新緑セミナー資料:倉重英樹会長「なにが変わっているのか?」

なにが変わっているのか?
BPIA 倉重英樹
2015.6.6
BPIA新緑セミナー
アジェンダ
 世界・地球の変化
 経済・ビジネスの変化
• 新産業革命
• 見える経済
• ソーシャルビジネス
 人の変化
 シリコンバレー
 ポストヒューマン
 まとめ
BPIA2015新緑セミナー
BPIA2015合宿
世界を動かす6つの要因
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AL GORE The Future
Earth Inc.
互いに深くつながり合ったグローバル経済
Global Mind
グローバル インテリジェント ネットワーク
New Power Balance
西洋
➡東洋
国民国家➡民間主体
富める国 ➡新興国
政治制度➡市場
Rapid Increase of Economic Output
人口・都市・資源消費量・表土の流出量・淡水供給量・
汚染の排出量
Powerful Technology
生物化学・生化学・遺伝子工学・材料科学
The atmosphere/Climate Balance
生態系の最も脆弱な部分との間の全く新しい関係の出現
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アース・インク
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AL GORE The Future
Earth Inc.(地球株式会社)
 世界の単一経済主体化(世界全体の完全統合化)
 つながり合い・統合・相互作用・技術的大変革が進行中
 商業、工業、科学の世界ではこれが現実
 政治や政策の世界では「国民国家」が依然として支配的
 国家政策や地域戦略、従来の経済理論は非通用
グローバル化
• Pros:市場拡大(市場・金融・モノ・人材)
• Cons:多様性増加・リスク増加
• 変化の同時性
HK追記
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アース・インク
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AL GORE The Future
GRSC ソーシング
• グローバル ソーシング
• ロボット ソーシング
• セルフ ソーシング
• クラウド(Crowd)ソーシング
先進国における
 中間層の消失(経済格差拡大)
 低成長経済
 公的債務増加
経済格差
・所得間
・所得 vs 資本
HK追記
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グローバル・マインド
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AL GORE The Future
情報技術の変遷
語られる言葉:狩猟採集期
書き言葉の出現:農業革命
・絵文字➡象形文字➡表音文字
・石版➡パピルス➡べラム➡紙
アルファベットの出現
・フェニキア人考案、古代ギリシャ人完成
・紀元前4~5世紀アテネでの哲学的対話や劇場が出現
・外部保存可能:前の世代の集合知の蓄積
活版印刷の導入(14-5世紀)
・知識の外部保存量の拡大、利用者の拡張
・人間文明の複雑さの指数曲線の急上昇
・社会・文化・商業・政治の変化
コンピュータ(1960s)
インターネット
Mind(意識・思考・意志・感情の座としての)心、精神
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グローバル・マインド
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AL GORE The Future
数十億人の人々が互いに光速で情報や思考、感情を
送信する「ヒトの神経系」が世界に広がった。
インターネット接続:数十億人、500億個の機器@2020
新しいビジネスモデル、社会組織、行動パターン
情報の世界と人との関係を変化させている
21世紀の実際的知能の新たな尺度:
インターネット上で関連情報をいかに容易に素早く
検索できるか
セキュリティ/プライバシー課題
Mind(意識・思考・意志・感情の座としての)心、精神
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購買力平価GDP-トップ3
as % of World Total
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Source: IMF
1000
India 27%
China 23%
Turkey 3% 53
1500
India 24
China 24
Italy 4
1600
China 28
India 24
1700
India 24
1820
China 32
1870
China 17
1900
USA 16
1950
USA 27
2000
USA 22
2014
China 16
France 5 57
China 24
France 6
India 17
India 12
Britain 9
USSR10
China 12
USA 16
54
Britain 6 55
Britain 9
China11
52
Britain5
JPN 6
India 6
38
36
42
40
38
PPP: Purchase Power Parity(購買力平価)
「一物一価の法則」が成り立つような二国間の為替相場をいう。
ビール日本200円、USA70セントの場合、200円÷0.7=285.7円
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世界の人口
億人
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3億人が倍増するのに1,600年かかりました。
人口
到達年
年間増加人口
100
93
70
60
50
25
2085
2050
2011
1998
1987
1950
0.20
0.59
0.77
0.91
0.68
平均寿命
2011
1960
69
48
宗教人口(2010)
キリスト教
イスラム教
ヒンドゥー教
仏教
その他
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22.8
15.5
9.4
4.6
16.7
69.0
33.0%
22.5%
13.6%
6.7%
24.2%
100.0%
10
世界の人口
億人
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・上位10ケ国の人口: 42.2億人、59% of 71.6(2013)
China, India, USA, Indonesia, Brazil
Pakistan, Nigeria, Bangladesh, Russia, Japan
・都市部人口比率:53.6%(日本 93%)
・メガシティの数:21,
3@1975
東京37.8M,デリー25M,上海23M,メキシコシティ21M,サンパウロ21M,
ムンバイ21M,大阪20M
・都市部GDP ≒80% of World GDP
・最裕福10%の資産 ≒85% of All
・最裕福20%の所得 ≒77% of All
・若者(15~24)6.2億人失業率 ≒13%
・GDP/Capita (2013 World Bank)
Qatar
USA
Japan
China
Central Africa
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136,727
53,042
36,449
11,907
604
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経済産出量急速増加
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AL GORE The Future
GDP(国内総生産)
 経済成長の計測に用いる主要な指標
 Excluding
• 所得の分配
• 必要不可欠な資源の枯渇
• 有害廃棄物の排出
 サイモン・クズネッツ GDP考案者@1937
「所得の個人的分配」「認識しなければならないコスト」を
説明してないために、誤解を招き「錯覚とその結果の乱用」
を引き起こすかもしれない。過剰な単純化である。
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経済産出量急速増加
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AL GORE The Future
GDP(国内総生産)
 21世紀、アース・インク出現以降、GDPの最大化を
目的とした政策が
• 富と権力の更なる集中
• 所得格差の拡大
• 長期失業率の高まり
• 公的債務と民間債務の増加
• 社会不安と地政学的不安定の高まり
• 市場変動性の増大
• 汚染の拡大
生物学者のいう「第六の大量絶滅」に向けて世界を
駆り立てている。
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気候バランス
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AL GORE The Future
汚染の流れを生み出し気候バランスを損なっている
• アース・インクの創発的な力と加速的な勢い
• 破壊的な資源消費パターンの急速な拡大
• 世界的リーダーシップの欠如
• 国際社会におけるガバナンスの機能不全
 アース・インクのエネルギー85%は化石燃料
• 温暖化物質排出量:9000万トン/日
今世紀中に生物種の20~50%の絶滅見込
森林を痛めつけていること
海洋の酸性化による魚種の枯渇、サンゴ礁の消失
長寿命の有害化学廃棄物の蓄積
表土の消失
地下水資源の枯渇
 気候の危機






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14
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新産業革命
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テクノロジー
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~1995
IoT/IoE
ICT
IT
GNR
Post
Human
2010~
~2010
2011.4 Cisco IBCG Report
2003
2010
2015
2020
人口
63億
接続デバイス 5億
68
125
72
250
76
500
Gene
Nano-technology
Robotics
最大のチェンジドライバー
効率向上
スマート化
人間革命
爆速的変化!!!
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5 デジタルフォース
Digital Forces
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ANALYTICS/BIG DATA
MOBILE/WEARABLE
SOCIAL MEDIA
CLOUD APPS SVC
AI & ROBOTICS
再設計
•ビジネスモデル
•ビジネスプロセス
•プロダクト&サービス
•カストマーコネクティビティ
•チャネル
•ワークスタイル
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IoT
•第3の産業革命
-Industrial Internet
-Industry4.0
-FabLab
•見える経済
(国領二郎慶大教授)
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ビジネス プロトタイピング
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Idea: Try & Go
価値創造



価値創造
価値創造
アジャイル開発
1~10ヶ月
CxO/LOBリード
スピード
Idea: Analyze, Plan, Consensus and Go
戦略



ビジネスプロセス
ウォーターフォール開発
2~4年
企画/IT部門リード
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システム構築
導入
品質
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新産業革命
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「リーン生産方式」
生産現場での情報共有により、仕掛かり在庫などを削減し
多品種少量生産でのコスト削減の実現
「新興国低コスト生産」
「IoTによる新産業革命」
必要な時に、必要なものを、必要なだけ作る
・開発、調達、生産などの情報をビッグデータ化し、ERPと統合。
・製造装置にIPアドレスを割り当てすべての工程の可視化を実現。
・カスタム化した設計や仕様による一品生産を可能に。
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Industrial Internet Consortium(IIC)
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 2014.3.27 設立 GE,IBM、AT&T、Cisco、Intel
アナリティックスの自動化、実体に基づいた深いドメインごとの
経験の蓄積による予測や自動化によって起こる変革
 先進国におけるモノつくり復権
 IoT生産技術のパッケージ化・商品化
 1 アーキテクチャー、1 プラットフォーム
Machine Centric
Industrial Big Data
Modern Architecture
Resilient & Secure
IoT, Big Data機能の標準装備
データ収集、分析・予測結果のフィードバック
使いやすさで機器・データ・人間の有機的結合
高可用性とセキュリティ対策
 企業単位で生産システムが完結
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20
Industry 4.0ードイツ政府
Industry
Industry
Industry
Industry
1.0
2.0
3.0
4.0
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水と蒸気による機械化
電力利用の大量生産モデル
電子とITシステムによるオートメーション
CPS(Cyber Physical System)
現実世界をセンサーやデータを通じてサイバー空間
に取り込み、サイバー空間におけるシュミレーション/
分析による解析結果や予測を、現実社会にフィード
バックする仕組み
 国内大中小企業の全生産拠点をインターネットで結ぶ
 VC上のプロセス情報をリアルタイムに吸い上げ、解析
 欠品や在庫の解消
 先進国におけるモノつくり復権
 規格化(Industry4.0認証)
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日本国内の動き
BPIA2015新緑セミナー
 トヨタ自動車:eかんばん
 秋波 from 米独
 新産業革命絡みの団体にはすべて参加の意向
 生産システムは「系列で閉じている」弱点
 生産システムの脱系列が急務
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ファブラボ FabLab
BPIA2015新緑セミナー
高速プロトタイピング用の機材をパッケージ化・共通化し、
その工房を世界に広げる活動
・電子工作キット、3Dプリンター、レーザーカッターなど。
・2014現在、60か国以上、400か所以上に存在。
・ネットワーク上では「モノ」の設計図やファイルが行きかう。
・物質の「遠隔転送技術」の初源。
・輸送の必要性は究極的にゼロになる。
・新しいデータ形式の設計
・20年後にはこれによりスマホが作れる。
 モノがデジタルデータとして流通する「ファブ社会」
 「モノという概念そのもの」が変わる
・モノは「情報(デジタル)」の状態と、「物質(フィジカル)」の
二つの状態を行き来する存在になる。
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人工知能と未来社会
BPIA2015新緑セミナー
山形浩生 監修 KADOKAWA 2015.2.25
人工知能出現後の未来
 単一の人工知能による世界の支配や人間と人工知能の間の戦
争といったことは起こりそうにない。
・経済社会は、個人と個人、企業と企業、国家と国家の自由競争
・高能力の人工知能は、当然競争に利用される
・「人間+人工知能」対「他の人間+人工知能」の競争
 失業がホワイトカラーに及ぶ
二つの可能性
①人工知能が一部の企業、国家に独占されて他を支配する
②人工知能を各個人が身に着ける/接続し、今と同じ競争社会の維持
新しい体制の可能性:「古代ギリシャ型資本主義」
①少数の裕福層と無数の低次のサービス就業者の二極分化社会
②多くの人がクリエイティブクラスになって、創造性の高い人間活用社会
ソクラテスやプラトンが高度な文化を作くれたのは、それを支える奴隷制があったためでもある。
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24
BPIA2015新緑セミナー
見える経済
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25
見える経済
国領 二郎
BPIA2015新緑セミナー
慶應義塾大学教授
20世紀大量生産・大量販売モデル
・大量生産品の匿名大衆への販売
・鉄道と電信が商圏を広げたことによって成立
・ブランド・パッケージ・定価販売など、は拡大した商圏で
不足した「信頼(情報ギャップ)」を埋めるため
・電波や輪転機によるマスメディア(広告)によって
この流れが加速
人間を根本的貧困から解放
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見える経済
国領 二郎
BPIA2015新緑セミナー
慶應義塾大学教授
クラウド上のプラットフォームとワイヤレス端末が連動
してデータの集積がサービス価値を生み出す経済
21世紀型産業モデルへの大転換
見える個客への継続サービスモデル
・双方向ソーシャルネットワーク
・個客へのカスタマイズ
匿名大衆への大量生産大量販売モデル
・一方向一斉同報メディア
・大量匿名顧客へのサプライチェーン
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見える経済
国領 二郎
BPIA2015新緑セミナー
慶應義塾大学教授
「見える」21世紀モデル
・つながった、顕名個客への継続サービス
・個人軸、集団軸両方でのデータの集積
・n2n型のソーシャルネットワークがクラウドにすべてを記憶
経済やビジネスの本質は変わらない
 効率化
 高付加価値化
顧客が何を買っているのかを問い直す
・車を買っているのか、移動を買っているのか
ビジネスモデルがどうして今の形をしているのかを問い直す
・本はなぜ一冊単位でしか買えないのか?
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見える経済
国領 二郎
BPIA2015新緑セミナー
慶應義塾大学教授
ビジネスモデルのトレンド
・所有権移転モデル
利用権ライセンスモデル
・専有
シェアモデル
・使用量
使用する権利
・細分化: 本一冊
ページ
・供給サイドプライシング
需要側
・定額制化(飲み放題、話し放題、歌い放題)
・資産の多重利用化(ストックの受益率を上げる)
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BPIA2015新緑セミナー
ソーシャルビジネス
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ソーシャルビジネス
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社会的課題を、国の政策や税金を使わずに、
イノベーティブなビジネス手法で解決すること
 貧困
 インフラ整備
 南北格差
 教育
 福祉
 差別
 失業
 公共事業
資本主義
経済的利益の最大化・効率性の追求
新資本主義
+社会貢献・利他主義
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ソーシャルビジネス
BPIA2015新緑セミナー
グラミン銀行
・設立1983年 創設者ムハマド・ユヌス博士
・「村の銀行」という意味、職員28,000人
・マイクロファイナンス、 平均ローン額200ドル
・貸付総額10億ドル/年、800万人の借り手(97%女性)
グラミン銀行
・貧しい人たち対象
・女性
・農村
・少額取引
・顧客のもとで
・担保なし
・借り手の未来に興味
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従来の銀行
金持ち対象
男性
都市
高額取引
顧客を呼びつける
担保を取る
借り手の過去を調査
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BPIA2015新緑セミナー
「ひと」の変化
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イノベーション世代
未来創造塾
Creating Innovators by Tony Wagner, Harvard Univ.
翻訳版「未来のイノベーターはどう育つのか」藤原朝子訳、2014.5.15 英治出版
 テクノロジーを使いこなして自分で学習し、
自己表現しネットワークを作ることができる
 地球の未来を心配し、金儲けよりも世界を
変えたいと思っている
 大人の権威と年長者が管理する組織に懐疑的
 企業での昇進の階段を上がることには興味なく、
仕事を任されるまで20年待つようなことは
したくないと思っている
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Z世代
1995~2010(Digital Native)
BPIA2015新緑セミナー
Business in the era of digital native By Helena Boschi
(心理学者:応用神経科学)
デジタル情報を浴びて育ったZ世代の脳が、旧世代から変化している
旧世代
Z世代
人間関係
ビジネス作法
ソーシャルネットワーク
学習スタイル
講義中心
オンラインゲーム
‐明確な目標
‐意思決定の機会
‐チャレンジ
‐即時的な報奨
‐継続的フィードバック
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Z世代
1995~2010(Digital Native)
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Business in the era of digital native By Helena Boschi
(心理学者:応用神経科学)
特徴
・テクノロジーに精通
・強い社会的責任感
・高い教養
・一貫性
・高い環境意識
・インターネットのもたらす無数の機会の活用力
・グローバルな課題解決に自分たちの行動を位置付ける
・視覚野が発達、タスク間の素早い切り替えが可能
(より大きな作業負荷をこなす潜在力がある)
強い
弱い
-迅速な意思決定・問題解決
-複雑な問題にじっくり取り組むこと(長時間の集中力の維持、注意深さ)
-ビジネスの作法に基づく人間関係の構築
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21世紀に必要な能力
BPIA2015新緑セミナー
シスコ、インテル、マイクロソフトによる
オーストラリア、フィンランド、ポルトガル、シンガポール、UKにおけるリサーチ結果
1.批判的思考力と問題解決力
2.コミュニケーションとコラボレーションの能力
3.自律的に学習する能力
4.ICTを扱うことのできる能力、スキル
5.グローバルな認識と社会市民としての意識
6.金融、経済に対する教養
7.数学、科学、工学、言語や芸術分野への深い理解
8.創造性
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グーグルが必要とする人財
BPIA2015新緑セミナー
CREATING INNOVATORS by Tony Wagner, Harvard Univ.
グーグル社 ジュディ・ギルバート人材開発部長
・もちろん賢いことは重要だ。
・知的好奇心の方が、もっと大事だ。
・全員にリーダーシップを求める。
誰かにリードしてもらうのを待つのではなく、
状況をコントロールできる人物だ。
・グーグルで成功するひとは、
すぐに行動を起こしたがる傾向がある
・問題を見つける能力も重要だが、誰かが
それを解決してくれるのを待っていないこと。
・「どうすればもっとよくできるだろう」と自問すること。
・すべてにおいてコラボレーションが不可欠だ
・周囲に多様な専門性を持つ人がいることに
気づき、彼らから学ぶ能力のある人物を高く評価する
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アグリゲーター(自律人間)
未来創造塾
変革
強い個人
 やる気  能力
新しいパワー
 情報収集力
 情報発信力
 コミュニティ形成力
個人と企業との関係変化
所属よりも能力がより大事
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40
BPIA2015新緑セミナー
シリコンバレー
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41
シリコンバレー誕生の理由
BPIA2015新緑セミナー
SECRETS OF SILICON VALLEY by Deborah Perry Piscione
スタンフォード大学
リーランド スタンフォード ジュニア大学
設立:1885
設立者:リーランド&ジェーン スタンフォード(州知事)
「立身と実学」
創出企業数:≒6,000社
チャールズ・シュワブ、シスコシステムズ、イーベイ、グーグル、ヒュー
レット・パッカード、IDEO,インテュイット、サン・マイクロ、テスラモー
ターズ、ヤフーなど
真空管
1910年無線用3極真空発明byリー・ド・フォレスト
20世紀のエレクトロニクス革命の端緒@ベイ・エリア
フレデリック・ターマン
「シリコンバレーの父」
博士号取得を目指すのではなく、スタンフォードを去って起業するよう奨励した
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42
シリコンバレー誕生の理由
BPIA2015新緑セミナー
SECRETS OF SILICON VALLEY by Deborah Perry Piscione
ウイリアム・ショックレー
「もう一人の父」
1956年トランジスタ開発により、ノーベル物理学賞受賞。
ショックレー半導体研究所設立。
8人の部下が「フェアチャイルド・セミコンダクター社設立
スピンオフ文化
親組織から新しい企業が次々に生まれるスピンオフ文化。
この8人は「フェアチルドレン」として知られる。
R・ノイスとゴードン・ムーアはインテル社、ジェリー・サンダース
とジョン・ケアリーはAMD社を設立。
ベル研究所➡ショックレー半導体研究所➡フェアチャイルド・セミコンダクター
➡フェアチルドレン(130社)
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シリコンバレー成功の仕組
BPIA2015新緑セミナー
SECRETS OF SILICON VALLEY by Deborah Perry Piscione
 失敗にくじけないこと
失敗は名誉のバッジ。労働出資(スエットエクイティ)。
 ビジネスモデル
収益ではなく、価値創出をとことん追求。
「力の限り良い会社を作ることに専念すれば、お金はいずれついてくる」
インスタグラム社 2010プロジェクト化、2012年4月3000万人、
フェイスブックによる買収(10億ドル)
 ピボット戦略
戦略や計画が上手く軌道に乗らないときに方向転換する。
ピボットを成功させるには、速やかに方向転換すること、顧
客の信頼を裏切らないように製品を強化し、市場に寄り合
ったものにすること。
 投資ルール
企業家の実力、現実的予測か、素早くピボットできるか
 サービスプロバイダーは起業家の応援団
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44
BPIA2015新緑セミナー
ポストヒューマン
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45
The singularity is near(ポストヒューマン)
BPIA2015新緑セミナー
By Ray Kurzweil
数十年のうちに、情報テクノロジーが、人間の脳に備わった
パターン認識力や問題解決能力や感情や道徳に関わる
知能すらも取り込むようになる。
人間の脳
超並列処理(100兆ものニューロン間結合が同時に作動する):微妙
なパターンの高速認識。
思考速度:非常に遅い。基本的なニューロン処理は現在の電子回路
よりも数百万倍も遅い。
人間の知識ベースは指数関数的に成長するが、情報処理す
るための生理学的な帯域幅は非常に限られたままなのである。
1016 から1019 CPSに限られた人間の脳が、1060 CPSの
2099年の未来文明の思考や行動を想像できるだろうか。
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46
The singularity is near(ポストヒューマン)
BPIA2015新緑セミナー
By Ray Kurzweil
1000ドルのパソコンの性能
2019年 = 人間の頭脳
2029年 = 1000 X 人間の頭脳
2045年 = 10億 X 全人類の頭脳
2045年以降
• 次々と自分よりも知能の高いコピーを作り出し、暴走状
態の特異点を迎える
• 宇宙そのものの運命にも影響を及ぼす
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47
視点
BPIA2015新緑セミナー
ロドニー・A・ブルックス Rodney Allen Brooks
1954MITコンピュータ科学・人工知能研究所 元所長
小論文「肉体と機械の融合」
私は予想する。2100年までに、日常生活のど
こにでも、非常に知能の高いロボットが存在する
ようになる。だが、人間はそれとは別々に存在す
るわけではない・・・むしろ、人間は部分的に
ロボットになり、ロボットにつながれるのだ
2014.9.11 HK作成
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48
特異点の前にある障害
BPIA2015新緑セミナー
PHYSICS OF FUTURE by Michio Kaku
①コンピュータの性能向上のペースダウン
②コンピュータのサヴァン症候群の可能性
③ロボットが、元のものより賢いコピーを作れるかどうか不明
④S/Wは断続平衡的進歩である
⑤脳のリバースエンジニアリング完了は今世紀末か
⑥機械の「意識ビッグ・バン」は起きないにちがいない
ロボットが人間並みに賢くなる時期を今世紀の終わり近くとしたい
サヴァン症候群(savant syndrome)
記憶や計算でとんでもない離れ業を演じるが、靴紐を結んだり、仕事に就いたり、社会的役割を
果たしたりすることがなかなかできない。未来の超高速コンピュータは、サヴァン症候群の人のよう
に、大量の情報を記憶できるが、現実世界を自力で生きていくことはできない
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GNR
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G: Gene
G(遺伝子)革命はその初期段階。人類の生命活動プロ
グラムを作り直し、すべての病を撲滅し、寿命を劇的に伸ば
そうとしている。
N: Nano-technology
N革命によって、肉体と脳と我々と相互作用している世界を、
分子ひとつひとつのレベルで再設計・再構築できるようになり、
人間は生物の限界をはるかに超越できるであろう。
R: Robotics
最も力強い革命はR革命である。人間並みのロボットが生
まれ、その知能は、人間の知能をモデルとしながら、それより
はるかに優れている。知能とは全宇宙で最も強い「力」であ
るため、R革命が一番重要な変革となる。知能は発達し続
けると、いずれは前途に立ちはだかるどんな障害も予知し乗
り越えられるほどに賢くなる。
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ビジネス環境
BPIA2015新緑セミナー
 つながる世界(O2O,IoT)
 イノベーション世代/Z世代
 GRSCソーシングと中間層喪失(格差拡大)
 気候変動/自然災害
 テロ/サイバーテロ
 CSR期待圧力
 ソーシャルビジネス
 所有から利用へ(Sharing)
 組織化からネットワーク化へ
 道義的責任から説明責任
・・・・・
近代の常識が変わる
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今日のまとめ
BPIA2015新緑セミナー
 ビジネスパラダイムの加速的変化
 Status Quo is not the option.
 イノベーション不可欠
 Think “BIG”.
 「解」は創れ、探すな!
 「ワカ者」「バカ者」「ヨソ者」の積極活用
 ダイバーシティは企業戦略
 経営プラットフォーム革新
 人材管理から人財開発へ
管理職
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リーダー
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BPIA2015新緑セミナー
参考書籍
ポストヒューマン
The singularity is near
2100年の科学ライフ
アル・ゴア未来を語る
PHYSICS OF THE FUTURE
AL GORE THE FUTURE
Ray Kurzweil
Michio Kaku
Al Gore
ソーシャルな資本主義
國領 二郎
BQ
林野 宏
次代を生き抜く新しい能力
創発的破壊
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米倉 誠一郎
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爆速的環境変化
ありがとうございました
「つながり上手」な企業のアーキテクチャ
国領 次郎
BPIA2015新緑セミナー
慶應義塾大学教授
アーキテクチャ = モジュールの機能分担とインターフェイスの設計
モジュール
モジュール
インターフェイス(連携方式)
モジュール
よいアーキテクチャ:モジュール間がスムースに協調し、
それぞれの開発が促され「競争と協調」の活性化
「付加価値を囲い込む戦略」
自社独自のインターフェイスのみを搭載、周辺機器を含めて
自社のみで一式提供。自社の競争力や、供給力に自信の
ある場合には有効。
「生態系の中で生きる戦略」
一般的なインターフェイスを採用し、自社の製品をより多くの
他社製品と連動させる。顧客にとっての利便性が高まり、自
社製品の競争力を高めることができる。
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「つながり上手」な企業のアーキテクチャ
国領 次郎
BPIA2015新緑セミナー
慶應義塾大学教授
生態系経営
自社が提供する商品を他社のものと連動させ、顧客に
より大きな付加価値を提供できるかが勝負の分かれ目。
顧客ともつながり、他社とも上手につながる「つながり上
手な会社」のみが生き残れる時代。
参加する主体の自立性を尊重し、発信されるさまざまな情報を、
試行錯誤しながら組み合わせてみる。この試行錯誤こそが偶発的
に新しい価値を生み出す可能性を高める。(蓋然性の経営)
企業の組織や文化がつながり易いものになっていること
つながりを上手に利用できること
20世紀の大衆消費社会(大量生産・大量販売)の仕組
大量の商品を効率的に生産し、タイムリーに販売するために、組織を
正確に、整然と動かすこと、意思決定の権限と責任の体系を明確化
(命令統制型)
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