ニューズレター第18号 - 未来情報通信医療社会基盤センター

横浜国立大学
横浜国立大学
未来情報通信医療社会基盤センター
未来情報通信医療社会基盤センター
第18号
第18号
(発行 平成 (発行
27 年 3平成
月 3127日)
年 3 月 31 日)
Center for Future Medical Social Infrastructure Based on Information Communications Technology
Center for Future Medical Social Infrastructure Based on Information Communications Technology
Yokohama National University Yokohama National University 主な記事 主な記事
1. 平成26年度医療ICTシンポジウム(SMICT2015)開催報告
1. 平成26年度医療ICTシンポジウム(SMICT2015)開催報告
2. 研究の現場から1~超短パルスレーザーで診る・創る
2. 研究の現場から1~超短パルスレーザーで診る・創る
武田淳・片山郁文・南康夫
武田淳・片山郁文・南康夫
先端エレクトロニクスの創生部門
先端エレクトロニクスの創生部門
工学研究院工学研究院
物理
工学コース工学コース
3. 国際医療ICTシンポジウム(ISMICT2015)開催への協賛・協力
3. 国際医療ICTシンポジウム(ISMICT2015)開催への協賛・協力
4. 研究の現場から2~再生可能エネルギーとスマートグリッド
4. 研究の現場から2~再生可能エネルギーとスマートグリッド
辻 隆男 情報通信融合基盤技術の創生部門
辻 隆男 情報通信融合基盤技術の創生部門
工学研究院工学研究院
准教授
准教授
5. 編集後記
5. 編集後記
物理
平成 26平成
年度医療ICTシンポジウム
26 年度医療ICTシンポジウム
SMICT2015
SMICT2015
開催しました
開催しました
2015 年 3 月
2015
4 日(水)パシフィコ横浜(会議センター)において、平成
年 3 月 4 日(水)パシフィコ横浜(会議センター)において、平成
26 年度 医26 年度 医
療 ICT シンポジウム
療 ICT シンポジウム
-医療・ヘルスケアのイノベーション拓く医療機器レギュラト
-医療・ヘルスケアのイノベーション拓く医療機器レギュラト
リーサイエンス
リーサイエンス
-(SMICT2015)が開催されました。このシンポジウムは、横浜国
-(SMICT2015)が開催されました。このシンポジウムは、横浜国
立大学が例年
立大学が例年
3 月に横浜において開催しているもので、今回は第
3 月に横浜において開催しているもので、今回は第
8 回目です。情報
8 回目です。情報
通信技術(ICT)をはじめとする最先端の科学技術を医療や予防・保健の分野に導
通信技術(ICT)をはじめとする最先端の科学技術を医療や予防・保健の分野に導
研究の現場から2~再生可能エネルギーとスマートグリッド
研究の現場から2~再生可能エネルギーとスマートグリッド
入していくために、大学・地域・産業界が連携して、科学技術の研究開発とその成
入していくために、大学・地域・産業界が連携して、科学技術の研究開発とその成
辻 隆男 辻情報通信融合基盤技術の創生部門
隆男 情報通信融合基盤技術の創生部門
工学研究院
工学研究院
准教授 准教授
果を安全、果を安全、
かつ迅速・かつ迅速
効率的に実用化する流れをつくりだすことを目的としました。
・効率的に実用化する流れをつくりだすことを目的としました。
特に、横浜国大が今年度(H26
特に、横浜国大が今年度(H26
年度)に神奈川県からの受託した「かながわ医療
年度)に神奈川県からの受託した「かながわ医療
機器レギュラトリーサイエンス・センター」事業の一環としての、医療機器レギュ
機器レギュラトリーサイエンス・センター」事業の一環としての、医療機器レギュ
エネルギー・環境問題の解決に向けて、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの普及拡大は、非常に魅力的な選択
エネルギー・環境問題の解決に向けて、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの普及拡大は、非常に魅力的な選択
ラトリーサイエンス・コンソーシアムの活動展開に焦点を当てながら、先端医療機
ラトリーサイエンス・コンソーシアムの活動展開に焦点を当てながら、先端医療機
肢の一つです。辻研究室では、大量の再生可能エネルギーを含む電力システムで生じ得るさまざまな課題に対し、電力・制御・
肢の一つです。辻研究室では、大量の再生可能エネルギーを含む電力システムで生じ得るさまざまな課題に対し、電力・制御・
器の医療現場への円滑な導入に向けての取り組みや、
器の医療現場への円滑な導入に向けての取り組みや、
この分野で活躍する人材育成
この分野で活躍する人材育成
情報通信・経済理論などの多角的な観点から、解決策を探る研究を推進しています。特に進展の著しい情報津新技術との融合に
情報通信・経済理論などの多角的な観点から、解決策を探る研究を推進しています。特に進展の著しい情報津新技術との融合に
についても、パネル討論で議論を深めました。
についても、パネル討論で議論を深めました。
より、広大な電力システムを効果的に制御する“スマートグリッド技術”を交えた研究を行っています。例えば図のように風力
より、広大な電力システムを効果的に制御する“スマートグリッド技術”を交えた研究を行っています。例えば図のように風力
参加者は、医学や工学の研究者や産業界、公的機関や行政、さらに大学生など多
参加者は、医学や工学の研究者や産業界、公的機関や行政、さらに大学生など多
発電の普及が特定の地域(B
発電の普及が特定の地域(B
地域)で進展し、当該地域内での需給バランス維持が困難となった場合に、隣接する地域からの応
地域)で進展し、当該地域内での需給バランス維持が困難となった場合に、隣接する地域からの応
分野から 211
分野から
名に上り、午前中の医薬品医療機器総合機構(PMDA)の重藤理事を
211 名に上り、午前中の医薬品医療機器総合機構(PMDA)の重藤理事を
援制御を実施すると共に、スマートグリッド技術に基づいて電力需要側の消費量を調整するなどの対策を検討しています。この
援制御を実施すると共に、スマートグリッド技術に基づいて電力需要側の消費量を調整するなどの対策を検討しています。この
はじめとする基調講演、午後の講演とパネル討論において、活発な質疑が展開され
はじめとする基調講演、午後の講演とパネル討論において、活発な質疑が展開され
ような研究は技術的な課題のみならず、経済合理性に基づいた人間の行動や法規制の整備が必要であり、社会や産業と密接に結
ような研究は技術的な課題のみならず、経済合理性に基づいた人間の行動や法規制の整備が必要であり、社会や産業と密接に結
ました。また、会場で最新の技術の医療・保健等への応用についての実体展示や研
ました。また、会場で最新の技術の医療・保健等への応用についての実体展示や研
びついた重要な課題だと考えています。
びついた重要な課題だと考えています。
究ポスターの発表が行われ、多くの参加者の関心を集めました。
究ポスターの発表が行われ、多くの参加者の関心を集めました。
日 時: 2015
日 時:
年3月
2015
4 日(水)
年 3 月 10:00~17:30
4 日(水) 10:00~17:30
参加無料 参加無料
会 場: パシフィコ横浜(会議センター5F)
会 場: パシフィコ横浜(会議センター5F)
主 催: 横浜国立大学
主 催: 横浜国立大学
未来情報通信医療社会基盤センター、かながわ医療機器
未来情報通信医療社会基盤センター、かながわ医療機器
レギュラトリーサイエンスセンター、先端科学高等研究院
レギュラトリーサイエンスセンター、先端科学高等研究院
協 賛: 情報通信研究機構(NICT)、オウル大学、電子情報通信学会(MICT
協 賛: 情報通信研究機構(NICT)、オウル大学、電子情報通信学会(MICT
研究専
研究専
門委員会)、他
門委員会)、他
後 援: 総務省、神奈川県、横浜市、公立大学法人横浜市立大学
後 援: 総務省、神奈川県、横浜市、公立大学法人横浜市立大学
プログラムプログラム
(敬称略)(敬称略)
午前の部 10:00-12:15
午前の部 10:00-12:15
進行:塩見横浜国大客員教授
進行:塩見横浜国大客員教授
編集後記編集後記
発行:横浜国立大学
発行:横浜国立大学
今年度の医療ICTシンポジウムは医療機器レギュラトリー
今年度の医療ICTシンポジウムは医療機器レギュラトリー
未来情報通信医療社会基盤センター
未来情報通信医療社会基盤センター
サイエンスに焦点をあて、パシフィコ横浜にて開催いたしまし
サイエンスに焦点をあて、パシフィコ横浜にて開催いたしまし
た。ご来場いただきました皆様にはこの場をかりて厚く御礼を申
た。ご来場いただきました皆様にはこの場をかりて厚く御礼を申横浜市保土ヶ谷区常盤台
横浜市保土ヶ谷区常盤台
79-7 総合研究棟
79-7 総合研究棟
E705
E705
し上げます。
し上げます。
TEL・FAX:045-339-4490
TEL・FAX:045-339-4490
今号は今年度、約半年分の活動状況をお伝えいたしました。今
今号は今年度、約半年分の活動状況をお伝えいたしました。今
後も国内外の関係機関と連携を結び更なるチャレンジを行い教
後も国内外の関係機関と連携を結び更なるチャレンジを行い教E-MAIL [email protected]
E-MAIL [email protected]
育研究に邁進していきたいと思います。忌憚なきご意見をお聞か
育研究に邁進していきたいと思います。忌憚なきご意見をお聞かURL ;http://www.mict.ynu.ac.jp
URL ;http://www.mict.ynu.ac.jp
せいただけましたら幸いです。
せいただけましたら幸いです。
-4-
■ 開 会 ■ 開
横浜国立大学
会
横浜国立大学
次期学長 次期学長
長谷部勇一長谷部勇一
■ 来賓挨拶
■ 来賓挨拶
横浜市立大学
横浜市立大学
理事長
理事長
田中 克子田中 克子
神奈川県 副知事
神奈川県 副知事
吉川 伸治吉川 伸治
■ 基調講演
■ 基調講演
- 先端技術を医療・ヘルスケアに:社会イノベーションへ
- 先端技術を医療・ヘルスケアに:社会イノベーションへ
座長:横浜国立大学
座長:横浜国立大学
大学院工学研究院長
大学院工学研究院長
河村篤男 河村篤男
(1) 独立行政法人
(1) 独立行政法人
医薬品医療機器総合機構(PMDA)
医薬品医療機器総合機構(PMDA)
理事 重藤和弘
理事 重藤和弘
(2) フィンランド・オウル大学
(2) フィンランド・オウル大学
副学長兼オウル大学日本研究所
副学長兼オウル大学日本研究所
CWC 日本 CWC 日本
長谷部次期学長挨拶
長谷部次期学長挨拶
社長 Dr. Olli
社長Silven
Dr. Olli Silven
(3) 独立行政法人
(3) 独立行政法人
情報通信研究機構(NICT)
情報通信研究機構(NICT)
理事 富田 理事
二三彦
富田 二三彦
-1-
昼の部
12:15-13:30
昼食休憩、展示とデモ・研究ポスター
昼の部
12:15-13:30
昼食休憩、展示とデモ・研究ポスター
午後の部
13:30-17:00
13:30-17:00
午後の部
■
講演とパネル討論
13:30-16:55
■ 講演とパネル討論 13:30-16:55
先端技術の研究開発とかながわ医療機器レギュラトリーサイエンスセンターの展開
–
- 先端技術の研究開発とかながわ医療機器レギュラトリーサイエンスセンターの展開 –
コーディネータ:藤瀨雅行
横浜国立大学
客員教授
コーディネータ:藤瀨雅行 横浜国立大学 客員教授
招待講演:山根隆志(神戸大学
大学院工学研究科機械工学専攻
教授)
招待講演:山根隆志(神戸大学
大学院工学研究科機械工学専攻
教授)
講
演:河野隆二(横浜国立大学
未来情報通信医療社会基盤センター長)
講 演:河野隆二(横浜国立大学 未来情報通信医療社会基盤センター長)
宮澤俊昭(横浜国立大学
大学院国際社会科学研究院法律系
教授)
宮澤俊昭(横浜国立大学
大学院国際社会科学研究院法律系
教授)
杉本千佳(横浜国立大学
未来情報通信医療社会基盤センター
杉本千佳(横浜国立大学 未来情報通信医療社会基盤センター
准教授)
准教授)
パネリスト:
(上記の講演者に加えて)
パネリスト:(上記の講演者に加えて)
淳一(横浜国立大学
大学院工学研究院
機能の創生部門
教授)
小泉 小泉
淳一(横浜国立大学
大学院工学研究院
機能の創生部門
教授)
萩原
浩明(横浜市立大学
客員講師、横浜南共済病院
医長)
萩原 浩明(横浜市立大学 客員講師、横浜南共済病院 医長)
鐘ケ江正巳(ヘルスセンシング(株)代表取締役)
鐘ケ江正巳(ヘルスセンシング(株)代表取締役)
一也(DEKRA
サーティフィケーション・ジャパン(株)医療機
肘井 肘井
一也(DEKRA
サーティフィケーション・ジャパン(株)医療機
器事業部マネージングディレクター)
器事業部マネージングディレクター)
■ 閉会の挨拶
横浜国立大学理事・副学長
國分泰雄
■ 閉会の挨拶
16:55 16:55
横浜国立大学理事・副学長
國分泰雄
展示・デモ・ポスターの部
(昼及び午後休憩時等)
医療機器レギュラトリーサイエンス関連機器、他
展示・デモ・ポスターの部 (昼及び午後休憩時等) 医療機器レギュラトリーサイエンス関連機器、他
プでは世界に先駆けて独自の光学素子、反射型エシェロンミラーを用いた手法を開拓し
プでは世界に先駆けて独自の光学素子、反射型エシェロンミラーを用いた手法を開拓し
ました。本手法はテラヘルツ電場波形や、超高速の透過率変化等を単一のレーザーパル
ました。本手法はテラヘルツ電場波形や、超高速の透過率変化等を単一のレーザーパル
スで取得することができます。右の図はテラヘルツパルスをシングルショットで検出し
スで取得することができます。右の図はテラヘルツパルスをシングルショットで検出し
た例であり、このように、われわれの技術で超高速の電場パルス波形を瞬時に検出する
た例であり、このように、われわれの技術で超高速の電場パルス波形を瞬時に検出する
ことが可能になりました。今後、この手法を様々な物理現象の研究に適用していくこと
ことが可能になりました。今後、この手法を様々な物理現象の研究に適用していくこと
で独自の研究を展開できるものと期待しています。
で独自の研究を展開できるものと期待しています。
このように、本研究室ではフェムト秒パルスレーザーを用いた新技術を開拓し、興味
このように、本研究室ではフェムト秒パルスレーザーを用いた新技術を開拓し、興味
深い物理現象を発見することを目指して研究しています。興味をお持ちの方は、ぜひ見
深い物理現象を発見することを目指して研究しています。興味をお持ちの方は、ぜひ見
学などにおいで下さい。
学などにおいで下さい。
図:シングルショットで得た(a)テラヘルツパルスのイメージ
図:シングルショットで得た(a)テラヘルツパルスのイメージ
とそれを用いて再構築した(b)テラヘルツ電場波形。
とそれを用いて再構築した(b)テラヘルツ電場波形。
国際医療ICTシンポジウム(ISMICT2015)の開催への協賛・協力
国際医療ICTシンポジウム(ISMICT2015)の開催への協賛・協力
第9回の国際医療ICT
シンポジウム(ISMICT2015:
第9回の国際医療ICT
シンポジウム(ISMICT2015:
http://www.ismict2015.org/
)が、2015
年3月
http://www.ismict2015.org/ )が、2015
年3月
24-26
日に神奈川県の湘南国際村センターで開
24-26 日に神奈川県の湘南国際村センターで開
催されました。この国際シンポジウムは、当セ
催されました。この国際シンポジウムは、当セ
ンターが中心になって第1回を横浜で
ンターが中心になって第1回を横浜で
2006 2006
年 年
12
月
1-2
日に開催したもので、第2回は
12 月 1-2 日に開催したもので、第2回は 2007 2007
12 月にフィンランドのオウル大学、
第3回は
年 12 年
月にフィンランドのオウル大学、
第3回は
2009
年
2
月にモントリオール
(カナダ)
、第4回
2009 年 2 月にモントリオール(カナダ)、第4回
は
2010
年
3
月に台北
(台湾)
第5回は
2011
は 2010 年 3 月に台北(台湾)第5回は 2011 年 3 年 3
月にモントルー(スイス)
、第6回はサンディエゴ(米国)のように世界を回って開催されてきたもので、当センターは、全ての会議
月にモントルー(スイス)
、第6回はサンディエゴ(米国)のように世界を回って開催されてきたもので、当センターは、全ての会議
において河野センター長を中心に貢献しています。
において河野センター長を中心に貢献しています。
今回は、2013
年に東京(明治大学)での開催から1年おいて再び日本での開催となり、横浜国立大学、
今回は、2013
年に東京(明治大学)での開催から1年おいて再び日本での開催となり、横浜国立大学、
情報通信研究機構
NICT、およびフィンランドのオウル大学日本研究所が資金面でも協賛しました。なかで
情報通信研究機構 NICT、およびフィンランドのオウル大学日本研究所が資金面でも協賛しました。なかで
も横浜国立大学の医療
ICT センターは、杉本准教授が開催地実行委員会議長として開催準備・運営にあたり
も横浜国立大学の医療 ICT センターは、杉本准教授が開催地実行委員会議長として開催準備・運営にあたり
中心的な役割をはたしました。
中心的な役割をはたしました。
今回は特に、医療
ICT センターとして神奈川県から受託した「かながわ医療機器レギュラトリーサイエン
今回は特に、医療
ICT センターとして神奈川県から受託した「かながわ医療機器レギュラトリーサイエン
ス・センター」事業実施の一環として、この国際シンポジウムの中に、医療機器レギュラトリーサイエンス
ス・センター」事業実施の一環として、この国際シンポジウムの中に、医療機器レギュラトリーサイエンス
をテーマとする半日の特別セッションン「医療機器レギュラトリーサイエンス国際ワークショップ」を組み
をテーマとする半日の特別セッションン「医療機器レギュラトリーサイエンス国際ワークショップ」を組み
込み、招待講演と個別講演・パネル討論により活発な議論が展開されました。また、医療機器レギュラトリ
込み、招待講演と個別講演・パネル討論により活発な議論が展開されました。また、医療機器レギュラトリ
ーサイエンス・コンソーシアム企業による、医療・ヘルスケア機器の展示とデモもおこなわれました。
ーサイエンス・コンソーシアム企業による、医療・ヘルスケア機器の展示とデモもおこなわれました。
会議では、日本、フィンランド、アメリカ、カナダ、アジアなど世界各国から
61 の論文発表があり、神奈
会議では、日本、フィンランド、アメリカ、カナダ、アジアなど世界各国から
61 の論文発表があり、神奈
川県の首藤理事ら来賓も合わせて
110
名の参加により盛会となり、
医療
ICT
や医工連携に関して最新の研究
川県の首藤理事ら来賓も合わせて 110 名の参加により盛会となり、医療 ICT や医工連携に関して最新の研究
成果やプロジェクトについて報告し、議論と交流が行われました。また、アトラクションとしての鎌倉ミニ
成果やプロジェクトについて報告し、議論と交流が行われました。また、アトラクションとしての鎌倉ミニ
観光ツアーなどでも交流が活発に行われました。二日目(3/24)に鎌倉プリンスホテルで開催されたバンケ
観光ツアーなどでも交流が活発に行われました。二日目(3/24)に鎌倉プリンスホテルで開催されたバンケ
ットでは、学生の優秀論文の表彰や横浜国立大学邦楽研究会による琴、三味線の演奏も行われて特に海外か
ットでは、学生の優秀論文の表彰や横浜国立大学邦楽研究会による琴、三味線の演奏も行われて特に海外か
ら加
の者
参へ
加の
者プ
へレ
のゼ
プレゼ
らの参
ントとなりました。
ントとなりました。
なお、来年の開催は米国のボストン市で行われ
なお、来年の開催は米国のボストン市で行われ
ることが発表されました。
ることが発表されました。
研究の現場から1~超短パルスレーザーで診る・創る
研究の現場から1~超短パルスレーザーで診る・創る
淳・片山
郁文・南
物理工学コース
武田 武田
淳・片山
郁文・南
康夫 康夫
物理工学コース
武田・片山・南研究室では、非常に短いパルス幅を持ったレーザー、高いピーク強度を持つレーザーを用いた物質相制御を目指して
武田・片山・南研究室では、非常に短いパルス幅を持ったレーザー、高いピーク強度を持つレーザーを用いた物質相制御を目指して
研究を行っています。研究の柱は、1)テラヘルツ波を用いた物性制御、2)コヒーレントフォノン分光、3)シングルショット分光
研究を行っています。研究の柱は、1)テラヘルツ波を用いた物性制御、2)コヒーレントフォノン分光、3)シングルショット分光
の三点があります。
の三点があります。
テラヘルツ領域は光技術が得意とする赤外・可視領域と、
エレクトロニクスが得意とするマイクロ波領域とのちょうど中間に位置し、
テラヘルツ領域は光技術が得意とする赤外・可視領域と、
エレクトロニクスが得意とするマイクロ波領域とのちょうど中間に位置し、
薬品の指紋スペクトルや、タンパク質等巨大分子の変形モード、超伝導・磁性・誘電性など物性を特徴づける素励起の吸収が存在する
薬品の指紋スペクトルや、タンパク質等巨大分子の変形モード、超伝導・磁性・誘電性など物性を特徴づける素励起の吸収が存在する
領域です。このため近年にわかに注目され、盛んに研究されていますが、中でも時間領域テラヘルツ分光法は電場波形を検出できるの
領域です。このため近年にわかに注目され、盛んに研究されていますが、中でも時間領域テラヘルツ分光法は電場波形を検出できるの
で、位相情報も得ることができる有力な手法です。我々のグループでは、このようなテラヘルツ波を発生検出する様々な手法を開発す
で、位相情報も得ることができる有力な手法です。我々のグループでは、このようなテラヘルツ波を発生検出する様々な手法を開発す
るとともに、興味深い性質を示す物質の分光、制御などの研究を行っています。
るとともに、興味深い性質を示す物質の分光、制御などの研究を行っています。
コヒーレントフォノンは物質を瞬間的に励起することによって現れるフォノンであり、物質の電子格子相互作用に関する情報を得る
コヒーレントフォノンは物質を瞬間的に励起することによって現れるフォノンであり、物質の電子格子相互作用に関する情報を得る
ことができます。我々のグループでは
s (10 fs)という非常に短いパルス幅のレーザーを用いることで、グラフェン、カーボンナノ
ことができます。我々のグループでは
10-1410-14
s (10 fs)という非常に短いパルス幅のレーザーを用いることで、グラフェン、カーボンナノ
チューブなどの材料の高周波フォノンをコヒーレントに励起できることを示してきました。これは物質中の超高速ダイナミクスを探る
チューブなどの材料の高周波フォノンをコヒーレントに励起できることを示してきました。これは物質中の超高速ダイナミクスを探る
有力な手法の一つであり、電子と格子の結合を見ることができます。
有力な手法の一つであり、電子と格子の結合を見ることができます。
シングルショット分光法は、従来の超高速分光法が不得意だった不可逆現象の分光を可能にする画期的な手法であり、我々のグルー
シングルショット分光法は、従来の超高速分光法が不得意だった不可逆現象の分光を可能にする画期的な手法であり、我々のグルー
-2-
-3-
昼の部
12:15-13:30
昼食休憩、展示とデモ・研究ポスター
昼の部
12:15-13:30
昼食休憩、展示とデモ・研究ポスター
午後の部
13:30-17:00
13:30-17:00
午後の部
■
講演とパネル討論
13:30-16:55
■ 講演とパネル討論 13:30-16:55
先端技術の研究開発とかながわ医療機器レギュラトリーサイエンスセンターの展開
–
- 先端技術の研究開発とかながわ医療機器レギュラトリーサイエンスセンターの展開 –
コーディネータ:藤瀨雅行
横浜国立大学
客員教授
コーディネータ:藤瀨雅行 横浜国立大学 客員教授
招待講演:山根隆志(神戸大学
大学院工学研究科機械工学専攻
教授)
招待講演:山根隆志(神戸大学
大学院工学研究科機械工学専攻
教授)
講
演:河野隆二(横浜国立大学
未来情報通信医療社会基盤センター長)
講 演:河野隆二(横浜国立大学 未来情報通信医療社会基盤センター長)
宮澤俊昭(横浜国立大学
大学院国際社会科学研究院法律系
教授)
宮澤俊昭(横浜国立大学
大学院国際社会科学研究院法律系
教授)
杉本千佳(横浜国立大学
未来情報通信医療社会基盤センター
杉本千佳(横浜国立大学 未来情報通信医療社会基盤センター
准教授)
准教授)
パネリスト:
(上記の講演者に加えて)
パネリスト:(上記の講演者に加えて)
淳一(横浜国立大学
大学院工学研究院
機能の創生部門
教授)
小泉 小泉
淳一(横浜国立大学
大学院工学研究院
機能の創生部門
教授)
萩原
浩明(横浜市立大学
客員講師、横浜南共済病院
医長)
萩原 浩明(横浜市立大学 客員講師、横浜南共済病院 医長)
鐘ケ江正巳(ヘルスセンシング(株)代表取締役)
鐘ケ江正巳(ヘルスセンシング(株)代表取締役)
一也(DEKRA
サーティフィケーション・ジャパン(株)医療機
肘井 肘井
一也(DEKRA
サーティフィケーション・ジャパン(株)医療機
器事業部マネージングディレクター)
器事業部マネージングディレクター)
■ 閉会の挨拶
横浜国立大学理事・副学長
國分泰雄
■ 閉会の挨拶
16:55 16:55
横浜国立大学理事・副学長
國分泰雄
展示・デモ・ポスターの部
(昼及び午後休憩時等)
医療機器レギュラトリーサイエンス関連機器、他
展示・デモ・ポスターの部 (昼及び午後休憩時等) 医療機器レギュラトリーサイエンス関連機器、他
プでは世界に先駆けて独自の光学素子、反射型エシェロンミラーを用いた手法を開拓し
プでは世界に先駆けて独自の光学素子、反射型エシェロンミラーを用いた手法を開拓し
ました。本手法はテラヘルツ電場波形や、超高速の透過率変化等を単一のレーザーパル
ました。本手法はテラヘルツ電場波形や、超高速の透過率変化等を単一のレーザーパル
スで取得することができます。右の図はテラヘルツパルスをシングルショットで検出し
スで取得することができます。右の図はテラヘルツパルスをシングルショットで検出し
た例であり、このように、われわれの技術で超高速の電場パルス波形を瞬時に検出する
た例であり、このように、われわれの技術で超高速の電場パルス波形を瞬時に検出する
ことが可能になりました。今後、この手法を様々な物理現象の研究に適用していくこと
ことが可能になりました。今後、この手法を様々な物理現象の研究に適用していくこと
で独自の研究を展開できるものと期待しています。
で独自の研究を展開できるものと期待しています。
このように、本研究室ではフェムト秒パルスレーザーを用いた新技術を開拓し、興味
このように、本研究室ではフェムト秒パルスレーザーを用いた新技術を開拓し、興味
深い物理現象を発見することを目指して研究しています。興味をお持ちの方は、ぜひ見
深い物理現象を発見することを目指して研究しています。興味をお持ちの方は、ぜひ見
学などにおいで下さい。
学などにおいで下さい。
図:シングルショットで得た(a)テラヘルツパルスのイメージ
図:シングルショットで得た(a)テラヘルツパルスのイメージ
とそれを用いて再構築した(b)テラヘルツ電場波形。
とそれを用いて再構築した(b)テラヘルツ電場波形。
国際医療ICTシンポジウム(ISMICT2015)の開催への協賛・協力
国際医療ICTシンポジウム(ISMICT2015)の開催への協賛・協力
第9回の国際医療ICT
シンポジウム(ISMICT2015:
第9回の国際医療ICT
シンポジウム(ISMICT2015:
http://www.ismict2015.org/
)が、2015
年3月
http://www.ismict2015.org/ )が、2015
年3月
24-26
日に神奈川県の湘南国際村センターで開
24-26 日に神奈川県の湘南国際村センターで開
催されました。この国際シンポジウムは、当セ
催されました。この国際シンポジウムは、当セ
ンターが中心になって第1回を横浜で
ンターが中心になって第1回を横浜で
2006 2006
年 年
12
月
1-2
日に開催したもので、第2回は
12 月 1-2 日に開催したもので、第2回は 2007 2007
12 月にフィンランドのオウル大学、
第3回は
年 12 年
月にフィンランドのオウル大学、
第3回は
2009
年
2
月にモントリオール
(カナダ)
、第4回
2009 年 2 月にモントリオール(カナダ)、第4回
は
2010
年
3
月に台北
(台湾)
第5回は
2011
は 2010 年 3 月に台北(台湾)第5回は 2011 年 3 年 3
月にモントルー(スイス)
、第6回はサンディエゴ(米国)のように世界を回って開催されてきたもので、当センターは、全ての会議
月にモントルー(スイス)
、第6回はサンディエゴ(米国)のように世界を回って開催されてきたもので、当センターは、全ての会議
において河野センター長を中心に貢献しています。
において河野センター長を中心に貢献しています。
今回は、2013
年に東京(明治大学)での開催から1年おいて再び日本での開催となり、横浜国立大学、
今回は、2013
年に東京(明治大学)での開催から1年おいて再び日本での開催となり、横浜国立大学、
情報通信研究機構
NICT、およびフィンランドのオウル大学日本研究所が資金面でも協賛しました。なかで
情報通信研究機構 NICT、およびフィンランドのオウル大学日本研究所が資金面でも協賛しました。なかで
も横浜国立大学の医療
ICT センターは、杉本准教授が開催地実行委員会議長として開催準備・運営にあたり
も横浜国立大学の医療 ICT センターは、杉本准教授が開催地実行委員会議長として開催準備・運営にあたり
中心的な役割をはたしました。
中心的な役割をはたしました。
今回は特に、医療
ICT センターとして神奈川県から受託した「かながわ医療機器レギュラトリーサイエン
今回は特に、医療
ICT センターとして神奈川県から受託した「かながわ医療機器レギュラトリーサイエン
ス・センター」事業実施の一環として、この国際シンポジウムの中に、医療機器レギュラトリーサイエンス
ス・センター」事業実施の一環として、この国際シンポジウムの中に、医療機器レギュラトリーサイエンス
をテーマとする半日の特別セッションン「医療機器レギュラトリーサイエンス国際ワークショップ」を組み
をテーマとする半日の特別セッションン「医療機器レギュラトリーサイエンス国際ワークショップ」を組み
込み、招待講演と個別講演・パネル討論により活発な議論が展開されました。また、医療機器レギュラトリ
込み、招待講演と個別講演・パネル討論により活発な議論が展開されました。また、医療機器レギュラトリ
ーサイエンス・コンソーシアム企業による、医療・ヘルスケア機器の展示とデモもおこなわれました。
ーサイエンス・コンソーシアム企業による、医療・ヘルスケア機器の展示とデモもおこなわれました。
会議では、日本、フィンランド、アメリカ、カナダ、アジアなど世界各国から
61 の論文発表があり、神奈
会議では、日本、フィンランド、アメリカ、カナダ、アジアなど世界各国から
61 の論文発表があり、神奈
川県の首藤理事ら来賓も合わせて
110
名の参加により盛会となり、
医療
ICT
や医工連携に関して最新の研究
川県の首藤理事ら来賓も合わせて 110 名の参加により盛会となり、医療 ICT や医工連携に関して最新の研究
成果やプロジェクトについて報告し、議論と交流が行われました。また、アトラクションとしての鎌倉ミニ
成果やプロジェクトについて報告し、議論と交流が行われました。また、アトラクションとしての鎌倉ミニ
観光ツアーなどでも交流が活発に行われました。二日目(3/24)に鎌倉プリンスホテルで開催されたバンケ
観光ツアーなどでも交流が活発に行われました。二日目(3/24)に鎌倉プリンスホテルで開催されたバンケ
ットでは、学生の優秀論文の表彰や横浜国立大学邦楽研究会による琴、三味線の演奏も行われて特に海外か
ットでは、学生の優秀論文の表彰や横浜国立大学邦楽研究会による琴、三味線の演奏も行われて特に海外か
ら加
の者
参へ
加の
者プ
へレ
のゼ
プレゼ
らの参
ントとなりました。
ントとなりました。
なお、来年の開催は米国のボストン市で行われ
なお、来年の開催は米国のボストン市で行われ
ることが発表されました。
ることが発表されました。
研究の現場から1~超短パルスレーザーで診る・創る
研究の現場から1~超短パルスレーザーで診る・創る
淳・片山
郁文・南
物理工学コース
武田 武田
淳・片山
郁文・南
康夫 康夫
物理工学コース
武田・片山・南研究室では、非常に短いパルス幅を持ったレーザー、高いピーク強度を持つレーザーを用いた物質相制御を目指して
武田・片山・南研究室では、非常に短いパルス幅を持ったレーザー、高いピーク強度を持つレーザーを用いた物質相制御を目指して
研究を行っています。研究の柱は、1)テラヘルツ波を用いた物性制御、2)コヒーレントフォノン分光、3)シングルショット分光
研究を行っています。研究の柱は、1)テラヘルツ波を用いた物性制御、2)コヒーレントフォノン分光、3)シングルショット分光
の三点があります。
の三点があります。
テラヘルツ領域は光技術が得意とする赤外・可視領域と、
エレクトロニクスが得意とするマイクロ波領域とのちょうど中間に位置し、
テラヘルツ領域は光技術が得意とする赤外・可視領域と、
エレクトロニクスが得意とするマイクロ波領域とのちょうど中間に位置し、
薬品の指紋スペクトルや、タンパク質等巨大分子の変形モード、超伝導・磁性・誘電性など物性を特徴づける素励起の吸収が存在する
薬品の指紋スペクトルや、タンパク質等巨大分子の変形モード、超伝導・磁性・誘電性など物性を特徴づける素励起の吸収が存在する
領域です。このため近年にわかに注目され、盛んに研究されていますが、中でも時間領域テラヘルツ分光法は電場波形を検出できるの
領域です。このため近年にわかに注目され、盛んに研究されていますが、中でも時間領域テラヘルツ分光法は電場波形を検出できるの
で、位相情報も得ることができる有力な手法です。我々のグループでは、このようなテラヘルツ波を発生検出する様々な手法を開発す
で、位相情報も得ることができる有力な手法です。我々のグループでは、このようなテラヘルツ波を発生検出する様々な手法を開発す
るとともに、興味深い性質を示す物質の分光、制御などの研究を行っています。
るとともに、興味深い性質を示す物質の分光、制御などの研究を行っています。
コヒーレントフォノンは物質を瞬間的に励起することによって現れるフォノンであり、物質の電子格子相互作用に関する情報を得る
コヒーレントフォノンは物質を瞬間的に励起することによって現れるフォノンであり、物質の電子格子相互作用に関する情報を得る
ことができます。我々のグループでは
s (10 fs)という非常に短いパルス幅のレーザーを用いることで、グラフェン、カーボンナノ
ことができます。我々のグループでは
10-1410-14
s (10 fs)という非常に短いパルス幅のレーザーを用いることで、グラフェン、カーボンナノ
チューブなどの材料の高周波フォノンをコヒーレントに励起できることを示してきました。これは物質中の超高速ダイナミクスを探る
チューブなどの材料の高周波フォノンをコヒーレントに励起できることを示してきました。これは物質中の超高速ダイナミクスを探る
有力な手法の一つであり、電子と格子の結合を見ることができます。
有力な手法の一つであり、電子と格子の結合を見ることができます。
シングルショット分光法は、従来の超高速分光法が不得意だった不可逆現象の分光を可能にする画期的な手法であり、我々のグルー
シングルショット分光法は、従来の超高速分光法が不得意だった不可逆現象の分光を可能にする画期的な手法であり、我々のグルー
-2-
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横浜国立大学
横浜国立大学
未来情報通信医療社会基盤センター
未来情報通信医療社会基盤センター
第18号
第18号
(発行 平成 (発行
27 年 3平成
月 3127日)
年 3 月 31 日)
Center for Future Medical Social Infrastructure Based on Information Communications Technology
Center for Future Medical Social Infrastructure Based on Information Communications Technology
Yokohama National University Yokohama National University 主な記事 主な記事
1. 平成26年度医療ICTシンポジウム(SMICT2015)開催報告
1. 平成26年度医療ICTシンポジウム(SMICT2015)開催報告
2. 研究の現場から1~超短パルスレーザーで診る・創る
2. 研究の現場から1~超短パルスレーザーで診る・創る
武田淳・片山郁文・南康夫
武田淳・片山郁文・南康夫
先端エレクトロニクスの創生部門
先端エレクトロニクスの創生部門
工学研究院工学研究院
物理
工学コース工学コース
3. 国際医療ICTシンポジウム(ISMICT2015)開催への協賛・協力
3. 国際医療ICTシンポジウム(ISMICT2015)開催への協賛・協力
4. 研究の現場から2~再生可能エネルギーとスマートグリッド
4. 研究の現場から2~再生可能エネルギーとスマートグリッド
辻 隆男 情報通信融合基盤技術の創生部門
辻 隆男 情報通信融合基盤技術の創生部門
工学研究院工学研究院
准教授
准教授
5. 編集後記
5. 編集後記
物理
平成 26平成
年度医療ICTシンポジウム
26 年度医療ICTシンポジウム
SMICT2015
SMICT2015
開催しました
開催しました
2015 年 3 月
2015
4 日(水)パシフィコ横浜(会議センター)において、平成
年 3 月 4 日(水)パシフィコ横浜(会議センター)において、平成
26 年度 医26 年度 医
療 ICT シンポジウム
療 ICT シンポジウム
-医療・ヘルスケアのイノベーション拓く医療機器レギュラト
-医療・ヘルスケアのイノベーション拓く医療機器レギュラト
リーサイエンス
リーサイエンス
-(SMICT2015)が開催されました。このシンポジウムは、横浜国
-(SMICT2015)が開催されました。このシンポジウムは、横浜国
立大学が例年
立大学が例年
3 月に横浜において開催しているもので、今回は第
3 月に横浜において開催しているもので、今回は第
8 回目です。情報
8 回目です。情報
通信技術(ICT)をはじめとする最先端の科学技術を医療や予防・保健の分野に導
通信技術(ICT)をはじめとする最先端の科学技術を医療や予防・保健の分野に導
研究の現場から2~再生可能エネルギーとスマートグリッド
研究の現場から2~再生可能エネルギーとスマートグリッド
入していくために、大学・地域・産業界が連携して、科学技術の研究開発とその成
入していくために、大学・地域・産業界が連携して、科学技術の研究開発とその成
辻 隆男 辻情報通信融合基盤技術の創生部門
隆男 情報通信融合基盤技術の創生部門
工学研究院
工学研究院
准教授 准教授
果を安全、果を安全、
かつ迅速・かつ迅速
効率的に実用化する流れをつくりだすことを目的としました。
・効率的に実用化する流れをつくりだすことを目的としました。
特に、横浜国大が今年度(H26
特に、横浜国大が今年度(H26
年度)に神奈川県からの受託した「かながわ医療
年度)に神奈川県からの受託した「かながわ医療
機器レギュラトリーサイエンス・センター」事業の一環としての、医療機器レギュ
機器レギュラトリーサイエンス・センター」事業の一環としての、医療機器レギュ
エネルギー・環境問題の解決に向けて、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの普及拡大は、非常に魅力的な選択
エネルギー・環境問題の解決に向けて、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの普及拡大は、非常に魅力的な選択
ラトリーサイエンス・コンソーシアムの活動展開に焦点を当てながら、先端医療機
ラトリーサイエンス・コンソーシアムの活動展開に焦点を当てながら、先端医療機
肢の一つです。辻研究室では、大量の再生可能エネルギーを含む電力システムで生じ得るさまざまな課題に対し、電力・制御・
肢の一つです。辻研究室では、大量の再生可能エネルギーを含む電力システムで生じ得るさまざまな課題に対し、電力・制御・
器の医療現場への円滑な導入に向けての取り組みや、
器の医療現場への円滑な導入に向けての取り組みや、
この分野で活躍する人材育成
この分野で活躍する人材育成
情報通信・経済理論などの多角的な観点から、解決策を探る研究を推進しています。特に進展の著しい情報津新技術との融合に
情報通信・経済理論などの多角的な観点から、解決策を探る研究を推進しています。特に進展の著しい情報津新技術との融合に
についても、パネル討論で議論を深めました。
についても、パネル討論で議論を深めました。
より、広大な電力システムを効果的に制御する“スマートグリッド技術”を交えた研究を行っています。例えば図のように風力
より、広大な電力システムを効果的に制御する“スマートグリッド技術”を交えた研究を行っています。例えば図のように風力
参加者は、医学や工学の研究者や産業界、公的機関や行政、さらに大学生など多
参加者は、医学や工学の研究者や産業界、公的機関や行政、さらに大学生など多
発電の普及が特定の地域(B
発電の普及が特定の地域(B
地域)で進展し、当該地域内での需給バランス維持が困難となった場合に、隣接する地域からの応
地域)で進展し、当該地域内での需給バランス維持が困難となった場合に、隣接する地域からの応
分野から 211
分野から
名に上り、午前中の医薬品医療機器総合機構(PMDA)の重藤理事を
211 名に上り、午前中の医薬品医療機器総合機構(PMDA)の重藤理事を
援制御を実施すると共に、スマートグリッド技術に基づいて電力需要側の消費量を調整するなどの対策を検討しています。この
援制御を実施すると共に、スマートグリッド技術に基づいて電力需要側の消費量を調整するなどの対策を検討しています。この
はじめとする基調講演、午後の講演とパネル討論において、活発な質疑が展開され
はじめとする基調講演、午後の講演とパネル討論において、活発な質疑が展開され
ような研究は技術的な課題のみならず、経済合理性に基づいた人間の行動や法規制の整備が必要であり、社会や産業と密接に結
ような研究は技術的な課題のみならず、経済合理性に基づいた人間の行動や法規制の整備が必要であり、社会や産業と密接に結
ました。また、会場で最新の技術の医療・保健等への応用についての実体展示や研
ました。また、会場で最新の技術の医療・保健等への応用についての実体展示や研
びついた重要な課題だと考えています。
びついた重要な課題だと考えています。
究ポスターの発表が行われ、多くの参加者の関心を集めました。
究ポスターの発表が行われ、多くの参加者の関心を集めました。
日 時: 2015
日 時:
年3月
2015
4 日(水)
年 3 月 10:00~17:30
4 日(水) 10:00~17:30
参加無料 参加無料
会 場: パシフィコ横浜(会議センター5F)
会 場: パシフィコ横浜(会議センター5F)
主 催: 横浜国立大学
主 催: 横浜国立大学
未来情報通信医療社会基盤センター、かながわ医療機器
未来情報通信医療社会基盤センター、かながわ医療機器
レギュラトリーサイエンスセンター、先端科学高等研究院
レギュラトリーサイエンスセンター、先端科学高等研究院
協 賛: 情報通信研究機構(NICT)、オウル大学、電子情報通信学会(MICT
協 賛: 情報通信研究機構(NICT)、オウル大学、電子情報通信学会(MICT
研究専
研究専
門委員会)、他
門委員会)、他
後 援: 総務省、神奈川県、横浜市、公立大学法人横浜市立大学
後 援: 総務省、神奈川県、横浜市、公立大学法人横浜市立大学
プログラムプログラム
(敬称略)(敬称略)
午前の部 10:00-12:15
午前の部 10:00-12:15
進行:塩見横浜国大客員教授
進行:塩見横浜国大客員教授
編集後記編集後記
発行:横浜国立大学
発行:横浜国立大学
今年度の医療ICTシンポジウムは医療機器レギュラトリー
今年度の医療ICTシンポジウムは医療機器レギュラトリー
未来情報通信医療社会基盤センター
未来情報通信医療社会基盤センター
サイエンスに焦点をあて、パシフィコ横浜にて開催いたしまし
サイエンスに焦点をあて、パシフィコ横浜にて開催いたしまし
た。ご来場いただきました皆様にはこの場をかりて厚く御礼を申
た。ご来場いただきました皆様にはこの場をかりて厚く御礼を申横浜市保土ヶ谷区常盤台
横浜市保土ヶ谷区常盤台
79-7 総合研究棟
79-7 総合研究棟
E705
E705
し上げます。
し上げます。
TEL・FAX:045-339-4490
TEL・FAX:045-339-4490
今号は今年度、約半年分の活動状況をお伝えいたしました。今
今号は今年度、約半年分の活動状況をお伝えいたしました。今
後も国内外の関係機関と連携を結び更なるチャレンジを行い教
後も国内外の関係機関と連携を結び更なるチャレンジを行い教E-MAIL [email protected]
E-MAIL [email protected]
育研究に邁進していきたいと思います。忌憚なきご意見をお聞か
育研究に邁進していきたいと思います。忌憚なきご意見をお聞かURL ;http://www.mict.ynu.ac.jp
URL ;http://www.mict.ynu.ac.jp
せいただけましたら幸いです。
せいただけましたら幸いです。
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■ 開 会 ■ 開
横浜国立大学
会
横浜国立大学
次期学長 次期学長
長谷部勇一長谷部勇一
■ 来賓挨拶
■ 来賓挨拶
横浜市立大学
横浜市立大学
理事長
理事長
田中 克子田中 克子
神奈川県 副知事
神奈川県 副知事
吉川 伸治吉川 伸治
■ 基調講演
■ 基調講演
- 先端技術を医療・ヘルスケアに:社会イノベーションへ
- 先端技術を医療・ヘルスケアに:社会イノベーションへ
座長:横浜国立大学
座長:横浜国立大学
大学院工学研究院長
大学院工学研究院長
河村篤男 河村篤男
(1) 独立行政法人
(1) 独立行政法人
医薬品医療機器総合機構(PMDA)
医薬品医療機器総合機構(PMDA)
理事 重藤和弘
理事 重藤和弘
(2) フィンランド・オウル大学
(2) フィンランド・オウル大学
副学長兼オウル大学日本研究所
副学長兼オウル大学日本研究所
CWC 日本 CWC 日本
長谷部次期学長挨拶
長谷部次期学長挨拶
社長 Dr. Olli
社長Silven
Dr. Olli Silven
(3) 独立行政法人
(3) 独立行政法人
情報通信研究機構(NICT)
情報通信研究機構(NICT)
理事 富田 理事
二三彦
富田 二三彦
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