高等学校 現代社会 最新版

発行者の
番号・記号
教科書の記号・番号
教 科 書 名
現社 305
高等学校 現代社会 最新版
35
清水
代表著作者 藤田 英典
編集の基本方針 全編を通して,現代社会の課題を,生徒の日常生活と関連づけて注目させることができるよう
記述した。その課題に対して,生徒がみずから考え追求し行動できる態度を育むことができるよ
う配慮した。また,表現や叙述は生徒の思考力・読解力を考慮し,平明で簡潔を心がけた。
[第1編]現代社会における諸課題
第1編では,環境,生命,情報を取り扱い,本書の導入として位置づけた。現代社会の抱える
諸課題について,きちんとした解説をほどこし,それらの問題の特質について幸福/正義/公正
という考察の視点に生徒自らが気付き,主体的に考えていけるように心がけて記述した。
[第2編]現代社会のありかたと私たちの生きかた
<第1章> 青年期と自己の形成
生涯における青年期の位置づけを,できるだけ身近に引きつけて考えられるように題材を工夫
して記述した。生徒が今いる社会のなかで,自分の生きかたや働くこと,宗教や伝統文化などと
のかかわりを,考えさせるきっかけになるよう配慮した
<第2章> 現代の民主政治と政治参加の意義
民主主義やその成立過程について丁寧に解説し,日本国憲法の基本原理と国民生活とのかかわ
り,その解釈などについて,事例を挙げながら記述した。
<第3章> 個人の尊重と法の支配
個人の尊重を基礎として,個人と社会とのかかわりなどにおける法意識や,司法制度の在り方
について理解を深めさせられるよう工夫して記述した。また,個人の尊重,自由・権利と責任・
義務,法と規範,生命の尊重,人間の尊厳と平等などについて,具体例を挙げて扱った。
<第4章> 現代の経済社会と経済活動のありかた
経済の基本的なしくみや歴史的変遷について記述した。また,現代の経済社会における諸問題
を幅広い視点から取り上げ,生徒が日常生活のなかで,キャリア学習なども通して,経済活動に
ついて考えることの必要性を示した
<第5章> 国際社会の動向と日本の果たすべき役割
国際社会が築いてきたルールや現在の情勢について記述し,さまざまな立場があるなかで,国
際社会がどのように共存していくか,また,日本はどのような役割を果たしていけば良いのかを,
政治,経済,人権,平和などの視点から問いかけた。
[第3編]ともに生きる社会をめざして
第3編では学習指導要領に則り,この科目のまとめとして位置づけて構成した。第1編,第2
編で学習したことを前提とし,社会と社会の関係,現役世代と将来世代の関係,個人と社会の関
係について取り扱い,それぞれ課題を設定して,取り組む方法などの提示も行った。
編集上の留意点と特色 ◆本文は原則,見開き2ページで1つのテーマを設定し,学習目標を設定して見出しとして掲げ,
生徒の理解を助けるうえで,学習内容が明確になるように配慮した。
◆本文の内容をさらに深めるために,さまざまな視点からの「現代社会をみつめる」というコラ
ムを掲載した。これらは,生徒の興味・関心が持てるような話題を取り上げた。
◆写真・図版・グラフなどを四色刷として視覚的効果を高め,生徒の興味・関心や現代社会につ
いての認識を深められるように配慮した。
◆欄外でのイラストの吹き出しなどで,学習のポイントを示し,生徒の興味・関心や学習への意
欲を高めるために意を用いた。
本書の内容構成 第1編 現代社会における諸課題
環境\生命\情報
第5章 国際社会の動向と
日本の果たすべき役割 第2編 現代社会のありかたと
私たちの生きかた 第1章 青年期と自己の形成
第1節 国際社会の動向
第2節 国際社会と日本
【課題学習】自給自足の生活・文化を考える
第1節 青年と自己実現
【課題学習】「自分探し」 って何だろう
第2章 現代の民主政治と
政治参加の意義 第1節 民主政治の基本原理
第3編 ともに生きる社会をめざして
・先進国と途上国
・財政から考える現役世代と将来世代
・臓器移植を考える
第2節 国民の政治参加と地方自治
【課題学習】選挙制度と平等
第3章 個人の尊重と法の支配
Close up
1 世界の政治体制
第1節 個人の尊重と法
2 若者と選挙
第2節 民主社会と倫理
3 日本人の契約観
【課題学習】病者への差別・排除の超克
4 企業の決算書類をみてみよう
第4章 現代の経済社会と
5 食の安全性
経済活動のありかた 6 カード・ローンの注意点
第1節 現代の経済社会
7 経済発展する国・経済破綻する国
第2節 経済活動のありかた
8 沖縄のいま
【課題学習】就職について考える
9 公正な貿易をめざして