DIC2125 第763号 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕 平成27年3月10日発行 平成27年3月10日発行 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕 第763号 表 紙 写 真 「春爛漫」 第29回山形県医家美術展出展 東根市 橋 本 秀 樹 ここは東根市の白水川。桜並木があり、桜と「つばさ」とを撮影できる有名ポイン トです。写真はふだん通勤に使う「つばさ171号」。乗ったら撮れませんので、約1 時間前の普通電車に乗り、先回りしての撮影です。 生涯教育のお知らせ 開催日時及び場所 4月16日㈭ 18:45~20:30 山形市 山形国際ホテル 単位・CC 主な演題及び講師 「現代のうつ病治療について ~サインバルタの使用経験を中心に~」 一般財団法人みやぎ静心会国見台病院診療部長 小田康彦 「認知行動療法に関して(仮)」 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター長 大野 裕 会の名称及び主催者又は連絡先 日医生涯教育 1. 5単位 山形県臨床内科医会学術講演会 山形県臨床内科医会事務局 察0236665200 (金子) 5・6・70 がんネットTVカンファレンス 開催日時及びテーマ(担当) 会 場 4月9日㈭ 17:30~19:00 「科学療法・分子標的薬による皮膚障害のケアと対応、アピランス支援」 (静岡) 開催日時及び場所 4月30日㈭ 18:30~ 山形市 山形ビッグウイング 業 会の名称及び申込先 多地点合同メディカルカンファレンス 山形県立中央病院 第4会議室(3階) 4月23日㈭ 17:30~19:00 「進行胃がんにおけるc hemot herapyの現状」 (国立・中央) 産 取得単位 医 研 修 日医生涯教育 1. 5単位 山形県立がん・生活習慣病センター 察0236852616 (平田) 会 主な演題及び講師 「労働安全衛生法改正の概要~化学物質管理と受動喫煙対策を中心に~」 山形産業保健総合支援センター産業保健相談員(労働衛生工学) 労働衛生コンサルタント 河合直樹 「安全衛生委員会について」 山形産業保健総合支援センター産業保健相談員(産業医学) 医師 神村裕子 取得単位 実施主体者及び申込先 生涯研修 専門 2. 0単位 山形産業保健総合支援センター 察 0236245188 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 1 目 次 生涯教育のお知らせ がんネットTVカンファレンス 産業医研修会 警察・検案医部より 警察業務に関する医師会員の実態調査結果……………………………………………………………………… 2 お知らせ 日本医療機能評価機構 医療安全情報…………………………………………………………………………… 6 平成27年度日本医師会認定産業医制度の認定及び更新申請日について……………………………………… 8 平成27年度日本医師会認定健康スポーツ医制度の認定及び更新申請日について…………………………… 8 山形県がん実態調査事業に御協力お願いします………………………………………………………………… 9 YBCラジオ番組「ドクターアドバイスできょうも元気」放送中……………………………………………… 10 山形県医師会会員専用ページのアカウント及び メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについて……………………………………… 11 勤務医のページ 回復期リハビリテーション医療を通じて思うこと ~急性期、とくに高齢者のリハビリテーションについて~ ……………………………………………至誠堂総合病院リハビリテーション科・神経内科 谷口 央… 12 地域医療情報ネットワークのご紹介 「べにばなネット」の今後の課題…………………………………… 山形市病院事業管理者 平川 秀紀… 14 郡市地区医師会コーナー 新庄市に咲く小さなリウマチクリニックより…………………………新庄市最上郡医師会 今井 香織… 15 寄 稿 右・左?……………………………………………………………………………………山形市 武田 和夫… 17 山形県の偉人旺 「神保光太郎」……………………………………………………………山形市 武田 昌孝… 18 映画主題歌…………………………………………………………………………………上山市 渡辺 好博… 19 郡市地区医師会会報より 第3回いのちフォーラムi n庄内……………………………………………… 鶴岡地区医師会 黒羽根洋司… 21 筆 硯 「独り言」…………………………………………………………山形県医師会代議員会副議長 島田 耕司… 24 県医師会だより 第9回常任理事会…………………………………………………………………………………………………… 25 第13回全理事会………………………………………………………………………………………………………29 第4回 TV会議システム導入検討特別委員会…………………………………………………………………… 34 第5回 TV会議システム導入検討特別委員会…………………………………………………………………… 34 県医日誌……………………………………………………………………………………………………………… 35 会員異動……………………………………………………………………………………………………………… 37 医師国保だより……………………………………………………………………………………………………………… 38 編集後記……………………………………………………………………………………………………………………… 40 〔ホームページ〕ht 〔Eメール〕ke t p: / / www. yamagat a. med. or . j p/ ni s hi @yamagat a. med. or . j p 2 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 警察業務に関する医師会員の実態調査結果 山形県医師会警察・検案医部会 アンケート調査・名簿作成ワーキンググループ 山川 光徳 根本 元 関根 智久 部長 中條 明夫 副部長 清治 邦夫 山形県医師会全会員1, を対象に行った「警察業務に関する医師会員の実態調査」の調査結果を報 739名* (平成26年8月7日現在) 告する。 * 回答結果 回答数は332名、回答率は19. 1%で郡市地区医師会別回答数、回答率は表1に示す通りである。 郡市地区医師会名 山形大学 山形市 天童市・東村山郡 寒河江市・西村山郡 上山市 北村山地区 新庄市・最上郡 酒田地区 鶴岡地区 南陽市・東置賜郡 長井市・西置賜郡 米沢市 合 計 会員数 104 561 95 111 55 75 74 192 188 94 52 138 1. 739 回答数 5 110 15 19 14 25 14 41 28 22 13 26 332 回答率 4. 8% 19. 6% 15. 8% 17. 1% 25. 5% 33. 3% 18. 9% 21. 4% 14. 9% 23. 4% 25. 0% 18. 8% 19. 1% 表1 設問1.検視・検案業務に協力された経験はありますか。 185名(55. 7%)の先生方が協力をされており、協力経験のない先生は147名(44. 3%)であった(表2)。 検視・検案業務に協力された経験 表2 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 3 設問2.検視・検案業務以外の警察行政活動に協力された経験はありますか。 112名(33. 7%)の先生方が協力をされており、協力経験のない先生は218名(65. 7%)、無回答2名 (0. 6%)であった(表3)。 検視・検案業務以外の警察行政活動に協力された経験 表3 設問3.検視・検案業務以外の具体的な活動内容は何ですか。( 複数回答可) ①犯罪被害者の診断治療が38名(16. 6%)、②留置人健診が28名(12. 2%)、③留置人治療が65名(28. 4%)、 ④警察職員の健康管理が36名(15. 7%)、⑤鑑定人・証人が19名(8. 3%)、⑥研修・講演会の講師が16名 (7. 0%)、⑦その他27名(11. 8%)であった(表4)。⑦その他については、留置人のための診断書作成、 治療状況の問合せ、不明死の診療情報提供、インフルエンザワクチン・B型肝炎ワクチン接種、覚せい 剤を使用した留置人の採尿や全身の注射痕をさがした、等の回答があった。 検視・検案業務以外の具体的な活動内容(複数回答可) n= 442 表4 設問4.設問1で「ある」と回答された活動回数をお答えください。 表5に示した通りである。 平 均 0. 9 回/月 中央値 1. 25 最大値 3. 5 平 均 3. 4 表5 回/年 中央値 1. 0 最大値 85 4 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 設問5.設問1、2において協力された活動に関するご意見等( 時間、報酬、対応など) 85名の先生方より記載いただいた。「医師の責務と考えるとのご意見があった一方で、「無報酬、 「ボ ランティア等の記載が多かった。 設問6.設問3.で回答された活動回数をお答えください。 表6に示した通りである。ただし、「数年に一度」等の回答は除いている。 ①犯罪被害者の診断治療 ②留置人健診 ③留置人治療 ④警察職員の健康管理 ⑤鑑定人・証人 ⑥研修・講演会の講師 ⑦その他(具体的に) 平 均 1. 4 0. 8 0. 6 0. 3 0. 0 0. 0 0. 0 回/月 中央値 1. 5 1. 5 1. 0 1. 0 0. 0 0. 0 0. 0 最大値 3. 5 2. 0 2. 0 2. 0 0. 0 0. 0 0. 0 平 均 0. 6 4. 8 2. 9 9. 0 1. 0 1. 0 1. 5 回/年 中央値 2. 0 12. 5 2. 0 18. 0 3. 0 1. 0 1. 5 最大値 6. 0 24. 0 24. 0 24. 0 5. 0 1. 0 1. 5 表6 設問7.検視・検案業務に興味をお持ちですか。 51名(15. 4%)の先生方があると回答し、184名(55. 4%)がない、91名(27. 4%)がどちらともい えない、6名(1. 8%)が無回答であった(表7)。 検視・検案業務に対する興味 表7 設問8.今後増えると思われる検視・検案事例に対処するため検案医の増員が必要となります。その方 策についてご意見を伺います。 130名の先生方よりご意見をいただいた。これらご意見を基に警察・検案医部会では対策を講じてま いりたい。 設問9.山形県医師会では、 「死体検案研修会」を開催してきましたが、今後取り上げる必要のあるテー 複数回答可) マについてお答え下さい。( もっとも多かったのは「死体検案のみ」120名(26. 7%)であり、「児童虐待」76名(16. 9%)、「薬物 乱用」74名(16. 5%)、「犯罪被害者の診断・治療」66名(14. 7%)、「DV等」55名(12. 2%)、「性犯罪」 47名(10. 5%)、「その他」11名(2. 4%)であった(表8)。「その他」の内容として高齢者虐待、災害時 の検案等、最近の社会情勢を反映するような記載も見られた。 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 5 死体検案研修会のテーマ(複数回答可) n= 573 表8 設問10.「警察・検案医部会」設置に関して意見・要望などありましたならご記入下さい。 36名の先生方より貴重なご意見を頂戴した。部会設置に関しては賛成意見が多く、検視・検案業務に 関わるにあたり実践の場を求める声も多くいただいた。 考 察 日本医師会では新たに、「警察活動に協力する医師の部会」を各都道府県医師会に設置し、日本医師 会内に警察活動への協力業務について検討する委員会を設置し積極的に検案業務に係ることになった。 そこで県医師会の先生方の検視・検案事情を把握するため、会員の実態調査を行った。 その結果はアンケート回答率が19%というのは、検視・検案業務に対しての関心があまり高くない場 合と経験がなく回答出来なかったためとも考えられる。もっと関心を持っていただく必要があるようで ある。また検視•検案業務を経験したことがある先生方が10%程度と推測すると、特殊な医療業務とし て、特定の先生に負担がかかっているのが現状である。というのも今までは、検案業務を警察医がやる ものといった考え方があったと思われる。本来死体検案は医師がしなくてはならない業務の一つであり、 かかりつけ医の業務であることを忘れないでほしい。 警察活動に協力する医師の高齢化や引き受け手が減少している現状で、個人の犠牲・負担に頼ること なく、医師会などの組織で担って行かなければならない時期に来ている。アンケート回答で、主治医制 を主にするとか複数の先生方の指定制や輪番制(例数毎、月単位、半期単位、年単位など)などの意見 や開業医と勤務医にもその役割を分担してといった意見もありました。そのための研修の方法や研修会 の開催や地区医師会毎の事情にあった体制も容認してほしいという意見もあります。 この度のアンケート調査を基に今後、検視・検案業務と警察業務全般に関わる全ての業務内容を継続 してサポートする為の統括的な施策を練る必要があります。 本アンケート調査に協力いただいた山形県医師会会員の先生方に深謝するとともに、引き続き本会警 察・検案医部会へのご協力をよろしくお願い申し上げる次第です。 6 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 救 去 日本医療機能評価機構 医療安全情 日 安全情 情報 療安 価機構 構 医療 能評 評価 医療 療機 機能 日本 本医 報 救 去 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 日本医療機能評価機構 医療事故情報収集等事業から発信された医療安全情報の中から、日常の診療に 関連すると思われる情報を掲載します。詳細については日本医療機能評価機構のHPを参照ください。 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 7 8 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 救 去 平 会認 認定 請日 本医 医師 師会 度日 日本 び更新 新申請 定及 及び 27 7年 年度 度の認 認定 平成 成2 て 去 制度 定産 産業医制 日について 救 平成27年度日本医師会認定産業医制度の認定及び更新申請日につい 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 日本医師会認定産業医制度の実施に伴う、平成27年度の「認定産業医新規申請」 、 「認定産業医更新申請」 及び「研修会指定申請」の締切日を下記のとおりと致しますのでお知らせします。 1.認定産業医申請締切日(新規申請) ① 平成27年4月1日 ② 平成27年6月1日 ③ 平成27年8月1日 ④ 平成27年10月1日 ⑤ 平成27年12月1日 ⑥ 平成28年2月2日 2.認定産業医申請締切日(更新申請) ① 平成27年4月1日 (有効期限が平成27年7月23日~8月1日) ② 平成27年6月1日 (有効期限が平成27年9月23日~10月5日) ③ 平成27年8月1日 (有効期限が平成27年10月29日~12月1日) ④ 平成27年10月1日 (有効期限が平成28年1月24日~2月1日) ⑤ 平成27年12月1日 (有効期限が平成28年3月26日~4月1日) ⑥ 平成28年2月2日 (有効期限が平成28年5月24日~6月1日) 3.研修会指定申請締切日 ① 平成27年4月20日 (平成27年6月以降開催分) ② 平成27年6月19日 (平成27年8月以降開催分) ③ 平成27年8月20日 (平成27年10月以降開催分) ④ 平成27年10月20日 (平成27年12月以降開催分) ⑤ 平成27年12月10日 (平成28年2月以降開催分) ⑥ 平成28年2月19日 (平成28年4月以降開催分) 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 救 去 平成27年度日本医師会認定健康スポーツ医制度の認定及び更新申請日につい 定及 申請 医制 康ス 師会 年度 日につ び更新 度の認 ポーツ 認定健 日本医 成27 ついて 認定 新申 ツ医 健康 医師 7年 請日 及び 制度 スポ 会認 度日 平成 て去 救平 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 日本医師会認定健康スポーツ医制度の実施に伴う、平成27年度の「認定健康スポーツ医新規申請」 、 「認 定健康スポーツ医更新申請」及び「講習会・研修会指定申請」の締切日を下記のとおりと致しますのでお 知らせします。 1.認定健康スポーツ医申請締切日(新規申請) ① 平成27年4月1日 ② 平成27年6月1日 ③ 平成27年8月3日 ④ 平成27年10月1日 ⑤ 平成27年12月1日 ⑥ 平成28年2月1日 2.認定健康スポーツ医申請締切日(更新申請) ① 平成27年4月1日 ② 平成27年6月1日 (有効期限が平成27年9月25日) ③ 平成27年8月3日 ④ 平成27年10月1日 (有効期限が平成28年1月24日・ 29日) ⑤ 平成27年12月1日 ⑥ 平成28年2月1日 (有効期限が平成28年5月29日) 3.講習会・再研修会指定申請締切日 ① 平成27年4月20日 (平成27年6月1日以降開催分) ② 平成27年6月19日 (平成27年8月1日以降開催分) ③ 平成27年8月20日 (平成27年10月1日以降開催分) ④ 平成27年10月20日 (平成27年12月1日以降開催分) ⑤ 平成27年12月10日 (平成28年2月1日以降開催分) ⑥ 平成28年2月19日 (平成28年4月1日以降開催分) 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 9 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 救 去 山形県がん実態調査事業に御協力お願いしま 山 業に に御 調査 査事業 実態 態調 県が がん ん実 いしま ます 山形 形県 す 願い 御協力 力お願 救 去 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 10 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 救 去 「 YBC きょ バイス スでき アド ドバ ついて 去 につ クタ ター ーア 」の放 放送に 「ド ドク 気」 ょうも も元気 オ番組「ドクターアドバイスできょうも元気」の放送につい Cラジオ 救 YBCラジオ番 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 山形県医師会では、月曜日から金曜日まで下記の時間、県民向けにYBCラジオで健康情報番組「ドク ターアドバイスできょうも元気」を放送中です。 健康に役立つ楽しい番組ですので、患者さんに聴取をお勧めください。 4月の放送予定は下記のとおりです。 【放送時間:月曜日から金曜日 6時30分~6時45分、16時15分~16時30分】 放送日 テーマ 出演者 医療機関名 3月30日~4月3日 慢性腎臓病について 鎌田 芳則 北 村 山 公 立 病 院 4月6日~10日 高血圧症あれこれ 奥山 雅基 奥山内科循環器科 ク リ ニ ッ ク 4月13日~17日 乳がんの常識を超えて 関根 智久 高野せきね外科眼科 ク リ ニ ッ ク 4月20日~24日 腰部脊柱管狭窄症について 杉田 誠 み ゆ き 会 病 院 4月27日~5月1日 ふるえについて 冨樫 尚子 冨 樫 ク リ ニ ッ ク 解回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回塊 壊 壊 壊 壊 壊 壊 山形県医師会会報表紙写真募集中! 壊 壊 壊 壊 壊 壊 本会情報広報部では、本誌表紙を飾る写真を募集しております。会員各位 壊 壊 壊 におかれましては、季節をおりこんだ傑作、或いは先生方がお持ちの「自慢 壊 壊 壊 壊 壊 の一品」などをどしどしお寄せくださいますようお願い申し上げます。 壊 壊 壊 壊 壊 壊 ⑴ 写真は通常のもので結構です。 壊 壊 壊 サービスサイズ又はキャビネサイズで、横位置のトリミングもお 壊 壊 壊 願いします。 壊 壊 壊 壊 ⑵ コメント、題字、寸感を100字程度にまとめ添付してください。 壊 壊 壊 壊 壊 壊 山形県医師会会報編集係(023-666-5200) 壊 壊 壊 壊 壊 壊 廻回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回快 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 11 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 救 去 山 山形県医師会会員専用ページのアカウント及 ント及 及び 山形 形県 び ウン ジのア アカウ ージ 員専用 用ペー 会会 会員 県医 医師 師会 救 去 メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについ メ 救 去 ーリン ングリ メー 動配信 信・メ の自 自動 いて 知文 文書 書の る周 周知 ストに につい リス ルによ よる メー ール て 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 山形県医師会では、会員専用ページを開設して おります。このページでは会員および医療機関の 情報、県医師会および各地区医師会の行事などを 花笠メーリングリスト 会 員 専 用 の メ ー リ ン グ リ ス ト「花 笠 M L」 (hanagas aml @yamagat a. med. or . j p)を立ち上げ 公開しております。会員の先生方の専用ページと ております。 なっており、アクセスするためにはアカウントが 花笠MLは、県医師会会員どうしが情報・意見交 必要となります。 換を行う場を提供します。また、この趣旨を通じ て地域医療の発展、更には医療全体の向上に寄与 会員専用ページのアカウント することを願うものです。 ◆ユーザ名: 未加入の会員は、これを機会に是非ご参加くだ y+日医会員番号(日医刊行物送付番号) さい。 ◆パスワード: 生年月日西暦下2桁+月2桁+日2桁 (例):1950年1月2日の方:500102 ※準会員の方は、本会までお申し込みください。 周知文書の自動配信 申し込み先 周知文書の自動配信、メーリングリスト「花笠 ML」への参加を希望される先生は、本会宛メール (ke ni s hi @yamagat a. med. or . j p)にてお申し込み ください。 周知文書あるいは県医師会からのお知らせを メールを利用して行っております。希望された会 山形県医師会ホームページ: 員には、県医師会ホームページの会員メニュー「新 ht t p: / / www. yamagat a. med. or . j p/ 着文書」をメールにて配信いたします。ご希望の メールアドレス: 会員は、是非お申し込みください。 ke ni s hi @yamagat a. med. or . j p 花笠MLアドレス: hanagas aml @yamagat a. med. or . j p ◇花笠メーリングリストでは、現在、下記のようなことについて、意見交換をしております◇ 斬成人風疹ワクチン特例は3月まで? 斬山形市医師会 広報・情報研修会のお知らせ 12 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 回復期リハビリテーション医療を通じて思うこと ~急性期、とくに高齢者のリハビリテーションについて~ 至誠堂総合病院リハビリテーション科・神経内科 谷 口 央 医学的リハビリテーション(以下、リハ)は医 学的に急性期、回復期、維持期に分けられる。そ の中で回復期のリハはチーム医療により包括的か つ集中的な訓練を行い、セルフケア、移動、コミュ ニケーションなどの日常生活動作を最大限に向上 させ、早期の社会復帰を目指す時期といわれてい る。我が国では、2000年に回復期リハを専門に行 う回復期リハ病棟が設置され、すでに14年経過し た。10万人に50床を目標として設置された回復期 リハ病棟だが、急速に設置されていき、2013年12 月の段階で地域差はあるものの全国平均53床とな りすでに目標を達成している。山形県は全国平均 とほぼ同病床数である。また、以前からみると、 回復期リハ病棟での訓練時間やリハ専門職の数は 急速に増加している。2013年の報告では回復期リ ハ病棟の一日平均訓練時間は6. 1単位(1単位=20 分)、専従リハスタッフ数が基準を超えている施設 は回復期リハ病棟基準Ⅰ(PT3人、OT2人、ST1 人以上配置)では31. 6%、回復期リハ病棟基準Ⅱ (PT2人、OT1人以上配置)では88. 5%である。 当院での回復期リハ病棟は基準Ⅰであるが平均単 位数5~6単位で、病棟専従スタッフ数も18人(病 院内全スタッフ数55人中)となっている。これら の数字からも、回復期リハ病棟が量的に十分整備 されてきていることがわかる。今後は回復期リハ 病棟のさらなる質的向上に力が注がれて行く時代 といえる。 回復期のリハは患者の回復に大きな期待が寄せ られる時期であり、最大限のADL向上を得なけれ ばならない。回復期での到達状況が退院後の生活 の質に大きく関わってくるためである。最大限の ADL向上を得るために重要なことは何か。一つは 到達目標を低く設定しないことである。歩くこと ができたはずの人が一生車いす生活になり、自宅 に帰れない等ということがないように、正確な目 標の設定が回復期リハに関わる私たちの責務であ る。もう一つは、回復期リハ病棟に従事する医療 者が廃用予防の重要性を認識することである。必 要以上の安静をとらせないこと、 「安全第一」とい う考え方で生活圏を狭めないこと、大変そうだか らといって過剰な介助をしないこと、 「つくられた 寝たきり」 「つくられた歩行不可能」を生じさせな いことに常に注意することである。 私自身、回復期リハ病棟が設置された頃から ずっとその医療に携わってきたが、回復期リハ病 棟でのリハの効果をえるためにはさらに重要なこ とがもう一つあると考えている。それは急性期加 療における廃用予防である。脳卒中に関しては、 従来我が国では早期離床が脳循環動態に影響を与 えるとの懸念から安静臥床をとらせるという考え が根強かったが、2004年の脳卒中治療ガイドライ ンでは廃用症候群を予防し、早期のADL向上と社 会復帰をはかるため十分なリスク管理のもとに急 性期から積極的なリハを行うことが強く勧められ ると変わってきた。他の疾患も脳卒中に準じ疾患 発症早期より速やかにリハを導入していくことが 重要である。そしてそれは特に高齢者に対してよ り重要な意味をもつ。高齢者の身体機能の低下は 「年だから仕方がない」と考えられがちであるが、 本当にそうだろうか?私は、90歳以上の超高齢の 脳卒中患者についての回復期リハの効果を調べた ことがあるが、退院時のADLは70歳未満の年齢層 よりも低いものの、超高齢者でも回復期リハを行 うことで有意なADL改善が得られることを示すこ とができた。高齢者の中には「年だから」ではな く廃用が進み動けなくなっている場合が多い印象 がある。 回復期リハ病棟入院時の所見をとると、麻痺は ほぼ改善しているのに体幹や四肢の筋力がかなり 低下していると感じることが少なくない。よく聞 くと、夜間起き上がってしまい転倒の危険がある という理由から、転院近くまで体幹ベルトによる 抑 制 を さ れ て い た り、経 鼻 胃 管 栄 養 の た め の チューブを自己抜去してしまうということから、 ミトン着用だけでなくそのミトンをベッドに固定 する方法がとられていることなどがある。また、 不必要な持続導尿がずっと継続されたままでいる こともある。急性期治療における抑制は必要であ 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 るが、それを外せる時期になっても、そのまま見 過ごされていることがないだろうか。実際、体幹 抑制されていた人でも、回復期リハ病棟入院時か らセンサーマットで十分対応できたり、経管栄養 注入時のみのミトン対応で可能であったりする。 また尿道カテーテルを抜くと比較的スムーズにト イレでの排尿が可能となったりすることもある。 安全策をとるあまり、過剰な抑制を行うことで、 筋力低下をきたしてしまってはいないだろうか。 高齢者では、尿路感染症や肺炎などの感染症、脱 水など内科的疾患の治療目的に入院された場合、 その疾患は薬物治療や点滴治療などにより治癒し 退院の許可がでても、起き上がれなくなったり、 歩行できなくなっていたりして自宅退院が困難に なることをよく経験する。これは、安静加療によ り廃用症候群を生じた結果である。必要以上の安 静がとられていなかっただろうか。高齢者では、 夜間不穏を生じやすく、また、短期間で筋力低下 を生じやすい。回復期リハ病棟入院患者の全国平 均(2013年)をみても脳血管疾患が71. 8歳、整形 外科疾患が78. 4歳、廃用症候群が79. 2歳と高齢で あり、高齢者のリハにおける廃用予防は必須であ る。人は最大筋力の2030%の筋収縮によって筋力 は保持され、最大筋力の20%以下の筋収縮では筋 力は徐々に低下する。絶対安静を強いられれば、1 週間で20%筋力が低下し、1週間の安静による筋 力低下を取り戻すのに1ヶ月かかるといわれてい る。回復期リハ病棟の平均年齢をみても改善にさ らに時間がかかることは容易に想像できる。 繰り返しになるが、急性期リハの最大の目的は 廃用症候群の予防である。疾患の急性期では、い うまでもなく疾患の治療が最優先であり、様々な リスクのため離床をためらうことも多いのだと思 う。急性期では、リハは脇役ではあるが、リハの 本来の目的を再認識し、うまく生活の中に利用し てみてはどうであろうか。リハは訓練時間のみ、 あるいは訓練室のみで行えばよいというような誤 解があってはならない。病棟の中でも患者に関わ る医療者が回復期リハ病棟と同様、廃用症候群対 13 策としての、必要以上の安静をとらせないこと、 「つくられた寝たきり」 「つくられた歩行不可能」 を生じさせないという意識をもつことが大切であ る。そして、リハ専門職の訓練で得られた身体機 能の改善を、看護職・介護職が日常でのケアを通じ、 速やかに、かつ可能な限り実生活で実践させてい かなければならない。そうすることで、急性期リ ハを経て回復期リハを終了したときに、患者さん のADLが改善し、生活の質が大きく高まることが 期待できる。 リハビリテーションは回復期のみではない。急 性期、回復期、維持期の連携がうまくいくことで、 効率よくリハが行われ、最終的に最大限のADL改 善が得られるのである。回復期でのADL改善は、 急性期リハに依るといっても過言ではない。特に 高齢者においては、急性期リハのあり方が重要な 意味をもつ。 最後に、高齢者は全身持久力の低下が著しく、 単純に訓練時間を増加することは体力や意欲の面 で困難なこともよく経験する。高齢者の訓練時間 確保には、1日の中でも短時間の訓練を数回に分 けて行う、徐々に訓練時間を増やすなどの工夫を しながら、効率よくADLの改善に努めていくべき ことを付け加えておきたい。 参考文献 1 「高齢者リハビリテーションのあるべき方向」 高齢者リハビリテーション研究会 2004 2 回復期リハビリテーション病棟の現状と課題 に関する調査報告書 平成25年2月、一般社団 法人 回復期リハビリテーション病棟協議会 3 脳卒中ガイドライン2009 4 谷口央、谷口昌光:90歳以上の超高齢者脳卒 中患者における回復期リハビリテーションの効 果。J our nalofCl i ni calRehabi l i t at i on19( 2) : 195198、2010 14 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 「べにばなネット」の今後の課題 山形市病院事業管理者 平 川 秀 紀 平成26年10月より村山地域でも「べにばなネッ 平成28年度から3年連続で診療報酬改定が予想 ト」の運用が開始された。済生館は市立病院のた され、しかもマイナス改定となる可能性が高い。 め山形市の個人情報保護条例の規定により審議会 今後は人口の高齢化と人口減少が確実に見込まれ、 の承認が必要とされ、平成27年2月2日から運用 病院経営は一層厳しさを増す可能性があり、I CT を開始した。I CTによる情報共有の有用性につい も含めた経費削減は喫緊の課題である。 ては県内のみならず多くの先進事例から高い 運用とセキュリティに関しては、現在、 「救急患 評価を得ている。済生館では平成18年1月から 者対応機能」についても協議会で検討中であるが、 「Re nkei NET@」として電子カルテのほぼ全ての情 個人情報保護の重要性を最大限に尊重し、慎重な 報を病院と診療所の先生に閲覧していただいてい 検討が求められる。更に今後病院や診療所以外の る。毎月約250人前後登録され、年間24, 000回ア 薬局や介護施設の接続や職種の拡大を図る際には、 クセスされており、診療所の先生からは画像を含 共有する情報の範囲や閲覧のセキュリティに配慮 めた情報は日常診療に非常に有用との評価をいた したルール作りが必要である。情報提供側と閲覧 だいている。 側で性悪説に則りログ管理などを厳格に行う必要 I CTを病院で10年間実際に運用した経験を踏ま がある。個人情報の漏洩で訴えられるのは情報を え、 「べにばなネット」が永きにわたって活用され 提供する病院である。今後に予定されるマイナン るために、幾つかの課題を指摘し、今後の協議会 バー制度の動向も注視する必要があり、調整も必 の検討を待ちたい。I CTは導入時コストとランニ 要となろう。鶴岡市ではNe t 4Uの運用がなされて ングコストに加え、5年前後経過するとサーバの いるが、双方向の情報交換には参考になる方法と 交換やソフトなどのバージョンアップに多額の負 考えられる。 担が発生する。導入時は基金の補助金が活用され 地域医療の質を担保し、医師の負担解消を図る たが、今後は同様の保証はない。ランニングコス のにI CTの活用は欠かせない。様々な課題を適切 トも情報提供病院のみが拠出しているが(年間104 に解決し、優れたシステムを構築することが望ま 万円)、受益者負担の原則からすれば乖離している。 れる。 地域医療情報ネットワーク利用情報 平成27年2月1日現在 情報提供施設 登録施設数 登録者数 利用状況※ べにばなネット 7 47 151 1, 225 もがみネット 1 18 484 1, 144 11 82 10, 642 153, 618 5 148 15, 044 427, 477 −n OKI et ちょうかいネット ※利用状況はクリック数 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 15 新庄市に咲く小さなリウマチクリニックより 新庄市最上郡医師会 香音クリニック リウマチ科・内科・形成外科 今 井 香 織 山形県医師会の皆様、はじめまして。私は2013 運にも最高峰の先生方の診療を身近で学ぶ機会に 年11月に故郷の新庄市にリウマチクリニックを開 恵まれました。 業した今井香織です。リウマチクリニックという 「なぜ、新庄に戻ってきたのですか?」これはこ と、整形外科医と思われるかもしれませんが、私 の1年、どこに行っても最初に聞かれる言葉です。 は内科医で、専門は関節リウマチを代表とする膠 新庄最上はもちろんのこと、山形県全体が膠原病・ 原病です。開業半年前まで東京都内の大学病院で リウマチ診療の過疎地域であり、限られた先生方 勤務していたこともあり、あっという間に月日が が必死に診療にあたる中、このパラダイムシフト 流れて、気が付けば開業1年が過ぎていた、といっ の恩恵を受けられない患者さんが大勢いることを た状況におります。今回、医師会会報に寄稿する 知っていたからです。これは山形県に限ったこと 機会をいただいたので、簡単な自己紹介を兼ねて ではありません。一歩大都市を離れれば、専門医 リウマチ診療の現状やクリニックの紹介をしたい の不在により今のスタンダードな治療を受けられ と思います。 ない患者さんが大勢います。 「治療の進歩によりリ 私は、幼少期から中学までを新庄市で過ごしま ウマチは生きている場所によって予後が違う病気 した。国内有数の清流で知られる鮭川で泳いだり になった」 、これは私が山形に戻ることを考える 釣りをしたり、世界に誇れる(と私は思っていま キッカケとなった言葉です。 す!)新庄祭りで山車をひいたり、田んぼが一面 関節リウマチは、関節滑膜を炎症の主座とする の銀世界に姿を変える中、クロスカントリース 慢性の炎症性疾患です。関節炎が進行すると、軟 キーをしたり、大自然の中で悠々と過ごしました。 骨・骨の破壊をもたらし、関節機能の低下、日常 四季折々の豊かな自然の中での生活に疑問を感じ 生活動作の障害、ひいては生活の質の低下が起こ たわけではないのですが、山形とは違った景色、 ります。これまでリウマチ患者の生命予後は健常 文化に触れたいと、大学は沖縄の琉球大学に進学 人と比較すると約10年短いと言われていました。 し、卒業後は北海道大学の免疫・代謝内科学分野 しかし、メトトレキサートと生物学的製剤の登場 (旧;第二内科)に入局しました。札幌、函館、帯 により、関節リウマチの治療は関節の痛みを和ら 広で医師としての基本を学びながら、異なる文化 げるだけの「守り」の治療から「臨床的・構造的・ を存分に楽しみました。 機能的寛解/痛みがなく検査値も正常・関節が壊 ‘自己免疫’の分野に惹かれ、また全身性疾患を れない・日常生活にも支障がない状態」を目指す 診たいという思いから膠原病学の門を叩いたので 「攻め」の治療に変わり、生命予後も大きく改善し すが、当時は今のようなリウマチ診療の激動の波 つつあります。2003年に生物学的製剤初のインフ に身を置くことなど想像もしていませんでした。 リキシマブが認可され、半信半疑で投与した第一 北海道大学、および関連病院での勤務後は、縁あっ 号の患者さんのことは今でも鮮明に覚えています。 て東京医科歯科大学膠原病・リウマチ内科に移り、 膝をつくことも正座をすることもできなかった患 リウマチ診療のパラダイムシフトを肌で感じ、幸 者さんが、点滴をした翌日には正座ができ、数か 16 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 月後には、子供の運動会で一緒に走ることができ 者さんより教わったことを一人でも多くの患者さ たと嬉しそうに教えてくれました。生物学的製剤 んに還元したい、痛みなく前向きに希望を持って を中心とした治療薬の進歩のみならず、早期診断 生きられるようにサポートしたい、そんな思いで 治療の重要性、約20年ぶりの分類基準の改定、治 生物学的製剤を含めた治療を患者さんそれぞれの 療指針の登場、関節超音波検査などの新たなツー 病態やニーズに合わせて提供しています。スタッ ルの活用など進歩は目覚ましいものがあります。 フにとってリウマチ患者さんのケアは初めてです しかし、生物学的製剤には感染症をはじめとした が、定期的な勉強会やミーティングで情報を共有 副作用もあることから、その適応の判断、使用前 し、看護師はリウマチケアナースを目指して頑 および使用中の注意など安全性マネージメントな 張ってくれています。また、形成外科医の主人は、 くして治療をすることはできません。今では生物 非常勤医として東京から新庄に来て、外来手術を 学的製剤はバイオシミラーも含め8種類となり、 含め形成外科全般の診療を行い、時にリウマチ患 新たにJ AK阻害薬などの経口薬も登場しています。 者さんを併診してケアにあたっています。そして、 30~40歳代でリウマチを発症し、これからの人生 開院当初より、山形大学整形外科・第一内科をは に希望を失っていた患者さんが、これらの治療に じめとする県内のリウマチ診療に携わっている先 より生きる希望を取り戻し、一緒に前を向いて歩 生方、そして地域の先生方からは温かいご支援や むことができることは、今のリウマチ診療に携わ 励ましをいただき、連携の輪が広がりつつありま る医師の醍醐味でもあります。一方で治療が進歩 す。この場を借りて、深く感謝申し上げます。 したからこそ、それを上手に患者さんに還元でき リウマチクリニックとはいえ、今までのように る専門医の偏在により、ますますリウマチ患者さ 膠原病疾患だけを診ているわけにはいきません。 んの予後に差がでてしまうことも事実です。山形 地域のニーズにあわせて、何でも気軽に相談でき 県全体でリウマチ患者さんは推定7000人、新庄最 るかかりつけ医としての役割も果たさなければい 上地方では500人弱と思われますが、現在県内にリ けないと思っています。両者のバランスをうまく ウマチ専門医は32人しかおらず、新庄最上では私1 取りながら、目の前の患者さんと真摯に向き合い、 人です。近年のリウマチ治療のアンカードラッグ 信頼されるクリニックを目指していきたいと思っ といわれるメトトレキサートの使用率は山形県が ています。 国内最下位とのことです。なんとかしなくては。 地域のみなさんと豊かなハーモニーを作りなが 特別正義感など強くはない人間ですが、やはり故 ら、小さな蕾から大きな樹へと成長することを 郷だからでしょうか。大学病院を離れ、飛び込ん 願って、一歩ずつ歩んでいきたいと思います。皆 できてしまいました。 様、今後とも温かいご指導ご支援をよろしくお願 クリニックでは、多くの尊敬すべき先生方や患 いいたします。 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 17 右 ・ 左 ? 山形市 武 田 和 夫 車は左、人は右。日本の交通ルールである。昭和 英国国会議事堂中央の2本の赤線は、議論白熱、万 20年までは人も車も左側通行だった。文明開化で馬 一興奮した議員が抜刀しても相手に届かない幅で、 車や自動車が走る以前でも、町人も武士も左側通行 帯剣して議場に入った名残である。 であった。一説によると武士が両刀を帯びて右側を さればアメリカの右側通行は何故だろう。メイフ 歩けば、狭い道で擦れ違う時、刀の鞘が当たれば無 ラワー号が新大陸に渡った時、英国の風習を持ち込 礼になる、それで左側通行になったという。 んだが、帯剣した貴族はいなかった。未知の土地に アメリカでは人も車も右側通行である。占領下の 持参した武器は銃であった、東海岸から西へと開拓 沖縄では返還まで米国同様、人も車も右側通行で する時代も、武器は銃で、西部の男達は右腰のホル あった。日本は開国以来英国をお手本に、馬車や公 スターに拳銃を納めていた。村に入るときは馬の手 共交通機関の列車も自動車、バスも左側のドアから 綱から右手を上げて敵意がないことを示した。道の 乗り降りした。車の運転席は道の中央に近い右ハン 右側を歩けば拳銃を抜くとき壁が邪魔である、左側 ドルである。日本の自動車も右側通行にしてアメリ を歩けば素早く早撃ちが出来る。右側を通るのは敵 カと同じ左ハンドルに統一されれば、アメリカの自 意がない証を示すのであろう。 動車産業には非常に有利である。占領軍は日本本土 しかし、日本では昔からの建物は左側通行を原則 も沖縄同様右側通行を迫ったが、しかし日本側は人 に作られている、それに戦後の右側通行が重なった の右側通行は金が掛からないから妥協したが、車は ものだから、駅の中でも原則の左側通行に右側通行 バスなどの昇降口の改造は不可能と左側通行を固執 が入り混じっている。JR京都駅中央の向かい合っ した。大型のアメ車は若者の憧れだったが、日本で たエスカレーターは、デザイン優先か西側は右側が は大量のガソリンを消費するアメ車の販売は伸びな 上りで、向い合う東側は左側上りである。渋谷駅に かった。 も「ここでは左側通行」などの表示がある。浅草の 何でアメリカでは右側通行なのだろう。人は歩い 仲見世を行く人たちや、駅の東西通路の人の流れを たり馬に乗ったりする、車はその後である。英国で 見ると、圧倒的に左側通行の人が多いようだ。心臓 は人も車も左側通行である、英国をお手本にして武 は左に有り、右利きの人が多数派なので、スポーツ 士の末裔は左側通行を素直に受け入れた。 用品もDIYの道具もほとんどが右手用である。人 英国でも貴族は帯剣していた、右肩から左腰に襷 間工学的には心臓を守る意識の左側通行が理に適っ にして剣を吊るす。左側通行は理にかなっている。 ている様な気がする 18 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 市 民 の 歌 』 の 参 考 作 資 詞 料 者 で ・・ も 大日 あ 日本 る 本人 。 百名 科事 事典 典 三 小省 学堂 館 物や で詩 今論 で集 も、 歌翻 わ訳 れが るあ 『る ひ。 ん敗 が戦 し後 に は 日 蔵大 王教 を授 望と み し て 西後 の進 空 の 指 月導 山に はあ 呼た ぶっ 』た で。 始山 ま形 る市 『の 山催 形し 深 い 思 念 を ひ そ め て い る 。 『 神 保 光 太 郎 全 詩 集 』 の ほ か 『 鳥 』 『 雪 崩 』 『 陳 述 』 『 青 の 童 話 』 の 美 を 尋 ね よ う と す る 芯 の 強 い ヒ ュ ー マ ニ テ ィ に 支 え ら れ て い て 、 ド イ ツ ロ マ ン 派 的 な て 活 躍 し た 。 そ の 詩 は 時 代 の 不 安 を 反 映 し て 暗 く 沈 ん で い る が 、 荒 廃 の 中 に な お ロ マ ン 刊 、 ま た 翌 年 に は 掘 辰 雄 ら の 『 四 季 』 に も 参 加 し 、 同 時 代 の 代 表 的 叙 情 詩 人 の 一 人 と し を 始 め 『 詩 と 散 文 』 『 磁 場 』 『 麺 麭 』 な ど の 同 人 誌 を 経 て 、 昭 和 十 年 『 日 本 浪 曼 派 』 を 創 山 形 市 七 日 町 生 れ 。 山 形 中 学 校 卒 業 後 、 京 都 帝 国 大 学 独 文 科 に 進 む 。 学 生 時 代 か ら 詩 作 神じ ん 保ぼ 光こ う 太た 郎ろ う ( 一 九 〇 五 ~ 一 九 九 〇 ) 詩 人 ・ ド イ ツ 文 学 者 ( 歌 韻 平 起 ・ 転 句 拗 体 ) 發 荒 浪 故 揮 廢 漫 山 神 個 当 追 好 山 形 県 の 偉 人 旺 保 性 時 求 景 光 敍 貫 夢 役 太 二 二 情 思 自 詩 郎 歌 想 多 魔 一 発はっ 揮き す 個こ せ 性 い じ 叙ょじ 情ょう の 歌うた 荒こう 廃はい の 当とう 時 じ 思し 想そう をつ 貫らぬ き 一 浪ろう 漫 まん 追お い 求もと め て 夢ゆめ 自おの ず か ら 多おお し 故こ 山ざん の 好こう け 景 い 山 形 市 詩し 魔ま を 役えき し 武 田 昌 孝 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 19 映画主題歌 上山市 渡 辺 好 博 今、ディズニー映画の主題歌がもてはやされて 歌も映画も大ヒットした。 いる。私のような古い人間には、映画主題歌とい 森の青葉の 陰に来て えば、古いもので、昭和16年の「加藤隼戦闘隊」 なぜか寂しく あふるる涙 を思い出す。詩・田中林平、曲・原田喜一とある。 思い切なく 母の名呼べば エンジンの音 轟々と 小鳥こたえぬ 亡き母恋し 隼は征く 雲の果て 戦争中であったが、歌の好きな私は、暇さえあれ 翼にかがやく 日の丸と ば口ずさんでいた。 胸に描きし 赤鷲の 印は われらが戦闘隊 さて長い悲惨な戦争が終わった昭和20年、巷に その頃は、日米戦争真っ只中で、たくさんの軍 とても明るい歌“リンゴの唄”が流れた、松竹映 歌を子供たちは嬉々として歌い覚えた。映画では、 画「そよ風」 (作曲サトウハチロウ 作曲万城目正) 加藤隊長に扮した藤田進は絶大な人気俳優であっ の主題歌だった。 た。彼は黒澤明の「姿三四郎」にも出演して、当 赤いリンゴに 唇よせて 時の人気は凄かった。軍歌にはこの外幾つかある だまってみている 青い空 が、軍歌以外でよく歌ったのは“勘太郎月夜歌 リンゴはなんにも いわないけれど 〈作詞佐伯孝夫 作曲志水保雄〉”であった。 リンゴの気持ちは よくわかる 影かやなぎか 勘太郎さんか リンゴの可愛いや 可愛いやリンゴ 伊那は七谷 糸ひく煙 歌は暗かった戦争時代を吹き飛ばすように爆発 棄てて別れた 故郷の月に 的にヒットしたが、映画のほうはさっぱり印象に しのぶ今宵の ほととぎす ない。戦後は、娯楽の中心が映画であった。 東宝映画「伊那の勘太郎」の主題歌で、映画の 映画の宣伝に映画主題歌を売り物としていたそ 勘太郎に扮したのはその頃人気絶大の長谷川一男 の頃、私の覚えているのは、東宝映画「青い山脈」 だった。哀愁を帯びたこの歌は大いにはやった。 を売り出すために映画主題歌(作詞西条八十 作 この股旅映画以外にも大ヒットしたのは天下の女 曲服部良一)を先ず売り出して映画の前宣伝に利 子の涙を絞ったといわれたメロドラマ映画「愛染 用していたが、肝心の歌詞には“青い山脈”とい かつら」の主題歌“旅の夜風(作詞西城八十 作 う言葉がすぐ出てこない。 曲万城目正)”だった。歌も大流行した。 若く明るい歌声に 雪崩は消える花も咲く 花もあらしも 踏みこえて 青い山脈雪割り桜 空の果て 行くが 男の生きる道 今日もわれらの 夢を呼ぶ 泣いてくれるな ほろほろ鳥よ これではよくないと、東宝映画会社は、次の映 月の比叡を ひとり行く 画作品では主題歌のまずトップにこの言葉が出て これと双璧をなすのが高峰三枝子主演「純情二 くるのがいいと同傾向の次作品「山のかなたに」 重奏(作詞西城八十 作曲万城目正) 」であった。 という映画主題歌のトップにはその言葉が冒頭に 20 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 出るという具合であった。 “青い山脈”という明るい歌は今でも多くの人に歌 “湯の町エレジー”という歌がヒットすると、そ われ、それが歌われるあの明るくさわやかな映画 の人気にあやかろうと、後から「湯の町エレジー」 「青い山脈」を思い出しているのもまぎれもない事 という映画が企画されたりした。歌のための映画 実である。 か、映画のための歌なのかわからないことになっ 外国映画音楽では、主題歌というのが印象が薄 てしまうようになったのである。私は、映画主題 い。ドイツ映画「未完成交響楽」では、ドイツの 歌というのは、映画にたまたま音楽が入って、そ 有名な作曲家シューベルトが描かれていたが、彼 れが歌となり、主題歌になるのが本来の姿ではな の名曲がいたるところに流れ、そのすべての曲が いかと思う。その本来の姿がそのまま残っていた 映画主題曲といってもよかった。またソビエト映 のはいつまでだったのかと今になって思うのであ 画「シベリア物語」では、中で歌われているロシ る。映画の推移、歌や音楽の傾向がこれからどう ア民謡“さすらい人”があたかも映画主題曲のよ なっていくのか、よくわからず、かつて映画の主 うに流れ、観客の一部の人は、これが映画主題歌 題歌が映画の尖兵的役割を果たしていた頃が懐か だという始末であった。 しいのである。 今回のディズニー映画では、久しぶりに映画主 映画の場面場面にふさわしい音楽が流れ、歌が 題歌がヒットしたので、映画には、映画主題歌と 流れる。映画の流れをそのまま観客に分からせる いうのがあるんだということを、多くの観客に知 のが映画音楽であり、その一部に映画主題歌があ らせてくれたものと思って、大変愉快であり、映 ると思う。「青い山脈」という映画は“青い山脈” 画主題歌にまつわる過去の歴史を思い出したので という歌にはそぐわないというセリフをはいた今 ある。 井正監督は、もっともだと思っている。しかし 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 21 鶴岡地区医師会「めでぃかすとる」 (平成25年12月15日 第260号)から 日 時:平成25年10月26日㈯ 10:00~ 場 所:なの花ホール 第3回いのちフォーラム i n庄内 鶴岡地区医師会 黒羽根整形外科 黒羽根 洋司 ■はじまり 2012年1月、私は一人の男から、とある計画が あることを、しかもそれを庄内で実現したいこと を打ち明けられた。男とは聖路加病院の小児科医・ 細谷亮太。計画とは“いのちフォーラム”という 初めて聞く名のイベントである。鳥取で野の花診 療所というホスピスを営む徳永進氏が立ち上げた フォーラムは、庄内で開催することになれば、3 回を数えるという。第一回の鳥取では名物のカニ が売りだったので、庄内ではおいしいお米と芋煮 いのちフォーラム を味わいながら“いのち”を考えることにしたい、 (写真は荘内日報社提供) というのだ。何やら雲をつかむような話しにもみ えるが、面白そうでもある。 細谷、徳永という名前と実績を担保にするなら 明な点が多すぎる。会場は前からKさんが予約し ば、しかも高名な詩人まで呼ぼうというのだから、 てくれていた三川の“なの花ホール”で決まりだ そんなにきわどい企画ではあるまい。私の中では、 が、問題は提示された参加費である。事前申し込 いつもの“好奇心”という虫が騒ぎだしていた。 みが3, 000円、当日券はなんと4, 000円で、その他 そして、こんな囁きが聞こえてきた。 〈頼まれ事は にお弁当券が1, 000円というのだ。とまれ、ここは 試され事〉、ここで退いたら自分の力量が試されな 庄内・田舎の里、こんな価格設定で一般庶民が集 いばかりか、後々まで悔いを残す。ならば、この まるわけがない。一斉のブーイングである。とに 企画を実現させて感動を分かち合おう。 もかくにも、入場料だけは2, 000円に抑え、おにぎ りと芋煮の昼食もかなり絞り込まないと、この企 ■問題噴出 画の成功はおぼつかない。馴れない数字と久しく どんなアクションであれ、まずは共鳴し、手伝っ 使わぬ「損益分岐点」などという言葉が、私の頭 てくれる仲間が必要である。今回はどうやらI Tリ の中を交錯していた。 テラシーと機動性が不可欠であり、それには若い 人材の発掘だ。かくして私が招集をかけたのが7 ■やるしかない! 集客だ。 人の精鋭たち、いわゆるコアメンバーである。 開催まで2か月に迫った8月、予め協力を取り 鳥取(以後、本部)から送られてきた資料を要 つけていた、各団体の主要メンバーによる拡大の 約して、理解の共有化をはかるのだが、どうも不 集まりが開かれた。薬剤師会、荘内病院・緩和ケ 22 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 アサポートセンター、協立病院・地域連携室、地 区医師会ほたる、鶴岡市包括支援センター、同社 会福祉協議会、三川町健康福祉課、鶴岡市書店組 合、そして私が関係する文化組織から果ては鶴岡 ラフターヨガ協会と、総勢25名の頼もしい面々で ある。 まずは、実行委員会の代表である中目先生が、 「ぜひこのフォーラムを成功させよう」と檄を飛ば す。細谷亮太氏は大学時代の部活で、中目先生の 先輩にあたる。その細谷氏とは旧知の仲のKさん 前夜 も、この企画の意義を語りながら、切々と協力を 訴える。私はといえば、本部との少々の食い違い には目をつむってもらい、集客=チケットの販売 なった。依頼した各組織からの販売報告でも、順 をひたすらお願いする。 調に売り上げ数が伸びている。地方紙に掲載した 会議を終えて退室する各人が、チケットを封筒 拙文も、少なからずこの動きに寄与しているかも に入れ、ポスターを抱えて散っていく。オリンピッ しれない。山形新聞も、写真入りの丁寧な記事で ク招致のプレゼンほどではないにしても、みんな 周知してくれた。 の心を少しは動かしたようだ。 先の見えない海に漕ぎ出した、この舟もようや くダイナミズムという波に乗ったようだ。 ■もうすぐだ、頑張ろう。 本部から女性二人が、視察と詳細な打ち合わせ ■前夜、そしてその日。 をしに鶴岡にやってくる。入念に会場を見て回り、 後日談ながら、この計画では打ち上げの場所が、 当日の次第や人の配置、動線などを確認する。各 いの一番で決まったのだという、皆さんが渇望し 責任者たちとの面談、病院の表敬訪問などと慌た てやまないアルケチャーノで、かくして打ち上げ だしい2日間だったが、互いに顔の見えるつなが ならぬ、前夜祭が開かれた。私の前には谷川俊太 りに変わった意義は大きい。 郎と工藤直子という日本を代表する詩人が座り、 酒田地区も、日本海総合病院やU診療所のY先生 とりわけ御年81の谷川さんは、さすがオーラが圧 が精力的に動いてくれている。遠隔地からの問い 倒的である。治療中という歯間からもれる隻語が、 合わせや、外来受付でチケットを求める人も多く 詩の一片のようで心地よい。「校歌は150くらい 創ったでしょうか。でも今は老人施設の歌が多い んです。」愉快な宴は果てしなく、時間も止まって 欲しいと願うのだが、明日に備えてほどほどにし てお開きとなる。 一夜明けて、いよいよ本番。心配された天気も まずまずで、準備も粛々と進められる。ふと玄関 に目をやれば、お客さんの姿がちらほらと、後は 脱兎のように750席が並ぶ会場へと消えていく。松 根さんは川崎から、石川県の高藤さんは車で駆け つけて来てくれた。 「雲霞の如し」とは、かくのよ うかと思うばかりのおびただしい人の群れである。 実行委員会風景 内容を説明する前に紙数が尽きてしまったが、 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 23 ■おわりに お昼の弁当は、紆余曲折があったものの結局お にぎり1個と、山形風の芋煮が振る舞われた。心 配した混乱もなく、味はもちろん“おもてなし” の段取りも好評であった、書籍販売コーナー、お みやげ市場の各店でも、全てが完売のうれしい悲 鳴である。 売ったチケットが794枚、当日切った半券が704 枚である。本部が事前に売ったりした数を合計す ればそれ以上で、会場もほぼ満席であった。これ 芋煮配膳風景 まで幾つかのイベントに関わってきたが、今回の 盛り上がりは類を見ないものであった。 知人の「とても上質な時間を有難うございました」 何かを始めるとき、私はいつも仲間たちへこう の言葉が、このフォーラムの成果を雄弁に語って 呼びかけることにしている。 「あかるく、 たのし いる。会場を去っていく人々の晴れやかで、満足 く、 ま えむきに」の あたま でいこう。そして、 した顔を眺めながら、 〈頼まれ事〉を無事果たした みんなで頭を使って知恵を出せば、たいていのこ ことを確信した。 とはうまくいくと。だが、その前にどんなに小さ くても、まずはアクションを起こすことが大切な のだ。 24 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 「独り言」 山形県医師会代議員会副議長 島 田 耕 司 筆硯は思っていることを書いてよいのだろうと私見を述べます。ご容赦ください。 1)国策としては医療費削減から予防に重きが置かれて久しい。そろそろ予防接種は保険適応にして しまう時代になったのではないでしょうか。自治体の仕事もなくなりますし、医師主導で接種率も上が ると思います。悪用する医師もいないと思う。 2)国策なので門前薬局から要望あり院外処方箋の変更不可をやめてみた。すると先発薬で症状が安 定していた患者さんがジェネリックにしたら(同じ成分なのに)増悪することが多々あり、2か月で変 更不可を再開した。門前薬局には患者さんが減る方が門前薬局には問題だろうと説得した。近所の内科 医にお聞きしたら「変更不可にしないとだめですよ」と当然のごとく言われました。先日県の企画で上 山のジェネリック新工場を見学。蔵王が見える講義室に感動。現在は製造スタッフの安全を保たないと 危険な薬が多くなり、最新の施設に驚き、薬品製造に関しては安心した。問題は企画する本社の部門で あることがわかりました。成分が同じであれば効果が同じというのはあまりにも無責任です。臨床試験 を義務化するのも無理。医療費削減だけが目的なら、特許が切れた先発品の薬価を20%下げれば済むの であり、それが患者さんを第一に考える政策である。 3)労働災害についてですが、もはや労災か否かの境界が不明なものが多くなりました。そろそろ保 険診療で対応してもいいように思います。 4)医師会に自治体が丸投げする法案が通りました。しかし医師会は任意加入で人手不足で対応でき ない。そこで厚生局が与える保険医の必要条件に医師会加入を加えることができればと思う。勤務医年 会費は1万円程度にしてあげたい。気楽に加入して頂く。 最後に、現在の構造を壊さず最大限に活用する政策をまず行い、それでだめなら始めて法律を変える ことを考える。積極的保守派の考え方だそうである。現実的で早く問題解決できる。法律を変えるには 時間がかかるので解釈で対応するわけである。解釈は官僚や地方公務員が得意分野である。議員よりも まずは政策を考えている国家公務員や県職員や地方職員と医師会が言い合いをし現実に役立つ政策を するのがこれからの医師の役割だと思う今日この頃である。 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 25 県医師会だより 第 9 回 常 任 理 事 会 日 時、平成27年2月10日㈬ 午後3時30分~ 会 場、県医師会館役員室 出席者 会 長 德永 正靱 副 会 長 中目 千之、清治 邦夫 常任理事 大内 清則、齋藤 忠明、吉岡 信弥 渡辺 眞史 ため、サーバーの設置場所等について再検討して いる旨報告。 5.セコム安否確認サービスに係る説明会 1月28日㈬ 県医師会館 大内・吉岡常任理事、齋藤( 聰) 理事出席 事 務 局 鈴木事務局長他事務局員 〔Ⅰ〕報告事項 1.会員訃報 会員氏名 宮脇 法親先生 83歳 【天童市東村山郡医師会】 死亡年月日 2月4日㈬ 告 別 式 2月6日㈮ 午後1時 会 場 セレモニーホール天童 喪 主 宮脇 元彦様 吉岡常任理事参列 德永会長より、吉岡常任理事が葬儀に参列し、 弔意を表した旨報告。 2.第3回都道府県医師会長協議会 1月20日㈫ 日本医師会館 德永会長出席 德永会長より、各都道府県医師会提案議題が8 題、日本医師会提案議題2題について協議した旨 報告。 3.学術推進会議 1月28日㈬ 日本医師会館 德永会長出席 德永会長より、日本においては遺伝子治療に係 る法整備が未整備であり、これらに早急に対応す るため、今後議論を重ねていく旨報告。 4.テレビ会議システム導入検討特別委員会 1月28日㈬ 県医師会館 清治副会長ほか役員出席 清治副会長より、システムの概要は県医師会館 内は1階及び2階での利用を、外部とは10か所ま で接続できるものを想定しているが、経費面にお いて、ランニングコストの低減策が課題となった 吉岡常任理事より、大規模災害時における安否 確認等の連絡手段について安価で有効な手方の検 討を進めてきたが、セコム安否確認サービスがよ り良い手段と考える。ついては、平成27年度事業 として同サービスを導入したい旨の提案があり、 審議の結果、了承された。 6.第3回地域医療対策委員会 2月6日㈮ 日本医師会館 中目副委員長出席 中目副会長より、国において地域医療構想策定 に係るガイドラインを3月を目途に策定中である が、療養病床と在宅医療は一体として考える方向 ではあるが注視する必要がある。なお、構想策定 に向けて、県医師会及び地区医師会は現段階にお いては性急に動く必要は無いものと思料する旨報告。 7.保険医療機関の個別指導 敢 2月3日㈫ 山形ビッグウイング 大内常任理事立会い報告。 8.会議・行事等 敢 山形市医師会新年会 1月15日㈭ 山形グランドホテル 德永会長出席報告。 柑 東北医科薬科大学医学部 第3回教育運営 協議会 1月16日㈮ 江陽グランドホテル 德永会長出席報告。 桓 山形県高齢者保健福祉推進委員会 1月26日㈪ 県自治会館 德永会長出席報告。 26 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 棺 山形県生活習慣病検診等管理指導者協議会 がん登録委員会 1月27日㈫ 山形県庁 德永会長出席報告。 款 全国メディカルコントロール協議会連絡会 1月30日㈮ 相模女子大 大内常任理事出席報告。 4.厚生労働省「疑義解釈資料の送付について (その12)」の送付について 中目副会長より、日本医師会常任理事から、標 記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長 宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員 メニュー「新着文書」に掲載。) 5.来年度の地域医療介護総合確保基金について 歓 PTSD対策専門研修事業「大規模災害対 策コース」 2月2日㈪ アルカディア市ヶ谷私学会館 大内常任理事出席報告。 汗 第2回山形大学顧問会議 2月3日㈫ 山形大学事務局 德永会長出席報告。 漢 第3回在宅輸血に関する調査委員会 2月5日㈭ 県赤十字血液センター 大内常任理事出席報告。 澗 寒河江市西村山郡医師会並びに成人病検査 センター役員等の合同新年会 2月6日㈮ 吉本旅館 德永会長出席報告。 潅 ドクターヘリ活動報告会 2月7日㈯ 県高度技術研究開発センター 大内常任理事出席報告。 〔Ⅱ〕通知事項 1.特定疾患治療研究事業実施要綱の一部改正に ついて 中目副会長より、日本医師会長から、標記事業 の対象疾患を見直す等、標記通知がある旨説明が あり、各郡市地区医師会長宛通知することと決定。 (本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に 掲載。) 2.国民医療を守るための国民運動について(御礼) 中目副会長より、日本医師会長から、総決起大 会で採択した決議文を政府関係各方面へ上申した こと等、標記通知がある旨説明があり、各郡市地 区医師会長宛通知することと決定。 3.平成26年度補正予算における医政局所管事業 の事業計画及び交付申請の提出について 中目副会長より、日本医師会常任理事から、有 床診療所等スプリンクラー等施設整備事業及び医 療施設等耐震整備事業の概略について通知がある 旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知するこ とと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新 着文書」に掲載。) 中目副会長より、日本医師会副会長から、全額 の財源を消費税増税分とし、医療が昨年と同額の 904億円、介護が724億円、合計1, 628億円が確保 されること等、標記通知がある旨説明があり、各 郡市地区医師会長宛通知することと決定。 (本会 ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。 ) 6.地域医療介護総合確保基金関係団体打ち合わ せ会議の開催について 2月19日㈭ 県医師会館 中目副会長より、県健康福祉部から、標記開催 案内がある旨説明があり、中目・清治副会長出席 することと決定。 7. 「やまがた長寿安心プラン(案)」 (山形県老人 保健福祉計画(第7次) ・山形県介護保険事業支 援計画(第6次))に対するパブリック・コメン トの実施について 中目副会長より、県健康長寿推進課長から、標 記依頼がある旨説明があり、各郡市地区医師会長 宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員 メニュー「新着文書」に掲載。) 8.平成26年度宮城県医師会多職種人材育成研修 会開催に伴う講師派遣依頼について 3月1日㈰ TKPガーデンシティ仙台勾当台 中目副会長より、宮城県医師会長から、私に対 し標記依頼がある旨説明があり、了承。 〔Ⅲ〕協議事項 1.平成27年度山形県医師会事業計画について 中目副会長より、事業計画について説明があり、 重点目標について「1.開業医と勤務医の団結と 協調」を「3. 」に「3.健康長寿やまがたづく り」を「1.」に改めるとともに、Ⅰ-2-敢- (イ)の「新たな財政支援制度の活用」を「地域医 療介護総合確保基金の活用」に改めることとし、 その他は原案どおりとすることと決定。 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 2.郡市地区医師会長会議における本会提出議題 について 中目副会長より、①医療事故調査制度について (中目副会長) 、②テレビ会議について(清治副会 長)、③警察・検案医体制について(中條副会長) の3題について提出する旨説明があり、了承。 3.山形県留置施設視察委員会委員候補者の推薦 方について 中目副会長より、県公安委員会から、標記推薦 依頼がある旨説明があり、齋藤( 聰) 理事を推薦する ことと決定。 27 と決定。 「地域医療介護総合確保基金」を充てて実施す 10. る事業について(介護分) 中目副会長より、県健康長寿推進課長から、標 記事業について意見募集等がある旨説明があり、 了知することと決定。 11.名義後援許可申請書(山形県教育委員会救急 救命講習) 2月22日㈰ 山形ビッグウイング 中目副会長より、県教育委員会教育長から、標 記後援依頼がある旨説明があり、名義後援了承。 4.置賜学院視察委員会委員候補者の推薦について 12.第26回全国医師会共同利用施設総会の参加者 中目副会長より、置賜学院長から、標記推薦依 頼がある旨説明があり、島田副議長を推薦するこ とと決定。 5.山形少年鑑別所視察委員会委員候補者の推薦 について 中目副会長より、山形少年鑑別所長から、標記 推薦依頼がある旨説明があり、根本監事を推薦す ることと決定。 予備調査について 8月22日㈯・23日㈰ リーガロイヤルホテル(大阪) 清治副会長より、大阪府医師会長から、標記依 頼がある旨説明があり、本会からの出席者は5名 とするとともに、各郡市地区医師会長にも照会の うえ併せて報告することと決定。 13.救急病院等の認定に関する意見の聴取について 最上町立最上病院 6.平成27年度山形県保健看護功労者知事感謝状 贈呈候補者の推薦について 中目副会長より、県健康福祉部長から、標記推 薦依頼がある旨説明があり、各郡市地区医師会長 宛通知することと決定。 7.卒業証書授与式のご案内 3月5日㈭ 鶴岡准看護学院 中目副会長より、鶴岡准看護学院長から、標記 開催案内がある旨説明があり、会長代理で中目副 会長出席することと決定。 8.~がん研究センター完成記念~「山形大学医 学部が目指すこれからのがん医療」特集号のご 提案 渡辺常任理事より、山形新聞社から、標記への 協賛依頼がある旨説明があり、広告掲載すること と決定。また、渡辺常任理事から追加提案のあっ た県立こころの医療センターに係るコミュニティ 新聞への広告も掲載することと決定。 9.第16回都道府県医師会介護保険担当理事連絡 協議会の開催について 3月4日㈬ 日本医師会館 中目副会長より、日本医師会長から、標記開催 案内がある旨説明があり、事務局で対応すること 大内常任理事より、県健康福祉部長から、標記 意見照会がある旨説明があり、認定することが適 当である旨の意見を提出することと決定。 「山形県救急医療・救急業務関係者知事表彰」に 14. おける候補者の把握について 大内常任理事より、県健康福祉部長から、標記 依頼がある旨説明があり、本会分の候補者数を報 告することと決定。 追 加 要 項 〔Ⅱ〕通知事項 1.聴覚障害の認定方法の見直しに関する周知に ついて 中目副会長より、日本医師会常任理事から、本 年4月1日より、聴覚障害2級の認定には、手帳 非所持の場合「他覚的聴覚検査」が必須となると の通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長 宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員 メニュー「新着文書」に掲載。) 28 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 2.第2回学術推進会議(Ⅷ)の開催について 3月26日㈭ 日本医師会館 中目副会長より、日本医師会生涯教育課から、 標記開催案内がある旨説明があり、德永会長出席 することと決定。 3.「女性医師のさらなる活躍を応援する懇談会」 報告書の公表について 渡辺常任理事より、日本医師会常任理事から、 標記報告書が厚生労働省ホームページに掲載され たとの通知がある旨説明があり、各郡市地区医師 会長宛通知することと決定。(本会ホームページ・ 会員メニュー「新着文書」に掲載。) 2.都道府県医師会地域医療構想(ビジョン)担 当理事連絡協議会の開催について 3月19日㈭ 日本医師会館他 中目副会長より、日本医師会長から、標記開催 案内がある旨説明があり、テレビ会議にて清治副 会長出席することと決定。 3.予防接種法による子ども予防接種料金積算の 考え方について 清治副会長より、標記料金の考え方について説 明があり、料金設定の目安として各郡市地区医師 会宛情報提供することと決定。 4.依頼状(食物アレルギー管理指導票の共同提案) 4.「2020. 30実現をめざす地区懇談会」の開催に ついて 渡辺常任理事より、日本医師会女性医師支援セ ンターから、標記通知がある旨説明があり、了知 することと決定。 5.死因究明に関する大阪大学大学院「科目等履 修生高度プログラム」募集のご案内 清治副会長より、日本医師会常任理事から、標 記案内がある旨説明があり、各郡市地区医師会長 宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員 メニュー「新着文書」に掲載。) 6.「介護予防・日常生活支援総合事業ガイドライ ン案」についてのQ&A【平成27年2月4日版】 の送付について 中目副会長より、日本医師会常任理事から、標 記Q&Aについて通知がある旨説明があり、各郡 市地区医師会長宛通知することと決定。 (本会ホー ムページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。) 7.日本医師会認定産業医制度実施に当たっての 留意事項-その32- 齋藤( 忠) 常任理事より、日本医師会常任理事から、 貸切バス等による移動の車中研修は、研修会の単 位として承認しないこととなったとの通知がある 旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知するこ とと決定。 〔Ⅲ〕協議事項 1.山形県刑務所視察委員会委員候補者の推薦に ついて 中目副会長より、山形刑務所長から、標記推薦 依頼がある旨説明があり、吉岡常任理事を推薦す ることと決定。 清治副会長より、県小児科医会長から、標記依 頼がある説明があり、共同提案することと決定。 5.永年勤続役員の表彰について 中目副会長より、7名の推せんがある旨説明が あり、原案のとおり表彰することと決定。なお、 表彰式における謝辞は実施しないことも併せ決定。 6.三井哲夫先生 教授就任祝賀会のご案内 3月15日㈰ 山形グランドホテル 中目副会長より、発起人から、標記開催案内が ある旨説明があり、会長代理で渡辺常任理事出席 することと決定。 7.山形県地域災害医療コーディネーターの推薦 について 大内常任理事より、県健康福祉部長から、標記 推薦依頼がある旨説明があり、現委員を再推薦す ることと決定。ただし、現委員が辞退する場合の 後任者の選任に当たっては、その選任を現委員に 一任することとした。 8.保険医療機関の個別指導日程について 3月17日㈫ 大石田町福祉会館 中目副会長より、標記日程について説明があり、 清治副会長立ち会うことと決定。 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 第 29 13 回 全 理 事 会 日 時、平成27年2月25日㈬ 午後3時30分~ 会 場、県医師会館役員室、鶴岡地区医師会館(TV会議) 出席者 会 長 德永 正靱 副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫 常任理事 大内 清則、齋藤 忠明、島貫 隆夫 深尾 彰、吉岡 信弥、渡辺 眞史 理 事 江口 儀太、折居 和夫、加藤 修一 神村 裕子、齋藤 聰、三條 典男 監 事 小林 正義、根本 元、福原 晶子 議 長 佐藤 顕 副 議 長 島田 耕司 事 務 局 松本事務局次長他事務局員 3.診療に関する相談状況 中目副会長より、先月の相談は1件であった旨 報告。 4.国民生活安全対策委員会 2月5日㈭ 日本医師会館 神村理事出席 神村理事より、健康食品安全情報システム委員 会の報告、野田委員(国立医薬品衛生研究所食品 衛生管理部)から、 「我が国における食中毒の現状 と課題」と題した講演等があった旨報告。 〔Ⅰ〕報告事項 1.会員訃報 敢 会員氏名 荒井 冨先生 83歳 【山形市医師会】 死亡年月日 1月22日㈭ 告 別 式 2月19日㈭ 会 場 パレスグランデール 喪 主 荒井 与志久様 德永会長が参列し、弔意を表しました。 柑 会員氏名 島貫 太吉先生 94歳 【米沢市医師会】 死亡年月日 2月7日㈯ 告 別 式 2月10日㈫ 会 場 ナウエルホール米沢 喪 主 島貫 美恵子様 米沢市医師会にお願いし、弔意を表しました。 桓 会員氏名 藤倉 よし先生 89歳 【山形市医師会】 死亡年月日 2月13日㈮ 告 別 式 2月16日㈪ 喪 主 永井 浩様 山形市医師会にお願いし、弔意を表しました。 2.第9回常任理事会 2月10日㈫ 県医師会館 德永会長ほか役員出席 德永会長より、既に理事会メールで報告しご覧 いただいているとおりである旨報告があり、了承。 5.平成27年度地域医療介護総合確保基金に関す る打合せ 2月10日㈫ 県医師会館 中目副会長、大内・吉岡常任理事出席 中目副会長より、平成27年度地域医療介護総合 確保基金に係る事業案について説明があった旨報告。 6.第3回予防接種・感染症危機管理対策委員会 2月12日㈭ 日本医師会館 三條理事出席 三條理事より、フリートーキングの形で委員会 が進められ、感染症の予防及び感染症の患者に対 する医療に関する法律の一部改正等の説明、また、 特にHBワクチンに関しては全乳児にワクチン施 行予定であるが、200億円の財源が必要となること から、各県医師会から地元の政治家に予算確保に ついて働きかけて欲しいこと、平成27年度新型イ ンフルエンザ対策と訓練について意見交換等が行 われた旨報告。 7.東北医師会連合会各県会長会議 2月13日㈮ ホテルメトロポリタン仙台 德永会長出席 德永会長より、東北医師会連合会理事・代表者 合同会議並びに東北ブロック選出日医代議員打合 せ会を3月28日㈯に開催すること、日医役員の選 出方法等について意見交換した旨報告。 30 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 8.日本医師会医療情報システム協議会 2月14日㈯・15日㈰ 日本医師会館 清治副会長、島貫・渡辺常任理事出席 渡辺常任理事より、 「医療情報の取り扱いはどう あるべきか?~医療におけるIDのあり方~」を テーマとして開催され、敢地域医療連携(事務局) セッションでは、4つの事例報告及び地域医療連 携のスペシャリストによるパネルディスカッショ ンが行われ、2日目は、柑日医IT戦略セッショ ン~ORCA・日医認証局の今後の発展に向けて ~、桓シンポジウム「医療情報の取り扱いはどう あるべきか?~医療におけるIDのあり方~」が 行われた旨報告。 9.地域医療介護総合確保基金関係団体打ち合わ せ会議 2月19日㈭ 県医師会館 中目・清治副会長出席 中目副会長より、本会、県歯科医師会、県薬剤 師会、県看護協会の関係団体が出席して開催され、 平成27年度地域医療介護総合確保基金に係る事業 案について説明があり、県歯科医師会では、在宅 歯科医療連携拠点の運営等について、県看護協会 では、看護師確保対策の推進等の事業案について 説明があった旨報告。 10.病院委員会 2月20日㈮ 日本医師会館 島貫常任理事出席 島貫常任理事より、地域医療構想策定ガイドラ イン(案)、病床の機能別分類の境界点(C1~C 3)の考え方等について意見交換した旨報告。 11.母子保健講習会 2月22日㈰ 日本医師会館 清治副会長、渡辺常任理事 神村・三條理事出席 三條理事より、木下産婦人科医会長の講演は「妊 婦のメンタルヘルスについて」、妊産婦のメンタル ヘルスを産科医が診ることによって乳幼児虐待予 防につなげたいとの内容であった。午後から、 「子 育て支援をめぐる諸問題について」をテーマにシ ンポジウムが行われた旨報告。 12.会議・行事等 敢 山形県歯科保健医療推進協議会 2月17日㈫ 県自治会館 吉岡常任理事出席報告。 柑 山形県献血推進協議会 2月17日㈫ 県測量設計業協会 德永会長出席報告。 〔Ⅱ〕通知事項 1.改正された診断書の添付の義務付け制度の円 滑な運用への協力について 中目副会長より、日本医師会長から、猟銃等の 所持許可等に係る申請の際は、精神保健指定医等 の専門医が作成した診断書の添付が義務付けられ ていたが、申請者の心身の状況について診断した ことがある医師が作成した診断書の添付も認める との通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会 長宛通知することと決定。(本会ホームページ・会 員メニュー「新着文書」に掲載。) 2.平成26年度補正予算医政局所管事業 実施要綱 及び交付要綱の送付について 中目副会長より、日本医師会長から、標記通知 がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知 す る こ と と 決 定。(本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ ニュー「新着文書」に掲載。) 3.理事会招集通知 3月24日㈫ あこや会館 中目副会長より、県臓器移植推進機構理事長か ら、標記開催案内がある旨説明があり、德永会長 出席することと決定。 4.山形県立こころの医療センター開院式典のご 案内 3月1日㈰ 県立こころの医療センター 中目副会長より、病院事業管理者並びに県立鶴 岡病院長から、標記開催案内がある旨説明があり、 德永会長出席することと決定。 5.医師等の確保対策に関する行政評価・監視の 結果報告並びに勧告について 中目副会長より、日本医師会副会長から、標記 通知がある旨説明があり、了知することと決定。 (本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に 掲載。) 6.特定疾患治療研究事業実施要綱等の一部改正 について 中目副会長より、日本医師会長から、標記通知 がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知 す る こ と と 決 定。(本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ ニュー「新着文書」に掲載。) 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 31 7. 「難病の患者に対する医療等に関する法律に基 づく特定医療の給付に係る公費負担者番号及び 受給者番号の設定について」の一部改正について 13.平成26年度山形県周産期医療協議会の開催に 中目副会長より、日本医師会常任理事から、難 病療養継続者である境界層該当者で、食事(生活) 療養に係る自己負担が全額免除になる者は、実施 機関番号「601」を設定することになるとの通知が ある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知す ることと決定。(本会ホームページ・会員メニュー 「新着文書」に掲載。) 中目副会長より、県周産期医療協議会長から、 標記開催案内がある旨説明があり、德永会長出席 することと決定。 8.平成27年度日本医師会生涯教育制度について 深尾常任理事より、日本医師会長から、標記通 知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通 知することと決定。 9.厚生労働省看護職員確保対策特別事業「母性 看護学、小児看護学及び母子看護実習に関する 調査」への協力のお願い 吉岡常任理事より、日本医師会常任理事から、 標記協力依頼がある旨説明があり、了知すること と決定。 10.平成26年度第2回山形県後発医薬品安心使用 促進協議会の開催について 3月16日㈪ あこや会館 ついて 3月24日㈫ 県自治会館 14.学校保健安全法施行規則の一部改正について 清治副会長より、日本医師会常任理事から、標 記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長 宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員 メニュー「新着文書」に掲載。) 15.山形県肝炎ウイルス検査医療機関委託事業実 施要領の一部改正について 清治副会長より、県健康福祉部長から、標記通 知がある旨説明があり、了知することと決定。 (本 会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。) 16.平成26年度働く世代の女性支援のためのがん 検診未受診者対策緊急支援事業の実施について 清治副会長より、日本医師会長から、一定の年 齢の者にクーポン券を送付して、がん検診の受診 を促進し早期発見・死亡者の減少を図るなど、標 記事業について通知がある旨説明があり、各郡市 地区医師会長宛通知することと決定。 (本会ホーム ページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。 ) 中條副会長より、県健康福祉部長から、標記開 催案内がある旨説明があり、中條副会長出席する ことと決定。 17.第41回山形県公衆衛生学会第3回運営委員会 「小児慢性特定疾病医療支援の給付に係る公費 11. の開催について 3月5日㈭ 県立保健医療大学 負担者番号及び受給者番号の設定について」の 一部改正等について 中條副会長より、日本医師会常任理事から、新 たな医療費助成制度の開始に伴い、標準負担額の 自己負担の有無が混在しないよう、700番台の実施 機関番号を付番することになるとの通知がある旨 説明があり、各郡市地区医師会長宛通知すること と決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着 文書」に掲載。) 12.「認知症の人の理解を深めるための啓発戦略の 開発に関する調査研究事業」 (平成26年度老人保 健健康増進等事業)に関するかかりつけ医の意 識調査のご協力依頼について 中目副会長より、日本医師会常任理事から、標 記協力依頼がある旨説明があり、了知することと 決定。 清治副会長より、県公衆衛生学会長から、標記 開催案内がある旨説明があり、德永会長出席する ことと決定。 18.感染症情報収集システムの導入について 清治副会長より、県教育委員会教育長から、標 記通知がある旨説明があり、了知することと決定。 19.データ入力による事後検証票作成について 大内常任理事より、県救急業務高度化推進協議 会長から、一定条件を満たすことを前提にデータ 入力による事後検証票の作成について承認され、 平成27年4月1日から運用を開始するとの通知が ある旨説明があり、了知することと決定。(本会 ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。 ) 32 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 「アナフィラキシーに対する自己注射が可能な 20. エピネフリン製剤使用に関するプロトコル」の 改定について 大内常任理事より、県救急業務高度化推進協議 会長から、標記通知がある旨説明があり、了知す ることと決定。(本会ホームページ・会員メニュー 「新着文書」に掲載。) 〔Ⅲ〕協議事項 1.第67回「保健文化賞」推薦候補者の依頼につ いて 中目副会長より、日本医師会長から、標記推薦 依頼がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛 通知することと決定。 2. 『第5回医療安全やまがたフォーラム』実行委 員会の開催について 3月13日㈮ 県看護協会館 中目副会長より、県臨床工学技士会長から、標 記開催案内がある旨説明があり、德永会長出席す ることと決定。 3. 「医師の職業倫理指針」に関するアンケート調 査の実施について 中目副会長より、日本医師会常任理事から、標 記依頼がある旨説明があり、回答は、中目副会長 に一任することと決定。 4.刑事施設の医療協議会の開催について 3月11日㈬ 山形刑務所庁舎 中目副会長より、山形刑務所長から、標記開催 案内がある旨説明があり、清治副会長出席するこ とと決定。 5.第5回ワークショップ「会員の倫理・資質向 上をめざして-都道府県医師会の取り組みおよ びケーススタディから学ぶ医の倫理」開催につ いて 4月30日㈭ 日本医師会館 中目副会長より、日本医師会長から、標記開催 案内がある旨説明があり、出席者については、中 目副会長に一任することと決定。 6.山形県医師会第132回臨時代議員会等について 全体日程 期日:平成27年3月7日㈯ 会場:山形国際ホテル 1 郡市地区医師会長会議 午後2時15分 5階 月山の間 2 第132回臨時代議員会 午後3時 3階 富士東の間 3 特別講演会 午後4時 3階 富士西の間 4 合同懇親会 午後6時 3階 富士東の間 中目副会長より、当日の役割について説明があ り、原案どおりと決定することとし、3の特別講 演会の参加はオープンとして、各郡市地区医師会 長宛通知することと決定。 7.都道府県医師会産業保健担当理事連絡協議会 の開催について 4月3日㈮ 日本医師会館他 齋藤( 忠) 常任理事より、日本医師会長から、標記 開催案内がある旨説明があり、齋藤( 忠) 常任理事、 神村理事がテレビ会議にて出席することと決定。 8.日本医師会認定産業医制度産業医学研修会の 申請書提出について 4月30日㈭ 山形ビッグウイング 5月21日㈭ 鶴岡地区医師会館 5月28日㈭ 最上広域交流センター「ゆめりあ」 齋藤( 忠) 常任理事より、山形産業保健総合支援セ ンター所長から、標記申請がある旨説明があり、 日本医師会へ申請することと決定。 9.平成27年度都道府県医師会医療関係者担当理 事連絡協議会の開催について 4月24日㈮ 日本医師会館 吉岡常任理事より、日本医師会長から、標記開 催案内がある旨説明があり、本会からは欠席する こととし、鶴岡地区医師会宛通知することと決定。 10.平成27年度山形県「看護の日」及び「看護週 間」事業の後援について 5月10日㈰~5月16日㈯ 中目副会長より、県看護協会長から、標記後援 依頼がある旨説明があり、了承することと決定。 11.山形県介護保険審査会専門調査員の推薦につ いて 中目副会長より、県健康福祉部長から、標記推 薦依頼がある旨説明があり、現専門調査員を再推 薦することと決定。 12.山形県障がい者施策推進協議会委員の推薦に ついて 中目副会長より、県健康福祉部長から、標記推 薦依頼がある旨説明があり、清治副会長を再推薦 することと決定。 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 13.母体保護法指定医師指定申請について 中目副会長より、1名の会員から申請依頼があ る旨説明があり、指定医師と認めることと決定。 14.感染症診査協議会の委員候補者の推薦について 清治副会長より、県健康福祉部長から、標記推 薦依頼がある旨説明があり、人選は清治副会長に 一任することと決定。 15.救急病院等の認定に関する意見の聴取について 医療法人篠田好生会 天童温泉篠田病院 大内常任理事より、県健康福祉部長から、上記 病院に係る照会がある旨説明があり、認定するこ とが適当である旨の意見を提出することと決定。 追 加 要 項 〔Ⅲ〕協議事項 1.第134回日本医師会臨時代議員会における代表 並びに個人質問について 中目副会長より、東北医師会連合会会長から、 標記通知がある旨説明があり、質問がある場合は、 事務局まで連絡することと決定。 2.山形県消防補償等組合非常勤職員公務災害補 償等認定委員会委員の推薦について 中目副会長より、県消防補償等組合長から、標 記推薦依頼がある旨説明があり、大内常任理事を 推薦することと決定。 3.平成27年度山形県保健看護功労者知事感謝状 贈呈候補者の推薦について 中目副会長より、鶴岡地区医師会長から、標記 候補者の推薦がある旨説明があり、県健康福祉部 宛推薦することと決定。 4.日本医師会認定産業医の認定申請(新規・更 新)について 齋藤( 忠) 常任理事より、6名の会員から新規申 請並びに12名の会員から更新申請がある旨説明が あり、日本医師会に申請することと決定。 5.消化器検診委員会 胃がん部会委員・大腸が ん部会委員の辞退・推薦について 解職 渡邊 清 委嘱 渡邊秀平 清治副会長より、鶴岡地区医師会長から、標記 通知がある旨説明があり、解職並びに委嘱するこ とと決定。 33 6.肝炎ウイルス検査の医療機関委託事業の実施 について 清治副会長より、県健康福祉部長から、標記委 託契約締結依頼がある旨説明があり、協力するこ とと決定。 7.日本医師会認定健康スポーツ医の認定申請(更 新)について 大内常任理事より、4名の会員から更新申請が ある旨説明があり、日本医師会に申請することと 決定。 8.感染症発生動向調査事業に係る届出指定機関 の推薦について 清治副会長より、県健康福祉部長から、定点医 療機関の辞退に伴い、標記推薦依頼がある旨説明 があり、南陽市東置賜郡医師会へ推薦依頼するこ とと決定。 9.その他 敢 「やまがた健康塾 懇談会」ご出席のお願い 3月9日㈪ ひろぜん 渡辺常任理事より、県読売会会長から、標記 開催案内がある旨説明があり、関係の役員が出 席することと決定。 〔Ⅳ〕医師連盟関係 1.協議事項 敢 推薦のお願い 中目委員長より、今井栄喜県議会議員から、 県議会議員選挙に係る推薦依頼がある旨説明が あり、推薦することと決定。 柑 ご推薦のお願い 中目委員長より、金沢忠一後援会連合会長か ら、県議会議員選挙候補者の金沢忠一氏への推 薦依頼がある旨説明があり、推薦することと決定。 桓 国家戦略特区における医学部新設問題につ いて 中目委員長より、日本医師連盟委員長から、 標記通知がある旨説明があり、本県選出の国会 議員に連絡することと決定。 34 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 第4回TV会議システム導入検討特別委員会 本会第4回TV会議システム導入検討特別委員 会は、去る1月28日㈬午後5時30分より県医師会 館役員室において開催された。 中目副会長より「これまで導入に向け検討をお こない徐々に構成も煮詰まってきたところである。 もう少し具体的に詰めていきたい。」との挨拶があ り、㈱日立システムズよりシステム構成等につい て説明を受け検討を行った。 斬出席者 委 員 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫 島貫 隆夫 斬要 項 1.情報発信システムの構成及び導入費用等につ いて 斬㈱日立システムズ林氏及び長井氏より、資料 を用いて説明。 主な概要は下記のとおりである。 ・1階役員室と2階会議室に Li f eSi zeExpr ess220 を設置。 ・2階には52インチ液晶テレビとTVラック、 1階には40インチの液晶テレビを設置しそ れぞれ増設用のマイクを付ける。 ・ルーターから1階役員室と2階会議室まで の LAN工事をおこなう。 ・Li f eSi zeUVCMul t i poi n(同時接続のため t のソフトウエア)、Li f eSi zeUVCCl ear Sea (デバイス利用のためのソフ ト ウ エ ア)を サーバーにインストールし、サーバー(Li f e )を日立システムズ Si zeUVC3350Ser ver データセンター(宮城県内)に設置。 ・PC、タブレット等がインターネット接続可 能であれば、TV会議に参加可能である。 ・初期導入費用は約950万円、保守費用は約 410万円となる。 斬システム構成及び見積額提示を受け協議を 行った結果、下記のとおり決定した。 ・提案構成では保守費用が高額であるため、 サ ーバーを本会に設置した場合で再度提 案をしてもらうことと決定。 第5回TV会議システム導入検討特別委員会 本会第5回TV会議システム導入検討特別委員 会は、去る2月25日㈬午後3時より県医師会館2 階会議室において開催された。 清治副会長より「前回見積りをもらったが保守、 維持費用が高額であった。サーバーの設置場所等 を含め再度見積りを出してもらったのでよろしく 検討をお願いしたい。」との挨拶があり、㈱日立シ ステムズより見積内容について説明を受け検討を 行った。 斬出席者 委 員 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫 島貫 隆夫、深尾 彰、渡辺 眞史 斬要 項 1.情報発信システムの導入費用等について 斬㈱日立システムズ林氏及び長井氏より、見積 資料を用いて説明。 主な概要は右記のとおりである。 ・サーバーを外部設置とした場合と本会内に 設置した場合の見積額等についての説明。 ・本会内にサーバーを設置した場合は、空調 機付サーバーラック及びラック搬入、設置 工事費用が発生する。 ・5年 間 の ト ー タ ル 費 用 で 比 較 す る と 665, 000円の違いである。 斬見積額提示を受け協議を行った結果、下記の とおり決定した。 ・本会内サーバー設置場所の確保、室温管理、 サーバー維持管理に係る人員等を考慮する とサーバーは外部設置とする。 ・初期導入の際の機器端末は1階役員室のみ に設置し、利用頻度等を踏まえて必要な際 に増設することとする。 ・会議招集費用とTV会議システム参加とし た場合の費用差額の試算をおこなってみる。 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 斬2月 2日 PTSD対策専門研修事業「大規 模災害対策コース」がアルカディア市ヶ谷私 学会館で開催され、大内常任理事出席。 〃 平成27年度介護報酬改定率につい 斬 て、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 「地域医療介護総合確保基金」を充 斬 介護分) 、各郡市地 てて実施する事業について( 区医師会長宛通知。 〃 「介護予防・日常生活支援総合事業 斬 ガイドライン案」についてのQ&A【平成27 年1月9日版】を、各郡市地区医師会長宛送付。 斬 〃 「介護給付費請求書等の記載要領 について等の一部改正について」及び「難病の 患者に対する医療等に関する法律施行令及び 難病の患者に対する医療等に関する法律施行 規則」の公布について」を、各郡市地区医師会 長宛送付。 〃 平成27年度介護報酬改定に向けた 斬 社会保障審議会介護給付費分科会における審 議報告を、各郡市地区医師会長宛送付。 〃 永年勤続役員の調査報告のお願い 斬 について、各郡市地区医師会長宛通知。 3日 第2回山形大学顧問会議が山形大 斬 学事務局で開催され、德永会長出席。 〃 会報編集会議を県医師会館他で 斬 開催。 5日 第3回在宅輸血に関する調査委員 斬 会が県赤十字血液センターで開催され、大内 常任理事出席。 〃 国民生活安全対策委員会が日本医 斬 師会館で開催され、神村理事出席。 6日 第3回地域医療対策委員会が日本 斬 医師会館で開催され、中目副会長出席。 〃 寒河江市西村山郡医師会並びに成 斬 人病検査センター役員等の合同新年会が吉本 旅館で開催され、德永会長出席。 〃 第29回 日 本 医 学 会 総 会2015関 西 斬 事前参加登録期間の延長のお知らせについて、 各郡市地区医師会長宛通知。 7日 ドクターヘリ活動報告会が県高度 斬 技術研究開発センターで開催され、大内常任 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 35 理事出席。 10日 第9回常任理事会を県医師会館で 開催。 〃 平成27年度地域医療介護総合確保 基金に関する打合せ会が県医師会館で開催さ れ、中目副会長、大内・吉岡常任理事出席。 12日 第3回予防接種・感染症危機管理 対策委員会が日本医師会館で開催され、三條 理事出席。 〃 死因究明に関する大阪大学大学院 「科目等履修生高度プログラム」募集のご案内 について、各郡市地区医師会長宛通知。 13日 東北医師会連合会各県会長会議が ホテルメトロポリタン仙台で開催され、德永 会長出席。 〃 日本医師会認定産業医制度実施に 当たっての留意事項について、各郡市地区医 師会長宛通知。 〃 「女性医師のさらなる活躍を応援 する懇談会」報告書の公表について、各郡市 地区医師会長宛通知。 〃 「介護予防・日常生活支援総合事業 ガイドライン案」についてのQ&A【平成27 年2月4日版】を、各郡市地区医師会長宛送付。 〃 来年度の地域医療介護総合確保基 金について、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 平成26年度補正予算における医政 局所管事業の事業計画及び交付申請の提出に ついて、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 「やまがた長寿安心プラン( 案) 」 山 ( 第7次) ・山形県介護保 形県老人保健福祉計画( 第6次) に対するパブリッ 険事業支援計画( ) ク・コメントの実施について、各郡市地区医 師会長宛通知。 〃 特定疾患治療研究事業実施要綱の 一部改正について、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 聴覚障害の認定方法の見直しに関 する周知について、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 国民医療を守るための国民運動に ついて、各郡市地区医師会長宛通知。 36 斬 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 〃 厚生労働省「疑義解釈資料の送付 について(その12)」を、各郡市地区医師会長 宛送付。 〃 山形県保健看護功労者知事感謝状 斬 贈呈者の推薦依頼について、各郡市地区医師 会長宛通知。 日本医師会医療情報システム協議 斬 14〜15日 会が日本医師会館で開催され、清治副会長、 島貫・渡辺常任理事出席。 斬 17日 山形県歯科保健医療推進協議会が 県自治会館で開催され、吉岡常任理事出席。 〃 山形県献血推進協議会が県測量設 斬 計業協会で開催され、德永会長出席。 〃 子ども予防接種週間について、各 斬 郡市地区医師会長宛通知。 斬 19日 地域医療介護総合確保基金関係団 体打ち合わせ会議が県医師会館で開催され、 中目・清治副会長出席。 〃 子どもに対する定期予防接種につ 斬 いて、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 高齢者の肺炎球菌感染症予防接種 斬 の広域化について、各郡市地区医師会長宛通知。 斬 20日 病院委員会が日本医師会館で開催 され、島貫常任理事出席。 斬 22日 母子保健講習会が日本医師会館で 開催され、清治副会長、渡辺常任理事、神村・ 三條理事出席。 斬 23日 喫煙意識調査について、各郡市地 区医師会長宛通知。 斬 24日 山形県医師会第132回臨時代議員 会関係資料を各郡市地区医師会長宛送付。 斬 25日 第13回全理事会を県医師会館ほか で開催。 〃 テレビ会議システム導入検討特別 斬 委員会を県医師会館で開催。 〃 県の新年度施策についての説明会 斬 が県医師会館で開催され、德永会長ほか役員 出席。 〃 きらやか銀行との懇談会がホテル 斬 メトロポリタン山形で開催され、德永会長、 中目・清治・中條副会長出席。 斬 26日 平成26年度死体検案研修会が日本 医師会館で開催され、中條副会長出席。 斬 27日 平成26年度女性医師支援事業連絡 協議会が日本医師会館で開催され、島貫常任 理事、神村理事出席。 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 〃 平成26年度都道府県医師会事務局 長連絡会が日本医師会館で開催され、松本事 務局次長出席。 〃 平成27年度「日本医師会生涯教育 制度」実施要綱について、各郡市地区医師会 長宛通知。 〃 「日本医師会生涯教育制度のご案 内」 (パンフレット)を、各郡市地区医師会長 宛送付。 〃 「郡市区等医師会 開業医会員に係 る実態等調査」への協力について、各郡市地 区医師会長宛通知。 〃 第29回 日 本 医 学 会 総 会2015関 西 事前参加登録期間の再延長のお知らせについ て、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 「小児慢性特定疾病医療支援の給 付に係る公費負担者番号及び受給者番号の設 定について」の一部改正等について、各郡市 地区医師会長宛通知。 〃 「難病の患者に対する医療等に関 する法律に基づく特定医療の給付に係る公費 負担者番号及び受給者番号の設定について」 の一部改正について、各郡市地区医師会長宛 通知。 〃 改正された診断書の添付の義務付 け制度の円滑な運用への協力について、各郡 市地区医師会長宛通知。 〃 特定疾患治療研究事業実施要綱等 の一部改正について、各郡市地区医師会長宛 通知。 〃 第67回「保健文化賞」推薦候補者 の依頼について、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 平成26年度補正予算医政局所管事 業 実施要綱及び交付要綱を、各郡市地区医師 会長宛送付。 〃 学校保健安全法施行規則の一部改 正について、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 平成26年度働く世代の女性支援の ためのがん検診未受診者対策緊急支援事業の 実施について、各郡市地区医師会長宛通知。 28日 日医生涯教育協力講座・糖尿病研 修会を山形国際ホテルで開催。 〃 平成26年度学校保健講習会が日本 医師会館で開催され、清治・中條副会長出席。 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 37 会 員 異 動 2月28日現在会員数 1, 618名 A会員 697名 B会員 921名 C会員 0名 準会員 123名 ○ 会 員 訃 報 死亡月日 2月4日 2月7日 2月13日 2月16日 ○ 入 月 日 2.1 12.1 12. 26 2.1 〃 2.4 2. 27 月 日 12. 31 2.4 2. 15 2. 23 2. 28 〃 享 年 83歳 94歳 89歳 86歳 会員区分 B 氏 名 渡 邊 秀 平 備 考 会員区分 B→A B A A B→A B 氏 名 三 浦 歩 遠 藤 栄 一 吉 田 信 渡 邊 清 宮 脇 元 彦 佐 藤 明 備 考 会員区分変更 施設異動 法人化 現住所変更 会員区分変更 現住所変更 会員区分 B A B A B B 氏 名 三 浦 啓 己 佐 藤 明 遠 藤 広 和 岡 本 治 通 青 木 倉 揚 野 口 健 一 備 考 動 郡市地区医師会 北 村 山 地 区 鶴 岡 地 区 新 庄 市 最 上 郡 鶴 岡 地 区 天童市東村山郡 山 形 市 ○ 退 郡 市 市 郡 氏 名 宮 脇 法 親 島 貫 太 吉 藤 倉 よ し 茂 木 八 重 子 会 郡市地区医師会 鶴 岡 地 区 ○ 異 月 日 天 米 山 南 郡市地区医師会 童 市 東 村 山 沢 形 陽 市 東 置 賜 会 郡市地区医師会 米 沢 市 新 庄 市 最 上 郡 酒田地区医師会十全堂 酒田地区医師会十全堂 山 形 大 学 酒田地区医師会十全堂 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 38 医師国保だより 平成26年11月分の保険給付費の状況 本組合被保険者にかかる11月分の療養諸費及びその他の諸給付については、次のとおりです。 1.療養諸費 11月分の療養諸費の状況は、組合負担額で入院6, 745千円、入院外7, 849千円、歯科2, 263千円、診療費合計 で16, 858千円となりました。平成26年度組合負担額の前年度同期比では入院48. 98%増、入院外5. 52%減、歯 科0. 95%減、診療費計で13. 56%増で推移しています。 一方、調剤は12. 25%増となっています。 療養諸費 区 分 件数 第1種 入 院 医 組合員 入院外 第 2 種 入 院 組 合 員 科 及 び 世 帯 員 入院外 計 歯 第1種組合員 第2種組合員 科 計 調 剤 入院時食事療養費 訪 問 看 護 療 養 費 移 送 費 療 養 諸 費 合 計 本 年 度 累 計 前 年 度 同 期 比 日数 費 用 額 円 8 219 15 717 959 91 246 337 500 22 20 0 1, 816 15, 022 99. 4 (枚数) (回数) 57 299 238 980 1, 574 139 382 521 ( 572) ( 733) - 一 部 負 担 金 他 薬剤一部負担金 負 組合負担額 2, 695, 820 3, 676, 660 6, 714, 480 7, 464, 940 20, 551, 900 908, 520 2, 302, 530 3, 211, 050 7, 415, 030 482, 750 110, 325 0 31, 771, 055 293, 496, 538 112. 9 円 円 円 1, 989, 097 706, 723 2, 576, 730 1, 070, 295 4, 756, 365 1, 744, 035 5, 272, 486 1, 990, 802 14, 594, 678 5, 511, 855 636, 506 271, 229 1, 626, 355 599, 662 2, 262, 861 870, 891 5, 227, 158 1, 775, 715 296, 670 163, 460 77, 226 33, 099 0 0 22, 458, 593 8, 355, 020 207, 474, 310 77, 894, 754 113. 4 112. 1 2.その他組合の諸給付 11月分のその他の諸給付は、高額療養費23件 2, 710, 396円、傷病手当金6件680, 000円を給付し ました。 担 0 0 0 0 0 0 0 0 0 - 法 1 件 当 り 1 人 当 り 額 費 用 額 費 用 額 円 0 29, 635 214, 080 201, 652 445, 367 785 76, 513 77, 298 412, 157 22, 620 0 0 957, 442 8, 127, 474 107. 7 円 336, 978 16, 788 447, 632 10, 411 21, 431 9, 984 9, 360 9, 528 14, 830 21, 943 0 5, 516 0 17, 495 19, 538 113. 6 その他組合の諸給付 種 別 件 数 金 額 備 考 円 高 額 療 養 費 23 2, 710, 396 出産育児一時金 - - 葬 費 - - 傷 病 手 当 金 6 合 祭 計 29 680, 000 第1種組合員3人 3, 390, 396 円 4, 471 6, 097 4, 006 4, 454 9, 018 1, 507 1, 374 1, 409 3, 254 212 0 48 0 13, 941 127, 386 115. 5 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 3.保険給付費支払額の状況 11月分の保険給付費は25, 849千円で、前年に比 べ714千円の増加となりました。 平成26年度 保険給付費支払額の状況 32,293 28,078 29,783 27,842 30,319 25,849 4.共済会の諸給付金の状況 11月分の共済会の諸給付は、傷病見舞金6件 680, 000円、死亡弔慰金2件600, 000円、生存退会 給付金1件200, 000円を給付しました。 共済会の諸給付金の状況 平成25年度 平成26年度 25年度実績月平均 26年度当初予算月平均 30,265 30,725 39 28,355 27,654 種 別 件数 金額 備 考 円 傷 病 見 舞 金 6 傷 病 給 付 金 - 死 亡 弔 慰 金 2 出 産 給 付 金 - - 介 護 手 当 金 - - 高齢者褒賞給付金 - 生存退会給付金 1 合 9 計 680, 000 会員3人 600, 000 会員2人 200, 000 会員1人 1, 480, 000 〜お知らせ〜 ◎社会保険等へ加入しましたら医師国保への届出が必要となります お子さまの就職等により他健康保険に加入した場合には、医師国保を脱退する(資格喪失)届出が必要とな ります。 医師国保の被保険者証(原本)と、新しい保険証のコピーをご準備の上、医師国保または所属市郡地区医師 会にて手続きをおとりください。 未手続の場合には、二重加入の状態となり二つの健康保険に保険料を納付し続けることになりますので、お 早目に手続きをお願いします。 ご不明な点につきましては医師国保までお問い合わせください。 40 山形県医師会会報 平成27年3月 第763号 編 集 後 記 3月7日に第132回臨時代議員会が開催され、皆 ている。アベノミクス信奉者で新自由主義的論調 様のご協力のもと滞りなく進められ、来年度の予 の日本経済新聞はアベノミクスの功績を論じ、一 算が成立しました。執行部一丸となって、予算に 方、反安倍急先鋒の朝日新聞は地方にはアベノミ 裏打ちされた来年度の諸事業を完遂すべく努力す クスの効果は波及してないとか、トリクルダウン (大企業が収益を上げればそれが中小企業に波及 る所存です。 この臨時代議員会のあとに、日本医師会の今村 する、あるいは一部の富裕層が富を得れば得るほ 聡副会長による特別講演「日本医師会の医療政策」 ど、それが下位に流れていき社会全体が裕福にな が開催された。県医師会には、日本医師会と会員 るという理論)は起こりえないと断じて、アベノ の先生方との橋渡しの役目があり、日頃、なじみ ミクスの罪の方ばかりを論じている。しかし、都 の薄い日本医師会の活動状況を会員の先生方に 市部だけではあるが、日本経済が着実に回復して 知っていただくいい機会と判断し、今回の企画と いるのも事実である。デフレという言葉は新聞紙 なった。控除対象外消費税、地域医療と介護、地 上から消え去った感さえある。 域医師会の役割等現在、我々が直面する課題、問 日本の今後の医療は、特区、ホールディング、 題について、わかりやすく解説していただき、我々 医療費支出削減等と、経済の観点、景気回復を前 の医療環境の改善のために難攻不落な財務省、厚 提として語られることが多くなっている。過度な 労省、自民党本部と渡り合う日本医師会の執行部 新自由主義的な経済中心の医療改革に真正面から の一端を垣間見ることができた。質問も出され活 立ち向かう団体のひとつが日本医師会であり、そ 発な討議も行われ、時間延長の盛会となった。 の意味からも今回の今村副会長の講演は意義深い 目を外に転じると、日本経済は株価は2万円台に ものであった。 (中目千之) せまっているし、円安は1ドル120円の攻防となっ 平成27年3月5日 印刷 平成27年3月10日 発行 山 形 県 医 師 会 会 報 第763号 ¥ 540 本会会誌の誌代540円は、 山形県医師 発 行 者 德 永 正 靱 編 集 委 員 中 目 千 之 〃 〃 〃 清 治 邦 夫 中 條 明 夫 渡 辺 眞 史 山形県医師会 会会費賦課微収規程第2条別表に定め 発 行 所 一般社団法人 2473 山形市松栄一丁目6番73号 〒990TEL023-666-5200 FAX023-647-7757 る会費の中に含まれる。 印 刷 所 ㈱ 誠 文 堂 印 山形市本町一丁目7番50号 刷
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