月号 - とくしま産業振興機構

381
Tok ushim a
No.
up
Picekws
N
は
記事
関連 ∼
6
P
県内で活躍する
サテライトオフィス紹介(第1回)
The
Business
Information
of
今月号から県内で活躍するサテライ
トオフィスの現状や今後の展望をシ
リーズでお伝えします。第1回は全国
的にも有名になった神山町にオフィ
スを構える3社を紹介します。
C ontents
02
04
06
08
10
12
14
16
18
20
22
徳島の企業
(株)本家松浦酒造場
経営革新にチャレンジ
(株)福村
県内で活躍する
サテライトオフィス紹介(第1回)
レポート
農商工連携マッチング商談会・相談会
支援事業紹介
とくしま経済飛躍ファンド
∼展示会等出展支援事業∼
レポート
ISO9001・14001規格改正の概要
デジタルアート展(チームラボ)
・
トークイベント
各種受賞者紹介
徳島大学 技術シーズ紹介
徳島県よろず支援拠点便り
アジア展望
∼上海事務所だより∼
支援事業紹介
とくしまあったかビジネス事業認定者紹介
平成長久館 研修・セミナー実施予定
徳島経済産業会館だより
公益財団法人
とくしま産業振興機構
企業情報
とくしま
4
2015
April
月号
URL : http://www.our-think.or.jp/
E-mail : [email protected]
株式会社本家松浦酒造場
み、平成 20(2008)年に杜氏に就任
した。昭和 48(1973)年生まれの 41
歳である。
当社で日本酒造りに携わっているの
は 4 名。その内 2 名は杜氏よりも若く、
杜氏を筆頭に若い力にあふれていると
いえるだろう。
当社は「温故知新」という言葉の重
みを感じながら、ひたむきに酒造りと
向き合い米のうまみや味を前面に出し
ていく造り方を大切にしている。日本
酒『鳴門鯛』を通して、一人でも多く
の方に、
日本酒ならではの素晴らしさ、
奥の深さを、お伝えすることができた
らと考えている。
広がる海外展開
直売所
210 年余りの伝統を
誇る県内最古の醸造元
売できる商品として
「すだち酒」
を考案。
当社の日本酒『鳴門鯛』は海外に
平成 17(2005)年には、
日本で初めて「に
も販路を広げている。昭和 62(1987)
ごり果実酒」を開発・発売している。
年、取引先の問屋が海外進出するとい
株式会社本家松浦酒造場は、日本酒・
う話を受け、海外進出に取り組むこと
リキュールを製造している醸造元であ
になった。アメリカを皮切りに現在で
る。創業は文化元(1804)年と 210 年
はアジアやヨーロッパにも広がってい
余りの歴史を刻んでおり、現存の蔵で
る。進出のきっかけとなったアメリカ
は県内最古である。
では、13 州で売られている。
「鳴門鯛
創業家の松浦氏の系譜をたどれば、
吟醸しぼりたて生原酒」をアルミ缶に
佐賀県松浦半島を治めていた武家集団
入れて発売したことが、輸出拡大を可
の党にたどり着くといわれている。約
能にした。
300 年前に鳴門に移住してきた当初は
平成 25(2013)年に「和食」がユ
米を扱っていたが、そこから醸造業へ
ネスコ無形文化遺産として登録された
と発展し、当社の創業に至った。創業
ことに伴い、世界での「日本酒」への
以来、加美屋という屋号で酒を造り、
注目度がさらに高まっている。そのよ
昭和の時代には灘の剣菱などに樽ごと
うな状況の中で、認知度をさらに向上
酒を売る樽売りの歴史もあった。
させるために、全米日本酒歓評会やイ
明治 19(1886)年、時の県令 酒井明
氏と五代目 松浦九平により、魚族の王、
鯛の如く端麗優雅であるように、特に
鳴門海峡で捕れる鯛は激流を遡り肉質
が締まり脂が乗って美味であることか
ンターナショナル・ワイン・チャレン
鳴門鯛 大吟醸
ジなど、海外のコンクールにも積極的
に出品している。
若い杜氏を筆頭に酒造りを
ら『鳴門鯛』と命名され、徳島を代表
する日本酒として親しまれてきた。
2
当社の杜氏を務めるのは、専務取締
現在、当社の日本酒の製造量は年間
役の松浦正治氏である。正治氏は東京
700 石(約 126,000 リットル)である。
農業大学で醸造学を学んだ後、国税庁
また、日本酒以外にリキュールも製造
醸造研究所(現:独立行政法人酒類総
しており、平成 5(1993)年に開催さ
合研究所)にて研究を重ね、平成 12
れた東四国国体の時には、土産店で販
(2000)年より当社で酒造りに取り組
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
海外で好評を得ている namakan
(鳴門鯛 吟醸しぼりたて生原酒)
めでたい! 飲みたい! 鳴門鯛!
徳島の 企 業
企 業 DATA
代表取締役社長
松浦 素子
会社概要
●会社名:株式会社本家松浦酒造場
●関連会社:株式会社本家松浦酒造販売
●所在地:鳴門市大麻町池谷字柳の本19番地
●創 業:江戸文化元年
(1804年)
(設立:昭和28年7月)
●資本金:1,000万円
●従業員数:約25名
●電話番号:088-689-1110
●F A X:088-689-1109
●U R L:http://narutotai.jp
精米所
日本酒の美味しさを
広めるために
醤油の魅力を発信している。
いる。
今後は、日本酒を扱う飲食店スタッ
また、平成 26(2014)年末には営
フ向けのセミナーを計画している。料
業統括戦略室を設置し、営業担当が集
理に合う日本酒の選び方やラベルの見
めてきた顧客ニーズを効果的に集約
通常の卸売りに加え、平成 12(2000)
方など、お客様に日本酒を勧める際に
し、新商品開発に役立てる組織づくり
年頃から行っているネット販売では、
役立つ知識を伝えるセミナーを、蔵で
を行っており、日本酒及びリキュール
定番商品に加えて会員限定の商品も提
開催したり、飲食店に出向いて開催す
の新商品開発を進めている。
供するなど、順調に推移している。
ることを検討している。
松浦社長は、
「
『地元で愛されてこそ』
清酒においては、年々売上を伸ばし
また、様々な業種とコラボレーショ
であると日々感じているため、地元で
ているものの、全国の日本酒の全酒類
ンして商品展開を進めることで、裾野
の消費を増やすことを最も大切にして
に占める製造数量の占有率(シェア)
を広げていく取り組みも行っている。
いる。いずれは全国、そして海外へと
は 7%台で推移しており、低調である
現在までに、大谷焼とのセット商品や、
飛躍したいと考えており、210 年余り
と言わざるを得ない。当社では、日本
「鯛の塩釜焼き」とのセット商品などを
の伝統を守りながら、杜氏を中心とし
酒が正当に評価されていないと感じて
リリースしている。また、酒粕を利用
た若いパワーを結集し、よりよい酒造
おり、よりよい日本酒造りに努めると
したアイスクリームなど、従来の清酒
りに取り組みたい。伸びているところ
ともに、日本酒の美味しさを広めるた
だけではない新たな展開も見せている。
をさらに伸ばして販路を拡大し、製造
めの様々な取り組みを進めている。
その一つが、2014 年から本格的に
始めた蔵見学である。9 ~ 11 月の旅
行シーズンには県内外から多数の参加
者が集まる。また、地元の方々が気軽
日本酒の消費量拡大に
向けて
ていきたい。
」と熱く語っている。
当社では、日本酒を商材として扱う
に飲み比べを楽しめる「たちきゅう」
事業者、そして消費者に向けて、「日
と呼ばれるお酒の立ち飲み会を母屋の
本酒」の美味しさや文化を広めるため
中庭で第 3 土曜日に開催している。
に、今後も様々な取り組みを進めてい
2014 年 11 月の「蔵開き」からは、
設備の拡充を図り、製造容量を増やし
く方針である。日本酒の浸透を図るた
隣接する福寿醤油とともに蔵を開放
めに、酒販店や問屋の手助けができる
し、通常の蔵見学に加えて、利き酒、
ようなセミナーや、消費者に日本酒を
利き醤油、阿波おどり、餅つきなど多
アピールできるイベントの開催を、今
様なイベントを盛り込んで、日本酒や
後も積極的に進めていきたいと考えて
多くの方が集まる「たちきゅう」
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
3
経営革新にチャレンジ
株式会社福村
-フルサービス方式の総合ベンダー-
会社概要
飲 料自動 販 売 機の代 理 店から、 顧 客の
ニーズの多様性に応えるために、複数メー
カーの飲料を扱う総合ベンダーへとビジネ
スモデルを移行。
代表取締役
●会社名:株式会社福村
●代表者:代表取締役 丸関 雅史
●所在地:徳島市南昭和町 5-66
●電話番号:088-679-8320
●F A X:088-679-8328
●設 立:2005(平成 17)年
●従業員数:23 名
● U R L: http://www.fukumura.biz/
丸関 雅史
システムだ(その電気代も省エネ化
が進み10年前の半分以下と劇的に
下がっている)
。
ダイドードリンコ社との信頼関係
の中で成長し、平成 17 年には独立
して株式会社福村ベンディングとし
て別会社化し、平成 25 年 12 月には
異分野事業への拡大をにらんで株式
会社福村と名称変更している。当初
3 人体制で始めたベンディング事業
が、現在では 23 人体制になり、県内
一円をカバーするまでに発展した。
この成長の過程の中で顧客から、
特定のメーカーだけではなく、いろ
いろな会社の飲料を置いてほしいと
会社外観
の要望が高まり、当社としてもその
期待に応え総合的にオペレーショ
総合ベンダーへ
性から始めた事業であった。
その当時のやり方は、飲料を顧客
平成 23 年にはダイドービバリッジ
「ホッとしたい時間、さぁ、頑張
に届け、顧客の側で自動販売機に飲
サービス徳島営業所が譲渡されるこ
るぞ!という気分をお近くの自販機
料を補充するいわゆる卸売業務のよ
とになり、当社が受けた。そして平
から応援します!」企業や公共施設
うな形態であった。ところが、その
成 21 年のアサヒカルピスビバレッ
などの人が集まる場所に飲料の自動
形態は十数年ほど前から大きく転換
ジ社、大塚飲料社、平成 23 年には
販売機を設置してもらい、商品の補
していった。今では、商品の補充か
サントリー社を扱うことになる。ダ
充や代金回収などを行うベンディン
らメンテナンスまで全てを行うフル
イドードリンコの代理店から始めた
グ事業。当社がダイドードリンコの
サービス方式で、設置いただいた顧
事業が、現在では認知度の高いブラ
代理店として自動販売機事業を始め
客の手を煩わせないことがモットー
ンド品飲料を扱う総合ベンダーとし
たのは平成 2 年のことだ。菓子卸を
で、顧客の負担は電気代だけという
て発展した。
ダイドー社はもとより、
していた株式会社福村(昭和 24 年
各メーカーと信頼関係をより深めな
創業、現在菓子事業は国分株式会社
がら現在に至っている。
へ移譲)のベンディング事業部とし
『実効力ある経営』の
取り組み
てであった。この頃は、自動販売機
の勃興期であり、菓子は暑い時には
売れにくく、1 年を通じての仕事の
平準化を模索していた時に、飲料は
総合ベンダー化したことは、作業
暑い時に売れるという季節性や菓子
の複雑性が増すことを意味する。当
と同じ常温の食品であるという親和
4
ンしたいと思うようになっていた。
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
フルサービス方式での提供
社でルートマンとよぶオペレーショ
環境や地域社会に貢献
する自動販売機の提案
ン担当は 14 人。季節や設置場所に
す」を、企業理念には、チャレンジ、
合う商品のアイテムをセレクトし、
コミュニケーション、チームワーク
商品の交換、補充の時期やタイミン
を掲げ、7つの行動指針には「プロ
グ、回数はルートマンに任されてお
の自覚を忘れずに、常に最高水準の
企業目的に掲げる「業務を通じ地
り、ルートマン自身のマネジメント
仕事を果たすこと」や、「感謝する
域社会・世界に貢献」しようとする
能力を高めることが求められる。
心を大切に。天を敬い、
仲間を愛し、
のが、災害救援ベンダーや「夢の貯
人を愛すること」等を上げている。
金箱」
、
「緑の募金」自動販売機であ
品の選択の幅が広がったが、丸関雅
これらは毎年の『経営計画書』の中
る。平成 25 年 12 月に徳島県警本部
史社長は会社が一丸となって顧客の
に明文化されており、社員全員が保
と覚書に調印した、松茂町の新運転
ニーズに対応し前進するためのツー
持し、毎週の朝礼時には再確認を怠
免許センターでの災害対応自販機を
ルを探していた。このような時に、
らない。
始め、現在では災害対応自動販売機
総合化することで顧客の側の商
徳島県経営品質賞のことを知人から
の設置数は 20 台にのぼる。
知り、平成 24 年の 9 月に徳島県経
「夢の貯金箱」は飲料1本につき
営品質協議会に入会し、経営品質向
10円が社会貢献プロジェクトに寄
上プログラムの勉強を始めた。そし
付される自動販売機。飲料を「飲ん
て、
「改めて会社を見つめてさらに大
で参加」、寄付者が事業を「選んで
きく発展させたい」と具体的に取り
参加」
、
事業に
「リアルに参加」
をキー
組んだのが、公益財団法人日本生産
ワードに、社会の課題にみんなで参
性本部が開発したマネジメント強化
加できることを訴えている。
プログラムだ。これは、中小規模企
業を対象にしたもので、これまでの
勉強会
「緑の募金」自動販売機は、月間
売上の 2 パーセントが公益社団法人
経営を振り返りながら課題解決のた
おいしい時期にホットな商品を提
めの実効計画を経営者自らが策定す
供するのがルートマンの役割。設置
る。そして 6 か月間の計画進捗結果
場所により、温かい商品と冷たい商
ユーザーは飲料を購入するだけで
と合わせて第三者(認証評価チーム)
品との切り替え等、商品交換のタイ
森林の整備、緑化の推進、地球温暖
が評価する制度で、経営課題内容と
ミングが異なる。これをいかにベス
化を防ぐ「緑の募金」に寄付できる。
その成果に応じて「導入」
・
「継続」
・
「上
トなタイミングで訪問し商品交換す
丸関社長は、「今後とも、環境や地
級」の 3 段階が設定されている。丸
るかが付加価値生産性の要素であ
域社会に向け一歩進んだ自動販売機
関社長は、
「PDCAをきちんと回し
る。グループでコミュニケーション
の提案をすること。また今後は独自
ていく。それをやれば必ず成長につ
をとりながら、課題にチャレンジし
自販機の開発や、自販機と親和性の
ながるのがわかっていながら中途半
ている。
あるロボット事業など夢を社員と共
端になっている」
「幹部社員を巻き込
なかでも力を入れているのが、ス
みたい」との想いでこれに取り組ん
タンダードオペレーションマニュア
だ。その結果、2013 年度上期『実効
ルの策定だ。メーカーと意見交換し
力ある経営』認証評価制度において
てソフトを開発し、システムを活用
「導入認証」された。この取り組みは
する方法を勉強している。自動販売
現在も継続中である。
スタンダードオペレーション
マニュアルの策定
的に寄付されるもの。
有して事業を進めていきたい」と力
強く語っている。
機の中のデータをハンディターミナ
ルで読み取り、持ち帰ってデータ分
析し、
何がどれだけ売れているのか、
1回当たりの回収額等をグループで
振り返り、どうすればより効率的な
当社の基本理念は、目的、企業理
のかを考え、
標準化していく試みだ。
念、行動指針からなる。目的には、
丸関社長は、
「教えた先輩によって、
「社員全員の物心両面の幸福を実現
やり方が異なるのではなく、より良
するとともに、業務を通じ地域社会・
い方法を皆で共有していきたい」と
世界に対し貢献し、社員と関係者全
話す。
員が充実した人生を送ることを目指
「とくしま森とみどりの会」に自動
災害救援ベンダー
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
5
第 1 回
県内で活躍するサテライトオフィス紹介
政府の掲げる「地方創生」~都市から地方への新しい人の流れを生み出す先進事例として注目を集
めているとくしまサテライトオフィスプロジェクトについて、本誌3月号で概観したとおり、現在、様々な
事業者が、県内4つの市と町でそれぞれの活動を展開しています。
今月号から始まる本コーナーでは、徳島で活躍するサテライトオフィスの個々の取り組みや今後の展
望などを定期的にご紹介したいと考えています。
第1回目は、神山町で事業を行っている3事業者を紹介します。
サテライトオフィス先進地
神山町
神山町は、徳島市から約1時間の
ち・ひと・しごと創生本部」の担当
して、「ワーク・イン・レジデンス」
である小泉政務官が訪れ、全国ニュー
「創造的過疎」など人を軸にした活動
スにも取り上げられたことは記憶に
を行う NPO 法人グリーンバレーの存
新しいのではないでしょうか。
在が挙げられるでしょう。
先進地となっている要因としては、
人をコンテンツとしたまちづくり
静かな山間の町でありながら、サテ
平成 11(1999)年から行われている
の中で、サテライトオフィスの進出
ライトオフィスという新しい働き方
神山アーティスト・イン・レジデン
が進む神山町から、今回は 3 事業者
の先進地・成功地として、今や全国
ス(KAIR)事業などで培われてきた
を紹介します。
的にその名を知られています。人口
「寛容」な地域性、そして、KAIR を
減対策などを目的に新設された「ま
始めた神山町国際交流協会を前身と
キネトスコープ社
開設地:名西郡神山町
本社:大阪府大阪市
開設時期:平成 24 年 10 月
URL:http://www.kinetoscope.jp/
開設して 2 年が過ぎて
然のほとんどが人工林で、水源をも危
ぶむ状況だと知りました。その状況を
地元の企業とのコラボレーションや街
よくするためには杉を間伐する必要が
当社は企画・デザインから関わってい
づくりなど、徳島に関わることの比率が
ありましたが、従来の林業的アプロー
く強みを持っています。その強みを活
非常に多くなっています。住んでいる神
チとは違うことをと考えました。杉の
かし、地域とのつながりを深め、地域
山を中心とした徳島という地域と関わる
有効利用を考え、杉のカトラリーをデ
資源を発掘し、地場産業と絡んでいき
仕事の割合が非常に高くなっていて、以
ザインしました。
「神山しずくプロジェ
ながら、新たなマーケットをともに開
前はまあまあの頻度で本社のある大阪に
クト」です。現在は、関東方面や四国
拓しているところです。地域にとって
行っていましたが、今では月 1 回 3 ~ 4
で 6 店舗程から問い合わせがあるの
街のパン屋のように自然にデザイン屋
日行く程度です。様々な人との出会いの
で、今年は体制を作って事業化を進め
があるという環境を目指しています。
中で、いろいろなプロジェクトが同時進
ていきたいと考えています。コンセプ
住んでいるところだからこそできるこ
行している状況です。
トに共感してくれる所と話を進めてい
とがあると思っているので、これから
きたいと考えています。
も地域との関わりを深めながら、地域
しずくプロジェクト
(http://shizq.jp/)
当社のヴィジョン
Web 業界のマーケットは先細りし
緑豊かな山だと思っていた神山の自
6
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
ていくことがはっきりしていますが、
とそこで住んでいる人たちや産業とと
もに取り組みを進めていきたいと考え
ています。結局のところ「人」が大事
だと感じているので、そのつながりを
大事にして事業を進めています。
株式会社ダンクソフト
開設地:名西郡神山町(神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス)
本 社:東京都中央区
開設時期:平成24年3月
URL:http://www.dunksoft.com/
サテライトオフィスでの
働き方
でいます。例えば、株式会社ソノリテ
テム開発を受託しています。これは納
が進んでいますし、必要な情報はクラ
さんからはコンサルティング型のシス
ここでは自由に仕事のオンオフを切り
期を定めずに、お客様の要望を聞くだ
ウドで共有できます。しかし、神山バ
替えることができ、メリハリをつけて仕
けでなく、こちらから企画や提案もし
レー・サテライトオフィス・コンプレッ
事をすることができます。自分の好きな
ていく新しい開発スタイルです。寺
クスには自然と色んな人が集まってき
タイミングで休憩を取れることも大きな
田天志さんとは CG モデルを3D で見
て、人との触れ合いが多くあります。
メリットです。ただ、
あれもこれもとなっ
ることができるシステムについてアイ
そこで得られる刺激が、アイディア出
てくると散漫になってしまうので、優先
ディアを出し合っています。
しの役に立っています。
サテライトオフィスの魅力
きることは非常に幸運だと思います。
順位をつけて働いています。
サテライトオフィスでは主に新規事業
開発を行っています。神山町に来るまで
このタイミングで、ここで仕事がで
基本的には今後もこのままの働き方
ネットワーク環境が整っていて、本
を続けていく予定ですが、最近、車に
社から連絡がつくことが可能であれ
テントをつけてどこでも寝泊まりでき
また、神山町にサテライトオフィス
ば、本質的にはどこで仕事をしていて
るようになったので、1 週間ごとに働
を構えている他の企業との連携も進ん
も問題はありません。ペーパーレス化
く場所を変えてもいいと考えています。
は仕事の空き時間を見つけてやっていた
ことが、ここでのメインの仕事です。
株式会社プラットイーズ
開設地:名西郡神山町
本社:東京都渋谷区
開設時期:平成 25 年 7 月
URL:http://www.plat-ease.co.jp/
クリエイティブに
必要な環境
田舎だけれど排他性が無く、寛容さ
があり都会的な雰囲気があります。ま
た、様々な人がいて多様性に富んでい
ます。ある程度刺激があり、思考や発
があります。
「人」
が重要な要素となっ
ていて、地方は企業を誘致するのでは
なく人を誘致するという考え方を持つ
べきではないでしょうか。
新しい働き方
今後について
現在、本社 80 名、神山 20 名という体制
で、神山のスタッフは全て県民、内 10 名
は神山町民です。3 年間は立ち上げ期間だ
想力を妨げないというクリエイティブ
当社では、そもそもテレワークを進
と考えていて、本社のバックアップ機能
に必要な環境があって、センスや企画
めており、サテライトオフィスでの働
を目指していますが、人員的にも質・技
力を磨けると考えています。また、地
き方は、
当社としては普通のことです。
術の面でもまだ途上なので、人員を増や
域とのつながりが深く、わかりやすい
テレワークは雇用の選択肢を増やすと
しつつ技術面での向上も図っていきます。
経験ができることでもクリエイティブ
いう意味で、今後の日本にとって必要
全国的に U ターン希望者が増加している
な力にとって刺激になります。
な形態だと考えています。テレワーク
流れがあり、専門職の募集に強い東京サ
神山では、外から入ってきた人が主
が良い悪いという話ではなく、テレ
イドでの人員募集を強化するつもりです。
導するのではなく、地元の人が主導で
ワークに向いている職種は必ずありま
また、とくしま4K フォーラムも
きているのが大きな強みとなってい
す。ただし、
テレワークに適した人材・
徐々に規模が大きくなっているので、
て、当社も含めいろいろな人や企業が
職種があるので、その見極めが必要と
徳島を映像最先端県にするために、映
関わって、様々なプロジェクトが進行
なります。
像・通信系の方々を集め大きなうねり
しており、新しい展開が生まれる環境
にしていきたいと考えています。
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
7
レ ポ ー ト
農商工連携マッチング
商談会・相談会
~異業種連携で新商品開発や販路拡大を!~
(公財)
とくしま産業振興機構をはじめ徳島県商工会議所連合会、徳島県商工会連合会、徳島県中小企業団体中央会
の経済4団体で組織する「徳島経済産業会館農商工連携トータルサポートセンター」では、食品関連業者や農林漁業者
等を対象にした「農商工連携マッチング商談会・相談会」を、2月23日(月)に徳島グランヴィリオホテルにて開催しまし
たので、その様子をレポートします。
新たな出会いの場を提供
本マッチング会は、安心・安全な
徳島県産農林水産物を使った付加価
値の高い新商品づくり等、農商工連
携で新たなビジネスに取り組みたい
事業者の方のための商談、意見交換、
業務提携等の相談の場として開催し
ました。
普段、直接顔を合わせることの少
ない中小企業者と農林漁業者が異業
種交流を行うことで、自分だけでは
思いつかなかったような新しい商品
の開発や課題解決につながれば、と
の思いで企画したところ、県内各地
から 34 事業者・個人の参加がありま
した。
限られた面談時間ではありました
が、自社商品の特長やこだわり野菜
の栽培法、加工技術の PR など充実
した商談ができたと、好評をいただ
きました。
さまざまな悩みに
対応する相談会
当日は、商談会と並行して農商工
連携や 6 次産業化の様々な悩みに対
応する相談会を開催しました。相談
員として、当機構コーディネーター
の ほ か、 県 関 係 機 関 の 担 当 職 員、6
次産業化プランナーやデザイナーな
ど各分野の専門家が参加し、ワンス
トップで相談に対応できる体制を整
えました。
相談コーナーには、商談の合間を
縫って参加者が訪れ、6 次産業化事
業計画の策定や販路開拓、パッケー
ジデザインなどの相談を行っていま
した。
相談コーナーも賑わった
参加者の声
アンケートでは約 8 割の方が「非常
に良かった」
、
「期待したより良かった」
商談の様子
8
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
と回答し、満足度の高い結果となりま
した。
「仕入れルートの開拓ができた」
、
「いろいろな人の意見が新たな取り組
みのきっかけになった」など、具体的
な成果を挙げた方もおられました。
また、商談成立件数自体は少なかっ
たものの、農商工連携による新たな取
り組みについての商談があったとする
方が 4 割以上おり、今後、継続してフォ
ローアップする予定です。
今後のマッチング会への参加意向に
ついては、「参加したい」との回答が
8割以上あり、参加者の意欲の高さが
うかがわれました。
他機関との連携でワンス
トップサービスを提供
本マッチング会は、同日・同会場で
開催された県主催の「6次産業化異業
種交流会」と日程や会場を調整するこ
とで、参加しやすく効果の高い事業運
営を目指しました。その結果、異業種
交流会終了後にそのままマッチング会
に参加された方も多く、狙いどおりの
効果があったと思います。
当機構をはじめとする経済 4 団体で
は、
「徳島経済産業会館農商工連携トー
タルサポートセンター」を組織し、共
同で農商工連携を推進しています。農
商工連携や 6 次産業化に関心のある方
は、どうぞお気軽にご相談ください。
連絡先:088-654-0103 (公財)とくしま産業振興機構
支 援 事 業 紹 介
とくしま経済飛躍ファンドの
支援メニューに「展示会等出展
支援事業」が追加されました
当機構では、頑張る中小企業の皆さんを応援するための強力な推進エンジンとして、総額125億の
「とくしま経済飛躍ファンド」を創設し、これまでに「LEDバレイ推進枠」
「地域資源活用枠」
「農商工連
携枠」の中で、大規模展示会等への出展を支援してきましたが、この度、小規模の専門業界での展示会
等出展にも迅速に対応し、皆様方の販路拡大を更に強化していただくため、新たに「展示会等出展支援
事業」を実施することになりました。
展示会等への出展にかかる費用の一部を助成いたしますので、出展を計画している方は、この助成
事業の活用をご検討下さい。
とくしま経済飛躍ファンド事業(展示会等出展支援事業)の概要
目 的
助成対象展示会
助成対象者
助成率
本県特有の地域資源(※1)
を活用し、
新たに開発した商品
(※2)
を、
国内で開催される展示会等に出展する事業に対して迅速に対応し、
その経費の一部を助成することにより、
企業の競争力を強化するとともに地域経済の活性化を図る
国内において開催される展示会等であること
県内において、創業又は経営の革新を行おうとするベンチャー企業又は中小企業
助成事業名
展示会等出展支援事業
助成事業となり得る事業の内容
地域資源を活用した新商品の展示会等への出展
対象科目
助成対象経費
受付期間
助成事業期間
助成額
助成率
対象経費の1/2
具体的内容
旅費
展示会出展に係る役職員旅費及び宿泊代
(3名以内)
会場借料
展示会場小間代
(小間数は制限無し)
小間装飾費
小間装飾費
(パネル制作費等含む)
通信運搬費
得意先等への案内・展示物搬送費用に限る
印刷製本費
商品紹介パンフレット等展示会で使用するものに限る
(5,000枚以内)
予算の範囲内で随時受付(但し、
展示会出展申込期限の2ヶ月前まで)
一事業につき1年以内(事業期間内であれば複数の展示会への出展も対象とする)
一事業につき250千円以上2,000千円以内
申込方法
申請に関する情報は公益財団法人とくしま産業振興機構のホームページをご覧下さい。
必要書類
ファンド事業助成金交付申請書一式、
過去3年間の財務諸表
(法人においては、
税務書への申告書、
損益計算書・貸借対照表を含む一式)、
法人登記簿謄本の写し、納税証明
(完納証明)
その他
事業完了後に成果報告書(展示会出展後の売上等について)
を提出して頂きます。
※ 1 地域資源とは、「地域産業資源活用事業の促進に関する基本構想(徳島県)」において特定した地域資源、その他これに準ずる資源をいう。
※ 2 自社開発した新規性のあるもので、新たな販路開拓を目指す商品。
【お問い合わせ】
公益財団法人とくしま産業振興機構 総合支援部 事業化支援担当 電話:088-654-0103
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
9
レ ポ ー ト
ISO規格改正の概要
2015年に実施されるISO9001及びISO14001の規格改正の概要、背
景及び現時点での最新情報等を解説し、各組織における円滑な対応を支援
するため、
3月9日にISO規格改正セミナーが開催されました。ここでは、セミ
ナーで解説された規格改正について概要をお伝えします。
改正の背景
ISO9001、ISO14001等
のマネジメントシステム規格について、
これまでは各種マネジメントシステム
の要求事項において同じ要素があるに
もかかわらず、表現が異なっていまし
た。このため、マネジメントシステム
間の整合性がとられておらず、組織が
マネジメントシステムの統合を行うこ
とに支障がありました。
この問題を解消するための組織が
2006年に設置され、マネジメント
システム規格(以下MSS)共通テキ
ストが2012年に制定されました。
それを受けて、各マネジメントシステ
ムの要求事項は、MSS共通テキスト
に準拠して制定する必要があります。
そして、各要求事項の構造は、
『MSS
共通テキスト+各マネジメントシステ
ム固有の要求事項』となっています。
MSS共通テキストの
特徴
このテキストの特徴は、大きく3つ
あります。
1.
全てのマネジメントシステムに共通
した構造(箇条構成が同じ)
2.
マネジメントシステムに関する共通
の用語の定義
3.
マネジメントシステムに関する共通
の要求事項の明確化
これらの特徴に加えて、マネジメン
トシステムの計画段階でのリスクの考
10
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
え方を導入していたり、事業プロセス
との統合の考え方を導入したりしてい
ます。
ISO9001の
改正の概要
今回の改正に当たって、主な特徴は
次のとおりです。
・ISO/IEC専門業務用指針の採
用
・組織の状況に関する要求事項の追加
・利害関係者の特定に関する要求事項
の追加
・提要範囲に関する要求事項の追加
・トップマネジメントの役割の強化
・QMSの計画におけるリスクおよび
機会の明確化
・目標達成のための方策の運営管理に
関する要求事項の充実
・品質マニュアルと6つの文書化要求
事項の削除
・製品実現の要求事項の追加・修正
・監視・測定・分析・評価の充実
新たに『利害関係者(代理店、エン
ドユーザー、社員、供給者、株主、社
会など)
』を正確に特定することが追加
され、トップマネジメントへの要求事
項が増えたことで以前と比較して役割
が大幅に強化されています。
ISO14001の
改正の概要
今回の改正に当たって、主な特徴は
次のとおりです。
・ISO/IEC専門業務用指針の採
用
・用語および定義の追加
・組織の状況に関する要求事項の追加
・利害関係者の特定に関する要求事項
の追加
・適用範囲に関する要求事項の追加
・トップマネジメントの役割の強化
・EMSの計画における脅威および機
会に関連するリスクの明確化
・目的達成のための方策の運営管理に
関する要求事項の充実
・順守義務の強化
・緊急事態への準備および対応の充実
・監視・測定・分析・評価の充実
ISO9001との大きな違いは、
環境側面に関連する順守義務の特定・
参照、潜在的な環境上の緊急事態およ
び潜在的な事故への対応方法を定めた
手順の確立・実施が求められている点
です。
規格改正
スケジュール(予定)
ISO9001の規格改正は現時点
で2015年9月に発行される予定と
なっております。ISO14001は
2015年6月に発行される予定で
す。各規格とも発行後の移行期間は3
年間とされています。
レ ポ ー ト
デジタルアート展が開催されました
本県出身の猪子寿之氏が代表を務め、世界的に注目されているチームラボの協力により「デジタルアート展」が、あ
すたむらんど徳島で3月1日から3月29日まで開催されました。会期中に展示されたデジタルアート作品とトークイベ
ントの様子をお伝えします。
2つの
デジタルアート作品
猪子寿之氏
トークイベント
会 期中、プラネタリウムではドー
ムを使った作品「Falling Universe of
Flowers」が、子ども科学館1階の特
別展示室では「まだかみさまがいたる
ところにいたころのものがたり」が上
映されました。
「Falling Universe of Flowers」は、
花が空中で生まれ、舞いおりながら成
長し、つぼみを膨らませ咲きわたって
いく作品で、想像力を働かせながらリ
ラックスした雰囲気で楽しめる作品で
した。
また、
「まだかみさまがいたるところ
にいたころのものがたり」は、センサー
と映像など最新技術を組み合わせたデ
ジタル技術を応用し、体を使うインタ
ラクティブな遊びとなっていて、まさ
にチームラボの得意とする作品でした。
象形文字にタッチすると、その文字が
もつ世界が表れ、物語を作っていき、
文字から生まれたものたちは、互いに、
そして人のふるまいにも影響します。
3 月 1 日には、チームラボを率いて
いる猪子寿之氏のトークイベントが
開かれました。チームラボが世に送
り出してきた様々なデジタルアート作
品の動画を見ながら、解説を行いま
した。その後の質疑応答の一部を掲
載します。
Q
A
アイデアをまとめるときに大切
にしていることや方向性を決め
る基準は?
アート作品を作るときはできる
だけ世界で受けるものというこ
とを意識している。日本だけで受ける
ものと、世界中で受けるものとは違う
と思っている。
Q
A
世界中で受けるものとは?
一番わかりやすいのは、これま
でにないもの。日本では外国で
流行ったものを持ってくると受ける
が、世界ではまだないものが求められ
る。世界にまだないものを作ること、
価値が不確定なものを新しい価値に
していくことが大切だと思って作っ
ている。
Q
A
これから作ってみたい作品は?
Falling Universe of Flowers
デジタルは巨大化できるし、光
は物質を変えるわけではないの
で、すでにある運河や森や公園を利用
できる。巨大な街そのものがアートに
なるといったことをどこかでやりたい
と思っている。
質問に応える猪子氏
Q
A
デジタルは人間くささや暖かみ
が欠けているように思うが?
2001 年にチームラボを始めたと
きは、デジタルを使ったアートな
んて基本的にあり得ないものだった。
デジタルは美しくない、暖かみがない
と世界中の人々が普通に思っていた。
だからこそ、自分はデジタルが中心に
くる社会がくると思っていて、新しい
可能性を信じてやっている。普通に考
えると暖かみがないものかもしれない
が、もしかするともっと違う新しい可
能性があるかもしれないと信じている。
2001 年頃は技術的には今と比べると稚
拙なものだったが、きっともっと発達
すれば今までできなかったことができ
るようになると信じてやってきた。大
事なのは信じること。だから何を信じ
ても良いと思う。
「デジタルは冷たい、
アナログの方が良い」というのであれ
ば、それを信じて突きつめていけばい
いと思う。
まだかみさまがいたるところにいたころのものがたり
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
11
各 種 受 賞 者 紹 介
徳島県改善エキスパート
認定証授与式が開催されました
平成26年度徳島県改善
エキスパートを認定
「徳島県改善エキスパート認定事
業」は、企業などに所属している方
で組織内における品質・原価・生産
管理など管理技術に優れ、“ 改善活
動 ” を自ら推進し、また指導する力
量を有する者を、本人の認定申請及
び所属組織の推薦を受けて、認定委
員会が「改善エキスパート」として
認定するもので、平成16年度から
実施しています。
改善エキスパートに関する審査・
認定は、徳島県改善エキスパート認
定委員会(委員長:徳島県知事、構成:
徳島県、公益財団法人とくしま産業
振興機構、徳島県商工会議所連合会、
徳島県中小企業団体中央会、徳島県
商工会連合会、徳島県 KAIZEN 研究
会)が行います。
本年度については、別記のとおり
2名(2企業)の認定を決定し、1
月27日(火)開催のエキスパート
能力向上研修の中で認定証授与式が
執り行われ、認定証が授与されまし
た(11 年間累計 105 名(38 企業等))。
長濵 司 氏
平成26年度 徳島県改善エキスパート認定者一覧(敬称略)
認定者氏名
所属企業名
長濵 司
長浜プラスチック工業株式会社
白山 靖典
白山衣料株式会社
白山 靖典 氏
平成26年度徳島県経営品質賞
表彰式が開催されました
平成26年度徳島県経営品質賞
奨励賞受賞組織
本年度は、株式会社広沢自動車学
校が徳島県経営品質賞奨励賞を受賞
され、3月20日(金)に徳島グラ
ンヴィリオホテルで開催された表彰
式において、賞状が授与されました。
受賞理由は次のとおりです。
株式会社広沢自動車学校は、高
度で安全な運転技術指導は元よ
り、
「心の教育」
「アットホーム」
「感
動」を顧客にとって魅力ある独自
価値として強化し続けており、日
本一の心温かい自動車学校の実現
表彰式
徳島県経営品質賞とは
徳島県経営品質賞は、経営品質向上
活動を通じて、経営革新を進めるモデ
ルとなるべき組織を表彰し、その考え
方や内容を県内の企業・組織全体で共
有化し、競争力の強化を図るために平
成16年度に創設されました。
12
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
これまで、2004 年度に「日本フネ
ン 株 式 会 社 」、2006 年 度 に「 株 式 会
社 北 光 社 」、2010 年 度 に 「 西 精 工 株
式会社」 が徳島県経営品質賞を受賞
し、2011 年度には「株式会社セイコー
ハウジング」が徳島県経営品質賞奨
励賞を受賞されています。
のために、本物の大人として社員
自ら輝く職場風土を作っている。
また、地域に根差した企業であり、
差別化しづらい基幹プロセスを当
たり前を超えて実践しており他社
のモデルとなる企業である。
平成長久館優良団体表彰
平成長久館優良団体表彰式の概要
とくしま経営塾「平成長久館」では、「人財育成」に取
当日の表彰式には、企業経営者や行政関係者など約
り組む企業を支援するため、年間を通じて様々な講座を
60名の出席があり、式では、平成長久館の館長を務め
開講するとともに、平成長久館の講座を多く受講するな
る飯泉徳島県知事から、企業の代表者一人ひとりに表彰
ど、積極的に人材育成に努める企業等を優良団体として
状が授与され、受賞者からは、各企業における人材育成
表彰しています。
の取り組みなどについて、あいさつをいただきました。
このたび、2014年度の優良団体表彰式を徳島グラ
また表彰式に引き続き、徳島県企業経営研究会が主催
ンヴィリオホテルで開催し、長久館事業の活用を通じて、
する「経営改革セミナー」が開催され、株式会社フジみ
人づくりや経営革新に功績のあった4企業が表彰されま
らいの江﨑社長から 「考えろ・やってみろ・みんなのた
した。
めに」というテーマで講演が行われました。
受賞された企業および受賞理由
人材育成奨励賞
優秀企業賞
四国化成工業株式会社徳島工場
阿波スピンドル株式会社
業 種:試薬製造業
(化学品・建材)
設 立:昭和22年10月
所在地:板野郡北島町
(本社:香川県丸亀市)
代表者:代表取締役 田邊 博臣 氏
業 種:繊維機械および部品製造業
設 立:昭和22年7月
所在地:吉野川市山川町
代表者:代表取締役 木村 雅彦 氏
平幅広い階層、職種の方が「平成
平成長久館事業の積極的な活用
長久館」のセミナー、研修を数多
により、平成19年度の優良団体
く受講し、自社の経営向上や企業
表彰の受賞以後も、継続して「経
力の強化、人材育成に熱心に取り
営革新」や「改善活動」、
「リーダー
組まれている点が評価されました。
育成研修」といった幅広い分野の
講座を受講され、「中小企業IT経営力大賞2014」優
秀賞や「TQM奨励賞」を受賞されるなど全国レベルの
表彰を受けた点が評価されました。
市場拡大賞
貢献賞
サン電子工業株式会社
株式会社テレコメディア
業 種:電子回路基板製造業
設 立:昭和60年10月
所在地:板野郡藍住町
代表者:代表取締役 岡田 宏 氏
業 種:情報処理・提供サービス業
設 立:昭和56年5月
所在地:東京都豊島区
代表者:代表取締役 橋本 力哉 氏
平成長久館事業において、LED
平 成 長 久 館 事 業 に お い て、 女 性
の技術開発や販路開拓に関するセ
のキャリア向上セミナーを継続的
ミナーを中心に受講され、2008
に受講され、県内初となるコール
年のLED証明事業への参入以降、
センターの開設を始め、今年度の
製品の性能や品質向上に取り組み、
県内過疎地域における小規模コー
国内市場において高い評価を獲得し、近年は海外に対応
ルセンター設置や徳島センターにおけるアニメイベント
したLED製品開発に取り組み、アジア諸国への販路を
のイラスト掲示などにより地域や当事業への貢献が大き
拡大している点が評価されました。
い点が評価されました。
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
13
徳 島 大 学 技 術 シ ー ズ 紹 介
徳島大学の産学連携活動について
徳島大学の産学連携活動は,
これまで産学官連携推進部が中心となり,
知的財産の確保・管理・利用,
共同研究や
受託研究の管理等及び外部資金獲得のための情報収集・発信等,
様々な業務を行い,
着実な実績を上げてまいりま
した。この活動を通じて,
大学の敷居をより低くして皆様に大学の研究成果をもっと活用していただく必要性を痛
感しております。そこで,
この度とくしま産業振興機構様のご助力により,本誌において,
定期的に徳島大学の研究
シーズを紹介することとなりましたので,どうぞよろしくお願い申し上げます。
今回は,研究シーズの紹介に先立ちまして,本学の産学連携活動の新しい試みを紹介させていただきます。
組織形態の新しい試み
皆様方との連携を強化し、さらに、
四国内の他大学との連携を図るため、
本年 4 月から、本学産学官連携推進部
は、「研究支援・産官学連携センター」
と組織名を変更し、新たに活動を行い
ます。また、平成 25 年 10 月には、
「四
国産学官連携イノベーション共同推進
機構」(以下「SICO」( シコ)) という
新しい組織が発足しており、他に例の
ない新しい試みとなっておりますの
で、簡単に紹介させていただきます。
四国産学官連携イノベー
ション共同推進機構
「SICO( シコ)」とは?
四国の国立 5 大学(徳島大学、鳴門教
育大学、香川大学、愛媛大学、高知大学)
により運営されており、大学の有するす
べての知的財産、技術及び大学研究者情
報を集積し、これまで各大学が個々に
行ってきた産学官連携活動を、四国とい
う枠組みのもと、連携して行います。こ
れにより、5 大学の研究活動の活性化を
図り、研究成果をより多く社会へ還元す
ることで、四国地域全体の活性化に繋が
ると考えております。
さらに、平成 27 年度には、各大学が
保有する特許を企業に移転する(以下
「技術移転」
)業務を行ってきた株式会
社テクノネットワーク四国(以下「四
国 TLO」
)を SICO の外部機関として
統合することを計画しております。こ
のことに伴い、本学における技術移転
業務に関しても、四国 TLO が一元的
に行う予定となっております。
(図1)
また、本学は、研究支援・産官学連
14
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
図 1. 四国産学官連携イノベーション共同推進機構 (SICO) 組織図(2015 年度)
図 2. 地域中小・中堅企業の課題解決型の産学連携プロセス
携センター,SICO 及び四国 TLO の
産学連携・技術移転業務の統合・一元
化を他大学より先行して、平成 26 年
度から試行的に実施しており、その成
果をもとにその機能や組織の強化を進
めております。
地域中小・中堅企業の
課題解決型の産学連携
プロセスの導入
本学では、地域中小・中堅企業を対象
とした技術移転活動を推進しております。
平成 26 年度から、阿波銀行との提携
により、そのネットワークを活用した企業訪
問を開始し、企業の課題を聞き出し、大
学研究者を引き合わせて、技術移転の検
討、事業計画の作成支援まで手掛ける課
題解決型の産学連携プロセスを導入して
おります。
(図2)
企業にとって「大学の技術」の活用は、
いろいろなリスクがあります。特に,地域の
中小・中堅企業は、
「ヒト・モノ・カネ・情
報」が不足しており、中でも研究開発資
金が少ないことが課題になる場合が多くあ
ります。そのため、研究開発資金の乏し
い中小・中堅企業には、大学の技術をもと
にした研究開発プランを共に企画立案し、
公的助成資金獲得のサポートを行っており
ます。平成 26 年度は、経済産業省関連
予算である「ものづくり・商業・サービス革
新補助金」を中心に、16 プロジェクトの応
募をサポートし、15 プロジェクトに採択され
ております。
(※採択率:93.6%)
公的助成資金獲得後も阿波銀行と連携
し、中小企業の弱みである「知的財産の
取得、ビジネスプランの作成、資金計画
立案、販路開拓」などの事業化への加
速を促すサポートを行っております。
連携企業が事業化を目指すに当たっ
て、困っている全ての部分を徹底的に支
援するという考え方のもと進めており、企業
が大学の技術を導入する際のリスクを低減
し、大学の研究成果を活用し事業化に至
るサポートを行っております。
産学連携支援マッチング
情 報 シ ス テ ム「MATCI
(マッチ)」の導入
地道な企業訪問の他にも、ICT を
利用した産学連携支援マッチング情報
システム(以下「MATCI」
(マッチ))
を導入・運用しております。(図3)
MATCI は、SICO の 設 立 に 伴 い、
四国の国立5大学の研究シーズデータ
ベースとして誕生いたしました。
現在、MATCI は、5大学の研究者
情報を 6,000 件以上収録しており、企
業の方が求める研究技術情報の検索を
容易にすることで、技術マッチングを
図り、新規事業の展開や商品開発等に
結びつけることができる使用料無料の
データベースとなっております。
企業の方は、興味のある研究シー
ズがあれば本データベースを通して、
クリック一つで各大学専属のアソシ
エイトに連絡を取ることができ、大
学研究者との面談マッチングまでご
提供できるシステムとなっておりま
す。また、企業の方が関心のある研
究ニーズを登録して、大学研究者へ
の広報も可能です。
各大学専属のアソシエイトは、企業
の方と大学の研究者を仲介する無料の
相談役です。商品開発等の事業化のた
めに必要な大学の技術が具体的に思い
描けていない場合にも、懇切丁寧にご
相談をお受けいたします。
ぜひ、MATCI を利用して、気にな
る研究情報を検索、クリックしてコン
タクトしてください。お待ちしており
ます。
図 3. 産学連携支援マッチング情報システム「MATCI(マッチ)」
今後は研究支援・産官学連携センター、SICO及び
四国TLOが協力して、徳島大学の産学連携活動を進めてまいりますので、
是非、窓口であるSICOまでご連絡ください。
徳島大学 研究支援・産官学連携センター・四国産学官連携イノベーション共同推進機構
四国産学官連携イノベーション
共同推進機構
(SICO)
事務局
【連絡先】
徳島県徳島市南常三島町2-1
(徳島大学産学官連携プラザ内)
TEL 088-656-9702
FAX 088-656-7274
Mail [email protected]
HP http://www.sico.jp/
教授 織田
聡
教授 坂井
貴行
准教授 荒木
寛幸
助教 井内
健介
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
15
徳島県
4
月号
中小、零細企業者のあらゆる経営上の悩みに対応するため、(公財)とくしま産
業振興機構内に「徳島県よろず支援拠点」が開設されました。
皆様のお役に立ちそうな相談内容を「徳島県よろず支援拠点」のサブコーディネー
ターが交代で紹介していきます。
今回は井上サブコーディネーターが紹介します。
相談内容について
「徳島県よろず支援拠点」サブコー
ディネーターの中小企業診断士井上秀
二です。
毎日、いろんな相談を受け、一緒に
考えながら皆様のお役にたてるよう、
そして笑顔で帰っていただけるように
日々努めています。また昨年末には金
融機関や士業団体の皆様にご協力をお
願いさせていただきました。各団体や
団体をご利用の皆様方と良い関係を築
いて、少しでもお役に立てれば幸いで
す。さて1月から2月に受けた相談事
例を挙げてみますと
・和菓子を販売しているが今後の方向
性を考えて欲しい。
・小規模事業者持続化補助金について
教えて欲しい。
・親族以外の株主に対する対応方法に
ついて。
・父親が健在なうちに事業承継を考えたい。
・買掛金を小切手で支払ったのに支
払っていないと言われている。
・東京の取引先にもらった手形が不渡
りになった。どのように回収したら
よいか。
・農産物の販路開拓をおこなって欲しい。
・ハラル認証を受けたミネラルウォー
ターの販売戦略について。
・百貨店に出店したいがどのような店
構えにすればよいか。
16
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
・飲食店の収益拡大方法を考えて欲しい。
等々、今回もいろんなご相談があり
ました。
「徳島県よろず支援拠点」では前向
きな相談も、切羽詰まったご相談も親
身になって対応させていただきます。
また私ども中小企業診断士が対応でき
ない、法律系やデザイン系、ICT 系な
どの相談に対してはミラサポの専門家
派遣制度を使用することで、無料にて
専門家を派遣し、対応していますので
専門色の強い案件でもご相談ください。
それでは事例の説明をさせていただ
きます。
事例1
銀行外回りの方との帯同訪問
「徳島県よろず支援拠点」は地元金
融機関である株式会社阿波銀行、株式
会社徳島銀行、株式会社四国銀行、徳
島信用金庫、阿南信用金庫(順不同)
と本年 1 月 30 日に「業務協力覚書」を
締結しました。目的は「県内中小企業・
小規模事業者の支援のために相互の連
携を強化し、業務協力を進めることで
地域経済の発展に寄与する。
」ことです。
さっそく、金融機関の外訪担当者様
から「お客様のところへいっしょに訪
問して欲しい。
」とのご連絡をいただき
ました。内容は補助金について説明し
て欲しいとのことでした。
日にちを決めて一緒にお伺いし、小
井上 秀二
中小企業診断士
規模事業者持続化補助金について説明さ
せていただきました。訪問先は今まで補
助金を申請したことがないとのことであ
り、
「How to 補助金」から始めて、税金
をいただくこととなるので報告とか義務
が発生すること。また申請すればすべて
の事業者が使える(採択される)わけで
はなく、採択率は〇%で採択されずに落
ちてしまう方もいらっしゃるとお話させ
ていただきました。採択されることも重
要ですが、事業完了報告書を提出して補
助金をもらうときの方がたいへんだった
りします。せっかく採択なったのにその
手間が面倒くさくなってやめてしまう方
もいるくらいです。
話が横道にそれましたが、その企業
は事業が好調であり、徳島県内の他町
への事業展開をお考えになっていらっ
しゃいました。
「新しく事業展開を考え
ている所に土地を探しているが、なか
なかいい場所が見つからなくてね。
」と
のことでした。なさっている事業は零
細企業が多く(この企業みたいに会社
組織でなさっているのは珍しい業種で
す。
)
、事業承継に困っている方が多い
かもしれないと考え「事業展開をお考
えの地域でやめたい方から M&A で事
業を引き継がれたらいかがですか?」
というご提案をさせていただきました。
同時にお取引先の金融機関本店の M&A
部署と進出地域の商工会へ連絡し、そ
ういう先がないか問い合わせてみまし
た。商工会からは具体的にあたってみ
るとの前向きなお話をいただきました。
具体化すれば金融機関と「徳島県よろ
ず支援拠点」
、地元商工会とのコラボ成
功事例一号となり、うれしく思います。
事例2
弁護士事務所からの電話
「井上先生、今からお越しいただけ
ますか?」
弁護士からの電話でその相談は始ま
りました。飲食店をなさっている方が、
収支が合わないので事業清算を相談に
来ているとのことでした。弁護士から
は「売上高に比べて借入金も少額であ
り、経営改善で対応可能ではないか?」
ということで「徳島県よろず支援拠点」
へお電話いただきました。
飲食業をなっ
ている社長に売上高、原価、人件費、
家賃、水道光熱費、その他経費、借入
金返済とお伺いし、数字を書いていく
と十分利益がでます。
「?」何回聞いても十分の利益が残
ります。
弁護士から「井上先生、これは経営
改善が先ですよね。
」とのお話。
確かにお聞きした数字はそのとお
りだと思いました。但しおっしゃって
いる数字と相談されている方の表情に
違和感があるため、収益はでているが
キャッシュフロー(お金)が足りない
状態が続いているのではないかと判断
し、
「一度、店舗と決算書を見せてくだ
さい。
」とお願いしました。
後日、店舗を行くと立地条件に恵まれ
た場所でした。ただし、立地条件がよい
ためここ数年で周りに飲食業店舗が 2 店
ほど開店しており、その時期と当社の売
上高減少の時期が一致していました。店
舗の中を拝見しますと失礼ながら強みが
わからない、悪く言えば可もなく不可も
なくというどこにでもある飲食店でし
た。決算書を拝見すると原価率が 45%
と、出しているメニューに比べ異常に高
く、人件費も月間 1 百万円程度削減しな
ければならない状況でした。それで原価
率を 35%、人件費を 1 百万円減少させる
ようにアドバイスし、そうした場合のシ
ミュレーションを提示して月間いくらの
キャッシュが残るのか提示しました。
銀行返済をおこなっても十分な額が
毎月残っていきます。原価率、人件費
とも今の比率からいけば大幅な改善が
必要となりますが、同業種他社では普
通にできている数値であり、机上の計
算ではそんなに難しくない数値である
と判断しました。
「これで頑張っていきましょう!」
とお話しさせていただいたのですが、
もうひとつ返事が重いのです。
「この数値は対応不可能ですか?」
そうお聞きしたのですが、
「売上高をあ
げることで経費削減をしないでもいい
のでは。
」とのご返事。
「競合他社に負
けない何かがありますか?」と聞くと、
「競合他社は大手でうちなんかが勝てる
わけない。
」とのこと。
話がかみ合いません。私は「社長は事
業に疲れて事業をやめたいと考えている
のではないか。
」と思いました。
「社長、
お仕事をおやめになることについて再度
弁護士とお話なされますか?」その時、
社長はほっとした表情になりました。
きっと社長はその一言を待っていた
たんだと思います。
現在は事業の清算に向けて資産と負
債の調査をおこなっています。
また新たな展開に向けて相談に乗ら
せていただいている最中です。
徳島県よろず支援拠点では重たい話
もできるだけ親身になって、また金融
機関や各支援機関に帯同することで他
の機関が対応しきれない案件への丁寧
な対応を心がけています。
よろ ず 支 援 拠 点 の 連 絡 先 は 以 下 のとおりで す 。
電話番号 : (088)
-654-0103(公益財団法人とくしま産業振興機構内)
徳島県よろず支援拠点 担当:大塩、日出、井上
住 所 : 徳島県徳島市南末広町5番8-8 徳島経済産業会館2階
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
17
アジア展望 〜上海事務所だより〜
「新常態」~最近の中国経済事情~
暗い影さす中国経済
去る1月20日、中国国家統計局
は2014年における中国の経済成
長率を7.4%と発表しました。これ
は、1990年に3.8%という成
長率を記録して以降、最低の数字で
す。また、昨年の政策目標であった
成長率7.5%を割り込むという結果
に終わりました。中国は、2000
年代には年10%超える急激な成長
を繰り返し、その結果2010年に
GDPで日本を抜いて米国に次ぐ世
界第2位の経済大国になりました。
経済成長率の推移
2014年はまさに順風満帆に見え
た中国経済に暗い影がさす1年で
だと言われています。この時習総書
しかも低下傾向であることがわかり
あったと言えると思います。今回は、
記は、「我が国の発展は、なお重要
ます。中国国家統計局中国経済景気
中国当局が発表する各種の経済指標
な戦略上のチャンスにある。我々は
監測中心副主任の潘建成氏は「これ
を見ながら、中国経済の持つ問題点
自信を強め、目下の我が国経済の発
は景気循環による低下ではなく、経
を考えてみたいと思います。
展段階における特性から出発して、
済発展段階の根本的な転換だ」と述
新常態に適応し、戦略上の平常心を
べています。つまり、中国は今「高
保持しなければならない」と発言し
速成長期」から「中高速成長期」へ
ています。それはどのような意味で
のギアチェンジの時期にあるという
言及されたのでしょうか。ここで、
のです。さらにまたそれは、
「産業
という言葉が頻出しています。これ
2004年以降の中国の経済成長率
構造調整の陣痛」の時期であり、
「す
はどのような意味なのでしょうか?
の推移を見てみましょう。
でに実施した一連の経済刺激策を消
「新常態」とは?
現在中国メディアでは、「新常態」
この言葉が最初に使用されたの
2010年までの経済成長がめざ
は、2014年5月、習近平中国共
ましかったこともありますが、ここ
産党総書記が河南省を視察したとき
数年の成長率にかげりがでており、
化する」時期でもあって、
それが「新
常態」であると言われます。
それでは産業構造の変化という観
点から中国経済を見てみましょう。
2004年から2014年までの
GDP に占める第2次産業と第3次
産業の割合は次のとおりです。
このグラフを見ると、2012年
に初めて第3次産業が第2次産業を
抜いたことが分かります。中国は先
進国同様、製造業中心の国から、サー
ビス業が経済の中心をなす国へと変
化しつつあることが分かります。
こうした数字だけを見ると「新常
態」への移行は順調に進んでいるよ
うに見えます。しかしそれは本当な
のでしょうか? そこに何か痛みは
ないのでしょうか?
GDP に占める第 2 次産業と第 3 次産業の割合
18
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
(公財)とくしま産業振興機構上海事務所 所長 大岡 士郎
調整時期に入った
不動産市場
不動産価格の上昇は、長らく中国
経済の発展を象徴する出来事でし
た。バブルと言われながらも、破た
んすることなく上昇を続けてきたの
ですが、2014年は明らかに調整
時期に入ったと思われる数字が報告
されています。今年1月に中国国家
統計局から発表されたデータによる
と、2014年の中国の新築住宅販
売額は対前年比で7.8%下落して
います。また販売総面積では9.1%
消費者物価指数の推移
の下落となっています。同じく中国
国家統計局は、中国の主要70都市
水準となりました。2月には前年同
との観測もあります。ただ、それは
における住宅の販売状況を調査して
月比で1.4%と持ち直しましたが、
それとして、需要不足、設備過剰に
いますが、2014年は70都市中
まだ低水準が続いています。中国人
悩む産業界の状況から、貨幣政策の
68都市で不動産価格は下落してい
民銀行は2月末に傘下の新聞媒体に
効果は限定的とする意見も根強くあ
ます。
おいて、デフレの可能性について強
ります。現在の中国の産業・経済が
い調子で警告を発しています。
直面しているのは構造的な問題であ
近年における不動産価格の上昇へ
の危機感から、中国では各都市で投
さらに中国では、数か月先の景気
り、その解決には内需の拡大と、産
資目的のマンション購入を厳しく規
動向を敏感に反映するとされる購
業のレベルアップ・技術の革新が避
制してきました。しかし今年に入っ
買担当者景気指数(PMI)も低下傾
けられないというのです。
ての取引の低迷を受けて昨年から
向にあります。政府の発表する公式
いずれにしても、今後も中国では
徐々にこうした規制を解除し始めた
PMI は(国有企業対象)は今年1
大規模な景気刺激策によって経済
ほか、中央銀行も利下げやローン施
月に49.8、2月に49.9と2か
を過熱させることなく、デフレ圧力
策の変更により、再び不動産取引
月連続で均衡の指標である50を割
を緩和するという難しい舵取りを迫
の活性化に舵を切りつつあるようで
り込んでおり、製造業の活動が縮小
られることになるでしょう。3月に
す。ただし専門家によれば、供給過
傾向にあることを示しています。
開催された全国人民代表大会では、
剰の状況は変わっておらず、なお調
整局面は続くと思われます。
デフレの可能性に警告も
難しい舵取りを
迫られる中国
2015年の成長目標を2014年
よりもさらに低い7%前後とするこ
とが発表されました。中国で成長率
が重視されてきたのは、成長が鈍化
こうした状況を踏まえ、中国人民
すると新たに発生する雇用を吸収し
銀行は今年3月1日利下げを行い
きれず、失業者の増加により社会が
響して、消費者物価も上がっておら
ました。1年物預金基準金利を2.
不安定化するからだと言われます。
ず、2015年に入ったころから、
5%引き下げ、2.5%とするなど
おそらく7%という数字は、そのあ
デフレを懸念する新聞報道が相次
としています。同銀行は11月にも
たりも考えたぎりぎりの数字なので
いでいます。2014年に中国の消
利下げを行っており、この3か月余
しょう。
費者物価指数は2%上昇しています
りで2度の利下げを行ったことにな
経済が「新常態」に入るというの
が、これは政府が目標としていた3.
ります。このほかにも、今年2月に
は、成長一本やりの時代から、様々
5%に届いておらず、2013年の
は銀行の預金準備率も引き下げてお
な要素のバランスを取りながら常に
実績(2.6%)からも下落となり
り、市場への資金供給をなんとか増
ぎりぎりの経済運営をしなければな
ました。この傾向は2015年に
やそうとしています。こうした施策
らないということではないかと思い
入っても続いており、1月の消費者
が功を奏するかどうかはわかりませ
ます。今年も中国経済から目が離せ
物価指数は前年同月比で0.8%の
んが、デフレ圧力を懸念する中央銀
ない1年となります。
伸びにとどまり、60か月ぶりの低
行が、さらに追加の金融緩和を行う
不動産におけるこうした状況も影
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
19
支 援 事 業 紹 介
とくしまあったかビジネス事業認定者を紹介します
平成27年2月以降、新たに「とくしまあったかビジネス事業」で認定を受けた事業者を紹介します。
●とくしまあったかビジネス事業とは
特特産品や文化等の徳島県特有の資源や、個人のユニークな能力・経験等を活かした優れた創業計画を「あったかビジネス」
として規模や業種にかかわらず広く計画認定し、地域に根ざした創業を県や関係機関が支援するものです。創業コーディネー
ターによる支援を行っておりますので、起業を目指す方、第二創業で再チャレンジを目指す方は、お気軽にご相談ください。
随時、お申込みを受け付けております。
●お問い合わせ先
とくしま産業振興機構 総合支援部 事業化支援担当 電話 088-654-0103 URL http://www.our-think.or.jp/?p=2229
●認定事業者一覧
企業・創業者名
業種
事業内容
創業年月
希望する支援策
toitoitoi hair salon
代表者 山﨑 伸二
美容業
小さな子供を連れて来店されても他のお客様に気を遣
わずに美容時間を充実に過ごせる貸切サロン(一家族 平成26年3月
制で入れ替わり予約制)
認定後のフォロー支援
低利融資制度の活用
Ristorante
Per tornare
代表者 表原 平
その他の専門
料理店
簡易宿所
古民家をリノベーションし、上勝町の素材を使用した
イタリアンレストラン及び貸切のオーベルジュの運営 平成26年12月
により上勝町の魅力を伝える。
認定後のフォロー支援
低利融資制度の活用
(株)Seven sheep
代表取締役 清川 良
写真現像
焼付業
それぞれにあった形でディスプレイできるようお客様
に提案し、一生きれいに残す画像や映像の残し方を考 平成24年7月
える写真店の展開。
低利融資制度の活用
(株)小麦屋
代表取締役 村瀬 真紀
パン・菓子
製造業
(株)DRAGON MAKER
獣医業
代表取締役 山下 真彦
「健康と栄養」をテーマに、体にやさしいナチュラルな
おいしさ、シンプルで飽きのこないパン作りと自家製 平成26年5月
蜂蜜の加工品作りを行い、ギフト展開する。
人口授精、超音波診断による早期妊娠鑑定による家畜
平成26年10月
生産性の向上、また生産者に対する技術指導を行う。
創業者無担保資金
販路開拓支援
認定後のフォロー支援
(株)南風ベジタブル
代表取締役 乃一 大樹
海陽町内の生産農家をグループ化し、ピーマン・なす・
大根・人参・小松菜・鳴門金時など15種類以上の農
飲食料品卸売業
平成26年9月
作物や果物を仕入れ、県内外のスーパーや商社等に卸
売りを行う。
認定後のフォロー支援
低利融資制度の活用
LICHT LICHT
KAMIYAMA
代表者 金澤 光記
デザイン性と足や身体の健康に配慮した靴・インソー
なめし革・同製
ルの製造販売、また県内で害獣として駆除されたシカ 平成26年11月
品・毛皮製造業
やイノシシの皮を材料としたクラフトの製造・販売。
認定後のフォロー支援
展示会出展支援
平成27年度予算創業補助金の創業時期等募集要件について
1.
募集開始時期
平成27年4月初旬
2.
募 集期間
3週間程度を予定
3.
対象者の
創業時期等
新規創業:募集開始日~補助事業終了日の間に創業予定の方
第二創業:募集開始日の前後6ヶ月以内に事業継承を実施し、
かつ、募集開始日から補助事業終了日の間に新事業に進出する予定の方
※「産業競争力強化法に基づく認定市町村」で創業される方のみが対象。
4.
問い合わせ先
20
企 業 情 報 とくしま 2015.4
創業・第二創業促進補助金事務局 TEL:03-5550-1311
※とくしま産業振興機構 総合支援部創業支援担当においても、創業の相談を承ります。
気軽にご連絡ください。TEL:088-654-0103
No.381
平成長久館 研修・セミナー実施予定
平成 27 年 4 月から 6 月に実施する平成長久館事業の研修・セミナーを紹介します。開催時期や内容等は、現時点で計
画しているもので、今後変更される可能性があります。
●経営革新支援分野
受講層
事業名
内容
開催時期
主な対象
期間(日) 定員(人)
受講料
実施主体
5月
経営者
経営幹部
管理者
1
30
無料
とくしま
産業振興機構
経営者
経営幹部
管理者
4
20
10,000円
とくしま
産業振興機構
経営者
経営幹部
管理者
1
150
1,000円
とくしま
産業振興機構
経営幹部
管理者
担当者
1×12
10
無料
徳島大学
1×4
30
無料
とくしま
産業振興機構
経営品質向上コース
これから経営品質向上の取り組みを始める方に、経営
経営品質スタートアップセミナー
品質の考え方や、経営の革新や改善への取組み方を学
~「良い経営」をするための第一歩~
トップ(理念・戦略等)
びます。
「経営品質」の考え方を用いて、現状と課題、改善点等を
経営品質ステップアップ研修
明らかにし、理想的な組織を実現するために必要な戦 6月~ 8月
~経営理念の浸透と実現を目指して~
略策定を実践的に学びます。
経営改革コース
従業員を大切にしながら、持続的な成長を維持してい
経営セミナー
る企業経営者の体験から、経営革新を実践するための
~持続的成長を遂げる企業の法則~
ポイント等について学びます。
6月
企業防災推進コース
BCP研究部会
~事業継続戦略の実効性の向上と
継続的な見直し~
BCPの見直しや向上を希望する企業に対し、事業継続
戦略の効果的な策定、継続的に改善するための技術や 4月~ 3月
訓練手法を学びます。
新産業育成コース
LED技術交流セミナー
~高品質な新商品・製品開発の
可能性を広げる~
LED技術に
LED製品の開発や新分野への応用を促進するため、
4月~ 10月 関心のある
LEDの最新技術、
市場動向等について学びます。
方
市場開拓・マーケティングチャレンジコース
ミドル
(経営管理・戦術等)
プレゼンテーション能力向上研修 顧客開拓に務める営業職、ならびに社会人に必須のプ
~ 社 会 人 に 求 め ら れ る プ レ ゼ ン レゼンテーションに必要な基本知識、効果的なテク
ニック、
最新ツールの活用方法等を習得します。
テーション能力を取得する~
6月
営業職
新人社員等
1
20
3,000円
とくしま
産業振興機構
ビジネス英語セミナー ~海外ビジネス実務の
基本やポイント~
海外への輸出や事業展開を行う際に、外国企業との交
渉等で必要となる英文の知識や表現方法について学び
ます。
5月
管理者
実務担当者
1
20
無料
ジェトロ
徳島貿易情報
センター
海外市場開拓セミナー
~海外ビジネスに必要な
基本的マネジメント~
管理者
企業の海外取引や国際展開を支援するため、海外の市
4月~ 3月
場動向や最新の現地事情を学びます。
実務担当者
1×3
30
無料
ジェトロ
徳島貿易情報
センター
1
20
6,000円
とくしま
産業振興機構
10
20
無料
徳島県
徳島県
キャリアアップコース
女性リーダー養成講座
~女性ならではの
リーダーシップを学ぶ~
女性の管理職、ベテラン社員等を対象に、コミュニケー
ション技法やマネジメントスキルなど、女性リーダー
に期待される役割や能力を学びます。
テクノスクール連携講座
~国家資格取得のための
キャリアアップ訓練~
中堅・若手技術者の技能の向上を図るため、第2種電
気工事士資格(学科)の取得に向けて、模擬試験講習を 4月~ 6月 実務担当者
行います。
コミュニケーションスキルアップ講座 ビジネスマナーやコミュニケーションなど、企業・組
~ビジネスコミュニケーション力 織で働く職員に必要とされる基本的なスキルや業務効
率の向上のための知識を学びます。
を取得する~
6月
女性の管理者
実務担当者
6月
新規職員等
1
30
無料
開催時期
主な対象
期間(日)
定員(人)
受講料
14
200
徳島大学
2,000円
とくしま産業
(学生無料)
振興機構
1,000円 とくしま
(学生無料) 産業振興機構
●創業支援分野
受講層
事業名
内容
実施主体
創業支援コース
創 業
起業力養成講座
~起業に必要な心構えから
ビジネスプラン策定まで~
起業意欲のある社会人や学生の方が、起業に必要な心
起業に関心
構えやビジネスプランの作成など、創業に関係する基 4月~ 8月
のある方
礎知識を習得します。
クリエイター養成コース
デジタルクリエイター人材発掘セミナー アニメ、ゲームなどデジタルコンテンツに関心のある
方が、デジタルコンテンツ分野の産業や業界の状況を
~地域のデジタル産業の
学びます。
活性化と人材育成~
5月
デジタルコ
ンテンツ制
作に関心の
ある方
1
200
開催時期
主な対象
期間(日)
定員(人)
受講料
2×3
20
無料
1
20
3,000円
●ICT・企業情報化支援分野
担当者等 ス(キルアップ )
受講層
事業名
内容
実施主体
ビジネススキル開発コース
ビジネススキルアップ講座
~コールセンター人材養成研修~
コールセン
コールセンターへ就職を考える方等が、コミュニケー
ションやパソコンスキルなど必要なスキルを習得しま 4月~ 10月 ター業務に関
す。
心のある方
徳島県
業務改善コース
ビジネス文書作成講座
ビジネス文書の作成に使用するワープロソフト
~基本から一歩進んだワード活用講座~ (Word)の活用方法を習得します。
6月
実務担当者
とくしま
産業振興機構
企 業 情 報 とくしま 2015.4
No.381
21
本コーナーは、徳島経済産業会館入居団体相互の絆を深めるとともに、中小企業
徳島
館
会
業
の皆さんに信頼され、親しみのある会館を目指して、ホットな情報をタイムリー
経済産
り
に発信しています。
だよ
●徳島経済産業会館入居団体の相談業務の内容と専門家・コーディネーターの専門分野
機関/カテゴリー
経営
販路
資金
法律
労務
☎
☎
☎
徳島商工会議所
☎
☎
徳島県商工会連合会
☎
☎
TEL 088-653-3211
TEL 088-623-2014
☎
☎
徳島県中小企業団体中央会
☎
☎
徳島県経営者協会
☎
徳島県信用保証協会
☎
☎
ジェトロ徳島貿易情報センター
TEL 088-654-4431
TEL 088-625-7701
TEL 088-622-0217
TEL 088-657-6130
徳島県社会保険労務士会
TEL 088-654-7777
(公財)とくしま産業振興機構
TEL 088-654-0101
☎
☎
☎
☎
☎
☎
☎
税務
技術
取引適正化 創業 ・ 設立
特許
海外進出
組合
☎
☎
☎
☎
☎
☎
☎
☎
☎
☎
☎
☎
☎
☎
☎ ☎
☎ ☎
☎ ☎ ☎ ☎
☎
☎
☎
☎
生涯現役
☎
☎ ☎は相談業務、 は専門家・コーディネーター等を配置
●(公財)とくしま産業振興機構 専門家・コーディネーターの紹介
(公財)とくしま産業振興機構には、中小企業の皆さんのご相談に対応できるよう、経営・販路・取引適正化・創業の各分野の専門家・コー
ディネーターが所属しています。今月号では事業化支援(とくしま経済飛躍ファンド事業)の専門家・コーディネーターをご紹介します。
ファンドコーディネーター(LEDバレイ推進枠)
ファンドコーディネーター(地域資源活用枠)
新見 英昭
(徳島県LEDバレイ推進ファンド事業)
「LEDバレイ構想」の実現に向けて、
LED関連企業やLED分野への参入
を志 向する企 業 の 皆さんに情 報の
提供やニーズ調査、関連企業との連
携、展示会など総合的な支援を行っ
ています。また、併せてLEDファンド事業のシーズ発掘、事業
化支援などを行い、企業の皆さんがファンド事業の効果を
充分発揮できるようサポートしたいと考えています。
ファンドコーディネーター(農商工連携枠)
一内 隆
(徳島県農商工連携ファンド事業)
徳 島は品質に優れた 農水 産 物がた
くさんあります。野 菜や果 物として
売れれば何も問題はありません。で
はその野菜や果物を加工することで
商品が 高く売れればどうでしょう。
農と商や工が連携して高く売れる仕組みや商品を作ろうと
いうのが農商工連携です。こんなこと出来ないかな?でも結
構です。一緒に考えていきましょう。ぜひお声がけください。
お知らせ
来月号では、3月20日(金)に開催され
た企業力向上トップセミナーの講演録を
掲載します。ご期待ください。
企業情報とくしま
4 月号 No.381 平成 27 年 4 月 1 日
編 集 後 記
森 雅彦
(とくしま経済飛躍ファンド事業)
「徳島こそ」
「徳島ならでは」の地域資
源を活用し、新たな商品開発・技 術
開発・ブランド化等の取組に対して、
必要な経費の一部を助成し、地域経
済活性化を目指します。頑張る企業
の皆様のお役にたてるよう努めてまいりますので、お気軽に
お問い合わせください。
専門家・コーディネーターは、
それぞれ出勤日が決まって
おりますので、
相談をされる際は事前にお電話で相談可能
な日時をご確認ください。
本コーナーでご紹介した相談業務
【ファンド(LED・地域資源・農商工連携)の活用に関する相談】
☎電話番号 088-654-0103
『春眠暁を覚えず』という言葉があるように、なかなか布団から
出られない日々が続いています。日ごとに日没も遅くなっており、
春の訪れを感じます。
(あ)
●発行所:公益財団法人とくしま産業振興機構 総合支援部
〒 770-0865 徳島市南末広町 5 番 8 - 8 徳島経済産業会館 2 階
TEL.(088)654-0101 ㈹ FAX.(088)653-7910
●印刷所:株式会社松下印刷
〒 771-1156 徳島市応神町応神産業団地 5-1
TEL.(088)641-4611 ㈹ FAX.(088)641-3540