　このたびは、本製品をお買い上げいただきまして、まことにありがとうございます。本製品は、[IEEE802.11a(W52)]規格と[IEEE802.11b/ g]規格に準拠した無線LANを内蔵するIP電話(VoIP)対応のワイヤレスブロードバンドルーターです。本書では、接続方法と基本的な設定を説明しています。本書をお読みいただく前に、別紙の｢ご注意と保守について｣をよくお読みいただき、本製品を正しくご使用ください。接続ガイド WIRELESS BROADBAND VoIP ROUTER SR-60V [IEEE802.11a(W52)/b/g]規格準拠 1. 必要なものを確認する付属品についてご用意していただくもの □ アンテナ… ……………… 1 □ スタンド…………………… 1 □ 電波干渉注意シール… … 1 □ ご注意と保守について □ ACアダプター………………… 1 □ クッションシート… …………… 1 □ 接続ガイド(本書) □ 保証書 □ 設定用パソコン(有線LAN端末) □ LANケーブル □ 無線LAN端末（WPS機能対応） □ HUB（100BASE-TX以上） □ アース線【無線LAN端末（無線IP携帯）の接続について】出荷時、本製品は、[IEEE802.11b/g]規格のWPS対応無線LAN端末と通信して、本製品の暗号化を自動設定できます。 ※操作方法は、本書裏面の「6.WPS機能による無線LANの自動設定について」をご覧ください。本製品の基本的な使いかたを説明しています。別売品や各機能の詳細な設定については、弊社ホームページに掲載の取扱説明書（PDFファイル）をご覧ください。取扱説明書（PDFファイル）をご覧いただくにはご覧いただくには、Adobe® Reader®が必要です。お持ちでない場合は、Adobe ®ホームページからソフトウェアをダウンロードしてください。アイコム株式会社　取扱説明書ダウンロード http://www.icom.co.jp/support/download/manual/ 後面部（インターフェース名称）アンテナコネクター [PWR/MSG] [LAN] [WIRELESS] [LAN] [WAN] [WAN] [TEL] 側面部 [LINE] [WPS] [VoIP] [UPDATE] [LINE] 電源（DC）接地（アース）〈INIT〉ボタン（赤色）スタンド PWR/MSG 電源ON時/ファームウェア更新なし点緑灯橙ファームウェア更新あり LAN IPアドレスルーター機能設定サブネットマスク DHCPサーバー機能を使用無線LAN機能チャンネル無線LAN設定仮想AP機能（仮想AP：ath0） SSID WPS設定（使用するインターフェース）電話回線設定 IP回線（接続先の選択） PBX設定留守番電話機能管理者ID 管理管理者パスワードファームウェアの自動更新 192.168.0.1 255.255.255.0 有効有効★1 001CH(2412MHz) 有効 WAVEMASTER-0 ath0 ひかり電話（網直収）無効 admin(変更不可) admin(半角小文字) 有効 ★1 暗号化設定を変更するまで、無線LAN端末を使用できません。ランプの状態と動作消灯無線通信距離★は、設置場所や通信周波数によって異なりますので、以下の距離を目安にご使用ください。無線LAN規格通信速度（最高）周波数帯室内見通しオープンスペース 本製品の上にものを置いたり、本製品同士やほかの製品と重ねて置いたりしないでください。 [IEEE802.11a(W52)] 54Mbps 5.2GHz 約30m ーーーーー [IEEE802.11g] 54Mbps 2.4GHz 約30m 約30m 電波は壁やガラスをある程度通過しますが、金属は通過しません。コンクリートの壁でも、金属補強材が埋め込まれていて、電波を遮断するものがあります。ガラスの場合でも、｢熱線吸収ガラス｣や｢熱線反射ガラス｣など、電波を遮断するものがあります。 [IEEE802.11b] 11Mbps 2.4GHz 約30m 約70m （初期化操作時のランプ遷移については、別紙の「ご注意と保守について」をご覧ください。） WIRELESS LAN 無線通信確立時/ LAN接続時 WPS設定完了時（5分間） WAN VoIP LINE WAN接続完了時（IPアドレス取得成功時）レジスト成功時 (全エントリー ) 通話可 ― ― ― ― ― 起動中 WPS設定中 LANデータ送受信中 WANデータ送受信中通話中(1CH以上/ 発着信を含む ) 通話中（発着信含む） ― WPS失敗時 (20秒間/2分間)★2 ― 認証エラー（PPPoE)/ IPアドレス取得（DHCP）失敗時★3 レジスト失敗時 (1エントリー以上) エコーキャンセラーの最適化失敗時ファームウェアダウンロード中 ― ― ― ― ― 未接続時/接続完了するまでレジスト登録設定なし/ レジスト試行中回線未接続/起動から通話可になるまで電源OFF時無線通信未確立時 LAN未接続時 ★無線LAN端末と本製品の距離が近すぎると、データ通信でエラーが発生する場合があります。その場合、無線LAN端末と本製品の距離を1m以上はなしてください。 通信範囲はオープンスペースだと最も広くなりますが、倉庫の中のように大きな金属製の壁があると、電波を反射することがあります。 5.2GHz帯無線LANの使用は、電波法により、屋内に限定されます。 床にはふつう、鋼製の梁が入っており、金属製防火材が埋め込まれていることがあります。そのため多くの場合、違う階に設置した無線LANとは通信できません。 4. 接続して電源を入れる次の手順（q ～ y）で、各機器を本製品に接続します。 ※出荷時の状態で接続するときは、本製品に接続するHUBと既存のネットワークを切りはなしてください。 ※100BASE-TXより低速な HUBは、意図しない動作で通信に障害を与えるなど、通信速度低下の原因になりますので、できるだけ接続しないでください。 ※HUBをお持ちでない場合でも、LANケーブルで本製品とパソコンを直接接続できます。 R警告 q クッションを取り付ける本製品に取り付けたアンテナを持って本製品を振り回さないでください。本人や他人に当たるなどして、けがや破損、および故障の原因になります。 R注意技術基準適合証明（工事設計認証）を受けていますので、付属のアンテナ以外は使用できません。クッションシート (付属品) 出荷時のおもな設定値前面部（ランプ名称）点赤滅緑／橙次のように、設置条件により通信範囲や速度に影響があります｡ ◎室内で、なるべく見通しのよい(高い)場所 ◎振動や傾きがなく、落下の危険がない安定した場所 ◎その他、以下のことを考慮して設置してください。スタンド(付属品) 各部の名称緑無線通信距離についてクッション 2. 各部の名称／出荷時の設定ランプ無線LAN使用時の設置場所について【有線LAN端末の接続について】本製品は、MDI(ストレート)/MDI-X(クロス）の自動判別機能に対応していますので、HUBをお持ちでない場合でも、LANケーブルで本製品とパソコンを直接接続できます。接続ガイド（本書）について 3. 設置について ★2 点滅時間の違いについては、｢6.WPS機能による無線LANの自動設定について｣をご覧ください。 ★3 PPPoE、DHCP設定時、IPアドレスを取得できない状態が30秒つづいたとき、[WAN]ランプが赤色で点滅します。 e アンテナを取り付ける SR-60V w 90度 45度スタンドを取り付ける 0度 [LA N] ポートへ各ケーブルを t 電源を接続するアース線 (市販品) 本製品の[PWR/MSG] ランプが緑色で点灯します。アース端子へへクャッジ DC HUB 1 r 接続する ACコンセント ACアダプター (付属品) LANケーブルストレート結線(付属品) 2 3 4 5 LANケーブルストレート結線(市販品) ※カテゴリー5以上 y パソコンを起動する本製品の[LAN]ランプが緑色で点灯しないときは、LANケーブルの接続をご確認ください。設定用パソコン (有線LAN端末) 設定用パソコンのIPアドレスについて R警告出荷時、本製品のLAN側IPアドレスは「192.168.0.1」、DHCPサーバー機能は「有効」に設定されていますので、本製品の設定に使用するパソコンのIPアドレスを自動取得できるよう設定してください。 ※パソコンのIPアドレス設定について詳しくは、お使いになるパソコンの取扱説明書をご覧ください。本製品のアース端子は、市販のアース線を使用して、コンセントのアース端子、または地中に埋めたアース棒（市販品）に必ず接続してください。 ※落雷したときの電気的ショックの緩和、感電やノイズの回り込みを防止できます。 ※絶対に、ガス管や水道管には接続しないでください。 5. 設定画面について 7. WPS機能に対応していない無線LAN端末でも接続できるようにするには本製品には、管理者用とユーザー用の設定画面があります。下記の手順で、SSIDとWPA-PSK/WPA2-PSKの共有鍵（Pre-Shared Key）を本製品に手動で設定します。 ※下記で設定したSSIDと共有鍵をWPS機能に対応していない無線LAN端末に設定すると、本製品に接続できます。また、本製品とWPS対応無線LAN端末で自動設定操作をすると、下記で設定したSSIDと共有鍵が無線LAN端末側に自動設定されます。 ※本製品をご使用になるには、管理者用の設定画面で電話回線やPBXなどの設定が必要です。詳しくは、弊社ホームページに掲載の設定マニュアル（PDFファイル）をご覧ください。管理者用の設定画面について管理者用の設定画面にアクセスするには管理者用の設定画面で電話回線やPBXなどの設定が完了すると、ご使用になる端末を内線電話として利用できます。本製品に接続したパソコンのWWWブラウザーから、管理者用の設定画面にアクセスする手順を説明します。 ルーター機能設定（ネットワーク関連） 無線LAN設定 電話回線設定（外線関連） Peer to Peer設定 簡単設定（内線関連） PBX設定（内線関連） PBX拡張設定（内線関連） 管理（保守関連） 1 WWWブラウザーを起動し、WWWブラウザーのアドレスバーに｢http://本製品のLAN側IPアドレス/admin/｣を入力します。ユーザー用の設定画面について 主装置の時刻を修正★2 非通知着信拒否設定 迷惑電話お断り設定 外線着信転送設定 留守番電話設定 昼夜切替設定 電話帳の編集 保留音設定 着信設定（端末ごとの転送設定）★3 パスワード変更★3 ★1 パソコンから、本製品の「ユーザー設定」画面にアクセスするときは、｢http://本製品のLAN側IPアドレス/｣をWWWブラウザーのアドレスバーに入力して、[Enter]キーを押します。 2 本製品と有線LANで接続されたパソコンのWWWブラウザーから、管理者用の設定画面にアクセスして、「無線LAN 設定」→「仮想AP設定」の順にクリックします。 4 q 設定する ※上図は、出荷時の設定（192.168.0.1）を入力した場合です。 2 3 3 「WPS設定」をクリックすると、手順2で設定した内容を確認できます。 SSID、ネットワーク認証（WPA-PSK・WPA2-PSK）、暗号化方式（TKIP・AES）、PSK（Pre-Shared Key）を設定して、〈登録して再起動〉をクリックします。入力する http://192.168.0.1/admin/ 本製品の｢ユーザー設定｣画面★1を利用して、下記の項目を設定できます。 1 [Enter]キーを押します。 WPSに対応しない無線LAN端末［ユーザー名］欄に「admin」、［パスワード］欄に「admin」（出荷時の設定）を入力し、〈OK〉をクリックすると、管理者用の設定画面が表示されます。 SR-60V 接続できると、［WIRELESS］ランプが緑色に点灯する DHCPからIP を自動取得に設定 w 設定する［ユーザー名］と［パスワード］を求める画面が表示されます。手順3で表示されたSSIDとPSK （共有鍵）をWPS機能に対応していない無線LAN端末に設定すると、接続できます。無線IP携帯 e クリック（出荷時の設定： 192.168.0.1) ※無線LAN端末の操作方法は、お使いの無線LAN端末の取扱説明書でご確認ください。入力例） http://192.168.0.1/ ★2 管理者用の「時刻設定」画面で、[自動時計設定]欄を「無効」にしている場合だけ、「ユーザー設定」画面で設定できます。 8. バージョンアップお知らせ機能について ★3 端末ごとの着信設定やパスワード変更(初期設定：内線番号)をするときは、端末に設定された内線番号(ユーザーID)とパスワードを入力して、〈ログイン〉をクリックします。 q 入力する ※ 「ユーザー設定」画面について詳しくは、弊社ホームページに掲載のユーザー設定画面マニュアル（PDFファイル）をご覧ください。不正アクセス防止のアドバイス本製品に設定するすべてのパスワード、共有鍵（Pre-Shared Key）は、容易に推測されないものにしてください。数字だけでなくアルファベット(大文字/小文字)や記号などを組み合わせた長く複雑なものにし、さらに定期的にパスワードを変更すると効果があります。 ※管理者用のパスワード変更については、弊社ホームページに掲載の設定マニュアル（PDFファイル）をご覧ください。 w クリック WWWブラウザーについて Microsoft Internet Explorer 8で動作確認しています。設定画面が正しく表示できるように、WWWブラウザーの JavaScript機能、およびCookieは有効にしてください。 ※Microsoft Internet Explorer 7以前をご使用の場合は、正しく表示できないことがあります。本製品がアップデート管理サーバーと通信して、最新ファームウェアの有無を自動的に確認してお知らせする機能です。最新ファームウェアがあると、[PWR/MSG]ランプが橙色で点灯しますので、下記の手順でファームウェアを更新してください。 ※ファームウェアの更新や自動確認には、インターネットへの接続環境と本製品へのDNS設定、デフォルトゲートウェイ設定が必要です。設定について詳しくは、弊社ホームページに掲載の設定マニュアル（PDF ファイル）をご覧ください。 6. WPS機能による無線LANの自動設定について ★ 自動設定をする前に、下記の条件を確認してください。 ◎無線LAN端末は、WPS機能に対応していますか？ ◎無線LAN端末のWPS機能が使用できる状態になっていますか？出荷時や全設定初期化時の状態から自動設定が使用できます。自動設定は、下記の手順（q ～r）で操作してください。【出荷時や全設定初期化時の暗号化設定値について】本製品は、WPA-PSK/WPA2-PSKの共有鍵（Pre-Shared Key）を変更するまで、共有鍵の内容を確認できないため無線接続できません。自動設定できない場合は、有線LAN端末から本製品の管理者用設定画面にアクセスして、手動で共有鍵を設定すると無線接続ができます。 [PWR/MSG]ランプが橙色で点灯しているときは、緑色と橙色で交互に点滅するまで、後面部の〈UPDATE〉ボタンを押します。後面部ペン先などを利用 ■〈UPDATE〉ボタンの操作によるランプの遷移［ランプの状態］：消灯操作の手順：点灯：点滅ファームウェア 1.〈UPDATE〉ボタン 2.〈UPDATE〉ボタンの更新ありを押しつづけるから手をはなす PWR/MSG WIRELESS q 後面部の〈WPS〉ボタンを押すペン先などを利用 w［WIRELESS］ランプの点滅（緑色）を確認後、２分以内に手順eの操作を開始する SR-60V 後面部 WPS対応無線LAN端末 DHCPからIPを自動取得に設定無線IP携帯 2 [PWR/MSG]ランプが緑色と橙色で交互に点滅したら、すぐに〈UPDATE〉ボタンから手をはなします。ファームウェアのダウンロードが開始され、更新後は自動的に再起動します。 ※再起動後、ご使用の端末を再起動してください。【自動設定に失敗したときは】下記の原因による失敗などは、もう一度操作することで自動設定できることがあります。 ◎2分以上経過しても、右図の手順eの操作がされなかったとき ［WIRELESS］ランプが20秒間点滅（赤色）します。 ◎２台以上の無線LAN端末が同時に自動設定を開始したとき ［WIRELESS］ランプが2分間点滅（赤色）します。 ※バージョンアップによって追加や変更になる機能、注意事項については、あらかじめ弊社ホームページでご確認ください。緑色と橙色で交互に点滅したら、手をはなす後面部更新完了 ★WPS(Wi-Fi Protected Setup）とは、無線LANを容易に設定するために｢Wi-Fiアライアンス｣が提唱する機能です。 ◎ 故障の原因になるため、ファームウェアの更新が完了するまで、本製品の電源を切らないでください。 ◎ 通話中、または留守番電話の録音が完了するまでのあいだは、ファームウェアを更新できません。 ◎ 緊急番号へ発信したあと、数分間はファームウェアを更新できません。（NTTひかり電話設定時のみ）〈UPDATE〉ボタンを使用してファームウェアを更新するときは 1 WPS（Wi-Fi Protected Setup）機能を使用すると、SSIDと暗号化（WPA-PSK/WPA2-PSK）を無線LAN端末に自動設定できます。 ■バージョンアップについてのご注意 LAN WAN VoIP LINE ランプの遷移点灯（橙色）交互点滅（緑色/橙色）全点灯（橙色） ※[PWR/MSG]ランプ以外の状態は、全点灯時を除き、ご使用の環境によって異なります。 r 数分後、［WIRELESS］ラン登録商標について e WPS対応無線LAN端末側のアイコム株式会社、アイコム、Icom Inc.、アイコムロゴ、WAVEMASTERは、アイコム株式会社の登録商標です。 Adobe、Adobe Readerは、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の登録商標です。 Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。プの点灯（緑色）を確認する自動設定操作を開始する ※WPS対応無線LAN端末の自動設定操作方法は、お使いの無線LAN端末の取扱説明書でご確認ください。 547ｰ0003 大阪市平野区加美南1ｰ1ｰ32 A-7031H-2J Printed in Japan © 2012 Icom Inc.