定期考査、実力考査、全国模試など、高校では様々なテストがおこなわれます。テストが変われば成績の見方も違ってきます。今号では全国模試、中でも多くの高校で実施される「進研模試」(ベネッセコーポレーション)についてお伝えします。進研模試は大学入試を意識した出題構成となっています。ですから全国平均点は高１・高２とも各教科 100 点満点中 35 点程度となることが多く、定期考査のような高得点を出すことは困難です。受験時期・平均点・受験者数等により異なりますが、得点・全国偏差値・全国順位から見た、大学のレベルのおおまかなめやすは以下の通りです。大学のレベル各教科の得点 (１教科 100 点満点) 国数英合計得点 (３教科 300 点満点) 全国偏差値 (国数英３教科総合) 全国順位 (国数英３教科総合) 東大・京大レベル難関国公立大レベル国公立大下限レベル 75 点以上 65 点以上 45 点以上 225 点以上 195 点以上 135 点以上 76 以上 68 以上 56 以上 3000～4000 位以内 20000 番以内 120000 番以内進研模試の得点・偏差値・順位のめやす（ベネッセマナビジョンより）成績表が返ってきたら、得点ばかりではなく偏差値にも目を向けましょう。偏差値は問題の難易度や平均点に左右されないので、受験者の母集団が安定しているときには客観的な学力の指標となります。進研模試は全国の公立高校を中心に 40 万人以上が受験するテストです。受験人数・受験者の学力レベルともに安定しているので、継続して受験することにより学力の変化を客観的に把握することができます。全国模試の成績表には、「全国偏差値」・「校内偏差値」の２つが記載されます。どちらも自分自身の「位置」を知る手がかりとなりますが、志望大学の合格可能性を判定する場合は、「全国偏差値」を見ることになります。志望大学の合格ラインと自分の「全国偏差値」を比較することで、その差を知ることができます。全国模試の成績を上げるには継続的な学習が必要です。成績表が返却されたら、結果に一喜一憂するのではなく、現在までの学習状況を再確認し、どこをどう強化しなければならないか、担当の先生と戦略を練っていき、次の模試に備えましょう。現在、学校現場での問題がしばし年度大学名ばメディアを賑わせています。それ北海道教育大学、山形大学、らの問題に対処できるような実践宮城教育大学、群馬大学、宇都宮大学、東京学芸大学、静岡大学、山梨大学、力の高い教員を養成するため、全国上越教育大学、福井大学、岐阜大学、の国立大 18 校が 2016 年度に教職大現在設置済愛知教育大学、京都教育大学、学院の新設を文部科学省に申請し大阪教育大学、兵庫教育大学、奈良教育大学、岡山大学、ています。2017 年度にはさらに国鳴門教育大学、福岡教育大学、立大 7 校が新設を計画しており、申長崎大学、宮崎大学請が通れば現在の 27 校から 52 校に岩手大学、秋田大学、茨城大学、埼玉大学、千葉大学、新潟大学、倍増する見通しとなっています。富山大学、金沢大学、信州大学、 2016 年度教職大学院は、法科大学院などと和歌山大学、島根大学、広島大学、山口大学、香川大学、愛媛大学、同じ専門職大学院の一つです。2 年佐賀大学、大分大学、琉球大学制が多く、実習などを重視し、教師弘前大学、福島大学、横浜国立大学、としてより高いレベルを目指せま 2017 年度滋賀大学、高知大学、熊本大学鹿児島大学す。教授らの 4 割以上が校長経験者時期未定三重大学などの実務家教員です。国立大学教職員設置予定大学一覧（読売新聞より）九州の大学も多く新設を申請しており、これで九州全ての県に教職大学院が設置されることになります。将来教師を志望している人は、これらの大学を進路の選択肢の一つに入れるのもいいでしょう。入試における倍率には「志願倍率」と「実質倍率」の二種類があります。受験者数を合格者数で割った「実質倍率」について、九州の主な国立大学・前期日程の状況を報告します。大学・学部九州大学文教育法経済理医・医医・生命科学医・保健薬・創薬薬・臨床薬工芸術工農佐賀大学文化教育経済医・医医・看護理工農長崎大学多文化社会実質倍率 2015 2014 2.4 2.6 2.0 2.4 2.3 2.1 2.3 1.7 2.1 2.3 1.8 2.1 3.2 3.2 1.6 2.0 2.0 2.2 1.7 2.1 2.5 2.8 2.1 2.2 2.5 3.1 2.1 2.2 3.0 3.1 2.4 2.5 1.6 2.0 4.1 5.0 3.3 2.2 2.8 2.6 2.7 3.0 2.3 2.6 1.1 2.5 大学・学部教育経済‐昼医・医医・保健歯薬・薬薬・薬科学工環境科学水産熊本大学文教育法理医・医医・保健薬・薬薬・創薬/生命工大分大学教育福祉科学経済実質倍率 2015 2014 2.2 1.8 1.7 1.4 6.4 4.4 1.6 2.0 3.8 3.5 2.0 3.9 2.0 3.4 1.5 2.1 2.2 2.0 7.6 5.7 2.4 2.4 2.4 2.0 1.6 1.6 1.9 1.9 2.1 2.0 6.6 5.3 1.9 2.5 6.0 6.1 2.7 2.5 1.7 2.2 3.0 3.1 3.2 3.2 2.0 1.9 実質倍率 2015 2014 医・医 4.6 5.2 医・看護 1.8 2.2 工 3.1 2.8 宮崎大学 3.6 3.4 教育文化 2.1 2.1 医・医 5.7 6.4 医・看護 2.8 2.6 工 2.7 2.5 農 3.1 2.7 鹿児島大学 2.4 2.8 法文 2.3 1.9 教育 2.3 2.3 理 2.4 2.0 医・医 4.0 7.9 医・保健 2.5 2.3 歯 4.8 3.4 工 1.7 1.9 農 1.9 2.1 水産 1.9 2.8 共同獣医 2.8 5.1 ※２段階選抜がおこなわれた学部・学科は、志願者数を用いて倍率を算出しています。大学・学部