会社説明会資料

個人投資家様向け会社説明会
-100周年ビジョンに向けて-
経営企画室 広報・IRグループリーダー
小林 太郎
2015年3月30日
株価及び出来高推移
出来高(左軸)
株価(右軸)
500
1,000,000
900,000
株価
(円)
高値
450
800,000
400
700,000
350
600,000
300
500,000
250
出来高
400,000
(千株)
安値
200
300,000
150
200,000
100
100,000
50
0
0
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月
2013年
2014年
2015年
2
業績ハイライト(2014年度予想* )
連
結
*2014年10月31日公表
売上高
営業利益
当期純損益
3,090
億円
前期比
+8%
210
億円
前期比
+4%
△750
億円
前期比
-
売上高営業利益率
1株当たり当期純利益 (EPS)
6.8 %
△215.58 円
売上高・営業利益は増収増益を予想していますが、トクヤママレーシアの
設備減損処理等により、当期純損益は750億円の純損失を予想しています。
3
トクヤママレーシア第1期プラント減損処理の経緯
半導体向けグレード多結晶シリコンの製造設備として2013年2月に建設は
完了したものの、当初想定していた品質・生産安定性が達成できず、その
技術的な課題解決、最適生産条件の確立の努力を行ってきました。
しかし、析出装置に不具合が存在し、半導体向けグレードの生産が事実上
不可能であると判断、2014年9月末時点では将来キャッシュ・フローの発生が
見込める事業計画を立てることが出来ないことから、2014年9月期(2014年度
第2四半期)決算において、当該製造設備に係る減損損失748億円、
関連費用112億円、計860億円の特別損失を計上しました。
4
配当について
2014年度の中間配当、期末配当予想につきましては、14年度の連結純損失が
750億円(単体純損失750億円)の見込みであることから、2014年10月31日の
取締役会において、誠に遺憾ながら無配とすることを決議いたしました。
株主の皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解を賜りますよう
お願い申し上げます。
2009年度
2010
2011
2012
2013
2014予
中間配当金(円)
3.0
3.0
3.0
0.0
3.0
0.0
期末配当金(円)
3.0
3.0
3.0
3.0
3.0
(0.0)
25.5
21.4
22.3
-
20.4
(-)
配当性向(%)
(注1) 2012年度及び2014年度の配当性向については、当期純損失であるため記載しておりません。
(注2) ()内の数値は、予想値です。
5
CONTENTS
ー説明内容ー
1
会社概要
2
多結晶シリコン事業
3
100周年ビジョンとローリング3ヵ年計画
4
補足資料
本資料に掲載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると
判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
6
1
会社概要
1. 概要
2. 沿革
3. 業績推移
4. セグメントの位置づけ
5. セグメント別事業内容・売上高・営業利益
6. 暮らしの中のトクヤマ
7. 国内拠点
8. 海外主要拠点
9. 徳山製造所
10. 技術紹介
7
1
会社概要
1. 概要
創立
所在地
1918年2月16日
東京本部
東京都千代田区霞が関3-2-1 霞が関コモンゲート西館
徳山製造所(本店所在地)
山口県周南市御影町1-1
よ こ た
ひろし
社長執行役員
横田 浩
(2015年3月1日就任)
資本金
534億円
(2014年3月末現在)
従業員数
5,756名
(2014年3月末現在、連結ベース)
連結売上高
2,873億円(2013年度)
証券コード
4043 (化学)
(2012年9月より日経平均銘柄)
株式売買単位
1,000株
東京本部
8
会社概要
2. 沿革
2018年 創立100周年
売上高3,000億円到達
(2007年度、連結)
マレーシア
計画
事
スペシャリティー・加工型事業
(多結晶シリコン他)
業
石油化学 (塩化ビニル樹脂他)
無機総合化学 (セメント、苛性ソーダ他)
ソーダ専業(ソーダ灰)
ソーダ
2018
2010
1990
トクヤマ
1980
1970
1960
1950
1940
1936
1930
1920
1918
年
徳 山 曹 達
2000
ソーダ
社
日 本 曹 達 工 業
名
1994
1
9
1
会社概要
3. 業績推移
連
結
売上高(億円)
利益(億円)
4,000
1,000
3,500
2,927
3,000
2,500
3,074
3,090
3,009
2,731
2,633
2,897
2,873
2,823
2,586
2,000
500
347
1,500
1,000
243
214
316
500
0
750
139
184
353
303
188
227
203
164
153
74
173
97
210
202
201
137
115
93
67
250
150
149
32
102
0
△55
-500
△250
-1,000
-1,500
△379
-2,000
-2,500
売上高
営業利益
経常利益
当期純損益
△750
-3,000
2005
年度
2006
2007
2008
2009
2010
△500
2011
2012
2013
△750
2014予
10
1
会社概要
4. セグメントの位置づけ
高
機
能
特殊品
ライフ
アメニティー
※各セグメントの売上高には
セグメント間売上高を含む
2013年度売上高構成比
化成品
汎
用
セメント
その他
472億円
化成品
14.7%
864億円
ライフアメニティー
26.8%
570億円 売上高
17.7%
2,873億円
セメント
789億円
24.5%
素材
特殊品
524億円
16.3%
部材・部品 組立システム
11
1
会社概要
5.セグメント別事業内容・売上高・営業利益
化成品
皆様の暮らしに欠かせない様々な原料となる基礎化学製品を取り扱っています。
1918年の創業以来の事業であるソーダ灰、「煙突のあるところには必ず使用
される」と言われる苛性ソーダ、塩素誘導品などの製品は非常に幅広い用途を
持ち、各産業において必要不可欠なものになっています。
<事業の内容>
苛性ソーダ、ソーダ灰、塩化カルシウム、塩化ビニルモノマー、塩化ビニル樹脂、
酸化プロピレン等の製造・販売
売上高
852
営業利益
864
773
960
(億円)
45
22
19
0
2011年度
実績
2012年度
実績
2013年度
実績
2014年度
予想*
*2014年10月31日公表
塩化ビニル製品
12
1
会社概要
5.セグメント別事業内容・売上高・営業利益
特殊品
製品分野はエネルギー、エレクトロニクス、環境など多方面に渡っています。
例えば半導体や太陽電池に使われる高純度多結晶シリコンは、世界有数のシェアを
持っています。放熱性という特徴を持つ窒化アルミニウムは、半導体の製造装置を
はじめ、インバーター、LEDなどの省エネルギー分野でも利用されています。
<事業の内容>
多結晶シリコン、乾式シリカ、窒化アルミニウム、電子工業用高純度薬品等の
製造・販売
売上高
営業利益
790
102
528
524
595
(億円)
60
60
2013年度
実績
2014年度
予想*
△2
2011年度
実績
2012年度
実績
*2014年10月31日公表
多結晶シリコン
13
1
会社概要
5.セグメント別事業内容・売上高・営業利益
セメント
セメントは、生コンクリートやコンクリート二次製品に形をかえ、住宅・ビル・ライフ
ラインを支える構造物、港・橋・道路など社会資本になって人々の暮らしを支えていま
す。また、社内外から多くの廃棄物を受け入れ、セメントを製造する工程で
原料や熱エネルギーとして利用しています。社会に開かれたリサイクルを実現し、
限りある資源を有効に活用する循環環境型社会の形成に貢献しています。
<事業の内容>
セメント、生コンクリート等の製造・販売、廃棄物処理
売上高
684
699
53
営業利益
789
66
815
(億円)
50
29
2011年度
実績
2012年度
実績
2013年度
実績
2014年度
予想*
*2014年10月31日公表
セメントキルン
14
1
会社概要
5.セグメント別事業内容・売上高・営業利益
ライフアメニティー
人々の生活の利便性・安全性・快適性に貢献できる性格の製品を取り扱っており、
一般消費者との距離が近いのが特徴です。主にトクヤマ本体の事業とはシナジー
効果という面で関連性の薄い独立事業会社、NF事業、ファインケミカル事業が
属しています。
<事業の内容>
医薬品原薬・中間体、微多孔質フィルム、プラスチックレンズ材料、ポリオレフィン
フィルム、医療診断システム、歯科器材、樹脂サッシ等の製造・販売
売上高
435
510
営業利益
570
48
580 (億円)
45
29
17
2011年度
実績
2012年度
実績
2013年度
実績
2014年度
予想*
*2014年10月31日公表
紙おむつ(微多孔質フィルム)
15
1
会社概要
6. 暮らしの中のトクヤマ(屋内編)
情報・電子分野
生活・医療分野
環境・エネルギー分野
・多結晶シリコン(半導体)
・窒化アルミニウム(放熱材)
・乾式シリカ(半導体用封止材)
・微多孔質フィルム(紙おむつ)
・ポリオレフィンフィルム(食品包装用フィルム)
・医薬品原薬・中間体(医薬品)
・塩化カルシウム(除湿剤)
・イオン交換膜(ワイン製造)
・樹脂サッシ(建材)
16
1
会社概要
6. 暮らしの中のトクヤマ(屋外編)
情報・電子分野
生活・医療分野
環境・エネルギー分野
・多結晶シリコン(半導体)
・窒化アルミニウム(放熱材)
・乾式シリカ(半導体用封止材)
・プラスチック眼鏡レンズ材料(めがね)
・臨床検査試薬・機器(医療機器)
・歯科用充填・接着材(歯科材料)
・苛性ソーダ(製紙、廃水処理他)
・多結晶シリコン(太陽電池セル)
・セメント(建材)
・塩化ビニル樹脂(建材)
・ソーダ灰(ガラス窓)
17
1
会社概要
7. 国内拠点
本社・徳山製造所
(2014年3月31日現在)
仙台営業所
大阪支店
徳山総合研究所
RC研究所
つくば研究所
鹿島工場
東京本部
福岡支店
広島支店
高松支店
名古屋営業所
18
1
会社概要
8. 海外主要拠点
(2014年3月31日現在)
America
Europe
ユーロディアインダストリ
トクヤマヨーロッパ
(フランス)
(ドイツ)
フィガロUSA (アメリカ)
トクヤマアメリカ(アメリカ)
Asia・Oceania
天津費加羅電子(中国)
天津徳山塑料(中国)
徳玖山国際貿易(上海)(中国)
上海徳山塑料(中国)
徳山化工(浙江)(中国)
韓徳化学(韓国)
トクヤマコリア(韓国)
トクヤマニューカレドニア (ニューカレドニア)
台湾徳亞瑪(股) (台湾)
トクヤママレーシア(マレーシア)
トクヤマアジアパシフィック(シンガポール)
トクヤマエレクトロニックケミカルズ(シンガポール)
19
1
会社概要
9. 徳山製造所(全景)
周南バルクターミナル
(20万㎡)
水深14m
S
E
総面積191万㎡
102万㎡
W
N
公共埠頭
東工場(有機・電材)
海底トンネル(1km)
南陽工場(セメント)
徳山工場(無機)
28万㎡
徳山駅
水深12m
61万㎡
山口県周南市
20
1
会社概要
9. 徳山製造所(オープンインテグレーション)
′
′
山口リキッド
ハイドロジェン㈱
社内外の廃棄物をセメント
の原燃料として受入*
*廃棄物の使用量はセメント生産1トンあたり461kg(13年度実績)
21
1
会社概要
9. 徳山製造所(特長)
インテグレーション工場
無機・有機化学、セメント、
電子材料などの工場が
複合的に集積
ゼロエミッション率
ゼロエミッション型の工場
99.9%
高効率の
エネルギーシステム
552MWという
港湾インフラ、海底トンネル
国内有数の
自家発電能力
相互に原料・製品・副産物・
廃棄物を有効活用できる
インテグレーションを形成
セメントキルン活用による
循環型社会への貢献
電力と蒸気を効率的に
発生させることにより
60%近い熱効率を達成
22の社内バース(水深12m級)、公共埠頭(水深14m)、
石炭ヤード(周南バルクターミナル)などの港湾インフラ、
徳山工場と東工場を結ぶ海底トンネルを有する
上記に加え、太陽電池用多結晶シリコンを始めとする環境配慮型製品の技術開発体制
を有している点などが評価され、2011年12月に㈱日本政策投資銀行より「DBJ環境格
付」において最高ランクの格付を取得しました。
22
1
会社概要
10. 技術紹介
インクジェット用新材料
内装材として開発した「漆喰シート技術」を
インクジェット印刷用途に展開しました。
商品名は、「フレスコジクレー」。
「漆喰シート技術」と「顔料系インクジェット
技術」の融合により、ルネッサンス芸術の
結晶「フレスコ」の工業化に成功しました。
「フレスコジクレー」は、優れた色再現性と
耐久性に加え、自然な奥行き感のある画
像を実現し、写真家、写真愛好家から絶
大な支持を集めています。
フレスコジクレーによる風景写真家
竹内敏信氏の作品
23
2
多結晶シリコン事業
1. 多結晶シリコンとは
2. 半導体向け多結晶シリコン
3. 太陽電池向け多結晶シリコン
4. 太陽電池導入量予測
5. マレーシア計画
6. マレーシアプラントの競争力
24
2
多結晶シリコン事業
1. 多結晶シリコンとは
多結晶シリコンは、金属ケイ素と塩化水素を反応させ合成した
三塩化ケイ素を蒸溜精製し、高温で水素還元したものです。
トクヤマが生み出す多結晶シリコンは世界最高レベルの高純度
を実現し、半導体や太陽電池の高性能化を可能にしています。
多結晶シリコンのサプライチェーン
25
2
多結晶シリコン事業
2. 半導体向け多結晶シリコン
半導体向け多結晶シリコンの純度は最高クラス
の99.999999999%(イレブンナイン)以上が必要
とされ、高度な製造技術が求められます。
イレブンナインクラスの多結晶シリコンを安定して
供給できるメーカーは世界でも数社のみです。
半導体向けシリコンの世界シェア
トクヤマ
約25%
半導体向け多結晶
シリコン需要(世界)
約23,000t / 年
(2013年推定)
その他*
約75%
*ワッカー・ケミ(ドイツ)、ヘムロック・セミコンダクター(米国)など
26
2
多結晶シリコン事業
3. 太陽電池向け多結晶シリコン
クリーンエネルギーの代表格である太陽電池のうち、8~9割を占める結晶系太陽電池
セルの原料として多結晶シリコンが使用されています。
変換効率の高い太陽電池セルの製造には半導体グレード並みに高純度の多結晶
シリコンが必要とされます。高純度の多結晶シリコンが太陽電池の高性能化に貢献
しています。
27
2
多結晶シリコン事業
4. 太陽電池導入量予測
地域別太陽電池導入量予測
単位:GW
中国、日本、北米等各国で太陽電池導入政策
が発表されており、世界の太陽電池導入量は
今後も伸びていくと予想しています。
80
70
60
50
40
30
20
10
0
2013 2014 2015 2016 2017 2018
欧州
アジア
北米
結晶系太陽電池の主要原材料である多結晶
シリコンの需要も拡大することが見込まれ
ますが、多結晶シリコン市場への新規参入が
相次ぎ、現在は供給能力過剰となっています。
この状況は当面続くと予想され、コスト競争力
が生き残りのカギとなると当社では考えて
います。
その他
(注)IHS Market Tracker (PV Integrated) Q4 2014 のデータ等を
基に当社予測
28
2
多結晶シリコン事業
5. マレーシア計画
多結晶シリコンの事業拡大を図るため、マレーシアに新しい製造プラントを建設しました。
場所:マレーシア サラワク州 ビンツル市
サマラジュ工業団地
第1期プラント:
生産能力/6,200トン、用途/主に半導体向け
・14年度上期に減損処理、活用策を検討中
第2期プラント:
生産能力/13,800トン、用途/主に太陽電池向け
・2014年10月より生産・販売開始
サラワク州は、再生可能エネルギーをテーマにしたクリーンエネルギー政策に沿って、開発と誘致を進めて
います。サマラジュ工業団地はこの政策における経済開発区であり、当社の多結晶シリコン製造プラントが
同開発区で初の投資プロジェクトとなります。
サラワク州の水力
発電による電力
トクヤマによる
多結晶シリコン製造
太陽電池の製造
電気自動車の普及 29
2
多結晶シリコン事業
6. マレーシアプラントの競争力
・クリーンな水力発電による安価で豊富な電気
・連邦政府・州政府によるインセンティブ
・高純度品を低コストで安定生産可能な技術力
・多結晶シリコン市場で長年培ったブランド力と営業力
高純度品プラントでは世界トップクラスのコスト競争力
激化する競争に勝ち残るため、更なるコストダウンによる収益力強化に取り組んでいます。
トクヤママレーシア(第2期プラント)
30
3
100周年ビジョンとローリング3ヵ年計画
1. 100周年ビジョンの概要
2. 収益改善計画とローリング3ヵ年計画
3. 事業戦略(セグメント別)
4. 数値目標
31
3
100周年ビジョンとローリング3ヵ年計画
1. 100周年ビジョンの概要
100周年ビジョン(創立100周年:2018年2月)
人財の活力と化学の創造力で未来を拓く、
社会と共鳴するものづくり企業
100周年ビジョンの基本戦略は、選択と
集中による「戦略的成長事業の強化」と
「国際競争力の強化」であり、
これを【人財基盤の経営】と【CSR推進】
という「基本戦略を支える仕組み」を土台
として進めていきます。
キーワード
「挑戦と変革」
現在の延長線ではなく、挑戦と変革により
グローバルな競争力をもつ企業への進化を実現
32
3
100周年ビジョンとローリング3ヵ年計画
2. 収益改善計画とローリング3ヵ年計画
2013年2月に収益改善計画を策定し、3年のスコープで毎年計画の軌道修正を行う
ローリング3ヵ年計画で収益改善に取り組んでいます
施策
2013年2月~14年3月までの進捗
(徳山)製造設備の減損
多結晶シリコン
(マレーシア)
事業再構築
建設工事完了、試運転開始
2014年4月以降の取り組み
全体として最適生産バランス構築
(徳山)
半導体向けグレード生産・販売量増加
(マレーシア)
PS-1:事業計画の見直し(製造設備の減損)
PS-2:生産・販売開始
(中国)
徳山・中国2拠点でシリカ事業の最適化
既存・新規
事業収益向上
液化水素製造開始
廃石膏ボードリサイクル工場竣工
中国での微多孔質フィルム
製造設備増強
酸化プロピレン製造設備増強
クリンカ輸出インフラ強化
ソーダ灰共同事業会社営業開始
塩化ビニル事業構造改革
高純度窒化アルミニウム製造設備増強
費用削減
経費・購買費・人件費等の緊急的
な削減により計画を上回る実績
生産性の向上、構造改革等により、
恒久的な費用削減を目指す
33
3
100周年ビジョンとローリング3ヵ年計画
3. 事業戦略
(1) 化成品セグメント
基本方針
安定的な利益を計上し、全社の収益を下支えするとともに、事業ポートフォリオの見直し
により更なる成長を目指す
施策
<ソーダ・塩カル事業>
セントラル硝子(株)とソーダ灰・塩化カル
シウム共同事業会社を設立することで
合意
<クロルアルカリ・塩ビ事業>
岩谷産業(株)との合弁会社である山口
リキッドハイドロジェンにて、ロケット燃料な
どに利用される液化水素の製造を開始
塩素誘導品ポートフォリオの見直し
(ウレタン原料である酸化プロピレンの
増強、塩ビ事業構造改革など)
液化水素需要推移
単位:百万㎥/年
70
60
50
40
30
20
10
26
35
39
35
11年
12年
42
0
2009年 10年
13年
見込
14年
予想
15年
予想
(注)岩谷産業及び当社予想
34
3
100周年ビジョンとローリング3ヵ年計画
3. 事業戦略
(2) 特殊品セグメント
基本方針
需要に応じた収益最大化のための販売戦略を推進し、最適生産体制を構築する
施策
<多結晶シリコン事業の再構築>
トクヤママレーシアでの販売開始
徳山製造所の合理化
乾式シリカの日本と中国の2拠点での
事業最適化
<シェイパル(窒化アルミニウム)事業>
高い放熱性を武器に、需要拡大が予想され
るパワーデバイス用途やLED用途への拡販
乾式シリカ
・シリコーン樹脂、塗料、接着剤、インク等
への添加剤
・半導体ウエハの研磨剤
35
3
100周年ビジョンとローリング3ヵ年計画
3. 事業戦略
(3) セメントセグメント
基本方針
事業環境の変化に対応した最適な製造・販売・物流体制の整備と海外事業及び
新規事業の育成・強化
施策
廃石膏ボード排出量長期予測
<セメント事業>
国内輸送能力増強(タンカー新船2隻)
(千トン)
クリンカ輸出体制の確立とトクヤマニュー
カレドニアの安定操業
トクヤマエムテックによるインフラの補修・
補強事業の拡充
<資源環境事業>
トクヤマ・チヨダジプサムによる廃石膏
ボードリサイクル事業の拡大
出典:石膏ボード工業会 石膏ボードハンドブック
36
3
100周年ビジョンとローリング3ヵ年計画
3. 事業戦略
(4) ライフアメニティーセグメント
基本方針
顧客起点の開発・製造・販売体制の確立・強化により、国内外の市場で優位な
ポジションを獲得、事業の拡大を図り、人々の生活・健康(QOL)の改善に貢献する
施策
中国乳幼児用紙おむつ消費量
<NF事業(微多孔質フィルム)>
上海/天津徳山塑料の設立・増強など、
微多孔質フィルムの主要用途である紙おむ
つの需要動向に則したスピード感ある事業
拡大
(億枚)
400
<ファインケミカル事業>
ジェネリック医薬品向け原薬の受注拡大、
眼鏡レンズ用フォトクロミック材料のシェア
拡大
200
<樹脂サッシ事業(エクセルシャノン)>
工務店・大手ハウスメーカーとの連携強化
によるシェア拡大、樹脂サッシの普及促進
0
300
(注)中国造紙協会推定
20
19
18
17
16
15
14
13
11
10
09
08
2007
12
今後2020年にかけ年平均
成長率8%を見込む
100
37
3
100周年ビジョンとローリング3ヵ年計画
4. 数値目標
多結晶シリコン事業再構築、既存・新規事業収益向上など収益改善計画を推し進め、
収益拡大を目指します
売上高
営業利益
収益改善計画
営業利益率
3,520
(単位:億円)
3,009
2,731
2,897
2,823
3,090
2,873
2,586
300
227
201
7.6%
202
164
6.0%
7.0%
7.1%
137
4.9%
210
8.5%
6.8%
67
2.6%
2008年度
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
(予想)*
2017年度
(見通し) *
*2014年10月31日公表
38
39
4
補足資料
結
①業績ハイライト(2014年度第3四半期実績) 連
(累計)
売上高
営業利益
当期純損益
2,220
億円
前年同期比
+7%
158
億円
前年同期比
+27%
△788
億円
前年同期比
-
売上高営業利益率
7.1 %
1株当たり当期純利益 (EPS)
△226.73 円
1株当たり純資産 (BPS)
441.98 円
売上高・営業利益は増収増益となりましたが、トクヤママレーシアの多結晶シリコン
製造設備の減損処理等により、当期純損益は788億円の純損失となりました。
40
4
補足資料
②財務状況
連
結
(億円)
2014年 3月末
総資産
自己資本
自己資本比率
有利子負債
D/Eレシオ
ネットD/Eレシオ*
1株当たり純資産(円)
2014年 12月末
増 減
5,763
2,296
39.9%
2,407
1.05
5,645
1,537
27.2%
2,904
1.89
△117
△759
△12.6ポイント
+496
+0.84
0.74
1.15
+0.41
660.18
441.98
*ネットD/Eレシオ: (有利子負債-現預金・現金同等物・金銭信託)/自己資本
41
4
補足資料
③フリーキャッシュフロー推移
連
結
(億円)
600
476
400
424
342
257
220
200
370
341
293
270
170
116
29
0
△ 70
△ 200
△ 140
△ 227
△ 225
△ 306
△ 256
△ 400
△ 302
△ 364
△ 514
△ 600
△ 565
△ 436
△ 576
△ 606
△ 644
△ 800
△ 885
△ 1,000
2005年度
2006
2007
2008
営業キャッシュフロー
2009
2010
投資キャシュフロー
2011
2012
2013
フリーキャッシュフロー
42