Nagios Log Server - Input設定

Nagios Log Server – インプット設定
目的
この資料では、Nagios Log Server に「インプット」定義を追加する方法を説明します。
対象読者
この資料は、Nagios Log Server で「インプット」をカスタマイズする方法を知りたい Nagios Log
Server 管理者を対象としています。
「インプット」とは
インプットは Nagios Log Server の「グローバル構成」ページの「インプット」セクションで設定しま
す。
インプットは Logstash の構文を使用して設定します。Nagios Log Server には設定が正しいかをテ
ストする機能もあります。
Nagios Log Server にはデフォルトで以下4つのインプットが登録されています。
•
Syslog:
汎用的な Syslog/Linux ログ用。
RFC3164 syslog をサポートします。日付フォーマットは RFC3164 形式または ISO8601
をサポートします。詳しくは、Logstash Inputs:syslog をお読みください。
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UDP または TCP の 5544 ポートから送信されてくる全てのログが syslog としてラベルづ
けされます(type が syslog に変換されます)。これによりダシュボードやクエリで簡単に
ログを管理できるようになります。
•
Windows Event Log (Default) :
Windows イベントログ用。
UDP または TCP の 3515 ポートから送信されてくる json 形式のログ(エンコード:
CP1252)が eventlog としてラベルづけされます(type が eventlog に変換されます)。詳
詳しくは、Logstash Inputs:tcp をお読みください。
•
Import Files - Raw (Default):
ファイルインポート(raw データ)用。
UDP または TCP の 2056 ポートから送信されてくる全てのログが import_raw としてラベ
ルづけされます(type が import_raw に変換されます)。詳しくは、Logstash Inputs:tcp を
お読みください。
•
Import Files - JSON (Default):
ファイルインポート用(JSON 形式)
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UDP または TCP の 2057 ポートから送信されてくる json 形式のログが import_json と
してラベルづけされます(type が import_json に変換されます)。詳しくは、Logstash
Inputs:tcp をお読みください。
設定したインプットは Logstash のコンフィグレーションファイルに保存されます。
以下は、インプット構造例です。
Input {
<Input_type> {
<Input_event> => “<event_value>”
}
}
<Input_type>
<Input_type> には、使用するインプットプラグインのタイプを指定します。
メモ: Logstash には利用可能なインプットタイプがたくさんあります。Logstash で利用可
能なインプットタイプについては、Logstash docs ページの「Inputs plugins」をご覧くださ
い。
<Input_event>
<Input_event> には、イベントを指定します。
<event_value>
<event_value> には、このイベントの値を指定します。
インプットの設定
インプットは Nagios Log Server の「グローバル構成」ページで設定します。
インプットの追加手順は以下の通りです。
Step 1.
画面上部のメニューで 「管理」を選択します。
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Step 2.
画面左のメニューから 「グローバル構成」を選択します。
Step 3.
インプットセクションにある「インプットを追加 -> カスタム」をクリックします。
入力フォームが表示されます。
Step 4.
「アクティブ」ボタン横のフィールドにインプットの名前を入力します。
Step 5.
インプット定義を入力します。
メモ: ここで記入した定義が Logstash のコンフィグレーションファイルに追加されます。
Step 6.
「保存」ボタンをクリックします。
保存に成功すると、以下のメッセージが表示されます。
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Step 7.
「確認」ボタンをクリックし、保存したフィルタシンタックスが正しいかを検証します。
この処理にはしばらく時間がかかります。
フィルタシンタックスの検証が正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。
Step 8.
「閉じる」をクリックします。
Step 9.
画面左側のメニューから「構成適用」をクリックします。
Step 10. 「適用」ボタンをクリックします。
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Step 11. 確認画面で「はい、今すぐ適用します」をクリックします。
メモ: 全てのインスタンスに保存したコンフィグレーションが適用されます。
Step 12. 構成の適用が完了するまで待ちます。
メモ: 構成の適用が完了したインスタンスにはチェックマークが表示されます。
適用が正常に完了すれば、この定義がインスタンス上で機能するようになります(定義がアクティ
ブの場合)。全インスタンスの Logstash サービスが再起動されます。
インプットの確認
現在の構成を確認したい場合は、以下の操作を行ってください。
Step 1.
「管理 -> グローバル構成」を選択します。
Step 2.
「ビュー -> インプットファイル」を選択します。
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Step 3.
新しいウィンドウに選択したファイルの内容が表示されます。
メモ: 「すべてのファイル」を選択した場合、インプット、フィルタ、アウトプットすべての定義が表示
されます。
以下は、「ビュー -> すべてのファイル」の表示例です。
#
#
#
#
#
#
#
#
Logstash Configuration File
Dynamically created by Nagios Log Server
DO NOT EDIT THIS FILE. IT WILL BE OVERWRITTEN.
Created Thu, 02 Apr 2015 10:36:49 +0900
#
# Global Configuration
#
インプット {
syslog {
type => 'syslog'
port => 5544
}
tcp {
type => 'eventlog'
port => 3515
codec => json {
charset => 'CP1252'
}
}
tcp {
type => 'import_raw'
tags => 'import_raw'
port => 2056
}
tcp {
type => 'import_json'
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tags => 'import_json'
port => 2057
codec => json
}
syslog {
type => 'syslog'
port => 514
}
}
filter {
if [program] == 'apache_access' {
grok {
match => [ 'message', '%{COMBINEDAPACHELOG}']
}
date {
match => [ 'timestamp', 'dd/MMM/yyyy:HH:mm:ss Z' ]
}
mutate {
replace => [ 'type', 'apache_access' ]
convert => [ 'bytes', 'integer' ]
convert => [ 'response', 'integer' ]
}
}
if [program] == 'apache_error' {
grok {
match => [ 'message',
'¥[(?<timestamp>%{DAY:day} %{MONTH:month} %{MONTHDAY} %{TIME} %{YEA
R})¥] ¥[%{WORD:class}¥]
¥[%{WORD:originator} %{IP:clientip}¥] %{GREEDYDATA:errmsg}']
}
mutate {
replace => [ 'type', 'apache_error' ]
}
}
}
#
# Local Configuration
#
インプットの移動
定義したインプットの処理順序を変更したい場合は、移動させたいインプット定義のボックスをマウ
スで選択し、希望の場所にドラッグ&ドロップします。
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移動が完了したら、保存と構成適用(「構成適用 -> 適用」)を実行します。
インプット名の編集
定義済みのインプット名を変更したい場合は、インプット名フィールド横の
フィールドに新しい名前を入力します。
アイコンをクリックし、
編集が完了したら、保存と構成適用(「構成適用 -> 適用」)を実行します。
インプット定義の編集
定義済みのインプットを編集したい場合は、編集したいインプットの
ット定義を編集します。
アイコンをクリックし、インプ
編集が完了したら、保存と構成適用(「構成適用 -> 適用」)を実行します。
インプットのコピー
既存のインプット定義をコピーして新しいインプットを作成したい場合は、コピーしたいインプットの
アイコンをクリックします。コピーしてできたインプットを編集します。
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編集が完了したら、保存と構成適用(「構成適用 -> 適用」)を実行します。
インプットの無効化
定義済みのインプットを一時的に無効化したい場合は、無効化したいインプットの「アクティブ」ボ
タンをクリックします。無効化されたインプット定義は「非アクティブ」と表示されます。
保存と構成適用(「構成適用 -> 適用」)を実行します。
インプットの削除
不要なインプットを削除したい場合は、削除したいインプットの
アイコンをクリックします。
保存と構成適用(「構成適用 -> 適用」)を実行します。
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お問い合わせ
弊社では、Nagios Log Server に関するご意見、フィードバックをお待ちしております。
Nagios Log Server についてご不明な点がございましたら、以下までお問い合わせください。
ジュピターテクノロジー株式会社(Jupiter Technology Corp.)
住所:
〒183-0023 東京都府中市宮町 2-15-13 第 15 三ツ木ビル 8F
URL:
http://www.jtc-i.co.jp/
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FAX 番号:
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ご購入のお問い合わせ:
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メール
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日本語マニュアル発行日 2015 年 08 月 06 日
本マニュアル原文 Configuring-Nagios-Log-Server-inputs.pdf
Revision 1.0 – October, 2014
(原文の内容を追加・変更しています)
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