高学年向け (PDFファイル 1285キロバイト)

平成 27 年度
みなさんにおすすめしたい本
高 学 年
板橋区立小学校図書館研究部
板橋区立図書館児童担当者会
平成 27 年度
みなさんにおすすめしたい本
高学年向け
板橋区立小学校図書館研究部
板橋区立図書館児童担当者会
No
物
語
書 名
著 者
出 版 社
請求記号
1 建具職人の千太郎
岩崎 京子
くもん出版
91イワ
2 おじいちゃんが、わすれても・・・
大塚 篤子
ポプラ社
91オオ
3 虹色ほたる
川口 雅幸
アルファポリス
91カワ
4 かはたれ 散在ガ池の河童猫
朽木 祥
福音館書店
91クツ
5 みどパン協走曲
黒田 六彦
BL出版
91クロ
6 トモ、ぼくは元気です
香坂 直
講談社
91コウ
7 100回目のお引っ越し
後藤 みわこ
講談社
91コト
8 白狐魔記(6冊)
斉藤 洋
偕成社
91サイ
9 くちぶえ番長 新潮文庫
重松 清
新潮社
91シケ
10 めざせ!秘密のコッパ島
白金 ゆみこ
あかね書房
91シロ
11 天山の巫女ソニン(全5冊)
菅野 雪虫
講談社
91スカ
12 ツー・ステップス!
梨屋 アリエ
岩崎書店
91ナシ
13 秘密のスイーツ ノベルズ・エクスプレス はやし まりこ
ポプラ社
91ハヤ
14 美乃里の夏
藤巻 吏絵
福音館書店
91フシ
15 林業少年
堀米 薫
新日本出版社
91ホリ
16 まぼろしの犬
日本児童文学者協会/編 新日本出版社
91マホ
17 コンビニたそがれ堂
村山 早紀
ポプラ社
91ムラ
18 アサギをよぶ声
森川 成美
偕成社
91モリ
19 空へのぼる
八束 澄子
講談社
91ヤツ
20 リターン!
山口 理
文研出版
91ヤマ
21 ぼくはおじさん
山下 奈美
小峰書店
91ヤマ
22 劇団6年2組
吉野 万理子
学研教育出版
91ヨシ
23 ウィッシュ 願いをかなえよう!
フェリーチェ・アリーナ
講談社
93ア
24 おいでフレック、ぼくのところに
エヴァ・イボットソン 偕成社
93イ
25 ラモーゼ 上・下巻
キャロル・ウィルキンソン
くもん出版
☆リスト作成にあたっては、次のようなことをめやすとして、本を選びました。
1 たのしく、おもしろく読め、子どもの気持ちにあった親しみやすい本。
2 名作読み物は、一般的によく知られているので、できるだけ省きました。
1
93ウ
読書は、人生をより深く生き抜く力を身につけます。より多くの本との出会いを重ねるよう願ってい
ます。
今回も皆さんが、本を選ぶ何らかの手がかりになるようにと、区内の小学校と区立図書館の児童担当
者の手でこの一覧票(改訂版)を作成しました。また、このほかにもよい本がたくさんありますので、
自分の目で確かめて選んでみましょう。
No
物
語
詩
伝
記
社
会
・
自
然
科
学
書 名
著 者
出 版 社
請求記号
26 生きのびるために
デボラ・エリス
さ・え・ら書房
93エ
27 スカーレット わるいのはいつもわたし?
キャシー・キャシディー
偕成社
93キ
28 ビーバー族のしるし
エリザベス・ジョージ・スピア
あすなろ書房
93ス
29 モギちいさな焼きもの師
リンダ・スー・パーク あすなろ書房
93ハ
30 ジェミーと走る夏
エイドリアン・フォゲリン
ポプラ社
93フ
31 チビ虫マービンは天才画家!
エリース・ブローチ 偕成社
93フ
32 発電所のねむるまち
マイケル・モーパーゴ あかね書房
93モ
33
R・L・ラフィーバース あすなろ書房
93ラ
見習い幻獣学者ナサニエル・フラッドの冒険(全4巻)
34 わたしはひろがる
岸 武雄
子どもの未来社
35 ぼくたちはなく
内田 麟太郎
PHP研究所
91ウ
36 ラクダのまつげはながいんだよ
長田 弘
講談社
91ラ
37 イレーナ・センドラー
平井 美帆
汐文社
28セ
汐文社
28フ
38
暗やみの中のきらめき 点字をつくったルイ・ブライユ マイヤリーサ・ディークマン
39
マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女
マララ・ユスフザイ 岩崎書店
E
28ユ
40 ぼくはマサイ
ジョゼフ・レマソライ・レクトン
さ・え・ら書房
28レ
41 毎日新聞社 記事づくりの現場
深光 富士男
佼成出版社
07
42 ダイヤモンドより平和がほしい
後藤 健二
汐文社
30
43 もったいないばあさんと考えよう世界のこと 真珠 まりこ
講談社
30
44 心のおくりびと 東日本大震災復元納棺師 今西 乃子
金の星社
36
45 世の中への扉 弁当づくりで身につく力 竹下 和男
講談社
37
46 地球最北に生きる日本人
武田 剛
フレーベル館
38
47 がんばっぺ!アクアマリンふくしま
中村 庸夫
フレーベル館
48
48 タマゾン川 多摩川でいのちを考える 山崎 充哲
旬報社
51
49 宇宙においでよ!
講談社
53
講談社
91シ
野口 聡一
50 世の中への扉 にいちゃんのランドセル 城島 充
※ 本年度青少年読書感想文全国コンクール(全国学校図書館協議会・毎日新聞社主催)の課題図書は
発表があり次第お知らせします。
2
本の紹介
「建具職人の千太郎」
岩崎京子/作
田代三善/絵
くもん出版
江戸時代の終わり頃、貧しい農家
に生まれた千太郎は、わずか 7 歳
で建具屋へ奉公に出される。先輩
職人や仲間たちとの出会いを経
て、腕の良い職人へ憧れを抱き始
める千太郎の成長を描いた物語。
「100 回目のお引っ越し」
後藤みわこ/著
講談社
おじさんが営む引っ越し屋の手伝
いをすることになった 6 年生のタ
ツキ。おじさんにとっての記念す
べき 100 回目の仕事は、引っ越し
をしたくないというがんこばあさ
んが相手だった。タツキは無事に
引っ越しを成功させることができ
るのか?
「くちぶえ番長 新潮文庫」
重松清/著
新潮社
ある日、4 年生のツヨシのクラスに
くちぶえの上手な少女、マコトが
転校してきて「番長宣言」をした。
それを聞いたみんなはびっくり!
でも実は、マコトは誰よりも強く
やさしく、友達思いの女の子だっ
た。最高の相棒になったマコトと
ツヨシの友情物語。
3
「秘密のスイーツ」
はやしまりこ/作
いくえみ 綾/絵
ポプラ社
小学 6 年生の理沙は、神社で見つ
けた小さなタイムトンネルから、
66 年前の戦争中の日本に生きる少
女・雪子へお菓子を送る。
時をこえて結ばれた、二人の少女
の友情と、理沙の成長を描く物語。
「林業少年」
堀米薫/作
新日本出版社
5 年生の喜樹の祖父は林業を営ん
でいる。喜樹は木材の取引現場で
ふだんとはちがう真剣な顔の祖父
を見て、林業に興味を持ち始める。
祖父の仕事ぶりから林業の厳しさ
や、山を守り育てることの難しさ
を学んでいく。
「アサギをよぶ声」
森川成美/作
偕成社
少女アサギの村では 12 さいになる
と男は戦士になるための修業を、
女は花よめ修業を受ける決まりが
ある。だがアサギは戦士になりた
いと願い、村人にかくれて戦士の
修業を始める。試練に立ち向かう
アサギの姿に勇気付けられる。
4
「空へのぼる」
八束澄子/著
講談社
5 年生の少女、乙葉には両親がいな
い。祖母と姉の桐子に育てられて
きた。ある日、乙葉は学校で行わ
れた「命の授業」と姉桐子の妊娠
をきっかけに「命」について考え
はじめる。乙葉と桐子は「命」に
どう向き合うのか。妹と姉の二つ
の視点から語られる物語。
「リターン!」
山口理/作
文研出版
「めんどうくさい」
何事にもやる気のなかった小学 5
年生のイッキ。しかし、偶然出会
ったブーメランに夢中になる。ブ
ーメランの面白さと共に、目標、
仲間、その中で試行錯誤しながら
過ごす少年を描いた物語。
「ぼくはおじさん」
―アイム・アン・アンクル―
山下奈美/著
篠崎三郎/絵
小峰書店
武道具店を営む父と警察官の兄
は、
「ぼく」の剣道の先生でもある。
大嫌いな兄のジゴクのけいこにも
耐えてきた「ぼく」は、ある出来
事を境に兄に対する頑なな気持ち
が和らいでいくのを感じた。兄弟
の愛憎を描いた物語。
5
「劇団 6 年 2 組」
吉野万理子/作
学研教育出版
卒業前のお別れ会で劇をする事に
なった 6 年 2 組。初めての挑戦に
様々な課題が持ち上がる。役を通
して、人に気持ちを伝えることの
難しさを知る彼等の努力する姿が
みずみずしく描かれた物語。
「ウィッシュ
願いをかなえよう!」
フェリーチェ・アリーナ/著
横山和江/訳
講談社
“母さんの病気が治ってほしい”
セバスチャンは願いを叶えるため
に、都会へ旅に出る。たくさんの
人々に支えられながら、ひたむき
に努力するセバスチャンの姿に、
願い続けることの大切さ素晴らし
さを教えてくれる物語。
「スカーレット
わるいのはいつもわたし?」
キャシー・キャシディー/作
もりうちすみこ/訳
偕成社
問題ばかり起こす 12 歳の少女スカ
ーレットは、母親にも愛想をつか
され、離婚した父親の住むアイル
ランドに送られる。最初は反発し
ていたスカーレットだが、あたた
かな自然や人々に囲まれ、段々と
心を開いていく。
6
「ジェミーと走る夏」
―Crossing Jordan―
エイドリアン・フォゲリン/作
千葉茂樹/訳
ポプラ社
マラソンと読書を通し、友情を深
める白人の少女キャスと黒人の少
女ジェミー。ある日、黒人嫌いの
キャスの父さんに二人は見つかっ
てしまい…。人種差別を乗り越え
育まれる少女たちの友情を、生き
生きと描いた物語。
「チビ虫マービンは天才画家!」
エリース・ブローチ/作
ケリー・マーフィー/絵
伊藤菜摘子/訳
偕成社
ジェームズ少年の家の流しの下に
は、甲虫一家が住んでいる。
ある日、チビ虫マービンはジェー
ムズのために風景画をかいてプレ
ゼントしますが、なんとその絵は
大画家の絵にそっくり!! 二人が
事件に巻き込まれていく物語。
「発電所のねむるまち」
マイケル・モーパーゴ/作
杉田七重/訳
あかね書房
少年時代を過ごす自然豊かな土地
に、原子力発電所が建つことにな
ったために町の人々の対立や自然
破壊が起こる。取り戻すことので
きない過去から学び、未来に思い
を馳せる物語。
7
「見習い幻獣学者
ナサニエル・フラッドの冒険」
R・L・ラフィーバース/著
千葉茂樹/訳
あすなろ出版
フィルおばさんのもとで幻獣学者
の修業を始めた 10 歳の少年ナサニ
エル。妖精、ユニコーンなど幻獣
を追うファンタジーの魅力が詰ま
った物語。
「わたしはひろがる」
岸武雄/作
長谷川知子/絵
子ども未来社
幼い時、おやつのおかしが弟より
大きくないと私は怒った。私が世
界のすべてだった。でも、私が成
長するとともに、私の心の世界に
次々と色々なものが入っていく。
心の世界の広がりを感じることの
できる詩の本。
「ぼくたちはなく」
内田麟太郎/著
小柏香/絵
PHP研究所
ときには母を想って泣いても良い
と想わせてくれる一冊。泣いたり
笑ったりといった日々の感情が、
言葉遊びと共にいっぱいつまった
詩集。
8
「暗やみの中のきらめき
点字をつくったルイ・ブライユ」
マイヤリーサ・ディークマン/著
古市真由美/訳
汐文社
幼い時に事故で失明してしまった
フランス人の少年が点字を発明し
た。同じように目が見えない現代
のフィンランドの少年がその歴史
を学んでいくうちに夢を持ち仲間
と音楽を楽しむ。
「心のおくりびと
東日本大震災復元納棺師」
―思い出が動き出す日―
今西乃子/著
金の星社
納棺師笹原さんの活動によって、
東日本大震災で大切な家族を失っ
た人々がその『死』と向き合い、
再び前を向いて『生き』始めるま
でを記録した物語。
「地球最北に生きる日本人」
―イヌイット大島育雄との旅―
武田剛/著
フレーベル館
地球温暖化の影響を受け、北極の
氷が解けていると聞いた新聞カメ
ラマン。彼がイヌイットとして暮
らす日本人を訪ね、生活を共にす
る中で体験した、生活様式の違い
や地球温暖化の影響が写真と共に
描かれた本。
9
「がんばっぺ!
アクアマリンふくしま」
中村庸夫/著
フレーベル館
福島県いわき市にある「アクアマ
リンふくしま」では、津波による
停電によりたくさんの生き物の命
が失われた…。震災直後の水族館
の様子や、海獣の移動、建物の復
旧作業など、再び開館するまでの
道のりを描いた作品。
「タマゾン川
多摩川でいのちを考える」
山崎充哲/著
旬報社
多摩川を舞台に、安易に捨てられ
た外来生物による生態系の破壊や
水質汚染等の問題と、その解決に
立ち向かう人々の活動を紹介す
る。
「世の中への扉
にいちゃんのランドセル」
城島充/著
講談社
1995 年 1 月 17 日、阪神淡路大震災
が発生。6400 人以上が亡くなり、
米津さん夫婦も、長男と長女を失
った。癒えない悲しみの中、新た
に次女と次男をもうけ、一家は「6
人家族」として歩いていく。心震
える実話。
10
新しい本です
「おじいちゃんが、わすれても…」
大塚 篤子/作
こころ 美保子/絵
ポプラ社
テニスに夢中の小学五年生の杏
は、開業医だったやさしい祖父が
大好き。しかし、認知症にかかっ
た祖父は少しずつ変わり始めてし
まう。祖父と少女のきずな、ゆれ
動く心を描いた心温まる物語。
「おいでフレック、
ぼくのところに」
エヴァ・イボットソン/著
三辺 律子/訳
偕成社
念願の犬を飼うことを許してもら
った十歳の少年ハル。フレックと
名付けてかわいがっていたが、週
末だけのレンタルの犬だと知り、
深く傷ついてしまう。そこから始
まるハルとフレックの居場所を探
す冒険物語。
「ラモーゼ
プリンス・イン・エグザイル」
上・下巻
キャロル・ウィルキンソン/作
入江 真佐子/訳
くもん出版
王子ラモーゼは、宮殿に渦巻くい
んぼうから逃れ、身をかくして生
活することに。ファラオの後継者
となるため再び宮殿を目指す彼の
前に、様々な困難が待ち受ける。
古代エジプトを舞台にした冒険物
語。
11
「ラクダのまつげはながいんだよ
日本の子どもたちが
詩でえがいた地球」
長田弘/編著
講談社
「海外子女文芸作品コンクール」
受賞作の中から選ばれた作品によ
る詩集。外国に住む日本の子ども
たちが、異なる文化・言語の中で
何を感じているのか、その視点に
共感しつつ、世界のことを理解す
る助けにもなる一冊。
「マララ
教育のために立ち上がり、
世界を変えた少女」
マララ・ユスフザイ/著
パトリシア・マコーミック/著
岩崎書店
10歳のころから女の子も学校に
通う権利があると声をあげ続け、不
安と恐怖と闘いながらも決してあ
きらめなかった少女が世界を変え
ていく。史上最年少でノーベル平和
賞を受賞した少女マララの物語。
「毎日新聞社
記事づくりの現場」
深光 富士男/文
佼成出版社
取材のプロである新聞記者への
インタビューを中心に、記事や現
場の写真が分かりやすくのってい
る。新聞記事はどのようにでき、
どのような人たちが関わっている
のかなど疑問に答えてくれる本。
12
「世の中への扉
弁当づくりで身につく力」
竹下和男/著
講談社
香川県の小学校で始まった、自分
でお弁当を作って登校する「弁当
の日」。子どもたちはその取り組
みを通して、多くの大切なことを
学び、成長していく。盛り込まれ
た体験談のひとりひとりの言葉が
胸を打つ。
13