管内で豚丹毒の農場発生を確認!

家 畜 衛 生 情 報
N o. 7
平成 23 年 9 月
上北地域県民局地域農林水産部 十和田家畜保健衛生所
上十三地区家畜衛生推進協議会
(社)青森県畜産協会
0176-23-6235 (FAX 0176-23-3044)
0176-25-2362 (FAX 0176-24-3888)
017-722-4331 (FAX 017-731-1196)
今年の管内での豚丹毒の発生は、7 月末現在で 29 戸 78 頭がと畜場で摘発
されていましたが、8 月には農場での急死例が 2 戸発生しました。
管内発生例
1 例目
2 例目
飼養規模
母豚 100 頭
一貫経営
100 頭
肥育経営
発生状況
母豚 10 頭死亡
3 頭流早産
ワクチン接種状況
40 頭死亡
接種無し
子豚のみ
◎豚丹毒とは
豚丹毒菌(細菌)による豚の感染症。本菌は自然界に広く
存在しており、健康豚からも分離されますが、ストレス等により
豚の抵抗力が落ちると発症するといわれています。本菌は人
にも(主に傷口から)感染するので飼育者は注意が必要です。
急死豚にみられた全身のチアノーゼ
【症状】
甚急性~急性
急性
はいけつしょう
じんましん
敗血症型
蕁麻疹型
・突然の高熱
・全身のチアノーゼ
(特に耳翼、臀部、鼻端)
・急死、高い死亡率
慢性
しんないま く え ん
関節炎型
心内膜炎型
・発熱
・四肢関節 ・心臓の弁に
・皮膚に特徴的 の腫脹
カリフラワー
ひしがた
は こ う
な菱形の発疹 ・跛行
状塊を形成
【治療】
...........
ペニシリン系の抗生物質が極めて有効
急死豚にみられた特徴的な菱形疹
【予防】
........
本菌は熱や消毒薬に弱いので、豚舎の清掃・消毒
など通常の飼養衛生管理を
.......
適切に行い、さらにワクチンを接種することで、より高い予防効果が得られます。
◎ワクチン接種について
本病がワクチン未接種農場において発生すると特に被害が甚大と
なりますので、積極的なワクチン接種をお願いします。
接種の際は、掛かりつけの獣医師によく相談しましょう。
十和田家畜保健衛生所
平日:0176-23-6235
夜間 ・休日:090-6453-7023
上北地域県民局地域農林水産部