1/ 18 制吐薬適正使⽤用ガイドライン 初版からver.1.2への改訂箇所⼀一覧 <本文> CQ 全 ⽂文 *ページ数及び行数は,本ガイドライン初版(制吐薬適正使用ガイドライン 2010年5月,金原出版)における掲載箇所を示す。 GL初版* ⾴頁 掲載箇所 ⾏行行 項 ⽬目 変更更事項 2010年年版 ver.1.2 各CQ解説中及 参考にした⼆二次 NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology-‐‑‒Antiemesis-‐‑‒ver.4, NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology-‐‑‒Antiemesis-‐‑‒ver. 2, び参考にした 資料料のバージョ 2009 2013 ⼆二次資料料 ンの変更更 NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology-‐‑‒Palliative Care-‐‑‒ver. NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology-‐‑‒Palliative Care-‐‑‒ver. 1, 2009 2, 2013 Perugia International Cancer Conference VII 2006, MASCC-‐‑‒ MASCC/ESMO-‐‑‒Antiemetic Guidelines 2011 Antiemetic Guidelines-‐‑‒2008 ASCO Guideline for Antiemetics in Oncology : Update 2006 Antiemetics: American Society of Clinical Oncology clinical practice guideline update: J Clin Oncol 2011; 29(31): 4189-‐‑‒4198. ESMO Clinical Recommendations 2008 <削除> ⽇日本乳癌学会編,科学的根拠に基づく乳癌診療療ガイドライン[1]薬物 ⽇日本乳癌学会編,科学的根拠に基づく乳癌診療療ガイドライン[1]薬物 療療法 2007年年版,⾦金金原出版,東京,2007 療療法 2010年年版,⾦金金原出版,東京,2010 2009年年版⼤大腸癌治療療ガイドライン 2010年年版⼤大腸癌治療療ガイドライン 浜野淳,オピオイド鎮痛剤による副作⽤用,⽇日本緩和医療療学会がん疼痛ガ ⽇日本緩和医療療学会編,がん疼痛の薬物療療法に関するガイドライン2010 イドライン案,2009 1 p.16 ℓ.13 解説 年年版,⾦金金原出版,2010 リスク分類の定 各種抗がん薬投与後24時間以内に発症する悪⼼心・嘔吐の割合(%)に 各種抗がん薬投与後24時間以内に認められる悪⼼心・嘔吐の発現割合 義を他の海外の 従って4つのカテゴリーに分類されている。それらは以下のごとく定義 (%)に従って4つのリスクに分類されている。それらは以下のごとく ガイドラインに 準拠した表現に した され、各ガイドラインでのコンセンサスレベルは⾼高い 8)9) 。その後遅発性 定義され、各ガイドラインでのコンセンサスレベルは⾼高い 悪⼼心・嘔吐の概念念も導⼊入された。 遅発性悪⼼心・嘔吐の概念念も導⼊入された。 ・High emetic risk:急性・遅発性の両者とも90%以上 ・High emetic risk:90%を越える患者に発現する ・Moderate emetic risk :急性が30〜~90%で遅発性も問題となり得る ・Moderate emetic risk :30〜~90%の患者に発現する ・Low emetic risk:急性が10〜~30%で遅発性は問題とならない ・Low emetic risk:10〜~30%の患者に発現する ・Minimal emetic risk:急性が10% 以下のため遅発性は問題とならな ・Minimal emetic risk:発⽣生しても10% 未満である い 8)9) 。その後 2/ 18 CQ 2 GL初版 ⾴頁 掲載箇所 ⾏行行 項 ⽬目 p.18 ℓ.22 解説 変更更事項 2010年年版 ver.1.2 併⽤用療療法と⽤用量量 急性・遅発性の悪⼼心・嘔吐が混在してくる可能性がある。NCCN ガイド 急性・遅発性の悪⼼心・嘔吐が混在してくる可能性がある。 を考慮してリス ライン2009では,シスプラチンは⾼高⽤用量量では⾼高度度リスクに,低⽤用量量では ク分類を⾏行行った 中等度度リスクに分類されている。しかしMASCCガイドライン2008, 4)5) ASCO ガイドライン2006では 投与量量にかかわらずシスプラチンは⾼高 度度リスクに分類していることから,本ガイドラインもこれを踏襲して⾼高 度度リスクとして,シスプラチンの分割投与なども同じ扱いにした(→ CQ 10参照)。 ℓ.29 解説 併⽤用療療法と⽤用量量 併⽤用療療法レジメンでありながらNCCN ガイドライン 2009では単剤の⾼高 併⽤用療療法レジメンでありながら NCCN ガイドライン2013では単剤の⾼高 を考慮してリス 度度催吐性リスク抗がん薬と同列列に分類されている。そして投与サイクル 度度催吐性リスク抗がん薬と同列列に分類されており本ガイドラインでもこ ク分類を⾏行行った を重ねるとリスクが上がる。アクチノマイシン D は ASCO ガイドライ れに準じた。ドキソルビシン,エピルビシン,イフォマイドはNCCNガ ン2006では⾼高度度リスクに分類されているが,NCCN ガイドライン2009 イドライン2013で⾼高⽤用量量では⾼高度度リスクに,低⽤用量量では中等度度リスク では中等度度リスクに分類されているため,本ガイドラインでは後者に準 に分類されているが,MASCC/ESMO ガイドライン 2011,ASCO ガイ じた。 ドライン 2011 では 9)10) 投与量量にかかわらずこれらを中等度度リスクに 分類していること,ASCO ガイドライン 2011 では,中等度度リスクに分 類されているアンスラサイクリン系薬剤はシクロフォスファミドとの併 ⽤用で⾼高度度リスクの扱いにしていることから,本ガイドラインもこれに準 じ中等度度リスクとした。アクチノマイシン D は ASCO ガイドライン 2011では⾼高度度リスクに分類されているが,NCCN ガイドライン2013で は中等度度リスクに分類されているため,本ガイドラインでは後者に準じ た。シタラビンの中等度度リスクと軽度度リスクを分類する基準値がNCCN ガイドライン2013とMASCC/ESMO ガイドライン 2011,ASCO ガイ ドライン 2011とで異異なっているが,本ガイドラインでは前者に準じた。 p.19 表1:⾼高度度(催 吐性)リスク 参照するガイド ドキソルビシン+シクロホスファミド(AC) ラインの改訂に エピルビシン+シクロホスファミド(EC) 伴う変更更 2 シクロホスファミド(>1,500 mg/m ) altretaine AC療療法:ドキソルビシン+シクロホスファミド EC療療法:エピルビシン+シクロホスファミド 2 シクロホスファミド(≧1,500 mg/m ) <削除> 3/ 18 CQ 2 GL初版 ⾴頁 掲載箇所 ⾏行行 項 ⽬目 p.19 表1:中等度度 〜~20 (催吐性)リス ク 変更更事項 2010年年版 ver.1.2 azacitidine アザシチジン 2 2 インターフェロン α(≧10,000 units/m ) インターフェロン α(≧10 million IU/m ) オキサリプラチン(≧75 mg/m2) オキサリプラチン clofarabine クロファラビン シクロホスファミド(≦1,500 mg/m2) シクロホスファミド(<1,500 mg/m ) テラルビシン※ 2 8) 4) ピラルビシン※ ブスルファン(>4 mg/day) ブスルファン bendamustine ベンダムスチン 2 2 メトトレキサート(250〜~1,000 mg/m ) メトトレキサート(≧250 mg/m ) 2 表1:軽度度(催 吐性)リスク メルファラン(≧50 mg/m ) メルファラン amifostine(≧300 mg) amifostine(>300 mg) 2 インターフェロン α (5,000〜~10,000 units/m ) 2 インターロイキン 2(≦12 million units/m ) 2 インターフェロン α (5〜~10 million IU/m ) 2 インターロイキン 2(≦12 million IU/m ) <追加> エリブリン <追加> チオテパ リポソーマルドキシルビシン ドキシルビシン リポソーム Ado-‐‑‒trastuzumab emtasine トラスツズマブ エムタンシン トポテカン ノギテカン paclitaxel-‐‑‒albumin パクリタキセルアルブミン懸濁型 5-‐‑‒フルオロウラシル フルオロウラシル amifostine(<300 mg) amifostine(≦300 mg) <追加> brentuximab vedotin <追加> cabazitaxel <追加> carfilizonib <追加> floxuridine <追加> omacetaxine 4/ 18 CQ GL初版 ⾴頁 2 P.19 〜~20 掲載箇所 ⾏行行 変更更事項 項 ⽬目 2010年年版 ver.1.2 表1:軽度度(催 <追加> pralatrexate 吐性)リスク <追加> romidepsin <追加> zib-‐‑‒aflibercept 表1:最⼩小度度 (催吐性)リス ク <追加> インターフェロンα(≦5 million IU/ m2 ) <追加> オファツムマブ 注射薬のリスク 分類表の⾒見見直し temsirolimus テムシロリムス panitumumab パニツムマブ <追加> ペルツズマブ <追加> ipilimumab <追加> peginterferon <追加> vincristine (liposomal) 表1:全般 *その他,各リスク内で,五⼗十⾳音順・アルファベット順に掲載順を整え た。 3 p.22 ℓ.10 背景・⽬目的 薬剤の例例⽰示の追 切切除不不能再発胃がんや⼤大腸がんに対しても,S-‐‑‒1 や UFT/ロイコボリン 切切除不不能再発胃がんや⼤大腸がんに対しても,S-‐‑‒1 や カペシタビン, 加 UFT/ロイコボリンは,ガイドラインで推奨されている治療療の⼀一つであ は,ガイドラインで推奨されている治療療の⼀一つである。 る。 ℓ.15 解説 新たな抗がん薬 MASCC ガイドライン2008 によれば,経⼝口抗がん薬のうち, MASCC ガイドライン2011 によれば,経⼝口抗がん薬のうち, の追加,また, hexamethylmelamine,プロカルバジンが⾼高度度リスクに,シクロホス hexamethylmelamine,プロカルバジンが⾼高度度リスクに,シクロホス 参照するガイド ファミド,エトポシド,テモゾロミド, ビノレルビン,イマチニブが中 ファミド,テモゾロミド, ビノレルビン,イマチニブが中等度度リスク ラインの改訂に 等度度リスクに,カペシタビン,テガフール・ウラシル(UFT) が軽度度リス に,カペシタビン,テガフール・ウラシル(UFT) ,エトポシド,スニチ 伴う変更更 クに,chlorambucil,ヒドロキシウレア,L-‐‑‒phenylalanine mustard, ニブ,フルダラビン,エベロリムス,ラパチニブ,レナミドマイド,サ 6-‐‑‒thioguanine,メトトレキサート,ゲフィチニブ,ラパチニブが最⼩小 リドマイドが軽度度リスクに,chlorambucil,ヒドロキシウレア,メル 度度リスクに分類されている。S-‐‑‒1を含む経⼝口フッ化ピリミジン薬は,悪 ファラン,6-‐‑‒thioguanine,メトトレキサート,ゲフィチニブ,ソラ ⼼心の発⽣生頻度度は 3〜~54%,Grade 3/4 は 0.2〜~7.1%,嘔吐の発⽣生頻度度 フェニブ,エルロチニブが最⼩小度度リスクに分類されている(表1)。 は 14〜~28%,Grade 3/4 は 1.2〜~4.3%と報告されており,海外の試 MASCCのガイドラインに記載はないが,本邦で使⽤用頻度度の⾼高いS-‐‑‒1で 験での悪⼼心・嘔吐の頻度度がわが国よりも⾼高い傾向にあることを考慮する は,悪⼼心の発⽣生頻度度は 3〜~54%,Grade 3/4 は 0.2〜~7.1%,嘔吐の発 と,軽度度リスクに分類される( → CQ 9参照)。 ⽣生頻度度は 14〜~28%,Grade 3/4 は 1.2〜~4.3%と報告されており,軽 度度リスクに分類される( → CQ 9参照)。 5/ 18 CQ 3 GL初版 ⾴頁 掲載箇所 ⾏行行 p.22 ℓ.23 解説 項 ⽬目 変更更事項 2010年年版 ver.1.2 参照するガイド MASCC ガイドライン2008では,⼀一般に軽度度リスクの薬剤に対して,少 また,NCCNのガイドラインでは,最近本邦で承認された薬剤のうち, ラインの改訂に 量量のステロイドなどの制吐薬を単剤で使⽤用することが勧められている 伴う変更更 クリゾチニブ,トレチノインが⾼高度度~∼中等度度リスクに,アキシチニブ, が,これらの経⼝口抗がん薬に対する制吐薬の⽐比較試験がないために,信 ダサチニブ,ニロチニブ,パゾパニブ,レゴラフェニブ,ボリノスタッ 頼度度もコンセンサスレベルも低い。しかし,これらの経⼝口抗がん薬の有 トが軽度度~∼最⼩小度度リスクに分類されている。軽度度リスクの薬剤に対し 効性のエビデンスを⽰示した⽐比較試験のプロトコールをみると,おおむね て,MASCC ガイドライン2011 では,少量量のステロイドなどの制吐薬 Grade 2 の悪⼼心・嘔吐が発現した場合には⽀支持療療法を⾏行行うか休薬し,⽀支 を単剤で使⽤用することが勧められているが,最⼩小度度リスクに対する予防 持療療法によってコントロールできない場合には,投与量量を 1 レベル減量量 的や制吐薬の使⽤用は推奨されていない。⼀一⽅方, NCCNガイドライン する,さらには Grade 3 の悪⼼心・嘔吐が発現した場合にも投与量量を 1 2013では,軽度度・最⼩小度度リスクの薬剤を含めて,メトクロプラミド, レベル減量量するとなっている。どのような⽀支持療療法を⾏行行うかについての プロクロルペラジン,ハロペリドールなどの連⽇日投与(必要に応じてロ 記載はないが,⽇日常診療療では胃・⼗十⼆二指腸のドパミンの働きを抑えて消 ラゼパムやH2受容体遮断薬を併⽤用)が推奨されている。しかし,これ 化管運動を改善さ せるメトクロプラミド,ドンペリドンを経⼝口投与する らの経⼝口抗がん薬に対する制吐薬の⽐比較試験がないために,信頼度度は低 か,または座薬を⽤用いることが多い。さらに精神神経⽤用薬のプロクロル い。ただし,これらの経⼝口抗がん薬の有効性のエビデンスを⽰示した⽐比較 ペラジンロラゼパムなども併⽤用されることがある。 試験のプロトコールをみると,おおむね Grade 2 の悪⼼心・嘔吐が発現 した場合には⽀支持療療法を⾏行行うか休薬し,⽀支持療療法によってコントロール できない場合には,投与量量を 1 レベル減量量する,さらには Grade 3 の 悪⼼心・嘔吐が発現した場合にも投与量量を 1 レベル減量量することが⼀一般的 である。 p.23 ℓ.6 解説 参照するガイド 経⼝口フッ化ピリミジン薬以外の経⼝口抗がん薬では,イマチニブ,シクロ また,⾼高度度・中等度度リスクの薬剤に対しては,MASCC ガイドライン ラインの改訂に ホスファミド,エトポシド,テモ ゾロミド,ゲフィチニブ,エルロチニ 2011では,5-‐‑‒HT3 受容体拮抗薬,コルチコステロイドの 2 剤併⽤用が推 伴う変更更 ブ,ラパチニブが⽤用いられており,リスク分類では最⼩小度度に分類され 奨されており,NCCNガイドライン2013では,5-‐‑‒HT3 受容体拮抗薬の る。MASCC ガイドライン2008では,中等度度リスクの薬剤に対しては, 経⼝口連⽇日投与が推奨されているが,上記シクロホスファミド,エトポシ 5HT3 受容体拮抗薬,コルチコステロイドの 2 剤併⽤用が推奨されている ド,テモゾロミドでは,コルチコステロイドが併⽤用されることが多い。 が,上記シクロホスファミド,エトポシド,テモゾロミドでは,コルチ コステロイドが併⽤用されることが多く,⾼高度度の悪⼼心・嘔吐発⽣生時には経 ⼝口の 5 HT3 受容体拮抗薬を併⽤用することが勧められる。最⼩小度度リスク群 の場合,通常制吐薬の予防投与は不不要である。その他の経⼝口抗がん薬 は,わが国では認可されていないか,または使⽤用頻度度が極めて低い。 NCCN ガイドライン 2009 では,参照として挙げた表(24⾴頁)に記載 されているように制吐薬の予防的投与が必要な抗がん薬と必要でない抗 がん薬に分けられ,予防的制吐薬として経⼝口の 5 HT3 受容体拮抗薬や抗 不不安薬,H2ブロッカーの併⽤用が記載されている。これは新たなエビデン スに基づいて作成されたものではなく,⽇日常臨臨床に基づいて⽰示されたも のである。 6/ 18 CQ 3 GL初版 ⾴頁 p.23 掲載箇所 ⾏行行 項 ⽬目 変更更事項 2010年年版 ver.1.2 表1:タイトル 参照するガイド 表1:経⼝口抗がん薬の催吐性リスク分類 表1:経⼝口抗がん薬の催吐性リスク分類(MASCCガイドライン2011) ラインの改訂に 表1:⾼高度度(催 伴う変更更 <追加> hexamethylmelamine 吐性)リスク 表1:中等度度 エトポシド <軽度度リスクに変更更> (催吐性)リス ビノレルビン ク 表1:軽度度(催 vinorelbine経⼝口剤 <中等度度リスクから変更更> エトポシド 吐性)リスク <追加> エベロリムス <最⼩小度度リスクから変更更> サリドマイド <最⼩小度度リスクから変更更> スニチニブ テガフール・ウラシル(UFT) テガフール・ウラシル <最⼩小度度リスクから変更更> フルダラビン <最⼩小度度リスクから変更更> ラパチニブ <追加> レナリドミド 表1:最⼩小度度 (催吐性)リ スク P.24 表1:全般 掲載順の変更更 参照 表の削除 ニロチニブ <削除> ドキシフルリジン <削除> S−1 <削除> メルカプトプリン(6MP) <削除> ソブゾキサン <削除> ダサチニブ <削除> フルダラビン <軽度度リスクに変更更> ラパチニブ <軽度度リスクに変更更> スニチニブ <軽度度リスクに変更更> サリドマイド <軽度度リスクに変更更> トレチノイン(ATRA) <削除> タミバロテン <削除> *その他,各リスク内で,五⼗十⾳音順・アルファベット順に掲載順を整え 参照:経⼝口抗がん薬における予防的制吐薬使⽤用の憔悴 た。 <全表削除> 7/ 18 CQ 4 GL初版 ⾴頁 p.25 掲載箇所 ⾏行行 項 ⽬目 ℓ.3 推奨⽂文(1) 変更更事項 2010年年版 ver.1.2 薬剤の承認に伴 [推奨グレード A] ⾼高度度リスクの抗がん薬に対しては, アプレピタント [推奨グレード A] ⾼高度度リスクの抗がん薬に対しては, アプレピタント う追記 と5HT3 受容体拮抗薬およびデキサメタゾンを併⽤用する。 (もしくはホスアプレピタント)と5-‐‑‒ HT3 受容体拮抗薬およびデキサ メタゾンを併⽤用する。 ℓ.13 解説 嘔吐は延髄の嘔吐中枢が刺刺激されて起こるとされ,第 4 脳室に存在する 嘔吐は延髄の嘔吐中枢が刺刺激されて起こるとされ,上部消化管に存在す chemoreceptor trigger zone(CTZ)を介する経路路と,主に上部消化管に る 5-‐‑‒HT3 受容体への刺刺激を介したり介さなかったりして、第 4 脳室に 存在する chemoreceptor trigger zone(CTZ)を刺刺激し、更更に遠⼼心性に 存在する 5HT3 受容体を介する経路路が存在する (図 1参照)。 嘔吐に関わる臓器の反応を促す (図 1参照)と⾔言われている。 ℓ.27 解説(1)⾼高度度リ ⽐比較条件を明確 5HT3受容体拮抗薬(→ CQ 6参照)は,薬剤間またその投与経路路によっ 5-‐‑‒ HT3受容体拮抗薬(→ CQ 6参照)は,単剤どうしの⽐比較およびデキサ スク 化 5)〜~7) メタゾン存在下での⽐比較において、薬剤間またその投与経路路によって, て,効果に⼤大きな差はなく ,⽤用量量依存性や投与回数の影響を受けな 8)〜~11) いこと から,抗がん薬開始前に必要量量を単回投与とする。新規 5)〜~7) 効果に⼤大きな差はなく 8)〜~11) 5HT3受容体拮抗薬のパロノセトロンは,急性嘔吐の予防効果は他薬剤と と 同等であるが,遅発性嘔吐の予防において優れている(→ CQ 5参照)。 ,⽤用量量依存性や投与回数の影響を受けないこ から,抗がん薬開始前に必要量量を単回投与とする。新規 5-‐‑‒ HT3 受容体拮抗薬のパロノセトロンは,単剤どうしの⽐比較およびデキサメタ ゾン存在下での⽐比較において,急性嘔吐の予防効果は他薬剤と同等であ るが,遅発性嘔吐の予防において優れている(→ CQ 5参照)。 P.26 ℓ.5 解説(1)⾼高度度リ 薬剤の承認に伴 スク う追記 <追加> ホスアプレピタントはアプレピタントの⽔水溶性を向上させたリン酸化 プロドラッグであり,静脈内投与後に体内の脱リン酸化酵素によって速 やかに活性本体であるアプレピタントに変換される。ホスアプレピタン トをオンダンセトロン,デキサメタゾンと併⽤用する際,アプレピタント と⽐比較して効果における同等性が⽰示されており 12) ,アプレピタントと 同様に,⾼高度度リスク抗がん薬投与の際,5-‐‑‒HT3受容体拮抗薬,デキサメ タゾンとの併⽤用(ホスアプレピタント150mg,第1⽇日,単回使⽤用)での 使⽤用が推奨される。ただし,有害事象として注射部位痛/発⾚赤/⾎血栓性静 脈炎の頻度度が⾼高いことは留留意すべきである。 p.28 ℓ.12 参考⽂文献 参考⽂文献の追加 <追加> 12)Grunberg S, Chua D, Maru A, et al. Single-‐‑‒Dose Fosaprepitant for the Prevention of Chemotherapy-‐‑‒Induced Nausea and Vomiting Associated With Cisplatin Therapy: Randomized, Double-‐‑‒ Blind Study Protocol-‐‑‒EASE. J Clin Oncol 2011, 29(11):1495-‐‑‒1501. (Ⅰ) 8/ 18 CQ 5 GL初版 ⾴頁 ⾏行行 掲載箇所 項 ⽬目 変更更事項 p.29 ℓ.32 解説(1)⾼高度度 ⽂文⾔言の修正 p.30 ℓ.3 リスク 2010年年版 ver.1.2 わが国で⾏行行われた⾼高度度リスクのがん薬物療療法に対する, 新たなエビデン わが国で⾏行行われた⾼高度度リスクの抗がん薬投与に対する, <追加> さらに2013 ASCO総会において発表された,⾼高度度リスクの抗がん薬投 スへの対応 与に対する,パロノセトロン,デキサメタゾン,アプレピタント併⽤用群 と,グラニセトロン,デキサメタゾン,アプレピタント併⽤用群の制吐効 果の⽐比較を⾏行行った第Ⅲ試験(TRIPLE試験) 12) で,パロノセトロン群が 遅発期において有意に悪⼼心・嘔吐を抑制したことが⽰示された。 ⾼高度度催吐性リスクのなかで,アンスラサイクリン系抗がん薬とシクロ フォスファミドを含むレジメンは根拠となる臨臨床試験が他の⾼高度度リスク 抗がん薬とは異異なる。AC療療法のエビデンスから,day2以降降のデキサメ タゾンの上乗せ効果は証明されていない。またホスアプレピタントの有 効性や安全性も,アンスラサイクリン系抗がん薬とシクロフォスファミ ドを含むレジメンを⽤用いる乳癌症例例ではデータが少ないため,合併症に 注意して慎重に投与する必要がある。 ℓ.7 解説(2)中等度度 薬剤の承認への 費⽤用対効果において5HT3受容体拮抗薬の有⽤用性は疑わしいとされている 費⽤用対効果において5-‐‑‒ HT3受容体拮抗薬の有⽤用性は疑わしいとされてい リスク 対応 14) 15) 。 る(パロノセトロンはこの検討に含まれていない) 。 ℓ.8 新たなエビデン <追加> さ ら に 遅 発 性 嘔 吐 に お け る パ ロ ノ セ ト ロ ン 単 独 投 与 の 有 ⽤用 性 を スへの対応,ま dolasetronとの⽐比較で明らかにした第Ⅲ相⽐比較試験の結果もあり,遅発 た,急性嘔吐へ 性嘔吐に対するパロノセトロン単独使⽤用は,現時点ではオプションの⼀一 の制吐薬投与と つと考えられる の関連性につい (なおここでいう単独療療法とは遅発性嘔吐に対するものであり,急性嘔 て注意喚起 ℓ.9 ⽂文章を移動 16) 吐に対する薬物療療法に関してはCQ4を参照すること)。 アプレピタントとデキサメタゾンの併⽤用もしくはアプレピタント単独投 <同ページ,ℓ.14,「解説(2)中等度度リスク」の末尾に移動> 与の遅発性嘔吐に対する有⽤用性も NCCN ガイドライン 2009 や臨臨床試 16) 験 ℓ.12 で⽰示されている。 参考にした⼆二次 MASCC ガイドライン 2008では, 資料料の追加 MASCC/ESMO ガイドライン2011,ASCO ガイドライン 2011 では, 9/ 18 CQ 5 GL初版 ⾴頁 掲載箇所 ⾏行行 変更更事項 項 ⽬目 p.30 ℓ.13 解説(2)中等度度 ⽂文⾔言の修正 リスク p.31 ℓ.30 参考⽂文献 2010年年版 ver.1.2 前述したパロノセトロンとデキサメタゾンの併⽤用療療法も推奨されている 前述したパロノセトロンとデキサメタゾンの併⽤用療療法が推奨されている 新たな⽂文献を追 <追加> 12 ) Hashimoto H, Yamanaka T, Shimada Y, et al. Palonosetron 加 (PALO) versus granisetron (GRA) in the triplet regimen with dexamethasone (DEX) and aprepitant (APR) for preventing chemotherapy-‐‑‒induced nausea and vomiting (CINV) in patients (pts) receiving highly emetogenic chemotherapy (HEC) with cisplatin (CDDP): A randomized, double-‐‑‒blind, phase III trial. J Clin Oncol 31, 2013 (supple; abstr 9621). ℓ.39 <追加> 16) Eisenberg P, Figueroa-‐‑‒Vadillo J, Zamora R, et al: Improved prevention of moderately emetogenic chemotherapy-‐‑‒induced nausea and vomiting with palonosetron, a pharmacologically novel 5-‐‑‒HT3 receptor antagonist: Results of a Phase III, single-‐‑‒ dose trial versus dolasetron. Cancer. 2003; 98: 2473-‐‑‒82. (Ⅰ) 6 p.32 表1 5-‐‑‒HT3受容体拮 グラニセトロン 抗薬の掲載順を パロノセトロン 変更更 グラニセトロン オンダンセトロン ラモセトロン パロノセトロン オンダンセトロン トロピセトロン トロピセトロン ラモセトロン アザセトロン アザセトロン インジセトロン インジセトロン <アンダーラインは,掲載順に変更更があった制吐薬> 薬剤の⼀一部経⼝口 オンダンセトロン:ASCO2011推奨容量量(経⼝口)24mg 量量の変更更 オンダンセトロン:ASCO2006推奨容量量(経⼝口)8mg x 2 パロノセトロン : ASCO2011推奨容量量(経⼝口)̶— パロノセトロン:ASCO2011推奨容量量(経⼝口)0.5mg ラモセトロン : ASCO2011推奨容量量(静注)̶— ラモセトロン:ASCO2011推奨容量量(静注)0.3mg 10/ 18 CQ 6 GL初版 ⾴頁 ⾏行行 掲載箇所 項 ⽬目 p.32 ℓ.19 背景・⽬目的 変更更事項 2010年年版 ver.1.2 治療療効果の再評 ⼀一定量量の 5-‐‑‒HT3受容体拮抗薬によりセロトニン受容体が飽和すると,そ ⼀一定量量の 5-‐‑‒HT3受容体拮抗薬によりセロトニン受容体が飽和すると,そ 価と医療療経済へ れ以上追加投与しても制吐作⽤用の増強はみられなくなるため,遅発性の れ以上追加投与しても制吐作⽤用の増強はみられなくなる。また,頭痛, の配慮の⾒見見直し 悪⼼心・嘔吐に対する 5HT3受容体拮抗薬の効果については意⾒見見が分かれ ⼀一過性の肝機能の悪化,便便秘などの薬物有害反応の発現がある。5-‐‑‒HT3 る。また,頭痛,⼀一過性の肝機能の悪化,便便秘などの薬物有害反応の発 受容体拮抗薬は急性期における悪⼼心・嘔吐の予防に対して,その必要最 現がある。さらに,5HT3受容体拮抗薬は⽐比較的⾼高価な薬剤である。した ⼩小限度度の量量を制吐⽬目的に⽤用いるべきである。 がって,5HT3受容体拮抗薬は急性期における悪⼼心・嘔吐の予防に対し て,その必要最⼩小限度度の量量を制吐⽬目的に⽤用いるべきである。 ℓ.24 薬剤の記載順の わが国ではグラニセトロン(カイトリルィ),パロノセトロン(アロキシ 変更更 p.33 ℓ.27 解説(1)グラニ 参考⽂文献の追 セトロン セトロン(ナボバン®),アザセトロン(セロトーン®),インジセトロン ロン(セロトーン®),インジセトロン(シンセロン®),パロノセトロン (シンセロン®)の 7 種類の (アロキシ®)の 7 種類の 1 mg の⾮非劣劣性を報告した国内の試験が 1 つだけであること,グラニセ 加,また,⽂文意 トロンの効果に⼈人種差がある可能性を除外できないことから,3 を明確にするた mg/body のグラニセトロンの使⽤用が⼀一般的である。 めの⽂文⾔言の追加 P.34 ℓ.7 解説(2)パロ 参照するガイド ノセトロン わが国ではグラニセトロン(カイトリル®),オンダンセトロン(ゾフラン ®),ラモセトロン(ナゼア®),オンダンセトロン(ゾフラン®),トロピ ®),ラモセトロン(ナゼア®,トロピセトロン(ナボバン®),アザセト 3) 1 mg の⾮非劣劣性を報告した国内の試験が 1 つだけ であること,グラニ セトロンの効果に⼈人種差がある可能性を除外できないことから,わが国 では,3 mg/body のグラニセトロンの使⽤用が⼀一般的である。 <追加> メタアナリシス6)および上記の本邦での⽐比較試験の結果から,2010年年 ラインの改訂に より海外のガイドラインでも,中等度度リスクの抗がん薬に対してパロノ 伴う変更更 セトロンが推奨されている。しかし,特に⾼高度度リスク抗がん薬に対し て,ステロイドとアプレピタントを併⽤用した際に,パロノセトロンと他 の5-‐‑‒HT3受容体拮抗薬との優劣劣については不不明である。 注記の追加 <追加> 注)⾼高度度リスクの抗がん薬については,シスプラチンを含む化学療療法施 ⾏行行時にアプレピタント併⽤用下で,グラニセトロン(1mg)とパロノセトロ ン(0.75mg)の⽐比較試験が⾏行行われ,2013年年ASCOにてパロノセトロンの 有⽤用性を⽰示唆する結果が発表されたが,ガイドラインの解説に取り上げ るためには,論論⽂文化された少なくとも2つ以上の同じ結果のエビデンス が必要と考えられ,注釈として記述するにとどめる。 11/ 18 CQ 6 GL初版 ⾴頁 掲載箇所 ⾏行行 変更更事項 項 ⽬目 p.35 ℓ.22 参考⽂文献 2010年年版 参考⽂文献の追加 ver.1.2 <追加> 2) Tsuji D, Kim YI, Taku K, et al. Comparative trial of two intravenous doses of granisetron (1 versus 3 mg) in the prevention of chemotherapy-‐‑‒induced acute emesis: a double-‐‑‒ blind, randomized, non-‐‑‒inferiority tri-‐‑‒al.Support Care Cancer. 2012; 20(5): 1057-‐‑‒64. (Ⅱ) 3) Yonemura M, Katsumata N, Hashimoto H, et al. Randomized controlled study comparing two doses of intravenous granisetron (1 and 3 mg) for acute chemotherapy-‐‑‒induced nausea and vomiting in cancer patients: a non-‐‑‒inferiority trial. Jpn J Clin Oncol. 2009; 39(7): 443-‐‑‒8.(Ⅱ) 7 p.36 ℓ.28 解説 8 p.39 ℓ.2 推奨⽂文 参照の追加・修 遅発性悪⼼心・嘔吐に対して,2〜~4 ⽇日⽬目にデキサメタゾン 8 mg を静注 遅発性悪⼼心・嘔吐に対して,2〜~4 ⽇日⽬目にデキサメタゾン 8 mg を静注 正 (ないし経⼝口)投与する(CQ5参照)。 (ないし経⼝口)投与する。 わかりにくい⽤用 異異なる薬剤クラスの制吐薬 異異なる薬剤クラス(作⽤用機序の異異なる薬剤)の制吐薬 語について説明 を追加 ℓ.6 背景・⽬目的 ⽂文意を整え,よ 予防を⼗十分⾏行行っても悪⼼心・嘔吐が発現・継続する場合の治療療は困難であ 制吐薬の予防的投与を⼗十分⾏行行っても発現・継続する場合を突出性悪⼼心・ り適切切な表現を る。 嘔吐(breakthrough emesis)と定義する。突出性悪⼼心・嘔吐の治療療は困 ⽤用いる 難である。 ℓ.10 ℓ.21 解説 予防薬投与後に起こった突出性の悪⼼心・嘔吐の対応について検討する。 <削除> エビデンスに メトクロプラミドに反応しにくい悪⼼心に対するデキサメタゾンの追加効 メトクロプラミドに反応しにくい悪⼼心に対するデキサメタゾン20mg(経 沿って容量量を追 果 ⼝口)の追加効果 加 ℓ.22 新たなエビデン これらの薬剤の中で,予防投与を⾏行行った後に発現した悪⼼心・嘔吐に効果 最近,突出性悪⼼心嘔吐治療療における⼆二重盲検無作為試験が報告された。 スへの対応 を⽰示した薬剤の報告はほとんどないが,NCCNガイドライン ⾼高度度催吐性リスク化学療療法を施⾏行行した後,突出性悪⼼心嘔吐をきたした患 者に対し,オランザピン(10mg 1⽇日1回3⽇日間)およびメトクロプラミド (10mg 1⽇日3回3⽇日間)を投与した試験では,72時間の観察期間中にオラ ンザピン群が有意に悪⼼心嘔吐を抑制した。ただし本邦では悪⼼心嘔吐に対 するオランザピンの使⽤用は未承認である3)。エビデンスは少ないが, NCCNガイドライン 12/ 18 CQ 8 GL初版 ⾴頁 掲載箇所 ⾏行行 変更更事項 項 ⽬目 p.39 ℓ.27 解説 エビデンスに 2010年年版 ver.1.2 オンダンセトロンとデキサメタゾンを使⽤用した後に悪⼼心・嘔吐をきたし オンダンセトロン8mg(静注)とデキサメタゾン10mg(静注)を使⽤用した 沿って容量量を追 た患者を対象に,そのまま治療療を続ける群とグラニセトロンとデキサメ 後に悪⼼心・嘔吐をきたした患者を対象に,そのまま治療療を続ける群とグ 加 タゾンに変更更する群で⼆二重盲検法を⽤用いたランダム化⽐比較試験 ラニセトロン3mg(静注)とデキサメタゾン10mg(静注)に変更更する群で ⼆二重盲検法を⽤用いたランダム化⽐比較試験 P.40 ℓ.2 エビデンスに パロノセトロンとデキサメタゾン併⽤用で悪⼼心・嘔吐の予防を⾏行行った後に パロノセトロン0.25mg(静注)とデキサメタゾン8mg(静注)併⽤用で悪 沿って容量量を追 突出性の悪⼼心・嘔吐をきたした症例例に対し, パロノセトロンを72時間後 ⼼心・嘔吐の予防を⾏行行った後に突出性の悪⼼心・嘔吐をきたした症例例に対し 加。また,⽂文⾔言 に投与した場合の成績を,同じ条件下で,オンダンセトロンを⽤用いた場 て, パロノセトロンを72時間後に投与した場合の成績と,オンダンセト を整えた 合での成績をヒストリカルコントロールとして⽐比較した。この結果,ヒ ロン8mg(静注) とデキサメタゾン8mg(静注)併⽤用の場合での成績(突出 ストリカルコントロールに⽐比べパロノセトロン投与群で悪⼼心・嘔吐が起 性の悪⼼心・嘔吐をきたした症例例に対してはメトクロプラミド20mg(静 きなかった症例例が有意に多かった 5) 5) (60% vs. 80%,p.<0.05) 。 パロノセトロンの追加投与に関するこの研究は, 注) を使⽤用)をヒストリカルコントロールとして⽐比較した。この結果,パ ロノセトロン投与群では追加投与で救済できた症例例が67%に対し,ヒス 5) トリカルコントロールでは22%であった(p=0.04) 。パロノセトロン に関するこの研究は, P.40 ℓ.16 参考にした⼆二 次資料料 ℓ.25 参考⽂文献 新たに⼆二次資料料 <追加> ② Antiemetics: American Society of Clinical Oncology clinical を追加 practice guideline update: J Clin Oncol 2011; 29(31): 4189-‐‑‒4198. 新たに参考⽂文献 <追加> 3)Navari RM, Nagy CK, Gray SE, et al. The use of olanzapine を追加 versus metoclopramide for the treatment of breakthrough chemotherapy-‐‑‒induced nausea and vomiting in patients receiving highly emetogenic chemotherapy. Support Care Cancer 2013; 21:1655-‐‑‒63 (Ⅱ) 10 p.43 ℓ.3 推奨⽂文 推奨⽂文を簡略略化 急性悪⼼心・嘔吐に対しては,5 HT3 受容体拮抗薬,デキサメタゾンおよび ⾼高度度催吐性リスクに基づいた制吐療療法が推奨される。 アプレピタントの併⽤用が推奨され,遅発性悪⼼心・嘔吐に対しては,デキ サメタゾンとアプレピタントの 2 剤併⽤用が推奨される。 ℓ.8 背景・⽬目的 分割投与の意味 ⼀一部のがん腫(胆道がんや膀胱がん,胚細胞腫瘍等)ではシスプラチンの を明確化 2 ⼀一部のがん腫(胆道がん)ではシスプラチンの分割間⽋欠投与法( <50 2 分割投与法( <50 mg/m ) が,また⾮非ホジキンリンパ腫やでは分割投与 mg/m ,週1回) が,また⾮非ホジキンリンパ腫や胚細胞腫瘍では分割連 2 法(100mg/m /4 ⽇日間)がエビデンスとして確⽴立立されている。 続投与法(100mg/m2/4 ⽇日間もしくは5⽇日間)がエビデンスとして確⽴立立さ れている。 13/ 18 CQ GL初版 ⾴頁 10 p.43 掲載箇所 ⾏行行 項 ⽬目 ℓ.15 解説 変更更事項 分割投与の意味 を明確化 2010年年版 ver.1.2 2 いくつかの悪性腫瘍においては,分割投与(<50 mg/m )のエビデンス 2 いくつかの悪性腫瘍においては,シスプラチン(<50 mg/m )の分割間 が確⽴立立されている。それらの代表的ながん腫として,胆道がんや膀胱が ⽋欠投与もしくは分割連続投与のエビデンスが確⽴立立されている。それらの 1)2) ん,胚細胞腫がある 代表的ながん腫として,胆道がんや⾮非ホジキンリンパ腫,胚細胞腫があ 。 1)2) る ℓ.20 容量量を追加 ℓ.23 参考⽂文献の追加 低⽤用量量シスプラチンは中等度度リスクに分類される。 NCCN ガイドライン 2009は,以前の Hesketh 分類 2 低⽤用量量シスプラチン(< 50 mg/m )は中等度度リスクに分類される。 3) を参照にしてお り,MASCC コンセンサス会議 2006でその分類が修正されていること から, ℓ.26 。 3) NCCN ガイドライン 2013 は,以前の Hesketh 分類 を参照にしてお り,MASCC コンセンサス会議2004 でその分類が修正されていること 4) から 例例⽰示の療療法が⾼高 ⾼高度度および⼀一部の中等度度リスク患者(アンスラサイクリン+シクロホス ⾼高度度および⼀一部の中等度度リスク患者に対してNK1受容体拮抗薬であるア 度度リスクに分類 ファミド併⽤用療療法を受ける乳がん患者)に対してNK1受容体拮抗薬である プレピタント及びホスアプレピタントの使⽤用が推奨されている。ランダ されることへの アプレピタントの使⽤用が推奨されている。ランダム化⽐比較試験において ム化⽐比較試験においてアプレピタント及びホスアプレピタント併⽤用のエ 対応,薬剤の承 アプレピタント併⽤用のエビデンスがあるのは,シスプラチン≧ 70 認に伴う追加及 び⽂文献の追加 p.44 ℓ.4 参考⽂文献 4)5) mg/m2 の場合であり ビデンスがあるのは,シスプラチン≧ 70 mg/m2 の場合であり 5)-‐‑‒8) , , 論論⽂文化に伴う参 1)Valle JW, Wasan HS, Palmer DD, et al. Gemcitabine with or 1)Valle J, Wasan H, Palmer DH, et al. Cisplatin plus gemcitabine 考⽂文献の変更更 without cisplatin in patients (pts) with advanced or metastatic versus gemcitabine for biliary tract cancer. N Engl J Med biliary tract cancer(ABC):Results of a multicenter, randomized 2010;362:1273-‐‑‒81. phase Ⅲ trial(the UK ABC-‐‑‒02 trial). J Clin Oncol 2009;27:15 s (suppl;abstr 4503). ℓ.13 参考⽂文献の追加 <追加> 4) The Antiemetic Subcommittee of the Multinational Association of Supportive Care in Cancer (MASCC). Prevention of chemotherapy-‐‑‒ and radiotherapy-‐‑‒induced emesis: results of the 2004 Perugia International Antiemetic Consensus Conference. Annals of Oncology 2006 ; 17: 20–28.(1) 14/ 18 CQ GL初版 ⾴頁 10 p.44 掲載箇所 ⾏行行 項 ⽬目 変更更事項 2010年年版 ℓ.21 参考⽂文献 ver.1.2 <追加> 7) Saito H, Yoshizawa H, Yoshimori K, et al. Efficacy and safety of single-‐‑‒dose fosaprepitant in the prevention of chemotherapy-‐‑‒ induced nausea and vomiting in patients receiving high-‐‑‒dose cisplatin: a multicentre, randomised, double-‐‑‒blind, placebo-‐‑‒ controlled phase 3 trial. Ann Oncol 2013; 24:1067-‐‑‒73. 8) Grunberg S, Chua D, Maru A, et al. Single-‐‑‒dose fosaprepitant for the prevention of chemotherapy-‐‑‒induced nausea and vomiting associated with cisplatin therapy: randomized, double-‐‑‒blind study protocol-‐‑‒-‐‑‒EASE. J Clin Oncol 2011; 29:1495-‐‑‒501. 11 p.46 ℓ.37 参考⽂文献 参考⽂文献の削除 8 ) Richardson J, Smith JE, McCall G, et al. Hypnosis for nausea <削除> and vomiting in cancer chemotherapy:a systematic review of the research evidence. Eur J Cancer Care 2007;16:402-‐‑‒12.(II) 12 p.47 表1:⾼高度度 照射部位の区分 全⾝身照射 (>90%) 及びリスクの再 同:中等度度 分類 全⾝身照射(TBI)、全リンパ節照射(TNI) 上腹部 上腹部、半⾝身照射(HBI)、上半⾝身照射(UBI) 胸部下部、⾻骨盤、頭蓋(radiosurgery)、頭蓋脊髄 頭蓋、頭蓋脊髄、頭頸部、胸部下部、⾻骨盤 頭頸部、四肢、頭蓋、乳房 四肢、乳房 (60〜~90%) 同:軽度度(30 〜~59%) 同:最⼩小度度 (<30%) p.48 ℓ.2 解説 新たなエビデン それぞれに5HT3受容体拮抗薬を中⼼心とする制吐薬使⽤用が推奨されてい スに沿った記載 る。 の追加 ℓ.4 それぞれに5-‐‑‒HT3受容体拮抗薬を中⼼心とする制吐薬使⽤用が推奨されてい る。メタアナリシスでは5-‐‑‒HT3受容体拮抗薬はプラセボや他の制吐薬と 8) ⽐比較し放射線による嘔吐を有意に予防していることが⽰示されている。 制吐薬の投与法 オンダンセトロンまたはグラニセトロンの単独投与あるいはデキサメタ オンダンセトロンまたはグラニセトロンとデキサメタゾンとの併⽤用 の記載を変更更 ゾンとの併⽤用 15/ 18 CQ GL初版 ⾴頁 掲載箇所 ⾏行行 項 ⽬目 12 p.48 ℓ.9 解説 変更更事項 2010年年版 制吐薬の投与法 5HT3受容体拮抗薬の予防投与が推奨されている。 について具体的 に記載 ℓ.16 保険適応拡⼤大に NCCN ガイドライン2009では全⾝身照射、上腹部照射以外の部位の場合 ver.1.2 5-‐‑‒HT3受容体拮抗薬単独投与あるいはデキサメタゾンとの併⽤用による予 防投与が推奨されている。 NCCN ガイドラインではTBI、上腹部照射には毎回の照射前にグラニセ 伴う記載変更更, (ASCO、MASCC ガイドラインリスク分類では軽度度、最⼩小度度に相当)は発 トロンまたはオンダンセトロンの単独投与またはデキサメタゾンとの併 ⽤用語の整理理 ℓ.20 現後のオンダンセトロンの投与が推奨されている。 ⽤用が推奨されている。 保険適応拡⼤大に わが国ではグラニセトロンが全⾝身照射時に保険承認されているのみで、 わが国ではグラニセトロンがTBI時にのみ保険承認されていたが放射線 伴う記載変更更 他の5HT3受容体拮抗薬は保険承認されていない。 治療療全般に伴う消化器症状(悪⼼心、嘔吐)も効能⼜又は効果に2011年年11 ⽉月追加承認された。他の5-‐‑‒HT3受容体拮抗薬は未だ保険承認されていな い。 p.49 ℓ.25 参考⽂文献 参考⽂文献の追加 <追加> 8)Nadia S, Brett D, Luluel K et al. Prophylaxis of Radiation-‐‑‒ Induced Nausea and Vomiting Using 5-‐‑‒Hydroxytryptamine-‐‑‒3 Serotonin Receptor Antagonists: A Systematic Review of Randomized Trials. I Int J Radiat Oncol Biol Phys 2012; 82: 408-‐‑‒ 417. (Ⅰ) 15 P.53 ℓ.31 解説 保険適応拡⼤大へ がん薬物療療法誘発悪⼼心・嘔吐のリスク分類は成⼈人のそれと同様である。 がん薬物療療法誘発悪⼼心・嘔吐のリスク分類は成⼈人のそれと同様である。 の対応 ただし,悪⼼心・嘔吐の定量量化には問題がある。 ⾼高度度リスクのレジメンを⽤用いる場合には,2013年年から12才以上の⼩小児 に対してアプレピタントの保険適応が認められたので,適宜,使⽤用を考 慮する。ただし,悪⼼心・嘔吐の定量量化には問題がある。 p.54 ℓ.40 参考⽂文献 参考⽂文献の追加 <追加> 7)L. Gore, S. Chawla, A. Petrilliet al. Aprepitant in Adolescent Patients for Prevention of Chemotherapy-‐‑‒Induced Nausea and Vomiting: A Randomized, Double-‐‑‒Blind, Placebo-‐‑‒Controlled Study of Efficacy and Tolerability.Pediatr Blood Canc 2009;52:242–247. 16/ 18 CQ GL初版 ⾴頁 掲載箇所 ⾏行行 項 ⽬目 17 p.57 ℓ.2 推奨⽂文 ℓ.9 解説 変更更事項 2010年年版 ver.1.2 医療療経済への配 制吐薬は原則経⼝口薬を使⽤用する。嘔吐のため経⼝口薬使⽤用が困難な場合は 制吐薬は剤型により効果の差異異が無いため,いずれを使⽤用しても構わな 慮の⾒見見直し 注射薬を考慮する。 い。嘔吐のため経⼝口薬使⽤用が困難な場合は注射薬を考慮する。 医療療経済への配 制吐薬は経⼝口,経直腸,経静脈または筋注で投与可能である。5HT3 受 制吐薬は経⼝口,経直腸,経静脈または筋注で投与可能である。5-‐‑‒HT3 慮の⾒見見直し,ま 容体拮抗薬の経⼝口薬はランダム化⽐比較試験にて注射薬と⽐比べ効果に差が 受容体拮抗薬の経⼝口薬はランダム化⽐比較試験にて注射薬と⽐比べ承認⽤用量量 た,⽐比較基準の 1) 1) ない 。また費⽤用の⾯面からも経⼝口薬のほうが安価で費⽤用対効果が⾼高い。 で効果に差がない 。最近は⼝口腔内崩壊錠が増え,経⼝口薬の有⽤用性が⾼高 明確化 最近は⼝口腔内崩壊錠が増え,経⼝口薬の有⽤用性が⾼高くなっている。ただ くなっている。ただし,⼩小児の場合は内服が困難な場合が多く注射薬を し,⼩小児の場合は内服が困難な場合が多く注射薬を使⽤用する(→ CQ 15 使⽤用する(→ CQ 15参照)。 参照)。 18 p.58 ℓ.3 推奨⽂文 薬剤の承認に伴 アプレピタントを使⽤用する際は, アプレピタント,ホスアプレピタントを使⽤用する際は, う追加 ℓ.7 背景・⽬目的 薬剤の承認に伴 相互作⽤用の多いアプレピタントについて, 相互作⽤用の多いアプレピタント,ホスアプレピタントについて う追加 ℓ.9 解説 ℓ.21 解説 薬剤の承認に伴 アプレピタントは代謝酵素 CYP3A4 の基質であり, アプレピタント,ホスアプレピタントは代謝酵素 CYP3A4 の基質であ う追加 り, 薬剤の承認に伴 アプレピタントとの併⽤用時にはデキサメタゾンを減量量する。メチルプレ アプレピタントおよびホスアプレピタントとの併⽤用時にはデキサメタゾ う追加 ンを減量量する。なお,ホスアプレピタントの投与は1⽇日⽬目のみであるこ 1) ドニゾロンも同様である(→ CQ 7参照) 。 とから,デキサメタゾンとの相互作⽤用(AUC増加)は2⽇日⽬目までしか認 5) 1) められない 。メチルプレドニゾロンも同様である(→ CQ 7参照) 。 p.59 ℓ.15 参考⽂文献 参考⽂文献の追加 <追加> 5 ) Marbury TC, Ngo PL, Shadle CR, et al. Pharmacokinetics of oral dexamethasone and midazolam when administered with single-‐‑‒dose intravenous 150 mg fosaprepitant in healthy adult subjects. J Clin Phamacol. 2011;51:1712-‐‑‒20. (II) 19 p.60 ℓ.32 解説 経年年的な記載の また,近年年 MASCC からも ,悪⼼心・嘔吐の評価ツールである MASCC 変更更 また,MASCC からも ,悪⼼心・嘔吐の評価ツールである MASCC 6) 6) Antiemesis Tool(MAT)が提唱され ,近く⽇日本語訳が完成する予定であ Antiemesis Tool(MAT)が提唱され ,⽇日本語訳もMASCCホームページ る。 上で公開されている。 17/ 18 CQ GL初版 ⾴頁 掲載箇所 ⾏行行 項 ⽬目 20 p.62 ℓ.30 解説 変更更事項 保健適応拡⼤大に 伴う変更更 2010年年版 ver.1.2 4) ⻑⾧長期予後が⾒見見込めない患者には有効である 。ただ,下部消化管閉塞塞に 対するステント治療療は保険適応となっていないので,⼿手術治療療が選択さ れることも多い。MBO に対する⼿手術後の平均⽣生存期間は 2〜~11 カ⽉月で 1) 4) ⻑⾧長期予後が⾒見見込めない患者には有効である 。MBO に対する⼿手術後の平 ,⼿手術関連リスクが⾼高く合併症も多い。 *その他,全⽂文にわたり,薬剤名及びその他の⽤用語の表記を統⼀一的に改め,また,ミスタイプを修正した。 <薬剤名> (1) 5HT3受容体拮抗薬 → 5-‐‑‒HT3受容体拮抗薬 (2) H2ブロッカー → H2受容体遮断薬 (3) NK1受容体拮抗薬 → NK1受容体拮抗薬 <その他の⽤用語> (1) ランダム化第Ⅲ相⽐比較試験 → 第III相⽐比較試験 (2) 全⾝身照射 → 初出を除き,TBI <ミスタイプ> (1) CQ2: 引⽤用⽂文献番号の⽋欠落落を修正 (2) CQ15: 引⽤用⽂文献2)hydrochroride → hydrochloride (3) CQ19:「解説」内の⽂文章に誤って付記していた引⽤用⽂文献番号を削除 *⽂文献の追加・削除等,また,本⽂文及び図表内の修正に伴う⽂文献番号の移動については,本表への記載を省省略略した。 (診療療アルゴリズム等のツールの改訂については,次ページをご参照ください) 1) 均⽣生存期間は 2〜~11 カ⽉月で ,⼿手術関連リスクが⾼高く合併症も多い。 18/18 掲載ページ 項目 変更内容 <診療療アルゴリズム> p.10 p.11 ① ⾼高度度催吐性リスクの抗がん薬に対する制吐療療法 ホスアプレピタントの記載を追加 ② 中等度度催吐性リスクの抗がん薬に対する制吐療療法 ホスアプレピタントの記載を追加 ③ 予期性悪⼼心・嘔吐予防 掲載順を⼊入替え,④とした。 ④ がん薬物療療法誘発性の突出性悪⼼心・嘔吐に対する制吐療療法 掲載順を⼊入替え,③とした。 「系統的脱感作療療法」の記載位置を変更更した。 <制吐薬治療療のダイアグラム> p.12 名称 「注射抗がん薬に対する制吐薬治療療のダイアグラム」と変更更した。 ①⾼高度度催吐性リスクの抗がん薬に対する制吐療療法 ホスアプレピタントの記載を追加した。 アンスラサイクリン系抗がん薬とシクロフォスファミドを含むレジメンについての 注記を加えた。 p.13 ③軽度度・最⼩小度度催吐性リスクの抗がん薬に対する制吐療療法 ホスアプレピタントについて,注記を加えた。 <収載 制吐薬⼀一覧> p.14 全表 薬剤名及び承認⽤用量量の記載⽅方法等を,添付⽂文書の⽤用法・⽤用量量の記載に準じた記述に 整えた。 本⽂文の記載変更更に伴い,参考CQを修正した。 新規薬剤の追加(メチルプレドニゾロン,ホスアプレピタント) コルチコステロイドの注射剤の⽤用量量 デキサメタゾン換算の表記に変更更した。 <臓器がん別のレジメン⼀一覧> p.69〜~79 全表 初版以降降に新たに承認された薬剤の記載を加えた。 p.72 5.泌泌尿尿器科がん スニチニブを最⼩小度度リスクから軽度度リスクに変更更した。 p.73 6.頭頸部がん 「解説」を改めた。 p.76 9.⾻骨軟部腫瘍 VAC療療法を中等度度リスクから⾼高度度リスクに変更更した。 p.77 10.⽪皮膚がん CDDP/ADR及びCDDP/5-‐‑‒FU/BLMを削除した。
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