平成 27 年度 事業計画

社会福祉法人あいの土山福祉会
平成 27 年度
Business plan Edel Tsuchiyama
事業計画
[2015 年3月]
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〈法人理念〉
『至誠 ~小さな安心から大きな安心へ~』
私達が提供するサービスは日本全体から見れば小さなことかもしれませんが、一人の利用者の安心は、その家
族や親戚、家族の会社や友人など、大きな視点で見てみれば必ず幾つもの安心に繋がっています。私達が高いレベル
の介護サービスを提供し利用者一人ひとりの安心をしっかりと守ることが、やがては社会全体への大きな安心に繋が
っていくものと確信しています。小さなサービスが社会全体へ大きく波及していくことを我々は信じています。
理念
THE EDEL
WAY
施設内ルール
日常業務行動
THE
EDEL WAY(法人行動宣言)
①全ては利用者の為に。
私達が行う行動の全ては「利用者」のために繋がっていなければなりません。
②職業人として自覚ある行動を。
私達はエーデル土山で働くスタッフとして責任ある行動をとります。
③良いシゴト、楽しく生きいきと。
私達の最大の資産はスタッフ一人ひとりの能力です。
この有能なスタッフが活躍できるフィールド作りに邁進します。
④社会とともに成長を。
私達は人権尊重を何よりも大切に考え全ての法令を順守していきます。
⑤介護業界を変えていこう。
私達はエーデルのことだけではなく介護業界全体のことを考えていきます。
2
[エーデル土山
新3カ年中長期計画(Ver.2)について]
H27 年度~H29年度末までの3カ年計画を策定。躍進を果たすための、道のりを具現化しています。
[新3カ年中長期計画4つの戦略について]
確実に中長期計画を実行すべく、注力すべき4つの戦略を立案。各戦略ごとに具体的な方策を実践していきます。
3
新3カ年中長期計画(第 1 フェーズ)
『より強固な法人作り』
(2015 年度)
H27 年度は、新3カ年中長期計画の第1フェーズになります。この1年間の目標は『より強化な法人作り』と『規模拡大への準備①』
にあたります。H27年度は介護報酬が▲2.27%となり、介護業界にとってこの3年間は非常に厳しい時代となります。特に特養、
通所介護、短期入所は大きく減収します。これら3事業を柱にしているエーデルとしても当然影響は大きく、更なる経営努力に努める
必要があります。また昨今、世間からの社会福祉法人に対する風当たりが強くなっています。非課税、補助金等の優遇があるにも関わ
らず社会貢献に努めず、目的を持たず内部留保ばかりを貯め込んでいるといった内容です。我々はこれらの批判を真摯に受け、いち早
く社会貢献、CSR、透明性の確保に努めているところですが、まだまだその内容は十分なものではありません。自法人の経営努力だ
けではなく、その持ちうる資産やマンパワーを地域福祉に役立てていくことが強く求められていることを自覚し、法人の規模拡大とい
った部分にも注力していきます。H27年度の第1フェーズは、これら経営上のリスクと対峙しながら地域に求められている役割を果
たしていく1年とし、より強固な法人作りへと邁進していきます。
1.ブレイクスルー戦略(経営に関する戦略)
前述したとおり、介護報酬の改定率は▲2、27%ですが実質は▲6%程度の減収予測を見込み予算を計上しています。土山町内、
水口町で事業所が新設されていることにより在宅サービスの稼働率は苦戦を強いられることは必至です。このような厳しい状況下
の中で、基本報酬以外の加算項目をいかに算定し、減収分を補填できるかが大きなポイントとなります。人員体制を整備し、算定
可能な加算を確実に取得していきます。
経営運営戦略・設備管理室の取組
前3年間も経営努力により収支差率が向上しましたが、H27年度からは介護報酬が大幅に減収するために、更なる経営努力に努め
ていく必要があります。中長期計画(Ver・2)に基づいた適正な計画を遂行していきます。
・介護保険法改正による、新規加算の取得・在宅サービス稼働率の向上・委託契約の見直し
・エネルギー費用の削減
・設備更新の推進
・具体的数値目標の確実遂行・給与規程の改定
・他法人との経営協力協議・新規事業拡大の検討、資金計画など
エーデル土山中長期計画(Ver.2)
・2015 年度から 2018 年度末までの3年間の計画。
・この中長期計画を基に、年度ごとの経営目標を確実に遂行
していく。
・設備更新計画、及び積立金の目標額を設定している。
・新規サービス拡大の検討にH27年度から入る。
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2.人材戦略
言うまでもなく福祉サービスは人が人をケアしていくものであり、エーデルで働くスタッフは貴重な『人財』と言えます。特に近年、
確保や定着が困難になってきている『介護職』
、
『看護職』の確保はどの事業所にとっても最重要課題となりつつあります。
エーデルではこの3年間で腰痛、メンタル不調、残業をなくすといった『トリプルゼロ』を推進し、スタッフの働きやすさ地域圧倒
的ナンバーワンを目標としてきました。様々な施策を積極的に実施し、スタッフの離職率は3%とかなりの低水準で推移しています。
H27 年度は、この歩みを更に強化していきます。
H27 年度の主な取組内容
・介護スタッフの有給取得率を全体で60%以上。
(全体では80%の取得率達成)
・離職率は5%以内にとどめる
・心の相談窓口の設置
・非常勤、パート職員専門相談窓口の設置
・トリプルゼロの徹底
・男性スタッフ育児休暇取得
・ノーリフト対策(介護移乗用リフト 5 台新規導入)
・介護職員処遇改善加算Ⅰの取得(キャリア連動型給与体系の実施)と介護職員の給与アップ
・各種手当のアップ
・看護師の増員
・認知症介護実践者研修受講増員
・介護福祉士国家資格受験無料対策講座の非常勤、パート職員への対象拡大
・AS(アドバンスシステム)の稼働
3.イメージアップ戦略
H27年度から従来までのイメージアップ委員会を『イメージ・広報戦略室』と位置づけ、より強力かつ効果的なイメージアップ、情
報公開を進めていきます。広告費用にかけられる経費については大規模法人と比較して劣るために、情報内容とクオリティで『業界ナ
ンバーワン&オンリーワン』コンテンツを確立していきます。イメージを『戦略』として捉え徹底的に強化を図っていき、ステークホ
ルダーの皆様に対して透明性の確保や有益な情報提供といった責務を果たしていきます。
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4.地域貢献、CSRへの取組
前述したとおり社会福祉法人の地域貢献、CSR活動の取組について今後より求められていくのが時代の潮流と言えます。特に行政支
援の手の届かない部分について、地域住民と連携しながら社会福祉法人がどういった役割を担えるかという部分が鍵になるでしょう。
エーデル土山では、
『CSR推進室』を定期的に開催し、地域コーディネーターを設置しているところですが、H27 年度からは甲賀市
と連携を図りながら生活支援サービスの体制整備について協議していきます。地域資源の開発やネットワーク化に取り組む『協議体』
の設置を甲賀市は目指しており、エーデルからも積極的に協議体に参画することで地域への貢献度を高めていきます。
H27 年度の主な取組内容
・CSRアクション 2015 の制定と実行
・介護者教室
・キッズクラブの拡大と充実(児童クラブ、高校への課外授業)
・防災に関する地域住民との連携強化
・地域交流スペースの活用促進
・近隣法人との交流による社会貢献連携模索
・ダイバーシティの強化など
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ガバナンス(法人統治)Corporation
governance 2015
エーデル土山は「ご利用者」
「ご家族」
「地域住民」
「スタッフ」
「取引先」
「行政機関」等のすべてのステークホルダーから「価値ある法
人」として継続、成長し続けていくために、法人価値、社会的役割の最大化に努めるとともに、持続的な成長、発展を遂げていくこと
が重要であるとの認識に立ち、ガバナンス(法人統治)の強化に努めます。
1、理事会
法人の最高意志決定機関である理事会においては、積極的議論で法人の方向性を決めていく義務があります。
スタッフの定着及び獲得に関する対策方法や、地域の福祉ニーズを鑑み、法人が今後どういった社会的責任を果たしていくべきなの
かを議論していきます。CSR、法人規模の拡大といった部分について特に議論を深めていきます。
2、評議員会
経営の透明性・客観性を高める観点から理事会の諮問機関として、評議員会を設置しています。基本的に評議委員と理事との兼務は
なく、より強い客観性とチェック機能を確保しています。評議員会では
地元区の区長や民生委員なども属しており、理事会の諮問
以外にも、地域のニーズや法人との防災協定に関すること等も積極的に議論していき、地域との繋がりという点においても機能して
いくことを目指していきます。
3、監事会
理事会への出席、監事監査を適正に行い、業務執行の状況及び法人の財産の状況についてチェック機能を果たします。監査の結
課、不備があった場合は速やかに評議員会に報告し、必要に応じて評議員会の招集請求を行います。
4、第三者委員会
サービス提供に関する苦情について内容によってはご利用者、ご家族と法人との見解が平行線となり解決に至らない場合、第三
者委員会を開催し、双方からの意見を中立的立場から聴取し問題解決が図れるよう支援していきます。現在 4 名の第三者委員を
委嘱しており、H26 年度では苦情に関する開催以外にも、定例で集まる機会を2回持ち、法人の苦情対応体制や内容報告などを
受け、適正な苦情対応が執行できているかのチェックも行っていきます。
不正時の報告
監査
監事
諮問
2名
理事会
6名
提案
評議員会
13 名
決議
監査
承認・決裁
法人事務局
提案
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特別養護老人ホーム
[利用定員
35名
従来型
年中無休]
Conventional type
2015
担当役職者:武田真吾
1. H27 年度の方向性
従来型の介護スタッフの特徴として介護経験が浅いということが挙げられ、より良い介護サービスを提供していくためには、個々のレ
ベルアップが必要不可欠です。エーデル土山計画3ヶ年新中長期計画の今年度第 1 フェーズにあります、
『より強固な法人作り』とい
う目標を達成する為に、皆が初心に戻り『個々の介護技術の向上』
『住民さんの満足生活の提供』の2つを従来型特養の目標の大きな柱
とします。住民さん、職員双方がともに楽しく過ごせる素敵な空間作りを目指します。
2. 具体的な取り組み
1.
『個々の介護技術の向上』
・通常業務における『3大介護(食事・排泄・入浴)
』を介護職員全員で、今迄の介助のやり方をビデオで録画し、自己のケアを客観的
に見直すことで技術力の向上を図ります。
・アドバンスシステムによる勉強会の開催、外部研修会の積極的な参加、施設内図書室を活用し、技術・知識相互の向上を目指します。
最終目標として、介護福祉士国試の受験者全員合格と単純ミスによるリスク発生数ゼロを目指し、住民さんの安心、安全を目指しま
す。
・H27 年度の春と秋に1泊旅行を組み入れ、企画、準備、運営の全ての段階において、職員が責任を持って住民さんの喜びに繋がるよ
う実行します。取組みを通じて職員の責任感向上を図り、住民さんとの触れ合いの中で働く楽しさを実感し、仕事のやりがいに繋げ
て行きます。
2.
『住民さんの全員の満足生活の提供』
住民さんは日々施設内にて決まったタイムスケージュールで生活されています。介護度、健康状態が一人一人違う方たちが集まる中で、
画一的なサービスでは真の満足生活は難しいのが現実です。我々はケア=満足の答えを追求し、住民さん、一人ひとりが満足していた
だけるような環境を目指します。
1.褥瘡ゼロを目指し、安楽な生活の提供へ
スキンケア委員会、看護師や管理栄養士との密接な連携のもと、栄養面やポジショニングと総合的な観点から褥瘡ゼロのアプローチを
図ります。特に長時間のベッド上での臥床、車椅子での座位が継続している住民さんの褥瘡発生には十分留意していきます。
2.外気に触れ、四季を感じてもらえる生活の提供
H27 年度は月1回の外出、春・秋の1泊旅行、施設内において定期的な散歩、施設周辺の店、コンビニへの買い物を企画します。
住民さんに外気に触れる機会を出来るだけ多く提供して、四季を楽しんで頂き、気分転換やストレス発散、心身のリラックスを図りま
す。
3.職員によるレクレーション通して、住民さんと会話や笑顔が自然と出てくる生活の提供
毎月ミニイベント日を設定し外出やレクリエーションを職員と住民さんが共に楽しみます。住民さんと関わる機会を増やし、良好なコ
ミュニケーションを構築していきます。
8
4.食の満足度の向上
食の楽しみをより感じて頂くために通常の食事以外でも、スイーツバイキング、寿司バイキング等のイベント食の開催、居酒屋スペー
スにおいて家族食事会の場を提供を企画し、実行します。
3. 年間行事計画
*
保育所交流・小学校交流は日程未定
*
その他、随時ボランティア・演芸等のイベントを実施
*
上段施設行事 下段地域行事
月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
行事・事業内容
お花見・ミニイベント
外出・ミニイベント・ 春の一泊旅行
外出・ミニイベント
大野学区交流祭区民祭
外出・ミニイベント
地域奉仕作業参加
夏祭り 花火大会
敬老祝賀会・外出・ミニイベント
あいの土山宿場祭り るりこう園運動会見学
外出・ミニイベント・秋の一泊旅行
館内ワックス掛け
地域奉仕作業
紅葉見学・ミニイベント
土山マラソン見学
クリスマス会・餅つき・ミニイベント
新年祝賀会・ミニイベント
節分・ミニイベント
田村神社参拝
ひな祭り・ミニイベント
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特別養護老人ホーム
[利用定員
30 名
ユニット型
年中無休]
Unitype 2015
担当役職者:水谷達彦
1. H27 年度の方向性
ユニット型特養には 3 つのユニットがあり、其々に違った役割のある勤務を、スタッフ 1 人 1 人が責任をもって取組んでいます。広
いユニット棟では情報のやり取りを掲示板や申し送りノートを使っていますが、利用者のニーズや細かな情報の共有にはまだまだ不足
を感じます。細かな情報をスタッフ皆で共有できる観察力と伝達力、介護技術が備われば、更に良いサービスを提供できます。この欠
点を補うために、H27 年度はスタッフからスタッフへ『繋げる力と個々のレベルアップ』の強化に努め、利用者をサポートできるチー
ム作りと、次世代のリーダーの育成に臨みます。
2. 具体的な取り組み
①自信を持てる介護技術を身につける
主にベテランスタッフで編成されたユニット棟ですが、一人になる環境が多く、他スタッフから直接学ぶことや自分の介護を見直す
機会が制限され、スタッフ一人ひとりの能力にも差がでています。どのスタッフでも同じサービスが提供できる力がもてるようユニ
ットリーダーを中心に取り組みます。それぞれの介護チェック表には自分の名前を明記し、自分の行った仕事を誰にでも見えるよう
にして責任意識の向上に繋げます。この明記を定期的に分析することでそれぞれの欠点を抽出し、レベルアップに繋げます。
②次のスタッフへ繋げる観察力と伝達力の強化
日勤者から夜勤、夜勤から日勤へと、今まで以上に観察して情報を繋げられるパイプをつくることで、利用者の安心・安全と利用者
からの信頼に繋げます。今まで学んだ知識(利用者のリスク・身体機能・精神面など)を一つの介護に結び付ける・応用できる力を
強化して観察力の向上に繋げます。又、様式なども用いて利用者のニーズなど細かな情報をも共有できるシステムを作ります。
③繋がるケア研究を実施する
介護の実例を題材に学習を深めます。看取り対応やリスクマネジメント報告書などを分析して、取組んで良かった事、もっと出来る
こと等を発見し、次へと繋がる研究を実施して利用者の安心と安全に繋げます。
④地域との繋がりを大切にします
要介護度が高くなるにつれ野外にでることが難しくなり、ユニット内で終日過ごすことも多くなります。限られた空間で利用者がス
トレスなく過ごしていただけるように、利用者一人一人のニーズに合わせた生活スペースを提供します。積極的に外出にも取り組み、
要介護度に関わらず、利用者に合わせた地域との繋がりを大切にしていきます。
⑤住民さんの声を大切にします
ユニットケアの特性ともいえる『馴染みの関係』を活かし、より丁寧なケアに努めていきます。一人ひとりに応じたきめ細かいケア
プランを策定し、本人のニーズに可能な限り沿えるよう努めます。また特養入所により疎遠になってしまったご家族と交流の機会を
設けることも進めます。居酒屋スペースを活用した食事会等、楽しいイベントを催します。
10
3. 年間行事計画
*
保育所交流・小学校交流は日程未定
*
その他、随時ボランティア・演芸等のイベントを実施
*
上段施設行事 下段地域行事
月
行事・事業内容
4月
お花見・ミニイベント・ユニット会議
5月
外出・ミニイベント・ユニット会議
6月
外出・ミニイベント・ユニット会議
7月
外出・ミニイベント・ユニット会議
8月
夏祭り 花火大会・ユニット会議
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
敬老祝賀会・外出・ミニイベント・ユニット会議
あいの土山宿場祭り・るりこう園運動会見学
外出・ミニイベント・ユニット会議
館内ワックス掛け
紅葉見学・ミニイベント・ユニット会議
土山マラソン見学
クリスマス会・餅つき・ミニイベント・ユニット会議
新年祝賀会・ミニイベント・ユニット会議
節分・ミニイベント・ユニット会議
田村神社参拝
ひな祭り・ミニイベント・ユニット会議
11
ショートステイサービスセンター
[利用定員
5名
年中無休]
Short-term entrance
2015
担当役職者:奥村哲弥
1. H27 年度の方向性
H26年度からの特養二分化により、ユニット型特養におけるショートステイ空床サービスが利用できなくなり入退所の調整が例年以
上に難しくなりました。さらにH27 年度からの介護保険改正では介護報酬の減額が決定しており、ショートステイでは年額約 75 万程
度の減収見込みです。ショートステイについては新たに算定できる加算はなく、安定した稼働率の確保が絶対条件です。そのためには
利用者の確保が重要課題となり、地域のケアマネとのパイプを広げご利用者の獲得に尽力します。
また、3か年中長期計画にも示している「強い特徴を持つ質の高い法人」を目指すためショートステイサービスではより多くの新しい
取り組みを計画し実行します。
2. 具体的な取り組み
①通常ベッド稼働率 100%(空床含まず)
ベッド数が 5 床しかないエーデル土山では稼働率 100%は絶対条件として利用者確保に努めます。また、外部機関とのパイプ強化
を目的とし「外部機関優先ベッド」を設定します。
②空床ベッド稼働率 90%以上
外部機関とのパイプ強化を図り、空床ベッド利用率の高水準を維持します。
③夜間ベッド利用数向上(毎月 8 床目標)
昨年同様、夕方から利用してもらえる利用者の増加を目指します。今年度は 2 月まで月平均 6.5 床の利用。来年度は利用者確保に
努め 8 床を目標とします。
④外部機関ケアマネージャー利用数の増加(5 件増目標)
外部機関とのパイプ強化の目的に取り組みますので、他事業所のケアマネ受け持ち件数 5 件の増加を目指します。
⑤サービス向上研修の実施(年 5 回)
H26年度同様、ショートステイサービス向上研修を実施します。今年度は従来型職員全員対象に行い、全体のサービス向上に努め
ていきます。
⑥おいらのエーデル発行(年 3 回)
昨年同様、事業所広報誌として「おいらのエーデル」を発行しイメージアップに繋げていきます。
⑦ウェルカムドリンクサービスの実施
利用して頂くご利用者の満足度アップを図るため「ウェルカムドリンク」を実施します。ご利用者本人に好きなドリンクを選んでも
らい、お店に来たような感覚を味わってもらいたいと考えております。
⑧おやつ作り
H26 年度同様、月に 1~2 回のおやつ作りを計画します。来年度は食べるだけでなく「作る喜び」も多く感じてもらえるようなメニ
12
ューを検討していきます。
⑨ハンドマッサージ&ネイルサービス
昨年より開始した担当職員によるハンドマッサージが好評でしたので、今年も継続し実施していきます。来年度はハンドマッサージ
に加え、ネイルサービスも検討します。
⑩外出計画
H27 年度は近隣のローソンまでの散歩&買い物はだけでなく、平和堂や西友など日頃いけない場所への外出を計画・実施します。
⑪レクリエーションの質向上
レクリエーションの種類の増加や内容の充実を図り楽しい時間を過ごしてもらえるよう努めます。
⑫満足度アンケートの実施
ご家族に対しショートステイサービスにおける満足度調査を行います。ご家族、ご利用者の思いや要望に応えられるよう努めます。
⑬リスクマネジメント
利用期間中に想定されるリスクを事前に家族に十分説明し、苦情やトラブルの回避に努めます。また、ご利用中のご家族連絡先を確
実に確保し、体調不良や事故発生時に速やかに連絡がとれる体制を確保します。危険予測の徹底を図り、サービスご利用中における
転倒や転落は可能な限り回避するとともに、サービスご利用中で状態変化があったときや在宅に帰ってから、危険が生じる可能性が
あることについては、丁寧なご家族への説明に努めていきます。
⑭生活リハビリの充実
ケアマネージャー及びご家族の要望を参考にサービス利用中に行なえる利用者のADLに合わせた生活リハビリを計画し実施しま
す。その他、リハビリを目的とした楽しみながら行えるレクリエーションを企画していきます。
⑮緊急受入体制の構築
主介護者に疾病や身内のお葬式などで緊急性がある場合に対応できる体制を整える。一人当たり月 7 日間を限度とし静養室を緊急
受入室として活用します。
13
デイサービスセンター
[利用定員
30 名 予防含む
Day care
2015
営業日:月~土
9:30~16:45]
たかのぶ
担当役職者:村井孝演
1. H27 年度の方向性
新たに始まる法人 3 カ年計画をもとに取り組む。第1フェーズ『より強固な法人作り』を目指し、他事業所との競争に勝ち、選ばれる
事業所を作る為に職員全員が同じ方向を向いて目標達成向け邁進していきます。
2. 具体的な取り組み
①高稼働率の確保
・H27 年度の年間稼働率目標を 88%とし、毎月高水準での稼働率を目標とします。新規利用者獲得の為に、町内外の居宅介護支援事
業には月に 1 回は出向き挨拶や情報提供をしていきます。その他、必要時には電話や事業所に出向き声掛けを行います。困難ケース
への受け入れを積極的に行い、『困ったときにはエーデル土山』と思ってもらえるよう取組を進めます。また、欠席者「ゼロ」を目
指し休みがちな利用者には事前連絡や、体調不良での欠席後にも連絡し、状態確認と次回利用を勧める取り組みを継続して行います。
・当方の特徴でもある年末年始のサービスを実施している事を家族へ積極的に宣伝し、利用率アップにつなげます。ニーズの高い元日
営業を視野に入れていき、皆さまの期待に応えていきます。
・甲賀市介護予防事業(ステップアップ教室)の委託業務も昨年に引き続き実施し介護予防に努めていきます。
・H29 年度から開始される甲賀市介護予防・生活支援サービス事業についても勉強し開始に向けての準備を進めていきます。
②重度要介護者の積極的受入
・中長期計画中にもあるように看護職員の増員に伴い、医療頻度の高い重度の利用者の受入を積極的に受け入れていきます。また
重度の認知症利用者のケア充実、強化を図るべく認知症関連の外部研修を積極的に受講します。H27年度早期段階で中重度者
ケア加算(新規)算定を目指します。
③スタッフの育成
・介護報酬改正に伴い、認知症利用者に対して充実したサービスを提供するために技術面の強化から認知症介護実践者研修に 2 名以上
の職員を参加させます。少なくともH27年度内には、認知症加算(新規)を算定します。
・サービス面からは職員の接遇の意識を向上させ、ゆっくりと落ち着いて過ごせる環境作りを行います。年間目標を立て、2 か月に 1
回は月目標の設定と評価を行い、接遇状況を確認しあう機会を設けます。職員間で、間違いを正しあえる風土作りも強化します。
・積極的に外部研修(認知症・感染・レク等)へ参加し、他の職員へフィードバックしチーム全体のスキルアップに努めます。また、
外部への研究発表などにも積極的に参加し、法人内の取り組みを積極的に公開していきます。
・通所介護事業所の仕組み、業務内容などの知識を深めるための勉強会を毎月実施し、事業所全体でスキルアップが図れるよう努めて
いきます。
④楽しみの提供
・昨年度から取り入れた、入浴剤・ハンドマッサージは利用者にも非常に好評であり、欠席の多かったご利用者もハンドマッサージを
始めてから欠席が減少傾向にあります。これらをH27年度も継続していきます。
・時代と共に娯楽も変わってきており、パチンコ・スロットなどの娯楽品を導入し、よりエーデルのデイサービスを楽しい空間へと
変えていきます。
・デイサービス専用広報誌「ハッピーデイ」の発刊
年間 4 回発刊します。四季折々のデイサービスでの様子をご利用者家族や居宅事業所へ配布し情報発信していきます。
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⑤地域貢献・CSR活動
・キッズクラブの取り組み
近隣の小学校等へ福祉や介護の重要性や楽しさを伝える課外授業、
『エーデル土山キッズクラブ』をH27 年度も行います。中学校に
進学した子供たちが、職場体験でエーデルに帰ってきた実績もあり、さらなる飛躍を目指し、取り組み範囲を土山町内の小学校だけ
に留まらず、児童クラブや他町の小学校へも拡大し、未来の福祉現場で活躍できる人材発掘に繋げていきます。福祉や介護の必要性
を若年層の段階で知る、触れるという体験は、これから超高齢化社会が本格化する日本において非常に重要な機会です。
・見守り活動の継続と強化
デイサービスの送迎時に、地域の巡回を進めているところですがH27年度も見守りを継続していきます。特に子どもに危険が及ぶ
ようなことはないか、不法投棄はないかという点において甲賀市と連携を図り、取り組んでいますが、これらを朝夕のミーティング
で職員間でも情報共有し、必要であれば事務局から警察に通報する等の連絡体制強化を図り、地域の役に少しでも立てるよう努めて
いきます。
3.年間行事計画
月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
行事・事業内容
花祭り・花見・鯉のぼり作り
お菓子作り・野菜・花の苗植え
藤棚見学
七夕飾り作り・壁画作り
夏祭り準備・足浴遊び・シャボン玉遊び
夏祭り・流しソーメン・スイカ割り
芋ほり・お菓子作り
日帰り旅行
ミニ運動会・文化祭作品作り・コスモス見学
紅葉見学・干し柿作り・お菓子作り
クリスマス飾り作り・お餅つき
新年会(お茶会)
・正月遊び・お菓子作り
節分行事・田村神社参拝・雛飾り作り
お菓子作り・壁画作り
*季節に応じて施設内外の散歩、買い物や外出(外食)も計画します。 *通年として、音楽鑑賞・ビデオ鑑賞・カラオケなど行います。
*適宜、地域サロン交流を行います。 毎月、誕生会を実施します。
15
ケアプランセンター
[営業日:月~金
Care plan center2015
8:30~17:30
その他の公休日、夜間については専用携帯電話により 24 時間の連絡体制整備
利用定員:ケアマネージャー1 名につき 35 件まで
]
担当役職者:飯塚知恵子
1. H27 年度の方向性
H26 年度同様にエーデルの広告塔である意識を高め、地域に根ざしたケアプランセンターを目指していきます。
また適正な介護保険サービスの運用に努め、必要な人に必要なサービスを提供できるようにプラン作成を行ないます。
各ケアマネージャーの資質向上と共に利用者様への信頼をさらに築けるように自己研鑚に努めます。
平成 27 年度の年間具体的目標として「ケアプランセンター全体で 90 件以上」の件数を必達目標とします。
2. 具体的な取り組み
①(新)特定事業所加算Ⅲに対する取り組み
・ケアプランセンター会議を毎週定期的に開催する事で、各ケースの情報共有を行ない担当ケアマネ不在時も柔軟に対応できるように
します。困難事例についても偏った見方にならないように意見交換を行い視野を広げていきます。
・滋賀県、甲賀圏域の介護・医療系の研修に積極的に参加する事でケアマネの資質向上に努めていきます。
・法人内研修に参加し、個々のケアマネージャーのレベルアップに努めます。
・公休日、夜間も当番ケアマネの専用携帯電話により家族・利用者からの連絡を 24 時間受けられるよう体制を継続します。
・常勤ケアマネ 3 名の確保は(新)特定事業所加算Ⅲの必須条件であるため、各ケアマネが体調不良等により長期休みにならないよう
に健康管理に留意します。
・地域包括支援センターと連携し、地域全体の在宅サービスの向上に努めます。
・主任介護支援専門員として事業所内だけでなく地域のケアマネの育成、研修の受講、地域包括支援センターとの連携等積極的に取り
組んでいきます。
・事業所内だけでなく地域全体のケアマネの資質向上につながる取り組みを積極的に行なっていきます。
②情報の共有化と発信
・入院時、退院時など医療連携を積極的に行ない、在宅復帰時に利用者の不安のないようにプランを立案します。
・各サービス提供事業所、各関係機関との連携を密にしプランに反映させます。
・民生委員や甲賀市の施策など介護保険以外のインフォーマルなサービスを取り入れ、地域との繋がりを密にし、自宅での生活が安心
して送れるように支援します。
・ケアプランセンター会議の定期開催によりケアマネ間で各ケースの情報を共有し、担当ケアマネが不在時にも柔軟に対応できるよう
にします。
・介護保険法に基づく情報公表及び特定事業所加算取得事業所である旨をホームページ等を通じ発信していきます。
③介護予防マネジメント業務の開始とプラン件数の確保
・H27 年度から甲賀市の介護予防マネジメント事業の委託を受ける事になります。認定更新で支援 1・2 の認定を受けられた方は地域
包括支援センターが担当となり、そのまま担当を離れてしまう事が多くありました。しかし今後は引き続き当事業所が担当を継続す
る事ができるようになります。担当が代わるという利用者の不安も軽減し、担当件数の減少も食い止める事ができると考えらえます。
・引き続き、地域包括支援センターや地域の病院等には利用者確保に向けて働きかけていきます。
・地域の催し物に参加し、ケアプランセンターの事を知ってもらえるように働きかけます。
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④認定調査の実施
・甲賀市主催の調査員研修を受講し、迅速で確実な認定調査を心がけていきます。
⑤地域貢献・CSRへの取組
・在宅における介護者の知識・技術の習得、介護者間の交流を目的に介護者教室の開催を実施します。
・介護者が担当以外のケアマネとも交流する機会を持ち、担当ケアマネが不在の時も話しやすい環境を整備していきます。
・介護者教室開催後のアンケートを実施し、介護者教室に対する意見、要望を聞き来年度へ生かしていきます。
・地域(土山町内)へのサロン(集会)に出向き、認知症の予防や介護技術の講習、在宅介護におけるポイント等を説明し、地域住民
の安心に繋げていきます。
・認知症キャラバンメイトの活動を継続して行い、認知症の理解を進めていきます。
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看護室
Nursing room 2015
1. H27 年度の方向性
介護事業所において主たる戦力である介護職員を支えるチーム的役割を担い、老年看護における看護師の取り組みを構築し、積極的に
発信していきます。また、看護室のチーム理念『THE
NURSING
WAY』のもと、職務の役割と責任を自覚すると共に、そ
れぞれの立場で十二分に職責を全うできるよう連携を図り、個々のスキルアップに努めていきます。
2. 平成 27 年度の 具体的な取り組み
①ケアワーカー・生活相談員との連携、共有化
入所者一人一人に対し、担当看護師を配置し、ケアワーカーの相談相手として入所者一人一人を中心とした連携の輪を作ります。これ
により、介護と看護の連携の強化を図り、きめ細かい個別性のあるサービスを提供していけるようにします。
・入所者の社会的背景、身体的背景、精神的背景を理解し、統合的なケアの医療面をフォローします。
・各ユニットに 1 名担当看護師を決定し、ユニットリーダーとの密な連携を図り、早期の医療面の問題点の抽出を実施します。
・ショートステイ利用者にも担当制を実施し、在宅生活を視野に入れたリハビリなどの個別性を取り入れ、サービス内容の提供が出来
る様、助言していきます。
②老年看護研究への取り組み
・H27年度中に看護研究を実践します。看護実践をする為の知識や理論を確立することを目標とします。高齢者施設における医療上
の問題点を明確にし、同時に対応策を検討します。また、研究した事を介護業界に積極的に発信します。
・外部研修参加や看護師間での勉強会開催により、看護師の知識を深め、施設看護サービスの向上を図ります。
③安全衛生・リスクマネージメント・スキンケアの充実
・医療面からのサポートと介護職のスキルアップに貢献できるよう、施設内感染予防研修を実施します。
・看護師が衛生管理者を取得し、医療面におけるスタッフの相談や、産業医との連携・情報提供に努めます。法人が掲げている『トリ
プルゼロ』を達成します。
・ケアワーカーと連携し褥瘡ゼロを目指します。
④特養における看取りケアの充実
・介護、看護が連携し、人生の最期をエーデルで過ごせて良かったと思って頂けるように、利用者・家族・スタッフへ医療面からサポ
ート行います。また、家族意向に沿った看取りケアが実施できるよう、利用者の体調を充分に把握し、主治医・生活相談員と連携を
行います。
⑤医療頻度の高い利用者の受け入れ強化
・医療処置がある方でも安心して利用できるよう、看護師の配置時間を増やし、サービスの充実を図ります。
⑥リハビリテーションの提供
機能訓練指導員(看護師)が中心となり、利用者の日常生活が豊かに送れるようリハビリを強化します。また、通所介護、短期入所
生活介護においては自立支援の観点に立った効果的・効率的な科学的根拠のあるリハビリケアを提供します。
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相談室
Social Worker
2015
1. H27 年度の方向性
特別養護老人ホームと短期入所生活介護の特徴を活かし、要介護認定を受けられた高齢者が、家庭的な雰囲気の中で精神的に安心し、
毎日が心豊かに過ごせるよう、利用者一人ひとりの日々の生活実態を詳細に把握し、利用者・ご家族・職員の相談窓口として、積極
的な連携、情報交換に努めます。また、介護保険法改正・制度変更に伴い、職員・ご家族が不安にならないよう情報を分かりやすく
説明し、コンプライアンス強化(法令遵守)
、医療・介護上の安全管理(リスクマネジメント)
、利用者ニーズに応じた質の高いサー
ビスを提供します。
2. 具体的な取り組み
①介護サービスの充実
・特養は特定理由が無い限り、要介護3以上の方の入所に限定されることになります。当施設も現在平均介護度 3.7 で年々重度化して
いることから高齢化や重度化、認知症への対応を、多職種協働で総合的に設計し、ご利用者、ご家族との十分な意思疎通に基づき、
日常生活上の基本動作、状態の維持・改善に向けた最適なサービス提供を行います。
・ケアプランに沿ったケア提供により、家族がケアプランに今以上に興味(関心)を抱いて貰えるよう、家族の意向に応じて会議に参
加して貰い、作成1ヵ月以内には確実且つ丁寧にご家族にプランの提示がきるように努めます。
・苦情はサービス向上のチャンスと捉え、全セクション間で情報を共有し改善に努めます。また、同内容の苦情ゼロを目指します。
・ご家族の意向を汲み取りサービス向上できるよう、満足度調査を実施します。
・地域住民に対しての施設見学説明会等を開催し、施設に対する理解を深め、地域住民との親睦を図ります。
・年 1 回以上のサービス自己評価・自己点検行い、より質の高いサービス提供に努めます。
②CSR、社会貢献活動への取組み
・年間、退所者の 30%程度は看取りケアを実施しており、利用者の高齢化に伴い、家族の看取りニーズも増えています。人生の最期を
エーデルで過ごせて良かったと思って頂けるように、利用者・家族・スタッフへサポートを行います。
・独居生活の方やご家族が遠方の方など、社会の多様化する家族構成やニーズに対応するため、葬儀業者と連携行い、社会貢献として
施設内での葬儀(簡易的)実施など協議していきます。
・看取り後のケアの振り返りと、職員の精神的なフォローを行う為、グリーフケア(偲びカンファレンス)を実施します。
・幅広い社会のニーズに応じたサービス提供できるよう、障がい者福祉の勉強会に参加し知識を深めます。
③研修・各委員会・相談員の役割充実
・施設内研修に加え、他施設との交流による研修、外部研修に参加し、個々のスキルアップと知識を職員にフィードバックします。ま
た新入職員、2 年目職員研修等のキャリア別研修を実践します。
・生活相談員業務に有効な資格取得や、各委員会の運営推進を行い、有意義な委員会活動にします。
・キャリア連動型の研修体制、『アドバンスシステム』を確実に遂行します。
・各実習生の受け入れを率先的に行い、施設実習された方が入職して貰えるよう、学校等と連携し実習生スカウト担当の役割を担いま
す。
・衛生管理者として、産業医と連携し、ご利用者やスタッフの健康面を管理します。また、心の相談窓口となり、メンタル面でのフォ
ローを行い、メンタル不調による離職者ゼロを目指します。
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・利用者の重度化に伴い、介護負担も増大している為、福祉業者などと連携し、最新の福祉用具を率先的にデモ行い、腰痛ゼロを目指
します。
④法改正・制度変更・新システム導入による取り組み
・新しい記録システム導入に伴い、介護・看護職員が使いやすく、必要な内容を要領よく把握できるようマニュアル作成を行い、職員
が混乱する事なくシステム移行できるようにします。
・法改正、制度変更に応じてご家族様への分かりやすい説明を行います。
・介護職員処遇改善加算Ⅰの確実な算定に努めます。また、算定要件に則り、介護報酬の返還や返戻が無いよう、給付管理を適正に行
います。
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介護室
Care worker room
2015
1. H27 年度の方向性
ご利用者お一人おひとりの心の中に癒しや優しさのぬくもりを感じ「エーデルの職員に出会えてよかった」と言っていただくことを
目指します。また特別養護老人ホームとデイサービスの利用者が重度化していくことに鑑み、利用者が安心して過ごせる環境と職員
の働きやすい環境を構築するために、新しい福祉用具の導入を順次行い、
『ノーリフト』を目指します。
近年、介護職員の獲得が非常に難しくなってきており、サービス提供を継続して行うためにも人材獲得に尽力していきます。
2. 具体的な取り組み
①介護福祉士の意識向上
・人材育成強化室と連携を図り、介護福祉士資格取得に努めます。非常勤、パート職員にも介護福祉士国家試験無料対策講座の範囲を
拡大し、有資格者の比率を向上させます。
・より一人ひとりのニーズや特性に応じたケアを構築するために、無意味な業務を止めたり改善を図る等、適切な業務改善を継続的に
行っていきます。
・外出・一泊旅行などを企画し、職員・利用者の楽しみを増やしていきます。
・近畿老人福祉施設研究協議会、滋賀県福祉研究会にて実践発表を行います。
・内部・外部研修に力を入れて知識向上と技術の研鑽に努めます。
・モラル研修に注力し、
「エーデルの職員に出会えてよかった」と言って頂けるような接遇を目指します。
②働きやすい環境と福祉用具(介護ロボット)の導入
・新しい福祉用具や今まで使っている福祉用具の説明講習会をメーカーに依頼し実施します。
・移乗介助用リフトを新たに5台導入し、より積極的に重度のご利用者を受け入れる環境を整備します。
・福祉用具展示会に職員を派遣させ新しい福祉用具や介護ロボットを体験、導入を検討していきます。
③各主任へのフォローアップ体制の構築
・各主任が考えた、事業計画が確実に実施できるように毎月トーキングを施していきます。
・各主任が経営面でもコスト意識を考えながら業務を取り組めるように指導を行います。
・利用者一人ひとり個々にあった介護用品を選べるように業者を増やしていきます。
④CSR、地域貢献への取り組み
・キッズクラブを実施し、市内の子どもたちに介護の魅力を伝え、将来の夢が『介護士』になると言って頂く取り組みを行います。
・キッズクラブの対象を高校にも拡大し、放課後の時間を活用した課外授業を行います。
・甲賀市・湖南市と連携を図り、福祉の職場説明会を年2回実施していきます。
・エコキャップを回収しキャップを捨てずにリサイクルをすることを通じて、環境意識やリサイクル意識を高めて、途上国の子どもた
ちのワクチンになる取り組みを行います。
・リングプルを回収し環境意識やリサイクル意識を高めて、車いすと交換します。
・地域の清掃作業に率先して参加していきます。
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生活支援ハウス
Assisted living house
2015
甲賀市の委託事業である生活支援ハウスは高齢者を対象とした期間限定の居住スペースを提供するというサービスですが、利用対象が
限定されており、且つ用途が養護老人ホーム等と重複していることから稼働率が低いという状態が続いています。法人として以下の対
応を中心に進めていきます。
①生活支援ハウスの対象者の拡大
行政機関と利用対象者の枠について拡大できないかを協議していきます。従来からも委託元である甲賀市と協議を進めていまし
たが、引き続き対象拡大に関する検討を進めていき、社会資源として無駄のないよう法人としても出来る限りの協力を行ってま
いります。
②生活支援ハウスの周知広告
甲賀市と連携を図りながら、当法人のホームページや広報を通じての周知広告活動に努めます。
③ニーズ調査と迅速な入所対応
ケアプランセンター、CSR推進室が行う福祉ニーズ調査及び、在宅サービススタッフからの報告、評議員会や理事会で出され
た意見を基に、支援ハウス利用が必要な住民をより早く見つけ、迅速に行政に入所を働きかけることにより、深刻な事態に陥る
前に対象者の安全を確保することを目指します。
④支援ハウスの代替サービスの検討
引き続き稼働率が向上しない場合、社会資源としての活用を甲賀市と協議しながら進めてまいります。
生活支援ハウスの方向性
(甲賀市第6期介護保険計画より抜粋)
・対象者の拡充については甲賀市も計画
に明記している。
・利用の啓発については法人としても重要
課題と位置づけ注力していく。
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