Kynar ® Performace (日本語)

Kynar® / Kynar Flex®
ポリフッ化ビニリデン
性能特性 & データ
KYNAR® / KYNAR FLEX® PVDF
エンジニアリング用途の
熱可塑性樹脂
Kynar® ポリフッ化ビニリデン(PVDF)は強靭な熱可塑性エンジニアリングプラス
チックで、バランスの良い性能特性を備えています。またフッ素樹脂特有の安定な
構造ゆえに、耐熱性、耐薬品性、耐紫外線性に優れています。Kynar® 樹脂は、標準
的な方法で容易に溶融加工できることに加え、有機エステルやケトン類といった極
性溶剤に溶解してコーティング用途に用いることができます。
化学品プロセシング用途
Kynar® ポリフッ化ビニリデン(PVDF)は強
靭な熱可塑性エンジニアリングプラスチック
で、バランスの良い性能特性を備えています。
またフッ素樹脂特有の安定な構造ゆえに、耐
熱性、耐薬品性、耐紫外線性に優れています。
Kynar® 樹脂は、標準的な方法で容易に溶融加
工できることに加え、有機エステルやケトン
類といった極性溶剤に溶解してコーティング
用途に用いることができます。
電線 & ケーブル用途
Kynar Flex® PVDF は優れた難燃性、耐摩耗性、
耐薬品性、耐衝撃性を備えています。試験方
法にもよりますが、耐熱性は定格温度 150℃
で、放射線架橋により更に高い定格温度も取
得可能です。Kynar® PVDF はプレナムケーブ
ル、自動車ケーブル、鉱山用ケーブル、船上ケー
ブルにも利用されます。
電気 & 電子用途
Kynar® PVDF 樹脂は、その難燃性、耐摩耗性、
低発煙性、化学特性、機械特性により、保護シー
ス、プレナムおよび通信配線の絶縁や、リチ
ウムイオン電池向けバインダー樹脂に適して
います。
高純度用途
半導体や医薬品の製造には、ますます純度の
高い材料が求められており、高純度 Kynar®
PVDF 樹脂グレードはこれらの産業ニーズに
合っています。更に食品および飲料水製造工
程で使用して頂くために必要な規制適合証明
書を取得しており、またヘルスケアなどの業
界でもご使用頂けます。
輸送機器用途
Kynar® PVDF 樹脂は、自動車燃料チューブや
ガソリンスタンドの燃料パイプのバリア用ラ
イニング材として、あるいは装飾フィルムで
の使用や、HEV/EV 電池のバインダーとして、
射出成形および真空成形で製造された車体部
品(耐候性、汚れ / 落書き防止)として、ま
たタンクトレーラーの腐食保護ライニングと
して、公共輸送車両と自家輸送車両の両方に
使用されています。また強度、難燃性、耐久性、
多用途性があり、自動車のワイヤーハーネス、
一般のコーティング、プラスチック製光ファ
イバーの材料として好まれています。
建築用途
Kynar 500® PVDF 樹脂の屋外経時変化や耐候
性の優れた特性により、この 50 年間金属シー
トコーティング用の耐久性塗料に使用されて
きました。また、共押出やフィルムラミネー
ト技法により熱可塑性樹脂の保護にも用いる
ことができ、優れた耐候性を備えた汚れ防止、
落書き防止表面を得られます。
目次
用途...............................................................................................................2
製品レンジ................................................................................................. 3
表 II: Kynar® ホモポリマーシリーズ................................................ 4
表 III: Kynar Flex® コポリマーシリーズ.......................................... 5
全般的な物理 & 機械特性................................................................... 6
溶解性及び放射線特性......................................................................... 8
溶接............................................................................................................. 9
成形機とその構成材料...................................................................... 10
燃焼性の調査........................................................................................ 12
耐薬品性................................................................................................. 13
燃料および海底油田での利用........................................................ 14
Kynar® PVDF の規制適合状況........................................................ 15
水に接触する用途............................................................................... 16
kynar.com
用途
産業利用
Kynar® PVDF コンポーネントは次の分野で広く
使用されています。
• 高純度半導体市場(低抽出値)
•紙パルプ産業.
(ハロゲンや酸に対する耐薬品性)
•核廃棄物プロセス.
(耐放射線性と高温の酸に対する耐薬品性)
•一般の化学プロセス産業.
(耐薬品性、耐熱性が要求される用途)
• 水処理膜(工業用水と飲用水での利用)
オン電池の正極、負極のバインダーとして、ま
たリチウムイオンポリマー電池のセパレーター
として用いられます。Arkema は PVDF コーティ
ングとフィルムにおいて 50 年以上の経験があ
り、より薄く、より小さいリチウムイオン電池
を設計するお手伝いができます。
粉体塗装
Kynar Flex® 2850 PC は、金属上への Kynar®
PVDF 樹脂の厚膜塗装を可能にするスプレーコー
ティング用の機能性粉体塗装系であり、傑出し
た腐食耐性をもたらします。添加剤フリーで製
造される Kynar Flex® 2850 PC は、米国薬局方
Kynar® フッ素ポリマーは、食品および医薬品の
製造業に対する特定の規格にも適合しています。 (USP)要求事項(クラス VI)と米国食品医薬品
局(FDA)規則 177.2600 に適合しており、医薬
Kynar® ホモポリマー樹脂は高強度エンジニアリ
品、食品、化学、半導体産業で使用する塗装装
ングフッ素ポリマーです。Kynar Flex® 樹脂は
置に適しています。
PVDF ベースのコポリマーシリーズで、純度と耐
薬品性はホモポリマー樹脂と同様ですが、高 pH
Kynar® ADX は、プライマーを用いずに粉体塗装
溶液への溶解性、常温や低温でのより高い耐衝
できます。
撃性、より高い透明度も備えています。
Kynar® 樹脂および Kynar Flex® 樹脂は、次のよ
うな広範囲の部品を製作できます。
• パイプ、フィッティング、バルブ
• ポンプ組立品
• シート、素形材
• フィルム
• チューブ配管(軟質 & 硬質)
• タンク、容器
• ノズル
• 水処理膜、フィルタの筐体
• 粉体塗装
• 発泡体
発泡体
Kynar® PVDF 発泡技術は、開発を重ねて密度範
囲が 0.03 ~ 1.50 g/cc3 の独立気泡発泡体を作り
出せるようになりました。バッチプロセスによ
るシート製造はもとより、連続押出による電線
ジャケット、パイプ、ロッド、シートなどの製
造でも発泡体を作り出すことができます。連続
押出には、発泡率 20 ~ 50% の発泡体を作り出
すマスターバッチとして、Arkema は Kynar®
2620 FC を設計しています。
フィルム
Kynar® PVDF フィルムは長期的な保護が求めら
れる用途に使用できます。フィルムは単層また
は多層技術により、薄くも厚くも(10 ~ 175 μ
m)、広くも狭くも作ることができ、設計に大き
な自由度が生まれます。商用レンジには着色原
料と透明フィルムの両方があり、さまざまなデ
ザインでプリントできます。Kynar® PVDF フィ
ルムは熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、金属板に
ラミネートできます。
プレナム
Kynar® 樹脂のグレードの中には、ASTM E84 準
拠の試験で、炎拡散 / 発煙の格付け 25/50 を容
易に達成できるグレードがあります。またプレ
ナムケーブル産業へは多種多様な Kynar Flex® 樹
脂グレードが提供されています。Kynar® PVDF
樹脂を用いて生産したケーブルは、NFPA 262(UL
910)準拠の試験で 0.50/0.15/5 要件に適合しま
す。
ポリマープロセス助剤(PPA)
Kynar Flex® PPA グレードは、熱可塑性樹脂の押
出成形を簡易化するべく設計された添加剤で、
インフレーションフィルム、キャストフィルム、
ブロー成形、電線やケーブルのジャケット、パ
イプとチューブの押出成形、押出ファイバーの
各プロセスに用いることができます。Kynar
Flex® PPA を 100 ~ 1000 ppm という極めて低
い濃度で用いると、広範囲の樹脂、とりわけポ
リオレフィンにメリットをもたらすことができ
ます。そのメリットとしては、メルトフラク
チャー(シャークスキン)の防止、押出圧力の
低減、メヤニの低減、生産性向上、エネルギー
消費の低減、立ち上げおよび切り替え時間の迅
速化が挙げられます。
太陽電池
Arkema はバックシート及びフロントシート用
に Kynar® フィルムを生産しています。フロント
シートに使用される Kynar® フィルムは類い希な
太陽光透過性をもたらし、また、汚れの付きに
くさや耐火性の優れた特性も備えています。
水処理膜
Kynar® PVDF 樹脂は、極めて耐薬品性に優れ、
高腐食性の化学物質環境に十分に適しているた
め、バイオプロセスの分離から浄水までの用途
に対する膜材料として好評を博しています。
Kynar® PVDF は耐熱性が高いため、高温クリー
ニングが必要な用途に適しています。Kynar®
PVDF はオゾンや塩素(ますます浄水に使用され
るようになった酸化剤)に非常によく耐えます。
FDA および NSF に準拠したグレードは、飲食物
に直接接する用途に使用できます。
Kynar® PVDF 樹脂は N- メチルピロリドン
(NMP)、ジメチルアセトアミド(DMA)、ジメ
チルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムア
ミド(DMF)に可溶であり、相転移によるキャ
スト法を用いて簡便に多孔質膜にできます。
NIPS, TIPS プロセスによる平膜や中空糸膜の製造
に用いられます。
Kynar® ADX
Kynar® ADX 樹脂は新しい機能性 PVDF で、さま
ざまな基板に強力に接着させられます。
Kynar® ADX は自動車、化学品プロセシング、電
池、コーティング、包装用途に利用できます。
共押出では、Kynar® ADX 樹脂は他の重合体(PE、
PA、TPU、PVC 等)と組み合わせることができ、
機械、化学、バリア特性を実現します。
ロトモールド
ロトモールド(回転成形)は、適用範囲の非常
に広い製造法で、低い生産コストで広範囲の設
計に対応できます。Kynar Flex® WR 樹脂は特に
回転成形向けに設計されており、優れた耐熱性
と強靱さをもたらします。
ロトライニングでは、お客様が Kynar® 樹脂を使
用し、従来の方法ではライニングやコーティン
グが不可能とされた複雑な幾何学形状や閉じた
形状を保護できます。
ファブリック
織物や不織布は、Kynar® PVDF のメルトフロー
レートが特別に高いグレードを用いて生産でき
ます。これらのファブリックは、優れた耐薬品性、
日光に対する安定性、難燃性の各特性を備えて
います。
電池
Kynar® PVDF ホモポリマーと Kynar Flex® コポリ
マーは電池産業で使用されており、リチウムイ
2
kynar.com
パウダー
白色で非吸湿性の、約 5 ミクロンの粒子がゆる
く凝集し、ふるい通過サイズは 14 メッシュです。
かさ密度はおよそ 18 lb/ft3 です。
ペレット
無着色の樹脂は半透明のオフホワイトです。
かさ密度はおよそ 60 lb/ft3 です。
ラテックス
公称 18%(重量)固形分のラテックスの密度は
1.10 ± 0.1 g/cc です。
これらは代表値であり、販売仕様を意味するものではありません。
Kynar® PVDF
グレード
加工法
溶融粘度(ASTM
D3835)
230℃、K POISE
@100 秒 -1
表
メルトフロー
レート(ASTM
D1238)
230℃、g/10
分
メルトフ
ローレート
荷重
lb (kg)
融点
特徴
ペレット
340
370
460
705
710
720
740
740-02
740 Black/Red
1000 HD
6000 HD
9000 HD
射出成形 & 押出成形
射出成形
射出成形 & 押出成形
ファイバー & マルチフィラメント
射出成形
射出成形 & 押出成形
射出成形 & 押出成形
射出成形 & 押出成形
射出成形 & 押出成形
射出成形 & 押出成形
射出成形
射出成形
8.0 - 13.0
23.5 - 29.5
2.0 - 5.0
4.0 - 8.0
6.0 - 12.0
15.0 - 23.0
14.0 - 22.0
15.0 - 23.0
15.0 - 20.0
7.0 - 11.0
5.0 - 8.0
3.0 - 8.0
5.0 - 17.0
6.0 - 14.0
29.0 - 37.0
19.0 - 35.0
5.0 - 26.5
1.5 - 3.0
7.0 - 28.0
6.0 - 25.0
0.5 - 3.0
9.0-16.5
16.0 - 40.0
22.0 (10.0)
8.36 (3.8)
47.5 (21.6)
4.75 (2.16)
8.36 (3.8)
8.36 (3.8)
11.0 (5.0)
27.5 (12.5)
27.5 (12.5)
11.0 (5.0)
11.0 (5.0)
11.0 (5.0)
165 - 172℃
165 - 172℃
155 - 165℃
165 - 172℃
165 - 172℃
165 - 172℃
165 - 172℃
165 - 172℃
165 - 172℃
165 - 172℃
165 - 172℃
165 - 172℃
EX-AD 3000
押出成形
12.0 - 18.0
2.0 - 7.0
11.0 (5.0)
140 - 145℃
2500-20
2500-25
2750-01
2800-00
2800-20
2850-00
2850-02
2850-04
2850-07
2850 Black
2900-04
2950-05
3120-10
3120-15
3120-50
3312C
パウダー
201
301F
451
461
711
721
741
761
761A
2751-00
2801-00
2821-00
2501-20
LBG
HSV 900
その他
2850 PC
Latex 32
5300/5301
押出成形 & 注型成形
押出成形 & 注型成形
押出成形 & 注型成形
押出成形
押出成形 & 注型成形
押出成形 & 注型成形
押出成形
押出成形 & 注型成形
押出成形 & 注型成形
押出成形 & 注型成形
押出成形 & 注型成形
押出成形 & 注型成形
押出成形 & 注型成形
押出成形 & 注型成形
押出成形 & 注型成形
押出成形 & 注型成形
9.0 - 16.0
9.0 - 16.0
20.0 - 25.0
22.0 - 27.0
12.0 - 20.0
23.0 - 27.0
16.0 - 20.0
4.0 - 8.0
16.0 - 20.0
16.0 - 28.0
5.0 - 12.0
5.0 - 12.0
5.0 - 12.0
5.0 - 12.0
20.0 - 26.0
17.0 - 23.0
1.0 - 15.0
1.0 - 15.0
4.0 - 14.0
3.0 - 8.0
1.0 - 8.0
3.0 - 8.0
10.0 - 20.0
8.0 - 25.0
10.0 - 20.0
4.0 - 18.0
4.0 - 17.5
4.0 - 17.5
4.0 - 17.5
4.0 - 17.5
2.5 - 7.5
7.0 - 15.0
8.36 (3.8)
8.36 (3.8)
27.5 (12.5)
27.5 (12.5)
11.0 (5.0)
27.5 (12.5)
27.5 (12.5)
8.36 (3.8)
27.5 (12.5)
27.5 (12.5)
8.36 (3.8)
8.36 (3.8)
8.36 (3.8)
8.36 (3.8)
27.5 (12.5)
22.0 (10.0)
117 - 125℃
117 - 125℃
130 - 138℃
140 - 145℃
140 - 145℃
155 - 160℃
155 - 160℃
155 - 160℃
155 - 160℃
155 - 160℃
140 - 145℃
130 - 138℃
161 - 168℃
161 - 168℃
161 - 168℃
161 - 168℃
トナー
トナー、分散液塗装
水処理膜
水処理膜、バインダー
バインダー、添加剤など
バインダー、添加剤など
バインダー、添加剤など
バインダー、添加剤など
バインダー、添加剤など
バインダー、添加剤など
バインダー、添加剤、水処理膜
バインダー、添加剤など
バインダー、添加剤など
バインダー、添加剤など
バインダー、添加剤など
28.0 - 34.0
28.0 - 34.0
28.0 - 34.0
23.5 - 29.5
4.0 - 8.0
5.0 - 12.0
15.0 - 23.0
23.0 - 29.0
30.5 - 36.5
20.0 - 25.0
23.0 - 27.0
12.0 - 20.0
9.0 - 18.0
33.0 - 39.0
44.5 - 54.5
2.0 - 6.0
2.0 - 6.0
2.5 - 5.5
6.0 - 14.0
19.0 - 35.0
5.0 - 29.0
1.5 - 3.0
2.0 - 6.0
0.5 - 3.5
4.0 - 14.0
3.0 - 8.0
1.0 - 6.0
1.0 - 15.0
3.0 - 8.0
N/A
47.5 (21.6)
47.5 (21.6)
47.5 (21.6)
47.5 (21.6)
8.36 (3.8)
8.36 (3.8)
11.0 (5.0)
27.5 (12.5)
27.5 (12.5)
27.5 (12.5)
27.5 (12.5)
11.0 (5.0)
8.36 (3.8)
47.5 (21.6)
N/A
155 - 165℃
155 - 165℃
155 - 165℃
155 - 165℃
165 - 172℃
165 - 172℃
165 - 172℃
165 - 172℃
165 - 172℃
130 - 138℃
140 - 145℃
140 - 145℃
117 - 125℃
148 - 155℃
160 - 169℃
8.0 - 25.0
8.36 (3.8)
155 - 160℃ 静電吹き付け
155 - 160℃ 水性、細かい粒子径
<170
ペレットまたはパウダー
kynar.com
粉体塗装パウダー
4.0 - 8.0
繊維への含浸、水処理膜
ポリマープロセス助剤(PPA)
I
導電性あり
低収縮率、カーボンフィラー添加
分子量の分布が広い
MFR が非常に高い
150℃RTI、色はナチュラル、赤または黒
煙抑制剤入り
着色(黒 / 赤)
押出補助(extrusion aid)仕様、潤
滑剤入り
柔軟性が最も高い
柔軟性が最も高い、煙抑制剤入り
非常に柔軟、潤滑剤入り
柔軟
柔軟
150℃の最高使用温度
150℃の最高使用温度、煙抑制剤入り
150℃の最高使用温度
150℃の最高使用温度
150℃の最高使用温度、着色(黒)
柔軟、煙抑制剤入り
非常に柔軟、煙抑制剤入り
柔軟、150℃の最高使用温度
柔軟、煙抑制剤入り
柔軟、150℃の RTI
導電性あり
微粉砕粉
柔軟
柔軟
柔軟
非常に柔軟、非常に溶解しやすい
Li イオン電池用途、水処理膜
Li イオン電池用途、水処理膜
3
KYNAR® HOMOPOLYMER SERIES
表
物理特性
1
屈折率
比重
吸水率
機械特性 1
規格 / 条件
D542/ ナトリウム D 線、
77˚F (25℃ )
D792/73˚F (23℃ )
D570/68F (20℃ )
浸漬 /24 時間
規格 / 条件
単位
%
単位
460
1000 シリーズ
2
700 シリーズ
2
370
1.42
1.42
1.42
—
1.75 - 1.77
1.76 - 1.78
1.77 - 1.79
1.84 - 1.88
0.02 - 0.04
0.01 - 0.03
0.01 - 0.03
0.04 - 0.06
1000 シリーズ 2
700 シリーズ 2
7,000 - 9,000 (48 - 62)
200,000 - 260,000
(1379 - 1792)
10 - 15
5,000 - 7,500 (34 - 52)
50 - 250
4,500 - 7,000 (31 - 48)
8,500 - 11,000 (58 - 76)
240,000 - 335,000
(1655 - 2310)
5 - 10
6,500 - 8,000 (45 - 55)
20 - 100
5,000 - 7,000 (34 - 48)
8,500 - 11,000 (58 - 76)
200,000 - 335,000
(1380 - 2310)
5 - 10
6,500 - 8,000 (45 - 55)
20 - 100
5,000 - 8,000 (34 - 55)
20,000 - 30,000 (138 - 207)
800,000 - 1,000,000
(5515 - 6895)
0-4
5,000 - 8,000 (34 - 55)
0 - 20
5,500 - 8,000 (38 - 55)
200,000 - 335,000
(1379 - 2310)
10,000 - 15,000 (69 - 103)
220 - 230 (104 - 110)
257- 284 (125 - 140)
1.8 - 4
200,000 - 335,000
(1379 - 2310)
10,000 - 15,000 (69 - 103)
221 - 239 (105 - 115)
257 - 284 (125 - 140)
1.8 - 4.0
450,000 - 750,000
(3102 - 5171)
20,000 - 25,000 (138 - 172)
230 - 260 (104 - 127)
270 - 300 (132 - 149)
0.75 - 1.50
460
3703
曲げ強さ @ 5% ひずみ
曲げ弾性率
D790/73˚F (23℃ )
D790/73˚F (23℃ )
psi (MPa)
psi (MPa)
引張降伏点伸び
引張降伏強さ
引張破断伸び
引張破断強さ
D638/73˚F (23℃ )
D638/73˚F (23℃ )
D638/73˚F (23℃ )
D638/73˚F (23℃ )
%
psi (MPa)
%
psi (MPa)
引張弾性率
D638/73˚F (23℃ )
psi (MPa)
圧縮強さ
たわみ温度
たわみ温度
ノッチ付きアイゾッド衝
撃強さ
ノッチなしアイゾッド衝
撃強さ
硬度
テーバー摩耗
D695/73˚F (23℃ )
D648/@ 264 psi (1.82 MPa)
D648/@ 66 psi (0.45 MPa)
D256/73˚F (23℃ )
psi (MPa)
˚F (℃ )
˚F (℃ )
ft-lb/in
150,000 - 200,000
(1034 - 1379)
8,000 - 10,000 (55 - 69)
176 - 194 (80 - 90)
234 - 284 (112 - 140)
1.8 - 4
D256/73˚F (23℃ )
ft-lb/in
15 - 40
20 - 80
20 - 80
5 - 10
D2240/73˚F (23℃ )
CS-17 1000g: パッド
77 - 82
5-9
76 - 80
5-9
74 - 79
—
鋼に対する静摩擦係数
鋼に対する動摩擦係数
ASTM D1894 73˚F (23℃ )
ASTM D1894 73˚F (23℃ )
ショア D
75 - 80
mg/1000 サイ 7 - 9
クル
0.23
0.17
0.22
0.15
0.20
0.14
0.18
0.12
温度特性 1
規格 / 条件
融点
Tg (DMA)
線膨張率
熱伝導率
D3418
@ 1 Hz
D696
ASTM D433
比熱
熱分解 TGA
熱分解 TGA
DSC
1% 重量減少 / 空気中
1% 重量減少 / 窒素中
電気特性 1
絶縁耐力 23˚F
誘電率 23˚F
誘電正接 23˚F
体積抵抗率
燃焼特性 1
燃焼速度
限界酸素指数(LOI)
規格 / 条件
D149/73˚F (23℃ )
D150/100MHz - 100 Hz
D150/100 Hz
D257/DC 68F (20℃ )/65%
R.H.
規格 / 条件
UL94
D2868
単位
˚F (℃ )
˚F (℃ )
10E-5/˚F
BTU-in/
hr.ft^2.˚F
BTU/lb.˚F
˚F (℃ )
˚F (℃ )
単位
KV/Mil
Ω -cm
単位
% O2
II
3
460
1000 シリーズ 2
700 シリーズ 2
3
370
311 - 320 (155 - 160)
-41 - -37 (-40 - -38)
5.0 - 7.0
1.18 - 1.32
337 - 340 (169 - 171)
-41 - -37 (-40 - -38)
6.6 - 8.0
1.18 - 1.32
329 - 342 (165 - 172)
-41 - -37 (-40 - -38)
6.6 - 8.0
1.18 - 1.32
329 - 338 (165 - 170)
-41 - -37 (-40 - -38)
2.0 - 2.5
—
0.28 - 0.36
707 (375)
770 (410)
0.28 - 0.36
707 (375)
770 (410)
0.28 - 0.36
707 (375)
770 (410)
—
707 (375)
770 (410)
460
1.6
4.5 - 9.5
0.01 - 0.21
2 x 1014
460
V-O
44
1000 シリーズ 2
1.6
4.5 - 9.5
0.01 - 0.25
2 x 1014
1000 シリーズ 2
V-O
60
700 シリーズ 2
1.7
4.5 - 9.5
0.01 - 0.21
2 x 1014
700 シリーズ 2
V-O
4
44 - 75
3
370
—
28.8 - 33.5
0.06 - 0.08
1 x 1011
3
370
V-O
44
1. 特性の代表値です。販売仕様を意味するものではありません。
2. Kynar® 700 PVDF シリーズおよび Kynar® 1000 PVDF シリーズの溶融粘度は広範囲にわたります(3 ページ参照)。特定のグレードの代表値は Arkema
担当者にお問い合わせください。
3. 成形収縮を抑えるためグラファイト粉フィラーを添加しています。
4. Kynar® 740-02 は LOI を上げるべく難燃剤パッケージと併せて提供されます。
4
kynar.com
KYNAR® COPOLYMER SERIES
表
物理特性
1
規格 / 条件
単位
2500
2750/2950
2800/2900
2850
3120
1.40
1.41
1.41
1.42
1.41
III
屈折率
D542/ ナトリウム D 線、
77° F (25℃ )
比重
D792/73˚F (23℃ )
1.80 - 1.82
1.78 - 1.80
1.77 - 1.80
1.77 - 1.80
1.77 - 1.80
吸水率
D570/68F (20℃ )
浸漬 /24 時間
%
—
0.03 - 0.06
0.03 - 0.05
0.03 - 0.05
0.03 - 0.05
機械特性 1
規格 / 条件
単位
2500
2750/2950
2800/2900
2850
3120
曲げ強さ @ 5% ひずみ
D790/73˚F (23℃ )
psi (MPa)
1,500 - 2,500 (10 - 17)
2,000 - 3,500 (14 - 24)
3,000 - 5,000 (20 - 34)
3,000 - 5,000 (20 - 34)
3,000 - 5,000 (20 - 34)
曲げ弾性率
D790/73˚F (23℃ )
psi (MPa)
28,000 - 40,000
(192 - 276)
40,000 - 60,000
(276 - 414)
70,000 - 110,000
(620 - 827)
150,000 -180,000
(1034 - 1241)
90,000 - 120,000
(620 - 827)
引張降伏点伸び
D638/73˚F (23℃ )
%
17 - 25
15 - 25
10 - 20
5 - 15
10 - 20
引張降伏強さ
D638/73˚F (23℃ )
psi (MPa)
1,700 - 2,800 (12 - 19)
2,000 - 3,100 (14 - 21)
2,900 - 5,000 (20 - 34)
4,500 - 6,000 (31 - 41)
3,500 - 5,000 (24 - 34)
引張破断伸び
D638/73˚F (23℃ )
%
500 - 800
200 - 400
100 - 300
30 - 200
300 - 550
引張破断強さ
D638/73˚F (23℃ )
psi (MPa)
2,000 - 4,500 (14 - 31)
2,900 - 4,000 (20 - 27)
2,500 - 5,000 (17 - 34)
4,000 - 7,000 (27 - 48)
5,000 - 7,000 (34 - 48)
引張弾性率
D638/73˚F (23℃ )
psi (MPa)
35,000 - 55,000
(241 - 379)
40,000 - 65,000
(276 - 448)
80,000 - 130,000
(551 - 896)
150,000 - 220,000
(1034 - 1517)
100,000 - 170,000
(689 - 1172)
圧縮強さ
D695/73˚F (23℃ )
psi (MPa)
2,000 - 3,000 (14 - 20)
3,500 - 4,500 (24 - 31)
4,500 - 6,000 (31 - 41)
6,000 - 8,500 (41 - 58)
4,500 - 6,000 (31 - 41)
たわみ温度
D648/@ 264 psi (1.82 MPa)
˚F (℃ )
80 - 100 (27 - 38)
95 - 125 (35 - 51)
104 - 131 (40 - 55)
100 - 131 (38 - 55)
110 - 130 (43 - 54)
たわみ温度
D648/@ 66 psi (0.45 MPa)
˚F (℃ )
—
120 - 150 (49 - 65)
140 - 167 (60 - 75)
140 - 167 (60 - 75)
130 - 170 (54 - 77)
ノッチ付きアイゾッド衝撃強さ
D256/73˚F (23℃ )
Ft-Lb/In
破断せず
破断せず
10 - 20
2-8
破断せず
ノッチなしアイゾッド衝撃強さ
D256/73˚F (23℃ )
Ft-Lb/In
破断せず
破断せず
破断せず
破断せず
破断せず
硬度
D2240/73˚F (23℃ )
ショア D
50 - 57
57 - 62
60 - 70
70 - 75
65 - 70
テーバー摩耗
CS-17 1000g: パッド
mg/1000 サイクル
28 - 33
21 - 25
16 - 19
6-9
16 - 19
鋼に対する静摩擦係数
ASTM D 1894 73˚F (23℃ )
0.49
0.55
0.33
0.26
0.31
鋼に対する動摩擦係数
ASTM D 1894 73˚F (23℃ )
0.54
0.54
0.33
0.19
0.30
温度特性
1
規格 / 条件
単位
2500
2750/2950
2800/2900
2850
3120
D3418
˚F (℃ )
242 - 257 (117 - 125)
266 - 280 (130 - 138)
284 - 293 (140 - 145)
311 - 320 (155 - 160)
322 - 334 (161 - 168)
Tg (DMA)
@ 1 Hz
˚F (℃ )
-46 - -40 (-43 - -40)
-44 - -40 (-42 - -40)
-42 - -39 (-41 - -39)
-41 - -37 (-40 - -38)
-42 - -39 (-41 - -39)
線膨張率
D696
10E-5/˚F
8.5 - 10.8
9.0 - 12.0
7.0 - 10.3
7.0 - 10.3
7.0 - 10.3
熱伝導率
ASTM D433
BTU-in/
hr.ft^2.˚F
1.00 - 1.25
1.00 - 1.25
1.00 - 1.25
1.00 - 1.25
1.00 - 1.25
融点
比熱
DSC
BTU/Lb.˚F
0.28 - 0.36
0.28 - 0.36
0.28 - 0.36
0.28 - 0.36
0.28 - 0.36
熱分解 TGA
1% 重量減少 / 空気中
˚F (℃ )
707 (375)
707 (375)
707 (375)
707 (375)
707 (375)
熱分解 TGA
1% 重量減少 / 窒素中
˚F (℃ )
770 (410)
770 (410)
770 (410)
770 (410)
770 (410)
電気特性 1
規格 / 条件
単位
2500
2750/2950
2800/2900
2850
3120
絶縁耐力 73˚F
D149/73˚F (23℃ )
KV/Mil
0.8 - 1.1
1.1 - 1.3
1.3 - 1.5
1.3 - 1.6
1.3 - 1.5
誘電率 73˚F
D150/100MHz - 100 Hz
4.5 - 13.5
3.8 - 12.1
3.5 - 10.6
3.5 - 10.2
3.2 - 10.2
誘電正接 73˚F
D150/100 Hz
体積抵抗率
D257/DC 68F
(20℃ )/65% R.H.
Ω -cm
燃焼特性 1
規格 / 条件
単位
燃焼速度
UL94
限界酸素指数(LOI)
D2868
% O2
0.05 - 0.29
0.02 - 0.24
0.02 - 0.21
0.01 - 0.22
0.02 - 0.19
2 x 1014
2 x 1014
2 x 1014
2 x 1014
2 x 1014
2500
2750/2950
2800/2900
2850
3120
V-0
V-0
V-0
V-0
V-0
42/952
43/952
42/752
43/752
42/952
1. 特性の代表値です。販売仕様を意味するものではありません。
2. より LOI の高いオプション製品があります。
kynar.com
5
全般的な物理 & 機械特性
強度と靱性
Kynar® および Kynar Flex® PVDF フッ素ポリマー
は、引張特性と衝撃強さに現れているように、
本質的に強度と靱性があります。常温での引張
強さ(降伏)が 35 ~ 55 MPa(5,000 ~ 8,000
psi)、ノッチなし衝撃強さ試験では破断せずと
いう結果が得られることが、この性質を際立た
せています。これらの特性は、図 1 および図 2
に示されているとおり、広い温度範囲で保持さ
れています。
引張クリープ特性
Kynar® フッ素ポリマーは硬質で、機械的応力、
荷重のもとでの耐クリープ性があります。
Kynar® 樹脂は一定の引張応力下では低クリープ
性を維持することができます。例えば、Kynar®
樹脂に 0.69 MPa(100 psi)の負荷をかけた場合、
140℃(284° F)もの高温でも傑出した耐クリー
プ性を維持することができます。
温度特性
Kynar® 樹脂は表 II および表 III に示すように高い
熱安定性を示します。Kynar® 樹脂を空気中で
250℃(482° F)に長時間さらしても、重量は
減少しません。Kynar® 樹脂を 150℃(302° F)
で 10 年間維持しても、酸化劣化も熱劣化も検出
されませんでした。図 4 の熱重量分析(TGA)
の熱重量グラフが示すとおり、Kynar® ホモポリ
マー樹脂を 5℃ / 分(9° F/ 分)の速度で空気中
で加熱すると、375℃(707° F)まで熱的に安
定しています。Kynar® 樹脂は 375℃(707° F)
を超える温度で熱分解します。(詳細と推奨事項
6
線膨張特性
表 IV に、-40℃から 85℃の温度範囲でのさまざ
まな Kynar® 樹脂および Kynar Flex® 樹脂の線膨
張率を示します。
Kynar® 樹脂は一般的には、最も加工しやすいフッ
素樹脂の一つです。Kynar® 樹脂は本質的に熱安
定性が高いため、添加剤を含まない多くのグレー
ドでは、機械特性を損なわずに 3 回までリサイ
クルできます。多くの熱可塑性樹脂と同様に、
プロセス温度が高すぎる場合や滞留時間が長す
ぎる場合、せん断速度が高すぎる場合には、
Kynar® 樹脂はプロセス中に変色し劣化します。
詳細は製品安全データシートをご確認ください。
結晶性
Kynar® 樹脂製部品の結晶化度は樹脂グレードと
加工条件に依存します。溶融状態から急冷(ク
エンチ)すると、結晶化を妨げ、より小さな結
晶サイズとなります。徐冷したり融点以下で加
熱(アニール)したりすると、結晶化を促進し、
応力を緩和します。また、アニールによる再配
向は結晶化と長期的な性能、安定性を向上させ
ます。結晶化度が増すと、部品の降伏強さ、弾
性率、硬さが増加します。
F I G U図R E
種々のKynar®グレードの引張弾性率と温度の関係
2450
350,000
300,000
710
2100
1750
250,000
200,000
150,000
100,000
50,000
0
11
1400
2850-00
1050
3120-50
2800-00
700
2950-05
2500-20
引張弾性率(MPa)
曲げクリープ特性
多くの熱可塑性樹脂と比較して、Kynar® フッ素
ポリマーは曲げ応力に対する耐クリープ性と耐
疲労性に優れています。Kynar® 樹脂の曲げ応力
に対する高温での長期耐クリープ性を図 3 に示
します。ここでは、耐荷重特性が重要である多
くの用途に Kynar® 樹脂が適していることがわか
ります。同様に、Kynar® ホモポリマー樹脂の短
期の耐クリープ性も、優秀な耐荷重特性を表し
ています。
については Kynar® 製品安全データシートをご確
認ください。)しかし、フィラーなしの Kynar®
ホモポリマー樹脂の溶融プロセス温度範囲は、
融点よりわずかに高い 155℃~ 170℃(311° F
~ 338° F)から 300℃(572° F)までと非常
に広いのが特徴です。特定の条件では、Kynar®
樹脂はより高い温度で加工できます。詳細情報
は技術担当者にご相談ください。Kynar® ホモポ
リマーは、通常は 180℃~ 265℃(356° F ~
509° F)で加工します。
引張弾性率(psi)
Kynar® および Kynar Flex® PVDF 樹脂グレードの
品揃えにより、部品設計に携わる方々には硬質
材料と軟質材料を組み合わせて加工して頂くと
いう選択肢もあります。ポンプやパイプを成形
する材料として、Kynar® 樹脂は優れた耐摩耗性
を発揮します。Kynar® PVDF は薄く柔軟で透明
なフィルム、フィラメント、チューブも製造で
きます。太陽光により Kynar® 樹脂はほとんど劣
化しません。紫外線照射に耐える Kynar® PVDF
の性能についての情報は、Arkema フッ素ポリ
マー事業部の担当者にお問い合わせください。
表 II と表 III(4 ~ 5 ページ)は Kynar® および
Kynar Flex® フッ素ポリマー樹脂グレードの典型
的な特性を示しており、優れた曲げおよび引張
クリープ特性があることがわかります。
350
23
50
70
100
0
試験温度(℃)
線膨張率(x10-5/℃)
表
IV
樹脂グレード
-40℃
-20℃
0℃
23℃
70℃
85℃
Kynar® 710
8.9
10.8
12.2
13.4
18.3
20.4
Kynar® 740
8.6
10.2
11.4
12.4
16.7
18.8
Kynar Flex® 2800-00
9.7
12.9
15.7
18.5
27.4
32.6
Kynar Flex® 2950-05
9.7
13.6
17.1
20.2
31.3
37.0
Kynar Flex® 3120-50
10.2
13.1
15.5
17.5
23.0
24.7
kynar.com
引張強さ@ 20%ひずみ(psi)
8000
耐紫外線性
何年も屋外で直射日光にさらしても、Kynar®
PVDF の物理特性にはほとんど影響がありませ
ん。中には、時間とともに引張強さが増し、伸
びが小さくなるものもあります。長期間日光に
曝露された色見本に変色が生じない例を写真 1
に示します。
56
6000
2850-00
42
4000
3120-50
2800-00
2950-05
28
2000
2500-20
14
23
50
70
0
100
試験温度(℃)
高応力下でのKynar®ホモポリマー樹脂の曲げクリープ特性
(時間と温度の関数として)
図
3図 3
図
4
4.0
3.7 MPa (530 psi) 90°C
3.0
2.0
(194°F)
3.14 MPa (454 psi) 90°C (194°F)
C (14 0°F)
3.7 MP a (53 0 psi) 60°
1.0
1.2 MPa (172 psi) 90°C (194
抗菌性
Kynar® 樹脂は、米国 MIL 規格 810B 方法 508(1967
年 6 月 15 日)に記述されている試験では、菌類
成長に寄与しません。
1.2 MP a (17 2 psi )
°F)
60°C (14 0°F)
100
1000
時間(時間)
Kynar® 740のTGA減量カーブ
100
80
重量減少%
耐オゾン性
オゾンは、化学的に不安定で強力な酸化剤です
が、Kynar® PVDF は優れた耐オゾン性を備えて
います。この試験に関するレポートは、Arkema
フッ素ポリマー担当者にお問い合わせください。
2図 2
710
0
たわみ(%)
高真空でのアウトガス特性
Kynar® PVDF 樹脂は本質的にアウトガスが少な
く、膜状凝縮を生じにくいポリマーです。
Kynar® ホモポリマー樹脂は、高真空中での重量
減少が極めて少ない樹脂です。 .
100℃ (212˚F)、圧力 5x10-6 torr で測定された重
量減少速度は、わずかに 13x10-11 g/cm2s です。
図
種々のKynar®グレードの、20%ひずみにおける引張強さと温度の関係
引張強さ@ 20%ひずみ(MPa)
電気特性
Kynar® PVDF 樹脂の電気特性を表 II および表 III
に示します。広範囲にわたる温度での高い絶縁
耐力と優れた機械特性を兼ね備えているため、
Kynar® 樹脂は薄肉の一次絶縁向けや、産業用制
御配線のジャケットとして使用されています。
適切にシールドすると、Kynar® PVDF 樹脂は燃
焼性、低発煙性に優れているため、プレナム定
格の高周波データケーブルジャケットとして使
用できます。
60
40
20
0
0
200
400
600
1000
試験温度(℃)
40 年以上フロリダ試験場で直射日光曝露された Kynar 500® 建築用仕上げ品
(上部:通常は遮蔽、下部:常時曝露)
kynar.com
写真
1
7
溶解性及び放射線特性
溶解性
Kynar® PVDF 樹脂の溶解性は限られています。
表 V および表 VI に、良溶媒と貧溶媒の例を
列挙します。Kynar® 樹脂は全般的に脂肪族炭
化水素、芳香族炭化水素、塩素系溶剤、アル
コール、酸、ハロゲン、塩基性溶液に不溶です。
Kynar Flex® PVDF コポリマーは Kynar® PVDF
ホモポリマーよりも結晶性が低いため、わず
かに溶けやすい傾向があります。Kynar
Superflex® PVDF と Kynar Ultraflex® PVDF は
ある種の溶剤には非常によく溶けます。
耐放射線性
Kynar® フッ素ポリマーは耐放射線性に優れて
います。50℃(122° F)、高真空(10-6 torr)
で 100 メガラド(Mrad)のコバルト 60 ガン
マ線源に曝露した後も、引張強さは本質的に
は変わりません。衝撃強さと伸びは、架橋さ
れるためにわずかに低下します。Kynar® フッ
素ポリマーはこの耐放射線性と上記の耐薬品
性を併せ持つため、核廃棄物埋め立てプラン
トで必要部材としての成功を収めています。
表 VII および表 VIII は、ASTM D882 の試験法
に従い 20 Mrad までの線量で電子ビーム放射
に曝露した Kynar® ホモポリマー樹脂および
Kynar Flex® コポリマー樹脂の引張特性の変化
が非常に小さいことを表しています。
照射による架橋
Kynar® ホモポリマー樹脂およびコポリマー樹
脂の種々のグレードは容易に架橋でき、過度
でなければ高エネルギーの電子線やガンマ放
射線を照射しても劣化しません。架橋効率は
分子量により異なります。放射線照射により
Kynar® PVDF を架橋した製品の用途例として、
180℃(356° F)もの高温での連続使用に耐
える熱収縮チューブと絶縁電線が挙げられま
す。
良溶媒 *
図
V
貧溶媒 **
図
溶媒
沸点
℃
引火点
℃
溶媒
沸点
℃
引火点
℃
テトラヒドロフラン
65
-17
アセトン
56
-18
メチルエチルケトン
80
-6
118
23
ジメチルホルムアミド
153
67
メチルイソブチル
ケトン
ジメチルアセトアミド
166
70
グリコールエーテル *** 118
40
30
177
65
グリコールエーテ
ルエステル
120
テトラメチル尿素
ジメチルスルホキシド
189
35
酢酸 n- ブチル
135
24
リン酸トリメチル
195
107
N- メチル -2- ピロリド
ン
202
95
* 良溶媒とは、ここでは常温で少なくとも 5
~ 10 重量パーセント溶解する溶媒を指し
ます。
シクロヘキサノン
157
54
ジアセトンアルコール
167
61
ジイソブチルケトン
169
49
アセト酢酸エチル
180
84
ブチロラクトン
204
98
イソホロン
215
96
リン酸トリエチル
215
116
カルビトールアセテート 217
110
プロピレンカーボ
ネート
242
132
グリセリルトリア
セテート
258
146
フタル酸ジメチル
280
149
** 貧溶媒とは、ここでは室温では溶解しない、もしくは
極度に膨張させない溶媒を指します。
*** エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコールなど。
引張弾性率と放射線量(psi)の関係
図
VII
樹脂グレード
0
2 MRADS
4 MRADS
8 MRADS
20 MRADS
Kynar® 460
170
180
170
200
190
Kynar® 720
230
220
230
220
240
Kynar® 740
200
230
200
220
220
Kynar® 760
200
190
190
210
220
Kynar Flex® 2850
130
130
120
130
130
最大引張強さと放射線量(psi)の関係
2
8
VI
図
VIII
樹脂グレード
0
2 MRADS
4 MRADS
8 MRADS
20 MRADS
Kynar® 460
6200
6300
6000
6900
7200
Kynar® 720
7400
7400
7300
7300
8400
Kynar® 740
6900
6900
6900
7200
7900
Kynar® 760
6300
6500
6700
7400
7800
Kynar Flex® 2850
4700
4700
4900
4900
5600
kynar.com
溶接
高品質の溶接を行うには、次の 3 つのパラメー
タを制御しなければなりません。
温度 : 樹脂を適切に溶融させるため、指定され
た範囲内に
圧力 : 溶融樹脂を溶接界面の外に押し出さない
圧力範囲で
時間 : 材料の熱伝導率が低く熱伝達に時間を要
するため、溶接部全体が均一に加熱されるよう
に
適切な溶融条件に達したら、ポリマーに分子間
拡散の時間を与え、応力を低減するために徐冷
が必要です。溶接完了後 12 時間以内に引張、
曲げ角度などの溶接の物理特性を試験すると、
正しい結果を得られない恐れがあります。溶接
部は次の溶接パスに進む前に常温まで冷却して
ください。溶接部を冷却しなければ、過度の応
力が生じて溶接物がゆがみます。最高品質の溶
接を行うために、溶接面は清浄にしなければな
りません。
各溶接パスの直前に表面の汚れを削り取って下
さい。溶剤で拭き取るのは、汚れを広げること
にしかなりません !
溶接場所は十分に換気し、溶接プロセス中に発
生した熱やヒュームにより作業環境が悪化しな
いようにしてください。ドラフトなどで空気循
環ガ激しすぎると、溶接部を急速に冷やすこと
もあるため注意が必要です。また溶接部に粒子
が混入しないよう溶接場所は清潔に保ってくだ
さい。
溶接方法
Kynar® PVDF 製の部品溶接にはいくつかの融接
法を適用できます。最も一般的でうまくいくア
プローチは、熱溶着と、溶接棒を用いた熱風溶
接です。その他超音波、ホットラミネート、赤
外線(IR)、電気的溶着、抵抗熱、スピン、高周
波加熱法も Kynar® 樹脂同士を接着するのに適し
ています。
Kynar® PVDF のバット溶接
表 X は、Kynar® PVDF スラブ溶接を行う場合の
初回推奨条件です。最適条件はこれらの条件と
わずかに異なる場合があります。溶接 / 冷却時
間はロールシートの溶接での時間です。フラッ
トシートは冷めるまで平らにしておくとゆがみ
にくいため、より早く取り出せるかもしれませ
ん。
熱風溶接
Kynar® PVDF は従来の熱風溶接装置を用いて溶
接できます。自動調温溶接装置の使用を強く推
奨します。このタイプの装置は、溶接プロセス
中の温度変動による溶接不良を大いに低減しま
す。
適正な溶接を行うためには、ドイツ溶接協会
(DVS)の溶接認定要件を満たす必要があります。
表 IX の値は、現行 DVS が認めている最適な溶
接パラメータです。
DVS による熱風溶接条件
溶接プロセス
表
溶接温度
空気流量
力 ** 3mm
力 ** 4mm
℃*
l/ 分
N
lb
N
lb
cm/ 分
ファン溶接 WF
300 - 320 (570 - 610˚F)
40 - 60
10 - 15
2.5 - 3.5
15 - 20
3.5 - 4.5
10 - 15
高速 WZ
365 - 385 (690 - 725˚F)
40 - 60
12 - 17
3-4
25 - 35
6-8
25 - 40 IX
溶接速度
* 溶接チップの主出口から 5mm 内側で測定した温度 ** 溶接ガンを通じて溶接部にかかる力
表
バット溶接の推奨溶接条件 *WELDING*
厚さ
mm (in)
温度
℃
t h i c k n e s s
3 m m @@H
3.2 (1/8)
4
4.8 (3/16)
5
6
6.4 (1/4)
7.9 (5/16)
8
9.5 (3/8)
10
i
n I
t e mrp ate u r e @
Å c
溶融圧力
N/cm2
230 - 235
225 - 230
R
m
15
t
i m
1:00
1:07
1:15
圧力 N/cm2
R
m
r
we
l d i cn oogl Oi n g @
時間(分)
圧力
1.0
1.0
9:45
10:00
12:00
12:45
30
1.0
15:45
16:00
18:30
20:00
30
30
30
e @
t
1:29
1:30
1:45
1:50
15
2:00
2:00
2:35
2:45
1.0
24:0
24:40
30:00
31:00
38:00
40:00
1.0
44:00
50:00
220 - 225
15
3:10
3:15
3:52
4:08
4:53
5:07
22.5 (7/8)
25.4 (1)
215 - 220
15
5:38
6:18
N/cm2
@ @ H pm ri en sI ns @O
cu Rm
r e @
i m e
6:00
7:00
8:00
e @ @ H pm ri en sI ns @O
cu
15
12
12.7 (1/2)
15
15.9 (5/8)
19.1 (3/4)
20
*Kynar® 740 を Wegener® 機で加工する場合
kynar.com
溶接 / 冷却
m el @
t p r e s s u r e @ h時間(分)
ea t i n g
n O
c
235 - 240
加熱
X
30
9
成形機とその構成材料
押出成形
全ての Kynar® PVDF は、押出助剤、潤滑剤、熱安
定剤を用いずとも高速で滑らかに押出成形できま
す。Kynar® 樹脂は、塩ビやポリプロピレンの成形
に用いるのと同様の標準装置で加工できます。
Kynar® の予備乾燥は基本的には不要ですが、フィ
ルム、シート、パイプ押出の表面欠陥を低減するこ
とがわかっています。高粘度ポリエチレン(PE)
を運転の終わりにパージ材として用いることがで
きます。ただし、押出機をパージ後に適切に清掃し
ないと、PE は後続運転の汚染物質となります。キャ
スト用アクリル樹脂もまたパージ材として利用で
き、フィラーなしの Kynar® グレードは難燃性
Kynar® グレードのパージに利用できます。
パイプ押出
Kynar® 740 樹脂および Kynar® 1000 樹脂は薬液を
流すパイプ用途に主に使用されるグレードです。
Kynar® 740-02 には煙抑制剤が含まれており、主に
廃液用パイプやフィッティングに用いられます。
Kynar Flex® 2850 コポリマーはより高い耐衝撃性と
耐ストレスクラック性が求められる用途に使用で
きます。
L/D 比が 24/1 で圧縮比が 3/1 の標準の計量スク
リューが一般に用いられます。スクリューは供給
部、圧縮部、計量部のフライト間隔が均等なものが
望ましくバリアタイプのスクリューを用いること
で、温度と生産の安定性が高められます。Maddox
ミキサーとスパイラルミキサーも使用できますが、
ピン式ミキサーは推奨しません。良好な押出加工を
行うには、押出成形機と加工具の適切な温度制御が
必要です。
溶融樹脂が堆積する場所、すなわちハングアップポ
イントを排除して、Kynar® 樹脂が変色しないよう
にすることが重要です。溶融樹脂が堆積する一般的
な場所は、ブレーカープレートの裏、アンダーカッ
ト部などです。
インラインスパイダーダイスは Kynar® パイプの生
産に一般に使用されます。ダイス設計では、ヘッド
中の材料量を最小限にし、材料の滞留が生じないよ
うに流線形にしてください。スパイラルダイスも同
様に設計してください。このダイスを用いるとウェ
ルド強度が高くなります。
ノズルとダイスのドローダウン比(DDR)は、
一般的には 1.3 ~ 2.1(面積 DDR)または 1.05
~ 1.5(外径 DDR)の範囲ですが、パイプの
寸法により変動します。最適なランド長は、
パイプのサイズ、プロセス条件、材料グレー
ドによって異なります。押出温度は 200℃~
240℃(392° F ~ 464° F)の範囲ですが、
材料グレードやパイプ、加工具サイズにもよ
ります。溶融温度が低いと「より強い」溶融
をもたらし、製品の白さを第一に考える場合
に使用します。
パイプは一般的には、ソリッドブラスまた真
鍮のディスクキャリパーを備えた真空測定装
置を用いて寸法測定します。キャリパーは材
料の収縮を考慮してパイプより大きくなって
います。一般的なパイプ押出成形温度につい
ては表 XII を参照してください。
チューブ押出
パイプ押出についての上記技術情報(装置、
押出温度等)はチューブ押出にも適用されま
す。
Kynar® チューブの寸法は、一般的には、パイ
プの生産に使用するのと同様の標準接触式寸
法測定装置で測定できます。チューブ製造で
の OD DDR の範囲は 1.2 ~ 1.5 です。
Kynar Flex® PVDF 樹脂グレード製のチューブ
や薄肉チューブでは、非接触式寸法測定器を
用いて寸法測定ができます。一般的なチュー
ブ押出温度については表 XIII を参照してくだ
さい。詳細情報が必要名場合は技術グループ
にお問い合わせください。
射出成形
標準的な射出成形機と加工具を用いて Kynar®
樹脂を加工できます。特別な構成材料は不要
ですが、成形品欠陥を防ぐために、樹脂との
接触面のクロムまたはニッケルめっきを推奨
します。
溶融温度は、部品形状、加工具、樹脂グレー
ドにより変動します。全般的に、低粘度の
Kynar® コポリマーグレードを用いることで、
溶融および金型温度を低くすることができま
す。
Kynar® 樹脂はスプルーまたはエッジゲートが
大きいほど容易に成形できます。上質な部品
を生産するために、スプルー、ランナー、ゲー
トはゆっくりと満たし、その後スクリューが
圧縮部に達するまで射出速度を増加させます。
小型部品には小型ピンまたはサブゲートを用
いることも考慮の上、溶融温度を高めに設定
し、射出速度を上げて金型を充填する必要が
あります。ホットランナーシステムを使用す
る場合には、事前に技術担当者にお問い合わ
せください。
Kynar® PVDF 樹脂は、充填プロセスの最後に
ベントを通じて金型内空気を逃がす必要があ
ります。さもないと、ディーゼリングと呼ば
れる燃焼現象が起こる可能性があります。
Kynar® PVDF 樹脂は高結晶性樹脂で、収縮を
生じます。収縮率は部品厚さ、流れ方向(こ
れはゲートの種類と位置にもよります)およ
び成形条件の影響を受けます。(表 XI を参照
してください。)
Kynar® 樹脂を成形する際は、結晶性が高いた
めに、ボイド発生の懸念があります。部品の
厚みのある部位にボイドが発生しないよう、
部品・金型設計の際には注意してください。
一般的な射出成形温度については表 XIV を参
照してください。
Kynar® PVDF の加工具や成形条件については、
アルケマの技術サービス担当者にご相談頂く
事もできます。
表
成形収縮データ
グレード
XI
% 収縮 *
MD(流れ方向)
TD(流れと直角方向)
Kynar® 370
1.2 - 3.5
0.8 - 3.0
Kynar® 710
1.9 - 3.5
1.6 - 3.0
Kynar® 720
2.0 - 3.5
1.6 - 3.0
Kynar® 740
2.8 - 3.5
1.9 - 3.0
Kynar Flex® 2850-04
1.9 - 3.5
1.6 - 3.0
Kynar Flex® 2800-00
2.5 - 3.5
1.6 - 3.0
* 常温で 24 時間後の測定値
実際の収縮率は部品の大きさと形状に影響されます。
10
kynar.com
パイプ押出
グレード
表
XII
シリンダー温度 ℃
後
中
Kynar® 460
200 - 230
Kynar® 740
グレード
前
ヘッド
ダイス
220 - 240 230 - 250
230 - 250
230 - 260
190 - 220
200 - 230 210 - 240
210 - 240
Kynar® 1000
190 - 220
200 - 230 210 - 240
Kynar Flex® 2850
190 - 220
200 - 230 210 - 240
前
ノズル
金型
Kynar® 460
200 - 230
210 - 240
220 - 250
230 - 255
50 - 90
210 - 250
Kynar® 710
190 - 210
200 - 220
200 - 240
200 - 240
50 - 90
210 - 240
210 - 250
Kynar® 720
190 - 210
200 - 220
200 - 240
200 - 240
50 - 90
210 - 240
210 - 250
Kynar® 740
200 - 220
210 - 230
210 - 245
210 - 245
50 - 90
Kynar® 1000
200 - 220
210 - 230
210 - 245
210 - 245
50 - 90
Kynar® 6000
190 - 210
200 - 220
200 - 240
200 - 240
50 - 90
XIII
シリンダー温度 ℃
中
前
シリンダー温度 ℃
中
表
後
XIV
後
チューブ押出
グレード
表
射出成形
ヘッド
ダイス
Kynar® 9000
190 - 210
200 - 220
200 - 240
200 - 240
50 - 90
Kynar® ホモポリマー 195 - 220
210 - 240 210 - 240
210 - 240
210 - 250
Kynar® 370
190 - 210
200 - 220
200 - 240
200 - 240
50 - 90
Kynar Flex® 3120
195 - 220
210 - 240 210 - 240
210 - 240
210 - 250
Kynar SuperFlex® 2500
170 - 220
170 - 220
170 - 245
170 - 245
50 - 90
Kynar Flex® 2850
195 - 220
210 - 240 210 - 240
210 - 240
210 - 250
Kynar Flex® 2750-01
200 - 220
210 - 230
210 - 245
210 - 245
50 - 90
Kynar Flex® 2800
195 - 220
210 - 240 210 - 240
210 - 240
210 - 250
Kynar Flex® 2800-20
200 - 220
210 - 230
210 - 245
210 - 245
50 - 90
Kynar Flex® 2750
195 - 220
200 - 240 200 - 240
210 - 240
210 - 250
Kynar Flex® 2850-04
190 - 210
200 - 220
200 - 240
200 - 240
50 - 90
Kynar Superflex® 2500 195 - 220
200 - 240 200 - 240
210 - 240
210 - 250
Kynar Flex® 3120-10
190 - 210
200 - 220
200 - 240
200 - 240
50 - 90
写真
2
技術サービスの一環と
して、アルケマでは様々
な成形機をお客様サ
ポートに役立てていま
す。
kynar.com
11
燃焼性の調査
Kynar® PVDF 樹脂は、他の多くの樹脂では不可
能な多くの規格を満たしていました。表 XV に
Kynar® 樹脂が適合する規格を示します。Kynar®
740-02 および Kynar® 1000 HD ホモポリマーと
Kynar Flex® 2850-02 コポリマーは、プレナム(天
井裏、床下等の通気量の多い場所)に設置する
材料として ASTM E84 の炎拡散、発煙の要求事
項を満足した初の熱可塑性樹脂です。これらの
樹脂は炎拡散 / 発煙指標がそれぞれ 25/50 未満
となる基準を満たします。密度が 0.03 g/cc で
ある発泡 Kynar® 部品の中には、ASTM E84 の
10/30 規格を満たすものがあります。
Kynar® 740 PVDF ホモポリマーパイプは、カナ
ダの保険業者安全試験所(ULC)S102.2M88 準
拠試験では、炎拡散がゼロ、発煙が 45 であり、
燃焼性および発煙性の基準を満たしています。
Kynar® 740-02 樹脂は、アメリカ保険業者安全
試験所(UL)1887 スタイナートンネル試験で
火炎伝播がゼロ、ピーク平均光学密度が 0.02、
平均光学密度がゼロ(0, 0.02, 0)を満たしてい
ます。
Kynar® 樹脂および Kynar Flex® 樹脂は、NFPA
262(UL 910 電線およびケーブルの修正スタイ
ナートンネル試験)の要求事項以上の性能を備
えています。より厳しい NFPA 255(可燃性が
制限された用途に対するスタイナートンネル試
験)に合格する Kynar® グレードもご利用いただ
けます。ある Kynar Flex® 樹脂は、プレナムで用
いる光ファイバーコンジット用試験である UL
2024 にも適合しています。
ASTM D2863 準拠試験では、Kynar® ホモポリマー
樹脂は限界酸素指数(LOI)が 43 です。これは、
そのポリマーが燃焼し続けるのには酸素濃度が
43% の環境が必要であるという意味です。LOI
がほぼ 100% の特別な Kynar® PVDF 製品もあり
ます。Kynar® ホモポリマーは、UL 94 の燃焼等
級 V-0 の UL 規格に適合します。また、Kynar
500® 樹脂をコーティングした金属シートは、
ASTM E84 トンネル試験では炎拡散ゼロ、かつ
発煙ゼロとなります。
2850-00、2750-01、3120-10 樹脂は、Factory
Mutual 4910(FM 4910)の燃焼性と発煙性の試
験基準を満たします。この最近作られた基準は、
半導体クリーンルーム環境のために確立された
ものであり、そこでは、火災により大きな価値
を失う可能性があり、炎が発火地点から広がら
ないことが不可欠です。
Kynar Flex® 2950-05 と Kynar SuperFlex®
2500-20 は、米国連邦航空局(FAA)の定める
連邦航空規則(FAR)25.853 試験規格の煙密度
と毒性試験に合格しています。さらに情報が必
要でしたら、販売担当者にお気軽にご連絡くだ
さい。
Kynar® ホモポリマー樹脂および Kynar Flex®
特定グレードの Kynar® PVDF は次の試験基準を満たします。
試験方法
特性
ASTM E 84 (NFPA 255, UL 723)
建築資材の表面燃焼特性
ULC S102.2
カナダの建築資材の表面燃焼特性
NFPA 262 (UL 910)
空調空間で用いる電線とケーブルの火炎伝播と煙
UL 2024
光ファイバー配線管
FM 4910
クリーンルーム資材の可燃性試験プロトコル
UL 2360
半導体製造装置に使用されるプラスチックの燃焼特性
FAR 25.853
米国連邦航空局の煙密度と毒性
ASTM E 662
固体材料により生成する煙の光学密度
ASTM E 162
放射熱エネルギー源を用いた材料の表面燃焼性
BS 476:7 クラス 1Y
英国規格 : 建築資材と構造物の燃焼試験
UL Bulletin 94 (V-O)
装置および器具の部品に用いるプラスチック材料の燃焼性試験
UL 94 5 VA/5VB
装置および器具の部品に用いるプラスチック材料の燃焼性試験
UL 1887
可視炎と煙の性質に関するプラスチックスプリンクラーパイプの燃焼試験
UL 2043
空調空間に設置する個別製品と付属品の熱と可視煙の放出関する燃焼試験
12
表
XV
kynar.com
耐薬品性
Kynar® PVDF フッ素ポリマーの耐薬品性
Kynar® PVDF 樹脂は広範囲の化学物質に対して
耐薬品性があります。ほとんどの酸と酸混合物、
弱塩基、ハロゲン、ハロゲン系溶剤、炭化水素、
アルコール、塩、酸化剤は、Kynar® PVDF にほ
とんど問題を起こしません。常温において、
Kynar® PVDF ホモポリマーは全般的に pH 12 ま
での化学物質に耐性があります。Kynar Flex® コ
ポリマーは全般的に pH 13.5 までの化学物質に
耐性があります。
多くの要因が材料の耐薬品性に影響を及ぼす可
能性があります。その要因には、曝露時間、化
学物質濃度、極端な温度や圧力、温度と圧力サ
イクルの繰り返し頻度、研磨粒子による摩耗、
負荷応力の種類などが含まれます。金属、非金
属に関わらず耐薬品性のある多くの材料が、曝
露する薬品の種類と負荷の大きさの組み合わせ
によっては応力割れを生じるという事実は、と
りわけ意味深いものです。全般的に Kynar® 樹脂
は分子量分布が広いため、応力割れに対してよ
り大きな耐性があります。
透過性や接着性といった要因が Kynar® PVDF
コーティングの耐薬品性に影響します。結果的
一番外側の「不可」(激しく侵食される)から、
円の中心の「非常に優れている」( 溶剤に対して
不活性 ) としています。
に、コーティングされた Kynar® 樹脂は溶融加工
されたものと同じ特性にはならないかもしれま
せん。コーティングである分散塗布または粉体
塗装の最高使用温度は 100℃(212° F)を超えな
いようにしてください。しかし、溶融加工であ
るラミネートフィルムは 120℃~ 135℃(248°
F ~ 275° F)で使用できます。
化学物質をアルファベット順に並べ Kynar® 樹脂
の最高使用温度をまとめたリストが必要でした
ら、フッ素ポリマー事業部にご依頼いただけま
す。さらに、短期のドレンパイプ用途に対する
耐薬品性ガイドも入手できます。薬品用途は複
雑であり、ここで提供する情報は全般的な目安
とお考えください。さらなる情報は技術サービ
ス担当者にお問い合わせください。
操作パラメータは Kynar® 樹脂の個別の用途で異
なり、同じ用途でも実験室レベルでの試験や非
常に類似している用途でも異なります。腐食性
の流体または蒸気は、種々の化学物質の混合物
である事もありますので、実際の利用条件下で
試験評価することを強く推奨します。例えば、
ある温度で単一の化学物質に Kynar® 樹脂を浸漬
する試験結果からは、それらの混合物への
Kynar® PVDF 製部品の浸漬試験結果を、混合発
熱による温度上昇のため必ずしも予測できませ
ん。
Kynar® 樹脂の耐薬品性等級分類は、最も困難な
ケースである長期浸漬を基準にしています。
Kynar® フッ素ポリマーの耐薬品性を図 5 に示し
ます。このチャートでは、93℃(200° F)で一
般的な 9 種の溶剤に曝露された Kynar® ホモポリ
マー樹脂の挙動を、よく知られている他のプラ
スチックと比較しています。等級分類は、円の
Kynar®ホモポリマー樹脂と他のよく知られたプラスチックの93℃(200°
F)における耐薬品性の比較
強酸
剤
族溶
脂肪
図
.5
1. Kynar®ポリフッ化ビニリデン.‒.タイプI
2. ポリプロピレン
3. ポリ塩化ビニリデン
不可
4. ポリ塩化ビニル*.‒.タイプI
5. ポリエステル(ガラス繊維強化)
ン
ゲ
ロ
ハ
悪い
.
*推奨使用温度以上での試験となっています
弱塩
基&
塩
普通
Kynar®.PVDFに使用可能な代表的な化学物質*
良い
強酸化剤
非常に優れている
不活性
トン
&ケ
テル
エス
ごくわずかに
侵食される
香
族
溶
剤
少し
侵食される
芳
侵食され
軟化、膨潤する
系溶
kynar.com
剤
•.塩酸
•.臭素(気体)
•.フッ酸
•.臭化物塩
•.ヨウ素
•.臭素水
•.メチルアルコール
•.ブロモベンゼン
•.メチルクロロホルム.
•.塩化物塩
•.硝酸
•.塩素
•.オゾン
•.クロロベンゼン
•.リン酸
•.クロム酸
•.塩水.
•.燃料混合物
•.次亜塩素酸ナトリウム
•.高温の糖類
•.サリチル酸
•.臭化水素酸
•.硫酸.<98%
.
.
激しく
侵食され劣化する
塩素
•.<80%酢酸
化学物質の混合物は侵食性のある副産物を生じる可能性があります。
a
基
強塩
*.耐薬品性チャートはアルケマから入手可能です
.
(a).Kynar.Flex®.2800は高温強塩基に十分に耐えます(出典:.Managing.
Corrosion.with.plastics,.vol..10,.no..22.pp.1-14,.1991年10月)
13
燃料および海底油田での利用
40℃の燃料に 6 ヶ月間さらした後の
Kynar® の引張強さ保持パーセント
表
XVI
燃料種類
KYNAR®
740
KYNAR
FLEX®
2850
KYNAR
FLEX®
2800
C
110.7
107.8
104.4
CE10a
97.8
94.6
91.0
CE85a
99.4
98.2
99.2
B20
115.5
114.2
117.9
燃料 C はトルエンとイソオクタンの 50/50 混合物です。
燃料 CE10a はエタノールを 10% 含有します。
燃料 CE85a はエタノールを 85% 含有します。
B20 はバイオディーゼル燃料が 20% です。
名称の最後に「a」が付くと、過酸化物イオンと銅イオン
を含む侵食性のある種類の燃料であることを示します。
Kynar Flex® PVDF ライナーを内層に使用した、地下埋設用軟質燃料パイプ
Kynar® 樹脂および Kynar Flex® 樹脂は、石油お
よびガスの掘削、生産から輸送、流通まで、石
油サプライチェーンの全域にわたり使用されて
います。例として、海底油田掘削用の軟質パイ
プとアンビリカル、天然ガス流通用のパイプ、
ガソリンスタンドの地下パイプ、トラックや自
動車の燃料チューブが挙げられます。
金属の耐腐食性を向上させるので、Kynar® 樹脂
および Kynar Flex® 樹脂は、一般に使用されてい
るプラスチックの中で、燃料供給系での使用範
囲が最も広くなっています。多くの旧来の材料
は、新しい燃料や混合燃料に適していません。
Kynar® 樹脂および Kynar Flex® 樹脂は、ガソリ
ン /MTBE 配合、ガソリン / エタノール配合、
ディーゼル / バイオディーゼル配合といった侵
食性のある配合すらも扱うことができます。
14
Kynar® 樹脂および Kynar Flex® 樹脂はほとんど
の燃料の透過性も低く、同時に良好な寸法安定
性と重量増加の少なさも実証されています。
Kynar® 樹脂は燃料供給系においてその物理特性
を保持し、他の材料と比較して耐用寿命が長く
なります。表 XVI は、4 種類の燃料に 6 ヶ月間
さらした後も Kynar® と Kynar Flex® が引張強さ
を維持していることを示しています。Kynar® の
接着グレードは燃料供給系用の多層構造を可能
にします。そこで Kynar® 樹脂はバリア層として
使用、PE、PP、TPU、TPE、ゴム、金属といっ
た他の材料と接着します。
海底油田パイプ用複合軟質パイプ
kynar.com
Kynar®PVDF の規制状況
Kynar® PVDF ホモポリマー樹脂には、米国連邦
規則集タイトル 21、チャプター 1、パート
177.2510 により、繰り返し食品に接する製品向
けに使用できるグレードがあります。Kynar
Flex® PVDF コポリマー樹脂は 177.2600 に適合
します。
ポリマー樹脂は、米国薬局方(USP)クラス VI
に準拠しています。Kynar® ホモポリマー樹脂グ
レードは、National Sanitation Foundation(NSF)
の飲用水用途についての規格 NSF-61、食品装置
についての NSF-51、圧力配管についての
NSF-14 のリストに記載されています。
ります。分解が起こった場合にフッ化水素を過
度に吸い込んだり接触したりしないよう、予防
策を講じなければなりません。PVC と異なり、
Kynar® 樹脂は熱源を取り除いて溶融物の温度を
正常な操作温度にまで下げると、分解が止まり
ます。
Kynar® ホモポリマー樹脂は、米国農務省(USDA)
管轄の連邦政府検査で認められた、食肉製品の
加工場所あるいは保管場所で使用できます。
Kynar® ホモポリマーおよびコポリマー樹脂グ
レードは、ポリオレフィン用マスターバッチで
1% 以下の濃度で 1 度だけの使用に関する FDA
規則パート 177.1520 にも適合しています。ど
のグレードの Kynar® ホモポリマーおよびコポリ
マーがこれらの規制認可を得ているか、詳細は
アルケマ担当者にお問い合わせください。
雲母、アスベスト、ガラス繊維、ある処方の二
酸化チタン、非常に細かい金属粉といった添加
剤は、加工中に触媒作用を及ぼし熱分解を起こ
す場合があるため、使用には注意してください。
溶融加工で添加剤を用いる場合は、事前に現地
の Arkema フッ素ポリマー販売担当者に相談す
ることを強く推奨します。
Kynar® ホモポリマー樹脂は「3-A Sanitary
Standards for Multiple-Use Plastic Materials
Used as Product Contact Surfaces for Dairy
Equipment, Serial No. 2000」
(乳製品装置の製品
接触面として使用する多用途プラスチック材料
の 3-A Sanitary Standards 社規格、シリアル番
号 2000)の基準に適合しています。
Kynar® ホモポリマー樹脂および Kynar Flex® コ
溶融加工の推奨安全注意事項
Kynar® 樹脂は、通常の取り扱い条件下では比較
的毒性がなく、危険がありません。しかし、機
械の誤作動やヒューマンエラーは、フッ化水素
(HF)の発生を伴う熱分解につながる場合があ
表 XVII にある、規制のリストと認可についての
簡単なまとめを参照してください。より詳しく
は、www.Kynar.com で製品安全データシート
を入手できます。
Kynar® および Kynar Flex® PVDF には次の規制要件に準拠するグレードがあります。
表
XVII
組織
規則
National Sanitation Foundation (NSF)
NSF-61 飲用水、NSF-51 食品装置、NSF-14 配管システムコンポーネント
米国食品医薬品局(FDA)
177.2510 & 177.2600 食品との繰り返し接触、177.1520 ポリオレフィン中に 1% 濃
度で 1 度だけ使用する助剤
米国農務省(USDA)
食肉製品を扱う加工場所あるいは保管場所での使用
3-A Sanitary Standards Inc. (3-A SSI)
乳製品装置の製品接触面として複数回使用するプラスチック材料
米国薬局方(USP)クラス VI
USP クラス VI
シカゴラビ協議会(CRC)
コーシャ認定
UL® - RTI
150℃連続使用規格
kynar.com
15
水に接触する用途
Kynar® PVDF は、半導体および医薬品業界にお
いて高純水用のプレミア成形材料として認識さ
れてきました。Kynar® PVDF のパイプ、バルブ、
フィッティング、チューブ配管、栓、ノズル、
水処理膜は、18M Ωの脱イオン水と注射用水
(WFI)の製造プロセスに使用されています。
ここ最近、Kynar® PVDF は NSF-61 リスト記載
が求められ、塩素含有量の高い水中、あるいは
オゾンなどの強い酸化剤で消毒した水中での長
期性能が必要となる飲料水用として選ばれる一
般的な材料となりました。Kynar® PVDF ベース
の中空糸水処理膜は排水処理や浄水に使用され
ています。
こうした実績に加えて、Kynar® PVDF は 140℃
で蒸気洗浄でき、ASTM E84 25/50 リストに記載
され(特定のグレード)、溶接が容易で、耐摩耗
性が高く、米国連邦規則集タイトル 21、チャプ
ター 1、パート 177.2510 により FDA 準拠して
います。
16
kynar.com
Lined Glove Box
Molded Fitting
High Purity Pipe
Tower Packing
Tank Lining
Foam
Nozzle
Plastic-Lined Steel
Film
Flame Retardant Pipe
Flexible Tubing
Rotomolded Container
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理範囲を越えていますので、本製品を使用して、あるいはそうした情報から得られた、あるいは生じた結果に関して、アルケマは明示的にいかなる責任もすべて否認
します。本書に記載されている商品あるいは提供されている情報に関しては、明示的にも暗示的にも、特定の目的に対する適応性の保証、商品性の保証、その他のい
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において使用したりする場合には適用できません。使用者は商用使用する前にいかなる用途も十分に試験してください。本書はいかなる特許を実施するライセンスを
与えるものではなく、何らかの特許侵害を誘引するものではありません。本書で提案されている本製品の使用が特許侵害の結果を招くことがないと確認する適切な手
順を踏むようにして下さい。
本材料を取り扱う前に、MSDS(製品安全データシート)を読んで理解し、保護具についての追加情報や安全、衛生、環境の情報を得てください。
Kynar®、Kynar Flex®、Kynar 500®、Kynar Superflex® および Kynar Ultraflex® はアルケマの登録商標です。
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