リムーバブルハードディスクストレージシステム ユーザーガイド 目次 1. はじめに 1.1 概要 ....................................................... 1.2 容量と転送速度 .............................................. 1.3 使用可能なメディア ............................................ 1.4 動作可能な OS ............................................... 1.5 ソフトウエア ................................................. 1.6 フロントパネルの機能 .......................................... 3 4 4 4 4 5 2. クイックスタートインストール 2.1 RDX SATA または USB 内蔵ドッキングステーションのインストール ........... 7 2.2 RDX USB 外付ドッキングステーションのインストール ..................... 8 2.3 Windows 用ユーティリティソフトのインストール ......................... 9 3. イメーション RDX リムーバブルハードディスクストレージシステムの使用方法 3.1 RDX ドッキングステーションの操作 ................................. 10 3.2 RDX カートリッジの取り扱い ...................................... 10 3.3 カートリッジの装着と取り外し ..................................... 10 4. イメーション RDX リムーバブルディスクユーティリティの使用方法 4.1 概要 ...................................................... 12 4.2 リムーバブルディスクユーティリティの使用方法 ......................... 12 5. トラブルシューティング 5.1 電源表示が OFF のまま......................................... 5.2 電源表示が橙色のまま ......................................... 5.3 電源表示が橙色で点滅し、カートリッジが出てこない ..................... 5.4 カートリッジ表示が橙色のまま..................................... 5.5 カートリッジが出てこない ........................................ 5.6 ドッキングステーションが Windows デバイスマネジャーに表示されない ........ 5.7 ドッキングステーションのスピードが遅い.............................. 5.8 書き込みエラー ............................................... 5.9 Windows Server 2003 でファームウエアのダウンロードに失敗 ........... 5.10 Windows 2000 でカートリッジが取り出せない........................ 5.11 Windows 2000 上で RDX 外付けドッキングステーションのスピードが遅い .... 5.12 RDX 外付けドッキングステーションでシステムブートが完了しない ........... 13 13 13 14 14 14 15 15 16 16 16 16 6. 仕様 6.1 概要 ...................................................... 6.2 性能 ...................................................... 6.3 信頼性..................................................... 6.4 寸法重量 ................................................... 6.5 電源 ...................................................... 6.6 環境条件 ................................................... 17 17 17 18 18 18 7. 法規制対応 7.1 環境規制 ................................................... 19 7.2 電磁輻射規制................................................ 19 8. Linux OS での使用 : RDX ストレージシステム付属書 8.1 概要 ...................................................... 8.2 Linux 互換性 ............................................... 8.3 RDX ドッキングステーションを Linux で使用する ....................... 8.4 トラブルシューティング .......................................... 20 20 20 21 Page 2 1.はじめに:イメーション RDX ハードディスクストレージシステム 1.1 概要 イメーション RDX ストレージはリムーバブルで堅牢なハードディスクドライブシステムです。 システムは バックアップアプリケーションにコンパチブル、高速バックアップが可能な高速データ転送、持ち運び可能 なカートリッジおよび高度なデータ信頼性などの特長を兼ね備えています。システムは内蔵 SATA また は USB モデル(図1)あるいは外付け USB モデル(図2)が用意されています。 図1. RDX 内蔵ドッキングステーション 内蔵ドッキングステーション(SATA または USB) 図2. RDX 外付けドッキングステーション 外付け USB ドッキングステーション Page 3 1.2 容量と転送速度 イメーション RDX ストレージシステムの容量と転送速度を次の表に示します( (表1 1)。容量と転送速度 は使用する RDX カートリッジのタイプによって異なります。 図 1. 容量および転送速度 特性 非圧縮容量 (GB) 圧縮容量 (GB) 平均連続転送速度 (MBs/sec) バースト転送速度 RDX 160 GB メディア RDX 320 GB メディア RDX 500 GB メディア 160 320 500 320 640 1000 SATA 30 MBps/USB 25 MBps SATA 1.5 Gbps/USB 480 Mbps 平均アクセス時間 (msec) 機能 コマンドセット 15 リムーバブルディスクドライブ • パケットコマンド実装セット、ATA/ATAPI-7 準拠 • SCSI プライマリコマンド (SPC-2) • SCSI ブロックコマンド (SBC-2) 論理ブロックサイズ 対応ファイルシステム 512 バイト ext2, ext3, FAT32 および NTFS* *カートリッジは NTFS に初期設定されており、Linux で使う場合はカートリッジを Linux OS で使用で きるように再フォーマットが必要です。 付属書 "RDX カートリッジのファイルシステムに関する考慮"を お読みください。 1.3 使用可能なメディア RDX システムはどの RDX カートリッジも使用可能です。RDX カートリッジは必要な容量にあわせ、各種 容量タイプが用意されております。 1.4 動作可能な OS RDX ストレージシステムは以下の OS 上で動作可能です。 • • • • • • Windows 7 Windows Vista™ Windows 2000 Service Pack 4 Windows 2003 Service Pack 1 以上 Windows XP Service Pack 2 以上 Linux (詳細は "Linux 互換性の項" をご覧ください) 1.5 ソフトウエア Retrospect® バックアップソフトウエア Page 4 RDX ストレージシステムはリムーバブルディスクをサポートしている業界標準のバックアップソフトで使用 可能です。データバックアップにはバックアップソフトのマニュアルをお読みください。 Windows ソフトウエア RDX ユーザーガイドおよびユーティリティ CD には RDX システムを使用するための Windows 用ユーテ ィリティソフトが含まれています。Windows 用 RDX ソフトは以下の機能をインストールします。 • • • • 基本診断ソフトとファームウエア更新を可能にするリムーバブルディスクユーティリティ。 Windows 環境下でディスク取り出しボタンを正しく動作させるためのアプリケーション更新。 Windows 環境下でユーザーモードでの右クリックによるカートリッジ取り出しを可能にするアプリケ ーション。 パフォーマンス向上のために SATA 接続を DMA モードに自動設定するアプリケーション。 これらのアプリケーションに関する詳細は、2.3 "Windows 用ユーティリティソフトのインストールおよ び 4.リムーバブルディスクユーティリティの使い方" の項をお読みください。 Linux ソフトウエア Linux をお使いの場合は特別なソフトウエアは不要です。RDX を Linux でお使いになる場合の詳細 は、8.“ “Linux OS を使う場合” ”の項をお読みください。 1.6 フロントパネルの機能 RDX ドッキングステーションのフロントパネルには以下の機能と表示があります。 • • • カートリッジ表示(カートリッジ上) ① 緊急取り出し用の穴 ② 取り出しボタン/電源表示 ③ 図 3. フロントパネルの機能 Page 5 表 2. 電源表示 取り出しボタンは電源表示で点灯します。表 2.は表示の動作を示します。 表示の状態 意味 説明 消灯 電源オフ ドッキングステーションに電源が供給されていません 緑点灯 待機 電源供給され RDX ドッキングステーションは正常動作中です 緑点滅 取り出し カートリッジを取り出し中です 橙点灯 不具合 橙点滅 アクセス禁止 RDX ドッキングステーションに何らかの不具合が発生していることを 示します。詳細は 4.“ “リムーバブルディスクユーティリティの使い 方” ”の項を参考に診断アプリケーションを動作させてください。 ホストコンピュータのメディアアクセス中に取り出しボタンが押されて います。橙点灯は数秒間続きその後、緑点灯に変わります。アクセ ス終了後にカートリッジが取り出されます。 表 3. カートリッジ表示 カートリッジ表示はカートリッジの状態を示します。表 3.は表示の状態を説明します。 表示の状態 意味 説明 消灯 使用不可 緑点灯 待機 カートリッジが正しく挿入されていないか、ドッキングステーションに 電源が供給されていません。 カートリッジは使用可能 緑点滅 使用中 カートリッジは読み出し、書き込み、またはデータ検索中 橙点灯 不具合 RDX ドッキングステーションはカートリッジの不具合を検出していま す。詳細は 4.“リムーバブルディスクユーティリティの使い方”項を 参考に診断プログラムを実行してください。 Page 6 2.クイックスタートインストール: :イメーション RDX リムーバブル ハードディスク ストレージシステム 2.1 RDX SATA または USB 内蔵ドッキングステーション(組み込みモデル) この項では RDX 内蔵モデルのお客様によるインストール方法を説明します。 作業開始前に RDX ドッキングステーションは 5.25 インチハーフハイトドライブベイに実装可能状態で出荷されます。 お使いのコンピュータにより、コンピュータカバーを開けてドライブを組み込むためにマイナスまたはプラ スドライバーを用意してください。 静電気障害防止のための重要なお知らせ コンピュータとドッキングステーションの静電気障害防止のため、次のガイドラインを守ってください: 注: お使いのコンピュータはアース付きの電源ケーブルなどを使用して正しく接地してください。 • • コンピュータのカバーを開けたり、ドッキングステーションを除電バッグから取り出す前にコンピュータ の金属シャーシなどの接地部分に触れてご自身の除電をしてください。望ましくはアースストラップを つけて作業をしてください。 RDX ドッキングステーションやコンピュータのプリント基板もしくは電子部品に触れないでください。 • コンピュータと周辺機器の電源はドッキングステーションをインストールする前に切ってください。 インストール手順 注意を払いながらドッキングステーションと付属品の開梱をしてください。 コンピュータの電源を切ってください。 必要に応じドライバーを使用してコンピュータのカバーを開けてください。 ドッキングステーションを装着します。 RDX ドッキングステーションをドライブベイに滑り込ませ、ベ ゼル面とコンピュータ表面を合わせてください。 ドッキングステーションを固定ねじで固定しますが、 ねじの締めすぎにご注意ください。(図1参照) 5 電源ケーブルを電源コネクタに接続してください。(図1参照) 6 SATAまたはUSBデータケーブルをSATAまたはUSB データコネクタに接続してください。(図1参照) USB 接続の場合はドライブと反対側のケーブル端をマザーボードのUSB コネクタに接続してくださ い。 7 コンピュータ内部のすべてのケーブルを確認してください。 コンピュータのカバーを戻す前に、すべ てのケーブル引き回しが正しくまた噛みこみや折れ曲がりがないこと、そしてインストールの作業中 にケーブルはずれがないことを確認してください。 8 コンピュータのカバーを戻してください。 9 コンピュータの電源を入れてください。 10 SATA モデルの場合、電源サイクル中に F2 またはその他のホットキーを押して、BIOS セットアップ モードに入ってください。 RDX ドッキングステーションが接続されている SATA ポートを有効にし、こ の変更を保存して BIOS セットアップモードから出てください。 11 Windows をお使いでしたら RDX ソフトウエアをインストールしてください。 (詳細は 2.3 “Windows 用ユーティリティソフトのインストール” 参照) 12 Linux をお使いでしたら “Linux OS を使う場合” ”をご覧ください。 1 2 3 4 注:RDX ドッキングステーションを接続したコンピュータに新たに OS をインストールする場合、カート リッジを取り外してください。 Page 7 図 1. RDX 内蔵コネクタ 内蔵 SATA ドッキングステーション ① ② ③ ④ 内蔵 USB ドッキングステーション 取り付けねじ 電源アダプタケーブル 固定ねじ穴 SATA データケーブル/USB ケーブル 2.2 RDX USB 外付けリムーバブルディスクドッキングステーション 1 2 3 4 5 6 注意を払いながら、ドッキングステーションと付属品を開梱してください。 USB ケーブルを RDX ドッキングステーション裏側の USB ポートに差込み、コンピュータの空き USB2.0 ポートに接続してください。(図 2 参照) 電源ケーブルを電源コネクタ(図 2 参照)に接続し、電源コンセントに差し込んでください。 RDX 外付けドライブを平らで安定した場所でコンピュータの近くにセットしてください。ドライブは水平 または垂直のどちらにも置けます。 Windows をお使いの場合は RDX ソフトウエアをインストールしてください。( (“2.3 Windows 用 ユーティリティソフトのインストール” ”参照) Linux をお使いの場合は付属書 “8.Linux OS での使用” ”をご覧ください。 図 2. RDX 外付け USB コネクタ ① ② AC 電源アダプタ USB ケーブル Page 8 2.3 Windows 用ユーティリティソフトのインストール 注:Windows 上での正しい動作のためには RDX ユーティリティソフトのインストールが必要です。 イメーション RDX ユーザーガイドおよびユーティリティ CD には RDX システムを使用するための Windows 用ユーティリティソフトが含まれています。Windows 用 RDX ソフトは以下の機能をインストー ルします: • • • • 基本診断ソフトとファームウエア更新を可能にするリムーバブルディスクユーティリティソフト Windows 環境下でディスク取り出しボタンを正しく動作させるためのアプリケーション更新 Windows 環境下でユーザーモードでの右クリックによるカートリッジ取り出しを可能にするアプリ パフォーマンス向上のために SATA 接続を DMA モードに自動設定するアプリケーション この CD に含まれているソフトウエアは CD をコンピュータにセットすれば自動的にスタートします。また このソフトウエアはお使いのコンピュータの他のアプリケーションに影響を与えることは通常ありません。 注: RDX ソフトウエアがインストールされないと、取り出しボタンや右クリック操作でのカートリッジ取 出しが動作しない場合があります。 ソフトのインストール(Microsoft® Windows Vista/XP/Server 2003/Windows 2000): 注: あらかじめアドミニストレータまたは同等の権限でログインしてください。 1 2 3 RDX ユーザーガイドおよびユーティリティ CD をコンピュータの光学ドライブに挿入してください。 CD は自動的に起動してインストールを実行します。 コンピュータを再起動してください。 注: もし CD が自動的に動作しない場合は以下のステップに従ってください。 1 2 3 Windows エクスプローラ上で光学ドライブ(D ドライブなど)をブラウズしてください。 InstallRDX.exe ファイルをダブルクリックしてインストールを開始してください。 インストーラは ファイルを C:/Program Files/RDX にコピーします。 コンピュータを再起動してください。 RDX の使用開始準備ができました。 データバックアップには、お使いのバックアップソフトのマニュアル をご覧ください。 Page 9 3.イメーション RDX リムーバブルハードディスクストレージ システムの使用方法 3.1 RDX システムの操作 ここでは、RDX システムの操作や保守に関する代表的な項目を説明します。 バックアップソフトウエア の操作に関してはソフトウエアに付属のマニュアルをご覧ください。 3.2 RDX カートリッジの取り扱い RDX カートリッジは堅牢に設計されていますが、取り扱い中に落下させないよう常に注意を払って下さい。 データの正確性と保存性を確保するために、このことは重要です。 以下の諸注意事項をご覧ください: • • • • • カートリッジは使用しないとき、保護ケースに入れて保管してください。 RDX カートリッジを積み重ねないでください。 塵埃や湿気の多い環境から遠ざけてください。 直射日光、高温あるいは極端な温度や温度変化を避けてください。 カートリッジを無理にドッキングステーションに入れないでください。挿入が困難な場合はカートリッジ の向きが正しい方向か、切り欠きを参考に確認してください。 3.3 カートリッジの挿入と取り出し ドッキングステーションの前面には RDX カートリッジ挿入用の開口部があります。 開口部には保護用 ドアがあり、その右下に電源表示をかねたカートリッジ取り出しボタンがあります。 カートリッジの挿入 カートリッジの切り欠きが上左になるようにまた、書込み禁止スイッチが後右になるように正しい方向でド ッキングステーションに挿入してください。(図 1.参照) カートリッジはこの方向でのみ挿入可能です。 カートリッジをそっと押し込み、クリック音がしてロックされるまで押し込んでください。 図 1. カートリッジの挿入 ① ② 切り欠き部 書込み禁止スイッチ Page 10 カートリッジの取り出し 右クリックでカートリッジを取り出す方法: (Windows のみ) 1 2 3 エクスプローラを開けて該当するデバイスのドライブレターを選択してください。 デバイスを右クリックし取り出しを選択してください。 ドッキングステーションがカートリッジを排出したら、カートリッジを真直ぐに引き出してください。 取り出しボタンでカートリッジを取り出す方法: 1 2 取り出しボタンを押してください。 ドッキングステーションがカートリッジを排出したら、カートリッジを真直ぐに引き出してください。 注: RDX ソフトがインストールされていないと取り出しボタンや右クリック操作が正しく動かないこと があります。( (2.3” ”Windows 用ユーティリティソフトのインストール”参照) 注: 正常動作の下では、ディスク取り出し中に音がします。もしカートリッジが取り出せないときは 5.“トラブルシューティング”の項をみて、詳細説明を読んでください。 図 2. カートリッジの取り出し ① カートリッジ表示 (カートリッジにあります) ② 緊急取り出し用の穴 ③ 取り出しボタン/電源表示 カートリッジの緊急取り出し 注: カートリッジの表示が点滅中は絶対に緊急取り出しをしないでください。 もしカートリッジが取り出せないときは、まず取り出しボタンまたは右クリック操作を試みてください。それ から次に述べる緊急取り出し方法を用いてカートリッジを回収してください: 1 2 3 4 RDX 内蔵ドッキングステーションの場合はコンピュータの電源を切ってください。 RDX 外付けドッキ ングステーションの場合は電源ケーブルをコンセントから外してください。 大き目の文具クリップを真直ぐに伸ばして緊急取り出し用の穴に差し込んでください。( (図 2) )この時 クリップは斜めに差し込まないように真直ぐに押し込み、少し力を加えてカートリッジを取り出します。 カートリッジがドッキングステーションから出てきたら、手で真直ぐに引き出してください。( (図 2) ) コンピュータを再起動し RDX ドッキングステーションをリセットしてください。 RDX 外付けドッキング ステーションの場合は電源ケーブルを再接続してからコンピュータを再起動してください。 Page 11 4.イメーション RDX リムーバブルディスクユーティリティの使用 4.1 概要 RDX ユーティリティは Windows®用のアプリケーションで RDX ドッキングステーションに関する問題解析 が行えます。 このユーティリティでは以下のことができます: • RDX ドッキングステーションのコンピュータ上での認識。 • デバイスおよびカートリッジ情報の取り出し。 • ドッキングステーションとカートリッジのテスト。 • ドッキングステーションのファームウエアアップデート。 4.2 リムーバブルディスクユーティリティの使用 Windows 用 RDX ユーティリティの起動方法: この順にクリックしてください。 スタート ⇒ すべてのプログラム ⇒ RDX ⇒ RDX ユーティリティ 使用上の詳細説明は Help をクリックしてご覧ください。 もしコンピュータにソフトウエアがインストールされていない時は、2.3”Windows 用ユーティリティソフト ウエアのインストール” ”の項をお読みの上、インストールしてください。 5.イメーション RDX リムーバブルハードディスクストレージ システムのトラブルシューティング 5.1 電源表示が OFF のまま RDX 内蔵ドッキングステーション 電源表示が off のままの場合は、RDX 内蔵ドッキングステーションに電源が供給されていないことが 考えられます。次のステップを実行してドッキングステーション背面のケーブル接続を確認してください: 1 2 3 コンピュータの電源を切ってください。 ドッキングステーション背面の電源およびデータケーブル接続を確認してください。 コンピュータの電源を入れてください。 RDX 外付けドッキングステーション 電源表示が off のままの時は、RDX 外付けドッキングステーションに電源が供給されていないことが 考えられます。次のステップを実行してドッキングステーション背面のケーブル接続を確認してください: 1 ドッキングステーション背面の電源ケーブル接続を確認してください。 2 電源アダプタがコンセントにしっかりと差し込まれていることを確認してください。 3 スイッチ付きの電源コンセントをお使いの場合はスイッチが on になっていることを確認してください。 5.2 電源表示が橙色に点灯のまま 電源表示が橙色に点灯のままの場合は、RDX ドッキングステーションが正常に動作していない可能性 があります。不具合の原因には次のいくつかが考えられます: • • 何らかの障害でドッキングステーションがカートリッジを排出できない。 内部電子回路が故障または動作不良。 次の手順に従ってカートリッジを取り出してください: 1 RDX 内蔵ドッキングステーションの場合はコンピュータの電源を切ってください。RDX 外付けドッキン グステーションの場合は電源ケーブルをコンセントから外してください。 2 大き目の文具クリップを真直ぐに伸ばして緊急取り出し用の穴に差し込んで下さい。( (3.3“ “カートリ ッジの挿入と取り出し“の図 2 参照) ) このときクリップを斜めに差し込まないでください。クリップを 真直ぐに押し込み、少し力を加えてカートリッジを取り出します。 3 カートリッジがドッキングステーションから出てきたら、手で掴んで真直ぐに引き出してください。 4 コンピュータを再起動して RDX ドッキングステーションをリセットして下さい。 RDX 外付けドッキングス テーションをお使いの場合は、電源ケーブルを再接続してからコンピュータを再起動してください。 5.3 電源表示が橙点滅し、カートリッジが出てこない 電源表示が取り出しボタンを押した後に橙色に点滅している場合は、コンピュータがメディアにアクセスし ています。RDX ドッキングステーションはコンピュータからのアクセスが完了すると自動的にカートリッジ を排出します。 Page 13 コンピュータのアクセス完了後もカートリッジが排出されない場合は、ユーティリティソフトウエアを正しく 起動していない可能性があります。 2.3“ “Windows 用ユーティリティソフトウエアのインストール“の項 をご覧の上、ソフトウエアをインストールしてください。 カートリッジが、さらに取り出せないときは Windows エクスプローラで取り出して下さい。エクスプローラ では RDX ドッキングステーションのドライブレター(たとえば F:)を右クリックして取り出しを選択します。 5.4 カートリッジ表示が橙色のまま カートリッジ表示はカートリッジ前面にあります。表示が橙色のときはカートリッジ動作に問題があります。 不具合の原因には、次のいくつかが考えられます: • • • カートリッジが RDX ドッキングステーションに適合しない。 カートリッジが致命的に損傷されている。 カートリッジが十分に挿入されていない。 リムーバブルディスクユーティリティソフトにより、不具合に関する詳細な情報が入手できます。4.“ “リム ーバブルディスクユーティリティの使用方法” ”項をご覧ください。 5.5 カートリッジが出てこない カートリッジが出てこないときは、ユーティリティソフトがインストールしてあることを確認してください。必 要なときは、 、2.3“ “Windows 用ユーティリティソフトウエアのインストール” ”項をお読みください。 取り出せないカートリッジを排出するには次の手順に従って下さい: 1 RDX 内蔵ドッキングステーションの場合はコンピュータの電源を切ってください。RDX 外付けドッキン グステーションの場合は電源ケーブルをコンセントから外してください。 2 大き目の文具クリップを真直ぐに伸ばして緊急取り出し用の穴に差し込んで下さい。( (3.3“ “カートリ ッジの挿入と取り出し“ “の図 2 参照) ) このときクリップを斜めに差し込まないでください。クリップを 真直ぐに押し込み、少し力を加えてカートリッジを取り出します。 3 カートリッジがドッキングステーションから出てきたら、手で掴んで真直ぐに引き出してください。 4 コンピュータを再起動して RDX ドッキングステーションをリセットして下さい。 RDX 外付けドッキングス テーションをお使いの場合は、電源ケーブルを再接続してからコンピュータを再起動してください。 注: 緊急取り出しを行うと OS が RDX メディアの認識を失う場合があります。その場合以下の方法 でメディアの再認識が可能となります。 1 コンピュータの再起動(推奨)。 2 再起動を望まない場合は 4.“ “ドッキングステーションが Windows デバイスマネジャーから見えな い”項のステップ 1-4 に従って下さい。 5.6 ドッキングステーションが Windows デバイスマネジャーから見えない ドッキングステーションが Windows デバイスマネジャーに表示されず電源表示が緑色の場合は、次の ステップに従ってハードウエアの再スキャンを実行してください: 1 デバイスマネジャーを起動します: a マイコンピュータを右クリックします b 管理を選択します c デバイスマネジャーを選択します Page 14 2 一番上のフォルダ(通常ご自身のコンピュータ名)を右クリックします。 3 ハードウエア変更のスキャンを選択します。 4 ディスクドライブに RDX デバイスが見えるはずです。見えない時はコンピュータを再起動してください。 5.7 ドッキングステーションのスピードが遅い RDX 内蔵ドッキングステーション 一部の SATA ポートはデフォルトでは RDX 内蔵デバイスに DMA モードで対応していない場合がありま す。 この結果、データ転送と保護で性能がフルに発揮されない場合があります。SATA ポートを正しく動 作させるために、2.3“ “Windows 用ユーティリティソフトウエアのインストール” ”項を参照の上、必要なソ フトをインストールしてください。 RDX 外付けドッキングステーション RDX 外付けデバイスは接続される USB ポートのタイプにより低速となる場合があります。お使いのドッ キングステーションが USB2.0 ポートに接続してあることを確認してください。最高の性能を発揮させる ためには外付けハブ経由ではなくコンピュータの USB2.0 ルートハブに直接接続してください。 USB バスはすべての USB デバイス間でバンド幅を共有しますので、 RDX 外付けドッキングステーショ ンも他の機器の影響を受けます。USB バス経由のカメラ、フラッシュメモリなどはデバイスの性能を低下 させる可能性があります。不要なデバイスは取り外してください。 Windows2000 の場合は 5.1“ “Windows2000 での RDX 外付けデバイスの性能低下”の項を参照。 Linux をお使いの方 Linux では FAT32 に設定された RDX カートリッジでバックアップをすると性能低下を意識するかもしれ ません。最高の性能を発揮させるために、RDX カートリッジは ext2 か ext3 でファイルシステムを構築 してください。 付随書 8.“ “RDX ファイルシステム構築”をお読みください。 5.8 書き込みエラー バックアップアプリケーションが書き込みエラー報告をした場合は以下の手順に従ってください: 1 書込み禁止スイッチが許可側にセットされていることを確認してください。 2 カートリッジ全面表示ランプを見てください。表示が橙色のときは、カートリッジは正しい動作をしていま せん。この場合はカートリッジに致命的な損傷が加えられている可能性がありますので、RDX ユーティ リティソフトを走らせて不具合の詳細情報を入手してください。 3 エラーが同一カートリッジで再現する場合は、新しいカートリッジと交換してください。 5.9 Windows Server 2003 でファームウエアダウンロードに失敗 Windows Server 2003 をお使いで、“ “ error invalid parameter” ”表示が出てファームウエ アのダウンロードに失敗した時は、SP1 以上のサービスパックが入っていることをご確認下さい。 5.10 Windows 2000 でカートリッジが取り出せない Windows 2000 に接続されている時にカートリッジを取り出そうとする場合は、エクスプローラがリムー バブルデバイスを選択していないことを確認してください。Windows 2000 ではリムーバブルデバイス が選択されているとカートリッジの取出しが出来ません。右クリック操作でカートリッジを取り出そうとする と、ドライブ使用中のエラーメッセージが出ます。 すべてのエクスプローラを閉じて再試行してください。 Page 15 5.11 Windows 2000 上で RDX 外付けドッキングステーションのスピードが遅い USB 2.0 ドライバが Windows 2000 インストール時に初期設定で USB 2.0 コントローラを選択して いない場合があります。デバイスは USB 2.0 ドライバがインストールされるまで、スピードの遅い USB 1.1 で動作します。USB 2.0 ドライバをインストールする場合は次に手順に従って下さい: 1 2 3 4 5 マイコンピュータを右クリックして“管理”を選択してください デバイスマネジャーを選択してください その他のデバイスの中から、USB バスコントローラを右クリックしてください プロパティを選択してください ドライバアップデートを選択し USB 2.0 ドライバアップデートの手順に従ってください 5.12 RDX 外付けドッキングステーションでシステムブートが完了しない BIOS のバージョンによっては大容量 USB リムーバブルメディアを取り扱えないことがあります。 RDX 外付けデバイスが接続された状態でシステムブートが完了しない場合は、次のステップに従って下さい: 1 最新の BIOS を使用してることを確認してください。 2 BIOS の USB ブートを無効にしてください。 3 カートリッジの取り出しを実行して、システムブートを再試行するか、RDX デバイスを外した状態でシス テムブートをしてください。 4 FAT32 フォーマットのカートリッジをお使いの場合は、他のフォーマットで再フォーマットすると解決で きる場合があります。 Page 16 6.イメーション RDX リムーバブル HDD ストレージシステム仕様 6.1 概要 製造元 モデル名 インターフェイス Imation Corp RDX-SATA、 、RDX-USB-内蔵及び RDX-USB 外付け 内部 SATA、 、内部 USB 又は外部 USB 6.2 性能 RDX 160 GB メディア RDX 320 GB メディア RDX 500 GB メディア 非圧縮容量(GB) 160 320 500 圧縮容量(GB) 320 640 1000 特性 平均連続転送速度(MB/秒) SATA 30 MBps/USB 25 MBps バースト転送速度 SATA 1.5 Gbps/USB 480 Mbps 平均アクセス時間(msec) 15 機能 リムーバブルディスクドライブ • • • コマンドセット パケットコマンド実装セット ATA/ATAPI-7 準拠 SCSI プライマリコマンド (SPC-2) SCSI ブロックコマンド (SBC-2) 論理ブロックサイズ 512 バイト ext2, ext3, FAT32 および NTFS* 対応ファイルシステム 容量と転送速度はご使用のカートリッジタイプにより異なります。 * カートリッジは NTFS に初期設定されております。 6.3 信頼性 修復不可エラーレート MTBF 1/ /10^14 ビット 550,000 時間 Page 17 6.4 寸法重量 RDX 内蔵ドッキングステーション 内蔵ドッキングステーション RDX 外付け 外付けドッキング ステーション RDX メディア フォーム ファクタ 5.25 インチハーフハイト内蔵 外付け リムーバブル カートリッジ 高さ 41.4 mm 51.8 mm 23.68 mm 幅 146.0 mm 109.8 mm 86.6 mm 奥行き 奥行き 171.9 mm (ベゼル込み) 177.5 mm (ベゼル込み) 119.18 mm 重量 635 g 540 g 173 g 6.5 電源 消費電力(平均/最大) 内蔵 RDX ドッキングステーショ ン +5VDC±5%(SATA 及び USB) +12VDC ±10% (USB) 7.5W/13W (SATA) 6.6W/20W (USB) AC アダプタ N/A 汎用電源アダプタ 100-240 VAC、 、50-60Hz 入力 RDX ドッキングステーション 動作時 非動作時 温度 10 ~ 40°C -40 ~ 65°C 温度変化 10°C 以内/時間 20°C 以内/時間 相対湿度 20 ~ 80%, 結露なきこと 10 ~ 90%, 結露なきこと 最大湿球温度 29°C, 結露なきこと 38°C, 結露なきこと 高度 -50 フィート~10,000 フィート -50 フィート~35,000 フィート 振動 サイン波 0.25G,3-200 Hz 不規則振動 1.5G 二乗平均 ショック 半値サイン波 31G @ 2.6ms 半値サイン波 71G @ 2 ms 電源電圧範囲 外付け RDX ドッキングステーシ ョン +12VDC ±10% 6.6W/13W 6.6 環境条件 Page 18 7.イメーション RDX リムーバブルハードディスクストレージ システムの法規制対応 7.1 環境規制 • • WEEE: 製品は一般廃棄物に適さない旨の登録および表示がされております。 RoHS: すべての材料および工程は指令に準拠します。 7.2 電磁輻射規制 • • • • • (米) FCC 47CFR 15B clB –47 Part 15 Subpart B の不要輻射規制に合致 (欧) EMC 89/336/EEC, CISPR22 & CISPR24/指令に規定された CE 規制に合致 (ANZ) C-Tick に準拠 (日) ) VCCI に準拠 (台) BSMI に準拠 Page 19 8.Linux OS での使用:RDX リムーバブルハードディスク ストレージシステム付属書 8.1 概要 本章では Linux 上での RDX リムーバブルディスクドッキングステーションの使用方法について説明し ます。RDX ドッキングステーションには内蔵 SATA バージョンと外付け USB バージョンの 2 タイプがあ ります。どちらも Linux 上で使用可能です。 8.2 Linux 互換性 多くの Linux ディストリビューションが RDX ドッキングステーションのサポートを表明しています。次の 表にある Linux はテスト済みで互換性が確認されております。 表 1. 互換性 Linux ディストリビューション RDX 内蔵 SATA RDX 外付け USB RHEL 3.0 アップデート 7 検証済み 検証済み RHEL 4.0 アップデート 3 検証済み 検証済み SLES 10 x64 検証済み 検証済み SLES 9 SP 3 x64 未検証 検証済み SLES – SUSE Linux エンタープライズサーバー(Novell) RHEL – Red Hat エンタープライズ Linux SLES 9 SP 3 は SATA ATAPI デバイスをサポートしておりませんので RDX 内蔵 SATA 製品はサポ ートされておりません。 8.3 RDX システムを Linux で使用する RDX カートリッジファイルシステムに関する考慮 RDX カートリッジは出荷時に NTFS でフォーマットされています。 NTFS フォーマットでは Linux で書き 込みができません。お使いのカートリッジは Linux でサポートされている FAT32, ext2, ext3 など に再フォーマットする必要があります。 Linux 説明書の fdisk や mkfs のページで、Linux でのパ ーティション操作とファイルシステム作成に関する詳細説明をご覧ください。 複数パーティションを作成 する場合は“ “Eject” ”以下の項をご覧ください。 • ファイルシステムの選択はバックアップの性能に大きく影響します。Ext3 は通常の場合最高の性 能を発揮します。 • FAT32 ファイルシステムは最大 4GB までのファイルサイズ制限があり、tar コマンドでのアーカイ ブサイズを制限します。 • 一部のシステム BIOS は FAT32 フォーマットディスクを取り扱えないため、ブート時にハングアップ を起こします。これは BIOS で USB ブートを可能なセッティングにした場合に起こります。“トラブル シューティング”の項 5.12“ “RDX 外付けドッキングステーションでシステムブートが完了しない” ” で 詳細をご覧ください。 注: mkfs でパーティションを切る前にフォーマットは可能ですが、fdisk で事前にパーティションを きっておくことをお奨めします。これは未パーティションメディアが 2.4 カーネルや umount コマンド で問題があるためです。 Page 20 自動マウント バックアップアプリケーションからのアクセスを可能とするためカートリッジはマウントしておく必要があり ます。一部の Linux はリムーバブルディスクの自動マウント構成を採用していますが、ユーザーによる 再構成を必要とする場合もあります。自動マウントに関する詳細は Linux の説明書をお読みください。 取り出し カートリッジがマウントされていると、RDX ドライブの取り出しボタンは正しく動作しません。アンマウント 及びカートリッジ取り出しを行うには eject コマンドを使ってください。 注: 複数パーティションがリムーバブルディスクにある場合、eject コマンドはアンマウント処理を 正しく実行できません。それぞれのマウントされたパーティションごとに手動でアンマウントをして、 eject コマンドを実行してください。 tar コマンドでのバックアップ tar コマンドは RDX ドッキングステーションのカートリッジにファイルのアーカイブを書き込みます。tar –M オプションを使うことで RDX ドッキングステーションの複数のカートリッジにアーカイブを作成可能となり ます。 マルチボリュームバックアップを作成するときは tar -M サイズオプション(カートリッジサイズ はキロバイトで表示)を使って、リムーバブルディスクカートリッジのスパニングをしてください。 詳細は tar コマンドに関する説明をご覧ください。 8.4 トラブルシューティング SCSI デバイスステータス ドライブがシステムで認識されているか確認するには、次のコマンドを使ってください: cat /proc/scsi/scsi この操作ですべての SCSI デバイスリストが表示されます。 リストの中に RDX ドライブが含まれている はずです。 RDX ドッキングステーションがリストに含まれていない場合は、ケーブル接続、電源周りと SATA の BIOS セッティングを再確認してください。 e2fsck File System Check Fails e2fsck プログラムによる ext2/ext3 カートリッジのファイルチェックが成功しない場合は、 e2fsprogs の最新バージョンがインストールされているか確認してください。ある種の環境では e2fsck の 1.35 以前のバージョンではファイルシステムチェックを完了できないことがあります。 Page 21 製品の登録・問い合わせ 製品の登録:https://www.imation.co.jp/support/form/ お問い合わせ先 イメーション株式会社 お客様相談室 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル フリーダイヤル:0120-81-0536 受付時間: 9:00~12:00 / 13:00~17:00(土・日・祝日・弊社指定休日は除く) メールによる問い合わせ:[email protected] 著作権保護 RDX カートリッジにデータを書き込むときは、データの著作権を侵害しないことをご確認ください。ソフトウ エアのバックアップを取得するときは、当該製品の著作権を侵害しないことをご確認ください。 Imation および Imation ロゴは Imation Corp.の登録商標です。すべてのその他の社名、商品 名、ロゴ、登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。 © Imation Corp 2008 Imation Enterprises Corp 1 Imation Way Oakdale, MN 55128-3414 Ph: 651.704.4000 55-0000-0801-5 Page 22
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