新小牧市民病院建設

新小牧市民病院建設
KOMAKI CITY HOSPTAL
基本設計書(概要版)
1. 基本方針
2. 建築計画
3. 配置計画
4. 平面計画
5. 断面計画
6. 構造計画
7. 電気設備計画
8. 機械設備計画
平成 27 年 3 月
1 基本方針
■ 基本方針
1.理念
■ 設計主旨
『誰からも愛される温かみのある病院』を目指して
・安全で安心な病院
・最新医学による高次医療病院
1.患者・家族の目線に立った、
「患者優先」を徹底した病院
・心温まる人間味豊かな病院
・患者の使用するエリアは、自然採光により明るく快適な空間を提供します。
・立体駐車場からスカイデッキを設置し、病院へ直接アプローチする専用動線により安全を確保します。
2.小牧市民病院の基本方針
・外来、入退院等のすべての患者を支援する、患者総合支援センターを主エントランス付近に設置します。
・尾張北部医療圏で救命救急センターを持つ唯一の病院として、地域の医療機関と連携し救急医療にあたり
・ユニバーサルデザインの思想に基づいた、安全・安心な意匠、色彩、サイン、内装、照明等の計画とします。
ます。
・地域の基幹病院としてふさわしい高度な医療の提供に努力し、医学及び医療技術の研鑽に努めます。
2.常に最先端であり続けることができる「成長と変化」に対応できる病院
・尾張北部医療圏のがん診療拠点病院としてがん診療に力を注ぐとともに地域住民のがん診療、予防に関す
・低層部の効率的部門配置と一般 / スタッフの動線分離による明確なゾーニングで部分的な変化に対応します。
る知識の啓もうに努めます。
・将来の改修の自由度を高める、鉄骨造による大スパン架構・純ラーメン構造を採用し、充分な床荷重を想
・地域に開かれた病院、信頼される病院を目指し、納得のいく医療を提供できるよう努めます。
・研修医、医学部学生、看護学生、コメディカル、救急救命士などの教育を積極的に受け入れます。
定します。
・効率的な機械室、設備シャフトの配置と設備容量を確保し、更新・改修・増設への柔軟を可能にします。
・将来増築を想定し、渡り廊下で接続できるよう共用エリアを外壁側に計画します。
3.新病院建設の基本方針∼永続的な高度医療の提供を目指して
(1)住環境の整備 3.生きがいとやりがいによりスタッフを惹きつける「魅力ある病院」
・患者・家族や医療従事者の視点への十分な配慮をします。
・効率的な部門配置とゾーニングにより、働きやすいスタッフゾーンを形成します。
・働きやすい環境の整備をします。
・図書室、トレーニングラボ、研修室等、スタッフの利用スペースの充実と機能的配置を考慮した計画とします。
(2)安全・安心な施設計画
・ユニバーサルデザインの採用や分りやすい施設配置により様々な利用者に対応できる施設にします。
4.省エネや保守管理の容易さを徹底して、施設の「永続性」を可能とした病院
・セキュリティの向上と感染対策により安全な施設にします。
・免震構造の採用と高い重要度係数を設定した計画により、長期に渡って使い続けられる施設にします。
・プライバシーへの配慮と安らぎの空間の創出により安心できる療養環境を整備します。
・ゾーンごとの空調制御や照明点滅区分を行い、細やかな制御による施設の省エネ化を図ります。
(3)地域中核災害拠点病院としての医療活動の継続
・大規模災害にも診療を継続できるよう敷地内の建物を配置し、建物構造及び設備計画への十分な配慮を
します。
・医療資材や食材の備蓄等ライフラインの確保をします。
(4)医療環境の変化への対応
・医療制度の改革や医療技術の発展、医療機器の高度化・大型化等医療環境の変化に対応できる施設にし
ます。
(5)地球環境への配慮 ・自然エネルギーや井水の有効活用等省エネルギーにより地球環境の保全をします。
・エネルギーコストの圧縮をします。
(6)持続的な病院経営の実現
・設備等の機能を十分に確保しつつ、効果的な施設計画にします。
・修繕費などの維持管理費用を含めたトータルコストの適正化を行います。
アプローチ道路(南東)側から見た外観イメージ
新小牧市民病院建設 基本設計
基本方針
01
2 建築計画
■敷地の位置・周辺環境
本敷地は小牧市の中心市街地の西側、名鉄小牧駅から約 1km、小牧ICから約 1.5km に位置し、北側には
小牧市のシンボルである小牧山、南側には名古屋空港が眺望でき、周辺は主に住宅街で形成されています。
1. 敷地概要・法的規制等
(1) 建築場所 :小牧市常普請一丁目及び小牧五丁目地内
(2) 敷地面積 :31,799.99 ㎡
(3) 都市計画区域 :都市計画区域内
(4) 用途地域 :第 1 種住居地域
(5) 法定建ぺい率 :60%
(6) 法定容積率 :200%
(7) 日影規制 :あり 5m;4 時間/ 10m;2.5 時間
(日影測定面:H=4.0m)
(8) 航空法規制 :あり 水平表面、制限高 (TP+)59m
(9) 防火地域 :準防火地域
(10) 前面道路 :南側:10.5m
東側:11.5m
西側:8.0m、4.5m
北側:2.6m
2. 病院概要
3. 計画概要
新病院棟
サービス棟
構造
鉄骨造
(免震構造)
鉄筋コンクリート造
(耐震構造)
鉄筋コンクリート造
駐車台数
―
―
階数
地上9階
一般用
6
腎臓内科、外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管外科、小児科、産婦人科、整形外科、
リウマチ科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、耳鼻いんこう科、眼科、放射線科、精神科、
麻酔科、リハビリテーション科、歯科口腔外科、緩和ケア科、病理診断科、救急科
(2) 病床数 :総病床数 522 床
内訳)一般病床:460 床 (4 床室 :70 室、2 床室 :6 室、個室 :168 室)
県道197号
線
ICU・CCU :8 床、
HCU:16 床、救急 :14 床、
NICU:4 床、
GICU:6 床、既存緩和ケア病棟 :14 床 .
小牧 城
立体駐車場1
立体駐車場2
鉄筋コンクリート造
鉄骨造
鉄骨造
鉄骨造
―
―
―
467台
267台
地上4階
地下1階
地上5階
地上2階
地上2階及び
地上3階
地上2階
(2層3段)
地上2階
(2層3段)
―
2
―
―
1
―
搬送用
7
3
1
1
―
―
―
小荷物用
2
―
―
―
―
―
―
エスカレーター
4
―
―
―
―
―
―
床面積
(㎡)
193
8,293
3,857
PH階
429
―
160.02
―
9階
3,129
―
―
―
8階
3,129
―
―
―
7階
3,129
―
―
―
6階
3,319
―
―
―
5階
4,123
―
374.65
―
4階
5,516
425
1,415.90
―
3階
5,378
1,341
1,518.33
―
2階
5,506
1,589
1,878.53
475.89
1階
5,863
1,633
1,843.79
1,157.21
地下1階
―
―
1,329.81
―
小計
39,521
4,988
8,521.03
1,633.10
合計
197
渡り廊下
昇降機
(1) 診療科 :内科、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、神経内科、血液内科、糖尿病内分泌内科、
県道
北棟
緩和ケア病棟
(既存・改修)
(既存)
棟
67006.13 (容積対象面積:53,712.13㎡ 容積率169%)
号線
小牧 駅
合瀬
合瀬川
名鉄
小牧
線
計画地
N
名古屋空
名古屋 空 港
案内図
新小牧市民病院建設 基本設計
建築計画
02
3 配置計画
■土地利用計画
・今回拡張する敷地を充分生かした計画とするとともに、既存棟や将来増築にも配慮した建物配置とします。
・東西に通る水路を保全するため、新病院棟、サービス棟及び立体駐車場を2棟建設します。
・各棟を渡り廊下で接続することで安全性と利便性の向上を図ります。
・敷地内は歩車分離とともに、一般車と公共交通機関、救急・サービス動線の分離を図り、利用しやすく安全な構内動線計画とします。
1. 動線計画
□凡例
一般車は従来と同様に敷地東側道路からの利用とし、
サービス車は敷地西側道路からの出入りとします。救急車
一般車輌
緩和ケア棟
(既存)
救急車輌
は従来と同様に東側道路及び北側道路からのルートを確保
します。バス・タクシーは敷地南側から専用ロータリーへ
サービス車輌
の出入りとします。
バス・タクシー
東西に貫通する構内道路
2. ロータリー
新病院棟の東側に一般車両用ロータリー、南側にバス・
タクシー専用ロータリーを計画し、一般車とバスの動線を
分離することで安全で分かりやすい動線計画とします。
北棟
(既存・改修)
サービス棟
3. 景観
サービス車輌を集約
上切公園を中心に、周辺環境との調和を図り、良好な景
観の形成を目指します。
立体駐車場2
通用口
救急
感染
4. 売店
売店については、院内外双方から利用しやすい計画とす
るため院外設置とし、24 時間営業も可能な配置とします。
時間外
間
東ロータリー
小牧山方向の眺望
(将来増築想定範囲)
5. ヘリポート
航空法による高さ制限や病院敷地周辺が住宅密集地であ
ることを考慮して、ヘリポートは近隣のスポーツ広場とし、
立体駐車場1
現在と同様の運用とします。
主出入口
新病院棟
副出入口
6. 駐輪場
名古屋空港方向の眺望
北棟周囲にある既存の駐輪場はそのまま利用しつつ、立
長い滞留スペースにより
入庫待ち渋滞を解消
南ロータリー
体駐車場1内に 190 台程度の駐輪場を設置します。
上切公園
売店
タクシープール
バス・タクシーと一般車輌を分離し、
より安全性を高めたロータリー
新小牧市民病院建設 基本設計
配置図 1/1000
配置計画
03
6
9
9,000
9,000
10
9,000
11
12
9,000
13
6,000
救急車の車寄せには大庇を設置
通用口
▲
▲
風除室
風除室
感染入口
救急入口
▲
4 平面計画
8
9,000
K
風除室
独立した感染入口の設置
9,000
迅速な患者搬送に対応するため
専用 EV(1-5 階)を設置
救急部門
J
9,000
迅速な診断を可能とするため
画像診断部門は救急部門と近接配置
受付
小荷物
9,000
薬剤部門
9,000
G
搬送
搬送
9,000
搬送
搬送
一般
防災センター
G
一般
風除室
出入口
F
搬送
一般
搬送
F
WC
WC
WC
WC
8,500
搬送
6,500
H
画像診断部門
WC WC
▲
H
I
時間外
出入口
9,000
9,000
風除室
▲
I
▲
出入口
■内部動線凡例
一般
患者・一般客
時間外・救急の投薬窓口
スタッフ・物品
救急
E
9,000
WC
■部門凡例
2 階にスムーズに誘導するエスカレーター
放射線治療部門
病棟
D
外来
車椅子での移動にも配慮し外来用 EV(1-3 階)を設置
中央診療
9,000
一般 一般
救急
供給
C
厚生・管理
9,000
電気・機械
核医学部門
共有
内視鏡部門
B
6,000
■EV凡例
一般用EV
A
搬送用EV
小荷物専用
6,000
1
9,000
2
新小牧市民病院建設 基本設計
9,000
3
9,000
4
6,500
5
8,500
6
7
平面計画 新病院棟 1階
04
6
8
9,000
9,000
9
9,000
10
9,000
11
12
9,000
13
6,000
4 平面計画
9,000
K
医事課・地域連携室
産婦人科
小児科
精神科
9,000
オープンエンドで明るい待合・廊下
J
相談 相談 相談
相
相談
患者総合支援センター
相談
I
I
外来部門
9,000
9,000
入退院支援・各種相談窓口を一元的に
薬剤部門
実施する患者総合支援センター
小荷物
H
6,500
H
WC WC
9,000
搬送
立体駐車場からの渡り廊下 総合待合
G
8,500
一般
G
9,000
風除室
小荷物
搬送
搬送
生理検査部門
中央処置・採血
F
WC
F
搬送
一般
■内部動線凡例
搬送
一般
一般
患者・一般客
9,000
搬送
搬送
スタッフ・物品
明るい吹抜空間で来院者を
救急
迎えるエントランスホール
E
9,000
WC
■部門凡例
病棟
明確な動線と部門配置による分かりやすい施設計画
D
外来
一般 一般
9,000
関連性の高い診療科を集約し、
中央診療
フレキシブルに運用可能なブロック化した診療室
救急
供給
C
厚生・管理
9,000
電気・機械
共有
6,000
B
外来部門
スタッフ専用通路を確保
■EV凡例
一般用EV
A
搬送用EV
小荷物専用
6,000
1
9,000
2
新小牧市民病院建設 基本設計
9,000
3
9,000
4
6,500
5
8,500
6
7
内観パース (エントランス)
平面計画 新病院棟 2階
05
6
8
9,000
9,000
9
9,000
10
9,000
11
9,000
12
6,000
13
4 平面計画
9,000
K
病棟からの入院患者動線の確保
人工透析部門
外来化学療法部門
J
外来患者と入院患者が利用する
部門を 3 階に配置
9,000
2階の検体搬送動線を確保
リハビリ部門
I
I
搬送
9,000
9,000
中央材料部門
WC WC
小荷物
H
6,500
H
搬送
WC
9,000
搬送
カフェ
G
前室
9,000
8,500
検体検査部門
G
搬送
小荷物
搬送
WC
F
搬送
一般
■内部動線凡例
搬送
F
搬送
9,000
外来部門
一般
一般
患者・一般客
搬送
E
二重扉によって匂いの流出に
スタッフ・物品
配慮したカフェ
救急
9,000
WC
■部門凡例
病棟
D
外来
一般 一般
9,000
中央診療
救急
供給
C
厚生・管理
9,000
専門外来をまとめた
3階外来部門
B
6,000
外来部門
A
6,000
1
9,000
2
新小牧市民病院建設 基本設計
9,000
3
9,000
4
6,500
5
8,500
6
電気・機械
整形外科
泌尿器科
歯科口腔外科
形成外科
皮膚科
耳鼻いんこう科
眼科
7
共有
■EV凡例
一般用EV
搬送用EV
小荷物専用
内観パース (外来部)
平面計画 新病院棟 3階
06
6
8
9,000
9
9,000
9,000
10
11
9,000
9,000
12
6,000
13
4 平面計画
救急部門・手術部門・集中治療室との連携
9,000
K
ICU・CCU 8床
HCU 16床
9,000
J
様々な術式に対応できる広さを
確保した手術室
I
I
搬送
9,000
9,000
OP1
医療機器管理部門
H
6,500
搬送
9,000
H
搬送
OP2
救急病床 14床
G
9,000
8,500
G
OP12
OP3
搬送
搬送
WC
搬送
一般
■内部動線凡例
搬送
F
搬送
F
一般
一般
患者・一般客
9,000
OP4
スタッフ・物品
家族控室
搬送
救急
E
9,000
OP5
WC
■部門凡例
手術部門
D
WC
病棟
OP6
外来
9,000
中央診療
救急
病理検査部門
OP7
供給
9,000
C
各手術室から術中迅速診断時の
厚生・管理
確実な検体受け渡し動線を確保
電気・機械
共有
OP8
B
6,000
OP9
OP10
■EV凡例
OP11
一般用EV
A
搬送用EV
小荷物専用
6,000
1
9,000
2
新小牧市民病院建設 基本設計
9,000
3
9,000
4
6,500
5
8,500
6
7
平面計画 新病院棟 4階
07
6
8
9,000
9,000
9
9,000
10
9,000
11
9,000
12
6,000
13
4 平面計画
窓に面した4床室
緊急分
9,000
K
・緊急手術手術への対応
小児集中治療室
J
9,000
患者の状況・心理に配慮して、他の外来部門から
離れた位置に不妊外来の設置
NICU 4床
光庭
GCU 6床
I
9,000
9,000
I
スタッフ
ステーション
分娩部門
H
H
9,000
6,500
搬送
分
G
8,500
G
9,000
不妊外来部門
搬送
F
搬送
搬送
一般
■内部動線凡例
搬送
F
一般
一般
小児科
耳鼻いんこう科
歯科口腔外科
一般内科
9,000
搬送
搬送
9,000
E
患者・一般客
スタッフ・物品
救急
■部門凡例
病棟
D
外来
9,000
産科病棟・分
スタッフ
ステーション
光庭
部・NICU・GCU・小児病棟を
中央診療
同一フロアに配置し、周産期の診療機能を充実
救急
供給
C
厚生・管理
9,000
電気・機械
共有
B
6,000
産婦人科
乳腺外科
整形外科(女性)
A
■EV凡例
一般用EV
搬送用EV
小荷物専用
6,000
1
9,000
2
新小牧市民病院建設 基本設計
9,000
3
9,000
4
6,500
5
8,500
6
7
平面計画 新病院棟 5階
08
6
8
9,000
9,000
9
9,000
10
9,000
11
9,000
12
6,000
13
4 平面計画
窓に面した4床室
9,000
K
J
9,000
病棟への良好な療養環境を提供する光庭
光庭
I
内観パース (光庭周辺)
全病室に近接し、濃密な看護を提供する
9,000
9,000
I
スタッフ
ステーション
スタッフステーション
H
9,000
6,500
H
G
9,000
8,500
G
搬送
搬送
F
搬送
一般
■内部動線凡例
搬送
F
整形外科
形成外科
皮膚科
救急科
一般
一般
9,000
搬送
搬送
E
患者・一般客
スタッフ・物品
救急
9,000
■部門凡例
患者・スタッフ動線を明確に分離した
中央コア計画
病棟
D
9,000
外来
スタッフ
ステーション
光庭
すべての病床に窓を設置し、
中央診療
採光と眺望をもらたす形状をした 4 床室
救急
供給
C
厚生・管理
9,000
電気・機械
共有
脳神経外科
一般内科
6,000
B
■EV凡例
一般用EV
A
搬送用EV
小荷物専用
6,000
1
9,000
2
新小牧市民病院建設 基本設計
9,000
3
9,000
4
6,500
5
8,500
6
7
内観パース (スタッフステーション)
平面計画 新病院棟 6階
09
6
8
9,000
9,000
9
9,000
10
9,000
11
9,000
12
6,000
13
4 平面計画
窓に面した4床室
9,000
K
J
9,000
病棟への良好な療養環境を提供する光庭
光庭
I
9,000
全病室に近接し、濃密な看護を提供する
9,000
I
スタッフ
ステーション
スタッフステーション
H
9,000
6,500
H
G
9,000
8,500
G
搬送
搬送
F
搬送
一般
■内部動線凡例
搬送
F
一般
一般
患者・一般客
9,000
搬送
呼吸器内科
搬送
スタッフ・物品
救急
E
9,000
■部門凡例
患者・スタッフ動線を明確に分離した
中央コア計画
病棟
D
9,000
外来
スタッフ
ステーション
光庭
すべての病床に窓を設置し、
中央診療
採光と眺望をもらたす形状をした 4 床室
救急
供給
C
厚生・管理
9,000
電気・機械
共有
B
6,000
泌尿器科
腎臓内科
呼吸器外科
A
■EV凡例
一般用EV
搬送用EV
小荷物専用
6,000
1
9,000
2
新小牧市民病院建設 基本設計
9,000
3
9,000
4
6,500
5
8,500
6
7
平面計画 新病院棟 7階
10
6
8
9,000
9,000
9
9,000
10
9,000
11
9,000
12
6,000
13
4 平面計画
窓に面した4床室
9,000
K
J
9,000
病棟への良好な療養環境を提供する光庭
光庭
I
9,000
全病室に近接し、濃密な看護を提供する
スタッフステーション
9,000
I
スタッフ
ステーション
H
9,000
6,500
H
G
9,000
8,500
G
搬送
搬送
F
搬送
一般
循環器内科
心臓血管外科
一般内科
糖尿病内分泌内科
搬送
F
一般
一般
9,000
搬送
搬送
E
■内部動線凡例
患者・一般客
スタッフ・物品
救急
9,000
■部門凡例
患者・スタッフ動線を明確に分離した
中央コア計画
病棟
D
9,000
外来
スタッフ
ステーション
光庭
すべての病床に窓を設置し、
中央診療
採光と眺望をもらたす形状をした 4 床室
救急
供給
C
厚生・管理
9,000
電気・機械
共有
6,000
B
外科
■EV凡例
一般用EV
A
搬送用EV
小荷物専用
6,000
1
9,000
2
新小牧市民病院建設 基本設計
9,000
3
9,000
4
6,500
5
8,500
6
7
平面計画 新病院棟 8階
11
6
8
9,000
9,000
9
9,000
10
9,000
11
9,000
12
6,000
13
4 平面計画
窓に面した4床室
9,000
K
血液内科病棟は、病室前の廊下を
J
病棟への良好な療養環境を提供する光庭
9,000
前室とし、清浄度を確保
光庭
I
9,000
全病室に近接し、濃密な看護を提供する
9,000
I
スタッフ
ステーション
スタッフステーション
H
9,000
6,500
H
G
9,000
8,500
G
搬送
搬送
F
搬送
一般
■内部動線凡例
搬送
F
一般
一般
患者・一般客
血液内科
消化器内科(副)
眼科
9,000
搬送
搬送
E
スタッフ・物品
救急
9,000
■部門凡例
患者・スタッフ動線を明確に分離した
中央コア計画
病棟
D
9,000
外来
スタッフ
ステーション
光庭
すべての病床に窓を設置し、
中央診療
採光と眺望をもらたす形状をした 4 床室
救急
供給
C
厚生・管理
9,000
電気・機械
共有
B
6,000
消化器内科(主)
■EV凡例
一般用EV
A
搬送用EV
小荷物専用
6,000
1
9,000
2
新小牧市民病院建設 基本設計
9,000
3
9,000
4
6,500
5
8,500
6
7
平面計画 新病院棟 9階
12
4 平面計画
エネルギー供給はサービス棟より一元的に行うため
既存の機械室を更衣室として利用
更衣室
倉庫
倉庫
倉庫
既存の診療機器は新病院に集約のため、
倉庫に利用
■部門凡例
■EV凡例
病棟
一般用EV
外来
搬送用EV
中央診療
小荷物専用
救急
供給
■内部動線凡例
厚生・管理
電気・機械
共有
新小牧市民病院建設 基本設計
患者・一般客
スタッフ・物品
救急
平面計画 サービス棟・北棟 地下 1 階
13
4 平面計画
既存の診療機器は新病院に集約のため、
更衣室として利用
大規模災害時に備えた備蓄倉庫
外部利用や災害活動を配慮し約 200 席
収容できる講堂を 1 階に配置
倉庫
健診センター
食堂
電気・機械室
講堂
供給
搬送
WC
搬送
搬送
霊安・剖検部門
WC
WC
更衣室
倉庫
WC 風除室
■部門凡例
■EV凡例
病棟
一般用EV
外来
搬送用EV
中央診療
小荷物専用
救急
供給
■内部動線凡例
厚生・管理
電気・機械
共有
新小牧市民病院建設 基本設計
患者・一般客
スタッフ・物品
救急
平面計画 サービス棟・北棟 1 階
14
4 平面計画
職員のアメニティに配慮した職員食堂
栄養部門
職員食堂
健診センター
WC
WC
搬送
搬送
搬送
当直室
2,3 階を渡り廊下で接続
倉庫
会議室
■部門凡例
■EV凡例
大規模災害時は災害対策本部として機能
病棟
一般用EV
外来
搬送用EV
中央診療
小荷物専用
救急
供給
■内部動線凡例
厚生・管理
電気・機械
共有
新小牧市民病院建設 基本設計
患者・一般客
スタッフ・物品
救急
平面計画 サービス棟・北棟 2 階
15
4 平面計画
医局を集約
スタッフ事務室
事務室
医局
搬送
搬送
WC WC
管理部門諸室
会議室
医局
管理部門諸室
2,3 階を渡り廊下で接続
会議室
■部門凡例
■EV凡例
連携を図るため渡り廊下を設置
病棟
一般用EV
外来
搬送用EV
中央診療
小荷物専用
救急
供給
■内部動線凡例
厚生・管理
電気・機械
共有
新小牧市民病院建設 基本設計
患者・一般客
スタッフ・物品
救急
平面計画 サービス棟・北棟 3 階
16
4 平面計画
病理部門
学生更衣
研究室
カルテ庫
屋外機
会議室
倉庫
電気室
自家発電機室
図書室
検査室
研修部門
搬送
万が一の水害に備え電気機器は上層階に設置
研修・トレーニング機能の集約化
■部門凡例
■EV凡例
病棟
一般用EV
外来
搬送用EV
中央診療
小荷物専用
救急
供給
■内部動線凡例
厚生・管理
電気・機械
共有
新小牧市民病院建設 基本設計
患者・一般客
スタッフ・物品
救急
平面計画 サービス棟・北棟 4 階
17
5 断面計画
1. 新病院棟
■断面計画方針
ア)工期短縮とコスト縮減により地下は設けず、航空法による高さ制限内で最大限可能な 9 階建の免震構造と
階構成や関連部門の連携を考慮した部門配置により、患者・スタッフの移動や物品搬送業務の効率化、
します。また、構造・設備の無駄のない計画により、充分な階高・天井高を確保した計画とします。
一般動線/サービス動線の分離を図り、病院運営の効率化に寄与する断面計画とします。
イ)救急や時間外の運用に配慮した計画とするため、1 階に放射線・救急・薬剤部門を集約配置します。
コスト縮減や工期短縮、高い地下水位を考慮して地下は設けず、航空法による高さ制限のため、地上9階
ウ)1 階は放射線・救急・薬剤部門を優先するため、外来を 2 階 3 階に配置する計画とします。外来専用のエス
建てとして計画します。
カレーター・エレベーターを設け、患者の移動動線の短縮と外来業務の連携を図ります。
エ)外来部門・検査部門を2・3 階に集約して配置し、患者移動動線の短縮と外来診療業務の連携向上を図ります。
ア)新たに建設する新病院(新病院棟・サービス棟)と既存部分(北棟・緩和ケア病棟)を渡り廊下で接
オ)1 階:救急部門と放射線部門、4階:手術部門と ICU・HCU・救急病床の隣接配置と救急専用エレベータで
続し、移動・搬送に支障のない計画とします。
の接続により、迅速な救急医療の提供が可能な計画とします。
イ)新病院棟に診療機能を、サービス棟と北棟に管理・供給・エネルギー部門を集約配置し、明快な構成
オ)5階病棟は周産期病棟と位置づけ、産科病棟・分娩部門・小児科病棟・NICU・GCU を集約配置することで、
周産期から小児医療まで一貫した診療体制の確立を可能とします。
とすることで、業務の効率化を図ります。
2. サービス棟
ア)地上 4 階建・地下なしの耐震構造とします。
ウ)新病院棟と立体駐車場を外来メインフロアとなる2階レベルで接続し、スムースな患者動線の形成を
図ります。
イ)管理・供給部門を集約し、患者動線とスタッフ動線の分離を図ります。
ウ)3 階管理部門は主に医局を配置、改修後の北棟にも医局・会議室等主に職員が利用する部屋を配置し、渡り
廊下を設けることで効率的な運用が可能な計画とします。
3. 北棟
ア)北棟の診療機能を新病院棟へ移設後、そのスペースを管理部門に改修し、既存の有効利用を図ります。
イ)1 階・2 階の健診センターは存置し、新病院棟への部門移転したスペースは更衣室・倉庫等・管理部門とし
て活用します。
ウ)3 階はサービス棟との連携を考慮し、医局や会議室を配置します。
エ)4 階は研修機能を集約配置します。
4. 緩和ケア棟
ア)既存緩和ケア病棟は現状のままの機能として、継続利用します。
既存
( 北棟、緩和ケア病棟 )
新棟
( 新病院棟、サービス棟 )
機械室
電気室
倉庫
分娩
管理 研修 倉庫 検査
管理諸室
発電機・電気室
医局
緩和ケア
(14)
一般EV
緩 和 ケア 病 棟
(既存)
健診
管理
更衣
更衣
管理
健診
機械室
北棟
( 既 存・改 修 )
新小牧市民病院建設 基本設計
当直
機械室 霊安
電気室 剖検
職員
食堂
栄養
リネン
講堂
搬送・スタッフEV
サ ー ビス 棟
病棟
病棟
9F
病棟
病棟
8F
病棟
病棟
7F
病棟
病棟
6F
女性病棟
病棟
検体 人工
検査 透析
生理検査
放射線
治療
画像
診断
外来 化学
療法
NICU・GCU
外来
搬送・スタッフEV
カフェ
薬剤
総合
待合
スカイデッキ
救急
薬剤
エン
エント
ンス
ランス
ロータリー
救急EV
一般EV
外来
救急
供給
厚生・管理
電気・機械
4F
医事
地域連携
核医学 内視鏡
病棟
5F
中材
リハ
ビリ
中材
■部門凡例
中央診療
血管 臨床
手術 病理
造影 工学
ICU,CCU・HCU・救急病床
管理
諸室
医局
事務・管理
不妊
外来
RF
3F
立体
駐車場
1
一般EV
立体
駐車場
2
■EV凡例
2F
一般用EV
1F
搬送用EV
B1F
救急・非常用EV
新病院棟
断面計画
18
6.構造計画
■新病院棟の免震構造計画
■基本方針
新病院は、災害時の緊急対応及び医療機能の継続を目指し、安全性を始めとして機能性・経済性にも配慮し
た構造計画とします。
・建物を長周期化させることで、上部構造の応答加速度を抑え非構造部材の損傷、電気・設備機器及び備品
の転倒、配管の損傷を防ぎます。
・フレキシビリティの高い平面計画が実現できる構造計画とします。
・時刻歴応答解析を行い、観測波・告示波・サイト波の検討を行い性能を確認し、大臣認定を取得します。
・大地震後も継続的に医療活動ができる構造計画とします。
・建物と外構のクリアランスは応答値を確認し擁壁との衝突を避けるために 600mm以上確保します。
・構造種別・免震装置・杭基礎は経済性・安全性・品質・工期・環境に配慮した構造計画とします。
・免震装置は経済性、安全性・品質に配慮し、天然ゴム系積層ゴム・鉛プラグ入り積層ゴム、弾性すべり支
・使用材料は、経済性を考慮し市場性・汎用性のあるものとしつつ信頼性のある規格品を採用します。
■耐震計画方針
承、オイルダンパーの 4 種類を組み合わせたシステムを採用します。
■基礎の計画
新病院棟、サービス棟及び渡り廊下は、大地震に遭遇した場合でも、構造体の修復をすることなく建築物を
・地下水位は約 GL-2.0m と浅いため十分配慮した計画とします。
使用できることを目標とし、人命の安全確保に加えて十分な機能確保を図るため、耐震安全性の分類をⅠ類
・耐震設計上の工学的基盤および杭の支持層は、約 GL-15.0(m) 以深の玉石混り砂礫層とします。
(重要度係数 1.5)とします。
・コスト・工期・性能・実績の総合評価から各棟には以下の杭種を採用します。
新病院棟
■建物概要および構造計画
:場所打ちコンクリート杭
サービス棟、渡り廊下、立体駐車場:既成コンクリート杭
1.新病院棟
・人命の安全確保に加え防災拠点として機能するように、大地震時にも継続利用可能で最も耐震性のある
免震構造を採用します。
・構造種別は、平面計画の自由度が高く工期短縮ができ環境にも配慮した鉄骨造とします。
[建物概要]
主体構造:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造(免震構造)
基礎形式:杭基礎
2.サービス棟
・多くの機械類を設置するため、剛性が高く経済性、耐久性に優れた鉄筋コンクリート造とします。
・講堂を開放的で自由度の高い空間とするため、ロングスパンとなる大梁はプレストレストコンクリート
造とします。
[建物概要]
主体構造:鉄筋コンクリート造、一部プレストレストコンクリート造(耐震構造)
基礎形式:杭基礎
3.渡り廊下
[建物概要]
主体構造:鉄骨造(耐震構造)
基礎形式:杭基礎
4.立体駐車場
[建物概要]
主体構造:鉄骨造(耐震構造)
基礎形式:杭基礎
㻌
新小牧市民病院建設
基本設計
ನᡯᚘဒ
ᵏᵗ
7.電気設備計画
■基本方針
イ) コンセント設備
当院は、救命救急センターを持つ病院であるため、尾張北部医療圏における中核病院として、高度医療・地
災害時に病院機能を維持するために必要な電源については非常用発電設備や無停電電源設備による供給を
域医療を行うとともに、災害時にも継続的に医療が提供できるよう、各設備システムの安全性、信頼性、環
行い、電源種別が一目でわかるように各種別ごとにコンセントの色を分けて設置します。
境性を重視し、省エネルギー化を図りながら経済性、操作性、将来性に配慮した計画とします。
・無停電電源コンセント:茶
1.安全性
・非常用発電電源コンセント:赤
・一般商用電源コンセント:白
4. 医療用接地
・各診療内容や設備機器に対して最適な感電事故防止システムを導入し、感電事故防止を図ります。
2.信頼性
患者へのマクロショック(皮膚を介して感電する事故)対策として「病院電気設備の安全基準」を準拠した医
療用接地設備を設けます。
・災害時の医療継続性に対応するため、インフララインの多回線化を図ります。
5. 電話・ネットワーク設備
3.環境性
・自然エネルギーの効率的利用により、CO2 の削減を図ります。
4.経済性
災害時に備え、各種通信事業者から、多回線、多種類(通常電話回線、光回線、その他)の通信回線を引込
む計画とします。
・費用対効果の高いエネルギーシステムの計画により、ライフサイクルコストの削減を図ります。
5.操作性
病院内の総合情報システム(医療情報系、画像系、部門系、表示系等)のケーブル敷設に必要な配管及び電
源の対応及び、将来の更新が容易に行えるよう廊下の天井内にケーブルラックを敷設します。
・エネルギー管理と省エネの見える化を推進し、運転管理の効率化を図ります。
6.将来性
6. 防災設備
・将来の医療環境の変化や医療機器の更新に対応するため、電源容量の増加・ネットワークの構築が容易に
できる計画とします。
火災時や地震時に安全に避難誘導を行えるよう、防災設備を設置します。
サービス棟と北棟、緩和ケア病棟については、新病院棟の防災センターにて一元管理を行います。
■計画概要
7. 呼出設備
1. 電力引込設備
ア)待合呼出
信頼性向上のため 1 回線が途絶しても切替が可能な、高圧 2 回線受電(常用・予備)とし、サービス棟の
プライバシー保護の観点から、番号呼出にて患者呼出ができるよう外来総合受付や各部門の受付カウンター、
南側にて受電を行います。
診察室に呼出設備を計画します。
イ)ナースコール設備
2. 電力設備
今回設置のナースコール親機については、PC タイプとし1看護単位につき1台をスタッフステーションに
受電設備・非常用発電設備・蓄電池設備は新病院棟の電源構成において重要な役割となります。受電設備・
設置し、電話設備との連動により看護師が携帯する端末機器による受信を可能とします。
蓄電池設備は新病院棟、サービス棟それぞれに設置とし、非常用発電設備はサービス棟に設置します。
非常用発電設備は、新病院棟・サービス棟・北棟・緩和ケア病棟の最大電力の 70%程度をカバーできる容
8. 防犯設備
量、燃料の備蓄量を 72 時間とし、非常時に病院の機能を維持できる計画とします。
院内の安全性を高めるため、重要な場所には入退出管理システム及び防犯カメラを設置し、セキュリティー
電源幹線は、耐震性を考慮するとともに、事故等による 2 次的被害のリスクを回避、拡張性・更新性を考慮
の強化を図ります。
し、メインシャフトは 2 箇所に分散し各エリア毎に分電盤を設置します。
3. 電灯設備
ア)照明設備
省エネ、メンテナンスに優れた高効率蛍光灯、LED 照明を主体とし室用途を考慮した器具選定を行い、特に
長時間点灯を行う場所には長寿命である LED 照明を採用します。
㻌
新小牧市民病院建設
基本設計
ᩓൢᚨͳᚘဒ
ᵐᵎ
8.機械設備計画
■基本方針
5. 自動制御設備
当院は、救命救急センターを持つ病院であるため、来院者や医療従事者にとって、快適で安全な室内環境
自動制御設備により室内環境の維持、設備機器の運転管理の省力化・最適化を図ります。
を維持するとともに、災害時にも継続的に医療が提供できるよう、各設備システムの安全性、信頼性、環
境性を重視し、省エネルギー化を図りながら経済性、操作性、将来性に配慮した計画とします。
6. 中央監視設備
中央監視装置により設備機器の運転操作・監視、エネルギー消費量の計測等を行うとともに、施設のエネ
1.安全性・信頼性
・必要な空気清浄度の維持、汚染空気の拡散防止を徹底します。
ルギー消費量を見える化し、最適な運用をします。
・医療の継続性に対応した耐震安全性と災害時のライフラインを確保します。
7. 給水設備
2.快適性
・各室ごとに必要な温湿度を確保できる空調方式を採用します。
3.環境性
水道本管より市水を敷地内に引き込み、受水槽に貯水後、加圧給水方式により必要箇所に給水します。
給水系統は、飲料等の上水系統とトイレ洗浄や散水等の雑用水系統の2系統とし、雑用水の水源として井
・地球環境・周辺環境に配慮した環境に優しい計画とします。
水を利用できる計画とします。受水槽は、災害時に 3 日間の給水が可能な容量を確保します。
・自然エネルギー利用や効率的運用により省エネルギー・省資源を徹底します。
4.経済性
8. 給湯設備
・費用対効果の高いエネルギーシステム、省エネルギー・省資源な設備システムを採用します。
5.操作性
用途、供給温度に応じて中央式または局所式を併用します。
中央式の系統は更新等を考慮し給湯熱源を複数台設置し、局所式の系統は貯湯式電気温水器により給湯を
・日常の運転管理が容易な設備機器を採用します。
行います。
・設備機器の運転を施設の運用に合わせスケジュール化し、運転操作を容易にします。
6.将来性
9. 排水通気設備
・医療器材の増設や設備機器の更新等に配慮した機器容量及び予備スペースを確保します。
汚水・雑排水は、屋内は分流方式で屋外まで導き、排水桝で合流した後に、下水道本管に放流します。
災害時等下水道が使用不可能になった場合に備え、地下ピットを利用した 3 日間の貯留が可能な緊急用排
■計画概要
水槽を設置します。
1. 熱源設備
電気と都市ガスの複数のエネルギー源によるベストミックス方式を採用し、熱供給の信頼性を確保します。
冷温水の供給は大温度差+可変流量方式とし、搬送動力を最小限に抑え省エネルギー化を図ります。
10. 排水処理設備
厨房排水、透析排水、感染排水、検査排水、RI 排水は、下水道法及び小牧市下水道条例に準拠し、必要な
排水処理を行い安全な状態で下水道に放流します。
2. 空調方式
外気負荷の処理及び外気の供給は外気処理空調機で行い、必要な新鮮空気を確実に各室に供給します。
11. 衛生器具設備
パッケージ型空調機を併設し、各室の多様な空調要求に対応します。
衛生器具は、節水、使いやすさ、清掃のしやすさ、感染防止等を考慮し、大便器は壁掛型、小便器は自動
空気清浄度に応じて HEPA フィルター内蔵のファンユニットを併設し、必要な清浄度を確保します。
洗浄型、水栓は自動水栓を採用します。また、節水型器具を採用しエコロジーに配慮します。
12. 都市ガス設備
3. 換気設備
換気系統、換気量の調整により、汚染空気や臭気等を確実に排出するとともに、適切な室内圧を確保しま
中圧及び低圧の都市ガスを引込み、空調、給湯、蒸気、厨房等の熱源として利用します。
す。汚染空気は HEPA フィルターを通して排気することで拡散を防止します。
13. 医療ガス設備
医療行為に使用する医療ガスを設置するとともに、災害時の対応として院内各所に緊急用の医療ガスを設
4. 排煙設備
建築計画・構造計画に適応した排煙設備とするため、自然排煙方式と機械排煙方式の併用とします。
新小牧市民病院建設
基本設計
置します。