製品紹介……① 全身用X線CT診断装置 日立が国産初の頭部診断用CTを誕生させて40 年。以来、 CTには 「確かな診断能」 、 「高スループット」 、 「優れた操作性」 、 「被検者へのやさしさ」 、 「コンパクトで高い設置性」など実に さまざまな機能が高いレベルで求められています。Supria ※ Grandeはそれらの機能に応えるべく開発した64 列 CTです。 限りなく大きな可能性を、考えうる限り小さなボディに凝縮 しました。 ●主な特長 1.ハイパフォーマンス 装置外観図 Supria Grandeは64 列 CTのポテンシャルを生かしきる 高速、高画質を提供します。40mm幅の検出器と日立独 自の再構成アルゴリズムCORE法により、ピッチ1.58で の高速撮影を実現しました。このため、胸部 32cmを4.5 秒、胸腹部 57cmを7.5 秒で撮影が可能です。姿勢を保 つのが困難な方や長い息止めが困難な方の負担を低減す ることができます。また、16 列のCT装置では困難であっ たサブミリでの高速全身撮影が可能となりました。1回の 息止め (14 秒程度) で110cm程度の高精細撮影が可能で す。広範囲かつ高精細なMPR画像の描出がルーチン検査 画像欠損例 再演算例 FOV常時最大500mmデータ収集 で可能になります。 2.再撮影を回避する技術 スキャン時に設定したFOV (Field of View) に関わらず、 常時最大FOV (500mm) のデータを収集し、保存します。 例えば、円背被検者の撮影では、スキャン時に設定した FOVから逸脱した場合でも、最大FOV内であれば再撮影 なしに再演算だけで欠損部分を回復することが可能です。 また、体動補正技術を用いることで、姿勢を保つのが困 難な方のモーションアーチファクトを再撮影なしに低減 することが可能です。 OFF ON BGC−体動によるアーチファクト補正− 3.高い設置性 2.80m 64 列 CT装置でありながら16 列 CT装置と同等 (当社比) の筐体サイズを実現しました。また、ガントリ、寝台、操 作卓だけの 3 ユニット構成*で、検査室のスペースを有効 活用できます。標準寝台との組み合わせでは、最小12m2 (4.28m×2.80m)の検査室に設 置でき、電源容量は 4.28m 75/50kVAを採用しているので、既設設備の更新工事が 容易になります。 * 入力電源電圧が400Vの場合はシステムトランス (オプション) の組み合 わせが必要です。 ※ Supriaは株式会社日立メディコの登録商標です。 48 〈MEDIX VOL.62〉 ガントリ、寝台、操作卓の 3 ユニット構成
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