真面目に、そして真心を込めて い け う ち つよし 強 に入る名店と言われるこの料亭では 泊まれる客室「ウエルカムベビールー 理人たちがてっさの盛り付けを競う ニ ュ ー ス だ っ た。 地 元・ 愛 媛 県 の 料 その願いが叶い、一九八二年に煮方 として滋賀県の「料理旅館 三日月楼」 にもなりました」と言う。 ました。京料理を習いたいと思うよう 「次第に向板から煮方になりたくなり か ら ず 受 け る こ と に な る。 池 内 氏 は 秀でていた。そんな師匠の影響を少な と振り返る。また槌谷氏は煮方仕事に おとなしい性格をしておられました」 ご 自 身、 真 面 目 な 方 で し た。 そ し て と教えられた。池内氏は、 「槌谷先生 ていれば必ずチャンスがやってくる」 まさる る。 ま た、 世 界 一 の 大 き さ と 言 わ れ 槌 谷 賢 料 理 長 に 師 事 し、 「料理は真 ム 」 も 完 備 し て い る。 こ こ で は、 洋 コ ン ク ー ル の 模 様 が 伝 え ら れ、 見 事 つちたに る 鳴 門 の 渦 潮 を 眺 め る「 う ず し お ク 地産地消の実践や食育活動などに精力的に 取 り 組 む 各 地 の 料 理 人 に ス ポ ッ ト を 当 て、 それぞれの地域の歴史・文化と、そこに伝 わる郷土料理を紹介し、〝安全・安心な食〟 の重要性を広く発信していきます。 人の命と健康を守る地域の食文化 味の歳時記 池内 ザ グラン リゾート エレガンテ 淡路島 豊かな自然と食に恵まれた リゾートアイランド 心。 料 理 人 は 真 面 目 に 一 生 懸 命 働 い 二人の師 内 氏 の 進 路 を 決 定 づ け た の は、 室であっても裸足で歩くことができ、 な作品が映し出された。 ー ビ ルーズ」や淡路七福神霊場めぐりな ど、十人十色のレジャーが楽しめる。 株式会社 大 倉 が 経 営 す る 全 国 二 十 ヵ 所 庫 県・ 淡 路 島 は 瀬 戸 内 海 で 最 れ、 豊 か な 自 然 と 観 光 ス ポ ッ ト に 恵 と提携一ヵ所の会員ホテルの一つで、 大 の 島 で あ り、 大 鳴 門 橋 と 明 ま れ て い る。 淡 路 島 国 営 明 石 海 峡 公 グループホテル内で二番目の規模の 大 阪 湾 に 面 し て そ び え る の は、 全 室オーシャンビューの「ザ グラン リ 園 で は、 四 月 に な る と ソ メ イ ヨ シ ノ 大 き さ を 誇 る。 最 上 階 と な る 九 階 の 石海峡大橋によって本土と四国をつ が咲き始め、菜の花がそれに続き、 「花 ス カ イ ラ ウ ン ジ で は 夜 景 が 楽 し め、 ゾート エレガンテ 淡路島」 (七十室)。 の 島 」 の 名 を 持 つ こ の 島 で は、 こ の 大浴場からは朝日を見ることができ なぐリゾートアイランドとして知ら ほかにも多種多様な花々が季節を彩 洗面台には子ども用の踏み台を置くな 中学生のときに見たテレビ ど、きめ細やかなサービスがなされて 「もともと私は料理が好きだったん で す。 き れ い な 盛 り 付 け を 見 て、 こ 池 いる。そのような充実した施設・設備 んなことをやってみたいなと思いま る。 小 さ な 子 ど も 連 れ で も 安 心 し て に負けず劣らぬものが、料理である。 一九七二年に中学校を卒業し、松山 市の日本料理店に勤務した。やがて関 した」 わ れ、 海 の 幸 を は じ め と し た 食 材 が 西 で 修 業 を し た い と 思 い、 一 九 七 五 み け つ くに 豊 富 だ。 こ の 恵 み を 存 分 に 生 か し て 年 に 向 板 と し て 大 阪 北 新 地 の「 料 亭 こうしん いるのが同ホテルの料理長、池内 強 ぼたん」に勤めた。北新地で三本の指 2 そもそも淡路島は古くから朝廷に 食 材 を 貢 進 し て き た「 御 食 国 」 と 言 氏である。 ン ラ ト ス レ 階 5 特集│味の歳時記 観 外 ロ 兵 ザ グラン リゾート エレガンテ 淡路島 ザ グラン リゾート エレガンテ 淡路島 に移った。一九八六年からは名古屋の 会 員 制 の 老 舗 料 亭「 桜 明 荘 」 で 煮 方 を 務 め た。 こ の 老 舗 料 亭 の 料 理 長 が 中 西 重 和 氏 で あ っ た。 中 西 氏 は 厳 し く、弟子が叱責されるのは日常茶飯事 品 を 入 れ て い る。 次 々 に 献 立 を 創 り わ せ て、 洋 風 の 要 素 を 取 り 入 れ た 一 ければ幸いです」。現代人の嗜好に合 そ の 一 つ で、 お 客 様 が 喜 ん で い た だ グラン リゾート エレガンテ 「 ザ 淡路島」における人気のイベントの レパートリーを増やしている。 ら れ そ う な 料 理 を 探 し、 今 も 料 理 の の店にも足を運んで和食に取り入れ になった。 ン す る と 同 時 に、 同 ホ テ ル の 料 理 長 ゾート エレガンテ 淡路島」がオープ という幸運に恵まれたからだ。 島」のオープン時から料理長を務める 「ザ グラン リゾート エレガンテ 淡路 頑張る子を育ててやりたい 字を目にしたことがきっかけだった。 新 聞 広 告 で〝 氷 彫 刻 教 室 〟 と い う 文 んだ。それは、「料亭ぼたん」にいた頃、 新たな領域で技の研鑽にも励 消の実践に努めているそうだ。 の 食 材 を 扱 う 直 売 所 を 訪 ね、 地 産 地 の 宿 命 で す 」 と 微 笑 む。 毎 日、 地 元 ればならない苦労もあるが、「料理長 た め に、 料 理 内 容 を 変 え な け に何度も利用されるお客様の 「細かい仕事が好きで、料理をする上 理 と い う 世 界 を 広 く と ら え、 月 で役に立つかもしれないとも思って い逸品として人気が高い。 会席料理はこの期間でしか味わえな 由 良 の 雲 丹 と、 明 石 の 桜 鯛 を 使 っ た る。 高 級 食 材 と し て 有 名 な 淡 路 島 産 雲丹と明石産の桜鯛会席」を提供す 京都の「石塀小路睦巳」と「花にしき」 、 と呼ばれて羨ましがられた。それは、 料理人仲間からは氷彫刻での受賞歴 を称えられるとともに、 「オープン屋」 季大会で入選した。 賞 し、 一 九 九 二 年 に 全 国 氷 彫 刻 展 夏 年は京都料理展示大会で市長賞を受 で 最 優 秀 賞 知 事 賞 を 受 賞。 一 九 八 九 おいて二年連続(一九八七年・八八年) グルメフェアの氷彫刻コンクールに き、 入 会 し て 技 を 磨 い た。 大 阪 国 際 名 古 屋 に 移 っ て か ら は、 料 理 人 で 組織される氷彫刻クラブがあると聞 習いに行きました」 「会席料理にメリハリをつけるよう 心 が け て い ま す。 氷 の 器 を 使 う の も 料 羨望される料理人 室 客 2015年 4月号 味感 6 室 だった。ただし、池内氏はあまり叱ら 出 す 背 景 に は、 こ れ ま で の 知 識 の 積 一 つ が、「 料 理 長 特 別 献 立 の 夕 食 会 」 池 内 氏 の 料 理 へ の 高 い 評 価 は、 豊 富 な 知 識 と 経 験、 高 い 技 に 裏 打 ち さ れたものだが、「一番大切なのは、お ● れたことがなく、それは池内氏が優秀 み み重ねがある。 は も ち ろ ん、 さ ら に 贅 沢 な 料 理 を 仕 客様のために心を込めることです」 道 であったことを物語っている。京都の 職人であった中西氏から、古都で培っ た料理の技と、後輩の育て方を学んだ と言う。 「槌谷先生と中西先生は、私 にとって本当に良い師匠でした」 むつ 池内氏は一九八六年からは京都の 「 石 塀 小 路 睦 巳 」、 一 九 九 四 年 か ら は 京 都 先 斗 町「 花 に し き 」 の 料 理 長 を 以前から勉強のために料理の専門 書 を 読 み、 特 に 料 理 長 に な っ て か ら 上 げ、 毎 回 好 評 だ。 四 月 一 日 か ら 五 と語る。 大磯港 大阪湾 大磯 務めた。一九九六年に「ザ グラン リ は、 名 店 と 噂 さ れ る レ ス ト ラ ン め ぐ 月三十一日までは、「淡路島産由良の で あ る。 地 元 の 食 材 を 活 用 す る こ と り の 頻 度 を 高 め た。 洋 食 や 中 華 料 理 今 後、 力 を 入 れ た い の は 人 材 育 成 で、「 一 生 懸 命 に 頑 張る子を育ててやりたいん です」という言葉に優しさ が 溢 れ る。「 料 理 人 に と っ て 庖丁は武士の刀と同じです か ら、 き ち ん と 手 入 れ し て おかなければならないと教 え て い ま す。 そ し て、 真 面 目にやっていれば必ずチャ ン ス が 巡 っ て く る か ら、 そ のときのために準備してお くことが大事であるとも 言 っ て い ま す 」。 自 ら チ ャ ン スをつかんできた説得力の あ る こ の 言 葉 は、 若 手 の 心 に確かに響いているだろう。 28 ザ グラン リゾート エレガンテ 淡路島 洲本・南あわじ会場 洲本市中心市街地エリア(三熊山、洲本城跡及び 大浜公園など含む) 淡路ファームパーク・イングランドの丘エリア マリンプラザ 淡路 ● 客 7 特集│味の歳時記 場 内田歯科医院 サテライト会場 島内各地の観光施設等 ● ユーアールエー ● 会 淡路会場 淡路夢舞台及び国営明石海峡公園(淡路地区) アワジ ビーチハウス 大磯保養所前 期 平成 27 年 3 月 21 日(土) 〜 5 月 31 日(日) 会 戸 人と自然の共生のステージ 神 門 鳴 路 淡 花みどりフェア 淡路花博 2015 TEL0799-74-0200 FAX0799-75-2008 〒656-2302 兵庫県淡路市大磯9-3 ザ グラン リゾート エレガンテ 淡路島 調理師のみなさん 【後列左より】 上野 孝行、 竹之内 翔太、 永井 達貴 【中列左より】 藤田 健太郎、 鎌田 孝 ザ グラン リゾート エレガンテ 白浜 料理長、 友井 克己、 坂田 義英 【前列左より】 田中 雄也 支配人、 池内 強 料理長、 小山 和夫 ザ グラン リゾート 総料理長、 河藤 隆行 ザ グラン リゾート 総支配人、 森口 冨士夫、 木原 俊 ザ グラン リゾート 有馬 料理長
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