BALINIT DIAMOND CLASSIC ® BALINIT DIAMOND PLUS ® あらゆる加工材への理想的解決策 BALINIT ® DIAMOND CLASSIC: グラファイト加工において最高性能を実現今世代のコーティングは CLASSIC 結晶構造を採用しています。工具を摩耗から完全に保護し、グラファイト加工において卓越した切削性能を提供します｡グラファイト BALINIT DIAMOND CLASSIC をコーティングした超硬工具を使用することにより、きわめて高速度でより優れた品質のもと、高速度用カッターを使用したグラファイト材の加工ができます。工具寿命が桁違いに延びることにより、高密度かつ線状構造をもつグラファイト材であっても、シングルカッターとシングルクランプの組合せで加工できます。従って、時間と費用のかかる再加工の手間は不要です｡ ® これらのメリットから、工具金型メーカーは型彫り放電加工や仕上げ用放電加工用のグラファイト電極を生産する際に、その利益を享受できます。例えば、 - 鍛造金型 - メタルダイキャスト金型 - プラスチック射出成形金型グラファイトのミリング加工 : BALINIT ® DIAMOND CLASSIC 工具寿命 [hours] 400 300 さらに､産業用高精度部材として、 - グラファイトボート - グラファイトるつぼ - グラファイトサセプターマイクロツールの新たな性能到達点エリコンバルザースが開発したコーティングプロセスは、膜の構造をコントロールし、最も厳しい寸法公差の限界に応えることができます。従って、1mm 以下の微小切削加工を行う際に使用するマイクロツールにも、コーティングを施すことができます。 200 100 0 TiCN 工具：加工材質：加工条件： BALINIT® DIAMOND CLASSIC 超硬エンドミルグラファイト VC = 750 m/min 冷却：エアー標準的な応用例 : - 精密な組成をもつ、グラファイト電極 - マイクロマシン (MEMS) - プリント基板 (PCB) - 歯科医療分野データ提供：金型メーカー/エリコンバルザース BALINIT ® DIAMOND CLASSICをコーティングすることで､ BALINIT ® DIAMOND CLASSIC をコーティングしたマイクより高密度な材料もシングルクランプで加工可能｡ロツールを使用することにより､高精度の条件で､高信頼性と高能率生産が可能｡ 02 BALINIT ® DIAMOND PLUS: アルミ合金と複合材料のための解決策きわめて平滑なナノ結晶構造が、切り粉の流れを容易にし、構成刃先の形成を防ぎます。切削抵抗は大幅に低減します。優れた加工面品位が得られ、再加工は不要です。複合材料特に航空機や自動車の工学技術分野では、軽量化の必要性から材料革命が進み、その加工技術は工具とコーティング技術の進歩に依存しています。この領域においては、特にガラス繊維、炭素繊維強化プラスチック (GRP, CRP), セラミック基複合材料 (CMC), および金属基複合材料 (MMC) の開発と進歩に集中しています。複合材料は時として､摩耗と溶着を同時に増加させます。BALINIT ® DIAMOND PLUS を使用すれば、この様な材料に対して、高信頼性と高効率性の加工を行うことができます｡さらに、刃先のシャープエッジを損なうことなく、バリの発生を防ぎます。その結果、工具寿命が延び、加工面品位が改善されて生産性が向上し、製造コストを最小限に抑えます。アルミ合金アルミ合金では通常、シリコンが主要な成分になります。この成分も、摩耗と溶着を同時にもたらします。平滑なナノ結晶の BALINIT ® DIAMOND PLUS は、ここでも、その高硬度と優れた摩擦特性によって、従来のダイヤモンドコーティングよりも、大幅に優れた結果を提供します。 CFRP/AI のドリル加工 : BALINIT ® DIAMOND PLUS Duralcan のドリル加工 : BALINIT DIAMOND PLUS ® きわめて微細な結晶構造が、コーティング欠陥の発生を遅らせると同時に、構成刃先の形成を抑制します。BALINIT ® DIAMOND PLUS をコーティングした工具を使用することで、切削量が増えるだけでなく、機械の稼働率も向上します。また、切削された加工材の優れた加工面品位と寸法精度は、仕上げ加工（ミリング）やバリ取り等の付加的な再加工を不要にします。 ® 加工穴数加工穴数 250 400 200 300 150 200 100 100 50 0 0 コーティングなし競合他社 DLC 工具：ドリル、φ= 8 mm 超硬グレード K10 加工材質： Duralcan (A359+20% SiC) 加工条件： VC = 60 m/min f = 0.1 mm D = 5 mm エマルジョン 5% データ提供： ® 競合他社ダイヤモンドコーティング競合他社ダイヤモンドコーティング BALINIT® DIAMOND PLUS コーティングなし工具：加工材質：加工条件： BALINIT® DIAMOND PLUS ドリル CFRP/AI (14+3 mm) VC = 80 m/min f = 0.07 mm/rev 冷却：エアーデータ提供：ツールメーカー IPK Berlin 03 説得力を持つ２つの財産：生産性向上とコスト削減ダイヤモンドコーティングされた工具に過度な負荷が加えられた場合、その工具と加工材に対して、コーティング製法とその特性が最適化されている場合においてのみ、この負荷に耐えることができます。エリコンバルザースは、ホットフィラメント高電流 DC アーク（HCDCA）という特定用途向けに、様々なコーティング技術を提供している唯一の会社です。その結果、 BALINIT ® DIAMOND をコーティングした工具は、低コストでの生産性の向上を提供します。ダイヤモンドは、グラファイトや複合材料の機械加工において、理想的な特性を持ちます。その独自な硬度によって、他のいかなる切削材料よりも耐摩耗性に優れている一方、高い化学的安定性により非鉄材料との親和性が低いため、構成刃先の形成を防ぎ、切削性能は非常に高いレベルで安定します。ダイヤモンドコーティングの優れた利点として、高価な天然ダイヤモンドや多結晶ダイヤモンド（PCD）と異なり、ほとんど全ての形状に対して適合性があります。これにより、エンドミル、ドリル、ブローチ、ねじ山形成用の工具等の超硬工具、あるいは交換式インサートチップにも BALINIT ® DIAMOND をコーティングすることができます。優れたコーティング密着性成功の秘訣ダイヤモンドコーティングでは、コーティングと工具母材の接触面、即ちコーティングの密着性にとりわけ高い要求が求められます。この場合、結合剤のコバルト含有量と超硬材の粒子径が、密着性の決定的要因となります。エリコンバルザースは、市販のあらゆる超硬材種のコーティング相性および適切な前処理に関して、幅広い専門性を有しています。また、工具メーカーとの密なる協力のもと、一定した高性能な切削工具に求められる最適な解決策を、開発段階から取り入れています。これまでの経験から、コーティングの密着性はコバルト含有量10%未満、粒子径0.5～ 3 μm の条件において、最良の結果が得られることが示されました。 BALINIT ® DIAMOND コーティング：特性とアプリケーション BALINIT® BALINIT® DIAMOND CLASSIC DIAMOND PLUS コーティング構造クリスタルナノクリスタル硬度（HV 0.05 ） 10,000 10,000 膜厚（µｍ） 6±2 to 10±3 6+2 to 12+3 コーティング温度（℃） 800 - 850 800 - 850 最高使用温度（℃） 600 600 耐引っかき摩耗性 ••• •• 耐溶着摩耗 •• ••• 精密性 •• ••• 世界を結ぶサービス・ネットワーク Centre of competence Luxemburg Oerlikon Balzers Coating Luxemburg Zone industrielle Haaneboesch Route de Bascharage L-4513 Niedercorn Tel +352 2658 08 91 India Oerlikon Balzers Coating India Ltd. EL-22, J Block M.I.D.C. Bhosari Pune 411 026 Tel +91 20 3061 6000 Benelux Oerlikon Balzers Coating Benelux NV Schurhovenveld 4 050 B-3800 Sint-Truiden Tel +32 11 69 30 40 Singapore Oerlikon Balzers Coating 21 Kian Teck Drive Singapore 628838 Tel +65 62 68 62 27 04 United Kingdom Oerlikon Balzers Coating UK Ltd. Bradbourne Drive, Tilbrook, Milton Keynes, MK7 8AT Tel +44 19 08 37 72 77 USA Oerlikon Balzers Coating USA, Inc. 2511 Technology Drive Suite 114 Elgin, IL 60124 Tel +1 847 844-1753 Further coating centres: Argentina, Austria, Brazil, Canada, China, Czech Republic, France, Germany, Hungary, Italy, Japan, Korea, Liechtenstein, Mexico, Poland, Portugal, Romania, Spain, Sweden, Switzerland, Thailand, Türkiye. www.oerlikon.com/balzers JP014JA (0803) Headquarters OC Oerlikon Balzers AG Oerlikon Balzers Headquarters Iramali 18 LI-9496 Balzers Tel +423 388 7500