浦島伝説 第8号

詫間中学校学校通信
DO YOUR BEST ~心をひとつ
~心をひとつに
ひとつに、常に全力~
常に全力~
平成 27 年6月1日
第 8 号
これは、67 歳で高松商業高校の受験にチャレンジした「さっちゃん」こと佐藤幸子さんの言葉です。
佐藤さんはそれまでの人生の中で、ただ一つ心残りがありました。それは、小学5年の時に父を亡くし、
経済的な理由から高校進学を断念したことでした。彼女の挑戦は、実に 67 歳で始まりました。
周りから「その年で勉強やしてどうするの?」と尋ねられ、彼女はこう答えています。
やはり毎日の予習復習は辛いものです。テスト勉強は苦しいものです。…(中略)…けれど、別々に学
んだことが急につながる瞬間が必ずあり、「ああ、そうだったのか。」と目の前が明るくなります。この
瞬間が楽しくてうれしくて、私は勉強をしているのです。
外国人と英語でおしゃべりしている私。もっとレベルの高い資格試験に挑戦する私……。もしかしたら
妄想かもしれない。でも、とてもワクワクしている自分がそこにいます。このワクワク感こそ、私の原動
(佐藤幸子「70 歳の高校生」より)
力です。
合格発表の日、彼女は勇気を振り絞り、自分の目で結果を見に行きました。掲示板に自分の番号を見つけ
た時は、信じられないという気持ちとこれから大丈夫かという不安が一気に押し寄せてきたそうです。
「何かを始めるのに遅すぎることはない。」彼女の言葉や挑戦に、勇気づけられます。
さて、体育祭から1週間が過ぎ、今日から6月がスタートしました。朝早くから放課後まで、全校生で体
育祭を創り上げたあの熱い日々は、もう遠い記憶のようにも思えます。
6月は、学習の診断(3年)や期末試験、地区総体やコンクールに向け、毎日の部活動や毎時間の授業で
結果を出す時です。詫中生の一員として体育祭を成功に導いたあのチーム力を、次は部活動や学習面でも発
揮できるか、今こそ、詫中生の真価が問われています。
まずは、服装・頭髪や生活態度から整えることが第一。70 歳の高校生「さっちゃん」に負けるな!
新しい調理員さんの紹介
今日から新しく、調理員の北井亜弥(きたい・あや)さんが本校で勤務されます。
北井調理員さんは、中学生時代から給食が大好きで、中でもドライカレーが一番のお気に入りだったそう
です。高速道路サービスエリアのレストランでの勤務経験があるそうですが、かねてより学校給食の仕事を
したいという強い思いがあり、それが実現したことを大変喜んでいらっしゃいました。
生徒のみなさんの「いただきます」「ごちそうさまでした」という挨拶と感謝の心が、毎日おいしく安全
な給食を作って下さっている調理員さんに届きますように。
ようこそ!先輩
今日から6月19日(金)までの3週間、本校の卒業生2名が教育実習生として来られます。水澤里香先
生(国語、2-1)、新卓沙羅先生(英語、2-4)です。これから「先生」という夢を目指すにあたって、
「初めての教え子」となるみなさんの笑顔と純粋な心が、夢の実現への大きなエネルギーとなるはずです。