1 一般社団法人 福井県理学療法士会ニュース No.165 2015.4.8 発行 発行人:福井県理学療法士会 一般社団法人 〒910 福井県理学療法士会 News Letter -0855 会 福井市西方 1-2-11 嶋田病院 長:堀 秀昭 ニュース編集部:大谷 尚史 会員数:759 名 施設数:130 施設 No.165 (平成 26 年 6 月 25 日現在) 感 謝 社会福祉法人 光道園 理学療法士 村岡英明 先日, 職場の同僚と山本五十六さんの名言について話をしていました.その中でふと感じた事があり, 今回このような機会にも恵まれ,乱筆乱文ながらも書かせていただきました. 私は平成 7 年に介護職として現職場に勤務しました.今は四十路を過ぎ,無理をすると 1 週間程疲れ を引きずる今日ですが, あの頃は血気盛んで疲れ知らずで,恩師に出会ったのもちょうどその頃でした. 社会人になって前後左右,そして上も下も何も分からない私(今も十分ではありませんが)を温かく見 守り,導いてくださった御蔭で今の私があることはいうまでもありません.恩師のそばにいると心が安 らぎ,夜遅くまで(私は残ってまでする仕事はありませんでしたが…一緒に残るのが好きでした)仕事 をされている姿に憧れ,仕事って面白いな~楽しいなあ~,あの方のようになりたいと思っていたこと を思い出します. 恥ずかしながらあの頃の私は少々生意気で夢見がちなことも多かったように思います. そんな私は,自分の夢ややってみたいこと(ほとんどできないに近いと思われること)を恩師に話す(ほ ぼ一方的に)時間が楽しみでした. 「そうだね~♪一緒に考えてみよう!!」といつも勇気を頂ける言葉 で私の背中を押してくださり,恵まれた環境で伸び伸びと仕事に向き合うことが出来きたことに感謝し ています. それから 10 年が過ぎ,私に転機が訪れました.理学療法士としての道です.3 年間の学生生活は私が 想像していたものよりも大変ハードで心が折れそうになっていた時期に,恩師から以前所属していた課 の忘年会に来ないかと声をかけていただいたことがありました. 「どう,元気にやっている?」 「しんど いです…つらくて…甘かったです…」 .しばらくして「そっかぁ~,みんな帰ってくるのを待っているか ら!!」と一言.私が理学療法士の学校に行くことができたのも職場で頑張ってくれているみんなの御 蔭なんだ…自分だけが辛いと思って甘えていたことに気がつきました. 卒業後職場復帰し,理学療法士としてやる気満々でしたが,一人職場の寂しさや先の見えない不安も あり,恩師に何度も相談しながら,折れそうな気持ちとやらねばならぬ責任感に挟まれ,ギリギリでし た.神風なのか…今でも不思議ですが,2 年が過ぎた頃に,同期の仲間や作業療法士,言語聴覚士,歯 科衛生士からなる部署で仲間に支えられ,職場の介護職員の方々と協働しながらの支援に私自身の理学 療法士としてのやり甲斐も見出すことが出来きました.18 年に亘り御指導,御鞭撻頂いた恩師は,翌年 の春に定年退職を迎えられました. 「やってみせ,言って聞かせて,させてみせ,褒めてやらねば,人は動かじ.話し合い,耳を傾け, 承認し,任せてやらねば人は育たず.やっている,姿を感謝で見守って,信頼せねば人は実らず.(山 本五十六より) 」 改めて恩師と過ごした日々にはっとした瞬間でした. 今回,私自身の社会人として過ごした時間を振り返り,それぞれの年代で私なりに実りある時間を過 ごせてきたと思えることに感謝するばかりです. 漠然としていますが,何らかの形で恩返しを…誰に…, 何が恩返しなのかな…と思っている今日です. 今年私は,恩師と出会った時の恩師と同じ年齢になります.教えを胸に,未熟者の私を育ててくださ った皆様方への感謝の意を込めて誠心誠意,精進していきたいと思います. 最後まで御拝読ありがとうございました. 福井県理学療法士会 ニュース編集部 2 一般社団法人 福井県理学療法士会ニュース No.165 2015.4.8 発行 施 設 紹 介 医療法人東山会 斎藤病院 笠島紀恵 小部恵実 斎藤病 院は鯖 江市 の東部 にあり,周辺地域の皆様をは じめ,多くの方にお越しいた だいています. 病床数は一般病床 50 床, 療養病床 40 床の計 90 床で, 整形疾患をはじめ脳血管疾 患,呼吸器系疾患に対して急 性期から維持期まで幅広く リハビリを行っています. リハビ リスタ ッフ は理学 療法士 2 名,言語聴覚士 1 名, 助手 1 名の計 4 名です.少人数ではあり ますが,在宅復帰を目指し病棟の看護師や 看護補助者等と連携して ADL の拡大を図 っています. また当院では,退院前訪問や退院後に関 わる施設等とのカンファレンスを積極的 に実施し,退院後も患者様と家族が安心し てすごしていけるように努めています. 斎藤病院では 1,真心をもって親切に応対しよう 2,誇りをもって確実な仕事をしよう 3,きれいで明るい職場をつくろう この 3 つの目標のもと日々の業務に励んでおります. これからも患者様ひとりひとりの声に耳を傾け,少しでも過ごしやすい生活が送れ るようにスタッフ一同日々精進して参ります. 福井県理学療法士会 ニュース編集部 3 一般社団法人 福井県理学療法士会ニュース No.165 2015.4.8 発行 特派員が行く 縁の下の力持ち! 学術大会の裏方スタッフにインタビュー 実行委員 嶋田病院 中谷友美 氏 Question Q1:第 19 回福井県理学療法学術大会の実行委員はどのようなメンバーで編成されていた のですか? A1:学術大会部局長,担当理事,部長,副部長,部員の計 30 名で編成されています. Q2:実行委員の役割分担,仕事の内容を簡単に教えて頂けますか? A2:学術大会前の準備としては会場確保や抄録作成,抄録データ取り込み,テレビでの告 知です.当日は,スムーズに進むよう講師や参加者の誘導や会場準備,アナウンスな どです. Q3:いつ頃から準備にとりかかっていたのですか?また,学会当日も含めて準備で 大変だった事などはありましたか? A3:部員全体としては 11 月頃から取りかかりました. それまでは部長中心に学術大会に向けての細かい打ち合わせを行って下さっていまし た. 大変だったことは当日早めに集合して会場準備をしたことです(早起きが苦手なので). Q4:今回の学会準備にあたり,上手く行った事,行かなかった事,今後の課題など ありましたら教えて下さい. A4:タイムスケジュールの部分は上手くいったかなと思います. 今回は,公演中に学術大会看板が外れてしまったので事前の確認が必要だったなと思 います. Q5:講師,発表演者,座長,参加者に対して実行委員の立場からお願いしたい事や 注意して欲しい事など,何か感じた事がありましたら教えて下さい. A5:発表者の方は抄録締め切りの期日を厳守して頂けたらと思います(抄録集作成や抄録 データ取り込み作業があるため).また,参加者の方にはたくさんの質問をいて頂ける とより盛り上がるかなと思います. 福井県理学療法士会 ニュース編集部 4 一般社団法人 福井県理学療法士会ニュース Professional No.165 2015.4.8 発行 ~Style of works~ 吉水整形外科医院 国際 PNF 協会認定セラピスト 竹中栄治氏 Profile Professional ○経験年数: 13 年目 ○出身校:福井医療技術専門学校 ○その他資格:とくになし Questions Q1:国際 PNF 協会認定セラピストを取得しようと思った理由を教えて下さい. A1:非常にできの悪い学生でしたので,強い危機感を抱いていました.コンプレックスと言っても 良いかと思います.なので,なにかを身につけないと思い,10 年以内にこの認定をパスしよう と決めたのがきっかけです.その対象が PNF だったのは,当時の職場の影響です. Style Q2:国際 PNF 協会認定セラピストに関わる魅力を教えて下さい. A2:この資格を取得し,明確なメリットはないです.強いて言えば,他の方から関心を持って頂け る事でしょうか.ドイツや韓国など,世界のいくつかの国では,これらの資格を得ているセラ ピストは 80 から 90%程度,診療報酬に加算が得られるそうですね. Q3:国際 PNF 協会認定セラピストを取得して良かったと思うことを教えて下さい. A3:臨床でのルーチン(評価,統合と解釈,プログラム立案,実施,再評価,考察,修正・・・) を,客観的に行えるようになった点かと思います.今でも良い結果だけが得られる訳ではあり ません.そのような時に,何が良くなかったのか,何を改善すべきなのか,を客観的に捉え易 い事かと思います.たまに良い結果が得られた時には,次回に何が活かせそうなのかも整理し やすいです. Of Q4:国際 PNF 協会認定セラピストを取得するためにどのような勉強をしましたか? 大変だった事などを教えて下さい. A4:同僚や福井 PNF 勉強会の会員と実技の練習に付き合ってもらったり,また相談できる人に相 談したり,指導を仰ぎました.非常に恵まれた環境で感謝しています. 大変だった事は,特に PNF に関してというのはあまりなく,それよりもボバースや,認知運 動療法など PNF 以外に対する興味を抑える事の方が不安でした.二兎を追うものは,という 思いや,いやいやいろいろ取り入れた方が良いのでは,という迷いが強かったです.結果とし て浮気せず初志貫徹しましたが,それが正しかったのか,悪かったのかは,今でも分かりませ ん. Works Q5:今後のセラピスト活動に対する計画や目標,希望などを教えて下さい. A5:今のところ日々発展している PNF に置いていかれないように心がける事を目標にしています. PNF とは別に,関節系も何か習得しようと思っております.とりあえず 4 月に開催される研 修に参加する予定です. 福井県理学療法士会 ニュース編集部 5 一般社団法人 福井県理学療法士会ニュース No.165 2015.4.8 発行 福井県理学療法士会 ニュース編集部 6 一般社団法人 福井県理学療法士会ニュース No.165 2015.4.8 発行 福井県理学療法士会 ニュース編集部 7 一般社団法人 福井県理学療法士会ニュース No.165 2015.4.8 発行 福井 PNF 勉強会を終えて 春江病院 リハビリテーション部 常田祐一 PNF(Proprioceptive Neuromuscular Facilitation)とは,生体組織を動かすことによ り人体に存在する感覚受容器を刺激し,神経,筋などの働きを高め,身体機能を高める方 法です. 当会では,国際 PNF 協会のコースを修了 された先生が講師となり,基本概念から臨床 における治療手技まで講義・実技を行ってい ます.実技の割合が多く,和気あいあいと活 動しています.また,日本内外で活躍される 国際 PNF 協会アドバンスインストラクター, インストラクターを招いての特別研修もあり ます.特別研修では,治療における考え方や 評価・治療は新たな部分がありながらも,発 展させた治療の中にも基礎的な部分が重要で あることを認識できることが多くあります. 定期勉強会ではテーマにそって行われます.前回 3 月の勉強会では腰痛に対するアプロ ーチ,歩行に対するアプローチがテーマで開催されました.腰痛に対しては脊柱の可動性 や安定性向上による機能改善についての講義と実技があり,運動に先行した体幹筋の制御 という観点から評価治療を行いました.見逃しがちな小さな反応の評価や,身体がどの程 度反応しているのか,反応できるのかをみることができたことで当たり前としている動作 も改めて見直すことができ大変勉強になりました. 歩行に対するアプローチでは,まず安定した歩行に必要となる筋機能についての講義を いただきました.安定した歩行獲得には順 序だった練習,筋力強化もレベルにあった 治療が重要であり,レベルや順序に合った 治療ができているのかという点で現在の治 療を見直す良い機会になりました. 勉強会では,毎回すぐに活かせる内容 を取り入れてもらっているため翌日から臨 床で実践できます.また,継続して参加し ていることで得られる事も多くあります. より細かく身体をみる事ができることで臨 床が楽しくなります.興味のある方は是非 参加してみてください. 福井県理学療法士会 ニュース編集部 8 一般社団法人 福井県理学療法士会ニュース No.165 2015.4.8 発行 丹南ブロック研修会に参加して 池端病院 小形 未有希 今回,生活期リハビリテーションについて興味があったので参加させて頂きました.私は今まで医療・ 介護療養型病床とデイケアを経験してきました.それぞれの時期でリハビリを含め,チームアプローチ の方法や取り組みや目標が違っていると思います.また診療報酬の改定などで,自分たちの職域が危う くなる中でどう動いていくべきなのか疑問に思っていました. リリ・フィジオ・グループ 代表取締役の安倍先生の話をお聞きして重要だと感じた事は,①チーム としての考え方や方向性を確定する,②地域で何が困っているかを分析する,③ボランティアという形 でも活動していく,④一度きりにならないようプログラムを立て,継続的に実施していく事が大切と感 じました.そして,それを踏まえて支援の在り方が機能訓練ではなく,個々の生活を高めていく方向性 を私たちが見出していく必要があると思いました.組織全 体の意識・方向性を再度各部署で確認しあい,そこからセ ラピストである自分は何が出来るか関わり方を考えるべき だと思いました.その為に,各部署専門職の知識を出し合 い,積極的に意識を高めていくことでよりよいチームアプ ローチやこれからの職域の保持に繋がると考えました. これから自分が生活期リハビリに関われることがあれば, 今回の公演を聴いて感じたこと・得たことをもとに頑張っ ていこうと思います. 坂井地区勉強会報告 木村病院 柴山 沙知子 毎月坂井地区内で行われている,坂井地区勉強会に参加しました.3 月の勉強会は福井総合クリニッ クの山崎孝先生をお迎えして, 「運動機能障害症候群から考える腰痛タイプ別エクササイズ」というテー マで勉強会を行っていただきました. 診療をしていく中で,腰痛疾患の患者様はとても多く来られています.痛みがあって病院へ来られ, リハビリをされていますが,これをすれば腰痛が治る!という治療法もなかなか難しく….腰痛といえ ば,腹筋や背筋などのエクササイズが頭に浮かびますが,この疾患だからこのエクササイズと決めてし まわずに,しっかりと評価し,その人それぞれに 合ったエクササイズを指導することが大事だと改 めて感じられました.また自宅での生活や仕事で 負担がかかっている動作をし続ければ,いくらリ ハビリを行っていても改善が難しいです.患者様 との会話からどこに原因があるのか探し,ADL 指 導においてもその人に合ったものを提供していき たいと思いました.デスクに肘をつく座位,片足 に体重を乗せる立位,どれも楽な姿勢ではありま すが,自分自身も腰痛にならないよう普段から姿 勢に気をつけていきたいと思います. 福井県理学療法士会 ニュース編集部 一般社団法人 福井県理学療法士会ニュース 9 No.165 2015.4.8 発行 第 3 回福井県運動器理学療法学術集会に参加して 福井総合病院 リハビリテーション課 理学療法士 姉嵜竜馬 2 月 15 日に嶋田病院いちごホールにて第 3 回福井県運動器理学療法学術集会が開催されました.主催 の福井県運動器理学療法研究会では,毎月の定例勉強会や特別講習会に加え,年 1 回の学術集会が開催 されています. 私は本年度より,当研究会に入会し,初めて本学会の学術集会に参加しました.特別講演や運動器疾 患に関する一般口述が行われ,とても充実した内容となっていました.一般口述ではそれぞれの先生方 が経験した運動器疾患に関する症例報告が行われました.他の病院の先生方の発表を聞くことで,普段 自分が考えていることとは全く違う視点からの考えやアプローチを聞くことができ,さらに活発な質疑 応答が行われたことで 1 例 1 例の症例報告がとても勉強になりました.自分も演者として発表させて頂 いたのですが,たくさんの先生方からの質問やアドバイスを頂くことができ,大変貴重な経験をさせて 頂きました.特別講演では,金沢医科大学病院の中木哲也先生による, 「TKA 術前・術後と理学療法(エ ビデンスと臨床データ)」という題の元,膝 OA に対する理学療法と TKA 術後の理学療法についての講 義がありました.それぞれの治療法に対する推奨グレ ードとエビデンスレベルを元に説明があり,大変分か りやすい内容となっていました.中でも DVT 予防に 対する話が大変勉強になりました.自分も普段 TKA の症例を担当することが多く,今後の臨床にぜひ活か していきたいと思いました. 今日,このような貴重な経験をできたことを大変う れしく思います.今日学んだことを活かして,今後の 自分のアプローチの幅を広げていきたいと感じました. 今大会を開催してくださった,福井県運動器理学療法 研究会の理事,アシスタントの先生方に深く感謝申し 上げます. 嶋田病院 理学療法科 下牧正孝 平成 27 年 2 月 15 日の福井県運動器理学療法学会が行 われ,私自信初めての発表をさせて頂きました.今回, 現在入院している患者様のことで起居動作獲得のために どのような方法があるのかなど検討したいと思い発表さ せて頂きました.結果を報告するのではなく,こちらか ら問いかけをするような形であったため,どのように発 表すればみなさんに伝わるのかが難しく悩みました.実 際にうまく伝えることができなかったため自分では少し 悔しい思いをしていますが,いい経験が出来たと思いこ れからに生かしていきたいと思いました. 福井県理学療法士会 ニュース編集部 10 一般社団法人 福井県理学療法士会ニュース No.165 2015.4.8 発行 第 19 回福井県理学療法学術大会に参加して 福井総合病院 吉田健一郎 第 19 回福井県理学療法学術大会において一般演題の発表をさせていただきました.今回の発表は私 にとって初めての学会発表であり,様々なことを学ばせていただきました.発表するにあたり,同僚に 励まされ,スライド作成には先輩に付き合っていただき,感謝でいっぱいです.内容は初めて担当させ ていただいた慢性閉塞性肺疾患の方の症例報告でした.初めて経験する疾患の病態と最近の知見を調べ, 理学所見と照らし合わせ,患者さんと目標を決め,リハビリのプログラムを作る,その過程をまとめて みたいと考え,症例報告という形にしました.発表の準備をするにあたって記憶を辿っていると,思考 が混乱し,頭の中がグルグルと回り,苦労しました.ただ,患者さんの状態と自分の思考過程をまとめ ることを通し,診療を行いながら様々なことを 考え,学んでいたことに気づき,改めて患者さ んが 1 番の先生なのだと気づかされました.そ う改めて気づかされてからは日々の診療で以前 より成長できている気がします. 発表当日,質疑応答が不安でした.質問には 下手なりに何とか答えたように記憶しています が,あまり覚えていません.発表が終わればほ っとすると思いましたが,質疑応答で他の病院 の先生方の違う視点を知り,患者さんに他にも っと出来ていたことがあったのではないかと, また考えさせられ,頭の中がまたグルグルと回 りました. 症例報告をした後,以前よりも興味の幅が広がりました.今はもっと学びたいと思っています.今後, 患者さんのことをもっと幅広く考えられるよう,今回得た知識,経験を臨床に活かし,さらに成長して いきたいです.発表は苦労もありましたが得るものが多く,また機会があればしてみたいです. 公立丹南病院 高島 美衣奈 発表の準備で大変だったこと,苦労したこととしては,発表に向けてまず何から取りかかれば良いか 分からず,一つ一つのことに時間がかかりすぎてしまいました.また,十分な評価を行うことができな かったために,納得のいく考察を考案することができませんでした. この発表してよかったこととしては,知識の不十分さを再度自覚することができ,モチベーションの 向上につなげることができました.また発表を終えて,たくさんの方々から御意見・御指摘を頂き,自 身の視野を広げることができました. 今後は今回頂いた御意見・御指摘をふまえて再度発表内容の修正を行い,臨床に活かせるようにして いきたいです.また次回はしっかりと評価を行い,より深い考察を行えるようにしたいと思います. 福井県理学療法士会 ニュース編集部 一般社団法人 福井県理学療法士会ニュース 11 No.165 2015.4.8 発行 平成 26 年度一般研修会に参加して 泉ヶ丘病院 坂野 純 私は 2 月 8 日に福井医療短期大学にて開催された専門領域研究部主催の一般研修会に参加させていた だきました.今回の研修会は「脳科学から考える痛み」というテーマで,畿央大学健康科学部理学療法 学科の前岡浩先生をお招きし行われました.研修内容は神経回路や受容器など痛みの神経生理学に関す る説明や,痛みの評価,慢性疼痛患者に対する治療のお話と半日の研修にも関わらず盛りだくさんの内 容でした.特に痛みと脳領域との関係や慢性疼痛患者の脳活動の特徴についてといった内容は畿央大学 の研究データを元にお話をされていたので,普段の自己学習ではなかなか得ることができないものでし た.普段,臨床で難渋することが多い痛みというものを感覚的・情動的・認知的な多次元的側面で捉え る必要性を知ることができ,自分の考えの幅が広がったような気がしました. 今回の研修会を終え印象に残っていることは,痛みに対する治療は“共通の病態認識を持った包括的 チームアプローチを行うことが重要”ということです.自分自身だけでなく NS や CW,OT・ST とい ったコメディカルと情報共有し,包括的アプローチを行っていくことの大切さを再確認することが出来 ました.今後も継続して本研究会に参加し,自己研鑽に励んでいきたいと思います. 【編集後記】 少しずつ天気が良くなり,春らしくなってきましたが,この季節に なると私はまず花粉症が気になります….今年は,花粉症グッズをいくつか買い,お薬も飲んでいま す.いつもの花粉症はなんだったのかなと思うほど快適に過ごせています. 外に出かけて春を楽しみたいと思います. 柴山 賛助会員 ミナト医科学株式会社 金沢営業所 酒井医療(株)中部支店 名古屋営業所 石川県金沢市金市町二 18 番1 金沢オフィス 石川県金沢市弥生 2-6-16 ツールケア ハシノメディカル 福井県福井市加茂河原 2 丁目 13-32-2B 小浜市千種 1-10-18 福井医療株式会社 有限会社 奥義肢製作所 福井市問屋町 4 丁目 901 番地 福井県福井市二の宮 2 丁目 順不同 福井県理学療法士会 ニュース編集部
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