Kyoto University 設計生産論 (H27年度) 茨木第1回 6/5/2015 1.日程: 後半: 茨木創一 准教授 マイクロエンジニアリング専攻 日程: 6/5, 12, (19), 26, 7/3, 7/10, 7/17 (注: **6/19 休講の予定.最終決定は今後アナウンスします * 7月にCAD/CAMの演習を行う予定,希望者のみ) 2.成績評価について: 前半(泉井)50%,後半(茨木)50% 定期試験:あり.ノート・教科書持ち込み不可(予定). 茨木担当分の成績評価: 出席,レポート(2回程度),試験; 1:1:1くらい(予定) 3.茨木の連絡先 茨木創一,マイクロエンジニアリング専攻 メール:[email protected],部屋:桂c3棟 c2S08室 電話:075-383-3676 1 1 Kyoto University 講義内容(茨木担当分,予定) コンピュータ支援設計とコンカレント・エンジニアリング CAD・CAMの発展の歴史と背景 3次元CADの理論的背景(3次元形状モデリング) 3次元CADの理論的背景(自由曲面の表現) NC工作機械による機械加工と工具経路の基礎 CAMの理論的背景(工具経路生成) 工程設計 CAD・CAMにおける標準化 CADの今後の課題と展開 CAMの今後の課題と展開 授業配布資料: 茨木ホームページ http://mmc.me.kyoto-u.ac.jp/ibaraki/ からダウンロード可能 (「Teaching」へ) (週明け頃にアップ予定) 2 2 Kyoto University 物理系CAD室で使えるCAD, CAM Autodesk Inventor Pro 2013 (Autodesk) @デザイン学ラボ C3棟 b4N05,物理系校舎 情 報処理演習室 Pro/Engineer WF2.0 (PTC) @物理系校舎 CAD室 Esprit 2014 (DP Technology) @デザイン学ラボ C3棟b4N05 33 Kyoto University 設計生産論 演習 • • • • • • 「設計生産論」演習授業を行います. 希望者のみ,参加は成績と関係なし 参加人数の上限あり(15名程度) 日程未定,7月頃の予定 場所:デザイン学ラボ C3棟b4N05 内容 – 3D CAD (Autodesk Inventor)を使って,作図をする – 3D CAM (Esprit) を使って,NCプログラムを作る – 3時間(2コマ)程度の予定 • 申し込み – デザイン学大学院の学生は,基本的に参加してください. – 参加希望者は,茨木までメール [email protected] – 詳しいことは今後アナウンス 4 4 Kyoto University 最新の生産技術:航空機の例 • 現在の航空機業界 ジャンボジェットB747は初就航1970年, 小型機のベストセラーB737は1968年,エ アバスA320は1988年. →新型省エネ機への更新期. 上:ボーイング747-400,下: 737-400 引用:JAL HP 今後20年間のジェット機の運航 機と需要の予測 (引用:日本 6 航空機開発協会HP) 6 Kyoto University 航空機構造部品の例 8 引用:牧野フライス製作所 教材ビデオ 8 Kyoto University 航空機構造部品の例 (wing rib) 9 9 Kyoto University 生産技術の例2: 鴻海(ホンハイ) 精密工業 (Foxconn) アップル社 iPhoneの一体 型アルミ合金筐 体の生産 10 出典:中川威雄「世界最大のEMS企業 Foxconn のものづくりがベールをぬぐ」日経ものづくり 2012年 11月号 10 Kyoto University 生産技術の例3:インペラー • 乗用車のターボチャージャ用の インペラ 生産:年数万個 11 出典:アイコクアルファHP 出典:日工会「画像で学ぶ工作機械の仕組み2011」 11 Kyoto University 次世代航空機に使われる新材料 B787で従来機より20%燃費を向上 する.これで10%運行費を低減する. ボーイング社によれば,20%燃費 改善の内訳は エンジン技術の向上: 8% 複合材の多用: 3% 最新の空力設計: 3% エンジン抽気を使わない設計: 3% 各システムの省エネ化: 3% 図: B787の燃費改善 ボーイング社航空機の機体材料構成比 引用:「機械と工具」08年5月 引用:出井,精密工学会誌09年8月 12 12 Kyoto University コンカレントエンジニアリング フロントローディングの概念 コンカレントエンジニアリングの概念 19 19 Kyoto University 従来の設計プロセスと3次元設計法の流れの比較 従来の設計プロセスと3次元設計法の流れの比較(例) 20 20 Kyoto University 3DCADを基礎とした設計・生産 (例1: ハンディカムの金型製作) カメラ一体型ビデオ(松下電器) 3次元CADで作られたソリッドモデル(樹脂部品) 21 引用:「CAD/CAEで学ぶ実践機械設計」(創造的設計研究会)工業調査会 21 Kyoto University 3DCADを基礎とした設計・生産(金型製作の例) 3次元CADモデルを用いた金型設計 22 22 Kyoto University 3DCADを基礎とした設計・生産(金型製作の例) 射出成形CAE 射出成形CAE用ランナー 一体化モデル 金型形状データ(コア側) 樹脂充填完了時圧力分布 取り出し後圧縮形状 23 23 Kyoto University 3DCADを基礎とした設計・生産(金型製作の例) CAMを用いた加工工程設計 NC加工用カッターパス マシニングセンタによる加工 24 24 Kyoto University 3DCADを基礎とした設計・生産(例3: 自動車ボディのクレイモデルの製作) 26 引用: 精密工学会誌 26 Kyoto University 3DCADを基礎とした設計・生産(例4: 測定データからの力学解析) 図:バイク用アルミ製ブレーキキャリ パーをX線CTスキャンしたデータ 図: X線CTスキャンしたデータ を基にメッシュモデル化 27 引用: 精密工学会誌08年12月号,高村ら「測定データからの力学シミュレーション」 27
© Copyright 2024 ExpyDoc