平成 27 年6月 11 日 法令および定款に基づくインターネット開示事項 連結注記表 個別注記表 第 22 期(平成 25 年 11 月1日から平成 27 年3月 31 日まで) 株式会社京王ズホールディングス 「連結計算書類の連結注記表」および「計算書類の個別注記表」に つきましては、法令および当社定款第 16 条の規定に基づき、イ ンターネット上の当社ウェブサイトに掲載することにより、ご提供 しております( http://www.keiozu.co.jp/index.html )。 1 連結注記表 継続企業の前提に関する注記 該当事項はありません。 連結計算書類作成のための基本となる重要な事項に関する注記等 1.連結計算書類作成のための基本となる重要な事項に関する注記等 (1) 連結子会社の数および主要な連結子会社の名称 連 結 子 会 社 の 数 …………… 8社 連結子会社の名称 …………… 株式会社京王ズコミュニケーション 株式会社IJT 株式会社ハーツライフサポート 株式会社ノーブルコミュニケーション 株式会社京王ズSeed 株式会社京王ズFORCITE 株式会社京王ズライフクオリティ 株式会社レジャー・ワン (2) 主要な非連結子会社の名称等 該当事項はありません。 (3) 議決権の過半数を自己の計算において所有している会社等を子会社としなかっ た会社等の名称等 該当事項はありません。 (4) 支配が一時的であることと認められること等により、連結の範囲から除かれた 子会社の財産または損益に関する事項 該当事項はありません。 2 2.持分法の適用に関する事項 (1) 持分法を適用した非連結子会社または関連会社の数および主要な会社等の名称 該当事項はありません。 (2) 持分法を適用しない非連結子会社または関連会社の名称等 該当事項はありません。 (3) 議決権の 100 分の 20 以上 100 分の 50 以下を自己の計算において所有している 会社等のうち関連会社としなかった会社等の名称等 該当事項はありません。 (4) 持分法の適用の手続について特に記載すべき事項 該当事項はありません。 3.連結子会社の事業年度等に関する事項 当社および連結子会社(株式会社ノーブルコミュニケーション、株式会社レジャー・ ワンを除きます。)の従来の決算日は 10 月 31 日でありましたが、平成 26 年7月 29 日 付の各社臨時株主総会の決議によって、当連結会計年度から決算日を3月 31 日にしてお ります。 また、株式会社レジャー・ワンの従来の決算日は 12 月 31 日でありましたが、同様に 決算日を3月 31 日に変更しております。なお、株式会社ノーブルコミュニケーションの 決算日は従来どおり3月 31 日となります。 そのため、当連結会計年度から当社および連結子会社の決算日は3月 31 日に統一され ることとなりました。 4.会計処理基準に関する事項 (1) 重要な資産の評価基準および評価方法 ① その他有価証券 時価のあるもの …………… 期末日の市場価格等に基づく時価法(評 価差額は、全部純資産直入法により処理 し、売却原価は移動平均法により算定) 時価のないもの …………… 移動平均法による原価法 ② たな卸資産 商 品 …………… 移動平均法による原価法(収益性の低 下による簿価切下げの方法) 3 (2) ① ② 重要な減価償却資産の減価償却の方法 有 形 固 定 資 産 …………… (リース資産を除く) 無 形 固 定 資 産 (リース資産を除く) ③ リ ー ス 資 産 ④ 長 期 前 払 費 用 …………… …………… …………… 4 定率法 なお、平成 10 年4月1日以降取得し た建物(建物附属設備は除く)につ いては定額法 ただし、取得価額 10 万円以上 20 万 円未満の少額減価償却資産について は、3年間均等償却と同一の基準に よっております。 また、耐用年数および残存価額につ いては、法人税法に規定する方法と 同一の基準によっております。 ただし、事業用定期借地権契約によ る借地上の建物については、耐用年 数を借地期間、残存価額を零として おります。 また、平成 19 年3月 31 日以前に取 得したものについては、償却可能限 度額まで償却が終了した翌年から5 年間で均等償却する方法によってお ります。 定額法 なお、償却年数については、法人税 法に規定する方法と同一の基準によ っております。 ただし、自社利用のソフトウェアに ついては、社内における利用可能期 間(5年)に基づいております 所有権移転外ファイナンス・リース 取引に係るリース資産は、リース期 間を耐用年数とし、残存価額を零と して算定する定額法によっておりま す。 なお、リース取引開始日が平成 20 年 10 月 31 日以前の所有権移転外ファイ ナンス・リース取引については、引 き続き通常の賃貸借取引に係る方法 に準じた会計処理によっておりま す。 均等償却 なお、償却期間については、法人税 法に規定する方法と同一の基準によ っております。 (3) ① 重要な引当金の計上基準 貸 倒 引 当 金 与 引 当 …………… ② 賞 金 …………… ③ 役 員 賞 与 引 当 金 …………… ④ 不正関連損失引当金 …………… 債権の貸倒れによる損失に備えるた め、一般債権については貸倒実績率 により、貸倒懸念債権等特定の債権 については、個別に回収可能性を検 討し、回収不能見込額を計上してお ります。 従業員へ支給する賞与の支出に備え るため、支給見込額に基づき計上し ております。 当社は役員賞与の支出に備えて、当 連結会計年度における支給見込額に 基づき計上しております。 当社は過年度にわたる不適正な取引 および会計処理に関して発生が見込 まれる費用を計上しております。 (4) 重要な外貨建の資産または負債の本邦通貨への換算の基準 外貨建金銭債権債務 …………… 連結決算日の直物為替相場により円 貨に換算し、換算差額は損益として 処理しております。 (5) ① その他の連結計算書類作成のための重要な事項 繰延資産の処理方法 社 債 発 行 費 …………… 5年間で均等償却 ② 消費税等の会計処理 …………… ③ のれんの償却に関する事項 …………… ④ 連結納税制度の適用 …………… 5 消費税および地方消費税の会計処理 は、税抜き方式によっており、控除 対象外消費税等は、当連結会計年度 の費用として処理しております。 のれんの償却については、20 年以内 の合理的な期間で均等償却を行って おります。 連結納税制度を適用しております。 表示方法の変更に関する注記 (連結貸借対照表) 前連結会計年度において、投資その他の資産の「株主及び株主保有会社に対する金銭 債権」と区分掲記しておりましたが、当社との関係性がなくなったため、当連結会計年 度より、投資その他の資産の「当社元役員および元役員保有会社に対する金銭債権」と 表示しております。 (連結損益計算書) 当連結会計年度において、特別損失の明瞭性を高める観点から表示科目の見直しを行 い「不正関連損失引当金繰入」及び「不明支出金損失」と表示しております。 誤謬の訂正に関する注記 (1) 誤謬の内容 (平成 26 年 12 月2日付で発覚した会計処理に関する疑義) 当社は、外部機関から平成 26 年 12 月2日付で役員報酬、賞与などの名目で支出され た金員の会計処理と実態が相違している疑いがあるなどの会計処理に関する疑義(以下 「本件疑義」といいます。)の指摘がなされたことを踏まえ、社内調査委員会を設置し たうえで、平成 23 年 10 月期決算から平成 27 年3月期第3四半期決算までの各会計期間 (以下「対象期間」といいます。)の本件疑義についての調査を委嘱しておりました。 その後、当社は、社内調査委員会の調査結果を受け、当該調査結果を確認・精査した 結果、元役員らに対する損害賠償請求権などの放棄を除く本件疑義に関して、対象期間 の決算を訂正すべき事実の存在が認められたため、対象期間に関する決算を訂正するこ とが適当と判断いたしました。また、社内調査委員会の調査に並行して社内調査を行っ た過程において、本件疑義に含まれないものの、当社保有の投資有価証券評価損の計上 時期およびその額が誤っておりましたので、併せて訂正を行うことにいたしました。 そして、対象期間内に提出された有価証券報告書等の訂正報告書は既に提出済みであ り、この訂正内容を反映させるため、当連結会計年度の期首の利益剰余金の額を減少さ せております。 なお、連結損益計算書上においては、過年度の不適切な取引および会計処理に係る過 年度決算訂正額を「不明支出金損失」として計上するとともに、「不正関連損失引当金」 において過年度の不適切な取引および会計処理の訂正に伴って当社が被る損失に係る引 当てを計上しております。 6 (テレマーケティング事業会社2社の売上、費用等の計上に関する疑義について) 当社は、社内調査を経て平成 27 年3月 31 日付で設置しました第三者委員会による調 査の結果、平成 21 年 10 月期以降の当社の連結子会社である株式会社ノーブルコミュニ ケーションおよび株式会社IJTの2社間の売上、費用の計上等に係る会計処理の一部 が不適切であったことが判明いたしました。 この会計処理に関する訂正は、当社連結決算に与える影響が軽微なため、過年度決算 報告書の訂正は行わず、この訂正内容を反映させるため、当連結会計年度の期首の利益 剰余金の額を減少させております。 (2) 当連結会計年度の期首における純資産額に対する影響 「連結株主資本等変動計算書」の「過年度決算の訂正による累積的影響額」に記載 のとおり、当連結会計年度の利益剰余金の期首残高に対して 276,820 千円の減少をも たらしております。 7 連結貸借対照表に関する注記 減価償却累計額 397,867 千円 連結損益計算書に関する注記 該当事項はありません。 連結株主資本等変動計算書に関する注記 1.発行済株式に関する事項 株式の種類 当連結会計年度期首 普通株式(株) 増 加 5,614,600 減 少 ― 当連結会計年度末 ― 5,614,600 2.自己株式に関する事項 株式の種類 当連結会計年度期首 普通株式(株) 増 118,500 加 150 減 少 当連結会計年度末 ― 118,650 (注)変動事由の概要 単元未満株式の買取りによる増加 150 株 3.新株予約権に関する事項 該当事項はありません。 4.配当に関する事項 (1) 配当金支払額 決議 平成 26 年1月 24 日 定 時 株 主 総 会 (2) 株式の種類 普通株式 配当金の 1株あたり 総額(千円) 配当額(円) 27,480 5 基準日 効力発生日 平成 25 年 10 月 31 日 平 成 2 6 年 1 月 2 7 日 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計 年度となるもの 該当事項はありません。 8 金融商品に関する注記 1.金融商品の状況に関する事項 (1) 金融商品に対する取組方針 当社グループは、資金運用については預金等の安全性の高い金融資産で運用 し、資金調達については主に金融機関等および親会社からの借入れにより資金を 調達しております。 (2) 金融商品の内容および当該金融商品に係るリスク 営業債権である売掛金は、キャリアの信用リスクに晒されております。 投資有価証券は、取引企業の株式であり、市場価格の変動リスクに晒されて おります。 当社元役員および元役員保有会社に対する金銭債権があり、元役員および元 役員保有会社の信用リスクに晒されております。 敷金および保証金並びに長期貸付金は、主に移動体通信店舗事業の店舗出店 にかかるものであり、差入の信用リスクに晒されております。 営業債務である買掛金および未払金は、すべて1年以内の支払期日でありま す。 借入金および社債は、設備投資および運転資金の調達を目的としたものであ り、最終返済は決算日後、最長で2年3か月後であります。 (3) 金融商品に係るリスク管理体制 ① 信用リスク(取引先の契約不履行等に係るリスク)の管理 当社グループは、経理規程に従い取引相手ごとに期日および残高を管理する とともに、財務状況等の悪化等による回収懸念の早期把握および軽減を図って おります。 ② 市場リスク(為替や金利等の変動リスク)の管理 当社グループは、借入金にかかる支払金利の変動リスクを回避するために、 主に固定金利による借入れをしております。 投資有価証券については、定期的に時価や発行体(取引先企業)の財務状況 等を把握し、また、取引先企業との関係を勘案して保有状況を継続的に見直し ております。 ③ 資金調達に係る流動性リスク(支払期日に支払いを実行できなくなるリスク) の管理 当社グループでは、各部署からの報告に基づいて担当部署が適時に資金繰計 画を作成・更新するとともに、手元流動性の維持等により流動性リスクを管理 しております。 9 (4) 金融商品の時価等に関する事項についての補足説明 金融商品の時価には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場合に は合理的に算定された価額が含まれております。当該価額の算定においては変 動要因を織り込んでいるため、異なる前提条件等を採用することにより、当該 価額が変動することもあります。 2.金融商品の時価に関する事項 平成 27 年3月 31 日における連結貸借対照表計上額、時価およびこれらの差額につ いては、次のとおりであります。なお、時価を把握することが極めて困難と認められ るものは含まれておりません。 連結貸借対照表計上 時価(千円) 差額(千円) 額(千円) (1) 現金および預金 689,751 689,751 ― (2) 売掛金 1,711,759 1,711,759 ― (3) 長期貸付金 10,354 10,837 483 (4) 当社元役員およ 630,536 ― ― び元役員保有会 社に対する金銭 債権 貸倒引当金 630,536 ― ― ― ― ― 資産計 2,411,864 2,412,348 483 (1) 買掛金 1,522,117 1,522,117 ― (2) 短期借入金 330,000 330,000 ― (3) 1年内返済予定 58,536 58,536 ― の長期借入金 (4) 長期借入金 87,804 87,889 84 (5) 未払金 211,210 211,210 ― 負債計 2,209,669 2,209,753 84 10 (注 1) 金融商品の時価の算法方法 資 産 (1) 現金および預金並びに(2) 売掛金 これらは短期間で決済されるものであるため、時価は帳簿価額と近似してい ることから、当該帳簿価額によっております。 (2) 長期貸付金 これらの時価については、同様の新規貸付を行った場合に想定される利率で 割り引いて算定する方法によっております。 負 債 (1) 買掛金、(2) 短期借入金、(3) 1 年内返済予定の長期借入金および(5) 未払金 これらは短期間で決済されるものであるため、時価は帳簿価額と近似してい ることから、当該帳簿価額によっております。 (4) 長期借入金 これらの時価については、元利金の合計額をもとに、新規借入を行った場合 に想定される利率でこれを割り引いて算定する方法によっております。 (注 2) 時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品 区 分 連結貸借対照表計上額 敷金および保証金 183,413 千円 これらについては、市場価格がなく、時価を把握することが極めて困難と認め られるため、時価等開示の対象とはしておりません。 11 (注3) 金銭債権の連結決算日後の返済予定額 1年超 1年内 5年内 現金および預金(千円) 689,751 ― 5年超 10 年内 ― 10 年超 ― 売掛金(千円) 1,711,759 ― ― ― 合計 2,401,510 ― ― ― 当社元役員および元役員保有会社に対する金銭債権については、償還予定額 が見込めないため、上表には含めておりません。 (注4)長期借入金の連結決算日後の返済予定額 1年超 2年超 1年内 2年内 3年内 長期借入金 58,536 58,536 29,268 (千円) 合計 58,536 58,536 29,268 12 3年超 4年内 ― 4年超 5年内 ― ― ― 5年超 ― ― 賃貸等不動産に関する注記 当社グループは、宮城県において、賃貸用の店舗(土地を含む。)および遊休の土地 等を有しておりました。 当連結会計年度における当該賃貸等不動産に関する賃貸損益は 7,590 千円(賃貸収入は 売上高に、賃貸費用は売上原価並びに販売費および一般管理費に計上)、営業外費用は 11,541 千円、固定資産の減損損失は 61,455 千円(特別損失に計上) 、であります。 また、当連結会計年度をもって、当社の所有する賃貸等不動産は全て売却いたしました。 これに伴い、固定資産売却益として 103,058 千円(特別利益として計上)、固定資産売却 損として 9,232 千円(特別損失に計上)が発生しております。 なお、当該賃貸等不動産の連結貸借対照表計上額、当期増減額および時価は、次の とおりであります。 連結貸借対照表計上額 当期末の時価 当期首残高 634,145 千円 (注) 当期増減額 当期末残高 △634,145 千円 - - 当期増減額のうち、主な減少額は減損損失の計上(61,455 千円)および固定 資産の売却(570,719 千円)であります。 13 1株当たり情報に関する注記 1.1株当たり純資産額 2.1株当たり当期純損失 3.算定上の根拠 (1) 1株当たり純資産額 連結貸借対照表の純資産の部の合計額 普通株式に係る純資産額 普通株式の発行済株式数 1株当たり純資産額の算定に用いられた 普通株式の数 (2) 1株当たり当期純損失 当期純損失 普通株主に帰属しない金額 普通株式に係る当期純損失 普通株式の期中平均株式数 170 円 27 銭 222 円 80 銭 1,041,571 千円 935,816 千円 5,614,600 株 5,495,950 株 1,224,523 千円 ― 1,224,523 千円 5,496,057 株 重要な後発事象に関する注記 1.移動体通信事業の運営会社の分社化について 当社の連結子会社である株式会社京王ズコミュニケーション(以下「KC」といいま す。)は、従来から、キャリアの種別を問わず移動体通信事業全般を主たる事業とし て活動しておりましたが、各移動体通信キャリアに応じた販売戦略その他事業活動に かかる決定の柔軟化・迅速化を実現し、更なる競争力の向上を図るため、平成 27 年4 月1日をもって KC のソフトバンクショップの運営業務に関する事業を、当社の連結子 会社である株式会社京王ズ FORCITE(以下「KF」といいます。)に譲渡いたしました (以下「本事業譲渡」といいます)。 今後、本事業譲渡により、KC では au ショップの運営事業に特化し、KF ではソフト バンクショップの運営事業に特化することになります。 なお、この事業譲渡は、当社グループ間において行われる取引であるため、当社の 個別および連結業績に与える影響は軽微でございます。 2.上場廃止について 当社は、平成 27 年4月 28 日、東京証券取引所(以下「東証」といいます。)より、 平成 27 年4月 28 日をもって当社株式を整理銘柄に指定し、平成 27 年5月 29 日付け で上場廃止とする旨の決定を受けました。この決定の要旨は、下記のとおりでありま す。 当社は、当社株式が上場廃止となる原因になった旧役員の排除を実現するなど、経 営陣の刷新を図ったうえで内部管理体制の改善に努めてまいりましたが、このような 決定を受ける次第となりましたことを、誠に遺憾に思っております。 今回の決定を真摯に受け止め、当社の今後の内部管理体制の再構築・再強化につな げてまいる所存でございますので、関係者の皆様におかれましては、ご理解とご支援 を賜りますよう、改めてお願い申しあげます。 14 記 (1) 上場廃止および整理銘柄指定 ア 銘柄 株式会社京王ズホールディングス 株式 (コード:3731 市場区分:東証マザーズ) イ 整理銘柄指定期間 平成 27 年4月 28 日(火)から平成 27 年5月 28 日(木)まで ウ 上場廃止日 平成 27 年5月 29 日(金) エ 適用条文 有価証券上場規程第 603 条第1項第6号 (関連規則は同規程第 601 条第1項第 12 号) (上場契約違反等において、特設注意市場銘柄への指定から3年を経過し、内 部管理体制に引き続き問題がある場合に該当するため) (2) 上場廃止理由 東証によると、表記の詳細は次のとおりであるとのことでございます。 東証は、当社が、創業者である元代表取締役社長(以下「元社長」とい います。)への不正な資金流出や、販売奨励金による売上高の過大計上を 行っていたこと等(以下「前不正行為」といいます。)により、平成 18 年 10 月期から平成 23 年 10 月期第3四半期までの有価証券報告書等に係 る訂正報告書を、平成 23 年 12 月 22 日に提出した件について、当社にお ける取締役の監督機能や監査役の監視機能の不全に加え、会計組織の適切 な整備・運用が行われていないなどの内部管理体制等の長期間に及ぶ著し い不備が認められたことから、当社の内部管理体制等について改善の必要 性が高いと認め、平成 24 年1月 18 日に当社株式を特設注意市場銘柄に指 定しました。 また、当社は、会社風土の抜本的改革、監査体制の改新、内部監査室に よる監査の実効化、関係者の処分等の再発防止策を掲げ、内部管理体制等 の改善に取り組む旨を開示していましたが、東証は、平成 25 年4月 30 日 および平成 26 年5月 30 日に、当社の内部管理体制等が十分に改善された とは確認できなかったため、特設注意市場銘柄指定を継続する決定をしま した。そのため、当社は、平成 26 年6月 27 日に、社内諸規則および内部 統制の適切な整備・運用の実施、内部監査の適切な実施等の更なる改善策 を開示していました。 今般、平成 27 年1月 18 日をもって当該指定から3年が経過したため、 同日より当社株式を監理銘柄(審査中)に指定したうえで、当社の内部管 理体制等の状況につき、改めて確認を行いました。 当社は、上記の再発防止策を掲げ、それらが進捗している旨を東証に対し て説明していた一方で、平成 26 年3月までの間、元社長らに対して引き 15 続き不正な資金流出をさせていたこと(以下「本不正行為」といいます。) が平成 27 年1月に判明いたしました。本不正行為は、当時の代表取締役 および前不正行為に関与していたことから役員を退任し、社員として在籍 していた者らが前不正行為とは異なる手口により実施したものでありまし た。 本不正行為に関して、内部監査においてその一端が発見され、一部の取 締役および監査役は遅くとも平成 26 年4月ごろまでには、かかる事実を 認識しておりました。しかしながら、当該事実が露呈すれば、特設注意市 場銘柄の解除審査に悪影響を与える等と考え、同年 12 月に外部機関から の指摘を受けるまで、当社において定められた不正発見時に採るべき手続 きの履行等の必要な対応を怠っていたことが判明いたしました。 その後においても、不正行為の再発防止および不正発見時に適切な対応 を行うための仕組みが総じて確立されていないことが判明いたしました。 また、本不正行為等に起因して、平成 27 年1月 15 日から 19 日に、平 成 23 年 10 月期から平成 27 年3月期第3四半期までの有価証券報告書等 の訂正報告書等を提出したものの、外部に委託して作成した当該訂正報告 書等の確認において、本不正行為に係る訂正項目に誤りがあったにもかか わらず、これを見落とし、同年2月 19 日および 20 日に当該訂正報告書等 の再訂正を行いました。更に、同年4月 21 日には、子会社における売上 計上等に関して不適切な会計処理がされていたことも判明しております。 その他、稟議決裁における規程が遵守されていないこと等も判明いたしま した。 これらを踏まえると、当社は、内部管理体制等の改善が進捗しているこ とを装いつつ、不正な資金流出を継続させており、取締役の監督や監査役 の監視および内部監査についてもその機能を喪失させていたと認められま す。その後においても、不正行為の再発防止および不正発見時に適切な対 応を行うための仕組みが確立されておらず、更には、決算開示体制および 社内諸規則の整備・運用状況にも問題があると認められます。 以上 16 その他の注記 (のれんの減損損失等について) 当社および株式会社京王ズコミュニケーション(以下「KC」といいます。)は、当連 結会計年度において、下記のとおりのれんの減損損失等を特別損失として計上いたしまし た。 記 当連結会計年度末において、KC ののれん評価を実施したところ、SoftBank 営業部門の 損益状況が悪化しておりましたため、平成 27 年3月期連結決算において、当第6四半期 連結会計期間に計上したのれん償却費を控除した 871 百万円を KC の減損損失として特別 損失に計上いたします。 また、前記の減損実施により、KC が債務超過に陥るため、(ⅰ)当社が KC の株式取得の 際に計上したのれんについても評価を実施した結果、100 百万円全額をのれんの減損損失 として特別損失に計上するとともに、(ⅱ)当社の保有する KC の株式 338 百万円を子会社 株式評価損として特別損失に計上し、さらに(ⅲ)当社の KC に対する貸付金 950 百万円全 額に相当する貸倒引当金を特別損失として計上いたします。 なお、当社の一連の処理のうち、(ⅱ)および(ⅲ)については、連結処理の過程で相殺さ れますので、連結損益への影響はございません。 以上 17 個別注記表 継続企業の前提に関する注記 該当事項はありません。 重要な会計方針に係る事項に関する注記 1.資産の評価基準および評価方法 (有価証券の評価基準および評価方法) (1) 子 会 社 株 式 …………… (2) そ の 他 有 価 証 券 時 価 の あ る も の …………… 時価のないもの 2.固定資産の減価償却の方法 (1) 有 形 固 定 資 産 (リース資産を除く) (2) 無 形 固 定 資 産 (リース資産を除く) …………… …………… …………… 18 移動平均法による原価法 期末日の市場価格等に基づく時価法 (評価差額は、全部純資産直入法に より処理し、売却原価は移動平均法 により算定) 移動平均法による原価法 定率法 なお、平成 10 年4月1日以降取得し た建物(建物附属設備は除く)につ いては定額法 ただし、取得価額 10 万円以上 20 万 円未満の少額減価償却資産について は、3年間均等償却 また、耐用年数および残存価額につ いては、法人税法に規定する方法と 同一の基準によっております。 ただし、事業用定期借地権契約によ る借地上の建物については、耐用年 数を借地期間、残存価額を零として おります。 また、平成 19 年3月 31 日以前に取 得したものについては、償却可能限 度額まで償却が終了した翌年から5 年間で均等償却する方法によってお ります。 定額法 なお、償却年数については、法人税 法に規定する方法と同一の基準によ っております。 ただし、自社利用のソフトウェアに ついては、社内における利用可能期 (3) リ ー ス 資 産 …………… (4) 長 期 前 払 費 用 …………… 3.引当金の計上基準 ① 貸 倒 引 当 与 引 当 金 …………… ② 賞 金 …………… ③ 役 員 賞 与 引 当 金 …………… ④ 不正関連損失引当金 …………… ⑤ 関係会社損失引当金 …………… 19 間(5年)に基づいております。 所有権移転外ファイナンス・リース 取引に係るリース資産は、リース期 間を耐用年数とし、残存価額を零と して算定する定額法によっておりま す。 なお、リース取引開始日が平成 20 年 10 月 31 日以前の所有権移転外ファイ ナンス・リース取引については、引 き続き通常の賃貸借取引に係る方法 に準じた会計処理によっておりま す。 均等償却 なお、償却期間については、法人税 法に規定する方法と同一の基準によ っております。 債権の貸倒れによる損失に備えるた め、一般債権については貸倒実績率 により、貸倒懸念債権等特定の債権 については、個別に回収可能性を検 討し、回収不能見込額を計上してお ります。 従業員へ支給する賞与の支出に備え るため、支給見込額に基づき計上し ております。 当社は役員賞与の支出に備えて、当 事業年度における支給見込額に基づ き計上しております。 当社は過年度にわたる不適正な取引 および会計処理に関して発生が見込 まれる費用を計上しております。 当社は関係会社の損失に備えるた め、当該会社の財政状態等を勘案 し、損失見込額を計上しておりま す。 4.外貨建の資産または負債の本邦通貨への換算の基準 外貨建金銭債権債務 …………… 決算日の直物為替相場により円貨に 換算し、換算差額は損益として処理 しております。 5.その他の計算書類作成のための事項 ① 繰延資産の処理方法 社 債 発 行 費 …………… ② 無 形 固 定 資 産 (リース資産を除く) …………… ③ 連結納税制度の適用 …………… 5年間で均等償却 消費税および地方消費税の会計処理 は、税抜き方式によっており、控除 対象外消費税等は、当連結会計年度 の費用として処理しております。 連結納税制度を適用しております。 表示方法の変更に関する注記 (貸借対照表) 前事業年度において、投資その他の資産の「株主および株主保有会社に対する金銭 債権」と区分掲記しておりましたが、当社との関係性がなくなったため、投資その他 の資産の「当社元役員および元役員保有会社に対する金銭債権 」と表示しております。 (損益計算書) 当事業年度において、特別損失の明瞭性を高める観点から表示科目の見直しを行い 「不正関連損失引当金繰入」および「不明支出金損失」と表示しております。 20 誤謬の訂正に関する注記 (1) 誤謬の内容 (平成 26 年 12 月2日付で発覚した会計処理に関する疑義) 当社は、外部機関から平成 26 年 12 月2日付で役員報酬、賞与などの名目で支出さ れた金員の会計処理と実態が相違している疑いがあるなどの会計処理に関する疑義 (以下「本件疑義」といいます。)の指摘がなされたことを踏まえ、社内調査委員会 を設置したうえで、平成 23 年 10 月期決算から平成 27 年3月期第3四半期決算まで の各会計期間(以下「対象期間」といいます。)の本件疑義についての調査を委嘱し ておりました。 その後、当社は、社内調査委員会の調査結果を受け、当該調査結果を確認・精査し た結果、元役員らに対する損害賠償請求権などの放棄を除く本件疑義に関して、対象 期間の決算を訂正すべき事実の存在が認められたため、対象期間に関する決算を訂正 することが適当と判断いたしました。また、社内調査委員会の調査に並行して社内調 査を行った過程において、本件疑義に含まれないものの、当社保有の投資有価証券評 価損の計上時期およびその額が誤っておりましたので、併せて訂正を行うことにいた しました。 そして、対象期間内に提出された有価証券報告書等の訂正報告書は既に提出済みで あり、この訂正内容を反映させるため、当事業年度の期首の利益剰余金の額を減少さ せております。 なお、損益計算書上においては、過年度の不適切な取引および会計処理に係る過年 度決算訂正額を「不明支出金損失」として計上するとともに、「不正関連損失引当金」 において過年度の不適切な取引および会計処理の訂正に伴って当社が被る損失に係る 引当てを計上しております。 (テレマーケティング事業会社2社の売上、費用等の計上に関する疑義について) 当社は、社内調査を経て平成 27 年3月 31 日付で設置しました第三者委員会による 調査の結果、平成 21 年 10 月期以降の当社の連結子会社である株式会社ノーブルコミ ュニケーションおよび株式会社IJTの2社間の売上、費用の計上等に係る会計処理 の一部が不適切であったことが判明いたしました。 この会計処理に関する訂正は、当社個別決算に与える影響が軽微なため、過年度決 算報告書の訂正は行わず、この訂正内容を反映させるため、当事業年度の利益剰余金 を減少させております。 (2) 当事業年度の期首における純資産額に対する影響 「株主資本等変動計算書」の「過年度決算の訂正による累積的影響額」に記載の とおり、当事業年度の利益剰余金の期首残高に対して 167,850 千円の減少をもたら しております。 21 貸借対照表に関する注記 1.減価償却累計額 41,562 千円 2.関係会社に対する金銭債権・債務 短期金銭債務(区分表示をしたものを除く) 11,137 千円 損益計算書に関する注記 (関係会社との取引高) 売上高 764,370 千円 受取利息 18,543 千円 株主資本等変動計算書に関する注記 1.発行済株式に関する事項 株式の種類 当事業年度期首 普通株式(株) 増 加 5,614,600 減 少 ― 当事業年度末 ― 5,614,600 2.自己株式に関する事項 株式の種類 当事業年度期首 普通株式(株) 増 118,500 加 150 減 少 当事業年度末 ― 118,650 (注)変動事由の概要 単元未満株式の買取りによる増加 150 株 税効果会計に関する注記 繰延税金資産の主な発生原因は、関係会社株式評価損および繰越欠損金等であります。 22 関連当事者間取引に関する注記 1.親会社および法人主要株主 属性 親会社 会社等 議決権等の 関連当事者 の名称 被所有割合 との関係 取引の内容 取引金額 科目 (千円) ㈱光通信 (千円) 短期借入金 直接 79.8% 役員の兼務 金銭の借入 金銭の借入 借入の返済 利息の支払 500,000 103,658 2,172 期末残高 250,000 一年内返済予定 長 期 借 入 金 58,536 長期借入金 ― ― 87,804 ― ― (注)1. 上記金額に消費税等は含まれておりません。期末残高には消費税等を含めてお ります。 2. 株式会社光通信は、平成 26 年5月 29 日をもって当社の親会社に異動いたしま した。 取引条件および取引条件の決定方針 金 銭 の 借 入 借入利率は、市場金利等を勘案のうえで協議により定めており ます。 23 2.子会社および関連会社等 属性 子会社 会社等 議決権等の 関連当事者 の名称 所有割合 との関係 ㈱京王ズ コミュニ 直接 業務の受託 ケーショ 100.0% 役員の兼務 ン 取引金額 業務の受託 (千円) 599,500 貸付の回収 225,887 利息の受取 経費の立替 連結納税によ る個別帰属額 業務の受託 ㈱IJT 間接 業務の受託 60.0% 役員の兼務 経費の立替 ㈱ハーツ ライフサ 間接 業務の受託 ポート 60.0% 役員の兼務 金銭の貸付 ㈱ノーブ ルコミュ 直接 業務の受託 ニケーシ 60.0% 役員の兼務 金銭の貸付 株式の売買 科目 ― 関係会社 短期貸付金 関係会社 長期貸付金 金銭の貸付 経費の立替 ョン 取引の内容 経費の立替 連結納税によ る個別帰属額 16,133 2,228,195 44,927 1,700 179,829 ― 立替金 ― ― 立替金 期末残高 (千円) ― 159,450 177,462 ― 1,659,271 ― ― 79,876 △20,411 ― ― 業務の受託 1,700 ― ― 経費の立替 63,396 連結納税によ る個別帰属額 45 立替金 ― 業務の受託 160,620 金銭の貸付 588,338 ― 関係会社 短期貸付金 24,514 2,409 59,764 11,091 関係会社 長期貸付金 ― ― 立替金 ― 貸付の回収 利息の受取 経費の立替 株式の譲渡 24 15,420 ― ― 58,833 504,990 ― ― 28 ― 属性 子会社 会社等 議決権等の 関連当事者 の名称 所有割合 との関係 ㈱京王ズ Seed 直接 100.0% ITE ㈱京王ズ ライフク オリティ ㈱レジャ ー・ワン 直接 100.0% 直接 100.0% (千円) 25,441 役員の兼務 経費の立替 連結納税によ る個別帰属額 業務の受託 ― 金銭の貸付 150,000 役員の兼務 金銭の貸付 経費の立替 経費の立替 連結納税によ る個別帰属額 業務の受託 直接 100.0% 取引金額 経費の立替 ㈱京王ズ FORC 取引の内容 業務の受託 役員の兼務 経費の立替 役員の兼務 金銭の貸付 経費の立替 ― 経費の立替 連結納税による 個別帰属額 経費の立替 94 455 △300 850 立替金 ― ― 関係会社 短期貸付金 関係会社 長期貸付金 ― 未払金 ― ― 58,417 関係会社 長期貸付金 立替金 △2,146 3,633 ― 立替金 連結納税によ る個別帰属額 ― 科目 445 ― ― 関係会社 長期貸付金 期末残高 (千円) 48,226 ― ― 150,000 12,500 ― 105 ― 120,783 51,857 ― 3,079 ― 240,840 (注)1.上記金額に消費税等は含まれておりません。期末残高には消費税等が含まれて おります。 2.当社は、上記の関係会社に対する金銭債権に対し、合計 1,444,353 千円の貸 倒引当金を計上しております。また、当期において、合計 1,071,146 千円貸 倒引当金繰入額を計上しております。 取引条件および取引条件の決定方針 (1) 業務の受託等 市場価額を勘案のうえ一般取引条件と同様に決定しております。 (2) 金 銭 の 貸 付 貸付利率は、市場金利および調達金利を勘案のうえ合理的に決定し ております。 3.兄弟会社 該当事項はありません。 25 4.個人主要株主等 属性 会社等 議決権等の 関連当事者 取引の内容 の名称 被所有割合 との関係 ― 主要株主 佐々木 英輔 取引金額 当社主要 株主(注 1) 貸付の回収 3,835 費用の立替 211 (注 2)(注 3) 主要株主 ㈱E・ S ワン ― が議決権 している 会 社 等 (千円) 当社元役員お よび元役員保 有会社に対す る金銭債権 立替金 立替金の回収 を自己の いて所有 期末残高 367,610 費用の立替 の過半数 計算にお 科目 (千円) ㈲京王ズファ ― 金銭の貸付 211 ― ーム ㈱京王ズフー ド ― 金銭の貸付 ― 209 ― 当社元役員お よび元役員保 有会社に対す る金銭債権 当社元役員お よび元役員保 有会社に対す る金銭債権 38,211 110,000 (注)1. 当社は、 上記の当社元役員お よび元役員保有会社に対す る金銭債権 に 対し、合計 515,822 千円の貸倒引当金を計上しております。 2. ㈱E・Sワン、㈲京王ズファームおよび㈱京王ズフード(商号変更前 ㈱ E・Sツー)は、佐々木英輔氏が議決権の過半数を自己の計算において所 有している会社であります。 3. 佐々木英輔氏および同氏が支配する㈱E・Sワンは、平成 26 年5月 29 日 をもって当社株式の全てを売却いたしました。 取引条件および取引条件の決定方針 金銭の貸付 貸付利率は、市場金利を勘案のう えで合理的に決定して おります。なお、当期における利息については、 「金融 商 品に関する会計基準第 28 項(注9) 」の適用により 未収収益を計上しておりません。 26 1株当たり情報に関する注記 1.1株当たり純資産額 2.1株当たり当期純損失 3.算定上の根拠 (1) 1株当たり純資産額 貸借対照表の純資産の部の合計額 普通株式に係る純資産額 普通株式の発行済株式数 1株当たり純資産額の算定に用いられた 普通株式の数 (2) 1株当たり当期純損失 当期純損失 普通株主に帰属しない金額 普通株式に係る当期純損失 普通株式の期中平均株式数 157 円 98 銭 282 円 13 銭 868,250 千円 868,250 千円 5,614,600 株 5,495,950 株 1,550,637 千円 ― 1,550,637 千円 5,496,057 株 重要な後発事象に関する注記 (上場廃止について) 当社は、平成 27 年4月 28 日、東京証券取引所(以下「東証」といいます。)より、 平成 27 年4月 28 日をもって当社株式を整理銘柄に指定し、平成 27 年5月 29 日付けで 上場廃止とする旨の決定を受けました。この決定の要旨は、下記のとおりであります。 当社は、当社株式が上場廃止となる原因になった旧役員の排除を実現するなど、経営 陣の刷新を図ったうえで内部管理体制の改善に努めてまいりましたが、このような決定 を受ける次第となりましたことを、誠に遺憾に思っております。 今回の決定を真摯に受け止め、当社の今後の内部管理体制の再構築・再強化につなげ てまいる所存でございますので、関係者の皆様におかれましては、ご理解とご支援を賜 りますよう、改めてお願い申しあげます。 記 (1) 上場廃止および整理銘柄指定 ア 銘柄 株式会社京王ズホールディングス 株式 (コード:3731 市場区分:東証マザーズ) イ 整理銘柄指定期間 平成 27 年4月 28 日(火)から平成 27 年5月 28 日(木)まで ウ 上場廃止日 平成 27 年5月 29 日(金) エ 適用条文 有価証券上場規程第 603 条第1項第6号 (関連規則は同規程第 601 条第1項第 12 号) (上場契約違反等において、特設注意市場銘柄への指定から3年を経過し、内 部管理体制に引き続き問題がある場合に該当するため) 27 (2) 上場廃止理由 東証によると、表記の詳細は次のとおりであるとのことでございます。 東証は、当社が、創業者である元代表取締役社長(以下「元社長」とい います。)への不正な資金流出や、販売奨励金による売上高の過大計上を 行っていたこと等(以下「前不正行為」といいます。)により、平成 18 年 10 月期から平成 23 年 10 月期第3四半期までの有価証券報告書等に係る訂 正報告書を、平成 23 年 12 月 22 日に提出した件について、当社における取 締役の監督機能や監査役の監視機能の不全に加え、会計組織の適切な整 備・運用が行われていないなどの内部管理体制等の長期間に及ぶ著しい不 備が認められたことから、当社の内部管理体制等について改善の必要性が 高いと認め、平成 24 年1月 18 日に当社株式を特設注意市場銘柄に指定し ました。 また、当社は、会社風土の抜本的改革、監査体制の改新、内部監査室に よる監査の実効化、関係者の処分等の再発防止策を掲げ、内部管理体制等 の改善に取り組む旨を開示していましたが、東証は、平成 25 年4月 30 日 および平成 26 年5月 30 日に、当社の内部管理体制等が十分に改善された とは確認できなかったため、特設注意市場銘柄指定を継続する決定をしま した。そのため、当社は、平成 26 年6月 27 日に、社内諸規則および内部 統制の適切な整備・運用の実施、内部監査の適切な実施等の更なる改善策 を開示していました。 今般、平成 27 年1月 18 日をもって当該指定から3年が経過したため、 同日より当社株式を監理銘柄(審査中)に指定したうえで、当社の内部管 理体制等の状況につき、改めて確認を行いました。 当社は、上記の再発防止策を掲げ、それらが進捗している旨を東証に対し て説明していた一方で、平成 26 年3月までの間、元社長らに対して引き続 き不正な資金流出をさせていたこと(以下「本不正行為」といいます。) が平成 27 年1月に判明いたしました。本不正行為は、当時の代表取締役お よび前不正行為に関与していたことから役員を退任し、社員として在籍し ていた者らが前不正行為とは異なる手口により実施したものでありました。 本不正行為に関して、内部監査においてその一端が発見され、一部の取 締役および監査役は遅くとも平成 26 年4月ごろまでには、かかる事実を認 識しておりました。しかしながら、当該事実が露呈すれば、特設注意市場 銘柄の解除審査に悪影響を与える等と考え、同年 12 月に外部機関からの指 摘を受けるまで、当社において定められた不正発見時に採るべき手続きの 履行等の必要な対応を怠っていたことが判明いたしました。 その後においても、不正行為の再発防止および不正発見時に適切な対応 を行うための仕組みが総じて確立されていないことが判明いたしました。 また、本不正行為等に起因して、平成 27 年1月 15 日から 19 日に、平成 23 年 10 月期から平成 27 年3月期第3四半期までの有価証券報告書等の訂 正報告書等を提出したものの、外部に委託して作成した当該訂正報告書等 28 の確認において、本不正行為に係る訂正項目に誤りがあったにもかかわら ず、これを見落とし、同年2月 19 日および 20 日に当該訂正報告書等の再 訂正を行いました。更に、同年4月 21 日には、子会社における売上計上等 に関して不適切な会計処理がされていたことも判明しております。その他、 稟議決裁における規程が遵守されていないこと等も判明いたしました。 これらを踏まえると、当社は、内部管理体制等の改善が進捗しているこ とを装いつつ、不正な資金流出を継続させており、取締役の監督や監査役 の監視および内部監査についてもその機能を喪失させていたと認められま す。その後においても、不正行為の再発防止および不正発見時に適切な対 応を行うための仕組みが確立されておらず、更には、決算開示体制および 社内諸規則の整備・運用状況にも問題があると認められます。 以上 29 連結配当規制適用会社に関する注記 該当事項はありません。 その他の注記 (子会社株式評価損および貸倒引当金について) 当社は、当事業年度において、下記のとおり子会社株式評価損および貸倒引当金を特別 損失として計上いたしました。 記 当事業年度末において、株式会社京王ズコミュニケーション(以下「KC」といいます。) ののれん評価を実施したところ、SoftBank 営業部門の損益状況が悪化しておりましたため、 平成 27 年3月期個別決算において、当第6四半期会計期間に対応するのれん償却費を控 除した 871 百万円を KC の減損損失として特別損失に計上いたしました。 前記の減損実施により、KC が債務超過に陥るため、当社において、(ⅰ)当社の保有する KC の株式 338 百万円を子会社株式評価損として特別損失に計上し、さらに(ⅱ)当社の KC に対する貸付金 950 百万円全額に相当する貸倒引当金を特別損失として計上いたしました。 以上 30
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