質な諸要素を有機的に関連づけ、人間や
社会にとって価値のあるアウトプットを効果的に産み出すための、広義の
ソフトウェア・システムの構築とそのコントロール、さらには新たなマネジメン
ト技 法の開 発を目指すのが管 理 工 学です。研 究 対 象も、生 産システム、
企業体、公的組織体から、交通システム、都市システム、世界経済や環境
問題まで、多様な広がりを持っています。科学技術全般から人間心理や
企業経営、社会動向までを勘案できる多面的で総合的な思考と、問題を
発見し明確化する能力の開発・養成をします。
管理工学基礎演習
管理工学実験・演習
ソフトウェア工学
アルゴリズム論
管理工学用数学
オペレーションズ・リサーチ
確率
統計解析
情報経済学
経営管理論
ヒューマン・ファクターズ
インダストリアル・エンジニアリング
経済性工学
他
フォトニクスポリマー
新機能物性物理
電子材料
情報光学
量子光エレクトロニクス
量子制御・量子情報
ナノデバイス
スピントロニクス
高分子光学
プラズマ物性工学
電子物理
マイクロシステム
有機分子エレクトロニクス
化学物理
超伝導・物質探索
光治療工学
信号・画像処理
生体情報
生体医工学
システム工学
測定・計測工学
システム制御
非平衡現象解析
システム制御
波動応用工学
ヒューマンファクターズ・システム工学
インダストリアルエンジニアリング(IE)
数理科学科
我々が日常で使っている言語は、あらゆる現象を表現し、それを相手に伝える
役割を担っています。数学は、そのような言語の一つであり、厳密な論理の
下で現象をとらえ、数を使って表現し、背景にある構造を見出すことを目的と
し、その真価は自然現象、社会現象の理解において十分に発揮されています。
例えば、物質の運動法則に現れる速度、加速度は微分を定義することによっ
て理解され、有名なフェルマー予想は幾何学的な問題としてとらえることに
よって解決されました。
さらに、統計力学や数理ファイナンスなどの新しい学
問は、
ランダムな現象を記述する確率の考え方を用いることにより大きく発展
しました。数理科学とはこのように様々な対象を包括的に扱っている学問で、
純粋な枠組みから現実の問題への応用を含み、その研究においては抽象化、
定式化、
モデル化からさらにその先にある新しい現象を追求しています。
●
考える力を育て、一人一人と対話する
このような理論、応用の流れをとらえる数理科学科の教育理念は自分で
考える力を育てることです。それは計算を基礎とする思考実験を繰り返し
経験することによって獲得できますが、理科実験、社会実験のような場所や
器具を必要としないため、意志さえあればどこまでも追求できます。また、
それによって得られた考え方の枠組みが問題解決の方向性を与える道具
となります。代数学、解析学、幾何学、確率論、離散数学は様々な現象に
共通する構造を与え、統計科学、数理ファイナンス、数値解析、最適化はよ
り現実に近い現象を解明する手法を与えます。数理科学科ではその学習
を手助けするために対話を重視し、互いに議論しあうことによって自ら答え
を導くことを目指します。
http://www.math.keio.ac.jp/
66
専任講師
教授
准教授
教授
准教授
教授
助教
教授
准教授
教授
准教授
畑山 明聖
的場 正憲
松本 佳宣
白鳥 世明
横井 康平
神原 陽一
荒井 恒憲
田中 敏幸
内山 孝憲
塚田 孝祐
相吉英太郎
本多 敏
足立 修一
藤谷 洋平
井上 正樹
門内 靖明
岡田 有策
大門 樹
中西 美和
松川 弘明
稲田 周平
志田 敬介
教授
鈴木 秀男
専任講師 飯田 孝久
松浦 峻
オペレーションズリサーチ(OR)
教授
栗田 治
専任講師 小澤 正典
田中 健一
教授
ソフトウェアシステム・情報システム
経済学・経済分析
http://www.ae.keio.ac.jp/
現象を表現し、その本質を理解するための言語
~数学~
准教授
氏名
小池 康博
佐藤 徹哉
伊藤 公平
石榑 崇明
早瀬 潤子
山本 直樹
牧 英之
安藤 和也
二瓶 栄輔
統計学
金融工学・経営管理・経営計算
●
教授
数理科学基礎
集合と位相
関数論同演習
計算機科学同実習
数理解析同演習
関数方程式同演習
代数学同演習
幾何学同演習
統計科学同演習
データ解析同演習
数理統計学同演習
データサンプリング
アルゴリズム論
情報処理
計画数学
実解析同演習
確率論同演習
リスク数理
有限数学
情報数学
保険数学
他
代数学・整数論
櫻井 彰人
山口 高平
専任講師 飯島 正
篠沢 佳久
森田 武史
教授
枇々木規雄
今井 潤一
高橋 正子
教授
増田 靖
松林 伸生
教授
准教授
栗原 将人
宮崎 琢也
坂内 健一
田中 孝明
教授
数理解析・函数方程式
確率論・エルゴード理論
幾何学・大域解析学
下村 俊
井口 達雄
専任講師 高橋 博樹
曽我 幸平
高山 正宏
助教
教授
准教授
教授
准教授
井関 裕靖
亀谷 幸生
勝良 健史
専任講師 服部 広大
教授
離散数学・計算機数学
准教授
統計科学
仲田 均
田村 要造
坂川 博宣
太田 克弘
田村 明久
野寺 隆
小田 芳彰
南 美穂子
教授
准教授 白石 博
専任講師 林 賢一
新しい物理学の胎動…
1ミリの 10 万分の 1 程度の大きさの物質を操る新しいメゾスコピック系の
さらに、量子力学
物理―ナノサイエンス―の研究が世界規模で進展しています。
の支配するミクロな世界へ直接アプローチすることが可能になり、多くの
実験、理論が発展しています。一方、計算機を用いた研究も発達し、非線形・
非平衡系の問題、極限状態における計算機実験など、素粒子から生物、宇宙
まで、物理学の多様な分野において従来の理論や実験では扱えなかった
問題が計算機を用いて盛んに研究されています。
生物 宇宙
物理学 物理学
教授
助教
岡 朋治
田中 邦彦
理論化学
量子化学、相対論効果
教授
藪下 聡
専任講師 菅原 道彦
物理化学
ナノクラスター、
ナノ触媒科学
教授
中嶋 敦
専任講師 角山 寛規
生体分子化学
ケミカルバイオロジー
教授
助教
藤 本ゆかり
井貫 晋輔
天然物化学
生物有機化学、生物活性物質
教授
助教
末永 聖武
岩﨑 有紘
反応有機化学
錯体触媒、不斉合成
教授
助教
山田 徹
齊藤 巧泰
教授
垣内 史敏
専任講師 河内 卓彌
無機物性化学
光機能性材料、
ダイヤモンド電極
教授
栄長 泰明
専任講師 山本 崇史
機能材料化学
光エネルギー変換、分子集合体
准教授
助教
羽曾部 卓
酒井 隼人
生命機構化学
タンパク質化学、生化学
准教授
助教
古川 良明
徳田 栄一
大森 浩充
西 宏章
滑川 徹
矢向 高弘
満倉 靖恵
モーションコントロール、
ハプティクス
産業用ロボットシステム
自律メカトロニクス
人間支援、
システムエネルギー変換
バイオメカニクス、細胞工学
パワーエレクトロニクス、モータドライブ
准教授
教授
准教授
助教
大西 公平
村上 俊之
中澤 和夫
桂 誠一郎
須藤 亮
野崎 貴裕
教授
伊香賀俊治
ラドヴィッチ,ダルコ
准教授 岸本 達也
小檜山雅之
専任講師 アルマザンカバジェーロ,ホルヘ
飯田 訓正
三田 彰
小國 健二
髙橋 正樹
西 美奈
エネルギー
システム
流体物性、エネルギー環境システム工学
熱流体中の移動現象、伝熱制御
システム熱物性工学、エネルギー・環境
ナノ・マイクロ空間熱流体システム
マイクロ・ナノ熱工学、Optical MEMS
佐藤 春樹
菱田 公一
長坂 雄次
佐藤 洋平
田口 良広
教授
准教授
薬学部
空間・環境
システム
教授
ライフサイクル工学、
エンジンシステム
生命化建築、構造ヘルスモニタリング
応用力学、計算力学
宇宙システム工学・知的制御
准教授
革新的動力エネルギーシステム
専任講師
看護医療学部
サステナブルエンジニアリング
サステナブル都市・建築デザイン
建築・都市デザイン
建築構造物の最適設計・性能設計
建築設計、現代都市空間論
教授
環境情報学部
モデリングと制御
ネットワークアーキテクチャ、
プロトコル
分散協調制御、電力ネットワーク制御
コンピュータネットワーク、分散処理
生体信号解析、画像意味理解
総合政策学部
青山藤詞郎
青山 英樹
柿沼 康弘
大家 哲朗
理工 学 部
有機金属化学
遷移金属触媒、均一系触媒反応
教授
高度生産システム構成要素
デジタルデザイン、デジタルマニュファクチュアリング
マイクロ・ナノ加工、知能化工作機械
准教授
デジタルデザイン、デジタルエンジニアリング 専任講師
建築デザイン
http://www.sd.keio.ac.jp/
ミリ波・サブミリ波天文学
電波天文学
教授
中迫 雅由
専任講師 苙口 友隆
医学部
システムデザイン技術の体得
X 線ナノイメージング
生体超分子科学
近藤 寛
吉田 真明
ロボティクス
●
システムデザイン工学では、設計の対象とそれを取り巻く環境を含めてシス
テムとしてとらえ、その間題点を解析・抽出し、有機的な新しいシステムの
設計・提案を行います。カリキュラムは、工学的アプローチの基本である
力学的手法と制御情報的手法を 2 本の柱とし、そこから幅広い科学技術、
社会・人間・都市などをクロスオーバーして学びます。実験・演習を通じ、
システムデザイン技 術も体 得していきます。研 究 対 象となるシステムは、
マイクロ・ナノ分野、メカトロニクス・ロボット分野、エネルギー・環境分野、
高度生産技術分野、制御システム分野、建築および空間デザイン分野、
情報ネットワーク分野、宇宙分野などナノから宇宙まで多岐にわたります。
レーザー分光・量子エレクトロニクス
教授
佐々田博之
量子エレクトロニクス・レーザー冷却 専任講師 長谷川太郎
バイオメカニクス
システムデザイン工学 科
システムデザイン工学とは、科学技術の影響のおよぶ社会や人間、自然環境
を総合した立場に立って、工学システムとそれを取り巻く環境との調和性を
実現しようという新しい工学分野です。
システムとは、宇宙、エネルギー環境、
建築、情報、ロボット、バイオなどのハードウェアシステムとインフラストラク
チャを意味し、デザインとは、システムを構成する要素の価値を高める最適シス
テムの設計と制御のことです。
システムデザイン工学では、個々に独自の発達
を遂げてきた要素技術を統合し、技術と技術、技術と人間、技術と社会の
より高い調和した状態をデザインすることを目指しています。
システムデザイン工学概論
社会・経済・文化と工学
システムデザイン工学
実験第 1・第 2
熱流体システム第 1・第 2
力学的モデリング
デザインリテラシー演習
電磁気工学
回路とシステム第 1・第 2
ダイナミカルシステム
電気機器システム
線形制御理論
制御システム設計論
システム工学
マルチメディアデザイン
生産システム
マニュファクチュアリング
アナリシス
メカトロニクス
エネルギー変換システム
工学材料
システム生命工学
ライフサイクル工学
設計・計画の最適化数理
構造システム工学
建築熱・空気環境工学
空間設計製図Ⅰ・Ⅱ
他
高野 宏
江藤 幹雄
大橋 洋士
准教授 山内 淳
齊藤 圭司
専任講師 古池 達彦
光武亜代理
山本 直希
檜垣徹太郎
情報・制御
システム
基盤技術を総合的に活用し、
新しいシステムをデザインする
●
教授
設計・生産
システム
http://www.chem.keio.ac.jp/
高分子物理学
半導体ナノ構造、
メゾスコピック系
超伝導・超流動
第一原理計算物理
統計力学
重力・量子情報
分子シミュレーション・蛋白質
原子核理論
素粒子論
教授
助教
生命
化学
これらの高度な教育は、1 学年の学生数約40名に対して、約20名の教員が
担っており、学生と教員のお互いの顔がわかり合える、きめ細やかな「少人
数教育」のもとで実践されていることも化学科の大きな特長です。
准教授 渡邉 紳一
専任講師 岡野 真人
商学部
きめ細やかな「少人数教育」
光物性物理学
表面化学
表面化学、触媒化学
材料化学
●
磁性物理学、
スピントロニクス
有機合成
化学
化学科
化学科では、
「サイエンスとしての化学」
を追究するために、分子・原子スケールの
基礎的理解に立脚して、物理化学から生命科学までの幅広い分野を網羅した
研究を行い、たとえば、ナノクラスターや高性能新規素材などの新物質の創製、
新規有機合成反応の開発、生命現象の解明など、最先端の研究を展開して
います。一方、教育においては、将来にわたって理工学における新たな概念・
ユニークな物質を創り出せる国際的レベルの研究者育成を目指して、すぐに
色あせる現在の最先端ではなく、理論・物理化学から、無機化学、有機化学、
生命化学までの
「幅広くかつ質の高い基礎化学」
の教育を提供しています。
白濱 圭也
天然物
有機化学
確かな基礎から未来の最先端科学へ
無機
化学
●
化学実験
天然物有機化学
有機構造決定法
有機化学
分子生物学
周期表の化学
分離化学
物理化学
電子化学
分子分光学
錯体化学
化学統計熱力学
量子化学
高分子化学
他 物理化学
科学の幹となる化学
教授
准教授 能崎 幸雄
専任講師 関口 康爾
法学部
物理学
●
自然科学の中で、物質そのものを対象とし、分子・原子レベルからその本質に
最も迫る学問が「化学」です。すなわち、
「 化学」は科学の幹であり、私達の
身のまわりの物質を理解するうえで最も基礎となる学問であると言えます。
環境・エネルギー・ナノテクノロジー・機能材料・分子デバイス・生命科学…
化学科の各研究室で展開されている最先端の研究は、まさに自然科学の
幹から枝葉が生い茂り、それらが重なり合って発展してきたものです。
レーザー
http://www.phys.keio.ac.jp/
極低温量子流体・固体
氏名
専任講師 千葉 文野
経済学部
工学的応用を見据えた新しい法則・原理を探究する
物理学は自然現象の法則や原理を統合的に探究する学問で、多くの科学
技 術に裏づけを与えるものです。最 近の科 学 技 術のめざましい進 展は
物理学上の新しい発見に起因しています。物理学科の教育・研究は、物理
学の基礎的な教育を基盤として工学への応用を意識して進められている
のが特色です。研究分野は、物性物理学(磁性体、高圧物性、超伝導、超低温、
光物性など)
と理論物理学(物性理論、統計力学、原子核理論、素粒子論、
宇宙論など)を中心に、さらに計算物理学(第一原理計算、分子シミュレー
ション、数理解析など)、レーザー物理学(量子エレクトロニクス、レーザー
分光など)、生物物理学(X 線構造解析)、宇宙物理学(電波天文学)などが
あります。
高圧物性
理論物理学
物理学科
●
量子力学
熱統計力学
電磁気学
応用物理学
計算物理学実習
素粒子物理学
相対性理論
天体物理学
物性物理学
光学
物理学実験
物理学セミナー
論文講読発表
他
物性物理学
●
教員一覧 (2015 年 4 月 1 日現在)
研究分野
職位
科目
学 部インデックス 文 学 部
学科
67
学 科と設 置 科目(3)
学科
教員一覧 (2015 年 4 月 1 日現在)
研究分野
職位
科目
ソフトウェア
携帯電話やパソコンはもちろんのこと、私たちの身の回りにある家電製品、
自動車、ロボット、建造物などには、情報機器が豊富に組み込まれています。
現代社会においては、コンピュータで制御されていないシステムはないと
いっても過言ではありません。
また、インターネットは既に社会インフラとし
て普及し、Google、Facebook、Twitter、YouTube 等の情報サービスは
広く活用されています。将来的には画期的な情報や通信のサービスが生ま
れ、皆さんの生活を変えていくでしょう。
コンピュータ
システム
社会を支える情報技術
画像・音声・
コンテンツ
情 報工 学 科
画像情報工学、
コンピュータビジョン
コンピュータ可視化、CG
インタラクティブコンテンツ、
ヒューマンインタフェース
通信、
ネットワーク
生命科学の新時代を見据えた人材育成
生命情報実験 A 〜 D
分子生物学第 1・第 2
細胞生物学第 1 〜第 3
生命実験方法論
発生生物学
生物有機化学
生体高分子科学
生体反応論第 1・第 2
生命現象の物理学
● 生命を構成する分子の階層的な理解を目指して
生命系の物理化学第1・第2
生命情報学科では従来の生物学の枠組みにとらわれず、
「生命情報」
を究める バイオサイバネティクス
ための基礎学力として生物系、化学系、物理系、情報系を網羅する今までに システムバイオロジー
ないカリキュラムを世界に先駆けて提供してきました。具体的には、物理・ バイオインフォマティクス
化学に基礎を置いた生体高分子の考え方、コンピュータを利用した生命 バイオプログラミング第1・第2
機能・構造に関する膨大な情報の扱い方などを、実験・実習などで実際に 基礎生命実験
手を動かしながら学びます。その後、広範囲にわたる生命情報の各論が 生命系の有機化学
展開されます。研究室では、次世代シークエンサーによる生物機能の解析、 情報の基礎
分子細胞生物学の基礎
新しいタンパク質のデザイン、異常な細胞の働きを制御する物質・難治疾患
システム制御論第1・第2
治療薬シードの開発、糖鎖やペプチドを用いた診断法や治療薬の開発、バイオ
生命情報総合演習第1・第2
イメージングによる生命現象の可視化、テロメアと生殖様式に着目した細胞
アルゴリズムと情報処理
老化の仕組みの解明、バクテリアから霊長類まで計算機を用いた大規模
ケミカルバイオロジー
ゲノム解析、
シミュレーションと定量的な実験を駆使した生命現象のしくみの 階層生物学
解明、神経科学に基づいたリハビリテーション医療の開発など、多彩な研究 生体分子化学
が行われます。
生命倫理学
他
ヒトゲノムDNAの全容が明らかになり、生命科学は新時代に入りました。
DNA 暗号から作られるRNAやタンパク質、細胞表面の糖鎖などとの相互作
用が作り出す様々な生命システムの解明は、医学・創薬、食料・新エネルギー
の増産、環境浄化・モニタリング、化学産業のバイオプロセス化など様々な分
野へ応用され、新しい産業を起こしています。生命情報学科はこうした新しい
分野を自らの手で開拓し、
中核的役割を果たす人材の育成を目指しています。
生命情報学科
授業科目
氏名
萩原 眞一
小菅 隼人
井上 京子
小原 京子
准教授 杉山由希子
専任講師 小宮 繁
ディル,
ジョナサン
井本 由紀
沼尾 恵
池田 真弓
教授
教授
岩波 敦子
森 泉
横山 由広
准教授 北條 彰宏
宮川 尚理
専任講師 粂田 文
授業科目
職位
フランス語
准教授
ロシア語
准教授
山下 一夫
心理学
教授
髙山 緑
天文学
教授
加藤万里子
現代思想
准教授
高桑 和巳
美術
専任講師 荒木 文果
(2015 年 4 月 1 日現在)
岡田 謙一
萩原 将文
今井 倫太
斎藤 博昭
教授
斎藤 英雄
藤代 一成
杉本 麻樹
准教授
笹瀬 巌
寺岡 文男
山中 直明
大槻 知明
重野 寛
金子 晋丈
発生・生殖生物学
准教授
松本 緑
生命分子工学
准教授
助教
土居 信英
藤原 慶
教授
井本 正哉
専任講師 田代 悦
ケミカルバイオロジー
准教授
助教
生物有機化学
宮本 憲二
川上 了史
教授
佐藤 智典
専任講師 松原 輝彦
バイオ分子化学
リハビリテーション神経科学
准教授
牛場 潤一
生物物理・神経情報学
教授
岡 浩太郎
専任講師 堀田 耕司
バイオインフォマティクス
教授
榊原 康文
専任講師 佐藤 健吾
システム生物学
准教授 舟橋 啓
専任講師 広井 賀子
准教授
教授
専任講師 朝妻恵里子
中国語
教授
モバイルコミュニケーション
教授
インターネット、分散システム
フォトニックネットワーク、スマートグリッド
モバイルコミュニケーション
コンピュータネットワーク
アプリケーション指向ネットワーキング 専任講師
氏名
荒金 直人
小野 文
専任講師 小林 拓也
専門教育関係
ドイツ語
職位
高田 眞吾
遠山 元道
地村 弘二
教員(専任者)数
外国語・
総合教育
英語
教授
准教授
准教授
認知神経科学
http://www.bio.keio.ac.jp/
外 国 語・総 合教育教室のスタッフ一覧
ソフトウェア工学
データベースシステム
ヒューマンコンピュータインタラクション
知的情報処理、感性工学
ヒューマンロボットインタフェ-ス
人工知能、
自然言語処理、音声理解
http://www.ics.keio.ac.jp/
●
教授
天野 英晴
計算機アーキテクチャ
山㟢 信行
CPU、OS、組込みリアルタイムシステム
河野 健二
オペレーティングシステム
計算機ネットワーク、
メニーコア
専任講師 松谷 宏紀
千代 浩之
リアルタイムOS、分散ミドルウェア
助教
知的情報処理、
ヒューマン
インタフェース
アルゴリズム第 1・第 2
インタラクティブシステム
オペレーティングシステム
コンピュータアーキテクチャ
コンピュータグラフィックス
ディジタル信号処理
データベースシステム
データモデリング
ネットワーク工学Ⅰ・Ⅱ
パターン情報処理
● 情報の力を利用するのが情報工学
ヒューマンインタフェース
情報工学とは、コンピュータ科学、メディア工学、通信工学を
「情報」
の観点 フォトニックネットワーク
から融合的に扱う工学分野を言います。情報工学科は、情報の発生、獲得、 プログラミング同演習第1,2,3
伝達、蓄積、処理、表示などにわたる学術の発展と人材の育成を通じて、 プログラミング方法論
映像情報メディア工学
社会に貢献することを目的にしています。
応用確率論・応用数学
● 情報工学科の目標
計算理論・情報理論
20 世紀後半になって個人を時間的、場所的な束縛から解放する情報を扱う 電子回路基礎・計算機基礎
計算モデル論・数値解析
技術が発展しました。
さらに 21 世紀に入り、情報は人だけでなく、ロボット
人工知能・自然言語処理
のような知的機械から、日常のありふれた物までをも対象とするようになり
組込みリアルタイムシステム
ました。情報を有機的に効率よく交換させるための通信の技術とその未来を
通信理論・符号理論
正しく理解し、情報を把握して人間の役に立つように処理する画像・音声
通信システム
およびコンピュータ技術をしっかり身につけた、世界をリードする先端技術 UNIXシステムプログラミング
者を養成することが情報工学科の使命です。
VLSI 設計演習
他
●
氏名
外国語・総合教育教室
准教授 専任講師 助教
(含む有期)(含む有期)(含む有期)
9
7
9
機械工学科
14
9
4
3
30
電子工学科
10
7
1
2
20
応用化学科
14
4
4
8
30
物理情報工学科
14
8
1
2
25
管理工学科
12
3
7
0
22
数理科学科
10
8
4
1
23
物理学科
7
4
9
1
21
化学科
8
2
4
6
20
システムデザイン工学科
16
10
3
1
30
情報工学科
14
3
2
1
20
4
6
5
2
17
132
71
53
27
283
生命情報学科
計
0
計
25
(2015 年 4 月 1 日現在)
68
学 部インデックス 文 学 部
学 生パーソナルライフ
~理工学部編~
夜遅くまで使えるメディアセンターは、静かで居 心 地がいい
私は理系科目全般が好きでしたが、専攻をはっきりとは決めて
いませんでした。慶應義塾大学の理工学部は、1 年生で幅広く
学んでから専攻を決められます。私は入学後、生体工学に興味を
持つようになり、2 年生で物理情報工学科に進みました。施設も
経済学部
とても気に入っています。例えば、矢上キャンパスにあるメディア
センターは夜遅くまで使えて、静かで居心地がいいのでよく利用
しています。また、バドミントンサークルの活動も楽しく、充実
しています。中高 6 年間はバレーボールをやっていたのですが、
新しいことを始めたいと思って入部し、試
法学部
合では入賞することもできました。奨学金
を生活費に充てられるほか、塾講師のア
ルバイトが曜日固定制で計画が立てやす
いので、学業にもサークルにもしっかりと
商学部
取り組めています。4 年生からは研究室で
の研 究が始まります。好きな分 野を専 門
的に研究できるのでワクワクしています。
理工学部 物理情報工学科 3年
(茨城県・私立清真学園高等学校 出身)
理工学部生の生活データ例
1カ月の収支 ①(実家暮らし)
1カ月の収支 ②(一人暮らし)
合計
40,000 円
合計
食費
4,000 円
交際費
5,000 円
交通費
3,000 円
書籍代
2,000 円
合計
22:30 帰宅∼
自由時間・自習・入浴
家賃
7 2 , 0 00 円
食費
4 0 , 0 00 円
18:30 アルバイト
(∼22:00)
交際費
2 0 , 0 00 円
電話代
2 , 0 00 円
24,000 円
交通費
3 , 0 00 円
2,000 円
書籍代
2 , 0 00 円
40,000 円
(神奈川県出身・2 年生・女性)
法学Ⅱ
2
数理科学基礎
第2
4
水
集合と位相
第2
体育実技 A
(テニス)
数学解析第 2
1 5 2 , 0 00 円
ある1日のスケジュール ②(日吉キャンパス・2 年生・女性)
22:45 入浴
21:00 課題・勉強
20:00 TV
19:00 帰宅∼夕食
木
金
土
代数学基礎
同演習
計算機科学
同実習
関数論第 1
同演習
フランス語
スピーキング 1
ネットワーク
工学Ⅱ
2
4
5
情報工学実験
第2
インタラクティブ
システム
コンピュータ
グラフィックス
人工知能
水
木
金
オペレーティング UNIX システム
システム
プログラミング
プログラミング
方法論
組込みリアル
タイムシステム
人工知能
プログラミング
土
在籍基本料
授業料
60,000 円
1,200,00 0 円
施設設備費
210,000 円
実験実習費
100,000 円
その他の費用
合計
200,000 円
薬学部
火
8:30 起床
8:45 朝食
9:45 登校
10:45 授業
(入学金を含む初年度納入金:2015年度参考例)
学費
1
3
14:45 授業
(∼18:00)
13:00 友達と談笑/レポート
12:15 昼食
入学金
月
0:00 就寝
参考:理工学部入学に必要な費用
英語 4
5
時間割 ②(情報工学科・3 年生・男性)
10:45 授業
看護医療学部
1
1 3 , 0 00 円
合計
8:30 起床∼朝食
9:30 登校
13:00 研究室
12:15 昼食
環境情報学部
火
貯金
18:00 夕食
(岡山県出身・4 年生・男性)
時間割 ①(数理科学科・2年生・女性)
フランス語
リーディング
0:30 就寝
3 0 , 0 00 円
1 5 2 , 0 00 円
※被服費
月
アル バ イト
ある1日のスケジュール ①(矢上キャンパス・4 年生・男性)
1 2 2 , 0 00 円
総合政策学部
30,000 円
貯金
家 族から
理工 学 部
アル バ イト
支出
支出
10,000 円
収入
収入
家 族から
その他 ※
3
医学部
●
3,350 円
1,773,350 円
69