日本医学会総会 2015 市民公開講座 「自閉症スペクトラム障害の ライフステージと医療支援」 【セミナー番号】H08 【日 程】4 月 12 日(日) 13:00~15:00 【会 場】第 22 会場 (京都大学百周年時計台記念館 〒606-8501 国際交流ホール) 京都府京都市左京区吉田本町 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm (地図内:建物番号 3) 【参加費】無料 【申し込み方法】事前申込制。末尾の申込用紙を印刷して必要事項を記入の上、 FAX でお申込みください。締切は 3 月20日(金)です。 他の申し込み方法については、公式 HP をご確認ください。 【公式 HP】http://isoukaiweek2015.jp/program/detail/h08.html 【お問合せ先】「第 29 回日本医学会総会 2015 関西 市民参加イベント (医総会 WEEK)」事務局 電話:075-257-7083 (平日 9:00~17:00) E-mail:[email protected] 座長 十一 元三 (京都大学大学院医学研究科人間健康科学系) 義村 さや香 (京都大学大学院医学研究科人間健康科学系発達障害支援医学講座) 演者 吉田 敬子 (九州大学病院 子どものこころの診療部) ◆乳児期・周産期母子保健から発達障害をみつめることの大切さ 本田 秀夫 (信州大学医学部附属病院子どものこころ診療部) ◆幼児期の療育、学童期の教育から生涯のそだちを応援する 吉川 徹 (愛知県心身障害者コロニー中央病院) ◆発達障害の若者にとっての思春期と二次障害の問題を考える 中野 育子 (札幌こころの診療所) ◆発達障害の成人がどう働き、自立し、私達はどうサポートするか 自閉症スペクトラム障害のライフステージと 柱20.移行医療 企画 2 医療支援 (transitional medicine) 特別企画 ホット トピックス 座 長 緊急提言 座長のことば 十一 元三 自閉症スペクトラム障害の罹病率は、2~ 数%に上るこ とが近年報告されている。自閉症スペクトラム障害は、 自閉症症状のレベルに加え、知的水準、併存障害、性 別、生育環境などにも影響を受けた多彩な臨床像を示 し、それによって生じる生活上の困難も様々である。こ のような現状から、療育、特別支援教育、就労支援、育 児支援、司法的問題への対応など、様々な介入が求めら れるようになっている。一方で、児童期以降に生じる医 療的問題の多くは早期の発達的課題のキャリーオーバー が関与し、医療支援の対象も幼児から高齢者までに広が りつつある。これらの現状を確認し、ライフステージを 通じたフォローアップに向けた課題について検討する。 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系 柱1 1989 京都大学医学部卒業、京都大学附属病院医員 1992 公立小浜病院精神神経科 1998 京都大学大学院(脳統御医科学系)修了 1999 医学博士(京都大学)、滋賀大学助教授、大津家庭裁判 所医務室技官 2000 ケース・ウェスタン・リザーブ大学 児童青年精神医学 部門 主任研究員 2003 同部門客員助教授 2004 京都大学医学部保健学科教授 2007 京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系(臨床認知 神経科学分野)教授 柱2 柱3 柱4 柱5 義村 さや香 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系発達障害支 援医学講座 柱6 平成 15 年京都大学医学部卒業後、同大学医学部附属病院精 神神経科、公立豊岡病院精神科で勤務。京都大学大学院医 学研究科博士課程を終了後、京都家庭裁判所医務室技官を 経て、平成 26 年より京都大学大学院医学研究科人間健康科 学系発達障害支援医学講座特任助教に着任し、発達障害の 臨床、研究、啓発に取り組んでいる。 柱7 柱8 柱9 柱 10 柱 11 柱 12 柱 13 柱20-2-1 柱 14 柱 15 柱 16 柱 17 吉田 敬子 妊産婦のメンタルケアと子どもの育ち の関連からみたこれからの医療支援 柱20-2-2 1979 年 九州大学医学部卒業、小児科入局、4 年後に精神科へ転局 1988 年 英国モーズレー病院児童部門に留学。 1990 年 ロンドン大学精神医学研究所周産期部門に留学、92 年に研究 職員 1997 年 九州大学病院精神科助教、講師を経て 2009 年 同子どものこころの診療部特任教授。現在に至る。 日本精神神経学会専門医、日本児童青年精神医学会認定医 日本乳幼児医学・心理学会 理事 Archives of Women’s Mental Health 編集委員 幼児期・学齢期の自閉スペクトラムの支援 -やるべきこと、やってはいけないこと- 1988 年,東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科, 国立精神・神経センター武蔵病院精神科を経て,1991 年から横浜市総 合リハビリテーションセンターにおいて発達障害の臨床に従事。2011 年,山梨県立こころの発達総合支援センター開設時に初代所長に就任。 2014 年より現職。 本田 秀夫 柱 18 吉田 敬子 本田 秀夫 柱 19 赤ちゃんの誕生は喜ばしく、日進月歩の医学は子どもの生命予後も 良好にした。一方、妊産婦は、ストレスの蓄積や精神面での不調や 障害を生じる時期でもある。近年、妊娠中のストレスの程度が、形 成異常(奇形)、子宮内発育不全や、子どもの誕生後の情緒や発達の 予後に関連することも明らかになった。家族や周囲、および医療保 険福祉従事者は、まずこのことを十分に認識する必要がある。 演者は、大学病院で子どものこころの診療に携わっているが、受診 する子どもの 70% は、何らかの発達の偏りを持っている。また養育 者には、不安、抑うつ、社会的な活動の障害や身体の不調の訴えが 高い。 近年、自閉症スペクトラム障害の要因として、胎生期に特定の刺激 を受けることや分娩における合併症、抗うつ薬(SSRI)の胎児への 暴露、両親の年齢などとの関連が指摘されている。自閉症スペクト ラム障害への医療的な対応の必要性は妊娠中からはじまっているの である。 自閉スペクトラム(AS)の人たちの成人期の社会適応は、 (1)AS 特性の程度、(2)AS 以外の生来性の特性の程度、および(3)育ち 方による二次的な問題の併存に強く影響を受ける。このうち(1) と(2)に対して、現在の支援技術で完全にゼロにすることは不可 能であるが、(3)に対しては論理的にゼロにすることが可能であ る。したがって、早期から適切な支援がスタートできた場合の最も 重要なテーマは、二次的な問題の併発を最小限にとどめられるよう な育ち方を可能とするような環境への働きかけである。 幼児期から学齢期にかけては、本人への訓練的な支援は必要最小限 にとどめ、むしろ家族や保育士、幼稚園教諭、学校教師への啓発と 心理的支援に多くの比重を置くことが重要となる。現在の育児・保 育・教育における常識に捉われず、やるべきこととやってはいけな いことを整理して理解し、実践する必要がある。 柱 20 産業医 実地 A 産業医 専門 B 産業医 専門 C 産業医 更新 D ランチョン セミナー 九州大学病院 子どものこころの診療部 医学と医療の革新を目指して ―健康社会を共に生きるきずなの構築― 信州大学医学部附属病院子どものこころ診療部 196 第 22 会場 京都大学百周年時計台記念館 国際交流ホール 2015 年 4 月 12 日(日)13:00 ▶ 15:00 柱20-2-3 青年期の課題と「二次障害」 柱20-2-4 それぞれの社会的自立を目指して 特別企画 ホット トピックス 緊急提言 1998 年 名古屋大学医学部医学科卒業。春日井市立春日井市民病院 全科ローテート研修 2000 年 名古屋大学医学部付属病院精神科医員 2002 年 愛知県立城山病院 精神科 2005 年 愛知県心身障害者コロニー中央病院 児童精神科 2007 年 名古屋大学医学部附属病院 親と子どもの心療科助教 2012 年 愛知県心身障害者コロニー中央病院 児童精神科 東京女子医科大学卒業後、小児科医として 8 年間勤務。その後、北海道 大学医学部精神神経医学教室に入る。 市立札幌病院静療院(現 札幌市児童心療センター)、札幌市精神保健 福祉センターで 7 年勤務後、札幌トロイカ病院の他、札幌市若者総合支 援センター、児童養護施設などで非常勤。 平成 24 年 6 月、札幌こころの診療所開業。 柱1 柱2 中野 育子 柱3 𠮷川 徹 中野 育子 柱4 自閉症スペクトラムの特性を持つ人たちは、青年期に様々な課題に 直面する。それらの中には、周囲の人達が障害に気づくこと、理解 することや、スキルの習得や動機づけの基本的な方法を確立するこ となど、それ以前のライフステージから積み残されてきた課題があ るが、それに加えて、思春期・青年期を迎えて新たに生じてくる本 人自身による特性認知の課題や性に関する課題、成人期の安定した 就労の基礎となる働く意味の理解などの課題もある。更にこの時期 には、それまでの生活の中で、積み重ねられてきた多くの「傷」へ の対処が必要となることも少なくない。 近年、「大人の発達障害」という言葉がよく聞かれるようになった。 知的なハンディのない、高学歴ケースが、青年期以降に初めて診断 される機会が増えたという背景がある。そして、この時期に特有で あり、しかも重要なのは、それぞれがどう社会的自立を目指してい くか、という問題である。中には既に就労しながら、職場での適応 に悩むケースも多い。 発達障害のある人々が、どう働き、どう自立を果たすのか。そのサ ポート役として、我々の支援はどうあるべきか、今、問われている。 精神科医療における統合失調症モデル、福祉領域における知的障害 者モデルとは異なる新たな発達障害モデルの構築が必要であると考 える。 当日は、演者の勤務する診療所での発達障害のある青年の臨床像を 提示しながら、自立を目指す模索プロセスなどもご紹介したい。 𠮷川 徹 愛知県心身障害者コロニー中央病院 札幌こころの診療所 本発表では前後のライフステージとの関係を念頭に置きながら、こ うした青年期の課題を整理するとともに、この時期から顕在化して くることの多い、いわゆる二次障害についても、その予防と対応に ついて考えてみたい。 柱5 柱6 柱7 柱8 柱9 柱 10 柱 11 柱 12 柱 13 柱 14 柱 15 柱 16 柱 17 柱 18 柱 19 柱 20 産業医 実地 A 産業医 専門 B 産業医 専門 C 産業医 更新 D ランチョン セミナー 197 第 29 回日本医学会総会 2015 関西 参加費無料 ∼医と健康を考える、市民のための9日間∼ 医総会WEEK 4.4 4.12 ∼ >>> 事前申込制 京都劇場・メルパルク京都 京都駅ビル 室町小路広場/駅前広場 FA Xお申込 用紙 FAX:075-231-6354 申込締切:3月20日(金) ふりがな ① 氏 名 申込者 住所 ② ⑤ ③ TEL ー ④ FAX ー 〒 ー メール アドレス @ ⑥ ふりがな 年齢 ⑦ 才 年齢 氏名 男 性別 女 性別 同伴者 同伴者 1 男 女 同伴者 2 男 女 同伴者 3 男 女 同伴者 4 男 女 同伴者 5 男 女 ● 申込内容 (ご希望のセミナー番号、参加者に丸印を記入してください) ご希望のセミナー番号 ① 申込内容 ② ③ 参加者 申込者 同伴者 3 同伴者 1 同伴者 4 同伴者 2 同伴者 5 申込者 同伴者 3 同伴者 1 同伴者 4 同伴者 2 同伴者 5 申込者 同伴者 3 同伴者 1 同伴者 4 同伴者 2 同伴者 5 ご希望のセミナー番号 ④ ⑤ ⑥ ● 備考 (車椅子等サポートが必要な場合は記載ください) 参加者 申込者 同伴者 3 同伴者 1 同伴者 4 同伴者 2 同伴者 5 申込者 同伴者 3 同伴者 1 同伴者 4 同伴者 2 同伴者 5 申込者 同伴者 3 同伴者 1 同伴者 4 同伴者 2 同伴者 5
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