教育連携活動報告 - 核融合科学研究所

平成26年度
教育連携活動報告
大学共同利用機関法人自然科学研究機構
核融合科学研究所
広報委員会教育連携室
NIFS-National Institute for Fusion Science<<はじめに>>
核融合科学研究所は、核融合発電の実現を目指して、プラズマ物理学及び核融合炉のための材料工学の研
究などの広い学術領域の研究を行っています。その研究の中心となる実験装置は大型ヘリカル装置(LHD)
であり、この装置を用いた研究は平成10年に実験を開始し、平成26年度で17年目を迎えました。その間には
プラズマ性能の著しい向上を達成するとともに、様々なプラズマ物理現象の発見、材料工学の理解の進展な
どが得られています。
このような研究所における研究活動を、市民の皆さん、学生の皆さんに理解していただくことを目的とし
て、核融合科学研究所では、教育連携活動に取り組んでいます。研究所で進められている核融合研究そのも
のについての説明から、世界あるいは日本におけるエネルギー問題についての説明、更には若い生徒さん達
に理科の基本的な事項について分かりやすく興味を持っていただけるような説明などを、工夫しながら行っ
ています。
ここでは、平成26年度に実施した教育連携活動についてまとめています。
<<目次>>
(1).
教育連携室について ...................................................................................................................................2
(2).
SSH/SPP事業における教育連携活動 ...............................................................................................3
(3).
高校生の研究所施設見学の機会を利用した教育連携活動 .........................................................................6
(4).
「ふるさと訪問授業」と「出前講義」 ......................................................................................................7
(5).
高校教員等との科学コミュニケーション...................................................................................................7
(6).
アウトリーチ活動における教育連携活動...................................................................................................8
(7).
高等専門学校インターンシップ .................................................................................................................9
(8).
職場体験....................................................................................................................................................10
(9).
地域との教育連携活動 ..............................................................................................................................10
平成 26 年度 教育連携活動報告
1
NIFS-National Institute for Fusion Science(1). 教育連携室について
核融合科学研究所では、研究所の広報活動や地域社会との交流、教育連携などを行うため、研究者を中心に構
成された広報委員会を設置しています。この広報委員会の下に、教育連携室を含む6つの室(教育連携室、広報
管理室、広報室、Web室、地域連携室、理科工作室)を置き、研究者を中心に延べ128名がその室員となっていま
す。
教育連携室には、ここにまとめた様々な活動に取り組むため、総勢34名の教育連携室員・教育連携指導員(表 1)
が所属しています。
表 1 平成 26 年度教育連携活動指導員等
所属
高密度プラズマ物理研究系
高温プラズマ物理研究系
井口春和、土屋隼人、吉村信次、本島 厳、小林政弘
(田部井翔太)
居田克巳、中西秀哉、舟場久芳、吉沼幹朗、鈴木千尋、井戸毅
(後藤基志)
プラズマ加熱物理研究系
中村幸男、永岡賢一、中野治久、笠原寛史、高橋裕己
装置工学・応用物理研究系
今川信作、柳 長門、高山定次、河野孝央(寺﨑義朗)
核融合システム研究系
田村 仁、加藤太治、後藤拓也、八木重郎、時谷政行
核融合理論シミュレーション研究系
2
教育連携室員・指導員(協力者)
水口直紀、鈴木康浩、河村学思、石崎龍一
(小林賢矢、坂東隆宏、池本憲弘)
基礎物理シミュレーション研究系
大谷寛明、伊藤篤史
研究力強化戦略室
岡村昇一
技術部
三宅 均、
(飯間理史)
理科工作室
山内健治
平成 26 年度 教育連携活動報告
NIFS-National Institute for Fusion Science(2). SSH/SPP事業における教育連携活動
文部科学省では、将来の国際的な科学技術人材を育成することを目指し、理数系教育に重点を置いた研究開発
を行う「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」事業を平成14年度から実施しています。
少しでも多くの学生が科学技術に興味を持ち、社会の科学技術に関する課題を自分で考えることができるよう
に、核融合科学研究所では、この事業に協力する独自の活動としてSSH/SPP事業における教育連携活動を
継続的に実施しています。
SSH/SPP事業における教育連携活動では、事前講義・研究所見学・少人数によるグループ研修を行ってい
ます。平成 26 年度においては、SSH指定校を中心とした高等学校 17 校・685 名を受入れ(表 2)、13 テーマ
のグループ研修(表 3)を実施しました。
表 2 平成 26 年度SSH/SPP事業における教育連携活動の実施校
高
校
名
(都道府県)
実施日
事前講義
担 当 者
実施日・場所
実
習
内
容
人数
プラズマの電気計測
恵 那 高 等 学 校
(
岐
阜
県
)
6 月 20 日
笠原寛史
研修当日
研究所内
プラズマと光
コンピュータシミュレーション
81
電子顕微鏡
バーチャルリアリティ
多 治 見 高 等 学 校
(
岐
阜
県
)
浜松工業高等学校
(
静
岡
県
)
6 月 25 日
7月4日
本島厳
高橋裕己
研修当日
研究所内
研修当日
研究所内
プラズマ閉じ込め模擬実験
コンピュータシミュレーション
34
超伝導実験
プラズマと電磁波
真空
46
マイクロ波加熱
プラズマと光
加 茂 高 等 学 校
(
岐
阜
県
)
7 月 22 日
中野治久
研修当日
研究所内
(
東
京
都
7 月 23 日
―
―
)
(
三
重
県
)
マイクロ波加熱
プラズマ閉じ込め模擬実験
プログラミングと可視化
54
環境放射線測定
(事前講義)
高 田 高 等 学 校
41
プラズマ放電
東 海 大 学 付 属
高 輪 台 高 等 学 校
環境放射線測定
7月9日
7 月 24 日
中西秀哉
(事後講義)
8 月 28 日
高田高等学校
プラズマと電磁波
真空
電子顕微鏡
61
バーチャルリアリティ
プラズマの電気計測
明 和 高 等 学 校
(
愛
知
県
)
7 月 25 日
本島厳
研修当日
超伝導実験
研究所内
プログラミングと可視化
平成 26 年度 教育連携活動報告
21
3
NIFS-National Institute for Fusion Science高
校
名
実施日
(都道府県)
担当者
名城大学附属高等学校
(
愛
知
県
)
多治見北高等学校
(
岐
阜
県
)
熱 田 高 等 学 校
(
愛
知
県
)
愛 知 淑 徳 高 等 学 校
(
愛
知
県
)
一 宮 高 等 学 校
(
愛
知
県
)
豊 田 西 高 等 学 校
(
愛
知
県
)
旭 丘 高 等 学 校
(
愛
知
県
)
岡 崎 高 等 学 校
(
愛
知
県
)
瑞 陵 高 等 学 校
(
愛
知
県
)
春 日 井 高 等 学 校
(
4
愛
知
県
事前講義
)
7 月 29 日
7 月 31 日
8月1日
8月4日
8月7日
中野治久
高橋裕己
中野治久
永岡賢一
本島厳
8月8日
河野孝央
8 月 21 日
後藤拓也
8 月 22 日
9月3日
笠原寛史
吉村信次
実
研修当日
研究所内
研修当日
研究所内
研修当日
研究所内
平成 26 年度 教育連携活動報告
笠原寛史
内
容
人数
プラズマの電気計測
プラズマ閉じ込め模擬実験
プラズマの電気計測
超伝導実験
電子顕微鏡
愛知淑徳
コンピュータシミュレーション
高等学校
環境放射線測定
研究所内
プログラミングと可視化
研究所内
バーチャルリアリティ
研修当日
プラズマ放電
研究所内
マイクロ波加熱
研修当日
研究所内
春日井高等
学校
81
42
環境放射線測定
プラズマと電磁波
研究所内
9
プラズマと光
研修当日
研修当日
25
プログラミングと可視化
プラズマと電磁波
研修当日
37
バーチャルリアリティ
6 月 27 日
7月7日
9 月 16 日
習
実施日・場所
21
7
プラズマ放電
真空
41
超伝導実験
プラズマと光
コンピュータシミュレーション
43
電子顕微鏡
プラズマ放電
プラズマ閉じ込め模擬実験
マイクロ波加熱
41
NIFS-National Institute for Fusion Science表 3 実習内容項目と内容
実習項目(担当指導員)
(1) プラズマ放電
(笠原寛史・高橋裕己)
(2) プラズマの電気計測
(吉村信次・永岡賢一)
(3) プラズマと光
(後藤基志・加藤太治)
(4) プラズマと電磁波
(井口春和・中西秀哉・舟場久芳)
(5) プラズマ閉じ込め模擬実験
(中野治久・吉沼幹朗)
(6) 真空
(鈴木千尋・時谷政行・土屋隼人)
内容
直流放電管あるいは注射器を用いてプラズマ放電のデモンストレーシ
ョンを行うとともに、磁場とプラズマがどのように相互作用するか磁
石を使って実習体験する。
HYPER-I という実際の実験装置に計測用の電極を入れて、プラズマの
電気的性質を調べる。また、プラズマがつくる電圧を利用して模型の
電車を走らせる実験を行う。
様々な元素ガスの発光スペクトルを分光器で観察し、原子の構造やプ
ラズマ中での発光のメカニズム、光の回折と分光の仕組みについて学
ぶ。
電子レンジによる火の玉や大型プラズマボールによるプラズマ生成と
スペクトル線の観測を通して、電磁波と原子、分子、プラズマとの関
連を実感させる。
鍋を用いたユニークな水の対流実験を行い、温度差をつけるための工
夫を通して、プラズマ中心温度を上げる模擬実験を体験してもらう。
真空装置を用いて真空状態を作り、大気と真空の違いを説明するとと
もに、圧力、音の伝搬、空気抵抗、水の氷結などについて分かりやす
く実演する。
コンピューターシミュレーションの簡単な例を紹介し、パソコンを用
(7) コンピューターシミュレーション
(水口直紀・鈴木康浩)
(8) 超伝導実験
(今川信作・柳 長門・後藤拓也)
(9) 電子顕微鏡
(田村 仁・八木重郎)
(10) プログラミングと可視化
(河村学思・石崎龍一)
いたシミュレーションの威力を実感してもらう。また、スーパーコン
ピューターとの比較により、最新の計算技術の進歩を知ってもらう。
電気抵抗がゼロになる「超伝導転移現象」や、電源をつながなくても
超伝導コイルに電流が流れ続ける「永久電流」の実験を行う。また、
超伝導磁気浮上列車の運転を体験し、超伝導現象の面白さを学ぶ。
電子顕微鏡の仕組みと材料のミクロな組織について説明するととも
に、核融合炉材料の電子顕微鏡によるビジュアル的な組織観察を実施
する。
月と宇宙船の軌道をパソコンで計算し可視化するためのプログラミン
グについて学習し、宇宙船を月の周回軌道に投入するシミュレーショ
ンを行う。
簡単には中に入れない大型ヘリカル装置の真空容器内部や、目で見る
(11) バーチャルリアリティ
ことができないプラズマ粒子の運動や閉じ込め磁場の様子をバーチャ
(大谷寛明・伊藤篤史)
ルリアリティ装置で再現し、バーチャルリアリティの可能性について
考える。
(12) 環境放射線測定
目に見えない放射線を霧箱によって可視化して観察するとともに、そ
(河野孝央)
の放射線線量の測定を実施し、身近にも放射線が存在することを示す。
(13) マイクロ波加熱
マイクロ波の様々な分野への応用の一つとしてマイクロ波による製鉄
(高山定次・本島 厳)
実験を取り上げ、その加熱現象を観察する。
平成 26 年度 教育連携活動報告
5
NIFS-National Institute for Fusion Science(3). 高校生の研究所施設見学の機会を利用した教育連携活動
研究所の施設見学を希望する学校には、施設見学に加えて、教育的要素を加えた事前講義をセットで実施する
教育活動を行いました。
エネルギー問題を含めた核融合についての講義は、SSH等研修と同様に十分な興味と関心を喚起することが
できます。高校生等への科学技術教育の観点からも、教育連携室では今後もできる限りこのような形で高校生等
の施設見学を受け入れたいと考えています。
平成26年度は、岐阜県や愛知県の近隣の高校など18校・618名の高校・中学校が研究所に訪問しました(表4)。
表 4 施設見学の実施校
学校名
都道府県
実施日
事前講義担当者
人数
静岡北高等学校
静岡県
4 月 25 日
中村幸男
34
各務原高等学校
岐阜県
6 月 17 日
後藤拓也
39
知立東高等学校
愛知県
7 月 11 日
後藤拓也
50
刈谷高等学校
愛知県
7 月 17 日
中村幸男
28
桃山高等学校
京都府
7 月 29 日
中村幸男
46
甲府東高等学校
山梨県
7 月 30 日
土屋隼人
46
星陵高等学校
静岡県
8月5日
八木重郎
24
向陽高等学校
愛知県
8月6日
中村幸男
22
岡崎北高等学校
愛知県
8 月 20 日
河村学思
42
慶應義塾 普通部
東京都
8 月 20 日
柳
長門
1
至学館高等学校
愛知県
8 月 29 日
中村幸男
7
菊里高等学校
愛知県
10 月 22 日
土屋隼人
22
10 月 23 日
中村幸男
21
杏和高等学校
愛知県
10 月 28 日
時谷政行
40
名古屋大学教育学部附属高等学校
愛知県
11 月 13 日
中村幸男
2
吉城高等学校
岐阜県
11 月 13 日
河村学思
25
敦賀高等学校
福井県
12 月 4 日
中村幸男
74
長野県木曽青峰高等学校
長野県
12 月 17 日
田村
仁
35
12 月 19 日
八木重郎
30
12 月 19 日
時谷政行
30
名城大学附属高等学校
6
平成 26 年度 教育連携活動報告
愛知県
NIFS-National Institute for Fusion Science(4). 「ふるさと訪問授業」と「出前講義」
「ふるさと訪問授業」とは、研究者が自身の出身高校(出身地)を訪問して、核融合の仕組みや、研究者とい
う職業についてなどを、先輩として分かりやすく解説する授業です。そのため、学生にも親しみやすく、受入れ
やすいものです。また、研究者にとっても一般市民や若者が何を考えているか、さらに、どのようにして相互理
解を深めるかを学び、科学技術コミュニケーションの能力向上をはかる有効な手段となっています。また、学校
からの講義の依頼には「出前講義」として、同様の内容を研究者が行っています。
平成26年度は、6校で「ふるさと訪問授業」・「出前講義」を行いました(表 5)。今年度は、神奈川県立平塚
高等学校で新しく実施することができ、高校生のみならず、一般の方にも核融合について知っていただく機会を
提供することができました。
表 5 ふるさと訪問授業・出前講義の実施校
学校名
実施日
講師
出席者
三重県立津西高等学校
平成 26 年 7 月 7 日
小林政弘
高校 1 年生 65 名
神奈川県立平塚高等学校
平成 26 年 11 月 6 日
中村幸男
平成 26 年 11 月 9 日
柳 長門
長崎県立長崎西高等学校
平成 26 年 12 月 11 日
吉村信次
2 年生理系生徒 183 名
埼玉県立伊奈学園総合高等学校
平成 27 年 2 月 6 日
鈴木康浩
希望者 40 名
広尾学園高等学校
平成 27 年 3 月 21 日
中村幸男
在学生 50 名
Japan Super Science Fair
(立命館中学校・高等学校)
1・2 年生 645 名、
保護者、地域の方々
Japan Super Science Fair
参加高等学校生
(5). 高校教員等との科学コミュニケーション
今年度も教員の初任者研修において、多くの若手教員と意見交換を通じた科学コミュニケーションを行いまし
た。また研究所に来所された教員や保護者等にも科学コミュニケーションを含めた研究所紹介を行いました。今
年度で高校教員等との科学コミュニケーションも5年目を迎え、意見交換を通じて社会における科学技術教育の
重要性や科学技術教育における教員の果たす役割の重要性について共感を得ることができ、この科学コミュニケ
ーションの意義についても再認識することができました。
平成 26 年度は合計で 8 件の科学コミュニケーションを行う事ができました(表 6)。
表 6-1 高校教員等との科学コミュニケーション
団体名
実施日
講師
エネルギー・環境研究会
平成 26 年 8 月 6 日
中村幸男
北海道函館市塾講師
平成 26 年 8 月 6 日
中村幸男
核化学夏の学校
平成 26 年 8 月 28 日
中村幸男
雲雀丘学園中学校
平成 26 年 12 月 22 日
中村幸男
栃木県立宇都宮商業高等学校
平成 27 年 2 月 13 日
中村幸男
参加者・会場
中原懇・小中高校教員等 20 名
核融合科学研究所
個人 1 名
核融合科学研究所
教員及び学生等 38 名
核融合科学研究所
教職員・保護者 4 名
核融合科学研究所
教職員 1 名
核融合科学研究所
平成 26 年度 教育連携活動報告
7
NIFS-National Institute for Fusion Science-
表 6-2 愛知県高等学校初任者研修における科学コミュニケーション
会場
実施日
講師
愛知県立安城東高等学校
平成 26 年 6 月 24 日
中村幸男
愛知県立津島北高等学校
平成 26 年 9 月 16 日
中村幸男
愛知県立横須賀高等学校
平成 26 年 11 月 18 日
中村幸男
参加者
授業研修理科 A 班
理科初任者研修 12 名
授業研修理科 B 班
理科初任者研修 17 名
授業研修理科 C 班
理科初任者研修 18 名
(6). アウトリーチ活動における教育連携活動
研究所では、平成26年度も一般向けイベントとして、Fusion フェスタ in Tokyo(平成26年5月3日開催、日本
科学未来館にて)、オープンキャンパス(一般公開)(平成26年10月25日開催、核融合科学研究所にて)を開催
し、多くの方が来場されました。その活動の中で、高校生の方に自身の研究成果について発表・説明する機会を
設けることで、一般の方へ理解・興味を持っていただけるような説明方法や質疑の応答の実践、技術向上などの
機会を参加生徒に提供しています。
平成26年度は、両イベントで延べ7校の高校の生徒・教員の方に参加していただき、自身の研究発表や科学コミ
ュニケーションを実践する場を提供することができました(表7,8)。
表 7 オープンキャンパス(一般公開) 参加校
学校名
参加人数
発表内容
東海大学附属
生徒: 3 名
高輪台高等学校
教員: 1 名
名古屋市立
生徒: 9 名
・ペットボトルが奏でる音の研究(口頭発表)
向陽高等学校
教員: 2 名
・雪の結晶とトルネード(展示)
愛知県立
生徒:11 名
一宮高等学校
教員: 2 名
愛知県立
生徒: 4 名
熱田高等学校
教員: 1 名
岐阜県立
生徒: 2 名
恵那高等学校
教員: 1 名
表 8
・脳波を利用したアプリケーション(口頭発表・展示)
・糖類燃料電池の高性能化(口頭発表)
・青の洞窟の青に迫れ(口頭発表)
・シャボン玉で見る光の干渉の世界(展示)
・グリーンカーテン効果の物理的証明(口頭発表・展示)
・種子の発芽率に寄与している放射線量の再評価(口頭発表・展示)
・かぎゅう管のナゾ(口頭発表・展示)
・LED 検波ラジオの製作と受信条件の研究(展示)
Fusion フェスタ in Tokyo 参加校
学校目
参加人数
発表内容
東海大学附属
生徒:16 名
高輪台高等学校
教員: 1 名
東京都立
生徒:45 名
・「体験しよう高分子吸収剤の不思議 ~ぷるぷる~」
科学技術高校
教員: 2 名
・「自律制御ロボット」
8
平成 26 年度 教育連携活動報告
・「人工イクラの作製体験」「リバーシブルパズル」
NIFS-National Institute for Fusion Science(7). 高等専門学校インターンシップ
研究所では、高等専門学校生や大学生の学生の受入れ(インターンシップ)も行っています。インターンシッ
プでは研究所が用意した研修プログラムを通じて、核融合研究に関する知識の獲得・研究業務の体験だけではな
く、自身が研究している分野の他分野への発展の気づきなど、進路について考える機会にもなっています。また、
研究者が高等専門学校に赴くことで、プラズマ核融合研究についての解説や一般的な自然科学についての教育も
行っています(表 10)。
平成26年度は、12名の高専生・大学生の方にインターンシップに参加していただきました(表 9)。
表 9 高等専門学校インターンシップの実施校
学校名
研修者・人数
岐阜工業専門学校
名古屋工業大学
東京都立産業技術
実施日
電子システム工学専攻
平成 26 年 4 月 7 日
2 年・1名
~4 月 11 日
電子システム工学専攻
平成 26 年 5 月 12 日
2 年・1名
~5 月 23 日
工学部環境材料工学科
平成 26 年 6 月 1 日~
4年
2名
創造工学専攻科
平成 27 年 3 月 31 日
1 年・1 名
高等専門学校
ものづくり工学科 4 年・1 名
有明工業高等専門学校
建築学科 4 年・1 名
一関工業高等専門学校
生産工学専攻 1 年・1 名
明石工業専門学校
所内世話人
平成 26 年 8 月 11 日
~8 月 22 日
平成 26 年 8 月 18 日
~8 月 22 日
平成 26 年 8 月 18 日
~8 月 22 日
機械・電子システム工学専攻
平成 26 年 9 月 1 日
1年・1 名
~9 月 12 日
情報工学科
4 年・1 名
大阪府立大学工業
総合工学システム専攻
平成 26 年 9 月 2 日
高等専門学校
電気電子コース 1年・1 名
~9 月 19 日
舞鶴工業高等専門学校
電気情報工学科 4 年・1 名
伸
井戸
毅
高山
定次
渡邊
清政
渡邊
清政
中村
浩章
安原 亮
平成 26 年 9 月 1 日
香川高等専門学校
久保
菅野 龍太郎
~9 月 5 日
平成 26 年 9 月 8 日
~9 月 19 日
渡邊
清政
渡邊
清政
表 10 高等専門学校出張講義の実施校
実施学校名
実施日
講師
平成 26 年 7 月 17 日
渡邊 清政
平成 26 年 7 月 18 日
渡邊 清政
沼津工業高等専門学校
平成 27 年 1 月 6 日
渡邊 清政
長野工業高等専門学校
平成 27 年 2 月 11 日~12 日
渡邊 清政
岐阜工業専門学校
平成 26 年度 教育連携活動報告
9
NIFS-National Institute for Fusion Science(8). 職場体験
研究所では、地元の中学・高校から職場体験学習を受入れています。この活動は、職場体験が自身の将来を考
えるきっかけとなること、また、体験を通じて自分で考える能力や問題を解決する能力を身につけることを目的
としています。
平成26年度は、中学校1校・高校2校から計12人の生徒の方を受け入れることができました(表 11)。
表 11 職場体験の受入れ校
学校名
実施日
人数
対応
岐阜県立多治見工業高等学校
平成 26 年 8 月 20 日~22 日
2 年生・3 名
技術部
瑞浪市立日吉中学校
平成 26 年 10 月 15 日~16 日
2 年生・1 名
技術部
岐阜県立土岐商業高等学校
平成 27 年 2 月 3 日~5 日
1 年生・8 名
技術部・管理部
(9). 地域との教育連携活動
理科教育の一環として、土岐市・多治見市を中心とした小中学校や公民館、児童館等で実験・工作教室の指導
を行っています。
施設間の情報交換などで徐々にこの活動が周知され、平成26年度は27件もの実験・理科工作室を行うことがで
き、1500人以上の方に参加していただくことができました(表12)。
10 平成 26 年度 教育連携活動報告
NIFS-National Institute for Fusion Science-
表 12-1 地域との教育連携活動(土岐市)
実施日
場所・イベント名
内容
人数
4 月 18,19 日
TOKI-陶器祭り
科学あそび
多数
6月7日
妻木幼稚園
科学あそび
86
6 月 14 日
肥田幼稚園
科学あそび
83
6 月 21 日
駄知幼稚園
科学あそび
75
7月3日
土岐津幼稚園
科学あそび
56
7 月 25 日
泉西児童館
工作教室(燃料電池車)
16
8 月 19 日
泉公民館
科学教室
18
8 月 22 日
土岐津公民館
工作教室(タッチでピー)
93
9月3日
下石幼稚園
科学あそび
57
9月6日
陶史の森まつり
科学あそび
多数
11 月 1 日
下石どえらあええ陶器祭り
科学あそび
多数
11 月 26 日
下石幼稚園
工作教室(Xmas ツリー作り)
56
11 月 29 日
肥田幼稚園
工作教室(Xmas ツリー作り)
22
12 月 6 日
泉西公民館
工作教室(からくりロボット)
8
1 月 24 日
泉公民館
工作教室(パタパタひこうき)
12
表 12-2 地域との教育連携活動(多治見市)
実施日
場所・イベント名
内容
人数
4 月 13 日
多治見陶器祭り
科学あそび
約 200
7 月 12 日
坂上児童館
工作教室(パタパタひこうき)
10
7 月 22 日
本土児童館
工作教室(パタパタひこうき)
14
7 月 28 日
旭ヶ丘児童センター
工作教室(パタパタひこうき)
29
7 月 29 日
大原児童館
工作教室(パタパタひこうき)
4
8月1日
本土児童館
工作教室(パタパタひこうき)
6
8月2日
文化会館夏休み子どもアート広場
工作教室(おさんぽロボット)
68
8月4日
南姫児童センター
工作教室(パタパタひこうき)
14
8月5日
太平児童センター
工作教室(パタパタひこうき)
7
8月7日
市之倉児童センター
工作教室(パタパタひこうき)
11
8月8日
共栄児童館
工作教室(パタパタひこうき)
16
8月9日
滝呂児童センター
工作教室(パタパタひこうき)
10
8 月 18 日
愛児の家
工作教室(輪ゴム銃)
33
9月2日
多治見市昭和幼稚園
科学あそび
61
11 月 8 日
滝呂町コモンヒルズお祭り
科学あそび
約 270
平成 26 年度 教育連携活動報告
11
NIFS-National Institute for Fusion Science表 12-3 地域との教育連携活動(中津川市)
実施日
場所・イベント名
5 月 10 日
中津川市子ども科学館
5 月 17 日
麦の穂学園
7月5日
麦の穂学園
7 月 29 日~8 月 1 日
岐阜サマーサイエンススクール
実験・工作教室
70
10 月 11 日
麦の穂学園
工作教室
(燃料電池車)
9
中津川市坂下公民館
工作教室
わくわく体験クラブ
(輪ゴム銃)
11 月 22 日
中津川市子ども科学館
工作教室
(輪ゴム銃)
1 月 17 日
麦の穂学園
11 月 15 日
12 平成 26 年度 教育連携活動報告
内容
工作教室
(輪ゴム鉄砲)
工作教室
(パタパタ飛行機)
工作教室
(マーブリング小物入れ)
工作教室
(セグウェイロボット)
人数
20
15
17
16
8
12
NIFS-National Institute for Fusion Science-
大学共同利用機関法人 自然科学研究機構
核融合科学研究所
〒509-5292 岐阜県土岐市下石町 322-6
Tel 0572-58-2222
URL http://www.nifs.ac.jp/
平成 26 年度 教育連携活動報告