専 門 職 学 位 課 程

専 門 職 学 位 課 程
20.授業計画(シラバス)
・
疫学概論
…
39
・
医療経営学演習
…
66
・
臨床疫学概論
…
41
・
医療情報学概論
…
67
・
質的研究
…
43
・
医療情報学演習
…
68
・
スタディクリティーク
…
44
・
医療管理学実習
…
69
・
特別講義(疫学)
…
45
・
…
70
・
基礎生物統計学
…
46
・
地域保健学
…
71
・
応用生物統計学
…
48
・
地域保健学実習
…
72
・
データ解析演習
…
49
・
国際保健概論
…
73
・
臨床試験概論
…
51
・
国際保健学演習
…
74
・
臨床試験演習
…
52
・
国際保健実習
…
75
・
特別講義(生物統計学)
…
53
・
特別講義(保健医療政策学)
…
76
・
健康行動科学概論
…
54
・
産業環境保健学概論
…
77
・
健康教育学
…
56
・
環境保健学
…
78
・
医療コミュニケーション学/健康行動科学演習
…
57
・
産業保健学
…
80
・
終末期医療実習
…
58
・
産業中毒学
…
81
・
社会疫学
…
59
・
産業環境保健学実習
…
82
・
特別講義(行動科学)
…
60
・
特別講義(産業環境保健学)
…
83
・
保健医療政策概論
…
61
・
医学基礎・臨床医学入門
…
84
・
医療管理学・安全管理学概論
…
63
・
公衆衛生倫理学
…
86
・
医療経済学
…
64
・
課題研究
…
87
・
医療保障政策論
…
65
…
91
【補講セミナー】
・
調査・研究法概論
- 37 -
リーダーシップ・マネジメント論
- 38 -
科目区分 : 疫学
(専門職学位課程)
疫学概論
科目名
科目責任者
配当年次
code : EPI 201
必修
4 単位
木曜 3、4時限
授業方法
講義・演習
矢野 榮二 教授
1年次
配当学期
前期
曜日・時限
到
達
目
標
・科学的な思考方法の基礎となり、合理的な意思決定に必須の疫学の考え方を修得する。
・各種疫学研究の技法を修得し、研究論文の批判的吟味と研究計画立案の方法を学ぶ。
授
業
の
概
要
疫学研究方法論の基礎について学ぶ。疫学の定義、因果関係の立証法、疫学研究の倫理指針(同意・個人情報保護を
含む)にはじまり、記述疫学研究と仮説検証研究(観察研究と介入研究)の違いといった研究の分類を学ぶ。観察研究で
は横断研究、縦断研究(コホート研究、症例対照研究)における疫学指標、各種バイアス、研究デザイン上の特徴につい
て学ぶ。また、介入研究では無作為化比較試験を含む患者臨床試験についてその構造や疫学指標について、システマ
ティックレビュー、メタアナリシスについてもその構造や問題となる各種バイアスについて学ぶ。なお各日、講義の後半は演
習にあて、練習問題や質疑を通して理解を確実なものにする。
授
業
計
画
授業内容
回数
日付
時限
担当者
1
4/9(木)
3-4
矢野 榮二
桑原 恵介
教授
助教
2
4/16(木)
3-4
矢野 榮二
桑原 恵介
教授
助教
3
4/23(木)
3-4
矢野 榮二
桑原 恵介
教授
助教
疫学研究の分類
仮説を証明する論理的方法として疫学研究のタイプ分けを学ぶ。
4
4/30(木)
3-4
矢野 榮二
桑原 恵介
教授
助教
チャンスとバイアス: 誤った判断を引き起こす原因を分類し、そのうち
のバイアスのタイプ分けを学ぶ。
5
5/7(木)
3-4
福田 吉治
桑原 恵介
教授
助教
疫学研究分類とバイアス: バイアスを疫学研究の分類と関連づけて
類型化し、その認知方法を学ぶ。
6
5/14(木)
3-4
山岡 和枝
教授
疫学と統計学
7
5/21(木)
3-4
福田 吉治
桑原 恵介
教授
助教
横断研究と記述研究
8
5/28(木)
3-4
福田 吉治
桑原 恵介
教授
助教
コホート研究
9
6/4(木)
3-4
山岡 和枝
教授
介入試験、無作為比較対照試験
10
6/11(木)
3-4
福田 吉治
桑原 恵介
教授
助教
症例対照研究
11
6/18(木)
3-4
山岡 和枝
桑原 恵介
教授
助教
メタアナリシス
12
6/25(木)
3-4
野村 恭子
桑原 恵介
准教授
助教
スクリーニング
13
7/2(木)
3-4
矢野 栄二
桑原 恵介
教授
助教
Study Critique
14
7/9(木)
3-4
矢野 栄二
桑原 恵介
教授
助教
疫学研究計画立案
15
7/16(木)
3-4
矢野 榮二
桑原 恵介
教授
助教
疫学と公衆衛生
医学と疫学
今日の医学の主流である生物医学的考え方と対比しつつ疫学的考え
方の位置づけを学ぶ。
仮説と因果関係
科学的思考の基礎として仮説の一般構造を考え、それを証明する因
果関係の考え方を学ぶ。
- 39 -
事
学前
習準
備
・教材の該当個所を事前に読んでおくこと。
テ
キ
ス
ト
・ケースで学ぶ公衆衛生学 第2版 篠原出版新社
参
考
書
・「医学的研究のデザイン」木原雅子他訳 メディカルサイエンスインターナショナル
・「ロスマンの疫学」第2版 Kenneth J. Rothman著 篠原出版新社
評
価
方
法
・講義・演習の課題1割、期末試験7割、講義への参加度2割で評価する。
- 40 -
科目区分 : 疫学
(専門職学位課程)
臨床疫学概論
科目名
科目責任者
配当年次
code : EPI 221
選択
4 単位
木曜 3、4時限
授業方法
講義・演習
矢野 榮二 教授
1・2年次
配当学期
後期
曜日・時限
到
達
目
標
・根拠に基づく医療(Evidence Based Medicine: EBM)の基盤となる臨床疫学に関する知識を習得し、臨床・保健医療の現
場で科学的な医療を実践する力を身に付ける。
・臨床疫学研究論文(英文)を実際に読んで討論し、論文を批判的に吟味する能力を実践的に習得する。
授
業
の
概
要
科学的な保健医療の実践に当たり、その根幹となるEBMを学ぶ上で学問的基盤となるのが臨床疫学である。ここでは現場
実践上のプロセスから生じるテーマ(異常、診断、頻度、リスク、予後、治療、予防)に基づきアプローチし、データの取り扱
い・異常の判断基準、検査の有効性(感度、特異度、事後確率、ROC曲線)、リスクの評価、研究デザインとバイアス、臨床
研究で用いられる統計解析結果の解釈(ロジスティック回帰分析、生存分析)、ランダム化比較試験、論文検索(系統的レ
ビュー、コクランライブラリー)、臨床データ管理、臨床ガイドラインの検索と利用法、などについて、実例を用いて学習す
る。実例は教科書内のコラムや教員が示すもののほか学生の経験や課題研究に派生したものを用いる。講義の後半は教
科書の巻末問題を議論するが、そこも含め小グループでの討論を行い、そこでの積極参加を重視する。例年、講義時間の
後半はスタディクリティーク(論文の批判的精読)であったが、その部分は別の科目として独立したので、合わせて履修する
ことが望ましい。取り扱う話題は臨床医学上のものが多いがそれに限定せず、受講も医療関係者に限るものでなく、逆に非
医療者が臨床医学の現場での思考方法に触れる機会にもなる。
回数
授
業
計
画
日付
時限
担当者
授業内容
教授
助教
臨床疫学序論
臨床疫学、根拠に基づいた医療のアウトラインについて学ぶ。
1
9/17(木)
3-4
矢野 榮二
桑原 恵介
2
9/24(木)
3-4
矢野 榮二
桑原 恵介
教授
助教
頻 度
3
10/1(木)
3-4
矢野 榮二
桑原 恵介
教授
助教
異 常
データの種類、測定性能・変動、異常の判定基準等について学ぶ。
4
10/8(木)
3-4
福田 吉治
桑原 恵介
教授
助教
リスク:基礎的な概念
リスクの認知、予測、評価及びその応用について学ぶ。
5
10/15(木)
3-4
福田 吉治
桑原 恵介
教授
助教
リスク:曝露から疾患
コホート研究を中心に、集団を前向きに観察することにより、リスクを
評価する方法及び交絡について学ぶ。
6
10/22(木)
3-4
福田 吉治
桑原 恵介
教授
助教
リスク:疾患から曝露
症例対照研究を中心に、時間をさかのぼって観察することにより、リ
スクを評価する方法やオッズ比について学ぶ。
7
10/29(木)
3-4
福田 吉治
桑原 恵介
教授
助教
予 後
疾患の転帰としての予後の評価方法について学ぶ。
8
11/12(木)
3-4
矢野 榮二
桑原 恵介
教授
助教
診 断
検査の正確さ、感度、特異度、予測値,尤度、繰り返し検査の評価
について学ぶ。
9
11/19(木)
3-4
矢野 榮二
桑原 恵介
教授
助教
治 療
仮説の検定、介入研究など治療が有効であるかの判断、特に
ランダム化比較試験を解釈する上で必要となる知識について学ぶ。
10
11/26(木)
3-4
矢野 榮二
桑原 恵介
教授
助教
予 防
予防に関連する原理・戦略方法について学ぶ。
11
12/3(木)
3-4
矢野 榮二
桑原 恵介
教授
助教
偶 然
仮説検定、必要標本数、信頼区間、多重比較、サブグループ解析、
多変量解析、ベイズ理論ついて学ぶ。
臨床疫学研究に関する基本的な知識を再確認するとともに、全体の
コースの流れを確認する。
頻度について、表し方、取得方法、妥当性に関する解釈などを学ぶ。
- 41 -
授
業
計
画
事
学前
習準
備
12
12/10(木)
3-4
矢野 榮二
桑原 恵介
教授
助教
因 果
因果関係の基本原則、因果関係を支持または否定する根拠につい
て学ぶ。
13
12/17(木)
3-4
矢野 榮二
桑原 恵介
教授
助教
エビデンスの集約
システマティック・レビューの方法、メタ分析、エビデンスの内容を吟
味する方法について学ぶ。
14
12/24(木)
3-4
矢野 榮二
桑原 恵介
教授
助教
知識管理
臨床の知識管理に対する最新のアプローチ、臨床診療ガイドライン
の利用法などについて学ぶ。
15
2/4(木)
3-4
矢野 榮二
桑原 恵介
教授
助教
全体のまとめ、予備日
・教材の該当個所を事前に読んでおくこと。
・分担担当日は教科書該当章に関連した自験例を提示すること。
テ
キ
ス
ト
Clinical Epidemiology: The Essentials 5th edition Robert H. Fletcher, Suzanne W. Fletcher
Lippincott Williams & Wilkins, 2014 - 255 pg.・「臨床疫学」ロバート・H・フレッチャー他著 メディカルサイエンスインター
ナショナル
参
考
書
・「医学的研究のデザイン」木原雅子他訳 メディカルサイエンスインターナショナル
・「ロスマンの疫学」第2版 Kenneth J. Rothman著 篠原出版新社
評
価
方
法
・講義・演習の課題6割として、分担課題の準備2割、講義への参加度2割を評価する。
- 42 -
科目区分 : 疫学
(専門職学位課程)
質的研究
科目名
科目責任者
配当年次
選択
1 単位
授業方法
講義・演習
code : EPI 241
高橋 謙造 准教授
1・2年次
後期(前半)
配当学期
曜日・時限
水曜 1,2時限
到
達
目
標
地域における健康と保健・医療に関する課題の発見、コミュニティづくり、ステークホルダーと協働した問題解決を行うのに
必要な、質的研究方法についての理論的知識、実践能力、および研究手法を身につける。
授
業
の
概
要
地域保健に関する研究において、
1)科学的な質的研究法についての知識の習得
2)研究課題に即した情報提供者からの情報収集とテクスト解釈方法についての知識および技術の習得
3)公衆衛生専門家として課題発見、解決、研究活動を行うことができるようになることをめざし、質的研究に関して講師およ
び受講生同士でディスカッションを行う。
授
業
計
画
事
学前
習準
備
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
9/30(水)
1
高橋 謙造
高木 廣文
准教授
講師(非)
質的研究概論(混合研究法・疫学調査・質的調査)
2
9/30(水)
2
高木廣文
講師(非)
質的研究と量的研究
3
10/7(水)
1
高木廣文
講師(非)
さまざまな質的研究の方法について
4
10/7(水)
2
高木廣文
講師(非)
質的研究の科学性に関する諸問題
5
10/14(水)
1
高木廣文
講師(非)
質的研究のテクスト解釈に関する諸問題
6
10/14(水)
2
高木廣文
講師(非)
グラウンデット・セオリー・アプローチによるテクスト解釈(1)
7
10/21(水)
1
高木廣文
講師(非)
グラウンデット・セオリー・アプローチによるテクスト解釈(2)
8
10/21(水)
2
高木廣文
講師(非)
発表・討論・まとめ
履修学生に事前に配布する。
テ
キ
ス
ト
特に指定しない。
参
考
書
1.質的研究を科学する(高木廣文) 医学書院
2.質的研究実践ガイド(キャサリン・ホープ、ニコラス・メイス) 医学書院
3.グラウンデット・セオリー・アプローチ-分析ワークブック 第2版(戈木クレイグヒル滋子編)日本看護協会出版会
4.新版 質的研究入門<人間の科学>のための方法論(ウヴェ・フリック)春秋社+B28
評
価
方
法
授業への積極的な参加50%、発表およびレポート50%
- 43 -
科目区分 : 疫学
(専門職学位課程)
スタディクリティーク
科目名
科目責任者
配当年次
選択
2 単位
授業方法
演習
code : EPI 301
野村 恭子 准教授
1・2年次
配当学期
前・後期
曜日・時限
木曜 5 時限
到
達
目
標
・疫学研究論文を実際に読んで討論し、論文を批判的に吟味する能力を実践的に習得する。
・各種疫学研究の技法を修得し、研究論文の批判的吟味と研究計画立案の方法を学ぶ。
授
業
の
概
要
Study Critiqueとは日本語で批判的吟味を意味する。我々が必要な情報について科学的根拠を得るときに読む疫学論文
は、結果を鵜呑みにするのではなく、何が正しく、またどこに弱点(バイアスやチャンス)がかかっているのか整理しながら情
報を取捨選択しなければならない。本科目では、海外の一流雑誌New England Journal of Medicine, British Medical
Journal, JAMAなどに掲載された疫学研究を批判的に読み解きエビデンスについて学ぶ。用いる論文は、歴史的に有名な
疫学論文から最新の論文、あるいは参加者の希望する論文をも扱う。なお本科目は本学の女性医師・研究者支援セン
ターが開催しているジャーナルクラブと合同で開催する。場所は病院6階医局内の女性医師・研究者支援センターにて行
うので、医局の入り口で女性センターの内線(34670-2)を鳴らすようにしてください。
授
業
計
画
事
学前
習準
備
テ
キ
ス
ト
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
4/9(木)
5
野村 恭子
准教授
Study Critique
2
4/23(木)
5
野村 恭子
准教授
Study Critique
3
5/28(木)
5
野村 恭子
准教授
Study Critique
4
6/11(木)
5
野村 恭子
准教授
Study Critique
5
6/25(木)
5
野村 恭子
准教授
Study Critique
6
7/9(木)
5
野村 恭子
准教授
Study Critique
7
7/23(木)
5
野村 恭子
准教授
Study Critique
8
8/27(木)
5
野村 恭子
准教授
Study Critique
9
9/10(木)
5
野村 恭子
准教授
Study Critique
10
9/24(木)
5
野村 恭子
准教授
Study Critique
11
10/8(木)
5
野村 恭子
准教授
Study Critique
12
10/22(木)
5
野村 恭子
准教授
Study Critique
13
11/12(木)
5
野村 恭子
准教授
Study Critique
14
11/26(木)
5
野村 恭子
准教授
Study Critique
15
12/10(木)
5
野村 恭子
准教授
Study Critique
・毎回事前配布される論文を事前に読んでおくこと。
・毎回事前配布
参
考
書
・「医学的研究のデザイン」木原雅子他訳 メディカルサイエンスインターナショナル
・「疫学」木原正博他訳 メディカルサイエンスインターナショナル
評
価
方
法
・授業への積極的な参加、演習の課題により評価し、判定する。
- 44 -
科目区分 : 疫学
(専門職学位課程)
code : (※1)
EPI 401~403
特別講義(疫学) (※1)
科目名
科目責任者
配当年次
選択
1 単位
授業方法
集中講義
Martin Burton客員教授(※)
1・2年次
配当学期
冬季(1月)
曜日・時限
後日通知
本講義の目的は疫学研究のデザインとデータ解析の概念的基礎を提示することである。この「基礎」には原因を定義する
概念的根拠、因果推論の理解、疾患発生と曝露の計測、信頼性と妥当性を高めるためのコホート研究と症例対照研究の
デザイン、データの解析と解釈のための量的方法が含まれる。本講義の修了生の到達目標は以下のとおりである。
到
達
目
標
授
業
の
概
要
・
・
・
・
・
・
・
・
批判的評価とデータ分析の技術を身につける
システマチックレビューの正式な過程を使ってエビデンス合成の性質と技術を理解する
治療と診断に関する論文評価に必要な基礎的統計概念を復習する
ガイドラインの理論と作成を理解する
臨床ガイドラインを評価する
医療政策策定と資源配分の原理を理解する
英国医療制度を理解する
研究の価値の必要性を認識する
本講義では臨床研究のメタ解析から臨床ガイドライン作成の過程を学ぶ。
(※1)年度により開講内容が異なる場合があり、Ⅰ~Ⅲのいずれかを開講する。
担当者
授業内容
1
Martin Burton 教授(客)
オックスフォード式教育法・システマチックレビューとコクラン共同計画
2
Martin Burton 教授(客)
批判的評価の理論(治療)・治療に関する論文の批判的評価(I)
3
Martin Burton 教授(客)
批判的評価の技術・治療に関する論文の批判的評価(II)
4
Martin Burton 教授(客)
ガイドライン・有効性の問題
5
Martin Burton 教授(客)
システマチックレビュー技術・臨床的問題の定義とプロトコール化
6
Martin Burton 教授(客)
批判的評価の理論(診断)・診断に関する論文の批判的評価(I)
7
Martin Burton 教授(客)
批判的評価の技術・診断に関する論文の批判的評価(II)
8
Martin Burton 教授(客)
ガイドライン・臨床研究の高価値化
Martin Burton 教授(客)
有効性の問題・診断検査の正確性に関する論文の批判的評価
10
Martin Burton 教授(客)
文献検索法・論文選定法
11
Martin Burton 教授(客)
批判的評価技術・システマチックレビューの評価
12
Martin Burton 教授(客)
ガイドラインの臨床導入・ガイドラインの批判的評価
13
Martin Burton 教授(客)
臨床医療のバリエーションと「共同意思決定」・バイアスの危険
14
Martin Burton 教授(客)
コクランバイアス危険ツール・システマチックレビューの評価
15
Martin Burton 教授(客)
メタ解析・医療政策と資源
16
Martin Burton 教授(客)
英国医療制度・評価
回数
授
業
計
画
9
日付
時限
後日通知
(各回終了後には、日本人教員による補講が行われる。)
※担当教員については変更となる場合があるが、その場合は記載がある予定教員と同等レベルの教員が任命される。
※また、具体的な授業日時については毎年9月-10月頃に設定され、決まり次第学生に対して通知する。
事
学前
習準
備
テ
キ
ス
ト
事前にテキストや講義用資料が専用HP上に公開される。
Trisha Greenhalgh: How to Read a Paper: The Basics of Evidence-Based Medicine
Bjorn Andersen: Methodological Errors in Medical Research - an incomplete catalogue
参
考
書
講義で紹介。
評
価
方
法
授業への参加、小テスト、最終日の提出物
- 45 -
科目区分 : 生物統計学
基礎生物統計学
科目名
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
必修
4 単位
授業方法
講義・演習
code : BIO 201
山岡 和枝 教授
1年次
前期
配当学期
曜日・時限
水曜 1、2時限
到
達
目
標
臨床試験をはじめ、医学研究における統計学と疫学方法論の基礎を学習し、さらに統計解析ソフトウェアを用いて実際の
データに適用し、簡単なデータ解析を行うことができる能力を修得する。講義と演習により、医学研究論文を批判的に読む
ために必要な、統計解析手法に関する基本的な知識を修得する。
授
業
の
概
要
講義前半は実例を中心として、医学研究で得られる様々なデータについて、無作為割付とデータの種類や分布の特徴を
理解し、適切なデータの要約やグラフ表示の方法を学ぶ。推定(信頼区間)と仮説検定の概念を理解する。臨床試験で頻
出である、反応変数が連続変数、2値変数および生存時間であるそれぞれの場合について、2群比較の方法とその際の共
変量の調整方法を学ぶ。サンプルサイズの設定、相関や回帰、多群比較および多重性の調整について学ぶ。より応用的
な解析手法については、幅広く入門的な知識を学習する。さらに講義後半では、基礎生物統計学で学んだ内容を演習形
式で習得する。主要な統計手法について、統計解析ソフトウェアを用いて実際にデータの解析を行う。課題に対するレ
ポートを作成し、発表する。
授
業
計
画
授業内容
担当者
回数
日付
時限
1
4/8(水)
1-2
山岡 和枝
松浦 正明
根本明日香
教授
教授
講師
医学研究における調査研究デザイン、無作為割付と統計学
SASの使い方
2
4/15(水)
1-2
山岡 和枝
教授
データの種類、データの要約
3
4/22(水)
1-2
山岡 和枝
教授
データのグラフ表示
4
5/13(水)
1-2
山岡 和枝
教授
統計的推定と仮説検定(信頼区間とP値)
5
5/20(水)
1-2
山岡 和枝
教授
連続変数の2群比較
6
5/27(水)
1-2
山岡 和枝
教授
回帰分析
7
6/3(水)
1-2
山岡 和枝
教授
2値変数(割合)の2群比較
8
6/10(水)
1-2
山岡 和枝
教授
疫学研究における2値変数の解析
9
6/17(水)
1-2
松浦 正明
教授
生存時間の2群比較
10
6/24(水)
1-2
根本明日香
講師
サンプルサイズ設定
11
7/1(水)
1-2
根本明日香
講師
分散分析・多重性の調整
12
7/8(水)
1-2
根本明日香
講師
反応が連続変数の場合の共変量調整(共分散分析・重回帰分析)
13
7/15(水)
1-2
丹後 俊郎
教授(客)
14
7/22(水)
1-2
松浦 正明
教授
反応が生存時間の場合の共変量調整(コックス比例ハザード分析)
15
7/29(水)
1-2
根本明日香
講師
学習内容のまとめ・補充・演習、または試験
補習
8/3(月)
8/4(火)
1-2
山岡 和枝
松浦 正明
根本明日香
教授
教授
講師
講義を受けてわからなかった点、もう少し詳しく知りたい点についての
質問を受け付ける。また、課題研究であるなしにかかわらず自分の研
究についての統計相談を受け付ける。
反応が2値変数の場合の共変量調整(ロジスティック回帰分析)
- 46 -
事
学前
習準
備
講義までに一度テキストの内容を読んでおくこと。さらに2回目以降は前回の復習として、関連するテキストの例題を自分で
解くなどの自習を行うこと。
テ
キ
ス
ト
・丹後俊郎:医学への統計学 第3版、朝倉書店、2013
・適宜資料を配布する。
参
考
書
・丹後俊郎:統計学のセンス、医学統計学シリーズNo.1、朝倉書店、1998
・医学研究における実用統計学.DJ Altman著 木船義久・佐久間昭訳(サイエンティスト社)
・はじめて学ぶ医療統計学.TDV Swinscow, MJ Campbell著 折笠秀樹監訳(総合医学社)
評
価
方
法
講義・演習の課題、グループ報告、レポートにより評価し、判定する。
- 47 -
科目区分 : 生物統計学
(専門職学位課程)
応用生物統計学
科目名
科目責任者
配当年次
code : BIO 211
選択
2 単位
火曜 1時限
授業方法
講義
山岡 和枝 教授
1・2年次
後期
配当学期
曜日・時限
到
達
目
標
医学研究で頻繁に用いられる応用的で高度な統統計解析手法に関する基本的な知識を修得する。解析結果を正しく解
釈できるよう、モデルの特性について学ぶ。
授
業
の
概
要
医学研究で頻繁に用いられる応用的で高度な統計解析手法についての基礎を学ぶ。特に統計モデルに重点を置く。各
モデルの仮定を理解し、仮定が満たされているかの確認方法、仮定が満たされない場合の対処方法を学ぶ。交互作用、
変数選択、モデルの当てはまり、結果の解釈などについて、医学論文でどのように報告されるかなど、実例を中心として学
習する。
授
業
計
画
事
学前
習準
備
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
9/29(火)
1
根本明日香
講師
統計モデル入門
2
10/6(火)
1
根本明日香
講師
線形モデル(1)
3
10/13(火)
1
根本明日香
講師
線形モデル(2)
4
10/20(火)
1
根本明日香
講師
線形モデル(3)
5
10/27(火)
1
山岡 和枝
教授
ロジスティック回帰モデル(1)
6
11/10(火)
1
山岡 和枝
教授
ロジスティック回帰モデル(2)
7
11/17(火)
1
山岡 和枝
教授
ロジスティック回帰モデル(3)
8
11/24(火)
1
松浦 正明
教授
コックス比例ハザードモデル(1)
9
12/1(火)
1
松浦 正明
教授
コックス比例ハザードモデル(2)
10
12/8(火)
1
山岡 和枝
教授
関連性の分析
11
12/15(火)
1
丹後 俊郎
教授(客)
12
12/22(火)
1
根本明日香
講師
ポアソン回帰モデル
13
2/5(金)
1
山岡 和枝
教授
母数効果モデル・変量効果モデル・混合効果モデル(1)
14
2/9(火)
1
山岡 和枝
教授
母数効果モデル・変量効果モデル・混合効果モデル(2)
15
2/16(火)
1
山岡 和枝
教授
母数効果モデル・変量効果モデル・混合効果モデル(3)
空間集積性
2回目以降は前回の復習をし、提出した課題についてその意味を理解し、同じ問題が出たときに対処できるようにしておく
こと。
テ
キ
ス
ト
・適宜資料を配布する。
参
考
書
・新版ロジスティック回帰分析. 丹後俊郎、山岡和枝、高木晴良 朝倉書店、2013
・統計モデル入門. 丹後俊郎 医学統計学シリーズNo.2、朝倉書店、2000
・Cox比例ハザードモデル.中村剛.医学統計学シリーズ No.3、朝倉書店、2001
評
価
方
法
講義の課題、レポートにより評価し、判定する。
- 48 -
科目区分 : 生物統計学
(専門職学位課程)
データ解析演習
科目名
科目責任者
配当年次
code : BIO 301
選択
2 単位
火曜 2時限
授業方法
演習
松浦 正明 教授
1・2年次
配当学期
後期
曜日・時限
到
達
目
標
実際の医学研究におけるデータを用いて、統計解析ソフトウェアを利用し、研究デザインやデータの特性に応じた解析計
画の立案・解析の実施・結果の報告について学習し、データハンドリングについての基本的能力を修得する。
授
業
の
概
要
グループ演習により、実際のデータを用いて、統計解析ソフトウェアを利用し、(1))解析計画の立案、(2)解析の実施と解
析報告の作成、および(3)発表を行う。実際の医学研究で行われる、患者背景の集計、主要解析、探索的解析など一連
の解析を行う。基礎統計学および応用生物統計学で学んだ各種統計手法を用いて、交絡要因の調整を含むデータ解析
演習およびコンペティションにより理解を深める。基礎的データ(Ⅰ)から複雑なデータ(Ⅳ)に関して演習を行い、欠損値等
を含むデータハンドリングについて実践に則した技術を学ぶ。
授
業
計
画
回数
日付
時限
1
9/29(火)
2
2
10/6(火)
2
3
10/13(火)
2
4
10/20(火)
2
5
10/27(火)
2
6
11/10(火)
2
7
11/17(火)
2
8
11/24(火)
2
9
12/1(火)
2
10
12/8(火)
2
11
12/15(火)
2
12
12/22(火)
2
13
2/5(金)
2
14
2/9(火)
2
15
2/16(火)
2
担当者
山岡 和枝
松浦 正明
根本明日香
山岡 和枝
松浦 正明
根本明日香
山岡 和枝
松浦 正明
根本明日香
山岡 和枝
松浦 正明
根本明日香
山岡 和枝
松浦 正明
根本明日香
山岡 和枝
松浦 正明
根本明日香
山岡 和枝
松浦 正明
根本明日香
山岡 和枝
松浦 正明
根本明日香
山岡 和枝
松浦 正明
根本明日香
山岡 和枝
松浦 正明
根本明日香
山岡 和枝
松浦 正明
根本明日香
山岡 和枝
松浦 正明
根本明日香
山岡 和枝
松浦 正明
根本明日香
山岡 和枝
松浦 正明
根本明日香
山岡 和枝
松浦 正明
根本明日香
授業内容
教授
教授
講師
教授
教授
講師
教授
教授
講師
教授
教授
講師
教授
教授
講師
教授
教授
講師
教授
教授
講師
教授
教授
講師
教授
教授
講師
教授
教授
講師
教授
教授
講師
教授
教授
講師
教授
教授
講師
教授
教授
講師
教授
教授
講師
データ解析演習Ⅰ(1)
データ解析演習Ⅰ(2)
データ解析演習Ⅰ(3)
データ解析演習Ⅰ(4)
データ解析演習Ⅰ(5)
データ解析演習Ⅱ(1)
データ解析演習Ⅱ(2)
データ解析演習Ⅱ(3)
データ解析演習Ⅱ(4)
データ解析演習Ⅱ(5)
データ解析演習Ⅲ(1)
データ解析演習Ⅲ(2)
データ解析演習Ⅲ(3)
データ解析演習Ⅲ(4)
データ解析演習Ⅲ(5)
- 49 -
事
学前
習準
備
グループ演習に際して次回の授業までに解析および発表資料作成を行ってくるなど、授業時間外の取り組みを求める。
テ
キ
ス
ト
・適宜資料を配布する。
参
考
書
・臨床試験ハンドブック.丹後俊朗・上坂浩之編(朝倉書店)
・臨床試験の計画と解析.上坂浩之(朝倉書店)
評
価
方
法
演習の課題、発表、レポートにより評価し、判定する。
- 50 -
科目区分 : 生物統計学
(専門職学位課程)
臨床試験概論
科目名
科目責任者
配当年次
code : BIO 221
選択
2 単位
火曜 3時限
授業方法
講義
根本 明日香 講師
1・2年次
配当学期
後期
曜日・時限
到
達
目
標
臨床試験の計画、実施、解析および報告を行う際の理論的および実践的両側面を理解する。臨床試験に関する基礎的
知識を得る。
授
業
の
概
要
臨床試験の計画、実施、解析および報告を行う際の理論的および実践的両側面を学ぶ。各種研究デザイン(2群間比較、
3群間以上の比較、用量反応試験、クロスオーバー試験、グループ逐次デザイン、臨床薬理試験)について学び、臨床試
験に特徴的な概念である、対照群、プラセボ、無作為化、盲検化、優越性・非劣性・同等性試験、探索的試験と検証的試
験、エンドポイントの設定、サンプルサイズの設定、多重性、中間解析、モニタリング、分析対象(ITTとPPS)、部分集団解
析、およびメタアナリシスなどを理解する。臨床試験における倫理、研究計画書(プロトコール)、典型的に用いられる解析
手法、および結果の報告について学ぶ。さらに、医薬品の開発における臨床試験について、関連するガイドラインとともに
学ぶ。
授
業
計
画
事
学前
習準
備
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
9/29(火)
3
根本明日香
講師
臨床試験概論(1)
2
10/6(火)
3
根本明日香
講師
臨床試験概論(2)
3
10/13(火)
3
根本明日香
講師
臨床試験における倫理
4
10/20(火)
3
根本明日香
講師
試験デザイン(1)
5
10/27(火)
3
根本明日香
講師
試験デザイン(2)
6
11/10(火)
3
根本明日香
講師
研究計画書(プロトコール)
7
11/17(火)
3
根本明日香
講師
無作為化
8
11/24(火)
3
根本明日香
講師
盲検化・登録・割り付け
9
12/1(火)
3
根本明日香
講師
サンプルサイズ
10
12/8(火)
3
根本明日香
講師
中間解析・モニタリング
11
12/15(火)
3
根本明日香
講師
優越性・非劣性・同等性試験
12
12/22(火)
3
長谷川貴大 講師(非)
医薬品の開発における臨床試験
13
2/5(金)
3
内田 俊也
教授
臨床医による特別講義(がん以外の領域)
14
2/9(火)
3
根本明日香
講師
メタアナリシス
15
2/16(火)
3
江口 研二
教授
臨床医による特別講義(がん領域)
指定した課題について、レポートの提出または授業中の発表を求めることがある。
テ
キ
ス
ト
・適宜資料を配布する。
参
考
書
・臨床試験ハンドブック.丹後俊朗・上坂浩之編(朝倉書店)
・クリニカルトライアル.SJ Pocock コントローラー委員会監訳(篠原出版社)
・臨床試験の計画と解析.上坂浩之(朝倉書店)
・A Concise Guide to Clinical Trials.A Hackshaw (BMJ Books)
評
価
方
法
講義の課題、発表、レポートにより総合的に評価し、判定する。
- 51 -
科目区分 : 生物統計学
(専門職学位課程)
臨床試験演習
科目名
科目責任者
配当年次
code : BIO 311
選択
1 単位
火曜 4時限
授業方法
演習
根本 明日香 講師
1・2年次
配当学期
後期(後半)
曜日・時限
到
達
目
標
医学・薬学・看護・栄養における臨床試験の研究デザインに必要な知識を深め、批判的に論文を読むことによって試験計
画書(プロトコール)を書く能力を養う。実際の試験実施計画書や解析計画書の内容について学習する。臨床試験論文の
特に研究デザインについて具体的な事例をとおして、理解を深める。
授
業
の
概
要
いくつかの疾患領域における典型的な臨床試験の論文を取り上げ、グループ討論、および発表を行い、臨床試験に関す
る理解を深める。CONSORT声明(無作為化比較対照試験論文の報告の質を高めるためのチェックリスト)を併用し、臨床
試験の計画や報告において現在標準的に求められている水準を理解する。論文の問題点や改善点を議論する。
授
業
計
画
事
学前
習準
備
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
11/24(火)
4
松浦 正明
根本明日香
教授
講師
臨床試験論文(1)、CONSORT声明
2
12/1(火)
4
松浦 正明
根本明日香
教授
講師
臨床試験論文(2)、グループ討論
3
12/8(火)
4
松浦 正明
根本明日香
教授
講師
臨床試験論文(3)、グループ討論
4
12/15(火)
4
松浦 正明
根本明日香
教授
講師
臨床試験論文(4)、グループ討論
5
12/22(火)
4
松浦 正明
根本明日香
教授
講師
臨床試験論文(5)、グループ討論
6
2/5(金)
4
松浦 正明
根本明日香
教授
講師
臨床試験論文(6)、グループ討論
7
2/9(火)
4
松浦 正明
根本明日香
教授
講師
臨床試験論文(7)、グループ討論
8
2/16(火)
4
松浦 正明
根本明日香
教授
講師
臨床試験論文(8)、グループ討論
論文に基づき発表資料を準備し、指定された回のグループ討論の場で発表すること。
テ
キ
ス
ト
・適宜資料を配布する。
・課題論文は、教員が指定する場合と履修者が選択する場合がある。
参
考
書
・臨床試験ハンドブック.丹後俊朗・上坂浩之編(朝倉書店)
評
価
方
法
演習の課題(30%)、授業への積極的な参加(30%)、発表と討論の技術(40%)により評価し、判定する。
- 52 -
科目区分 : 生物統計学
特別講義(生物統計学) (※1)
科目名:
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
code : (※1)
BIO 401~403
選択
1 単位
授業方法
集中講義
Marcello Pagano客員教授(※)
1・2年次
配当学期
冬季(1月)
曜日・時限
後日通知
到
達
目
標
この講義では、モニタリングと評価(M&E)のために使われる一般的で革新的な量的方法を理解する。
(統計学の入門コースを受けた学生を対象とする。)
授
業
の
概
要
講義の終了までに、下記の内容を学習する。
1. 直面する課題に対して適切なモニタリング評価システムをデザインできる。
2. データの限界を踏まえ適切に解釈することを含め、適切なデータを同定できる。
3. プログラムのモニタリング評価で使われる基本的・一般的な統計学的手法を用いることができる。
4. 包括的なM&Eシステムのための複数の方法を統合できる。
5. モニタリング評価システムについて、基本要素から複雑な手法への拡張を説明できる。
(※1)年度により開講内容が異なる場合があり、Ⅰ~Ⅲのいずれかを開講する。
授
業
計
画
時限
授業内容
担当者
回数
日付
1
1/13(火)
Marcello Pagano 教授(客)
モニタリングと評価(M&E)の紹介
2
1/13(火)
Marcello Pagano 教授(客)
評価の枠組みと指標
3
1/14(水)
Marcello Pagano 教授(客)
集団の測定
4
1/14(水)
Marcello Pagano 教授(客)
統計モデルのレビュー
5
1/15(木)
Marcello Pagano 教授(客)
調査法1
6
1/15(木)
Marcello Pagano 教授(客)
調査法2
7
1/16(金)
Marcello Pagano 教授(客)
M&Eにおける共通するエラー源を修正する方法
8
1/16(金)
Marcello Pagano 教授(客)
ヘルスシステムにおける品質管理
(各回終了後には、日本人教員による補講が行われる。)
※担当教員については変更となる場合があるが、その場合は記載がある予定教員と同等レベルの教員が任命される。
※また、具体的な授業日時については毎年9月-10月頃に設定され、決まり次第学生に対して通知する。
事
学前
習準
備
カイ2乗検定や回帰分析などの統計学的手法の基礎に関する事前知識を前提とする。
下記参考書程度の事前知識を前提とする。
テ
キ
ス
ト
事前にテキストや講義用資料が専用HP上に公開される。
参
考
書
生物統計学入門:ハーバード大学講義テキスト(Marcello Pagano, Kimberlee Gauvreau著;竹内正弘監訳.丸善)
評
価
方
法
コース終了後に筆記試験を行う。
- 53 -
科目区分 : 社会行動科学
健康行動科学概論
科目名
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
code : HBS 201
必修
2 単位
水曜 3時限
授業方法
講義
中尾 睦宏 教授
1年次
配当学期
前期
曜日・時限
到
達
目
標
・行動科学理論を健康問題へと応用した「行動医学」の概念を踏まえた上で、研修や教育の現場で説明できる。
・医療現場での各疾患に対し行動医学的な評価法・対応法のエビデンスがどこまで集積されているか、最近の知見を理解
する。
・行動科学の手法を用いたストレスマネージメントを集団に対して指導できる。
授
業
の
概
要
行動科学理論に基づいた生活習慣の変容、健康増進活動などを導くための基本知識を学習する。古典的条件付け、オペ
ラント条件付け、自己効力感、ローカス・オブ・コントロールといった行動科学の概念が健康評価にどのように役立つか討論
する。医学・医療分野においては、認知行動療法がうつ病、社交(社会)不安障害、摂食障害、腰痛、高血圧など各精神・
身体疾患において有効であることを示すエビデンスが蓄積されている。そうした最新の行動医学理論・手法を紹介し、心理
社会的ストレスが心身に及ぼす影響について理解できる人材の養成を目指す。ストレス反応の逆であるリラクセーション反
応の基礎を学び、健康行動科学演習と組み合わせることで各種リラクセーション技法も体得する。
回数
1
授
業
計
画
日付
4/8(水)
時限
3
担当者
中尾 睦宏
授業内容
教授
健康行動科学序論
健康行動科学の健康増進に対する価値を理解する。また健康は自
分でもたらすことができるという考えに共感し、生活習慣の前向きな変
化を起こす働きかけを学んでいく。
2
4/15(水)
3
中尾 睦宏
教授
生物学的・心理学的・社会学的・スピリチャルな健康行動モデル
健康行動科学の概念について、生物学的・心理学的・社会学的・ス
ピリチャルの面から多角的に説明できる。生活習慣に対する認知行動
療法について最新の知見を学ぶ。
3
4/22(水)
3
中尾 睦宏
教授
健康行動変容
行動変容のステージ(無関心期、関心期、活動期、維持期)を理解
し、各ステージに応じた行動目標を定めることができる。
4
5/8(金)
3
中尾 睦宏
教授
リラクセーション反応
リラクセーション練習に必要な基本要素を説明し、自分に適したリラク
セーション法を身につけるようになる。
5
5/13(水)
3
中尾 睦宏
教授
自分のこころと向き合う
不安を引き起こす脳内メカニズムについて説明し、認知の歪みに気
付き、前向き思考を実践できるようにする。
6
5/20(水)
3
中尾 睦宏
教授
身体への気付き
心と身体の相互関連、特に身体が思考や感情に及ぼす影響に対す
る興味を高める。
7
5/27(水)
3
竹内 武昭
講師
食事とストレス
心身の健康維持のためには、バランスのとれた食事が大切であること
を理解する。
8
6/3(水)
3
竹内 武昭
講師
運動とストレス
身体活動と冠動脈疾患リスクの関係について説明し、患者の健康度
に応じた運動療法を指導できるようになる。
9
6/10(水)
3
竹内 武昭
講師
ストレスへの気付き:ストレス認識は、自己観察の重要な部分であり、認
知再構成の土台となることを理解する。
10
6/17(水)
3
竹内 武昭
講師
認知再構成
認知療法、行動療法、認知行動療法について、臨床応用への歴史
を含めて、説明できる。
11
6/24(水)
3
竹内 武昭
講師
コーピング(ストレス対処):コーピングは、自己の対応の問題点を理解
し、意識して行動選択する必要があることを学ぶ。
- 54 -
12
授
業
計
画
事
学前
習準
備
7/1(水)
3
竹内 武昭
講師
コミュニケーション
言語的・非言語的コミュニケーションを理解した上で、共感と主張を
基にした効果的なコミュニケーションができるようになる。
13
7/8(水)
3
竹内 武昭
講師
健康行動科学の医学への応用
うつ病、不安障害、腰痛、高血圧など行動医学的治療のエビデンス
が蓄積されている病態を整理し、健康行動科学の医学への応用性に
ついて学ぶ。
14
7/15(水)
3
中尾 睦宏
竹内 武昭
教授
講師
健康行動科学の個別テーマ
健康行動科学に関するテーマを定め、その概説をする。その後にグ
ループ単位に分かれてテーマごとに文献検索やグループ討論を行う。
15
7/22(水)
3
中尾 睦宏
教授
まとめ
健康行動科学の最新の文献を整理し、ストレスマネージメントプログ
ラムの臨床応用について討論をする。
・テキストは指定しないが、事前に自分に合った行動医学または健康行動科学関連の書籍を1通り読んでおくことが望まし
い。どの書籍を読んだらよいか分からないときは、下記の指定参考書でも良い。
・各回の授業内容で分からない専門用語があれば、次回までにその意味等を復習して理解しておくこと。
テ
キ
ス
ト
指定なし。
参
考
書
・筒井 末春(著) , 大谷 純(著), 久住 眞理(監修). 行動科学概論 (心身健康科学シリーズ). 人間総合科学大学, 2008年
・中尾睦宏、熊野宏昭、久保木富房(訳). リラクセーション反応(The Relaxation Response). 星和書店, 2001年
評
価
方
法
・講義の課題、期末試験、課題レポートの提出状況を総合的に評価して判定する。
- 55 -
科目区分 : 社会行動科学
健康教育学
科目名
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
code : HBS 211
選択
1 単位
水曜 4時限
授業方法
講義
中尾 睦宏 教授
1・2年次
配当学期
前期(後半)
曜日・時限
到
達
目
標
・健康教育の対象やフィールドを取り巻く諸条件の特色を理解しながら、適切な健康教育プログラムを立案・実践・評価で
きるようになる。
・健康教育の成功例や失敗例の分析から、効果的かつ持続的に実施可能な健康教育プログラムのマネジメントができるよ
うになる。
授
業
の
概
要
健康教育の基礎となる健康心理学、行動科学の諸概念・理論に加え、人々の行動の大きな規定要因である社会構造や組
織、規範の成り立ちについての理解を深め、健康問題の発見と解決に応用できることを目指す。社会学理論や行動科学
理論をベースとしながら、政治学、経済学、管理学、人類学などの関連領域も学習することで、職域、学校、地域など各レ
ベルでの健康教育指導をする基礎知識を身につける。またわが国で急速に進んでいる高齢化社会に際し、高齢者医療、
がん医療、終末期医療、国際保健などの諸問題を学んでいく。さらに健康教育において利用可能な政策手段の有効性や
その限界について考察し、自らも企画提言できる人材育成を目指す。
授
業
計
画
事
学前
習準
備
テ
キ
ス
ト
参
考
書
評
価
方
法
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
6/10(水)
4
中尾 睦宏
教授
健康教育学の関連理論
健康教育の行動医学の視点からとらえ、疾病予防や健康増進に役
立つ理論モデルの構築を目指す。
2
6/17(水)
4
中尾 睦宏
教授
地域における健康教育
地域で健康教育を実践する際に留意すべき諸要因を理解し、危険
因子を持つ住民対象の実践事例を学ぶ。
3
6/24(水)
4
中尾 睦宏
教授
国際保健における健康教育
国際保健における健康教育の最新動向を学び、事例検討を通して
国際医療協力をする際の留意点を学ぶ。
4
7/1(水)
4
竹内 武昭
講師
職域における健康教育
職場の作業・作業環境由来の健康問題をまとめ、適切な健康教育の
あり方について考える。
5
7/8(水)
4
竹内 武昭
講師
学校における健康教育
不登校、性関連教育、未成年の喫煙リスクなど学校固有の健康問題
を取り上げ、評価・対策案を討論する。
6
7/15(水)
4
竹内 武昭
講師
高齢化社会をめぐる健康教育
高齢者医療、がん医療、終末期医療、国際保健など個別の問題に
対して、事例検討を通して評価・対策案を考える。
7
7/22(水)
4
竹内 武昭
講師
プロジェクト・マネジメント論
健康教育において利用可能な政策手段の有効性やその限界につ
いて考察し、企画立案・実施・評価方法の基本を学ぶ。
8
7/29(水)
4
中尾 睦宏
教授
まとめ
・テキストは指定しないが、事前に自分に合った健康教育学関連の書籍を1通り読んでおくことが望ましい。どの書籍を読
んだらよいか分からないときは、下記の指定参考書でも良い。
・各回の授業内容で分からない専門用語があれば、次回までにその意味等を復習して理解しておくこと。
指定なし。
・日本健康教育学会 (編集). 健康教育―ヘルスプロモーションの展開 (単行本) . 保健同人社, 2003年
・曽根 智史など (翻訳), Karen Glanzなど (編集). 健康行動と健康教育―理論、研究、実践. 医学書院, 2006年
・講義の課題、期末試験、課題レポートの提出状況を総合的に評価して判定する。
- 56 -
科目区分 : 社会行動科学
科目名
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
医療コミュニケーション学/健康行動科学演習
code :HBS 301
必修
4 単位
水曜 2時限
授業方法
講義・演習
中尾 睦宏 教授
1・2年次
配当学期
後期(前半)
曜日・時限
到
達
目
標
・個人や社会として最適な健康上のアウトカムを得るために必要な医学・医療に関する知識や情報を正確かつ効果的に伝
達し、受け手に理解してもらう医療コミュニケーションの理論体系を理解する。
・医療コミュニケーション理論を含む行動科学理論を健康問題へと応用するための評価方法について理解する。
・具体的な状況をシミュレーションした医療コミュニケーションが実践できる。
・健康行動・心理試験法に関する面接法や質問紙法を研修や臨床の現場で実際に応用できるようになる。
授
業
の
概
要
患者と医師との1対1のコミュニケーションは医療の基本であり、本講ではその分析方法やより優れたコミュニケーションスキ
ルを身につけるための基礎知識について学習する。最近はインターネットの普及やマスメディアの情報発信機能の向上に
より、医療コミュニケーションのあり方は大きく変化している。そこで、医療専門家から国民に広く発信する情報提供(診療実
績、診療ガイドライン、疫学調査報告、臨床試験登録など)、医療専門家でなくマスメディアから国民に広く発信する情報提
供(ニュース、健康番組など)、医療専門家の間での情報交流(専門誌、学会、研究会、インターネットなど)、患者を含む
国民の間での情報交流など様々なレベルでの医療コミュニケーションについてその意義や課題について討論する。
また医療コミュニケーション理論や健康行動科学概論で学んだ知識を生かし、各種健康問題に対して適切な評価と対応
ができる実践能力を身につける。あらゆる現場で働くことになっても、その場の作業環境やストレッサーを客観的に評価し、
環境調整やストレスマネージメント指導ができる力を身につける。
授
業
計
画
事
学前
習準
備
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
9/16(水)
2
中尾 睦宏
教授
医療コミュニケーション/健康行動科学演習ガイダンス
2
9/30(水)
2
竹内 武昭
講師
健康行動科学演習:健康行動の聞き取り調査
聞き取り調査の視点と方法について講義し、聞き取り調査を実施した上でそ
の調査結果をデータ化・分析・図表にまとめてみる。
3
10/7(水)
2
竹内 武昭
講師
健康行動科学演習:健康行動の面接法演習
精神科的構造化面接法について講義し、代表的な面接法の幾つかをマ
ニュアルにそって実施する。
4
10/14(水)
2
竹内 武昭
講師
健康行動科学演習:質問紙法演習とまとめ
健康行動や心理状態を評価する質問紙法について講義し、各質問紙を験
者・被験者双方の立場から実施する。
5
10/21(水)
2
石川 ひろの 講師(非)
患者・医療者間のコミュニケーション
患者・医療者関係に関する理論と概念を学び、患者とのコミュニケーション
のあり方について考える。
6
10/28(水)
2
石川 ひろの 講師(非)
医療コミュニケーションの評価と実証研究
医療コミュニケーションの評価方法と実証研究を紹介し、臨床や教育への応
用について考える。
7
11/4(水)
2
石川 ひろの 講師(非)
医療におけるサイエンス・コミュニケーション
リスクコミュニケーションを含め、保健医療における情報の普及に関する理
論を紹介し、そこにおけるマスメディアの役割及び影響を考える。
8
11/11(水)
2
石川 ひろの 講師(非)
新しいヘルスコミュニケーションの試み
エンターテイメント・エデュケーション、シリアスゲームなど、新しい形の健康
教育、ヘルスコミュニケーションの手法を紹介し、その可能性を議論する。
・指定したテキストを事前に読んでおくこと。
・各回の授業内容で分からない専門用語があれば、次回までにその意味等を復習して理解しておくこと。
テ
キ
ス
ト
・石川 ひろの, 武田 裕子 (翻訳). 患者と医師のコミュニケーション. 篠原出版新社, 2007年
参
考
書
・杉本 なおみ. 医療コミュニケーション・ハンドブック. 中央法規, 2008年
・松本千明. 医療・保健スタッフのための健康行動理論の基礎. 医歯薬出版株式会社, 2007年
・松本千明. 医療・保健スタッフのための健康行動理論 実践編. 医歯薬出版株式会社, 2007年
・パブリックヘルスリサーチセンター. ストレススケールガイドブック. 実務教育出版, 2005年
評
価
方
法
・講義・演習の課題、期末試験、課題レポートの提出状況を総合的に評価して判定する。
- 57 -
科目区分 : 社会行動科学
終末期医療実習
科目名
科目責任者
配当年次
到
達
目
標
授
業
の
概
要
(専門職学位課程)
code : HBS 310
選択
1 単位
(個別設定)
授業方法
実習
中尾 睦宏 教授
1・2年次
夏季(8月)
配当学期
曜日・時限
1.
2.
3.
4.
がん治療における「末期がん患者」の位置づけを理解する。
ホスピスケア、緩和ケアの概念、歴史的な変遷などを理解し、医療における両者の位置づけを理解する。
「末期がん患者」を支える医療、特に家で過ごす末期がん患者に対する医療のあり方について理解する。
在宅ホスピスケア(Home hospice care)の歴史・概念を理解し、施設ホスピスケア(Institutional hospice care)との連携に
ついて学ぶ。
5. 地域における在宅ホスピスケアの実際に触れ、在宅ホスピスケアに必要なシステムとケアについて学ぶ。
終末期医療やホスピス・緩和ケアの臨床現場における在宅での実習を通じて、人生のターミナル期にある人とその家族に対して、尊厳
ある人生を完結できるように支えるためには、医師としてどのような援助をしたら良いのか、について学習する。人間が人生の終焉を迎
えるのは定めであるが、発達段階やその人の置かれた環境などによって、残された生や死の迎え方の意味が変わってくることを理解す
る。
具体的には疼痛管理、ホスピスケア、デスエデュケーション、スピリチュアルケア、グリーフケアなどの考え方や手法を実習で学んでいく
が、その中でターミナル期にある人の全人的苦痛、家族の悲嘆、ターミナルケアのチームアプローチ、ターミナル医療の倫理的課題に
ついても理解を深めていく。
回数
日付
時限
1
担当者
川越 厚
講師(非)
授業内容
緩和医療、ホスピスケアの概念
両者の歴史を学び、現場実習を通して在宅ホスピス緩和ケアの概念を理解
する。
2
川越 厚
講師(非)
法的・倫理的課題
在宅ホスピス緩和ケアにおける法的・倫理的課題、および在宅ホスピス緩和
ケアに関わる専門職の法的根拠と役割について理解する。
3
川越 厚
講師(非)
介護保険と地域ケアシステム
在宅ホスピスケアに必要な介護保険の知識、地域ケアシステムを理解す
る。
授
業
計
画
4
川越 厚
講師(非)
ンファレンスで意見を述べる。
個別設定
※
5
チームケア
在宅ホスピスケアのチームケアの原則を理解し、ケアチームの一員としてカ
川越 厚
講師(非)
末期がん患者に対するケア(1)
末期がん患者を苦しめる症状の緩和、特に疼痛管理の方法と死までの病
状経過を理解する。
6
川越 厚
講師(非)
末期がん患者に対するケア(2)
チーム(interdisciplinary team)として関わることを学び、在宅での末期がん
患者に必要な医療計画を立案し、発表する。
7
川越 厚
講師(非)
末期がん患者に対するケア(3)
末期がん患者と家族が抱える心理・社会・霊的な問題、および家族を失っ
た人の悲嘆を理解し、悲嘆のケアについて述べることができる。
8
川越 厚
講師(非)
末期がん患者に対するケア(4)
在宅死を前提とした「死の教育」および末期がん患者と家族とのコミュニ
ケーションの原則を理解した上で、コミュニケーションをとることができる。
※尚、授業日時については、夏季休業前に本科目履修希望者と指導担当教員にて個別に設定する。
事
学前
習準
備
テ
キ
ス
ト
・指定したテキストを事前に読んでおくこと。
・川越厚『在宅ホスピス・緩和ケア-演習形式で学ぶケアの指針』 メジカルフレンド社 2004年
参
考
書
・川越厚『家族で看取る癌患者-在宅ホスピス入門』 メジカルフレンド社 1991年
・川越厚『在宅ホスピスケアを始める人のために』 医学書院 1996年
評
価
方
法
・講義や実習に関するレポート、面接
- 58 -
科目区分 : 社会行動科学
(専門職学位課程)
社会疫学
科目名
選択
1 単位
水曜 3時限
授業方法
講義
福田 吉治 教授
井上 まり子 講師
科目責任者
配当年次
code : HBS 212
1・2年次
配当学期
後期(後半)
曜日・時限
到
達
目
標
1. 社会経済的要因が健康に及ぼす影響を検証する社会疫学の概念や理論を身につける。
2. 社会疫学の研究成果を理解して説明できるようになる。
3. 健康の社会的決定要因の実例を挙げて問題を整理できるようになる。
4.社会疫学の結果を根拠にした健康を守る対策を考えられるようになる。
授
業
の
概
要
社会疫学について理解を深めるため、その背景と重要な概念を整理する。
国内外の健康の社会的決定要因に関する事例や研究成果を取り上げて検討する。問題となりうる所得や教育水準など
の社会経済的要因、子どもや女性の貧困、職業上の階層や雇用形態に起因する労働者の健康、地域の結びつきなどの
ソーシャル・キャピタルと健康について重点的に学ぶ。
さらに、社会疫学の成果を根拠とした健康への介入について理解できるようにする。特に健康の社会的決定要因の解決
方策として注目される行動経済学と社会疫学との結びつきについて理解を深める。
授
業
計
画
事
学前
習準
備
テ
キ
ス
ト
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
11/18(水)
3
福田吉治
井上まり子
教授
講師
オリエンテーション
社会疫学を学ぶ人のために -背景と概念―
2
11/25(水)
3
福田吉治
教授
社会経済的地位(Socioeconomic Status)と健康
3
12/2(水)
3
福田吉治
教授
地域の社会経済的環境と健康
4
12/9(水)
3
井上まり子
講師
働く人と健康格差 -職業階層・雇用形態と健康ー
5
12/16(水)
3
井上まり子
講師
子どもと女性の貧困
6
12/25(金)
3
井上まり子
講師
ソーシャル・キャピタルと健康
7
2/10(水)
3
福田吉治
教授
行動経済学の社会疫学への応用
8
2/17(水)
3
福田吉治
井上まり子
教授
講師
まとめ 健康の社会的決定要因の問題解決に向けて
・ 指定する文献・副読本を事前に読んで理解すること
・ 事例に関する議論の際には事例に関わる諸問題について事前に調べておくこと
授業の初日に指定する。
Berkman LF, Kawachi I, Glymour MM. Social Epidemiology 2nd edition. Oxford University Press. 2014
Wilkinson R & Marmot M. Social Determinants of Health 2nd edicion. Oxford University Press. 2005
参
考
書
評
価
方
法
近藤克則 『健康格差社会ー何が心と健康を蝕むのか』 医学書院. 2005年
川上憲人,小林廉毅,橋本英樹『社会格差と健康』東京大学出版会. 2006年
イチロー・カワチ 『命の格差は止められるか: ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業』 小学館. 2013年
近藤克則『「健康格差社会」を生き抜く』 朝日新聞出版. 2010年
(1) 講義の課題(10%)
(2) 授業への積極的な参加(事前学習の理解度、討議での発言など) (30%)
(3) 課題に関する発表 (10%)
(4) 最終レポート (50%)
- 59 -
科目区分 : 社会行動科学
特別講義(行動科学) (※1)
科目名:
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
code : (※1)
HBS 401~403
選択
1 単位
授業方法
集中講義
Ichiro Kawachi客員教授(※)
1・2年次
配当学期
冬季(1月)
曜日・時限
後日通知
到
達
目
標
・ 社会階級、性別、貧困、収入格差、ソーシャルネットワーク/サポート、コミュニティーの結束、心理社会的な仕事環境、近
隣関係など社会的要因が人々の健康に及ぼす影響について理解できるようになる。
・ 上記の考え方を用いながらハイリスクアプローチとポピュレーションアプローチを説明し、コミュニティーレベルの健康決定
要因、ソーシャルキャピタル、職場ストレスモデルなどに基づいた人々の健康問題への介入方法を提言できるようになる。
授
業
の
概
要
人々の健康状態を評価しその理論モデルを構造化するための基本知識を網羅する講義を行う。疫学研究を実証的に進
めるために必要な概念や手法を学ぶ。
(※1)年度により開講内容が異なる場合があり、Ⅰ~Ⅲのいずれかを開講する。
回数
授
業
計
画
日付
時限
担当者
授業内容
1
Ichiro Kawachi 教授(客)
健康の社会決定要因の概説
2
Ichiro Kawachi 教授(客)
予防のパラドックスと予防の戦略
3
Ichiro Kawachi 教授(客)
社会経済状態、測定と原因とみなせるエビデンス
4
Ichiro Kawachi 教授(客)
収入格差と健康
5
Ichiro Kawachi 教授(客)
ソーシャルネットワーク、ソーシャルサポートと健康
6
Ichiro Kawachi 教授(客)
ソーシャルキャピタル、社会の結束と健康
7
Ichiro Kawachi 教授(客)
心理社会的な仕事環境と健康
8
Ichiro Kawachi 教授(客)
健康格差の是正:政策の観点から
後日通知
(各回終了後には、日本人教員による補講が行われる。)
※担当教員については変更となる場合があるが、その場合は記載がある予定教員と同等レベルの教員が任命される。
※また、具体的な授業日時については毎年9月-10月頃に設定され、決まり次第学生に対して通知する。
事
学前
習準
備
テ
キ
ス
ト
事前にテキストや講義用資料が専用HP上に公開される。
Berkman LF & Kawachi I (eds). Social Epidemiology. New York: Oxford University Press, 2000.
参
考
書
講義で紹介。
カワチ イチロー. 命の格差は止められるか: ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業, 小学館101新書, 2013年
評
価
方
法
4つのショートエッセイ形式の問題を含めた2時間の筆記試験を行う。
- 60 -
科目区分 : 保健行政・医療管理学
保健医療政策概論
科目名
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
code : HPM 201
必修
(選択必修)
2 単位
火曜 3、4時限
授業方法
講義
山本 秀樹 教授
1年次
前期(前半)
配当学期
曜日・時限
到
達
目
標
我が国の保健医療政策について歴史および現状を知り、保健医療政策に関する基本的な考え方を身につけ、実際に保
健医療専門職として従事する場合に、国・自治体、国際機関などの政策を理解した上で自分の専門業務を行うことができ
る能力の基礎を育成する。
授
業
の
概
要
保健医療政策とは限られた保健医療資源を如何に適正に分配するための原理・原則と行動計画を策定することにある。
保健医療政策とは幅広い分野であり、この講義では我が国の保健医療政策を中心に基本事項を中心にするが、国際的視
野で学ぶことを目指す。
*:本科目の「医療管理学・安全管理学概論」とは選択必修で、いずれかの科目を1科目履修すること。
授
業
計
画
授業内容
担当者
回数
日付
時限
1
4/7(火)
3
山本 秀樹
教授
オリエンテーション (健康とは?保健医療政策について)
2
4/7(火)
4
山本 秀樹
教授
医療資源の配分に関する考え方 (公衆衛生と倫理・人権的側面)
3
4/14(火)
3
山本 秀樹
教授
我が国の保健医療政策の歴史
4
4/14(火)
4
井口 直樹
教授
我が国の保健医療政策の概要(現状)
5
4/21(火)
3
山本 秀樹
教授
医療費・医療サービスの価格の仕組みについて
6
4/21(火)
4
山本 秀樹
教授
我が国の医療保険制度について
7
4/28(火)
3
山本 秀樹
教授
世界の公衆衛生の課題について
8
4/28(火)
4
山本 秀樹
教授
世界の医療制度・医療保険制度について
9
5/12(火)
3
橋本 英樹
講師(非)
健康と社会的決定要因 (1)
10
5/12(火)
4
橋本 英樹
講師(非)
健康と社会的決定要因 (2)
11
5/19(火)
3
田宮菜奈子 講師(非)
Health Service research 保健医療サービスの質・その評価について
12
5/19(火)
4
田宮菜奈子 講師(非)
高齢者福祉医療・介護保険制度について (3)
13
5/26(火)
3
山本 秀樹
教授
保健医療統計と政策評価について
14
5/26(火)
4
高橋 謙造
准教授
15
6/2(火)
3
山本 秀樹
教授
まとめ
試験
6/2(火)
4
山本 秀樹
教授
試験
感染症対策・母子保健対策(ワクチンの評価ついて)
- 61 -
事
学前
習準
備
本コースでは、受講生の間での討論を重視するので、講義中に指示された資料・参考書・文献・ビデオを事前に熟読して
おくこと。
b学期で開講される「国際保健学概論〔火曜日、3−4時限」の中で行われる渋谷健司教授の講義〔2コマ〕も受講すること。
テ
キ
ス
ト
・特に指定しない 〔講義開始時に参考書・教材を指示する〕
参
考
書
・国民衛生の動向 2013/2014(厚生統計出版)、
・入門 医療政策、真野俊樹著(中公新書)2012年
・OECD publications (Health at a glance 2013:OECD Indicators , Health Care Quality Indicators Project Initial
Indicators Report - OECD Health Working Papers No.22, 2006他)
・Encyclopedia of Bioethics (丸善) 他
評
価
方
法
・最終試験(70%)、レポート(20%)、講義における議論の参加度(10%)で総合評価する。
- 62 -
科目区分 : 保健行政・医療管理学
配当年次
code :
HPM- 202
医療管理学・安全管理学概論
科目名:
科目責任者
(専門職学位課程)
必修
(選択必修)
2 単位
授業方法
講義
中田 善規 教授
1年次
前期(前半)
配当学期
曜日・時限
月曜 3、4、5時限
到
達
目
標
1. 医療管理の基本的経営手法を理解する。
2. 医療安全上の問題点を正確に把握し、解決方法を提示する。
授
業
の
概
要
医療現場では様々な問題が日々起こり、それに対して適切な対応を適時に求められる。そのためには医療現場の現状を
知り、起こりうる問題の根本原因を見いだせることが必要となる。本講では医療現場の現実やその問題点を管理者の立場
で理解する。また、医療管理に必要な経営学・経済学なども身につけることを目標にする。具体的には医療管理上必要な
医療組織・法律・医療制度・医療安全管理・医療倫理等を概観し、それぞれの問題点について議論し理解を深めてゆく。
また昨今マスコミなどで話題となっている医療問題についても適宜取り上げて、その根本原因を議論しながら複雑な医療
制度・体制・組織を理解する一助とし、将来医療管理者の立場に立ったときに応用できるように準備する。
*:保健医療政策概論と選択必修とする。
授
業
計
画
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
4/13(月)
3
中田 善規
教授
2
4/13(月)
4
上野 京子
講師(非)
3
4/20(月)
3
中田 善規
教授
4
4/20(月)
4
川崎 義隆
講師(非)
5
4/27(月)
3
中田 善規
教授
医療と会計学
6
4/27(月)
4
坂本 哲也
教授
医療安全と医療訴訟の基本(坂本・安全管理部/管理担当副院長)
7
5/1(金)
3
内田れい子 講師(非)
苦情相談への対応(内田・患者相談室)
8
5/1(金)
4
松永 直久
講師
感染症に関する安全管理(松永・感染制御部/部長)
9
5/11(月)
3
成松 宏人
講師(非)
分子疫学と医療体制①
10
5/11(月)
4
森 健
講師(非)
暴力対応・刑事事件化対応など(森・安全管理部/総務課調査役)
11
5/18(月)
3
成松 宏人
講師(非)
分子疫学と医療体制②
12
5/18(月)
4
渡邊真知子
教授
13
5/25(月)
3
成松 宏人
講師(非)
14
5/25(月)
4
松野 彰
教授
発生した有害事象への適切な対応(松野・安全管理部/部長)
15
5/25(月)
5
中田 善規
教授
組織行動管理・まとめ
導入
有害事象の未然防止(上野・安全管理部/専従安全管理者)
会計学の基礎
医療機器に関する安全管理(川崎・安全管理部/ME部)
薬剤に関する安全管理(渡邊・安全管理部/薬剤部長)
分子疫学と医療体制③
※帝京大学医学部附属病院安全管理部会のメンバーを招聘しての講義またはスモール・グループ・ディスカッションなどの形式で議論する。
事
学前
習準
備
・第1回講義時に指定する書籍(参考書・論文など)を当該授業までに熟読し、授業中に行う議論の準備をする。
テ
キ
ス
ト
・なし
参
考
書
・第1回講義時に指定する。
評
価
方
法
・積極的な授業参加、討論の論点の把握と対応力:50%
・レポート提出:50%
- 63 -
科目区分 : 保健行政・医療管理学
医療経済学
科目名
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
code : HPM-BIZ 211
選択
2 単位
授業方法
講義
中田 善規 教授
1・2年次
前期(後半)
配当学期
曜日・時限
月曜 3、4時限
到
達
目
標
1. ミクロ経済学的ツールを用いて医療問題を分析する。
2. 現在日本が直面する医療に関する問題を経済学的視点から理解し、解決方法を提示する。
授
業
の
概
要
医療は大きな社会システムの一部である。その医療を正確に分析するには社会システム分析ツールである経済学が必要
である。特にミクロ経済学は絶対不可欠な分析ツールである。また医療経済学で語られる言葉も大半は厳密な経済学的定
義があり、それを正確に理解しておくことが有意義な議論の第一歩となる。本講ではすべての基礎となるこの古典的ミクロ
経済学を初歩から徹底的に理解し、それを医療に的確に応用できるようになることを目標とする。具体的には初級ミクロ経
済学を医療者向けにアレンジして解りやすく時間をかけて講義する。さらに現在社会問題となっている医療問題を取り上げ
て、ミクロ経済学的分析を応用して問題の経済学的原因を議論する。
授
業
計
画
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
6/8(月)
3
中田 善規
教授
導入:医療と経済学①
2
6/8(月)
4
中田 善規
教授
経済学的思考・相互依存と交易の利益②③
3
6/15(月)
3
中田 善規
教授
医療の需要・供給と平衡④⑥
4
6/15(月)
4
中田 善規
教授
医療の弾力性⑤
5
6/22(月)
3
小林 廉毅
講師(非)
不確実性と保険1
6
6/22(月)
4
小林 廉毅
講師(非)
不確実性と保険2
7
7/6(月)
3
中田 善規
教授
医療消費者・医療生産者と市場効率⑦
8
7/6(月)
4
中田 善規
教授
税のコスト⑥⑧
9
7/13(月)
3
中田 善規
教授
外部性・公共財と共有資源⑩⑪
10
7/13(月)
4
中田 善規
教授
患者の需要理論(消費者選択理論)㉑
11
7/23(木)
3
中田 善規
教授
医療の生産理論・生産費用⑬
12
7/23(木)
4
中田 善規
教授
完全競争市場での医療の価格と生産⑭
13
7/27(月)
3
中田 善規
教授
独占での医療の価格と生産⑮
14
7/27(月)
4
中田 善規
教授
独占的競争と寡占の下での医療の価格と生産⑯⑰
15
8/3(月)
3
中田 善規
教授
まとめとテスト
※授業計画:講義とグループワーク、討論を適宜組み合わせる。 (①②などは教科書の予習すべき章を示す。)
事
学前
習準
備
・教科書の各章を当該授業までに熟読し、授業中に行う議論の準備をする。
テ
キ
ス
ト
・Mankiw NG. Principles of microeconomics. 5th Ed. Cengage Learning, Mason, OH. 2008 (訳本:マンキュー経済学第2
版Iミクロ編、東洋経済新報社
参
考
書
・柿原浩明 入門医療経済学。日本評論社、2005年
・その他一般的なミクロ経済学教科書
評
価
方
法
・積極的な授業参加、討論の論点の把握と対応力:50%
・講義内でのテスト:50%
- 64 -
科目区分 : 保健行政・医療管理学
医療保障政策論
科目名
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
code : HPM-BIZ 212
選択
2 単位
授業方法
講義
井口 直樹 教授
1・2年次
配当学期
後期(前半)
曜日・時限
火曜 4、5時限
到
達
目
標
保健医療(とくに医療)分野における行政制度・政策の概要、政策課題について理解し、今後保健医療の現場において指
導的な役割を果たすための基礎的知識を得るとともに、今後の保健医療政策のあり方について自ら考え提案できる力を養
うことを目標とする。
授
業
の
概
要
我が国の社会保障保障制度全体における保健医療制度の位置づけを理解しつつ、我が国の保健医療制度の現状、課題
につき医療提供体制及び公的医療保険制度のあり方を中心に検討する。また併せて介護保険制度など他の福祉制度と
の連携の在り方についても考えていく。なお、授業はなるべく双方向的に進めたいと考えているので積極的意欲をもった参
加者を期待する。
授
業
計
画
事
学前
習準
備
テ
キ
ス
ト
授業内容
回数
日付
時限
担当者
1
9/15(火)
4
井口 直樹
教授
社会保障とは~歴史と理論
2
9/15(火)
5
井口 直樹
教授
日本の社会保障制度の現状と課題
3
9/29(火)
4
井口 直樹
教授
日本の保健医療政策~政策体系と政策立案プロセスを考える
4
9/29(火)
5
井口 直樹
教授
医療保障政策とは~医療サービスの特性と公的関与の必要性
5
10/6(火)
4
井口 直樹
教授
医療提供体制Ⅰ~医療施設と医療マンパワー
6
10/6(火)
5
井口 直樹
教授
医療提供体制Ⅱ~地域医療計画
7
10/13(火)
4
井口 直樹
教授
公的医療保険制度Ⅰ~公的医療保険の仕組みと必要性
8
10/13(火)
5
井口 直樹
教授
公的医療保険制度Ⅱ~日本の公的医療保険制度の現状と課題
9
10/20(火)
4
井口 直樹
教授
公的医療保険制度Ⅲ~医療保険改革①(医療費適正化対策)
10
10/20(火)
5
井口 直樹
教授
公的医療保険制度Ⅳ~医療保険改革②(制度再編と財政調整)
11
10/27(火)
4
井口 直樹
教授
諸外国の医療保障制度~ドイツ・英国・米国
12
10/27(火)
5
井口 直樹
教授
公的医療保険制度と介護保険制度~在宅医療・介護を考える
13
11/10(火)
4
井口 直樹
教授
今後の社会保障制度改革と保健医療政策の行方
14
11/10(火)
5
井口 直樹
教授
「あるべき医療のあり方」について~討論①
15
11/17(火)
4
井口 直樹
教授
「あるべき医療のあり方」について~討論②
事前に池上直己『ベーシック医療問題』(日本経済新聞社)、島崎謙治『日本の医療』(東京大学出版会)などを読んでおく
ことを期待する。
とくに用いない。必要に応じ資料を配布する。
参
考
書
上記文献のほか、厚生労働省『厚生労働白書』(厚生労働省HP)、厚生労働協会『国民衛生の動向』など
評
価
方
法
授業における発言、提出レポートなどにより総合的に評価する。
- 65 -
科目区分 : 保健行政・医療管理学
医療経営学演習
科目名
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
選択
2 単位
授業方法
講義
code : HPM-BIZ 301
中田 善規 教授
1・2年次
配当学期
後期(前半)
曜日・時限
月曜 3、4時限
到
達
目
標
1. 医療経済学の標準的理論を学習し、基本的分析ツールを理解する。
2. 医療経営上の具体的問題点を経済学的観点から把握し、これを分析する能力を涵養する。
授
業
の
概
要
医療経営においては通常の経営学の知識のみならず、医療現場の現実にも精通していることが重要である。特に医療従事
者はほぼすべて免許を持つ専門職であるため、通常の経営学的手法での管理は困難な場合がある。さらに外部要因として
医療は厳しく規制された産業である。この制約の中で医療従事者たちが本来の専門能力を十分に発揮できるシステム・仕組
みを構築し状況に合わせて維持してゆくことが医療経営の要であり、ひいては患者が医療の恩恵を十分に享受できるように
なる。本講では、通常の経営学的な知識(ミクロ経済学・会計学・人材管理学・組織行動学など)を医療現場でどのように適応
させるかについて理解することを目標とする。同時に医療現場の現実に関する知識も身につける。
授
業
計
画
授業内容
回数
日付
時限
担当者
1
9/14(月)
3
中田 善規
教授
導入・解説・輪読分担決定(第1章)
2
9/14(月)
4
中田 善規
教授
医療経済学のためのミクロ経済学ツール(第2章)
3
9/28(月)
3
中田 善規
教授
健康の生産(第5章)
4
9/28(月)
4
中田 善規
教授
医療の生産・費用・技術(第6章)
5
10/5(月)
3
中田 善規
教授
健康資本の需要(第7章)
6
10/5(月)
4
中澤 達
講師(非)
7
10/19(月)
3
中田 善規
教授
健康保険の需要と供給(第8章)
8
10/19(月)
4
中田 善規
教授
消費者選択と需要(第9章)
9
10/26(月)
3
中田 善規
教授
非対称情報とエージェンシー(第10章)
10
10/26(月)
4
大嶽 浩司
教授(客)
11
11/2(月)
3
中田 善規
教授
健康保険市場の構成(第11章)
12
11/2(月)
4
中田 善規
教授
マネージド・ケア(第12章)
13
11/9(月)
3
中田 善規
教授
非営利組織(第13章)
14
11/9(月)
4
中田 善規
教授
医療保険・年金・福祉など
15
11/16(月)
3
中田 善規
教授
議論とまとめ
DPCに関する諸問題
医療を取りまく経済と経営
※授業出席者全員による分担報告、相互討論と教官による補足コメント等を組み合わせる(輪読形式)。
教科書の第5章から第13章を順番に学生が報告する。
事
学前
習準
備
・教科書の各章を当該授業までに熟読し、授業中に行う議論の準備をする。
テ
キ
ス
ト
・Folland S, Goodman AC, Stano M. The economics of health and health care. 7th Ed. Pearson, Upper saddle River, NJ.
2013
参
考
書
・橋本英樹、泉田信行:医療経済学講義 東京大学出版会 2011
評
価
方
法
・プレゼンテーション・積極的な授業参加・討論の論点の把握と対応力で評価する。
- 66 -
科目区分 : 保健行政・医療管理学
医療情報学概論
科目名:
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
code : HPM-INF 221
選択
2 単位
授業方法
講義
中田 善規 教授
1・2年次
配当学期
後期(前半)
曜日・時限
水曜 3、4時限
到
達
目
標
医療の特質をふまえ、最適な情報処理技術に基づき、医療情報を安全かつ有効に活用・提供することができる知識・技術
を身につける。
授
業
の
概
要
臨床の現場では、診療、診断、治療など様々な場面で、数多くの形式や特徴を持つ情報(臨床検査値や画像データ、医
薬品情報、診療録など)を効率よく処理する必要がある。そのために必要な基本的知識を身につけると同時に、これから重
要となる医療情報標準化(HL7、DICOMなど)や3Dバーチャルデータの特徴などについて理解する。また、臨床以外の医
療制度や病院管理、社会医学などで必要となる医療情報に関する基礎知識も身につける。
回数
授
業
計
画
事
学前
習準
備
テ
キ
ス
ト
日付
時限
授業内容
担当者
1
中田 善規
教授
医療情報の特性と医療情報システム
2
中田 善規
教授
医療情報倫理
3
中田 善規
教授
病院情報システムの構成と機能
4
中田 善規
教授
病院情報システムのハードウェア
5
中田 善規
教授
病院情報システムの導入と管理
6
中田 善規
教授
医療・福祉・保健情報システム
中田 善規
教授
広域医療情報システム
中田 善規
教授
医療情報の標準化
9
中田 善規
教授
医療情報のデータ分析と評価
10
中田 善規
教授
臨床医学と医療プロセス
11
中田 善規
教授
臨床検査と画像診断
12
中田 善規
教授
処置・治療と看護
13
中田 善規
教授
診療録およびその他医療記録
14
中田 善規
教授
医療安全管理と施設管理
15
中田 善規
教授
まとめ
7
8
平成27年度
開講なし
・教科書の各章を当該授業までに熟読し、授業中に行う議論の準備をする。
・「医療情報サブノート」 篠原出版新社
参
考
書
・「医療情報 医療情報システム編」 篠原出版新社
・「医療情報 医学・医療編」 篠原出版新社
評
価
方
法
・講義の課題(ミニレポート)50%+試験50%
- 67 -
科目区分 : 保健行政・医療管理学
医療情報学演習
科目名
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
code : HPM-INF 321
選択
1 単位
授業方法
演習
中田 善規 教授
1・2年次
配当学期
前期(前半)
曜日・時限
火曜 2時限
到
達
目
標
コミュニケーションの礎となる情報を手許に手繰り寄せ、伝達していくための基礎的方法を学ぶ。また、公衆衛生の実践に
おける問題解決能力に与するよう、多様なステークホルダーとの間の戦略的な情報活用能力を身につける。
授
業
の
概
要
医療現場における諸問題に対処するために必要な能力のうち、「情報」に関する部分を俯瞰的、多面的に取り扱う。1) 情
報の取得能力を左右する、文献検索をはじめとする検索能力、2) 情報システムのハードおよびソフトの体系的理解、3) 情
報を役立てるための共有・アーカイブ・マネジメントの理論および倫理について、演習の形で実践的テクニックおよび思考
回路を身につける。
授
業
計
画
事
学前
習準
備
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
4/7(火)
2
中田 善規
山村 朋子
教授
助手
コンピュータとネットワークの基礎
(ハードウェアとソフトウェア、OSとアプリケーション、通信プロトコル)
2
4/14(火)
2
中田 善規
山村 朋子
教授
助手
各種ネットワークサービス(WWW、メール、FTP、DHCP、DNS)
情報セキュリティとクラウド・サービス
3
4/21(火)
2
中田 善規
山村 朋子
教授
助手
文献書誌情報(citation)の管理
4
4/28(火)
2
中田 善規
山村 朋子
教授
助手
書誌情報と検索(サーチのストラテジー) I :クエリとインデックス
5
5/12(火)
2
中田 善規
山村 朋子
教授
助手
書誌情報と検索(サーチのストラテジー) II :ブール演算
6
5/19(火)
2
中田 善規
山村 朋子
教授
助手
書誌情報と検索(サーチのストラテジー) III:メタデータ・統制語彙・シ
ソーラス
7
5/26(火)
2
中田 善規
山村 朋子
教授
助手
リレーショナル・データベースの概念と活用(Excel、Access)
8
6/2(火)
2
中田 善規
山村 朋子
教授
助手
〔まとめ〕 検索可能な情報とその共有: 効果的な情報発信と受信のた
めに
リーディング、課題を事前に指定することがある。
テ
キ
ス
ト
適宜資料を配布する。
参
考
書
・梅棹忠夫「情報の文明学」 中公文庫
評
価
方
法
演習の課題、レポートにより評価し、判定する。
- 68 -
科目区分 : 保健行政・医療管理学
医療管理学実習
科目名
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
code : HPM-INF 351
選択
1 単位
授業方法
実習
中田 善規 教授
1・2年次
配当学期
夏季(8月)
曜日・時限
(個別設定)
到
達
目
標
1. 医療管理上の問題を実地体験する。
2. 管理上の問題点を的確に把握し、解決方法を提示する。
授
業
の
概
要
医療経営・管理・経済学の理論を踏まえたうえで、現実の医療現場を経営・管理・経済学の視点から見て、その問題点を
把握することが重要である。一専門職としてではなく、一歩離れた立場から問題点を俯瞰し、全体最適化を目指すトレーニ
ングを行う。本実習では医療現場が実際に直面する問題を例として取り上げ、その解決の可能性をグループ・プロジェクト
として議論・提示して、現代の医療の抱える問題点を実感することを目標とする。実習する医療現場としては下記の3つの
選択肢の中から選ぶ。
尚、医療管理学概論の履修を前提とする。
回数
日付
時限
担当者
授業内容
I. 帝京大学医学部附属病院での医療管理学実習
1.事務次長または実習担当者の指示に従い、病院各部門の実務を見学する。
2.単位認定希望者のみ附属病院における医療管理上の問題点を発見しその解決案を報告する(A4版2~3枚程度)。
3.提出された報告書は、附属病院幹部にも配布して実際の業務改善につなげる予定である。
授
業
計
画
II. 他施設での医療管理学実習
1. 医療管理学実習は1単位なので、それ相当のコミットメントが必要となる。
2.単位認定希望者のみ実習施設における医療管理上の問題点を発見しその解決案を報告する(A4版3枚程度)。
尚、授業日時については、夏季休業前に本科目履修希望者と指導教員にて個別に設定する。
事
学前
習準
備
・それぞれの実習課程で決められた事前課題を予習する。
テ
キ
ス
ト
・特になし
参
考
書
・特になし
評
価
方
法
・実習への積極的参加:50%
・実習テーマに関するレポート:50%
- 69 -
科目区分 : 保健行政・医療管理学
リーダーシップ・マネジメント論
科目名
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
code :
HPM-BIZ 211
選択
1 単位
授業方法
講義
中田 善規 教授
1・2年次
配当学期
後期(前半)
曜日・時限
水曜 2時限
到
達
目
標
医療は大きな社会システムの一部である。その医療も人間から成り立つ組織であることには変わりはない。そうした医療に
関する組織でリーダーシップを発揮し組織に貢献するには人間組織の理解が不可欠である。本講義では、組織一般の理
解を深めるために一般の経営学を基礎にした学習を行う。また、いわゆる正解のない分野であるため、異なる視点からの
討論を中心に講義を進める。これらの内容を通じて、公衆衛生分野で将来のリーダーとなるべき人材として必須の知識・技
能を修得することを基本目標とする。
授
業
の
概
要
1.人間組織一般について説明できる
2.その一般理論を保健医療の分野に応用できる
授
業
計
画
事
学前
習準
備
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
9/16(水)
2
中田 善規
教授
導入
2
9/30(水)
2
中田 善規
教授
リーダーシップ
3
10/7(水)
2
中田 善規
教授
組織の質の改善
4
10/14(水)
2
中田 善規
教授
人材管理戦略
5
10/21(水)
2
石川ひろの 講師(非)
コミュニケーション①
6
10/28(水)
2
石川ひろの 講師(非)
コミュニケーション②
7
11/4(水)
2
石川ひろの 講師(非)
コミュニケーション③
8
11/11(水)
2
石川ひろの 講師(非)
コミュニケーション④
・指定文献を授業出席者全員が事前に読むことを求める。
テ
キ
ス
ト
・各授業で予習すべき文献を指定する。
参
考
書
・Drucker PF. Management: tasks, responsibilities, practices. Harper, 1973
・岩崎夏海:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を 読んだら ダイヤモンド社
2009年P.F.ドラッカー著、上田惇生編訳「エッセンシャルズ版マネジメント―基本と原則」ダイヤモンド社 2013年
評
価
方
法
・プレゼンテーション・積極的な授業参加・討論の論点の把握と対応力で評価する。
- 70 -
科目区分 : 保健行政・医療管理学
配当年次
code :
HPM-CH 221
地域保健学
科目名
科目責任者
(専門職学位課程)
選択
2 単位
授業方法
講義・演習
高橋 謙造 准教授
1・2年次
前期(後半)
配当学期
曜日・時限
火曜 1,2時限
到
達
目
標
地域における健康と保健・医療に関する課題の発見、コミュニティづくり、ステークホルダーと協働した問題解決を行うのに
必要な、理論的知識、実践能力、および研究手法を身につける。
授
業
の
概
要
地域保健に関して、
1)住民/患者の視点:健康づくり、医療の利用、患者医師関係、医療情報利用の観点
2)医療提供者の視点:家庭医療、地域医療の現場における医療活動、住民・患者との関係構築の観点
3)地域社会の視点:さまざまなステークホルダーの協働による健康なまちづくり、コミュニティづくりの観点
から、公衆衛生専門家として課題発見、解決、研究活動を行うことができるようになることをめざし、講師および受講生同士
でディスカッションを行う。
授
業
計
画
事
学前
習準
備
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
6/9(火)
1
高橋 謙造
准教授
プライマリ・ヘルス・ケアからヘルス・プロモーションへ
2
6/9(火)
2
高橋 謙造
准教授
地域におけるフィールド調査概論
3
6/16(火)
1
石崎 達郎
講師(非)
高齢社会における地域保健医療と研究事例
4
6/16(火)
2
石崎 達郎
講師(非)
高齢社会における地域保健医療と研究事例
5
6/23(火)
1
高橋 謙造
准教授
地域診断概論(計画・立案)
6
6/23(火)
2
高橋 謙造
准教授
地域診断概論(調査・分析・データの取り扱い)
7
6/30(火)
1
小林 潤
講師(非)
サポーティブ・スーパービジョン
8
6/30(火)
2
小林 潤
講師(非)
サポーティブ・スーパービジョン
9
7/7(火)
1
高橋 謙造
准教授
プロジェクトサイクルマネジメントを用いた活動計画の立案(講義/実習)
10
7/7(火)
2
高橋 謙造
准教授
プロジェクトサイクルマネジメントを用いた活動計画の立案(実習1)
11
7/14(火)
1
高橋 謙造
准教授
プロジェクトサイクルマネジメントを用いた活動計画の立案(実習2)
12
7/14(火)
2
高橋 謙造
准教授
プロジェクトサイクルマネジメントを用いた活動計画の立案(実習3)
13
7/21(火)
1
高橋 謙造
准教授
発表・討論・まとめ
14
7/21(火)
2
松浦 正明
教授
反応が生存時間の場合の共変量調整(コックス比例ハザード分析)
15
7/28(火)
1
根本明日香
講師
その他の統計解析手法(経時データ解析など)
履修学生に事前に配布する。
テ
キ
ス
ト
特に指定しない。
参
考
書
1.日本の保健医療の経験
http://jica-ri.jica.go.jp/IFIC_and_JBICI-Studies/jica-ri/publication/archives/jica/field/200403_02.html
2. 開発援助のためのプロジェクト・サイクル・マネジメント:参加型計画編
http://www.fasid.or.jp/publication/6_index_detail.shtml
3. Supportive supervision/mentoring and monitoring for community IYCF
http://www.unicef.org/nutrition/files/Supervision_monitoring_module_Nov_2012.pdf
4. Guidelines for Implementing Supportive Supervision. A step-by-step guide with tools to support immunization
http://www.path.org/vaccineresources/files/Guidelines_for_Supportive_Supervision.pdf
評
価
方
法
講義・演習の課題50%、発表およびレポート50%
- 71 -
科目区分 : 保健行政・医療管理学
配当年次
code :
HPM-CH 361
地域保健学実習
科目名
科目責任者
(専門職学位課程)
選択
1 単位
授業方法
実習
高橋 謙造 准教授
1・2年次
配当学期
夏期(9月)
曜日・時限
個別設定
到
達
目
標
「地域保健学」の授業内容にもとづき、
①地域保健医療の現場でフィールドワークを通して、現状と課題を述べることができる。
②ステークホルダーと協働して、コミュニティにおける活動の計画立案を行うことができる。
③活動の評価について研究計画を立案できる。
授
業
の
概
要
地域の保健医療福祉のフィールドを訪問し、ステークホルダーへのインタビュー、地域保健活動への参加などを通して、公
衆衛生専門家の観点から問題発見、解決、研究方法について考察する。「地域保健学」の履修を前提とする。
回数
授
業
計
画
日付
時限
担当者
授業内容
学生、担当教員、現地受け入れ担当者との相談により、フィールドにおける実習スケジュールを計画する。実習日時につ
いても、相談の上、個別に設定する。
<実習テーマ・訪問先>
1) フィールド実習(日本の離島での訪問看護等)
2) 在宅医療施設 等
3) フィールド調査実習(ラオス国チャンパサック県等)
事
学前
習準
備
個別に指示する。
テ
キ
ス
ト
特に指定しない。
参
考
書
特に指定しない。
評
価
方
法
現地での実習参加50%、およびレポート50%
- 72 -
科目区分 : 保健行政・医療管理学
国際保健概論
科目名
選択
2 単位
授業方法
講義
code : HPM-GH 231
井上まり子 講師
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
1・2年次
前期(後半)
配当学期
曜日・時限
火曜 3、4時限
到
達
目
標
・現在のグローバル・ヘルス関する代表的な課題を人口統計や健康指標を用いて説明できる。
・世界で問題になる主要な公衆衛生の問題(貧困、母子保健、感染症、非感染性疾患など)の概要と現在の対策を述べら
れる。
・グローバル・ヘルスの過去から現在に至る世界での取り組みや国際援助の概要を把握して説明できる。
・上記課題に関する各種ステークホルダーの役割を理解できる。
授
業
の
概
要
国際保健を理解するうえで重要な健康指標と各種疾病の現状について学び、統計情報を用いて問題の程度を説明できるよう
にする。公衆衛生の課題は現在国際社会で優先度を高めている。世界全体でのグローバル・ヘルスの取り組みや昨今の国際的
な公衆衛生政策について理解を深める。各課題に対する国際社会での方針や合意など世界の動向に注目する。
特に、個別の内容である母子保健、学校保健、感染症対策、非感染性疾患(Non-Communicable Diseases: NCD)等の主要課
題について背景と問題点を整理し、これらの状況をとりまく医療人類学の素養や保健医療システムの評価、財政といった内容も
検討する。
行政や国際機関等で活躍した実務経験のある教員により、現場の問題への取り組み方の実践を学ぶ。
授
業
計
画
事
学前
習準
備
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
6/9(火)
3
山本 秀樹
高橋 謙造
井上 まり子
教授
准教授
講師
2
6/9(火)
4
井上まり子
講師
3
6/16(火)
3
高橋 謙造
准教授
母子保健
4
6/16(火)
4
高橋 謙造
准教授
子どもの健康 -世界における学校保健の取り組み―
5
6/23(火)
3
山本 秀樹
教授
感染症 (1) (HIV/AIDS、結核)
6
6/23(火)
4
山本 秀樹
教授
感染症 (2) (新興感染症・再興感染症・顧みられない熱帯病(NTD)
7
6/30(火)
3
山本 秀樹
教授
環境と健康 (気候変動と感染症(マラリアを含む)),
Education for Sustainable Development(ESD)
8
6/30(火)
4
山本 秀樹
教授
グローバル・ヘルスと社会・文化 -医療人類学
9
7/7(火)
3
山本 秀樹
教授
在日外国人の保健医療の問題
10
7/7(火)
4
井上 まり子
講師
Universal Health Coverage
11
7/14(火)
3
渋谷 健司
講師(非)
グローバル・ヘルスの最新動向
12
7/14(火)
4
渋谷 健司
講師(非)
Global Burden of Diseases & Global Health Policy and Practices
13
7/21(火)
3
井上 まり子
講師
14
7/28(火)
3
錦織 信幸
講師(非)
国際機関で公衆衛生課題に取り組む-世界保健機関での経験からー
15
7/28(火)
4
錦織 信幸
講師(非)
国際機関で公衆衛生課題に取り組む-世界保健機関での経験からー
授業オリエンテーション
グローバル・ヘルス -国際的取組の流れー
人口転換と疫学転換 -Non-Communicable Diseases-
喫煙とアルコール ―生活習慣・健康リスク・公衆衛生と社会政策―
事前に指定する資料や文献を授業前に読み、ディスカッションに参加できるようにしておくこと
テ
キ
ス
ト
初回授業時に配布する資料・文献等を指定する。
参
考
書
World Health Organization 各年次報告書、World Development Report, Human Development Report等
評
価
方
法
・講義の課題10%、授業での発言と参加(課題の発表等を含む) 40%、 最終課題 50%
- 73 -
科目区分 : 保健行政・医療管理学
科目名
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
国際保健学演習
選択
2 単位
授業方法
演習
code : HPM-GH 321
高橋 謙造 准教授
1・2年次
後期(前半)
配当学期
曜日・時限
水曜 3・4時 限
到
達
目
標
国際保健分野のHot issueの概要について学ぶことを目的とし、特定分野(母子保健、PHC等)の文献を読み込み議論して
いく過程を通じて、具体的な政策提言を創出していくことを目標とする。
授
業
の
概
要
国際保健分野の特定の課題を取り上げ、
1)何が問題なのか?について特定し、
2)どのような議論が交されてきたかを把握し、
3)具体的な政策提言を作って行く (英語、日本語いずれでも可だが、英語が望ましい)。
授
業
計
画
事
学前
習準
備
テ
キ
ス
ト
回数
日付
時限
1
9/16(水)
3
2
9/16(水)
4
3
9/30(水)
4
授業内容
担当者
井上まり子
高橋 謙造
井上まり子
高橋 謙造
講師
准教授
講師
准教授
3
高橋 謙造
准教授
在日ニューカマー外国人の保健サービス
9/30(水)
4
高橋 謙造
准教授
政策提言立案・プレゼンテーション(在日ニューカマー外国人)
5
10/7(水)
3
高橋 謙造
准教授
Maternal Health
6
10/7(水)
4
高橋 謙造
准教授
政策提言立案・プレゼンテーション(Maternal Health)
7
10/14(水)
3
高橋 謙造
准教授
Newborn Health
8
10/14(水)
4
高橋 謙造
准教授
政策提言立案・プレゼンテーション(Newborn Health)
9
10/21(水)
3
井上まり子
講師
公衆衛生に対する住民ボランティアの活躍 -ソーシャル・キャピタル-
10
10/21(水)
4
井上まり子
講師
政策提言立案・プレゼンテーション(住民の力の活用)
11
10/28(水)
3
井上まり子
講師
民間企業とBOPビジネス
12
10/28(水)
4
井上まり子
講師
政策提言立案・プレゼンテーション(民間企業とBOPビジネス)
13
11/4(水)
3
児玉 光也
講師(非)
緊急援助
14
11/4(水)
4
高橋 謙造
准教授
緊急援助
15
11/11(水)
3
井上まり子
高橋 謙造
講師
准教授
総括討議
オリエンテーション
オリエンテーション
当日、簡潔な背景説明は行うが、文献類(事前に配布する)は読み込んでおくことが望ましい。
指定する文献・副読本を事前に読んで理解すること
参
考
書
後日指定します
評
価
方
法
(1) 授業への積極的な参加(事前学習の理解度、討議での発言など) (20%)
(2) プレゼンテーション(文献レビュー、演習結果、課題活動報告等) (40%)
(3) レポート (40%)
- 74 -
科目区分 : 保健行政・医療管理学
国際保健実習
科目名
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
code : HPM-GH 371
選択
1 単位
授業方法
実習
山本 秀樹 教授
1・2年次
配当学期
冬季(12月)
曜日・時限
(個別設定)
到
達
目
標
・海外の国際協力の場における国際保健協力の実践を学ぶ。
・海外協力の専門家らと意見交換し、将来のキャリア形成について考える。
・国際保健専門職として組織のマネジメント・経営について考え方の基礎を身につける
・国際保健における新しい潮流、特に社会的起業(entrepreneurship)の考え方を学ぶ
授
業
の
概
要
近年、国際保健を取り巻く潮流の変化が生じており、従来の国連機関・政府機関が実施する国際協力から、民間の機関が果たす役割
が大きくなっている。本年は、従来最貧国といわれてきたが、近年経済発展も著しく、社会的起業(entrepreneurship)やBOPビジネスの
メッカともいえるバングラデシュ国を訪問し、同国における新しい国際協力のあり方について学ぶ事を予定している。
なお、詳細な現地のプログラムは履修者の国際保健での経験や希望を考慮し企画する。訪問国の政情や自然災害等状況により実
習実施が困難である場合については、実習場所と内容を変更することがある。履修者が3名以上に達しないときは、開講しないこともあ
る。10人以上希望者がある場合は制限を行うこともある。本実習への参加の費用(渡航費・滞在費・海外旅行傷害保険料)は各自負担
すること。
自らが企画または海外の機関〔提携大学も含む〕が実施する既定の国際的コース等に参加する場合等、本実習と同等の意義がある
と認めた場合、実習として認定することがある。〔実施時期等、要相談〕
回数
授
業
計
画
日付
時限
担当者
授業内容
1
渡航前に
別途指示
山本 秀樹
教授
導入:訪問地(バングラデシュ国)の事前学習 (渡航前)
11月24日〔火曜日)午後、3時限を予定
2
〔12月22-29日)
を予定〕
山本 秀樹
教授
社会的起業・BOP(Botom of Pyramid)ビジネスについて
日本Poly Gly社, Mothers House 社等
3
同上
山本 秀樹
教授
現地学術研究機関
バングラデシュ国際下痢研究所(ICDDR,B)
BRAC University School of Public Health (BRAC大学公衆衛生大学院)
4
同上
山本 秀樹
教授
現地国連機関
WHO, World Bank, UNESCO, UNICEF,UNFPA等
5
同上
山本 秀樹
教授
現地NGO
DAM (Dhaka Ahsania Mission), AMDA、BRAC他
6
同上
山本 秀樹
教授
医療施設訪問
Japan Bangladesh Friendship Hospital (JBFH)他
7
同上
山本 秀樹
教授
帰路のシンガポールに寄港〔オプション)
医療アシスタンス機関訪問(SOS社、現地クリニック)
8
帰国後、レポート作
成、報告会を行う
山本 秀樹
教授
帰国後のまとめ・討論・レポート作成について
報告会 2月5日〔火曜日〕午後、3時限を予定
・バングラデシュに約一週間の現地滞在する予定である。(山本同行予定)
・帰路〔シンガポール経由)にSOS社、現地クリニック訪問も検討〔希望者のみ)
・履修者は事前に公衆衛生学・国際保健学・国際開発学の観点からテーマを決めて実習にのぞむ。
・現地訪問の日時については、12月下旬の冬季休業時〔12月22−29日〕を計画しているが、現地受け入れ機関の都合を調整して設定する。
・現地訪問前と訪問後に担当教員と打ち合わせとまとめを行う。(日時は別途指示する)
事
学前
習準
備
本実習を履修するには、事前に保健医療政策概論、国際保健学概論、国際保健学演習の履修することを条件とする。
履修登録する前に山本([email protected])まで連絡をすること。
本科目の履修者(単位取得希望者)は、全日程〔バングラデシュ部分)に参加すること。
課題研究報告会・課題研究論文作成の時期と重なるので、H28年3月修了予定者は本実習に参加する場合に留意すること。
テ
キ
ス
ト
・なし
参
考
書
・バングラデシュ国づくり奮闘記――アジア「新・新興国」から日本へのメッセージ、池田 洋一郎 (世界銀行職員、著)
・裸でも生きるー25歳女性起業家の号泣戦記、山口絵理子(ハーバードビジネススクール日本支部、2012年度起業家大賞受賞者)
・BOPを変革する情報通信技術―バングラデシュの挑戦、グラミン銀行総裁 ムハマド・ユヌス序文 , アシル・アハメッド/大杉 卓三 (著)
他
評
価
方
法
・実習への参加(50%)、帰国後のレポート(50%)
・実習の形態によっては受け入れ先機関からの評価を考慮することがある。
- 75 -
科目区分 : 保健行政・医療管理学
(専門職学位課程)
特別講義(保健医療政策学) (※1)
科目名:
科目責任者
配当年次
code : (※1)
HPM 401~403
選択
1 単位
後日通知
授業方法
集中講義
Andrew Farmery客員教授(※)
1年次
配当学期
冬季(1月)
曜日・時限
本講義の目的は疫学研究のデザインとデータ解析の概念的基礎を提示することである。この「基礎」には原因を定義する
概念的根拠、因果推論の理解、疾患発生と曝露の計測、信頼性と妥当性を高めるためのコホート研究と症例対照研究の
デザイン、データの解析と解釈のための量的方法が含まれる。本講義の修了生の到達目標は以下のとおりである。
到
達
目
標
授
業
の
概
要
・
・
・
・
・
・
・
・
批判的評価とデータ分析の技術を身につける
システマチックレビューの正式な過程を使ってエビデンス合成の性質と技術を理解する
治療と診断に関する論文評価に必要な基礎的統計概念を復習する
ガイドラインの理論と作成を理解する
臨床ガイドラインを評価する
医療政策策定と資源配分の原理を理解する
英国医療制度を理解する
研究の価値の必要性を認識する
本講義では臨床研究のメタ解析から臨床ガイドライン作成の過程を学ぶ。
(※1)年度により開講内容が異なる場合があり、Ⅰ~Ⅲのいずれかを開講する。
担当者
授業内容
1
Andrew Farmery 教授(客)
オックスフォード式教育法・システマチックレビューとコクラン共同計画
2
Andrew Farmery 教授(客)
批判的評価の理論(治療)・治療に関する論文の批判的評価(I)
3
Andrew Farmery 教授(客)
批判的評価の技術・治療に関する論文の批判的評価(II)
4
Andrew Farmery 教授(客)
ガイドライン・有効性の問題
5
Andrew Farmery 教授(客)
システマチックレビュー技術・臨床的問題の定義とプロトコール化
6
Andrew Farmery 教授(客)
批判的評価の理論(診断)・診断に関する論文の批判的評価(I)
7
Andrew Farmery 教授(客)
批判的評価の技術・診断に関する論文の批判的評価(II)
8
Andrew Farmery 教授(客)
ガイドライン・臨床研究の高価値化
Andrew Farmery 教授(客)
有効性の問題・診断検査の正確性に関する論文の批判的評価
10
Andrew Farmery 教授(客)
文献検索法・論文選定法
11
Andrew Farmery 教授(客)
批判的評価技術・システマチックレビューの評価
12
Andrew Farmery 教授(客)
ガイドラインの臨床導入・ガイドラインの批判的評価
13
Andrew Farmery 教授(客)
臨床医療のバリエーションと「共同意思決定」・バイアスの危険
14
Andrew Farmery 教授(客)
コクランバイアス危険ツール・システマチックレビューの評価
15
Andrew Farmery 教授(客)
メタ解析・医療政策と資源
16
Andrew Farmery 教授(客)
英国医療制度・評価
回数
授
業
計
画
9
日付
時限
後日通知
(各回終了後には、日本人教員による補講が行われる。)
※担当教員については変更となる場合があるが、その場合は記載がある予定教員と同等レベルの教員が任命される。
※また、具体的な授業日時については毎年9月-10月頃に設定され、決まり次第学生に対して通知する。
事
学前
習準
備
テ
キ
ス
ト
事前にテキストや講義用資料が専用HP上に公開される。
Trisha Greenhalgh: How to Read a Paper: The Basics of Evidence-Based Medicine
Bjorn Andersen: Methodological Errors in Medical Research - an incomplete catalogue
参
考
書
講義で紹介。
評
価
方
法
授業への参加、小テスト、最終日の提出物
- 76 -
科目区分 : 産業環境保健学
産業環境保健学概論
科目名
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
code : OEH 201
必修
1 単位
木曜 5時限
授業方法
講義
原 邦夫 教授
1年次
前期(前半)
配当学期
曜日・時限
到
達
目
標
産業保健・環境保健を専門としない公衆衛生専門職が様々な形で関わることの多い、産業保健、環境保健について包
括的認識を持つ。そのためにも、この分野の第一線級の経験を聞く。
授
業
の
概
要
産業医学の対象は5千万労働者であり、公衆衛生の個別領域としては最も大きな集団を対象とすることになる。50人以上
の事業所全てに義務づけられた産業医制度をはじめ各種の職域健診制度により、産業医学は、それを専門としない者も
含め多くの医師や公衆衛生専門職にとって学ぶ必要のある領域となった。そこで必ずしも産業医学を専門としない公衆衛
生の実務家のために、基本的な産業保健の制度、法、組織および産業中毒学の概要を学ぶ必要がある。また、環境保健
学とは、様々な環境中の有害要因による健康影響を制御して健康を保つことを目的としている。環境問題とそのマネジメン
トを俯瞰しつつ、環境からの有害影響別に対策とともに詳しく理解する必要がある。また、日本の経験である公害からも学
び、公害健康被害補償法、発生者負担原則(PPP原則)や環境基本法と関連法令についても体系的に理解する必要があ
る。
後期の選択科目である産業保健学および環境保健学の基礎的部分について、各担当教官が包括的に解説する。
授
業
計
画
事
学前
習準
備
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
4/9(木)
5
矢野 榮二
杉澤 誠祐
教授
講師(非)
公害と環境因子による健康障害
健康概念、有害因子と健康障害と対策
2
4/16(木)
5
矢野 榮二
杉澤 誠祐
教授
講師(非)
職場の因子による健康障害
事業場における有害因子と健康障害と対策
3
4/23(木)
5
矢野 榮二
橋本 晴男
教授
講師(非)
物理的有害因子_石綿
4
4/30(木)
5
原 邦夫
吉川 徹
准教授(客)
自主対応型労働安全衛生活動
「職場ドック」など職場の良好事例に学ぶ取組み
5
5/7(木)
5
原 邦夫
神山 宣彦
教授
講師(非)
化学的有害因子_有機溶剤
有害因子の中の化学的有害因子の一つ、有機溶剤と健康障害と対策
6
5/14(木)
5
原 邦夫
矢野 榮二
教授
教授
7
5/21(木)
5
原 邦夫
東川 麻子
教授
講師(非)
8
5/28(木)
5
矢野 榮二
原 邦夫
教授
教授
教授
有害因子の中の物理的有害因子の一つ、石綿(アスベスト)と健康障害と対策
公害から環境問題
環境中の有害因子による健康障害の実例に学ぶ
リスク評価・管理
リスクアセスメントに基づくリスク管理方法について学ぶ
環境疫学
人を対象とした因果関係の研究である疫学の概要とその適用
・中央災害防止協会の『労働衛生のしおり』の第III章・最近の労働衛生対策の展開の部分に事前に目を通しておく。
テ
キ
ス
ト
・毎回授業開始時に資料として配布する。
参
考
書
・中央災害防止協会.労働衛生のしおり
評
価
方
法
・レポートおよび試験
- 77 -
科目区分 : 産業環境保健学
環境保健学
科目名
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
code : OEH 211
選択
2 単位
木曜 5時限
授業方法
講義
原 邦夫 教授
1・2年次
配当学期
後期
曜日・時限
到
達
目
標
人間の健康と環境の関係を理解し、例を挙げて説明することができる。
授
業
の
概
要
人は様々な環境からの影響を制御して健康を保っている。とくに産業革命以降は自ら作り出した有害な環境をも制御し、
健康を維持せざるをえなくなっている。現在、地球自身の限界も踏まえた世界的な取り組みも進められている。環境保健学
は、環境からの有害影響をその要因から理解し、対策を検討することを目的としている。環境リスク論をベースに環境保健
学を理解し、環境問題とそのマネジメントを俯瞰しつつ、環境からの有害影響別に対策とともに詳しく理解することを狙いと
する。また、日本の経験である公害からも学び、公害健康被害補償法、発生者負担原則(PPP原則)や環境基本法と関連
法令についても体系的に理解することも狙いとする。
日付
時限
担当者
1
9/17(木)
5
原 邦夫
矢野 榮二
教授
教授
教授
教授
2
9/24(木)
5
原 邦夫
矢野 榮二
3
10/1(木)
5
原 邦夫
教授
橋本 晴男 講師(非)
4
5
6
授
業
計
画
授業内容
回数
7
10/8(木)
10/15(木)
10/22(木)
10/29(木)
5
5
5
5
宮川 宗之
矢野 榮二
教授
教授
矢野 榮二
教授
橋本 晴男 講師(非)
原 邦夫
宮川 宗之
原 邦夫
矢野 榮二
環境保健学とは
・環境有害因子と健康/・健康影響メカニズム/基準値/・疫学・毒性学・リスク学との関連
リスク管理の考え方
・有害性特定・量反応関係評価・曝露評価・リスク判定・リスク管理・リスクコミュニケーション
・1983年の米国科学アカデミー/EPA白書
・化審法/・良好事例(化学物質管理のCOSHH Essentialsなど)
有害性の特定
・物理的・化学的・生物的・社会心理的な危険性・有害性
・GHS(分類とラベル化)・SDS(ハザード・コミュニケーションツール)
毒性学I
・国連GHS文書の分類基準と実際の分類作業の紹介
・栄養と毒性/・摂取、分布、代謝、排泄; 解毒代謝/・PBPKモデル
毒性学II
・神経毒性(含発達神経毒性・生殖毒性)の評価(OECDガイダンス文書等に記載された
生物試験法・行動試験の紹介)
教授
教授
曝露評価
・曝露とは何か 環境曝露と職業性ばく露、 曝露の評価と測定/・大気汚染、
教授
教授
量反応関係評価
・量反応関係と疫学・動物実験
室内汚染/・曝露評価モデル
・外挿法(Benchmark dose),安全係数,不確実係数,NOAEL,LOAEL
8
11/5(木)
5
原 邦夫
矢野 栄二
教授
教授
環境疫学
・環境疫学の基本的事項の解説
・環境疫学の適用例の紹介
9
11/12(木)
5
原 邦夫
矢野 榮二
教授
教授
リスク判定_産業衛生学会・許容濃度委員会
・リスクの概念/・判定指標/・許容濃度、管理濃度など様々な基準
10
11/19(木)
5
原 邦夫
矢野 榮二
教授
教授
リスクコミュニケーション
11
11/26(木)
5
矢野 榮二
教授
神山 宣彦 講師(非)
12
12/3(木)
5
矢野 榮二
教授
神山 宣彦 講師(非)
物理的有害因子_石綿II
13
12/10(木)
5
矢野 榮二
教授
神山 宣彦 講師(非)
物理的有害因子_石綿III
14
12/17(木)
5
原 邦夫
教授
15
12/24(木)
5
原 邦夫
教授
・ラベル化とSDS/・ファシリテーター論
物理的有害因子_石綿I
・戦後の最大規模の労災/・分析から対策まで
一般環境管理論
・環境影響評価とその課題/・環境法体系、環境基準、排出基準、条例
環境マネジメントシステム
・マネジメントシステムの規格化の流れ/・ISO規格/・環境アセスメント法
・一般環境管理の実際、排ガス処理・管理_公害管理者/・環境計量士
- 78 -
事
学前
習準
備
・森澤眞輔の「環境の汚染とヒトの健康―健康のリスクをどう防ぐ―」を事前に通読し,環境リスク管理の考え方を大まかに
理解しておく。
テ
キ
ス
ト
・原則として講義資料を使用する。
参
考
書
・森澤眞輔.環境の汚染とヒトの健康-健康のリスクをどう防ぐ-、コロナ社、2011.
・中西準子、他.演習 環境リスクを計算する.岩波書店、2003.
・その他、講義の中で紹介する。
評
価
方
法
・学生割り当て部分の発表(レポート)と期末の試験による。
- 79 -
科目区分 : 産業環境保健学
産業保健学
科目名
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
code : OEH 221
選択
2 単位
授業方法
講義
原 邦夫 教授
1・2年次
後期(前半)
配当学期
曜日・時限
木曜 1,2時限
到
達
目
標
産業医や産業看護師など労働衛生を専門とする者が、当該領域の経験や知識を体系化し、より高度な専門実務能力を
身につける。とくに,職場巡視における視点を理解し,実際に適用できる能力を獲得する。
授
業
の
概
要
労働を取り巻く環境に対する社会の要求がより厳しくなるなか、事業者の期待に応えられるだけの高い能力を持った産業
医・産業保健師等の必要性が高まっている、一方特に実務能力に関して高度な教育・訓練を受ける機会を提供できる機関
は絶対的に不足している。そこでこうした社会的要請に応えられるだけの実践的な専門知識を持った産業医・産業保健師
を育成するためのカリキュラムを提供する。具体的には、労働衛生関連法規並びに国の指針・通達についての専門的な知
識と理解、労働衛生管理体制の確立、労働衛生マネジメントシステムの構築と運用、有害業務の自主的な管理の方法、健
診の実施と事後措置、職場改善を含めた作業管理実務、より効果的な衛生教育の実施のための方法等を学び、選任産業
医のみならず専属産業医としてはもちろん、労働衛生コンサルタントとしても活躍出来る人材,あるいは自立した産業保健
活動ができる高度な産業保健師としての人材育成を目指す。
授
業
計
画
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
9/17(木)
1-2
原 邦夫
杉澤 誠祐
教授
講師(非)
職場巡視の心得(労働安全衛生法の義務,マネジメント)
チェックリストエクササイズ:WISE方式について
2
9/24(木)
1-2
原 邦夫
東川 麻子
教授
講師(非)
職場現場巡視。従業員面談
3
10/1(木)
1-2
教授
矢野 榮二
小木 和孝 教授(客)
東川 麻子 講師(非)
産業医の実務について
安全衛生のこれからについて
4
10/8(木)
1-2
原 邦夫
東川 麻子
教授
講師(非)
職場現場巡視。従業員面談
5
10/15(木)
1-2
原 邦夫
吉川 徹
杉澤 誠祐
准教授(客)
教授
講師(非)
教授
講師(非)
職場ドッグについて・労働安全法令による組織運営・取組みについて
グループディスカッション
6
10/22(木)
1-2
原 邦夫
東川 麻子
7
10/29(木)
1-2
教授
矢野 榮二
教授
原 邦夫
東川 麻子 講師(非)
産業医の実務について・労働安全衛生マネジメントシステムについて
グループディスカッション
8
11/5(木)
2
矢野 榮二
原 邦夫
全体討論。成果のまとめ発表
教授
教授
職場現場巡視。従業員面談
※授業計画:講義とグループワーク、討論を適宜組み合わせる。 (①②などは教科書の予習すべき章を示す。)
事
学前
習準
備
・中央災害防止協会の「労働衛生のしおり」を事前に読んでおく。
テ
キ
ス
ト
・毎回授業開始時に資料として配布。
参
考
書
・中央災害防止協会.労働衛生のしおり.
評
価
方
法
・試験6割、自らの経験の発表3割、他者の発表への批判的検討1割。
- 80 -
科目区分 : 産業環境保健学
産業中毒学
科目名:
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
code : OEH 231
選択
2単位
水曜 3,4時限
授業方法
講義
矢野 栄二 教授
1・2年次
配当学期
後期(前半)
曜日・時限
到
達
目
標
産業有害因子による健康障害を系統的に学ぶことで、健康障害を環境因子との関係で考えられるようになる。
様々な作業環境についてそこにおける健康障害を想起、診断する能力を身につけるとともに、その管理を行えるようにな
る。
授
業
の
概
要
産業現場でひとが有害要因に曝露することにより特異的、非特異的な健康障害がひき起こされることがある。このコースで
は代表的な産業有害要因について現場での曝露態様、管理、規制および新規の問題の発見と研究について考える。受
講にあたっては一定の基礎知識と能力および毎回の事前準備が必要であるので、履修しようとする者は科目責任者と事
前の話し合いを持つこと。
回数
日付
1
9/16(水)
担当者
時限
3
矢野 榮二
授業内容
教授
許容濃度、管理濃度、IARC発がん分類
4
2
3
9/30(水)
10/7(水)
3
橋本 晴男 講師(非)
4
杉澤 誠祐 講師(非)
3
環境因子による健康障害の評価と管理
矢野 榮二
教授
現場見学(日産横浜工場を予定)
矢野 榮二
教授
金属、発がん物質
4
授
業
計
画
4
10/14(水)
3
4
5
10/21(水)
3
熊谷 信二 講師(非)
石綿工場周辺住民の中皮腫
宮川 宗之
生殖毒性
4
6
10/28(水)
4
教授
5
7
11/4(水)
3
村田 勝敬 講師(非)
ベンチマークドース
矢野 榮二
まとめ
4
8
事
学前
習準
備
11/11(水)
3
教授
講義前週に事前学習の指示
テ
キ
ス
ト
・中央災害防止協会.労働衛生のしおり.
参
考
書
・中央災害防止協会.目で見る職業病と労働環境
・Peter J Baxter、 et al.. Hunter’s Disease of Occupations. Hodder Arnold.
・William A. Burgess Recognition of Health Hazards in Industry: A Review of Materials Processes1995/1/9 WileyInterscience
・Barry S. Levy, David H. Wegman, Sherry L. Baron, and Rosemary K. Sokas Occupational and Environmental Health:
Recognizing and Preventing Disease and Injury; Sixth edition. Oxford University Press
・Curtis Klaassen John B. Watkins III Casarett & Doull's Essentials of Toxicology, Second Edition McGraw-Hill
Professional
評
価
方
法
・講義の課題、各自の事前学習内容の呈示、および講義中の討論による。
- 81 -
科目区分 : 産業環境保健学
産業環境保健学実習
科目名
科目責任者
配当年次
到
達
目
標
授
業
の
概
要
(専門職学位課程)
選択
1 単位
(個別設定)
授業方法
実習
矢野 栄二 教授
1・2年次
配当学期
夏期(8又は9月)
曜日・時限
産業環境保健学概論の講義で学んだ成果を活かす場として実際の現場を巡視する。現場の巡視を通して,環境を評
価・改善するための視点を獲得する。
企業内で,あらかじめ設定された騒音・粉じん・暑熱等の有害な環境を実際に巡視し、必要に応じて改善の方法等を検
討する。
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
8/3(月)
1
矢野 榮二
杉澤 誠祐
教授
講師(非)
総論
有害作業と健康障害についての説明を行う。
2,3,4
矢野 榮二
原 邦夫
杉澤 誠祐
教授
教授
講師(非)
宇都宮清原工業団地内のA工場での職場巡視
8/3(月)
矢野 榮二
原 邦夫
杉澤 誠祐
教授
教授
講師(非)
宇都宮清原工業団地内のB工場での職場巡視
矢野 榮二
杉澤 誠祐
教授
講師(非)
総括
原 邦夫
矢野 栄二
杉澤 誠祐
教授
教授
講師(非)
職場巡視工場についてのグループディスカッション
原 邦夫
矢野 栄二
杉澤 誠祐
教授
教授
講師(非)
職場巡視工場についてのグループ発表と報告書作成
2
3
4
5
6
授
業
計
画
code : OEH 351
8/4(火)
1,2,3
7
8
8/4(火)
4
8
8/31(月)
1
9
8/31(月)
2
10
8/31(月)
3
11
8/31(月)
4
12
9/1(火)
1
13
9/1(火)
2
14
9/1(火)
3
15
9/1(火)
4
A工場の課題・対策についてグループディスカッション
A工場の課題・対策についてグループディスカッション
※尚、授業日時については、夏期休業前に本科目履修希望者と指導教員にて個別に設定する。
事
学前
習準
備
・中央災害防止協会の「労働衛生のしおり」の作業環境管理の章を事前に読んでおく。
テ
キ
ス
ト
・原則として講義資料を使用する。
参
考
書
・中央災害防止協会.労働衛生のしおり
評
価
方
法
・実習中の主体的な学習態度と終了までにまとめるレポートで評価。
- 82 -
科目区分 : 産業環境保健学
科目名:
科目責任者
配当年次
到
達
目
標
授
業
の
概
要
特別講義(産業環境保健学) (※1)
code : (※1)
OEH 401~403
選択
1 単位
後日通知
授業方法
集中講義
David Christiani客員教授(※)
1・2年次
配当学期
冬季(1月)
曜日・時限
環境要因への曝露と健康影響の分析を中心に学ぶ。主要な到達目標のひとつは介入可能な環境因子がいかに公衆衛生
にとって重要かを学ぶことである。このコースを履修することにより学生は環境要因と疾病の関係を評価するための通常の
分析機器や手法を理解し結果を考察できるようになる。さらに環境要因と疾病の関連を量的に評価するための手法を理解
することで、学生は公衆衛生施策を立案するに当たりエビデンスに基づく意思決定ができるようになる。
・ 職場の特定の有害物質への曝露で発生した疾患の診断と医療について述べることができる。また、石綿、鉛、発がん物
質、反復動作等のよく見られる有害要因について説明できる。
・ 化学物質や有害要因の器官系への初期の影響についての調査やスクリーニングの方法について、説明できる。
・ 損傷や障害の程度評価の方法について説明できる。
・ 職業保健の政治的側面について、概略を考える。
通常の米国の大学院の授業がそうであるように、予習を重視し、教室では単なる知識付与というより、事例を基にした討論
を行う。できれば産業現場での自験例を持ちよってほしい。
(※1)年度により開講内容が異なる場合があり、Ⅰ~Ⅲのいずれかを開講する。
回数
日付
時限
担当者
授業内容
1
David Christiani 教授(客)
産業環境保健の歴史
2
David Christiani 教授(客)
スクリーニングと調査の基本
3
David Christiani 教授(客)
発がん
David Christiani 教授(客)
慢性損傷
5
David Christiani 教授(客)
じん肺 ⑴
6
David Christiani 教授(客)
じん肺 ⑵: ILO方式、呼吸機能検査の実際
7
David Christiani 教授(客)
その他の職業性呼吸器疾患
8
David Christiani 教授(客)
重金属、有機溶剤、化学物質損傷の緊急処置
4
授
業
計
画
(専門職学位課程)
後日通知
(各回終了後には、日本人教員による補講が行われる。)
※担当教員については変更となる場合があるが、その場合は記載がある予定教員と同等レベルの教員が任命される。
※また、具体的な授業日時については毎年9月-10月頃に設定され、決まり次第学生に対して通知する。
事
学前
習準
備
テ
キ
ス
ト
事前にテキストや講義用資料が専用HP上に公開されるので授業前に教材を読んでおくこと。
Occupational and Environmental Health: Recognizing and Preventing Disease and Injury; Sixth edition. Barry S. Levy,
David H. Wegman, Sherry L. Baron, and Rosemary K. Sokas.
参
考
書
各講義のText Chapterに対応する内容の日本語の教科書を読んでおくことは有用かもしれない。
評
価
方
法
8回の講義終了後に試験を行うが、講義への参加も評価に加える。
- 83 -
科目区分 : 共 通
医学基礎・臨床医学入門
科目名
科目責任者
配当年次
(専門職学位課程)
code : OEH 351
必修(*)
2 単位
月曜 1、2時限
授業方法
講義
竹内 武昭 講師
1年次
配当学期
前期
曜日・時限
到
達
目
標
公衆衛生の実務者となるうえで必要とされる医学的知識を包括的に理解すること、基本的な疾患の病因・病態を理解する
ことを到達目標とする。
授
業
の
概
要
臨床医学の入門となる必須事項を適切に理解するための講義をする。医療系出身者以外の学生への配慮から、まず人体
の構造と機能について理解するため、細胞レベルから臓器レベルに至るまでの解剖学、生化学、生理学など基礎医学全
般を学ぶ。そうした基礎医学の学習の中で「病気」と「健康」を分ける根拠は何であるか、個人と集団それぞれの見地からア
プローチする。臨床医学は、消化器、循環器、呼吸器、腎・泌尿器、神経・筋、内分泌・代謝、メンタルヘルス、免疫・アレル
ギー、感染症、血液、悪性新生物、中毒の各分野に分け、各種疾患を理解するための基本的事項を中心として、病気の
成り立ちを理解するため重要な病態生理、病気の診断に必要な各種検査の原理や意義、最新の治療技術などについて
学ぶ。理解を助けるためにビデオ学習を積極的に取り入れる。
*:非医療系の学生のみ必修
授
業
計
画
担当者
授業内容
回数
日付
時限
1
4/13(月)
1
竹内 武昭
講師
医学の定義・歴史
2
4/13(月)
2
竹内 武昭
講師
医の倫理
3
4/20(月)
1
顧 艶紅
講師
メタボリックシンドローム・健康増進
4
4/20(月)
2
顧 艶紅
講師
人口統計と疾病の変化
5
4/27(月)
1
高橋 謙造
准教授
人体の構成
6
4/27(月)
2
高橋 謙造
准教授
人体の構造と機能:骨・筋肉
7
5/1(金)
1
山本 秀樹
教授
人体の構造と機能:呼吸器系
8
5/1(金)
2
山本 秀樹
教授
臨床医学:呼吸器疾患・中毒性疾患
9
5/11(月)
1
中田 義規
教授
人体の構造と機能:循環器系
10
5/11(月)
2
中田 義規
教授
臨床医学:循環器系疾患
11
5/18(月)
1
山本 秀樹
教授
人体の構造と機能:消化器系
12
5/18(月)
2
山本 秀樹
教授
臨床医学:消化器系疾患
13
5/25(月)
1
高橋 謙造
准教授
主要症状
14
5/25(月)
2
高橋 謙造
准教授
主要症状
15
6/1(月)
1
竹内 武昭
講師
人体の構造と機能:神経系
16
6/1(月)
2
竹内 武昭
講師
臨床医学:神経筋疾患・運動器疾患
17
6/8(月)
1
高橋 謙造
准教授
人体の構造と機能:生殖器系
18
6/8(月)
2
高橋 謙造
准教授
臨床医学:婦人科疾患・小児疾患
19
6/15(月)
1
高橋 謙造
准教授
人体の構造と機能:皮膚・感覚器系
20
6/15(月)
2
高橋 謙造
准教授
臨床医学:皮膚疾患・眼疾患・耳鼻科疾患
21
6/22(月)
1
竹内 武昭
講師
人体の構造と機能:血液、臨床医学:血液・造血器疾患
22
6/22(月)
2
竹内 武昭
講師
臨床医学:感染症
- 84 -
授
業
計
画
23
7/6(月)
1
中尾 睦宏
教授
臨床医学:精神疾患
24
7/6(月)
2
中尾 睦宏
教授
臨床医学:精神疾患
25
7/13(月)
1
内田 俊也
教授
人体の構造と機能:泌尿器系・内分泌系
26
7/13(月)
2
内田 俊也
教授
臨床医学:代謝内分泌疾患・腎泌尿器疾患
27
7/23(木)
1
顧 艶紅
講師
臨床医学:アレルギー疾患・遺伝病
28
7/23(木)
2
顧 艶紅
講師
臨床医学:母子保健
29
7/27(月)
1
竹内 武昭
講師
まとめ・テスト
30
7/27(月)
2
竹内 武昭
講師
まとめ・テスト
事
学前
習準
備
・テキストの各項目と事前配布資料(ある場合)を講義前に必ず熟読してくること。
テ
キ
ス
ト
・医学概論 (コメディカルのための専門基礎分野テキスト) [単行本] 北村 諭 (著)
出版社: 中外医学社; 5版
参
考
書
・適時、講義時に紹介する。
評
価
方
法
・講義の課題、試験、課題レポートの提出状況を総合的に評価して判定する。
- 85 -
科目区分 : 共 通
(専門職学位課程)
公衆衛生倫理学
科目名
科目責任者
配当年次
code : ID 201
必修
1 単位
水曜 4時限
授業方法
講義
中尾 睦宏 教授
1年次
配当学期
前期(前半)
曜日・時限
到
達
目
標
・保健医療の現場において意思決定を行う際に必要な医療倫理の基本的な知識・考え方を身に付ける。
・倫理的観点から対応が困難と想定される事例において、自分の考えを述べることができる。
授
業
の
概
要
公衆衛生領域の政策決定や臨床現場で必要となる倫理的判断の基礎について学ぶ。ヒポクラテスの誓い、ジュネーブ宣
言、ヘルシンキ宣言といった生命倫理と医の倫理に関する規範の意味やその歴史的流れをふまえながら、患者の基本的
権利について理解する。真実の告知、インフォームド・コンセント、パターナリズム、死の受容、安楽死、尊厳死などの具体
的問題に対して、事例を通した討論を行う。さらに医師法や医療法といった関連する医事法制を整理し、守秘義務、応召
義務、医学的無益性、医療資源の配分、メタ倫理といった様々な倫理的問題についても学ぶ。
授業内容
回数
日付
時限
担当者
1
4/8(水)
4
中尾 睦宏
教授
2
4/15(水)
4
瀧本 禎之
講師(非)
3
4/22(水)
4
竹内 武昭
講師
医療・公衆衛生倫理学総論
医療倫理に関する歴史的背景を中心に、概略について学ぶ。
医療従事者・患者関係
医療従事者が患者関係を築く上で必要となる基本的事項について
学ぶ。
終末期医療
終末期医療(安楽死、尊厳死を含む)の現状を学ぶとともに、医学的無益性や
医療資源の配分といった観点を含めて検討し、その問題点について討論する。
授
業
計
画
事
学前
習準
備
4
5/8(金)
4
中尾 睦宏
教授
公衆衛生倫理学の実際
医学的研究を行うに当たって必要な倫理的知識、具体的な倫理申
請の手続きなどについて学ぶ。
5
5/13(水)
4
瀧本 禎之
講師(非)
インフォームド・コンセント
患者の権利、インフォームドコンセントについて、その歴史的背景、
法的根拠などについて学ぶ。
6
5/20(水)
4
瀧本 禎之
講師(非)
ケース・アプローチ
臨床現場で遭遇する具体的な倫理的問題を分析する手法を学ぶ。
7
5/27(水)
4
井上まり子
講師
公衆衛生倫理(1)
公衆衛生倫理学の沿革、主要な倫理的課題、アプローチ方法につ
いて学ぶ。
8
6/3(水)
4
井上まり子
講師
公衆衛生倫理(2)
パターナリズム、正義など主要な考え方の整理を行い、ケーススタ
ディを用いて討論する。
・各回の授業内容で分からない専門用語があれば、次回までにその意味等を復習して理解しておくこと。
テ
キ
ス
ト
・特定のテキストは設けない。必要に応じて資料を配布する。
参
考
書
・特に指定なし。
評
価
方
法
・上記到達目標を確認するレポートやディスカッションを課す。講義の課題、レポートやディスカッションの内容を総合的に
評価する。
- 86 -
科目区分 : 共 通
(専門職学位課程)
課題研究
科目名
科目責任者
配当年次
code : ID 500
必修
6 単位
金曜 1-5時限
授業方法
演習・実習
各指導教員
1・2年次
配当学期
前期・後期
曜日・時限
到
達
目
標
国内外の現場で発生する公衆衛生上の諸問題に対して、各々の専門領域で指導的立場で問題解決型の対処ができる、
すなわち現場での実践に資する高度専門職業人養成の集大成として課題研究を行う。
到達目標は、講義・演習科目を通じて学んだ知識の体系化を図ることにある。すなわち、各人材養成像に沿ったコース
ワークの後半期間を用いて、より専門的・実務的な研究課題として取り組み、学んだ知識を実践の場に還元できる能力を
身に付けるものである。この高度専門職業人に資する実務適応能力を身に付けるため、プラクティカルな要素が有効であ
ると考えるため、課題研究の期間内に学習手段の一つとして短期間の現場実習、現場見学、専門家(指導教員)との協
働、フィールドワーク、シミュレーションワーク等を含めるものとする。
授
業
の
概
要
特定の課題について個別に研究の実践、指導を行い、現地でのフィールドワーク、調査、情報収集、分析等を経て研究報
告書を作成する。実習先での現場実習や現場見学を含む場合には実習報告書を提出する。課題研究を指導する教員(学
内)・指導者(学外)を定め、受講生は研究指導を受ける。
回数
授
業
計
画
事
学前
習準
備
日付
時限
担当者
授業内容
授業計画欄に記載のある分野別のテーマ毎に研究指導教員と学生間にて授業日程(指導日程)を個別に
設定する。
課題研究に関する中間報告会と最終報告会を実施し、報告内容を専任教員が評価を行う。
○オリエンテーション : 平成27年4月6日
○合同ガイダンス : 平成27年4月16日
○課題研究テーマ提出 : 平成27年7月6日-10日(予定)
○研究計画・中間報告会 : 平成27年7月30日 (予定)
○中間報告会
: 平成27年10月8日 (予定)
○最終報告会 : 平成27年12月17日(予定)
(上記日程に関しての詳細は別途指示)
・各指導教員より指示あり
テ
キ
ス
ト
・特に定めない・各指導教員より指示あり
参
考
書
・各指導教員より指示あり
評
価
方
法
・各研究課題に関する報告会で専任教員による審査による。外部での実習・現場調査を含む場合は報告書と受け入れ先
の評価結果も審査の対象となる。
授業計画(分野別)
【疫学・臨床疫学の課題研究/指導教員:矢野栄二・福田吉治・大脇和浩(非常勤講師)・顧艶紅・桑原 恵介】
講義・演習で学んだ臨床疫学研究の知識を用い、関心のあるテーマで研究を行う。実際にPubMedやコクランライブラリーを用い
て、系 統的レビューを行い、研究仮説を立てる。研究対象は自分の持つデータから厚生労働省統計局ホームページで入手でき
る二次データまで広範囲に扱い、データセットを作成するという実務と同様の作業を経験する。統計学的な処理・結果の解釈を加
えたのちに研究報告書としてまとめる。従って、本課題研究では研究報告書と作成したデータセットをその研究成果とする。
尚、本課題研究は、臨床疫学専門家を志す学生を対象とする。
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授業計画(分野別)
【生物統計学の課題研究/指導教員:山岡和枝・松浦正明・根本明日香】
講義・演習で学んだ生物統計の知識を用い、臨床研究等、医薬分野のテーマについて、研究計画・解析計画をたて、データを
収集し、データの特性に応じた要約、解析を行い、報告書としてまとめるまでの一連の研究を行う。
課題においては、解析は統計ソフトを用いて行う。自分で収集したデータを課題研究対象とする。一連の解析結果を発表し、質
疑応答の結果をふまえ、統計解析報告書を作成する。データ解析の内容及びそれぞれのテーマに応じ作成した統計解析報告書
をもとに研究報告書を作成する。従って、本課題研究では研究報告書と統計解析報告書(解析結果)をその研究成果とする。研
究解析報告書を作成するまでの一連の過程は、臨床試験に係わる実務家(臨床試験統括医師、臨床試験看護師、解析実務家)
が理解し報告書作成の技能を修得することが必要であるが、一方で臨床試験におけるそれぞれの職能に応じた役割・責任や、他
職能との連携の重要性についても作業プロセスを通じて身に付ける。
【行動科学・健康教育学の課題研究/指導教員:中尾睦宏】
講義・演習で学んだ行動科学・健康教育の知識を用い、下記のような現実に発生している問題(テーマ)に対して実際の情報・
活動に触れながら研究を行う。
行動科学系テーマ:日本の自殺予防対策の現状と将来戦略
日本では1997年より自殺者数が年間3万人を超える状況が続いており、その対策は公衆衛生学的に重要な問題となっている。
国立精神神経センターにある自殺予防総合対策センターでは地域での取り組みや医療機関での取り組みについて情報の収集・
分析をしているので、その活動に参加して課題研究(実習を含む)を行う。従って、本課題研究では研究報告書(実習報告書も含
む)をその研究成果とする。
尚、本課題研究は、行動科学・健康教育の専門家(メンタルヘルス)を志す学生を対象とする。
健康教育学系テーマ:労働者の健康教育とメンタルへルス
変化が激しい社会経済状況の下、職域では多様化する雇用・就労形態、過重労働による健康影響、メンタルヘルスの問題の急
増など労働者の就労環境は厳しさを増している。横浜労災病院にある勤労者メンタルヘルスセンターでは同病院の心療内科と提
携して、労働者のメンタルヘルス相談や生活習慣指導、予防医学的なストレスマネージメントなどに積極的に取り組んでいる。その
活動に参加して課題研究(実習を含む)を行う。従って、本課題研究では研究報告書(実習報告書も含む)をその研究成果とす
る。
尚、本課題研究は、行動科学・健康教育の専門家(職場のメンタルヘルス、生活習慣指導)を志す学生を対象とする。
【行動科学・健康教育学の課題研究/指導教員:竹内武昭】
講義・演習で学んだ行動科学・健康教育の知識を用い、生活習慣と行動変容をテーマとした研究を行う。
日本人の3大死因(がん、心臓病、脳血管疾患)、さらに、精神疾患 (うつ病、睡眠障害など)にも長年の生活習慣が深く影響して
いる。これらの生活習慣病は予防可能とされる一方、実際の対応策は難しいとされている。病院、職域、学校などで実際に生活習
慣病の予防と治療に従事している専門家の活動(指導教員の本学付属病院における実際の取り組み)を通して、生活習慣と行動
変容の関係を深く学ぶ。従って、本課題研究では研究報告書をその研究成果とする。
尚、本課題研究は、行動科学・健康教育の専門家(メンタルヘルス、生活習慣予防)を志す学生を対象とする。
【終末期医療の課題研究/指導教員:中尾睦宏】
講義・演習で学んだ行動科学・健康教育の知識を用い、主に末期がん患者の在宅ケアを中心課題とした課題研究を行う。具体
的には、緩和ケアクリニック(医療法人社団パリアン クリニック川越)での実習を通じて、外来診療、訪問診療、他職種との連携の
実際を学ぶ。その具体的目標は、パリアンにおける先進的な在宅医療、ホスピスケアに触れることにより、これからの臨床医として
の基盤を作ることである。
在宅医療としては、在宅で実施可能な医療の内容、具体的な施行方法や問題点を学ぶことが目標であり、ホスピス・緩和ケアと
しては、家族ケア、トータルケアの概念、特にスピリチュアルケアについての洞察を深め、グリーフケア、地域への啓発活動などを
学ぶ。とりわけ、地域におけるチームアプローチ、いわゆるInterdisciplinary Team Approachの実際を他職種の専門家と協働して
学ぶことも大きな目標である。短期間で多くの課題を学ぶことになるが、研修を受ける者の将来の専門領域がより深まるよう、課題
を持って研修できるようなプログラムを準備している。従って、本課題研究では研究報告書(実習報告書も含む)をその研究成果と
する。
尚、本課題研究は、行動科学・健康教育の専門家(がん終末期医療)を志す学生を対象とする。
【社会疫学の課題研究/指導教員:福田吉治・井上まり子】
講義・演習で学んだ社会疫学の知識を用い、健康の社会的格差とその縮小ならびに公衆衛生の向上を課題とした研究を行う。
特に、(1)健康の社会的格差の状況と背景の把握ならびに機序の解明を基にした政策の立案・実施・評価、(2)非正規雇用者、
高齢者、一人親家庭等の個別集団の健康問題とその解決、(3)健康の地域格差に関連する医療・保健等のヘルスケアの質的お
よび量的評価に基づく政策立案、(4)健康の社会的格差を縮小させるための行動経済学の応用、などを個別テーマとする。本研
究課題では、エビデンスの蓄積だけでなく、具体的な政策立案から評価までの過程を含めた研究報告書を研究成果とする。
尚、本課題研究は、医療、地域保健、産業保健等を含む保健行政と実務の専門家を志す学生を対象とする。
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授業計画(分野別)
【医療管理学の課題研究/指導教員:中田善規】
講義・演習で学んだ医療管理や医療経済、医療経営の知識を用い、帝京大学医学部附属病院での実習を通じて、管理経営者
が日常直面する医療管理上の問題点を実際に体験し、その解決策を優先順位を付けて提案できる能力を身につけることを目標と
する。さらにその解決策のコストとベネフィットを理解し、組織運営上の最適解を決定し、その具体的な実行方法まで踏み込んで考
えられるようにする。こうした経営分析手法の科学的根拠となるのは、医療経済学の講義で学んだミクロ経済学や医療管理学の講
義で学んだ組織行動学などが中心となる。こうした病院管理者の活動に参加して課題研究を行う。従って、本課題研究では研究
報告書(実習報告書も含む)をその研究成果とする。
尚、本課題研究は、医療管理(医療経営、コメディカル部門管理、病院事務管理)の専門家を志す学生を対象とする。
【保健行政の課題研究/指導教員:山本秀樹・井口直樹】
講義で学んだ保健医療政策の知識を用い、世界的に急速に高齢化が進展しつつある我が国が直面する高齢者の医療制度、
介護保険制度の政策の基礎情報の分析を通じて課題研究を行う。指導教員がこれまでの研究事業で実施してきた協力施設と連
携して、施設ケアの質の評価となるQI(Quality Index)のデータ収集や国民生活基礎調査等の公的データを利用した分析と政策研
究の実務経験を織り交ぜながら研究を行う。従って、本課題研究では研究報告書をその研究成果とする。
尚、本課題研究は、保健行政の専門家を志す学生を対象とする。
【国際保健の課題研究/指導教員:高橋謙造・井上まり子】
講義・演習で学んだ国際保健の知識を用い、受講生のバックグラウンド(経歴・資格)に応じて公衆衛生に関連した、課題研究・実
務研修(インターンシップ)を実施する。
国際保健の業務上生じる課題解決能力の向上を図るために、特定のテーマの元に、文献や二次データを活用した研究や、連
携研究機関(タイ国・チュラロンコン大学、コンケン大学、インドネシア・バンダアチェ大学、スリランカ・国立保健科学院、バングラデ
シュ・バングラデシュ工科大学、バングラデシュ国際下痢研究所(ICDDR-B)、ザンビア大学、タンザニア・ムヒンビリ大学等)と協力
して現地研究調査を行い(例:気候変動と健康影響、津波・洪水災害復興調査など)、研究報告書を作成する。なお、国際保健で
の実務経験を積む必要のある受講生については、課題研究期間中に国際協力機関等での受け入れ研修を検討する。現地での
実務経験の内容をベースに研究報告書を作成し、それを成果とする。
尚、本課題研究は、国際保健の専門家を志す学生を対象とする。
【地域保健学の課題研究/指導教員:高橋謙造】
講義・演習で学んだ、実践において生じた疑問や仮説に対して行うPractice based researchの方法論を用いて、(保
健、福祉などを含む広義の)地域医療の現場で発生している臨床あるいは社会医学的テーマについての研究を行う。そ
のことにより、学習者が将来業務を行う中での研究テーマに気づき、それについての解明を現場で自らが行え、その成
果を情報発信する能力を取得することを目標とする。また、Practicebased researchは研究の端緒から主体的に行えるこ
とから、研究における自己研鑽能力を涵養することも主眼とする。
研究テーマは、本来的には学生自身がこれまでの経験から得られた研究仮説・疑問を基に学生自身のデータに対し
て行う。しかしながら、当課題研究においては、①実践を通じて得られた疑問や仮説を、2次的データを使用して解明す
る、②指導教員との討論のもとに、提供するデータについての疑問や仮説を主体に作成し解明する、これらのタイプの
研究も含める。
本課題研究は、将来においても主体的にPractice based researchを実践する地域保健の専門家たる志を持つ学生を対象とする
【医療情報の課題研究/指導教員:中田善規】
講義・演習で学んだ医療管理や医療経済、医療経営の知識を用い、大規模病院における電子カルテの導入効果や
検討課題等について実際の医療現場での調査を通じて課題研究を行う。
2006年の「IT新改革戦略」の中で、「電子カルテやオーダリングシステムを2010年度までに200床以上の医療機関のほ
とんどに導入する」などと記載されているものの、その達成は既に絶望的である。帝京大学付属病院でも今まで何度も電
子カルテ化を計画したものの、各種オーダリングシステムの導入のみに留まっていた。しかし今回、新病院への移行に伴
い、電子カルテの導入に成功している。そこで、今回の電子カルテへの移行にかかわった職員や実際に電子カルテに
接する医師・コメディカル等に対して、移行前後での問題点や意識・行動の変化、医療の現場での効用や経済効果を調
査解析し、今後の大規模病院の電子カルテ化に資するような情報を研究報告書としてまとめる。従って、本課題研究で
は研究報告書をその研究成果とする。
尚、本課題研究は、医療管理(医療情報システム)の専門家を志す学生を対象とする。
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授業計画(分野別)
【環境衛生の課題研究/指導教員:矢野榮二・原邦夫)】
講義や実習で学んだ環境衛生の知識や技術を用い、既に基礎となるデータが一定ある下記の3領域のテーマの中から選択し、
関連論文検索・レビュー、研究仮説設定、データ解析、結果をとりまとめ、研究報告書を作成する。従って、本課題研究では研究
報告書をその研究成果とする。
尚、本課題研究は、環境衛生の専門家(作業環境測定士受験希望者も対象)を志す学生を対象とする。
1)大気汚染物質の動態・大気汚染の健康影響
国内もしくはタイ・バンコクにおける大気汚染測定データを用いて汚染物質の濃度と変動に影響を与える要因を解析する。また
行政的な保健衛生統計や医療機関のデータを用いて、大気汚染との関係を調べる。可能であれば現地での環境測定や健康影
響調査にも参加する。
2)産業有害物質の健康影響
国内鉛取り扱い作業場の作業環境測定データと健診データまたは中国石綿取り扱い工場の作業環境測定データと作業者の長
期の死因観察データとの関連を調べる。可能であれば現地の調査にも参加する。
3)事業所の健康管理データ
10年以上の長期に観察されている事業所の健康診断データを経時的に観察し、労働者の就業・雇用
状況と生活習慣の影響を、年齢、コホート、時代モデルを用いて解析する。
【産業保健の課題研究/指導教員:矢野榮二・原邦夫】
講義や実習で学んだ産業保健の知識や技術を用い、指導教員と相談し個別にテーマ設定し課題研究を行い研究報告書として
まとめる。また、希望者に対しては、企業の工場内の労働衛生管理・産業保健担当部署における実際の作業現場で実務を見学、
可能な範囲で自ら参画し、現場における実務を経験・学習する。従って、本課題研究では研究報告書(実習参加者は実習報告書
も含む)をその研究成果とする。
尚、本課題研究は、産業保健の専門家(労働衛生コンサルタント受験希望者も対象)を志す学生を対象とする。
【災害復興特別課題研究/指導教員:帝京大学石巻研究班(矢野榮二他)・武藤真祐(非常勤講師)】
東日本大震災で最も人的被害の大きかった、宮城県石巻市において在宅医療施設を開業している祐クリニックおよび石巻医療
圏・健康生活復興協議会(RCI)と協力して、被災者の健康問題の調査、地域の復興等の諸問題について調査研究活動に参加し、
その中で研究課題を見つけ調査研究としてまとめる。
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調査・研究法概論
科目責任者:高橋謙造、井上まり子
配当学期:前期
曜日、時間:水、木(暫定) 昼休み
本講においては、MPH 取得の上で是非身に付けておくべき、調査・研究法の基礎(情報の入手・
管理法、情報の分析法、情報の表出法:output)について習得することを目的とする。加えて、
本学の特徴である、問題解決型アプローチの実例についても紹介する。効率的かつ確実な業務・
研究の取り回しは、仕事の成果を左右する。このような理解の上に、幅広い視点から調査・研究
法の基礎を学び、実践できることを目標とする。
1. 問題解決型アプローチの実践例-日々の疑問を調査・研究につなげる-:-高橋謙造准教授、井
上まり子講師
2. ファイルの行方不明をなくす-ファイル名管理法 -高橋謙造准教授3. 文献検索と英文を効率よく読む方法 -井上まり子講師4. 論文管理データベースと Journal Alert 登録 -高橋謙造准教授5. 倫理審査の心得、手順 -中尾 睦宏教授、竹内武昭講師6. 質問票とスケールの基礎 -竹内武昭講師7. 質問票調査の手順(サンプリング・サイズ決定、サンプリング法、フィールドとの交渉法)
-高橋謙造、桑原恵介助教8. 入力:Excel シートのデザイン、ダブル・エントリーと代替法、データクリーニング -高橋
謙造准教授9. Excel 活用法(関数、ピボットテーブルなど) -高橋謙造准教授1 0.Academic Writing Method1:Thesis statement -高橋謙造准教授1 1.Academic Writing Method2 : Synthesizing an manuscript -井上まり子講師1 2.英文による CV の書き方、自己アピール法 –山村朋子助手-
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