エネルギー教育モデル校

支援内容
エネルギー教育の実践を支援するために、次のよ
うなプログラムを用意しています。
1.
金銭的支援
○教育活動費:
1校あたり38万円
(税抜き、
年度あたりの上限金額)
※この金額は平成27年度のもので、次年度以降変更する
場合があります。
∼支援対象∼
(エネルギー教育の実践に必要な経費とし、以下のものが
該当します)
・書籍、
資料購入費 ・教材、
実験機器等の購入
・外部講師への謝礼 ・研修等参加のための旅費
年間スケジュール
みんなで考えよう、これからのエネルギーと暮らし
平成27年
6月10日(水)
応募締切(当日必着)
6月下旬
モデル校決定
7月11日(土)
事業説明会(開催地:東京)
7月13日(月)∼ 実践計画書受付開始、実践開始
8月上旬∼下旬
交流会(全国2ヶ所)
9月∼11月
事務局によるモデル校訪問
11月30日(月)
教育活動費中間決算締日
12月4日(金)
中間会計報告書提出締切
・エネルギー関連施設等見学のためのバス代
・公開研究授業用の研究紀要の作成費、
印刷費 など
2.
教材、
資料の支援
(小学生用副教材)
平成28年
2月29日(月)
教育活動費最終決算締日
3月4日(金)
最終会計報告書提出締切
実践報告書提出締切
・
「かがやけ!みんなのエネルギー」
(中学生用副教材)
・
「わたしたちのくらしとエネルギー」
(高校生用副教材)
・
「日本のエネルギー2014」
3月12日(土)
∼13日(日)
4月上旬∼
エネルギー教育研究発表会
(開催地:東京)
平成28年度実践計画書受付開始
(教師用)
・
「はじめてのエネルギー教育 授業展開例集」
エネルギー教育モデル校
・
「日本のエネルギー2014」
・
「エネルギー環境教育ガイドライン2013」
3.
専門家などによる人的支援
年間38万円の教育活動費で実践のサポートをします!
○外部講師や見学施設等の紹介 ○先進校の紹介 募集のご案内
○研究
(成果)
発表授業での評価、
アドバイス
○他校との情報交換
(交流会)
○会計処理に関する相談 など、
エネルギー教育を実践していくうえでの様々なご相談
に応じます。
主催:経済産業省資源エネルギー庁
運営:公益財団法人日本科学技術振興財団
◆応募先・お問い合わせ先
「エネルギー教育事務局」係 担当 / 伊藤、板倉、岡崎
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
TEL:03−3212−8489 FAX:03−3212−8596
Eメール:[email protected]
平成27年度
※この事業は経済産業省資源エネルギー庁
からの委託により実施するものです。
エネルギー教育 の実践を応援します!
平成26年度認定校
仙台市立館小学校(宮城県) キャリア教育のねらいは、一人一人の社会的・職業的自立に向け、
「生きる力」を身につ
テーマ
平成27年度エネルギー教育モデル校事業について
この事業は経済産業省資源エネルギー庁からの委託事業と
に取組む学校に対して様々な支援を行います。
して、公益財団法人日本科学技術振興財団が実施するもの
今年度はエネルギー教育モデル校を全国の小学校、中学校、
です。①教科(理科、社会、技術・家庭、総合的な学習の時間
高等学校を対象に募集を行い、合せて30校程度を選定しま
等)や課外活動等を通じてエネルギーについて幅広く学び、
す。
(認定期間は3年間の予定)
応募条件、応募方法等の詳細
②児童・生徒が将来のエネルギーに対する適切な判断と行
は同封の「平成27年度エネルギー教育モデル校募集要項・
動を行うための基礎を構築することを目的とし、その実践
申込書」をご覧ください。
教科学習とエネルギー教育
現在の学習指導要領ではエネルギーや環境問題に関連する
組むことができ、児童・生徒の「思考力」
「判断力」
「表現力」の
記述が多く記載されており、次のように教科学習の単元の
育成の一助になることが期待されます。またESD(持続可能
中で比較的取り組みやすくなっています。そのような意味
な開発のための教育)の観点からも、エネルギー教育の果た
でエネルギー教育は、教科学習の発展として無理なく取り
す役割は大きいと考えられます。
学年・教科の単元とエネルギー教育に関連する学習テーマ例
教科
学年・単元
理科
3年生「明かりをつけよう」
小学校
社会
家庭
理科
社会
※高等学校は専門性が高く、学習領域も広いため
掲載しておりません。
エネルギー教育を通した
キャリア教育の推進
けさせることにある。これはエネルギー教育の目指すものと合致しており、地域社会、
地球社会に立った認識と行動を培い、生涯教育の基礎とすべく、体験中心の実践をし
ている。
実践概要
成果と今後
エネルギー教育モデル校の4つの課
題 を 中 心 と し 、電 力 、ガ ス 、大 学 等
様々な外部組織との連携を活用し、
体験重視の活動を通した実践を行っ
ている。
①1年生:電池で動くおもちゃ(生活科)
②3年生:太陽と遊ぼう(理科+総合)
③4年生:電気はどこから?(総合)
④5年生:私たちの生活とエネルギー(社会科+総合)
⑤6年生:あかりを灯そう(総合+図工科)
⑥6年生:未来に生かす自然エネルギー(国語科)
解決していくためにも、体系的
にエネルギーに関する正しい知
識や自分なりにエネルギーにつ
いて考えることはとても重要な
事であり、今後は学習課題を通
して、言語活動の充実を図り、コミュニケーション能力、判断力、表
現力、発信力、情報リテラシー等の能力を培っていきたい。
平成26年度認定校
加古川市立加古川中学校(兵庫県)
テーマ
社会科を中心とした
クロスカリキュラムによる実践
学習テーマ例
電気の通り道、暮らしと電気
エネルギーに関わる課題を今後
実践概要
社会科を通して、日本のエネルギーの現状を認識させ、世界との関わりの必要性
を理解させる。また多くの資料を用いた学習や施設見学などを通して、持続可能
な社会のイメージをもたせ、3年間を通して、生徒に将来のエネルギーと暮らし
を創造できる力を身につけさせる。
中学2年生の取り組みを中心に、教科・領域を越
自給率が6%であることやさまざまな発電のしくみを学ぶ。また将
えた系統的な学習のまとめとして、社会科で日
来の日本の基幹電源について話し合い、電源構成をグラフにして発
4年生「電気のはたらき」
乾電池とモーター、光電池、太陽光発電
5年生「電流のはたらき」
電磁石のはたらきと利用、モーターで電気を作ろう
6年生「電気の利用」
発電と蓄電(手回し発電機、キャパシタ、光電池)、自転車発電機実験
4年生「くらしを支える電気」
電気の使い道、電気はどこから、節電・節約
見学する(総合)
:大阪ガス科学館や堺市太陽光発電所など8か所
全教職員の共通理解を図り、全教科・領域にお
5年生「我が国の工業生産と私たちのくらし」
自動車工業とエネルギー環境問題、資源の枯渇、未来の車づくり、
光電池、太陽光発電
の施設を見学。
ける年間指導計画の作成が望まれる。またそ
実験する(技術科)
:火力発電模型による演示を見たり風力発電模
のための連携・協力ができる体制づくりを進
6年生「日本の戦後復興を支えた電気」
電力消費量の変化、エネルギー資源の輸入相手国と日本の自給率、
三種の神器、電化製品の歴史、日本の発展と国際貢献
型を製作したり、運動エネルギーを電気エネルギーに効率よく変
めたい。生徒会活動においても、これまで進めてきた取り組みを、さ
換させるためには、工夫が必要であることを実感。
らに活性化し、エネルギー学習のリーダーとなる生徒を育てていき
考える(社会科)
:日本は多くの資源を輸入に頼っており、
エネルギー
たい。
5年生「料理っておいしいね!」
省エネクッキング、お米をつくるときに使われるエネルギー、フード・
マイレージってなんだろう?
6年生「あったか生活∼ウォームビズに挑戦!」
かしこい生活の工夫、マイバック、もったいない、省エネ活動、3R
中学校
第一分野
「電気とそのエネルギー」
第一分野
「科学技術と人間」
生活を支える電気の発電方法、電力や電力量、電磁誘導と発電、直流と
交流の違い、電気エネルギーの利便性と課題
地理
「日本の諸地域」
地理
「資源・エネルギーと産業」
地域の特色と発電施設、電気はどのように作られるか、発電所の分布図
を作ってみよう(立地条件、地形や気候、産業とのかかわりはどうだろう)
公民
「私たちと国際社会の諸課題」
資源獲得競争と外交、地球温暖化、廃棄物処理問題、持続可能な社会を
考える
技術・ 技術分野
家庭 「エネルギーの変換と利用」
家庭分野
「環境に配慮した生活の工夫」
再生可能エネルギーを含めた様々なエネルギー資源の種類と特徴、
水力・火力・原子力の各発電のしくみと短所・長所、放射線の性質と利用、
20年後の発電方法
日本と世界のエネルギーの現状(国による発電方法の特色、資源の輸出
国と輸入国、エネルギー資源の安定供給)
発電のしくみとエネルギーの変換、エネルギーの有効利用
(廃熱の活用、コージェネレーション、ヒートポンプ等)
循環型社会、ゴミ分別とリサイクル、清掃工場見学と焼却熱の利用、
省エネ活動、3R
本のエネルギーの将来について、考え話し合いを行った。
調べる(技術科)
:エネルギー・環境問題で関心のあるテーマを選
び、調べて発表。
表。
今後の取り組み
旧エネルギー教育実践校
岩手県立黒沢尻工業高等学校
テーマ
地域と密着した生徒主体の
エネルギー環境教育
生徒の学びを学校だけではなく地域のフィールドに展開し、学んだ技術や知識 を幅
広く実社会で活かすことで生徒の学習の視点を変えると共に、地域住民が「エネル
ギー・環境問題」について理解を深め、地球温暖化対策やエネルギー問題について考
える活動を展開している。
主に小・中学生とその保護者・中学校教員を対象
実践概要 にした出前授業を行っており、優れた人材育成
のための重点な取り組みとなっている。また市
内では地球温暖化対策の一環とした活動をして
いる。
①電気科/電子科/材料技術科
小・中学校への出前授業
(電気と暮らしを考える授業など)
②機械科
間伐材を活用した薪ストーブの制作
③土木科
間伐材を使った長椅子の制作
④電子機械科
太陽光電池付きLEDを活用した照明の制作
◆二酸化炭素削減につながる市内での取り組み
①太陽光を活用した動く電源システム
②小水力を活用したオフグリットシステム
③ソーラーパネルによる産直エコシステム
④間伐材を活用した製品の開発、エネルギ
ーの開発
今後の取り組み
より多くの市民・地域との連携を深め、エネルギーや環境問題に
ついて知り、課題解決への取り組みに参画できるよう活動の成果
の体系化していきたい。