第 証券コード 1606 47 回 定時株主総会 招集ご通知 ■ 日 時 平成 27 年 6 月 19 日(金曜日) 午前10時 ■ 場 所 東京都千代田区丸の内一丁目7番12号 ステーションコンファレンス東京 「サピアホール」(サピアタワー5階) ■ 決議事項 ○第1号議案 剰余金の処分の件 ○第2号議案 取締役11名選任の件 ○第3号議案 監査役1名選任の件 <株主説明会開催のご案内> 定時株主総会終了後、引き続き同じ会場で、今後の事業計 目次 第47回定時株主総会招集ご通知 ……………… 1 株主総会参考書類 ……………………………… 3 (添付書類) 事業報告 ………………………………………… 11 画のご説明を中心とした株主説明会の開催を予定しておりま 連結計算書類 …………………………………… 39 すので、是非ともご出席下さいますようご案内申し上げま 計算書類 ………………………………………… 41 す。(所要時間は40分程度の予定です。) 監査報告書 ……………………………………… 43 株 主 各 証券コード 1606 平成27年6月2日 位 東京都中央区日本橋堀留町二丁目4番3号 日 本 海 洋 掘 削 株 式 会 社 代表取締役社長 市川 祐一郎 第47回定時株主総会招集ご通知 拝啓 平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。 さて、当社第47回定時株主総会を下記により開催いたしますので、ご出席くださいま すようご通知申し上げます。 なお、当日ご出席願えない場合は、書面によって議決権を行使することができますので、お手数な がら後記の株主総会参考書類をご検討のうえ、同封の議決権行使書用紙に議案に対する賛否をご表示 いただき、平成27年6月18日(木曜日)午後5時50分までに到着するようご返送いただきたくお願 い申し上げます。 敬 具 記 1.日 時 平成27年6月19日(金曜日)午前10時 2.場 所 東京都千代田区丸の内一丁目7番12号 ステーションコンファレンス東京「サピアホール」(サピアタワー5階) (末尾の会場ご案内図をご参照ください。) 3.目 的 事 項 報告事項 1.第47期(自 平成26年4月1日 至 平成27年3月31日)事業報告、連結計算書 類ならびに会計監査人および監査役会の連結計算書類監査結果報告の件 2.第47期(自 平成26年4月1日 至 平成27年3月31日)計算書類報告の件 -1- 決議事項 第1号議案 剰余金の処分の件 第2号議案 取締役11名選任の件 第3号議案 監査役1名選任の件 招 集 ご 通 知 以 上 ○ 当日ご出席の際は、お手数ながら同封の議決権行使書用紙を会場受付にご提出くださいますようお願い申し 上げます。 ○ 添付書類のうち、連結計算書類の「連結株主資本等変動計算書」、「連結注記表」および計算書類の「株主 株 主 総 会 参 考 書 類 資本等変動計算書」、「個別注記表」につきましては、法令および当社定款の定めに基づき、当社ウェブサイ ト(http://www.jdc.co.jp/ir/meeting.php)に掲載することにより、株主の皆様にご提供いたしておりま す。 なお、監査報告書を作成するに際して監査役および会計監査人が監査した連結計算書類および計算書類に 事 業 報 告 は、添付書類記載のもののほか、この「連結株主資本等変動計算書」、「連結注記表」および「株主資本等変 動計算書」、「個別注記表」も含まれております。 ○ 株主総会参考書類ならびに事業報告、計算書類および連結計算書類に修正が生じた場合は、上記当社ウェブ サイトに掲載させていただきます。 連 結 計 算 書 類 計 算 書 類 監 査 報 告 -2- 株主総会参考書類 第1号議案 剰余金の処分の件 当社は、株主の皆様に対する安定的な利益還元を重要な経営課題と認識し、株主の皆様に対し継続 的に配当を行うことを基本方針としております。 具体的な配当金の額につきましては、中長期的な経営環境の見通しの下、将来の事業展開に向けた 戦略投資に充当するための内部留保、財務体質および業績とのバランスを勘案し、決定することとし ております。 1.期末配当に関する事項 第47期の期末配当につきましては、以下のとおりといたしたいと存じます。 ① 配当財産の種類 金銭 ② 配当財産の割当てに関する事項およびその総額 当社普通株式1株につき金25円 配当総額 金449,997,950円 ③ 剰余金の配当が効力を生じる日 平成27年6月22日 2.その他の剰余金の処分に関する事項 内部留保につきましては、将来の設備増強投資に備えて、財務体質の強化を図る趣旨により、 以下のとおりといたしたいと存じます。 ① 減少する剰余金の項目とその額 繰越利益剰余金 8,500,000,000円 ② 増加する剰余金の項目とその額 別途積立金 8,500,000,000円 -3- 第2号議案 取締役11名選任の件 取締役全員(12名)は、本総会終結の時をもって任期満了となりますので、これに伴い取締役11名 の選任をお願いするものであります。 取締役候補者は、次のとおりであります。 氏 名 年 月 ( 生 日 ) 略歴、当社における地位、担当および 重 要 な 兼 職 の 状 況 所 有 す る 当社の株式数 昭和52年 4 月 平成14年 4 月 いち かわ ゆう いち ろう 市 川 祐一郎 1 (昭和29年11月17日) 再 任 いま 今 2 ざと 里 ひろ 博 のり 教 (昭和25年3月20日) 再 任 当社入社 当社メタンハイドレート開発事業 部長 同16年 6 月 当社取締役、作業部長 同17年 6 月 当社常務取締役、作業部長 同18年 7 月 当社代表取締役専務 同19年 6 月 当社代表取締役専務執行役員 同25年 6 月 当社代表取締役社長(現任) (担当) 全般統理、経営補佐部門管掌 昭和51年 4 月 石油資源開発(株)入社 平成16年 6 月 同社秋田鉱業所技術部長 同19年 6 月 同社執行役員、秋田鉱業所長 同21年 6 月 同社常務執行役員、秋田鉱業所長 同22年 6 月 同社社長命嘱託、日本海洋石油資源 開発(株)代表取締役副社長 同24年 6 月 当社代表取締役副社長執行役員 (現任) (担当) 社長補佐、環境安全室・人材育成推進室・掘削技術 事業部担当 招 集 ご 通 知 15,000株 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 1,300株 連 結 計 算 書 類 計 算 書 類 監 査 報 告 -4- 氏 名 年 月 ( 生 日 ) 略歴、当社における地位、担当および 重 要 な 兼 職 の 状 況 昭和52年 3 月 平成15年 7 月 やま 山 3 だ 田 けん 健 ぞう 造 (昭和27年1月10日) 再 任 はら 原 4 だ 田 とし 敏 お 雄 (昭和26年6月21日) 再 任 お 尾 5 のえ 上 よう 陽 いち 一 (昭和30年4月6日) 再 任 当社入社 当社プロジェクトエンジニアリン グ部長 同16年 4 月 当社合弁事業支援部長 同18年 4 月 当社経営企画室長 同21年 6 月 当社執行役員、経営企画室長 同24年 6 月 当社常務執行役員、経営企画室長 同25年 6 月 当社取締役常務執行役員、 経営企画室長 同26年 6 月 当社代表取締役専務執行役員、 経営企画室長(現任) (担当) 管理部門管掌、経営企画室・内部監査室担当 (重要な兼職の状況) JDC Offshore Malaysia Sdn. Bhd. Managing Director 昭和49年 4 月 当社入社 平成 8 年 5 月 当社第三白竜事業所長 同18年 7 月 当社作業部長 同19年 6 月 当社取締役執行役員、作業部長 同24年 6 月 当社取締役常務執行役員、 作業部長 同25年 6 月 当社取締役常務執行役員(現任) (担当) 掘削事業部門管掌 昭和53年 4 月 当社入社 平成15年 8 月 当社第五白竜事業所長 同18年 4 月 Gulf Drilling International Ltd. (GDI)出向、同社Chief Operating Officer (COO) 同21年 6 月 当社執行役員、GDI COO 同24年 6 月 当社常務執行役員、GDI COO 同25年 6 月 当社取締役常務執行役員、 作業部長(現任) (担当) 掘削事業部門管掌補佐、情報システム室担当 所 有 す る 当社の株式数 -5- 800株 800株 1,000株 氏 名 年 月 ( 生 うれし 嬉 6 の 野 8 みち 通 はる 晴 (昭和25年12月27日) 再 任 7 日 ) 略歴、当社における地位、担当および 重 要 な 兼 職 の 状 況 昭和50年 4 月 平成13年 4 月 同21年 6 月 同24年 6 月 同26年 6 月 当社入社 当社営業部長兼シンガポール事務 所長 当社執行役員、営業部長 当社常務執行役員、営業部長 当社取締役常務執行役員、 営業部長(現任) (担当) 営業統括部門管掌 昭和54年 4 月 日本石油(株)入社 平成17年 5 月 当社入社 同18年 4 月 当社経理部長 やす い やす ろう 同24年 6 月 当社執行役員、経理部長 安 井 泰 朗 同26年 6 月 当社取締役執行役員、経理部長 (昭和31年10月1日) (現任) (担当) 再 任 管理部門管掌補佐、情報開示担当 (重要な兼職の状況) Japan Drilling (Netherlands) B.V. Managing Director 昭和56年 4 月 当社入社 平成19年 7 月 当社総務部長 同23年 6 月 当社法務室長 同24年 6 月 当社執行役員、法務室長 ひ おき たか のり 日 置 隆 則 同26年 6 月 当社取締役執行役員、法務室長 (現任) (昭和33年11月23日) (担当) 管理部門管掌補佐、リスク管理・コンプライアンス 再 任 担当 (重要な兼職の状況) Japan Drilling (Netherlands) B.V. Managing Director 所 有 す る 当社の株式数 1,000株 2,300株 招 集 ご 通 知 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 連 結 計 算 書 類 1,800株 計 算 書 類 監 査 報 告 -6- 氏 名 年 月 ( 生 日 ) 略歴、当社における地位、担当および 重 要 な 兼 職 の 状 況 昭和48年 4 月 平成18年 6 月 同19年 6 月 同20年 6 月 まつ 松 9 もと 本 じゅん 潤 いち 一 (昭和24年9月27日) 再 任 同24年 8 月 同25年 6 月 同26年 6 月 同26年 6 月 昭和49年 4 月 平成12年 4 月 同14年 3 月 同17年 3 月 さ 佐 10 の 野 まさ 正 はる 治 (昭和26年4月17日) 再 任 同18年 4 月 同20年10月 同24年 6 月 同25年 6 月 石油資源開発(株)入社 同社執行役員 同社常務執行役員、開発本部副本部 長 同社常務取締役執行役員、開発本部 副本部長 同社常務取締役執行役員、国内事業 本部長 同社専務取締役執行役員、国内事業 本部長、HSE統括部担当、相馬プロ ジェクト本部副本部長 当社社外取締役(現任) 石油資源開発(株) 代表取締役副社 長執行役員、社長補佐(技術)、国 内事業本部長、HSE統括部担当(現 任) 帝国石油(株)入社 同社技術企画部長 同社取締役、海外本部海外事業部長 同社常務取締役、海外・大陸棚本部 長 国際石油開発帝石ホールディング ス(株)取締役、経営企画本部副本部 長兼技術本部副本部長 国際石油開発帝石(株)取締役専務 執行役員、アメリカ・アフリカ事業 本部長 同社取締役専務執行役員、技術本部 長(現任) 当社社外取締役(現任) -7- 所 有 す る 当社の株式数 - - 氏 名 年 月 ( 生 日 ) 略歴、当社における地位、担当および 重 要 な 兼 職 の 状 況 昭和46年 7 月 平成 9 年 3 月 やま 11 山 だ 田 けん 健 じ 司 (昭和23年2月20日) 新 任 同13年 3 月 同21年 3 月 同24年 6 月 同25年 1 月 同25年 6 月 同26年 6 月 三井海洋開発(株)入社 (株)モデック(現三井海洋開発 (株))取締役 同社代表取締役社長 三井海洋開発(株)代表取締役会長 兼 会長執行役員 (株)ツガミ取締役 川崎重工業(株)船舶海洋カンパニ ー顧問(現任) (株)ツガミ常勤監査役 同社監査役(現任) 所 有 す る 当社の株式数 - 招 集 ご 通 知 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 連 結 計 算 書 類 計 算 書 類 監 査 報 告 -8- (注)1.松本潤一氏は、石油資源開発(株)代表取締役副社長執行役員であり、同社は当社の主要 株主であります。当社グループは同社グループから掘削請負工事等を受注することがあり ます。なお、その他の各候補者と当社との間には特別の利害関係はありません。 2.松本潤一氏は、本年6月24日に石油資源開発(株)の代表取締役副社長執行役員国内事業 本部長を退任され、同社の顧問に就任される予定であることが同社より公表されておりま す。 3.佐野正治氏は、本年6月24日に国際石油開発帝石(株)の取締役副社長執行役員技術本部 長に就任される予定であることが同社より公表されております。 4.松本潤一、佐野正治および山田健司の3氏は、社外取締役候補者であります。 5.社外取締役候補者に関する特記事項は以下のとおりであります。 ⑴ 社外取締役候補者とした理由 松本潤一、佐野正治の両氏につきましては、経営者としての豊富な経験と石油開発業界 における高い見識を当社の経営に反映していただくため、社外取締役として選任をお願い するものであります。山田健司氏につきましては、経営者としての豊富な経験と海洋開発 産業における高い見識を当社の経営に反映していただくため、社外取締役として選任をお 願いするものであります。 ⑵ 当社の社外取締役に就任してからの年数 松本潤一、佐野正治の両氏は、現在、当社の社外取締役であり、それぞれ社外取締役と しての在任期間は、本総会終結の時をもって松本氏が1年、佐野氏が2年となります。 ⑶ 責任限定契約 当社は、各社外取締役との間で会社法第427条第1項の規定に基づき、同法第423条第 1項の責任について同法第425条第1項に規定する最低責任限度額を限度とする契約を締 結しております。松本潤一、佐野正治の両氏の再任が承認された場合は、両氏との間で当 該契約を継続する予定であります。また山田健司氏の選任が承認された場合には、同氏と の間で同様の責任限定契約を締結する予定であります。 ⑷ 独立役員 当社は、佐野正治氏を東京証券取引所の定めに基づく独立役員として届け出ておりま す。同氏が再任された場合は、当社は、引き続き同氏を独立役員とする予定であります。 また、山田健司氏は、東京証券取引所の定めに基づく独立要件を満たしており、当社 は、同氏が選任された場合、同氏を独立役員として同取引所に届け出る予定であります。 6.各候補者の所有する当社株式の数には、JDC役員持株会における本人持分を含めておりま せん。 -9- 第3号議案 監査役1名選任の件 監査役 服部昌樹氏は、本総会終結の時をもって辞任されますので、その補欠として監査役1名の選 任をお願いするものであります。なお、選任されます監査役の任期は、当社定款の定めにより、前任 者の任期満了の時までとなります。 また、本議案に関しましては、監査役会の同意を得ております。 監査役候補者は、次のとおりであります。 (生 氏 名 年 月 日) 略 歴 、 当 社 に お け る 地 位 お よ び 重 要 な 兼 職 の 状 況 所 有 す る 当社の株式数 昭和52年 4 月 平成16年 6 月 同17年 2 月 同19年 7 月 同20年 7 月 同23年 6 月 同25年 6 月 石油資源開発(株)入社 同社海外本部海外企画室長 同社海外本部海外一部長 ひょう どう もと ふみ 兵 藤 元 史 同社ジャカルタ事務所副所長 同社ジャカルタ事務所長 (昭和28年1月1日) - 同社執行役員、ジャカルタ事務所長 同社常務執行役員、アジア・オセア 新 任 ニア事業本部副本部長 同26年 6 月 同社常務取締役執行役員、経営企画 部・広報IR部担当(現任) (注)1. 兵藤元史氏は、石油資源開発(株)常務取締役執行役員であり、同社は当社の主要株主であり ます。当社グループは同社グループから掘削請負工事等を受注することがあります。 2. 兵藤元史氏は、社外監査役候補者であります。 3. 社外監査役候補者に関する特記事項は以下のとおりであります。 (1) 社外監査役候補者とした理由 兵藤元史氏につきましては、石油開発業界における豊富な経験と高い見識を当社の監査 体制の強化に活かしていただくため、社外監査役として選任をお願いするものであります。 (2) 責任限定契約 当社は、本議案が承認されて同氏が社外監査役に選任された場合、同氏との間で会社法 第427条第1項の規定に基づき、同法第423条第1項の責任について同法第425条第1項に 規定する最低責任限度額を限度とする契約を締結する予定であります。 以 上 - 10 - 招 集 ご 通 知 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 連 結 計 算 書 類 計 算 書 類 監 査 報 告 (添付書類) Ⅰ.企業集団の現況 事 業 報 告 4月1日 ( 自至 平成26年 平成27年 3 月31日 ) 1.当事業年度の事業の状況 ⑴ 事業の経過及び成果 当連結会計年度における世界経済につきましては、米国では景気は順調に拡大を続け、欧州 経済も緩やかながら回復傾向が続きました。一方、中国では景気が減速傾向となり、その他新興 国では景気持ち直しの動きは緩やかなものにとどまりました。 原油市況につきましては、当連結会計年度のWTI原油価格の期中平均は、前期比1バレル当 たり18.0ドル下落し81.0ドルとなりました。WTI原油価格の終値の推移をみますと、平成26年 6月20日の1バレル107.95ドルをピークに弱含みに転じ、11月27日の石油輸出国機構 (OPEC)総会の減産見送り決定をきっかけに急落し、平成27年3月17日には43.39ドルと、 平成21年3月11日の1バレル42.46ドル以来6年ぶりの安値をつけました。 原油価格の下落の影響は海洋掘削リグ市場にも及び、当連結会計年度における世界全体の海 洋掘削リグの平均稼働率(注1)は前期比3.7ポイント減の81.3%、競争市場リグ(注2)に限る と前期比4.4ポイント減の82.6%となりました。その結果、日割作業料率(デイレート)も軟化 の傾向を強めました。 このような市況の中、当社連結子会社が保有する海洋掘削リグ6基とリース方式により運用 を開始した「HAKURYU-12」の合計7基の当連結会計年度における稼働率は、平成26年4月 から11月にかけ「HAKURYU-5」と「SAGADRIL-1」の2基が整備・アップグレード工事に より不稼働となったことなどにより、前期に比べて23.4ポイント減少し73.6%となりました。 このほか、独立行政法人海洋研究開発機構(平成27年4月1日をもって「国立研究開発法人海洋 研究開発機構」に名称を変更。以下JAMSTEC)が保有する地球深部探査船「ちきゅう」を用い た商業掘削工事を2件実施いたしました。 当社のグループ会社におきましては、カタールの合弁会社Gulf Drilling International Ltd. (以下GDI社)が海洋掘削リグ及び陸上掘削リグ等計15基を同国で運用いたしましたが、当社 は、平成26年4月30日付で当社が保有する同社の全株式をカタールにおける合弁パートナー Gulf International Services Q.S.C.へ譲渡し、合弁関係を解消いたしました。マレーシアの合 弁会社UMW JDC Drilling Sdn. Bhd.(以下UJD社)は海洋掘削リグ1基を運用して同国他で の操業を行いました。また、当社連結子会社である日本マントル・クエスト株式会社(以下MQJ 社)は、JAMSTECより「ちきゅう」の運用・管理業務を受託し、科学掘削プログラムを実施い - 11 - たしました。 一方、海洋掘削、運用・管理受託以外の事業につきましては、引き続き、エンジニアリング サービスを中心とする掘削技術事業及び水平孔掘削事業を実施いたしました。 以上の結果、当連結会計年度の業績につきましては、売上高は前期比18.8%減の32,584百万 円となりました。この減収は、「HAKURYU-11」が新たに操業を開始したことによる作業収 入の増加、「HAKURYU-12」が最初の操業地であるスリナム沖へ向けて曳航を開始したこと に よ る 動 員 収 入 計 上 等 の 増 収 要 因 が あ る 一 方 で 、 「 ち き ゅ う 」 科 学 掘 削 の 作 業 減 少、 「HAKURYU-5」及び「SAGADRIL-1」の整備・アップグレード工事による不稼働期間の発 生等の減収要因がこれを上回ったことによるものであります。 売上原価につきましては、「ちきゅう」科学掘削の作業減による減少要因等がある一方で、 「HAKURYU-11」がフル操業となったことによる減価償却費他の操業関連費用の増加、 「HAKURYU-12」がスリナム沖へ向けて曳航を開始したことによる動員関連費用の増加、 「HAKURYU-5」及び「SAGADRIL-1」の整備・アップグレード工事実施に伴う修繕費増加 等の増加要因がこれを上回り、前期比3.2%増の27,492百万円となりました。その結果、営業利 益は同91.5%減の842百万円となりました。 経常利益は、前期に比べて営業外収益の持分法投資利益が減少したものの、円安の進行に伴 って為替差益が増加したこと等により営業外収支が改善し、同73.5%減の3,260百万円となりま した。 税金等調整前当期純利益は、GDI社の全株式を合弁パートナーへ売却したことによる売却益 780百万円を特別利益に計上したこと等により、同68.1%減の3,807百万円となり、当期純利益 は、同69.0%減の1,892百万円となりました。 招 集 ご 通 知 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 連 結 計 算 書 類 計 算 書 類 監 査 報 告 - 12 - セグメントの業績は、次のとおりであります。 ① 海洋掘削 「海洋掘削」セグメントの売上高は、前期比7.1%減の27,475百万円となり、セグメン ト利益は同90.8%減の895百万円となりました。 ② 運用・管理受託 「運用・管理受託」セグメントの売上高は、前期比52.5%減の4,172百万円となり、セ グメント利益は同53.6%減の228百万円となりました。この減収・減益は、「ちきゅう」 のインドでの商業掘削に向けた準備期間があり、実質的な科学掘削作業が少なかったこと 等によるものであります。 ③ その他 「その他」セグメントの売上高は、前期比47.9%減の1,712百万円となりましたが、セ グメント利益は同164.2%増の10百万円となりました。 (注1)稼働率 稼働率の算定は、専門調査会社の以下の基準に依っております。 ・掘削契約下にあり、掘削作業に従事している状態 ・掘削契約下にあり、一時的に掘削作業以外の態様(宿泊施設代わり等)にある状態 ・掘削契約下にあり、操業していないが収入を得ているか、顧客と一定の確約(コミットメン ト)をしており、他の顧客がそのリグを使用できない状態 (注2)競争市場リグ 国営石油会社などの顧客や操業海域が限定されているリグを除く、受注競争下にあるリグをい います。 - 13 - 主な事業の概況は、次のとおりであります。 ① 海洋掘削事業 ア.リグ別の操業実績 当期におけるリグ別操業実績は、以下のとおりとなりました。 年月 平 成 26 年 4月 リグ名 招 集 ご 通 知 5月 6月 HAKURYU-5 整備・アップグレード工事 (シンガポール) SAGADRIL-1 整備・アップグレード工事 (アラブ首長国連邦) SAGADRIL-2 POGC社 (イラン) 7月 8月 9月 準備作業 (マレーシア) 事 業 報 告 Total E&P社 HAKURYU-10 (インドネシア) Premier Oil社 HAKURYU-11 (インドネシア) 連 結 計 算 書 類 建造工事 HAKURYU-12 (シンガポール) NAGA 1 ちきゅう 作業 PCSB社 (マレーシア) PCML社 (ミャンマー) 計 算 書 類 日本原燃㈱ (下北半島) 移動 株 主 総 会 参 考 書 類 科学掘削 整備工事、待機等 監 査 報 告 - 14 - 年月 平 成 26 年 10 月 リグ名 11 月 12 月 1月 2月 3月 PCSB社 (マレーシア) HAKURYU-5 Bunduq社 (アラブ首長国連邦) SAGADRIL-1 SAGADRIL-2 平 成 27 年 POGC社 (イラン) 整備工事 (アラブ首長国連邦) Total E&P社 HAKURYU-10 (インドネシア) Premier Oil社 HAKURYU-11 (インドネシア) 建造工事 HAKURYU-12 (シンガポール) NAGA 1 慣熟訓練・操業準備 Teikoku Oil社 (シンガポール) CGX社 PCSB社 (マレーシア) ONGC社 (インド) ちきゅう 作業 移動 科学掘削 - 15 - 整備工事、待機等 「HAKURYU-5」(セミサブマーシブル型) 本リグは、平成26年4月上旬にマレーシアの国営石油会社Petronas(Petroliam Nasional Berhad)傘下のPetronas Carigali Sdn. Bhd.(以下PCSB社)の掘削工事を終 了した後、9月下旬までシンガポールの造船所において整備・アップグレード工事を実施い たしました。その後マレーシアにおいて次期掘削工事のための準備作業を実施し、12月上 旬からPCSB社による新たな掘削工事に従事いたしました。 「SAGADRIL-1」(ジャッキアップ型) 本リグは、前期に引き続き、アラブ首長国連邦の造船所において整備・アップグレード 工事を実施いたしました。その後、12月中旬から同国のBunduq Company Limitedによ る掘削工事に従事いたしました。 「SAGADRIL-2」(ジャッキアップ型) 本リグは、前期に引き続き、イランの国営石油会社National Iranian Oil Company傘下 のPars Oil and Gas Companyのペルシャ湾サウスパースガス田開発工事に従事しており ましたが、平成27年1月上旬に同社との契約工事を終了いたしました。その後はアラブ首 長国連邦の造船所において整備工事を実施いたしました。 「HAKURYU-10」(ジャッキアップ型) 本リグは、前期に引き続き、インドネシア・カリマンタン沖におけるTotal E&P Indonesieの掘削工事に従事いたしました。 「HAKURYU-11」(ジャッキアップ型) 本リグは、前期に引き続き、インドネシア・ナツナ島沖におけるPremier Oil Natuna Sea B.V. の掘削工事に従事いたしました。 「HAKURYU-12」(ジャッキアップ型) シンガポールにおいて建造工事が進められていた本リグは、平成27年2月9日に完成し、 同日付でリグ保有会社Maple Maritime S.A.とのリース契約による運用を開始いたしまし た。同リグは最初の操業先となるスリナム沖におけるTeikoku Oil (Suriname) Co. Ltd. の掘削工事を実施するため3月17日にシンガポールから移動を開始いたしました。 - 16 - 招 集 ご 通 知 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 連 結 計 算 書 類 計 算 書 類 監 査 報 告 「ちきゅう」(ドリルシップ) 本船は、平成26年4月上旬から5月中旬にかけて、下北半島太平洋沖における日本原燃 株式会社の海上ボーリング調査のための掘削工事に従事いたしました。また平成27年2月 上旬にインド東海岸へ向けて移動を開始し、3月からインド共和国の国営石油会社Oil and Natural Gas Corporation Limitedのメタンハイドレート・ボーリング調査のための掘削 工事に従事いたしました。 イ.グループ会社の活動状況 Gulf Drilling International Ltd.(GDI社)(カタール) 当社の持分法適用関連会社であったGDI社は、海洋掘削リグ8基(全てジャッキアップ 型)、アコモデーションリグ(海上宿泊施設)1基及び陸上掘削リグ6基をカタールの沖 合及び陸上で運用いたしました。 UMW JDC Drilling Sdn. Bhd.(UJD社)(マレーシア) 当社の持分法適用関連会社のUJD社が運用する「NAGA 1」(セミサブマーシブル型) は、8月上旬までマレーシア海域におけるPCSB社の掘削工事に従事した後ミャンマー沖 へ移動し、9月上旬から10月上旬までPetronas傘下のPC Myanmar (Hong Kong) Limitedの掘削工事に従事いたしました。その後、マレーシア海域に戻り、10月下旬から PCSB社の掘削工事に復帰いたしました。当社は、同社に対し経営スタッフ及びリグ要員 を派遣しているほか、技術面、設備保全管理面で操業を支援しております。 - 17 - ② 運用・管理受託事業 当期における操業実績は、以下のとおりとなりました。 年月 平 成 26 年 4月 リグ名 5月 6月 8月 9月 科学掘削 (沖縄トラフ) ちきゅう 年月 平 成 26 年 10 月 リグ名 7月 招 集 ご 通 知 11 月 平 成 27 年 12 月 1月 2月 3月 株 主 総 会 参 考 書 類 ちきゅう 科学掘削 整備工事、 待機等 商業掘削 日本マントル・クエスト株式会社(MQJ社)(日本) 当社連結子会社のMQJ社は、JAMSTECから「ちきゅう」の科学掘削に係る運用・管理 業務を受託しております。 本船は、7月上旬から下旬まで沖縄トラフにおいて、国の戦略的イノベーション創造プ ログラム(SIP)(注3)の下で実施される科学掘削に従事いたしました。当社は同社に対 し経営スタッフ及びリグ要員を派遣し、操業を支援しております。 事 業 報 告 連 結 計 算 書 類 (注3)戦略的イノベーション創造プログラム(SIP) 内閣府の総合科学技術・イノベーション会議が府省・分野の枠を超えて自ら予算配分して、基 礎研究から実用化・事業化までを見据え、規制・制度改革を含めた取組を推進するプログラムで す。 計 算 書 類 監 査 報 告 - 18 - ③ その他の事業 海洋掘削、運用・管理受託以外のその他の事業につきましては、引き続き、エンジニアリ ングサービスを中心とする掘削技術事業及び水平孔掘削事業を実施いたしました。 ⑵ 設備投資の状況 当期において実施しました企業集団の設備投資の総額は7,330百万円であります。その主な ものは、平成26年4月から9月にかけて実施した「HAKURYU-5」の整備・アップグレード 工事関連費用の当期計上額(3,684百万円)及び平成26年3月から11月にかけて実施した 「SAGADRIL-1」の整備・アップグレード工事関連費用の当期計上額(1,997百万円)等であ ります。 ⑶ 資金調達の状況 当期においてリグ整備工事に伴う費用支払のため借入(15百万米ドルと10億円)を実施し、 平成26年6月に第11回無担保社債(2,000百万円)、平成26年9月に第2回無担保米ドル建て 社債(30百万米ドル)を発行いたしました。 一方、運転資金につきましては、平成26年9月に返済期日を迎えた長期運転資金借入(2,000 百万円)を返済し、新たに同額の長期運転資金の借入契約を締結いたしました。また、平成26 年8月に償還期日を迎えた第8回無担保社債(500百万円)を一括償還し、平成26年9月に同 額の第12回無担保社債を発行いたしました。 ⑷ 事業の譲渡、吸収分割または新設分割の状況 該当事項はありません。 ⑸ 他の会社の事業の譲受けの状況 該当事項はありません。 ⑹ 吸収合併または吸収分割による他の法人等の事業に関する権利義務の承継の状況 該当事項はありません。 ⑺ 他の会社の株式その他の持分または新株予約権等の取得または処分の状況 当社は、平成26年4月30日付で持分法適用関連会社であったGulf Drilling International Ltd.の全株式をカタールにおける合弁パートナーであるGulf International Services Q.S.C. に譲渡いたしました。 - 19 - 2.直前3事業年度の財産及び損益の状況 ⑴ 企業集団の財産及び損益の状況 区 分 売 上 高(百万円) 売 上 高 の 内 訳 第 47 期 第 44 期 第 45 期 第 46 期 (当 期) (平成24年3月期) (平成25年3月期) (平成26年3月期) (平成27年3月期) 29,294 29,114 40,134 32,584 7,712 15,097 16,357 7,692 (26.3%) (51.9%) (40.8%) (23.6%) 21,581 14,017 23,776 24,892 海 外 売 上 高 (73.7%) (48.1%) (59.2%) (76.4%) 経 常 利 益(百万円) 6,222 3,824 12,281 3,260 当 期 純 利 益(百万円) 3,469 2,532 6,106 1,892 1株当たり当期純利益 (円) 192.77 140.68 339.23 105.15 総 資 産(百万円) 71,306 84,298 104,436 115,902 純 資 産(百万円) 44,753 49,305 58,810 62,238 1株当たり純資産額 (円) 2,460.57 2,706.39 3,228.22 3,418.33 (注)1株当たり当期純利益及び1株当たり純資産額は、表示桁未満の端数を四捨五入して表示しております。 国 内 売 上 高 ⑵ 当社の財産及び損益の状況 区 分 売 上 高(百万円) 売 上 高 の 内 訳 第 47 期 第 44 期 第 45 期 第 46 期 (当 期) (平成24年3月期) (平成25年3月期) (平成26年3月期) (平成27年3月期) 13,782 7,868 11,424 14,890 1,839 4,071 6,505 2,306 (13.3%) (51.8%) (56.9%) (15.5%) 11,943 3,796 4,919 12,584 海 外 売 上 高 (86.7%) (48.2%) (43.1%) (84.5%) 経 常 利 益(百万円) 2,869 2,024 5,354 2,440 当 期 純 利 益(百万円) 1,934 2,132 4,389 9,042 1株当たり当期純利益 (円) 107.45 118.48 243.84 502.36 総 資 産(百万円) 59,099 67,249 104,188 124,918 純 資 産(百万円) 38,258 39,898 43,835 52,428 1株当たり純資産額 (円) 2,125.49 2,216.58 2,435.34 2,912.71 (注)1株当たり当期純利益及び1株当たり純資産額は、表示桁未満の端数を四捨五入して表示しております。 国 内 売 上 高 招 集 ご 通 知 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 連 結 計 算 書 類 計 算 書 類 監 査 報 告 - 20 - 3.重要な親会社及び子会社の状況 ⑴ 親会社の状況 該当事項はありません。 ⑵ 重要な子会社の状況 会社名 資本金 当社の議決権 比率(%) 主要な事業内容 15百万円 100.0 石油・天然ガス、地下資源の探 鉱、開発に関する設備、機械、 器具及び資材の輸出入等 Sagadril, Inc. 5千米ドル 100.0 海洋掘削リグの賃貸及び石油・ 天然ガス井掘削の支援業務 Sagadril 2, Inc. 5千米ドル 100.0 海洋掘削リグの賃貸 JDC Panama, Inc. 5千米ドル 100.0 海洋掘削リグの賃貸 Hakuryu 5, Inc. 5千米ドル 100.0 海洋掘削リグの賃貸 1,905千米ドル 100.0 ブラジルにおけるドリルシッ プ建造・操業プロジェクトに係 わる投融資 100.0 石油・天然ガスの探鉱、開発に 係わる掘削工事及びその他関 連工事の請負並びに海洋掘削 リグの賃貸 100.0 マレーシア等における石油・天 然ガスの探鉱、開発に係わる掘 削工事等の請負及び掘削サー ビス業務等の受託等 石油開発サービス㈱ JDC DS Delaware, Inc. Japan Drilling (Netherlands) B.V. JDC Offshore Malaysia Sdn. Bhd. 18千ユーロ 1,000千 マレーシアリンギット - 21 - 会社名 P.T. Japan Drilling Indonesia Pars Drilling Kish Co., Ltd. 日本マントル・クエスト㈱ 資本金 当社の議決権 比率(%) 475千米ドル 40百万 イランリアル 300百万円 主要な事業内容 95.0 インドネシア等における石油・ 天然ガスの探鉱、開発に係わる 掘削工事及びその他関連工事 の請負 70.0 イランにおける石油・天然ガス の探鉱、開発に係わる掘削工事 及びその他関連工事の請負 60.0 地球深部探査船「ちきゅう」の 運用・管理業務の受託 UMW JDC Drilling Sdn. Bhd. 資本金 当社の議決権 比率(%) 350千 マレーシアリンギット 15.0 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 ⑶ 重要な関連会社の状況 会社名 招 集 ご 通 知 主要な事業内容 マレーシア等における石油・天 然ガスの探鉱、開発に係わる掘 削工事及びその他関連工事の 請負 (注)1.UMW JDC Drilling Sdn. Bhd.は、持分法適用関連会社であります。 連 結 計 算 書 類 2.Gulf Drilling International Ltd.は、株式譲渡に伴い、平成26年4月30日付で当社の持分法適 用関連会社ではなくなりました。 計 算 書 類 監 査 報 告 - 22 - 4.対処すべき課題 当面の原油市場の見通しといたしましては、世界経済の減速に伴う需要の減少に加え、OPEC 諸国の生産量維持政策や米国のシェールガス・オイル増産による供給増加等により、当連結会計 年度後半より急激に原油価格が下落いたしました。しかしながら、依然として化石燃料が世界エ ネルギー需要の中心である状況に変わりはなく、中長期的に石油・ガスの需要は底堅く、原油価 格は徐々に上昇してくるものと予測されております。 海洋掘削リグの市況につきましては、原油価格の急激な下落に伴い石油・ガス開発会社が開発 工事の延期や中止など投資計画の見直しを進めていることに加え、新規建造リグが順次完成しマ ーケットに投入されてきていることからリグ需要は軟化傾向にありますが、今後は原油価格の上 昇に伴い、また、退役リグも増加すると予測されていることからも、中長期的にはリグ需要も回 復してくるものと見込まれております。 このような事業環境の中で、当社グループといたしましては、更なる経営基盤の強化と企業価 値の持続的な向上を図るため、平成27年度を初年度とする3ヶ年の「中期経営戦略」において以 下を重点課題として設定し、全社を挙げて取り組んでいく所存であります。 (1) 安定・安全操業体制の強化 ① 長期安定的操業基盤の維持・強化 当社は経営の安定化を目指し、かねてより「産油国において長期安定的操業基盤を確立す る」という営業戦略のもと、産油国の国営石油会社等との長期掘削契約の確保に注力してま いりました。 平成27年度は当社グループの複数の運用リグにおいて、これまで工事を行ってきた掘削契 約の終了年度となります。そのため新たな掘削工事契約の獲得に鋭意努めてまいります。 急激な原油価格の下落により、マーケットでの開発案件数の減少や開発工事期間の短縮お よび契約獲得競争が激しくなっておりますが、引き続き経営基盤を確固たるものにすべく、 リグフリートの競争力を維持し、産油国ほかにおける新規掘削契約の確保に努め、長期安定 的操業基盤の確立を図ってまいります。 - 23 - ② 安全操業の徹底 安全操業を継続することは当社事業の根幹であり、当社ではHSQEマネジメントシステム を運用して安全確保のための対策に万全を期しております。 その成果もあり、当社のリグは安全操業を続けておりますが、メキシコ湾での原油流出事 故等の発生を契機に、設備、機器等のハード面とリグ要員に対する教育・研修や組織風土と いったソフト面の両面で業界での要求水準がより高くなってきております。引き続き、当社 のHSQEマネジメントシステムの適切な運用による安全管理の強化・徹底を図り、ヒューマ ンファクターの啓蒙による安全文化の醸成に努めて、安全操業に万全を期してまいります。 (2) 成長戦略の実行 ① リグフリートの増強 当社の永続的事業活動を可能ならしめ、将来の業績の安定と成長を実現するために、リグ フリート増強を図ることを最重要経営課題の一つに位置付けております。 具体的には、経年リグにつきましては、適切な時期に相当規模の延命対策工事あるいはア ップグレード工事を実施し、市場競争力の維持、強化に努めており、新リグの取得につきま しても、着実に成果を挙げてきております。 東銀リース株式会社が平成25年5月に建造発注したプレミアムタイプジャッキアップ型 リグ「HAKURYU-12」が平成27年2月に完成し、リース方式を活用することにより当社グ ループでの運用を開始しました。また、同社が平成26年10月に更に2基のプレミアムタイプ ジャッキアップ型リグを新規発注したことを受け、それら2基が完成する平成28年度より、 同じくリース方式により当社グループにて運用する計画としております。 今後も引き続き新規プロジェクトの発掘に努め、新リグ取得や戦略的事業提携案件への参 画などを進め、積極的にリグフリートの増強を図ってまいります。 ② 大水深・新規マーケットへの積極的参入 原油価格の急激な下落を受け、足元での大水深海域における石油・天然ガス開発計画も見 直しが進められておりますが、今後の原油価格の上昇予測を受け、中長期的には再び大水深 マーケットも活発化し、全石油生産量に占める依存度も高まってくることが予想されており ます。 当社は当連結会計年度におきまして、JAMSTECが保有する地球深部探査船「ちきゅう」 を使用し、下北半島太平洋沖にて日本原燃株式会社による海上ボーリング調査の掘削工事を 実施し、また平成27年2月より、インド国営石油会社による東インド沖でのメタンハイドレ ート・ボーリング調査の掘削等サービスの提供を開始いたしました。 - 24 - 招 集 ご 通 知 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 連 結 計 算 書 類 計 算 書 類 監 査 報 告 当社といたしましては、蓄積された大水深掘削のノウハウを活かし、「ちきゅう」による 大水深海域での掘削工事案件の継続確保に努めるとともに、将来的には大水深セミサブリグ /ドリルシップを自社又は共同で保有し、運用することを検討してまいります。 更には、北極海・高緯度海域における操業に向けて検討を進めるとともに、マントル層到 達を目指す高難度掘削にもチャレンジしてまいります。 ③ 海洋掘削技術の応用による事業領域の拡大 経済産業省が平成25年度に策定した「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」では、我が国 周辺海域に相当量の賦存が期待される砂層型メタンハイドレートを将来のエネルギー資源と して利用可能とするため、平成25年1月から3月にかけて実施した海洋産出試験の結果を踏 まえ、平成30年度を目途に商業化の実現に向けた技術の整備を行い、平成30年代後半に民間 企業が主導する商業化のためのプロジェクトが開始されるよう、技術開発を進めることとさ れております。 こうした国の施策に対し、民間企業間での知見の共有を図り、生産技術の確立を含めた商 業化の実現を更に押し進めるべく、当社は本邦石油・天然ガス開発企業等と共に「日本メタ ンハイドレート調査株式会社」を設立し、砂層型メタンハイドレート開発に関する中長期海 洋産出試験等への参画を目指してまいります。 メタンハイドレートの商業生産は、日本のエネルギー政策上も重要な課題であり、当社グ ループは本邦唯一の海洋掘削コントラクターとして、これからも我が国のエネルギー政策に 積極的に寄与してまいりたいと考えております。 また、我が国の領海・排他的経済水域・大陸棚で存在が確認されている海底熱水鉱床、マ ンガン団塊、コバルトリッチクラスト、海底レアアースなどの鉱物資源の開発に関する検討 にも積極的に関与し、我が国の海洋鉱物資源開発政策に寄与してまいる所存です。 このほか、地球環境を保護・保全しつつ、河川横断、海峡横断、山岳貫通、汀線アプロー チ、更には地熱発電に関連した蒸気・熱水管路の地下敷設等を可能にする地球環境にやさし い水平孔掘削事業も積極的に展開してまいります。 (3) 経営管理体制の整備・充実 ① 人材確保・育成 海洋掘削業界では、熟練した掘削技術・技能を有するリグ要員が慢性的に不足しており、 当社の今後にとって重要な問題と捉えております。当社グループが継続的に安定・安全操業 を維持し、またリグフリート増強戦略を実現していくためには有能な人材を十分確保し、早 期に育成していくことが不可欠であると認識しております。引き続き国内外において優秀な 人材を計画的に確保し、適切な配置を図るとともに人材の能力を最大限に引き出す評価制度、 - 25 - 人材育成制度、報酬制度を導入してまいります。 ② 財務安定性の確保 リグフリート増強のためには多額の投資が必要となることから、リグの建造・取得にあた っては、自社単独保有の他に、他社との連携による共同保有や部分保有等も考慮するととも に、資金調達につきましても、金融機関からの借り入れ以外にリースや社債等を活用し、調 達手法の多様化を引き続き進めてまいります。また、将来の戦略的なリグ投資にも耐えうる 安定した財務基盤を構築すべく、資本増強等も含めて、株主資本の充実を図ってまいりたい と考えております。 ③ 事業規模拡大を支える社内体制の整備・充実 事業規模の拡大に伴う業務量の増加、操業形態の多様化等に対応するため、当社の長期経 営ビジョンを踏まえ、挑戦と創造に取り組む組織風土の醸成に継続して取り組むとともに、 プロジェクトマネジメント力の向上や、営業・技術情報の体系的な取得および効果的な社内 共有を進めてまいります。 株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご理解とご支援を賜わりますようお願い申し上 げます。 招 集 ご 通 知 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 連 結 計 算 書 類 計 算 書 類 監 査 報 告 - 26 - 5.主要な事業内容(平成27年3月31日現在) 石油・天然ガスの探鉱、開発に関する掘削及び建設工事等の請負、その他掘削技術を応用した 工事の請負 6.主要な事業所(平成27年3月31日現在) 本 社 東京都中央区日本橋堀留町二丁目4番3号 HAKURYU-5事業所 マレーシア・クアラルンプール HAKURYU-10事業所 インドネシア・バリクパパン HAKURYU-11事業所 インドネシア・ジャカルタ HAKURYU-12事業所 スリナム・パラマリボ SAGADRIL-1事業所 アラブ首長国連邦・アブダビ SAGADRIL-2事業所 アラブ首長国連邦・シャルジャ N A G A マレーシア・クアラルンプール 1 事 業 所 ち き ゅ う 事 業 所 インド・カキナダ シンガポール事務所 シンガポール (注) 当社は、平成26年9月24日付及び平成27年2月9日付でそれぞれ「SAGADRIL-1事業所」及び 「HAKURYU-12事業所」を新設し、平成27年2月15日付で「キッシュ事業所」を廃止して「SAGADRIL-2 事業所」を新設いたしました。 なお、当社グループ全体で保安を含むリグの円滑な操業を確保するため、当社がリグの運用、操業を実 質的に管理し、当社要員がその指揮命令系統の大部分を占めるリグについては、一事業所として位置付け ることとしており、上記の事業所は、それぞれが管轄するリグの操業海域の移動に合わせて適宜移設して おります。 - 27 - 7.使用人の状況(平成27年3月31日現在) ⑴ 企業集団の使用人の状況 セグメントの名称 使用人数(名) 前期末比増減 海洋掘削 158 (581) 運用・管理受託 116 (130) 40名増 (60名増) 8名増 (1名増) その他 25 (1) 1名減 (1名減) 共通部門 73 (9) 2名減 (1名増) 合計 372 (721) 45名増 (61名増) (注)1.使用人数は、当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向 者を含むほか、嘱託社員を含む就業人員であります。 2.臨時雇用者数は年間平均人員数を( )にて外数で記載しております。 3.臨時雇用者数の増加は、「HAKURYU-12」の稼働開始に向けて外国人要員を雇用したこと等による ものであります。 招 集 ご 通 知 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 ⑵ 当社の使用人の状況 セグメントの名称 使用人数(名) 海洋掘削 前期末比増減 73 (53) 運用・管理受託 42名増 (39名増) 0 (0) 0 (0) その他 21 (1) 1名減 (0) 共通部門 73 (9) 2名減 (1名増) 合計 平 均 167 (63) 年 齢 平 42.6歳 均 39名増 (40名増) 勤 続 年 数 計 算 書 類 11.1年 (注)1.使用人数は、当社から当社外への出向者を除き、当社外から当社への出向者を含むほか、嘱託社員を 含む就業人員であります。 2.臨時雇用者数は年間平均人員数を( )にて外数で記載しております。 3.臨時雇用者数の増加は、「HAKURYU-12」の稼働開始に向けて外国人要員を雇用したこと等による ものであります。 - 28 - 連 結 計 算 書 類 監 査 報 告 8.主要な借入先の状況(平成27年3月31日現在) 借 ㈱ 入 三 6,594百万円 PT. BANK NEGARA INDONESIA(PERSERO) TBK. 3,337百万円 日 3,325百万円 井 生 命 U 住 保 F J 友 険 相 銀 額 行 本 京 入 9,662百万円 三 東 借 行 ㈱ 菱 先 銀 互 会 9.その他企業集団の現況に関する重要な事項 該当事項はありません。 - 29 - 社 Ⅱ.会社の現況 1.株式の状況(平成27年3月31日現在) ⑴ 発行可能株式総数 60,000,000株 ⑵ 発行済株式の総数 18,000,000株 ⑶ 株主数 12,494名 ⑷ 大株主(上位10名) 株 石 主 株 比 率 3,789,036 21.05 ㈱ 1,152,000 6.40 ジャパン マリンユナイテッド㈱ 560,000 3.11 三 MACQUARIE BANK LIMITED- MBL LONDON BRANCH 364,800 2.02 320,000 1.77 東 芝 三 菱 電 機 産 業 シ ス テ ム ㈱ 280,000 1.55 第 一 実 業 ㈱ 200,000 1.11 三 井 物 産 ㈱ 182,400 1.01 東 京 海 上 日 動 火 災 保 険 ㈱ 153,500 0.85 国 際 石 井 油 リ 開 造 発 発 持 ㈱ テ 開 数 30.97% マ 源 株 5,575,674株 菱 資 持 ㈱ 三 油 名 招 集 ご 通 知 ア 帝 船 ル 石 ㈱ 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 連 結 計 算 書 類 (注)持株比率は、自己株式(82株)を控除して計算しております。 2.新株予約権等の状況 ⑴ 当社役員が保有している職務執行の対価として交付された新株予約権の状況(平成27年3月 31日現在) 該当事項はありません。 ⑵ 当期中に職務執行の対価として使用人等に対し交付した新株予約権の状況 該当事項はありません。 - 30 - 計 算 書 類 監 査 報 告 3.会社役員の状況 ⑴ 取締役及び監査役の状況(平成27年3月31日現在) 会 社 に お け る 地 位 氏 取 長 村 長 市 川 祐一郎 全般統理、経営補佐部門管掌 代表取締役 副社長執行役員 今 里 博 教 代表取締役 専務執行役員 山 田 健 造 社長補佐、環境安全室・人材育成推進室・ 掘削技術事業部担当 管理部門管掌、経営企画室・内部監査室担 当、経営企画室長 取 締 役 専 務 執 行 役 員 伊 藤 和 男 水平孔掘削事業部担当 取 締 役 常 務 執 行 役 員 原 田 敏 雄 掘削事業部門管掌 取 締 役 常 務 執 行 役 員 尾 上 陽 一 掘削事業部門管掌補佐、情報システム室担 当、作業部長 取 締 役 常 務 執 行 役 員 嬉 野 通 晴 営業統括部門管掌、営業部長 執 行 役 員 安 井 泰 朗 管理部門管掌補佐、情報開示担当、経理部 長 代 締 表 役 取 取 締 役 取 締 役 締 会 役 社 執 行 役 員 名 田 稔 日 置 隆 則 取 締 役 松 本 潤 一 取 締 役 佐 野 正 治 役 澤 村 啓 常 勤 監 査 担 当 及 び 重 要 な 兼 職 の 状 況 監 査 役 服 部 昌 樹 監 査 役 櫻 井 憲 二 JDC Offshore Malaysia Sdn. Bhd. Managing Director Japan Drilling (Netherlands) B.V. Managing Director 管理部門管掌補佐、リスク管理・コンプラ イアンス担当、法務室長 Japan Drilling (Netherlands) B.V. Managing Director 石油資源開発㈱代表取締役副社長執行役 員、社長補佐(技術)、国内事業本部長、 HSE統括部担当 国際石油開発帝石㈱取締役専務執行役員、 技術本部長 石油資源開発㈱顧問、 白根ガス㈱代表取締役会長 公認会計士櫻井憲二事務所代表、 リズム時計工業㈱社外監査役、 三菱倉庫㈱社外監査役 (注)1.取締役 松本潤一、佐野正治の両氏は、社外取締役であります。 2.監査役 服部昌樹、櫻井憲二の両氏は、社外監査役であります。 - 31 - 3.当事業年度中の取締役及び監査役の異動は次のとおりであります。 村田稔、市川祐一郎、今里博教、山田健造、伊藤和男、原田敏雄、尾上陽一、佐野正治の8氏は、 平成26年6月20日開催の第46回定時株主総会において取締役に再選され、また、嬉野通晴、安井 泰朗、日置隆則、松本潤一の4氏は新たに取締役に選任され、それぞれ就任いたしました。 4.監査役 櫻井憲二氏は、公認会計士の資格を有しており、財務及び会計に関する相当程度の知見を有し ております。 5.当社は、取締役 佐野正治、監査役 櫻井憲二の両氏を東京証券取引所の定めに基づく独立役員として 指定し、同取引所に届出ております。 ⑵ 事業年度中に退任した取締役及び監査役 氏 名 川 瀬 昭 雄 退 任 日 退 任 事 由 平成26年6月20日 任 期 満 了 退 任 時 の 地 位 ・ 担 当 及 び 重 要 な 兼 職 の 状 況 代表取締役専務執行役員、管理部門管掌、情 報 開 示 担 当 、 内 部 監 査 室 担 当 、 P.T. Japan Drilling Indonesia President Director 高 橋 秀 人 平成26年6月20日 任 期 満 了 讃 良 紀 彦 平成26年6月20日 任 期 満 了 取締役常務執行役員、管理部門管掌補佐、コ ンプライアンス・リスク管理担当、 石油開発サービス㈱代表取締役社長 取 締 役 野 口 泰 彦 平成26年6月20日 任 期 満 了 取 締 役 ⑶ 取締役及び監査役の報酬等 ① 当事業年度に係る報酬等の総額 区 取 (う 監 (う 合 ( う 分 ち ち ち 社 締 外 社 査 外 社 取 監 外 支 給 人 員 支 給 役 役) 16名 (4名) 289百万円 (8百万円) 査 役 役) 3名 (2名) 24百万円 (7百万円) 19名 (6名) 314百万円 (16百万円) 計 員 ) (注)1.上記人数には、平成26年6月に退任した取締役4名(うち社外取締役2名)を含んでおります。 2.取締役の支給額には、使用人兼務取締役の使用人分給与は含まれておりません。 - 32 - 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 連 結 計 算 書 類 額 締 役 招 集 ご 通 知 計 算 書 類 監 査 報 告 3.平成20年6月26日開催の第40回定時株主総会において、取締役の確定額報酬に関する報酬限度額と して年額300百万円以内、同じく業績連動型の不確定額報酬に関する報酬限度額として年額100百万円 以内、また、監査役の報酬限度額は、基本報酬と賞与を合わせて年額36百万円以内として決議いただい ております。このうち、取締役の不確定額報酬については、平成24年6月22日開催の第44回定時株主 総会において、業績連動型の賞与として位置付け、社外取締役を含む取締役を対象として、「前事業年 度の連結経常利益 × 0.9%」の算式により算定される額(上限を1億円、下限を0円とする。)以内を 総支給額として設定し、剰余金の配当水準、経営状況等に応じて、総支給額を減額することができるも のとして決議いただいております。 ② 当事業年度に支払った役員退任慰労金 平成18年6月28日開催の第38回定時株主総会における決議に基づき、平成25年6月20 日開催の第45回定時株主総会及び平成26年6月20日開催の第46回定時株主総会それぞれ の終結の時をもって退任した取締役に対し当事業年度に支払った役員退任慰労金は以下の 通りであります。 ・取締役3名に対し38百万円 ③ 社外役員が親会社及び子会社等から受けた役員報酬等の総額 該当事項はありません。 ⑷ 社外役員に関する事項 ① 他の法人等の重要な兼職の状況及び当社と当該他の法人等との関係 社外取締役 松本潤一氏は、石油資源開発株式会社の代表取締役副社長執行役員を兼務し ており、同社は当社の主要株主であります。 社外取締役 佐野正治氏は、国際石油開発帝石株式会社の取締役専務執行役員を兼務して おり、同社は当社の大株主であります。 社外監査役 服部昌樹氏は、石油資源開発株式会社の顧問を兼務しており、同社は当社の 主要株主であります。また、同氏は石油資源開発株式会社の子会社である白根ガス株式会 社の代表取締役会長を兼務しておりますが、当社と同社の間に特別の関係はありません。 社外監査役 櫻井憲二氏は、公認会計士櫻井憲二事務所の代表及びリズム時計工業株式会 社の社外監査役を兼務しておりますが、当社と同所及び同社との間に特別の関係はありま せん。また、同氏は三菱倉庫株式会社の社外監査役を兼務しており、当社は同社との間に 物流業務委託等の取引関係があります。 - 33 - ② 当事業年度における主な活動状況 取締役会 出席状況 取締役 松本 潤一 監査役会 出席状況 活動状況 当社の経営全般に対し意見 を述べるなど、取締役会の 意思決定の妥当性、適法性 を確保するための助言、提 言を適宜行っております。 12回中12回 取締役 佐野 正治 15回中15回 監査役 服部 昌樹 15回中15回 14回中14回 監査役 櫻井 憲二 15回中15回 14回中14回 監査結果についての意見交 換、監査に関する重要事項 の協議等を行うとともに、 取締役会の意思決定の妥当 性、適法性を確保するため の助言、提言を適宜行って おります。 (注)取締役 松本潤一氏は、平成26年6月20日開催の第46回定時株主総会において選任されたため、 取締役会の開催回数が他の社外役員と異なります。 ③ 責任限定契約の内容の概要 当社と各社外取締役及び各社外監査役は、会社法第427条第1項の規定に基づき、同法第 423条第1項の損害賠償責任を限定する契約を締結しております。当該契約に基づく損害賠 償責任の限度額は、法令が定める額としております。 招 集 ご 通 知 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 連 結 計 算 書 類 計 算 書 類 監 査 報 告 - 34 - 4.会計監査人の状況 ⑴ 名称 有限責任 あずさ監査法人 ⑵ 報酬等の額 支 払 額 当事業年度に係わる会計監査人としての報酬等の額 51百万円 当社及び子会社が会計監査人に支払うべき金銭その他の財 産上の利益の合計額 52百万円 (注)1.当社と会計監査人との間の監査契約において、会社法に基づく監査と金融商品取引法に基づく監査の 監査報酬等の額を明確に区分しておらず、実質的にも区分できませんので、当事業年度に係わる会計監 査人としての報酬等の額にはこれらの合計額を記載しております。 2.当社の重要な子会社のうち、Japan Drilling (Netherlands) B.V.及びP.T. Japan Drilling Indonesia は、当社の会計監査人以外の監査法人(外国におけるこれらの資格に相当する資格を有する者を含む) の監査(会社法または金融商品取引法(これらの法律に相当する外国の法令を含む)の規定によるもの に限る)を受けております。 ⑶ 非監査業務の内容 当社は、有限責任 あずさ監査法人に対し、海外拠点における税務申告に伴う合意された手続 き業務等を委託し、当該業務についての対価を支払っております。 ⑷ 会計監査人の解任または不再任の決定の方針 監査役会は、法令及び基準等が定める会計監査人の独立性及び信頼性その他職務の遂行に関 する状況等を総合的に勘案し、再任または不再任の決定を行います。 会計監査人の職務の執行に支障がある場合等、その必要があると判断した場合は、監査役会 は、株主総会に提出する会計監査人の解任または不再任に関する議案の内容を決定いたします。 また、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目に該当すると認められる場合は、 監査役全員の同意に基づき、会計監査人を解任いたします。この場合、監査役会が選定した監 査役は、解任後最初に招集される株主総会において、会計監査人を解任した旨及びその理由を 報告いたします。 (注)「会社法の一部を改正する法律」(平成26年法律第90号)が平成27年5月1日に施行 されたことに伴い、会計監査人の解任または不再任に関する議案の決定機関を取締役会から監 査役会に変更しております。 ⑸ 責任限定契約の内容の概要 該当事項はありません。 - 35 - 5.業務の適正を確保するための体制 当社は、平成27年4月28日開催の取締役会において、業務の適正を確保するための体制の整備 に関する基本方針(「内部統制システム構築の基本方針」)を一部改訂する決議をいたしました。 改訂後の当該基本方針の内容は次のとおりであります。 ⑴ 取締役及び使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制 当社は、社会規範と企業倫理に則った経営を行うことを「企業理念」の一つに掲げ、コンプ ライアンスの実践に取り組むことにより、企業価値を高めつつ社会的責任を果たすために、 「行 動指針」を定める。さらに、その徹底を図るために、コンプライアンス体制の基本原則となる 「コンプライアンス基本規程」を定める。 本規程に基づき、取締役会決議により選任するコンプライアンス担当役員とリスク管理・コ ンプライアンス委員会が中心となって、コンプライアンスの推進、教育、研修等を実施する。 すべての役員及び従業員は、その重要性を理解し、コンプライアンスの実践に努める。 さらに、コンプライアンスに関する相談や不正行為等の通報を受け付ける相談・通報窓口を 社内外に設置しており、通報者の保護を徹底した内部通報制度をより充実させていく。 また、他部署から独立した組織である内部監査室は、監査役及び監査法人と連携してコンプ ライアンス体制を含む経営全体のモニタリングを行う。 当社の「行動指針」に基づき、反社会的勢力及び団体とは一切関わりをもたず、断固とした 態度で対処するという方針に則り、社内体制を整備して、適切な対応を行う。 ⑵ 取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制 当社は、取締役の職務の執行に係る情報を適正に文書または電磁的媒体に記録し、法令、定 款及び「取締役会規程」に基づき、定められた期間、当該情報を適切に保存し、管理する。 社長の決裁を得る稟議書及び担当役員の承認を得る承認申請書については、 「文書管理規程」 及び「決裁・承認権限規程」に基づき、これらを作成し、適切に保存・管理する。 ⑶ 損失の危険の管理に関する規程その他の体制 当社は、事業運営に伴って発生するリスクについて、「リスク管理基本規程」に基づき、体 系的なリスク管理を行う。 本規程に基づき、関係役員・部(室)長によって構成されるリスク管理・コンプライアンス 委員会を年2回開催し、リスク管理体制の構築、整備を進めるほか、有事の際には、関連マニ ュアルに則り、緊急事態に即応して事業の継続を確保するための体制を組織する。 - 36 - 招 集 ご 通 知 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 連 結 計 算 書 類 計 算 書 類 監 査 報 告 金利水準、為替水準、有価証券の価格等の変動に伴う損失リスクについては、「金融市場リ スク管理規程」に基づき、当該リスクの管理を行う。 取引先との取引に際しては、「与信管理規程」に基づき、取引の安全、与信の管理、債権の 保全・回収について、適正な管理を行う。また、契約書など経営に重要な影響を及ぼす可能性 のある重要文書については、「文書管理規程」及び「法務審査実施要領」に基づき、法務面で の事前審査を行う体制をとる。 ⑷ 取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制 当社は、「取締役会規程」に基づき、取締役会を月1回以上開催し、会社の業務執行に関す る意思決定と取締役の職務の執行の監督を行うとともに、「執行役員規程」に基づき、執行役 員制度を導入し、取締役会の意思決定・監督機能と執行役員の業務執行機能の分離及び各機能 の強化を図る。また、「常務会規程」に基づき、常勤取締役及び常務以上の執行役員により構 成される常務会を毎週開催し、会社の業務執行の迅速化を図るため、業務執行に関する重要事 項の審議、決定を行う。 当社は、「経営計画策定・管理規程」に基づき、中期経営計画及び単年度経営計画を毎年立 案し、全社的な目標を設定する。各取締役は、この目標に沿って職務を執行し、取締役会及び 常務会において定期的に進捗状況を検証するとともに業績報告を行う。 当社は、「組織規程」等の社内規程に取締役及び執行役員の権限・責任の範囲を定め、取締 役及び執行役員の職務の執行が効率的に行われる体制を確保する。 取締役会の決定に基づく業務執行については、「組織規程」に定める「職務権限表」に基づ き、各レベルにおいて適切に権限の委譲を行う。 ⑸ 当社及びその子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制 当社は、「関係会社管理規程」に基づき、子会社に対して重要事項等について当社への報告 あるいは承認を求めて、子会社の適正な管理を行うとともに、子会社の効率的な業務運営なら びに子会社のリスク管理及びコンプライアンス等を確保するための体制の整備について支援を 行う。 また、当社は、内部監査室により、子会社の内部監査を定期的に実施し、各社の健全性確保 のための指導・支援を行う。 - 37 - ⑹ 監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使用人に関する 事項及び当該使用人の取締役からの独立性ならびに当該使用人に対する監査役の指示の実効 性の確保に関する事項 当社は、監査役の要請に応じて、監査役の職務を補助する従業員を置く。なお、従業員の任 命、異動、評価等については、監査役会の意見を尊重した上で行うものとし、当該従業員の取 締役からの独立性を確保する。 当社は、当該従業員が監査役の指揮命令に従うことを周知徹底して、監査役の指示の実効性 を確保する。 ⑺ 当社及び子会社の取締役及び使用人が監査役に報告をするための体制その他の監査役への報 告に関する体制及びその他監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制 当社は、重要会議への監査役の出席、重要事項についての監査役への報告、稟議書等重要な 書類の監査役への回覧などを通じて、監査役への適切な報告体制を確保する。 また、当社は、監査役が実効性のある監査職務を遂行できるよう、当社及び子会社の取締役 及び使用人等ならびに内部監査室に対して監査役に適切な報告を行うよう周知徹底する。さら に、監査役が代表取締役、監査法人との間で随時意見交換ができる体制を確保する。 なお、上記の報告を行った者に対して当該報告をしたことを理由として不利な取扱いがなさ れないよう配慮する。 8 監査役の職務の執行について生ずる費用の前払または償還の手続その他の当該職務の執行に ついて生ずる費用または債務の処理に係る方針に関する事項 当社は、監査役からその職務の執行について費用の前払等の請求があったときは、担当部署 で審査の上、速やかに当該費用または債務を処理する。 (注)監査報告において相当性を表明する内部統制システムの基本方針は、当事業年度中に存在した改訂前 の基本方針であります。 招 集 ご 通 知 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 連 結 計 算 書 類 計 算 書 類 6.会社の支配に関する基本方針 買収防衛策等の方針について、特に記載すべき事項はありません。 監 査 報 告 - 38 - 連結貸借対照表 (平成27年3月31日現在) 科 目 資 流 金 産 動 の 資 産 額 科 部 目 負 62,457 流 金 債 動 の 負 額 部 債 20,246 25,949 買 金 812 金 12,349 1年内償還予定の社債 1,984 券 10,411 短 金 3,823 未 成 工 事 支 出 金 166 用 7,701 現 営 金 及 業 有 入 証 収 延 入 税 金 資 の 貸 倒 引 定 有 金 蔵 そ 固 預 収 価 未 繰 び 未 貯 形 当 資 固 品 4,715 金 6,646 産 770 他 2,008 金 △560 産 定 資 産 設 仮 そ 無 勘 の 固 323 投 資 そ の 他 の 資 産 6,116 券 456 退職給付に係る資産 460 繰 延 そ 有 価 資 他 277 資 定 1,621 産 投 形 定 税 金 の 産 合 証 資 払 入 費 法 人 税 等 3,169 繰 延 税 金 負 債 32 金 430 他 2,291 賞 与 そ 引 当 の 固 定 負 債 33,417 社 そ 45,042 借 払 47,051 機械装置及び運搬具 期 未 長 63 掛 未 53,444 建 物 及 び 構 築 物 建 資 (単位:百万円) 期 借 入 の 負 債 純 株 資 8,733 24,517 他 167 計 53,663 合 資 主 債 金 産 資 の 本 本 部 56,260 金 7,572 資 本 剰 余 金 3,572 利 益 剰 余 金 45,117 式 △0 その他の包括利益累計額 自 5,269 為 替 換 算 調 整 勘 定 5,269 産 1,537 少 他 3,662 純 計 115,902 負 - 39 - 己 数 株 資 債 株 主 持 産 純 資 分 合 産 合 709 計 62,238 計 115,902 連結損益計算書 4月1日 ( 自至 平成26年 平成27年 3 月31日 ) 科 目 売 上 売 上 売 原 上 総 (単位:百万円) 金 額 高 32,584 価 27,492 利 益 5,092 4,249 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 営 業 外 受 収 為 利 替 分 法 に そ 益 差 よ る 投 資 利 の 営 業 外 支 費 融 利 手 そ 数 の 経 常 特 別 投 資 特 価 別 固 等 証 資 調 整 益 1,526 益 1,365 他 67 息 503 料 78 他 51 益 売 却 人 税 当 数 処 当 等 株 期 分 期 純 調 整 主 純 3,260 780 780 損 233 233 利 益 額 少 数 株 主 損 益 調 整 前 当 期 純 利 益 少 633 益 法 人 税 、 住 民 税 及 び 事 業 税 法 3,051 事 業 報 告 連 結 計 算 書 類 失 産 前 91 益 券 損 定 金 利 利 有 息 株 主 総 会 参 考 書 類 用 払 金 842 益 取 持 税 利 招 集 ご 通 知 利 利 3,807 4,856 △3,064 1,791 2,016 益 123 益 1,892 - 40 - 計 算 書 類 監 査 報 告 貸 借 対 照 表 (平成27年3月31日現在) 科 目 資 産 の 流 動 資 産 現 金 及 び 預 金 営 業 未 収 入 金 有 価 証 券 未 成 工 事 支 出 金 貯 蔵 品 前 払 費 用 未 収 入 金 関係会社短期貸付金 預 け 金 繰 延 税 金 資 産 そ の 他 貸 倒 引 当 金 固 定 資 産 有 形 固 定 資 産 建 物 機 械 及 び 装 置 車 両 運 搬 具 工具、器具及び備品 リ ー ス 資 産 建 設 仮 勘 定 無 形 固 定 資 産 ソ フ ト ウ エ ア リ ー ス 資 産 ソフトウェア仮勘定 そ の 他 投 資 そ の 他 の 資 産 投 資 有 価 証 券 関 係 会 社 株 式 関係会社長期貸付金 長 期 未 収 入 金 前 払 年 金 費 用 繰 延 税 金 資 産 そ の 他 資 産 合 計 金 額 部 60,972 15,389 6,029 10,411 166 2,656 643 17,624 510 6,713 321 537 △32 63,945 21,662 58 19 0 11 20,823 749 268 163 8 96 0 42,014 60 12,474 1,275 25,356 460 2,154 231 124,918 (単位:百万円) 科 目 金 額 負 債 の 部 流 動 負 債 15,088 買 掛 金 1,190 1年内償還予定の社債 1,984 短 期 借 入 金 3,473 リ ー ス 債 務 1,648 未 払 金 145 未 払 費 用 3,070 未 払 法 人 税 等 2,851 前 受 金 184 預 り 金 48 賞 与 引 当 金 330 そ の 他 160 固 定 負 債 57,401 社 債 8,733 長 期 借 入 金 21,180 リ ー ス 債 務 23,872 そ の 他 3,615 負 債 合 計 72,489 純 資 産 の 部 株 主 資 本 52,428 資 本 金 7,572 資 本 剰 余 金 3,572 資 本 準 備 金 3,572 利 益 剰 余 金 41,285 利 益 準 備 金 340 その他利益剰余金 40,945 別 途 積 立 金 28,500 繰越利益剰余金 12,445 自 己 株 式 △0 純 資 産 合 計 52,428 負 債 純 資 産 合 計 124,918 - 41 - 損 益 計 算 書 4月1日 ( 自至 平成26年 平成27年 3 月31日 ) 科 目 売 上 売 上 売 原 上 総 (単位:百万円) 金 額 高 14,890 価 11,238 利 益 3,652 2,614 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 営 業 業 利 外 受 収 取 受 配 替 営 外 支 費 払 金 融 手 数 の 経 常 特 利 別 固 利 定 係 引 資 会 前 社 株 当 902 金 1,495 益 1,216 他 8 息 2,110 料 72 他 36 益 期 処 式 分 売 純 却 利 益 224 益 10,118 益 法 △200 当 期 等 純 調 整 利 額 益 10,342 12,783 3,941 税 2,219 2,440 法 人 税 、 住 民 税 及 び 事 業 税 人 3,622 益 産 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 用 利 そ 税 当 の 業 関 息 差 そ 1,037 益 利 取 為 益 招 集 ご 通 知 連 結 計 算 書 類 計 算 書 類 3,741 9,042 監 査 報 告 - 42 - 連結計算書類に係る会計監査報告 独立監査人の監査報告書 平成27年5月7日 日本海洋掘削株式会社 取締役会 御中 有限責任 あずさ監査法人 指定有限責任社員 業 務 執 行 社 員 公認会計士 上 坂 善 章 ㊞ 指定有限責任社員 業 務 執 行 社 員 公認会計士 川 﨑 仁 志 ㊞ 当監査法人は、会社法第444条第4項の規定に基づき、日本海洋掘削株式会社の平成26年4月1日から平 成27年3月31日までの連結会計年度の連結計算書類、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結 株主資本等変動計算書及び連結注記表について監査を行った。 連結計算書類に対する経営者の責任 経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結計算書類を 作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結計算書類を作 成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。 監査人の責任 当監査法人の責任は、当監査法人が実施した監査に基づいて、独立の立場から連結計算書類に対する意見 を表明することにある。当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して 監査を行った。監査の基準は、当監査法人に連結計算書類に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的 な保証を得るために、監査計画を策定し、これに基づき監査を実施することを求めている。 監査においては、連結計算書類の金額及び開示について監査証拠を入手するための手続が実施される。監 査手続は、当監査法人の判断により、不正又は誤謬による連結計算書類の重要な虚偽表示のリスクの評価に 基づいて選択及び適用される。監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではない が、当監査法人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、連結計算 書類の作成と適正な表示に関連する内部統制を検討する。また、監査には、経営者が採用した会計方針及び その適用方法並びに経営者によって行われた見積りの評価も含め全体としての連結計算書類の表示を検討 することが含まれる。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 監査意見 当監査法人は、上記の連結計算書類が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準 拠して、日本海洋掘削株式会社及び連結子会社からなる企業集団の当該連結計算書類に係る期間の財産及び 損益の状況をすべての重要な点において適正に表示しているものと認める。 利害関係 会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。 以 上 - 43 - 計算書類に係る会計監査報告 独立監査人の監査報告書 平成27年5月7日 日本海洋掘削株式会社 取締役会 御中 招 集 ご 通 知 有限責任 あずさ監査法人 指定有限責任社員 業 務 執 行 社 員 公認会計士 上 坂 善 章 ㊞ 指定有限責任社員 業 務 執 行 社 員 公認会計士 川 﨑 仁 志 ㊞ 当監査法人は、会社法第436条第2項第1号の規定に基づき、日本海洋掘削株式会社の平成26年4月1日 から平成27年3月31日までの第47期事業年度の計算書類、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本 等変動計算書及び個別注記表並びにその附属明細書について監査を行った。 計算書類等に対する経営者の責任 経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して計算書類及びそ の附属明細書を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない計 算書類及びその附属明細書を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運 用することが含まれる。 監査人の責任 当監査法人の責任は、当監査法人が実施した監査に基づいて、独立の立場から計算書類及びその附属明細 書に対する意見を表明することにある。当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の 基準に準拠して監査を行った。監査の基準は、当監査法人に計算書類及びその附属明細書に重要な虚偽表示 がないかどうかについて合理的な保証を得るために、監査計画を策定し、これに基づき監査を実施すること を求めている。 監査においては、計算書類及びその附属明細書の金額及び開示について監査証拠を入手するための手続が 実施される。監査手続は、当監査法人の判断により、不正又は誤謬による計算書類及びその附属明細書の重 要な虚偽表示のリスクの評価に基づいて選択及び適用される。監査の目的は、内部統制の有効性について意 見表明するためのものではないが、当監査法人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手 続を立案するために、計算書類及びその附属明細書の作成と適正な表示に関連する内部統制を検討する。ま た、監査には、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた見積りの評価も 含め全体としての計算書類及びその附属明細書の表示を検討することが含まれる。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 監査意見 当監査法人は、上記の計算書類及びその附属明細書が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業 会計の基準に準拠して、当該計算書類及びその附属明細書に係る期間の財産及び損益の状況をすべての重要 な点において適正に表示しているものと認める。 利害関係 会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。 以 上 - 44 - 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 連 結 計 算 書 類 計 算 書 類 監 査 報 告 監査役会の監査報告 監 査 報 告 書 当監査役会は、平成26年4月1日から平成27年3月31日までの第47期事業年度の取締役の職 務の執行に関して、各監査役が作成した監査報告書に基づき、審議の上、本監査報告書を作成し、 以下のとおり報告いたします。 1.監査役及び監査役会の監査の方法及びその内容 監査役会は、監査の方針、監査計画等を定め、各監査役から監査の実施状況及び結果につい て報告を受けるほか、取締役等及び会計監査人からその職務の執行状況について報告を受け、 必要に応じて説明を求めました。 各監査役は、監査役会が定めた監査役監査の基準に準拠し、監査の方針、監査計画等に従い、 取締役、内部監査部門その他の使用人等と意思疎通を図り、情報の収集及び監査の環境の整備 に努めるとともに、取締役会その他の重要な会議に出席し、取締役及び使用人等からその職務 の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を求め、重要な決裁書類等を閲覧し、本社 及び主要な事業所において業務及び財産の状況を調査いたしました。 また、取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制その他株式 会社の業務の適正を確保するために必要なものとして会社法施行規則第100条第1項及び第3 項に定める体制の整備に関する取締役会決議の内容及び当該決議に基づき整備されている体制 (内部統制システム)について、取締役及び使用人等からその構築及び運用の状況について定 期的に報告を受け、必要に応じて説明を求め、意見を表明いたしました。なお、金融商品取引 法上の財務報告に係る内部統制については、取締役等及び有限責任あずさ監査法人から当該内 部統制の評価及び監査の状況について報告を受け、必要に応じて説明を求めました。子会社に ついては、子会社の取締役及び監査役等と意思疎通及び情報の交換を図り、必要に応じて子会 社から事業の報告を受けました。以上の方法に基づき、当該事業年度に係る事業報告及びその 附属明細書について検討いたしました。 さらに、会計監査人が独立の立場を保持し、かつ、適正な監査を実施しているかを監視及び 検証するとともに、会計監査人からその職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説 明を求めました。また、会計監査人から「職務の遂行が適正に行われることを確保するための 体制」(会社計算規則第131条各号に掲げる事項)を「監査に関する品質管理基準」(平成17 年10月28日企業会計審議会)等に従って整備している旨の通知を受け、必要に応じて説明を求 めました。以上の方法に基づき、当該事業年度に係る計算書類(貸借対照表、損益計算書、株 主資本等変動計算書及び個別注記表)及びその附属明細書並びに連結計算書類(連結貸借対照 表、連結損益計算書、連結株主資本等変動計算書及び連結注記表)について検討いたしました。 - 45 - 2.監査の結果 ⑴ 事業報告等の監査結果 一 事業報告及びその附属明細書は、法令及び定款に従い、会社の状況を正しく示している ものと認めます。 二 取締役の職務の執行に関する不正の行為または法令もしくは定款に違反する重大な事実 は認められません。 三 内部統制システムに関する取締役会決議の内容は相当であると認めます。また、当該内 部統制システムに関する事業報告の記載内容及び取締役の職務の遂行についても、金融 商品取引法上の財務報告に係る内部統制を含め、指摘すべき事項は認められません。 ⑵ 計算書類及びその附属明細書の監査結果 会計監査人有限責任 あずさ監査法人の監査の方法及び結果は相当であると認めます。 ⑶ 連結計算書類の監査結果 会計監査人有限責任 あずさ監査法人の監査の方法及び結果は相当であると認めます。 平成27年5月11日 日本海洋掘削株式会社 監査役会 常勤監査役 澤 村 啓 社外監査役 服 部 昌 樹 ㊞ 社外監査役 櫻 井 憲 二 ㊞ 招 集 ご 通 知 株 主 総 会 参 考 書 類 事 業 報 告 ㊞ 以 上 連 結 計 算 書 類 計 算 書 類 監 査 報 告 - 46 - メ モ メ モ メ モ 日本海洋掘削株式会社 株主総会会場ご案内図 会場:東京都千代田区丸の内一丁目7番12号 ステーションコンファレンス東京「サピアホール」(サピアタワー5階) TEL 03-6888-8080(代表) ↑日本橋駅 ↑三越前駅 外堀通り 永代通り JX ビル 大手町駅 B7出口 グラントウキョウ ノースタワー 丸の内トラスト タワーN館 日本橋口 駅前広場 日本ビル 大丸 日本橋口 大手町駅 東西線 大手町駅 半蔵門線 ステーション コンファレンス東京 「サピアホール」 (サピアタワー5F) 北自由通路 朝日 生命 ←神田駅 北口 中央口 南口 JR東京駅 八重洲口 丸の内 北口 丸の内 中央口 丸の内オアゾ 丸ノ内線 JR東京駅 八重洲口北口改札口より徒歩4分 新幹線専用改札口(日本橋口)より徒歩2分 地下鉄 大手町駅B7出口直結 地下鉄をご利用の場合、東西線大手町駅が最寄駅となります。 三田線、半蔵門線、千代田線、丸ノ内線をご利用の場合も駅構 内よりB7出口をご利用いただけます。 見やすいユニバーサルデザイン フォントを採用しています。
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