●画期的な低雑音『Balanced AAVA方式ボリューム・コントロール』搭載●高剛性・高 精度ボリュームセンサー●左右独立の高効率トロイダル・ トランス●プリアンプのゲインを 選択可能●ユニット・アンプ化した各増幅回路は左右独立構成●ロジック・リレーコント ロール回路による最短の信号経路●入力ポジションに対応した位相設定が可能●プリント 基板に《ガラス布フッ素樹脂基材》を採用●重厚な自然木本木目仕上げのウッドケース アナログ・プリアンプの極致 アキュフェーズが究めた《Balanced AAVA》ボリュー ム・コントロールは、高い剛性と滑らかで心地よい感触とともに、唯一無二、信号劣化のない ボリューム・コントロールが織りなす至高のときを与えてくれます。驚異的なSN比を獲得した ものだけが魅せる静寂と際立つ音の世界、 自然で驚くほど豊かな情報量が、 かつてない音楽 再生の新たな次元に到達した、 アキュフェーズ45年に至るアナログ・プリアンプの集大成です。 アキュフェーズは1972年に創業して、40周年を迎える 節目にあたり、次世代をリードする記念モデルとして『プ レシジョン・プリアンプC-3800』を発売、他の追随を 許さない圧倒的な技術力と性能・音質により世界のオー ディオファイルより揺るぎない評価をいただきました。 『プ レシジョン・プリアンプC-3850』はC-3800の内容を一 新して、今までアキュフェーズが培ったプリアンプのノ ウハウを集大成、飽くなき挑戦を続けた渾身の作です。 機構・回路面に最新技術を導入、部品類全ての見直 しと試聴を繰り返し、アキュフェーズの妥協のない技と 感性で、最高峰の性能と音質を持つプリアンプが誕 生しました。 ム・コントロールとして理想の姿を究め、 アルミブロックか ら削り出した、 高品位・高剛性の《ボリュームセンサー機構》 の一層洗練された感触とモーター駆動時の静粛性を向上、 さらに高いポテンシャルに昇華させました。 《入力端子か ら出力端子まで、信号の流れ全てが完全バランス構成》 として高純度の信号伝送を基に、全素材・パーツを極限 まで吟味、電気的特性の更なる向上と徹底した高音質 再生を追求しました。 アナログ・プリアンプの最高位として、選び抜いた素材 と最新回路など全てに贅を尽くしたC-3850は、 プリア ンプの新しい時代を切り拓きます。 一般的な音量調節は、入力信号を抵抗体(回転・固定) で減衰させて、 アンプで増幅するため、 通常使用するボリュー ム位置で音量のみならず情報量も減衰し、 ノイズが増加 します。一方、 《AAVA》は音量を絞るのではなく、必要な 『V-Iアンプ』を切り替えてダイレクトに音量(アンプのゲ イン) を変える方式ですから、 インピーダンスの変化もなく、 ノイズなどの影響を受けない画期的な方式です。このため、 ノイズの増加がほとんどなく、最も重要な実用音量レベ ルで高SN比を実現できるほか、周波数特性も変わらない ため音質変化もありません。さらにC-3850は、進化した AAVAの2回路平衡駆動を継承した最新の『Balanced AAVA』 を搭載、 《バランス入力 バランス出力》のボリュー 《Balanced AAVA(Accuphase Analog Vari-gain Amplifier)方式》ボリューム・コントロール 16種類(1/2∼1/216)の 重み付けされた電流に 変換 C-3850 Balanced AAVA 原理図 16個の電流スイッチ 216=65,536 通りの組み合わせ V- I Converter 1 − 2 High Voltage Current Feedback Amplifier 4パラレル 1 −2 2 AAVAの動作原理 入力した音楽信号をV-I(電圧-電流)変換アンプで、下図のように 『16種類の重み付けされた電流』に変換します。16種類の電流は、 それぞれ16個の電流スイッチによって組み合わせて電流を増減さ せます。これらの電流の合成が、音楽信号の大きさを変える《音量 調整回路》となり、加算した電流を《 I - V(電流-電圧)変換器》に よって電圧に変換して後段に送り出します。 0.5 I-V Converter 2パラレル 電流を再び電圧に変換 16種類のV-I変換アンプと電流のグラフ + 電流を加算 1 −8 2 0.4 1 −15 2 0.3 電 流 比 LEVEL DISPLAY 1 −16 2 +INPUT +OUTPUT バランス 入力 −INPUT ノブ位置と音量レベルが 同じになるように、CPUが 電流スイッチをON/OFF バランス 出力 CPU VOLUME ボリューム・ノブを回して 音量レベルの位置を検出 V- I Converter − OUTPUT 0.2 0.1 この微少電流のV-I変換アンプが 繊細なコントロールを可能にしています。 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 − −2 −3 −4 −5 −6 −7 −8 −9 −10 −11 −12 −13 −14 −15 −16 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 1 1 −16 2 2 3 4 5 6 7 8 9 16種類の 10 11 12 13 14 15 16 V-I変換アンプ 〈 アルミブロック削り出し 〉 1 −15 2 高剛性『ボリュームセンサー機構』 BALANCE ATTENUATOR + 1 −8 2 パネル面のボリューム・ノブを回して音量 レベルの位置を検出、 この信号がCPU に伝達され、 ノブ位置に相当する音量に なるようにCPUがコントロールして電流 スイッチを切り替え、AAVAのゲインを 選択します。この機構は、 アルミブロック を削り出して重量級に仕上げ、 極太のシャ フトによる高い剛性と滑らかに動く内部 機構により、最高のノブ回転フィーリング を実現し、モーター駆動時の静かな動 作も可能にしています。 電流を加算 I-V Converter High Voltage Current Feedback Amplifier 1 −2 2 電流を再び電圧に変換 2パラレル 1 − 2 4パラレル ※『A AVA(音量調整) システム』は、アキュフェーズ株式会社の特許です。 ★ボリュームセンサー機構のカットモデル ■上位2つの 『V-I変換アンプ』 は最上位を4パラレル、2番目をパラ レル構成にし、低インピーダンス化することにより低雑音化、 従来比2dBの驚異的なS/N比の改善を実現。 ■左右の連動誤差やクロストークから解放。 ■アンプ本体の増幅度(ゲイン) を数値で表示。 ■音量を変えても高SN比・低ひずみ率を維持、周波数特性や音質 の変化がほとんどない。 ■アッテネーターやバランス・ボリュームもAAVAで行うため余分 な回路が不要。 ■きめ細やかなボリューム・コントロール:V-Iアンプは65,536段 階の組み合わせによる、 繊細な音量コントロールが可能。 C-3850のアンプ回路は、I-Vアッセンブリー、AAVA、バランス出力アンプ、 バランス入力アンプなどの各アッセンブリー (計18ユニット・アンプ) で構成。 技術の粋 伝統の美 プレシジョン・ステレオ・プリアンプ アナログ・プリアンプの最高位として、技術の粋を集め、選び 抜いた素材など全てに贅を尽くしたC-3850は、 ゴールド調の パネルフェースと職人が美しい木目の材料を厳選し、匠の技で 一点ずつ手がけた自然木本木目仕上げによる鏡面仕上げのウッ ドケースに収納し、優美で重厚な雰囲気を醸し出しています。 機 能・特 長 ■新設計の『高効率トロイダル・トランス』 と高音質フィルターコンデンサー (10,000μF ×12個) による、 モノ・コンストラクションの理想電源。 ■高音質・長期安定性に優れた、 ロジック・リレーコントロール信号切替回路。 ■豊富なライン/バランス入・出力端子を装備。 ■信号伝送回路のプリント基板に、 低誘電率・低損失の《ガラス布フッ素樹脂基材》を採用。 ■プリアンプのゲインを3種類《12dB、18dB、24dB》から選択可能。 ■外部プリアンプとの切り替えができる 『EXT PRE』 機能を装備 。 高効率トロイダル・ トランス 高音質フィルターコンデンサー ライン/バランス入・出力端子 高音質・高信頼パーツ ■全ての入力ポジションに対して、 出力の位相設定が可能。 設定は、 LED (INV) の点灯 (逆相) で確認。 (消灯時は同相) ■3段階のゲイン切替可能な専用ヘッドフォーン・アンプ回路を内蔵。 ■振動減衰特性の優れたアドバンスド・ハイカーボン鋳鉄製の高音質インシュレーターを採用。 ■極太OFC導体5芯構造を採用し、 音質を重視した電源コード APL-1を付属。 ■本体を、重厚な自然木本木目仕上げのウッドケースに収納。 12 E XT/OFF 10 増 強 8 Response in dB ■多彩な機能。 ●レコーダーでの録音 ・再生。 ● アッテネーター機能。 (−20dB) ● 低音域の量感を増す3種類 のコンペンセーター特性。 ● 入力ポジションを文字表示。 ● 視認性の良い大型表示器を 採用して音量レベルを数値 表示。 OUTPUT COMP 3 LOUDNESS COMPENSATOR:ON/OFF 6 4 2 0 IN V 位相切替ボタン 『EXT PRE』位相切替表示 COMP 2 COMP 1 OFF −2 −4 10 100 1k Frequency in Hz 10k コンペンセーター特性図 ■ユニット・アンプアッセンブリー 信号伝送回路は、左右合計18ユニット・アンプ 群で構成、 プリント基板には《ガラス布フッ素樹 脂基材》を採用して銅箔面は金メッキ処理。これ らのユニット・アンプ群は、 ガラスエポキシのマザー ボード上に、左右独立して配置し、相互干渉し ないように8mm厚の硬質アルミによるフレーム 構造によりしっかり保持され、電気的干渉、物理 的振動を抑制しています。 ■付属リモート・コマンダー RC-210 音量調整や入力セレクター などの切替可能。 100k ゲイン切替スイッチ 『EXT PRE』切替機能 ヘッドフォーン・レベル 超高性能演算増幅器 切替スイッチ 付属のAC電源コード APL-1 ブロック・ダイアグラム LEFT CHANNEL Balanced AAVA LINE (AD) LINE AMPLIFIER (Balanced Accuphase Analog Vari-gain Amplifier) TUNER FEEDBACK CD + INPUT SELECTOR LINE 2 + – LINE 3 PLAY BAL(AD) CPU Volume Balance Attenuator LEFT CHANNEL OUTPUTS – FEEDBACK EXT PRE + BAL 1 OUTPUT COMP 1,2,3 + FEEDBACK BAL 1 + – + EXT PRE BAL 2 – – REC LINE 2 FEEDBACK – LEFT CHANNEL INPUTS CD-BAL RECORDER OUTPUT COMP + PHASE BAL 2 LINE 1 EXT PRE – LINE 1 OUTPUT FEEDBACK BALANCED AMPLIFIER COMP LINE BAL LEFT CHANNEL EXT PRE INPUTS RECORDER + PLAY FEEDBACK – – HP GAIN HEADPHONE OUTPUT + OUTPUT – MONO + From RIGHT CHANNEL HEADPHONE AMPLIFIER RIGHT CHANNEL Same as LEFT CHANNEL フロントパネル q 入力セレクター r ゲイン切替スイッチ 12dB 18dB 24dB w 入力ディスプレイ部 eインジケーター OUTPUT PHASE MONO リアパネル tコンペンセーター(聴感補正)スイッチ OFF 1 2 3 yインジケーター uレベル・ディスプレイ部 RECORDER COMPENSATOR ATTENUATOR o 電源スイッチ i ボリューム !9ライン入力端子 @1ライン出力端子(2系統) LINE(AD)TUNER CD LINE1,2,3 @2 バランス出力端子(2系統) ライン入力時:②番 −、③番 + バランス入力時:入力機器と同位相 (但し、 !2位相切替ボタンで切り替え可能) @0レコーダー録音・ 再生端子 !8 アッテネーター・ サブパネル !0出力切替スイッチ EXT PRE ALL BAL LINE OFF ボタン !7 ヘッドフォーン・ジャック このボタンを押すと サブパネルが開きます !1 ディスプレイ !6 ヘッドフォーン・レベル切替スイッチ ON/OFFボタン LOW MID HIGH !2 出力位相切替ボタン !3ステレオ/モノ !5レコーダー録音出力ON/OFF、再生ボタン @3 バランス入力端子(4系統) BAL(AD)CD-BAL BAL 1,2 @4 EXT PRE入力端子(2系統)LINE/BAL @5 AC電源コネクター @6 ACアウトレット !4 左右バランス調整 切替ボタン (電源スイッチに連動) C-3850 保証特性 [保証特性はEIA測定法RS-490に準ずる] * ゲイン切替スイッチ:18dBポジション ● 周波数特性 BALANCED/LINE INPUT 3 ∼ 200,000Hz +0 −3.0dB 20 ∼ 20,000Hz +0 −0.2dB ● 全高調波ひずみ率(全ての入力端子にて) 0.005% ● 入力感度・入力インピーダンス 入力端子 BALANCED LINE 入力感度 入力インピー ダンス 定格出力時 0.5V出力時 252mV 63mV 40kΩ (20kΩ/20kΩ) 252mV 63mV 20kΩ ● 定格出力・出力インピーダンス BALANCED/LINE OUTPUT 2V 50Ω ● S/N・入力換算雑音 入力ショート(A-補正) 入力端子 定格出力時 S/N 入力換算雑音 115dB −127dBV BALANCED 115dB −127dBV LINE ● 最大出力レベル(ひずみ率 0.005% 20∼20,000Hz) BALANCED/LINE OUTPUT :7.0V RECORDER REC(AD入力時) :6.0V ● 最大入力電圧 BALANCED INPUT :6.0V LINE INPUT :6.0V ● 最小負荷インピーダンス BALANCED/LINE OUTPUT :600Ω RECORDER REC :10kΩ EIA S/N 110dB 110dB −90dB以上/10kHz(EIA) ● クロストーク ● ゲイン (GAINスイッチ:18dB位置) *REC出力以外は、GAINスイッチで±6dB可能 BALANCED INPUT → BALANCED OUTPUT :18dB BALANCED INPUT → LINE OUTPUT :18dB LINE INPUT → BALANCED OUTPUT :18dB LINE INPUT → LINE OUTPUT :18dB BALANCED/LINE INPUT → RECORDER REC : 0dB ● コンペンセーター 1:+2dB(100Hz), 2:+4dB(100Hz), 3:+6.5dB(100Hz) 8Ω以上 ● ヘッドフォーン端子 適合インピーダンス 出力レベル 2V(40Ω) ゲイン《 LOW, MID, HIGH 》: MID基準で ±10dB −20dB ● アッテネーター ● 電源 AC100V 50/60Hz ● 消費電力 55W ● 最大外形寸法 幅 477mm × 高さ 156mm × 奥行 412mm ● 質量 25.0kg ● AC電源コード APL-1 ●プラグ付オーディオ・ケーブル ASL-10 付属品 ●リモート ・コマンダー RC-210 ●クリーニング・クロス 安全に関するご注意 正しく安全にお使いいただくため、 ご使用の前に必ず「取扱説明書」 をよくお読みください。 ●密閉されたラック内や水、 湯気、ほこり、油、 煙などの多い場所に設置しない。火災、 感電、故障などの原因になることがあります。 〒225-8508 横浜市青葉区新石川2-14-10 TEL.045-901-2771 (代) FAX.045-902-5052 本機の保証期間はご購入日から5年間です。保証書は本体 ※本機の仕様・特性および外観は、改善のため予告なく変更することがあります。 http: //www.accuphase.co.jp/ 5年間保証 付属の『お客様カード』をお送り頂き、登録後お届けします。 *補修部品の保有期間は製造終了後8年です。 2015年5月作成 E1510Y PRINTED IN JAPAN 850-0192-00(B1)
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