建設業における低圧電気取扱作業の安全(特別教育テキスト)№131100 新旧対照表 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 2 表 1-1 表 1-1 「低圧電気取扱い業務特別教育修了者」が行える作業の例 2 表 1-1 表 1-1 感電災害になりやすい作業の例 2 表 1-1 1 低圧で使用するコンセントへのプラグの接続、電球等のソケットへの取り付 2 表 1-1 1 低圧で使用するナイフスイッチ、カットアウトスイッチその他の開閉器にコードま け、天井シーリングへの器具の接続、低圧で使用するナイフスイッチ、カット たはキャブタイヤケーブルを接続する作業及び低圧で使用するヒューズの取替え等 アウトスイッチその他の開閉器にコードまたはキャブタイヤケーブルを接続 の作業 する作業 2 表 1-1 2 低圧で使用する電気機器(配線器具を除く。以下同じ。 )又は同じく低圧で使 2 表 1-1 2 用する蓄電池や発電機の端子に電線(コード、キャブタイヤケーブル及びケー ケーブルを含む。以下同じ。 )をねじ止めする作業 ブルを含む。以下同じ。 )をねじ止めする作業 2 表 1-1 3 積算電力計(電力メータ)やリミッタ(電流制限器)又は低圧で使用するヒュ 2 表 1-1 3 2 表 1-1 4 充電電路における低圧仮設分電盤等の増し締めや絶縁測定等の点検作業 2 表 1-1 5 充電電路における電動工具の点検や仮設照明器具等の点検作業 3 表 1-1 6 充電電路における線カバー等の絶縁用防具の取付け作業 3 表 1-1 7 充電電路における仮設分電盤設置及び仮設分電盤への配線作業 3 表 1-1 8 電気施設の停電作業(電気工事士資格が必要) 3 表 1-1 9 充電電路における電気機械器具を接地端子に接地線を接続する作業 4 [充電電路 既設建設物の場合及び新築建設物(工事途中、電力会社より供給後)の場合。 ーズの取替え等の作業 2 表 1-1 4 ベル、インターホン、豆電球等に使用する小型変圧器(二次電圧 36V以下の 低圧で使用する蓄電池や発電機の端子に電線(コード、キャブタイヤケーブル及び 積算電力計(電力メータ)やリミッタ(電流制限器)又は低圧で使用するヒューズ の取替え等の作業 ものに限る。 )の二次側の配線作業 2 表 1-1 5 電線を支持する柱、腕木(うでぎ)その他これに類する工作物を設置し、変更 する作業の際に充電電路の近接作業又は電柱や腕金等の切りまわし作業 2 表 1-1 6 地中配線用の暗渠(あんきょ)又は管を設置し、又は変更する作業の際に充電 電路の近接作業又は管路等の切りまわし作業 (電気工事士資格が必要) の解釈] 5 6~ 8 新設建設物(工事途中、電力会社よりの供給前)の場合。 (工事用仮設との関係) 第 2 章 低圧電気に関する基礎知識 1.電気の基礎知識 電気は目に見えないため理解することが難しいですが、水の流れに例えると、比較的 容易に理解できます。 1)電圧と電流 図 2-1 に示すとおり、水槽(A)から水槽(B)をパイプでつなぎ、コックを開ける とAからBへ水は流れるが、水位の差がなければ水は流れません。この水位の差に相 1 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 当するものが電位差又は「電圧」といいます。電圧の単位はボルト(V)で、記号は Eやeで表されます。 一方、水の流れに相当する電気の流れを「電流」といいます。単位はアンペア(A) で、記号ではIやiで表示されます。 同じ太さのパイプでも水圧が高ければ水量が多いように、 電圧が高ければ電流も多く 流れます。 図 2-1 電気と水の流れの関係 2)電気抵抗 図 2-2 に示すとおり、水槽(A)から水槽(B)に水を流す際に、パイプの太さの大 小、長さの長短、パイプ内面の粗さの状態によって、水量や水流の強さが異なります。 つまり、パイプが細くなれば太いときより水の流れは少なくなります。これは水の流 れをじゃまする性質(抵抗)が増すからです。 電気の場合も、同一の電圧であっても、導線の太さや長さ、材質によって電流の強さ が異なります。このように電気の流れをじゃまする性質を「電気抵抗」又は単に「抵 抗」といいます。電気抵抗の記号にはRまたはrが用いられ、その単位はオーム(Ω) で表されます。 図 2-2 電気と水の流れの関係 2 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 断面積が一定の物体での抵抗値は、電気抵抗率と長さに比例し、断面積に反比例しま す。 上記の電流、電圧、電気抵抗の間には、次式で示す関係があり、これを「オームの法 則」といいます。 Ⅰ(A)=E(V)/R(Ω) 電流は加えられる電圧が大きいほど、また電気抵抗が小さいほど多く流れます。 3)電力と電力量 パイプが太くて水がたくさん流れていても、 落差が小さければ大きな水車は回りませ ん。また、落差が大きくても水量が少ない場合は出力が小さくなります。このように、 水量(電流)と水圧(電圧)とが相まって初めて大きな出力が得られます。この出力 (機械では馬力)に相当するのが電力であり、電圧と電流を掛け合わせたもので表さ れます。 電力の単位はワット(W)で、普通その 1,000 倍のキロワット(KW)が使われます。 電力P=電圧E×電流I 電力量(KWH)=電力(P)×時間(H)で表し、1 キロワットを 1 時間使えば、 1 キロワット時(KWH)の電力量となります。 電力量は仕事量、熱量とも換算でき、1KWH=860 キロカロリーです。 4)直流と交流 電気の流れる方向や大きさが変わらないものが直流であり、DCで表示されます(図 2-3) 。乾電池、蓄電池、直流発電機などで、直流を使った溶接機を直流溶接機といい ます。 これに対し、電気の流れる方向や大きさが一定の周期(周波数)をもって変化する電 気を交流といい、ACで表されます(図 2-4) 。家庭や工場などに電力会社から供給さ れる電気は交流であり、交流を用いた溶接機を交流溶接機といいます。 図 2-3 直流の電圧波形 3 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 図 2-4 交流の電圧波形 3 1)電圧の区 また、蓄電池や直流溶接機等で使用している電流は直流(DC)です。 9 分 5)電圧の区 削除 分 9 6)電気回路 ~ 電気の流れる道を電気回路といいます。電気回路の抵抗接続には、直列接続と並列接 11 続があります(図 2-5 参照) 。 ① 直列接続 ② 並列接続 図 2-5 電気回路 ① 直列接続 直列接続とは、抵抗r1、r2 を図 2-5 ①のように接続した場合であり、直列接続さ れた合成抵抗(Rs)は、各抵抗の和に等しくなります。 Rs= r1+r2 ② 並列接続 並列接続とは、抵抗r1、r2 を図 2-5 ②のように接続した場合であり、並列接続さ れた合成抵抗(Rp)の逆数は、各抵抗の逆数の和に等しくなります。 4 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 1/Rp= 1/r1+1/r2 2.物質の電気的性質 物質の中には、電線のように電気をよく通すもの(導体)と、ゴムのようにほとんど 電気を通さないもの(不導体又は絶縁体)があります。物質が電流をよく通すか否か は、物質の有する電気抵抗で表されますが、抵抗は同一物質であってもその長さに正 比例し、太さに反比例します。電気抵抗を式で示すと次のようになります。 R=ρ×(ℓ/S) (R:電気抵抗 ℓ:長さ ρ:抵抗率 S:断面積) 表 2-2 に代表的な金属導体の抵抗率を、表 2-3 に代表的な絶縁物の抵抗率を示しま す。 なお、絶縁抵抗を表す単位としては、オーム(Ω)をそのまま使わずに、その 100 万 倍に相当するメガオーム(MΩ)が使われます。 表 2-2 金属導体の抵抗率(単位:10-6Ω・㎝) ( 「改訂 4 版 化学便覧基礎編Ⅱ」丸善㈱、P490~491) 表 2-3 絶縁物の体積抵抗率(単位:Ω・㎝) 5 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 2 箇所 第 3 版 (平成27年4月1日) 内容 頁 建設業の月別の近 5 年間の電気災害死亡者の月別合計数をみてみると、8 月 11 が最も多く、6 月から 9 月の時期に多く発生しています(図 2―1) 。 3 箇所 内容 建設業の月別の 10 年間の電気災害による死亡者の月別合計数をみてみると、7 月及 び 8 月が最も多く、6 月から 9 月の時期に多く発生しています(図 2-6) 。 12 厚生労働省 職場のあんぜんサイト 死亡災害データベース 平成 15 年から平成 24 年 業種「建設業」 、事故の型「感電」で抽出。 高圧、低圧問わず。 図 2-6 建設業の月別電気災害による死亡者の合計数 図 2―1 「建設業の月別電気災害による死亡者の合計数」 6 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 5 箇所 内容 ① 身体に流れた電流の大きさ(通電電流) 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 13 ② 身体に電流が流れた時間(通電時間) ③ 身体に電流が流れた経路(通電経路) 箇所 内容 ① 身体に流れた電流の大きさ 一般的には、通電電流と通電時間の積が、被 (通電電流) 害を大きく左右するといわれています。 ② 身体に電流が流れた時間 ④ 電流の種類(直流・交流や周波数の違い) (通電時間) ③ 身体に電流が流れた経路 脳、神経、心臓に多くの電流が流れることに (通電経路) より重篤な災害に至ります。 ④ 電流の種類(直流・交流や周 直流は、交流より感知電流(電流を感知でき 波数の違い) る値=感電する最低電流) が高く、 同じ電流・ 時間等の条件では、被害が少ないといわれて います。 交流の周波数の違いによるものは、15Hz ~1000Hzが最も危険であり、商用周波数 の 50Hzや 60Hzはこの危険な周波数で す。 7 5)電気の性質 削除 電気の性質は、電流、電圧、抵抗の三つの関係で説明できます。これは「オー ムの法則」といわれるものです。 すなわち、電流=電圧÷抵抗で、電流は電圧が高いほど多くなり、抵抗が小さ いほど多くなります(表 2―2) (図 2―3) 。 感電による被害は、電流に大きく左右されるため、被害を軽減させるために は、電流を減らす必要があります。 そのためには、電圧を低く抑えるか、抵抗を大きくする必要があります。人の 身体の抵抗値は手と足の間で 500 Ω(オーム)程度ですが、電気に触れる部 分の抵抗は、触れる強さ、接触面積の大きさ、水分の付着度率により状況が大 きく変わります。特に、鉄板や鉄骨の表面が濡れている場合は、極端に抵抗が 減り、電流が多く流れます。 そのため、 「2)感電災害の現状」でも示したように、肌を露出し、肌が汗で濡 れている夏季に感電災害が多く発生しています。 7 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 8 箇所 第 3 版 (平成27年4月1日) 内容 頁 表 2―2 「オームの法則」 表 2―3 「許容接触電圧」 第1種 接触状態 許容接触 電圧 ・人体の大部分が水中にある状態 ・人体が著しく濡れている状態 第2種 ・金属製の電気機械装置や構造物に人体の一部が 常時触れている状態 第3種 ・第 1 種、第 2 種以外の場合で、通常の人体状態 において接触電圧が加わると、危険性が高い状態 ・第 1 種、第 2 種以外の場合で、通常の人体状態 第4種 内容 削除 図 2―3 「電圧、電流、抵抗と水圧、水流バルブのイメージ」 種 別 箇所 において接触電圧が加わっても、危険性の低い状 態 ・接触電圧が加わるおそれがない場合 8 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 9 11 箇所 第 3 版 (平成27年4月1日) 内容 頁 箇所 3.漏電 電気設備は電線やケーブル、電気機器も全て絶縁物で覆われています。この絶 15 5.漏電 電気設備は電線やケーブル、電気機器も全て絶縁物で覆われています。この絶縁物が 1)漏電状態 縁物が劣化したり、損傷して電気が漏れる状態を漏電状態といいます(図 2― 1)漏電状態 劣化や損傷などにより電気が漏れる状態を漏電状態といいます。漏電状態の機器に人 2)漏電しゃ 内容 4) 。 が触れ、感電災害に至る例もあります(図 2-8) 。 また、中感度や低感度のものは、変電設備や幹線に使用されています(表 2― 削除 断器(ELB) 4) 。 ⑵ 漏電しゃ 断器の種類 12 表 2―4 「漏電しゃ断器の種類」 削除 (備考)漏電しゃ断器の最小動作電流は、一般的に定格感度電流の 50%以上 の値となっているので注意する。 図 2―5 「漏電しゃ断器のテストボタンによる確認」の例 17 9 6.接地 接地工事は電気工事士の資格が必要ですが、 接地端子に接地線を接続する作業は除外 1)接地 されていますので、低圧電気取扱い業務特別教育の修了者が行ってください。 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 12 15 箇所 内容 4.接地 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 17 内容 6.接地 接地工事は電気工事士の資格が必要です。 3)接地工事 3)接地工事 ただし、接地端子に接地線を接続する作業は、電気工事士資格は不要ですが、この作 の種類 の種類 業も低圧電気取扱い業務特別教育の修了者が行ってください。 5.電気絶縁 1)物質の電気的性質 削除 電気を良く通す物質と通しにくい物質があり、通しやすい物質を良導体また は導体といい、電線に使用しているのは銅やアルミニウムそして、一般的には 金属類です(図 2―7) 。 一方、通しにくい物質を絶縁物といい、空気、ナイロン、ビニル、陶磁器類で す。これらの電気を通さない物質を不導体といいます。 また、特に良導体ではないが、水や濡れたコンクリート、木材も、絶縁物とは いえません。 15 5.電気絶縁 絶縁物の電気的性能を絶縁抵抗といい、単位としてMΩ(メガオームまたはメ 2)電気絶縁 グオーム=1,000,000Ω)を使います。 19 7.電気絶縁 絶縁物の電気的性能を絶縁抵抗といいます。 1)絶縁劣化 と絶縁劣化 と絶縁抵抗 について について 19 7.電気絶縁 一般に、電動工具等の絶縁抵抗値は、この基準値の 10 倍の値以上を絶縁抵抗管理値 1)絶縁劣化 として工場や企業の社内基準に使用される場合が多いです。 と絶縁抵抗 について 16 削除 (注)電気の通しやすさは銅を 100 とした場合 図 2―7 「電気の通しやすさの比較」 10 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 16 箇所 内容 頁 表 2―6 「低圧電路の絶縁抵抗値(電気設備技術基準第 22 条) 」 電路の使用電圧区分 第 3 版 (平成27年4月1日) 19 箇所 内容 表 2-5 低圧電路の絶縁抵抗値 絶縁抵抗値(M 電路の使用電圧区分 Ω) 300V 以下 対地電圧 150V以下 対地電圧 150Vを超 えるもの 300Vを超えるもの Ω)以上 0.1 300V以 0.2 下 0.4 18 対地電圧 150V以下 対地電圧 150Vを超え るもの 300Vを超えるもの 20 写真 3―1 「電気設備で低圧電気取扱者の分電盤内作業範囲」の例 ( 絶縁抵抗値(M が作業できる範囲) 写真 3-1 架空配電設備の例 図 3―1 「架空配電設備及び分電盤」の例 11 0.1 0.2 0.4 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 21 写真 3-2 キュービクルの例 19 2.変電設備 2.変電設備 ⑦ 漏電の保護として、本体接地及び機能接地※をそれぞれ行う。 2)移動用発 2)移動用発 ※ 機能接地は、漏電した場合に漏電遮断器を作動させるために必要で、これを接地 電設備 電設備 しないと漏電遮断器は作動しません。 ⑦ 漏電の保護として、本体接地および機能接地をそれぞれ行う。 21 20 削除 図 3―3 「移動用発電機(ジェネレータ) 」の例 写真 3―2 「移動用発電機の充電部分」が露出している悪い例 12 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 22 写真 3-3 移動用発電機(ジェネレータ)の例 写真 3-4 移動用発電機の出力端子部分の例 21 3.配線及び ・・・・・絶縁性能や熱特性もよく同一サイズでは、許容電流も高いため、低 配線器具 圧の広い分野で使用されています(図 3―8) 。 25 3.配線及び ・・・・・絶縁性能や熱特性もよく同一サイズでは、許容電流も高いため、低圧の広 配線器具 い分野で、主に幹線ケーブルとして使用されています(図 3-6) 。 ⑷ 600V架 ⑷ 600V架 橋ポリエチ 橋ポリエチ レン絶縁ビ レン絶縁ビ ニルケーブ ニルケーブ ル ( 600 V ル ( 600 V CVケーブ CVケーブ ル) ル) 13 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 23 箇所 第 3 版 (平成27年4月1日) 内容 頁 表 3―1 「キャブタイヤケーブル選定表」の例 用途 種類 屋内 25 箇所 内容 表 3-1 キャブタイヤケーブル選定表の例 屋外・屋側 電球 移動 電球 移動 線 電線 線 電線 施設場所 使用電圧 電線の種類 ゴム 1種 ○ ○ ● × ゴム、クロロ 2種 ○ ◎ ○ ◎ ビニルキャブタイヤケーブル プレンまたは 3種 ○ ◎ ○ ◎ 耐燃性ポリオレフィンキャブタイヤ クロロホルン 4種 ○ ◎ ○ ◎ ケーブル 化ポリエチレ クロロプレンキャブタイヤケ ン ビニル ○ △◎ × ーブル △◎ 内線規程:3185 表、電技:解説 187.1 表より抜粋 ○:300V以下の低圧に限り、使用できる。◎:300Vを超える低圧にも使用 できる。 ●:300V以下の低圧で、屋側の雨線内(雨のかかるライン)のみ使用できる。 △:条件付きで使用できる。×:使用できない。 二 種 クロロスルホン化ポリエチレ ンキャブタイヤケーブル ゴムキャブタイヤケーブル 耐燃性エチレンゴムキャブタ イヤケーブル 三 耐燃性エチレンゴムキャブタ 種 イヤケーブル 三 種 四 種 クロロプレンキャブタイヤケ ーブル クロロスルホン化ポリエチレ ンキャブタイヤケーブル ゴムキャブタイヤケーブル 屋内 300 屋外 300 300 300 V V V V 以下 超過 以下 超過 △ × △ × △ × △ × △ × △ × △ × △ × △ × × × △ × △ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × [備考 1]記号の意味は、次のとおりである。 (1)○は、使用できる。 (2)△は、露出場所又は点検できる隠ぺい場所でのみ使用できる。 (3)×は、使用できない。 [備考 2]屋内で使用する 300Vを超える移動電線には、二種キャブタイヤケーブ ルも使用することができる。 (一般社団法人日本電気協会 平成 26 年 1 月 31 日発行 内線規程 3185-1 表) 14 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 27 内容 ⑹ その他 その他のケーブルとして、耐熱・耐火ケーブル、通信用ケーブル、光ファイバーケー ブルなどがあります。 25 2)接続、保 圧着端子は、一般的に、機器と電線等を接続する時に使用され、圧着ダイスに 護材料 より導体に接続します。 ・・・・・ 27 ⑴圧着端子 2) 接続、 保護 圧着端子は、一般的に、機器と電線等を接続する時に使用され、圧着ペンチ等、適正 材料 な工具により導体に接続します。 ・・・・・ ⑴圧着端子 27 2) 接続、 保護 ⑶ 差込型コネクタ 材料 差込形コネクタは屋内配線用に使用し、電線を差し込むだけで電線相互の接続が可能 となっています。ワンタッチで電線の接続が可能なこと、テープ巻きが不要なことか ら差込形コネクタは電気工事の現場でよく使用される接続器具の一つとなっていま す(写真 3-7) 。 25 2)接続、保 また、通常では粘着力はありませんが、使用時に 2 倍程度まで伸ばすと強力 護材料 ⑶絶縁テー 27 2) 接続、 保護 また、通常では粘着力はありませんが、使用時に 2 倍程度まで伸ばすとテープ表面の な自己融着力を発揮する自己融着型のものもあります。 (写真 3―3、写真 3― 材料 皮膜が破れてブチルゴムが表面に出てきて強力な自己融着力を発揮する自己融着型 4) ⑷絶縁テー のものもあります(写真 3-8、写真 3-9) 。 プ プ 26 28 図 3―12 「圧着端子およびボルトコネクタ接続」の例 写真 3-5 圧着端子 写真 3-6 ボルト型コネクタ 15 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 写真 3-7 差込型コネクタの例 27 27 3)配線保護 ・・・・・ただし、しゃ断した後には交換が必要であり、流れた電流の大きさ ⑴ヒューズ によっては、劣化を生ずる等の欠点もあります。 3)配線保護 ・・・・・ただし、遮断した後には交換が必要であり、流れた電流の大きさによって ⑴ヒューズ は、スイッチ本体の劣化が生ずる等の欠点もあります。 (写真 3-12) 3)配線保護 ※ 安衛則 第 333 条(漏電による感電の防止)及び「感電防止用漏電遮断装置の接 ⑶漏電遮断 ⑶漏電遮断 続及び使用の安全基準に関する技術上の指針」 (抜粋)を参照。 器 器 3)配線保護 29 30 31 写真 3-12 ヒューズ(爪型・栓型)の例 写真 3-14 漏電遮断器の例 16 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 29 第 3 版 (平成27年4月1日) 箇所 内容 頁 箇所 内容 4)配線を選 ・・・・・よって、接続は、正しい方法で行うことが必要です(図 3―14) 。 32 4)配線を選 ・・・・・電線等の接続には、圧着スリーブや差込型コネクタ等を使用して正しく接 定するとき 定するとき 続することが重要です(図 3-11) 。 の注意事項 の注意事項 ⑶ 電線、ケ ⑶ 電線、ケ ーブル等の ーブル等の 接続 接続 32 4)配線を選 ※ 安衛則 第 336 条(配線等の絶縁被覆) 、第 337 条(移動電線等の被覆又は外 定するとき 装) 、第 338 条(仮設の配線等)を参照。 の注意事項 ⑷移動電線 31 5)配線器具 ② 分電盤等は、使用条件に応じたものを設置し、操作が安全にできる場所を に関する注 選定します。 34 5)配線器具 ② 分電盤は、配線用遮断器、漏電遮断器等のブレーカを組み込んだ、金属製やプラ に関する注 スチック製の収容箱のことで、この盤から各負荷機器へ電気が供給されます。使用に 意事項 意事項 際しては条件に応じたものを設置し、操作が安全にできる場所を選定します。 ⑴開閉器お ⑴開閉器及 ・・・・・・・ よび分電盤 び分電盤等 なお、分電盤は施錠ができる構造とし、必要により施錠を行うようにします。 5)配線器具 ③ 金属製の分電盤については、箱の接地が必要です。プラスチック製の箱について に関する注 は箱の接地は必要ありませんが、金属製箱と同様に盤内に接地端子を設けることは必 意事項 要です(写真 3-17) 。 等 34 ⑴開閉器及 び分電盤等 17 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 32 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 35 写真 3-16 分電盤設置の例 写真 3―9 「分電盤設置の良い例・悪い例」 33 ⑶電工ドラ ⑤ 電工ドラムのキャブタイヤケーブルは、引き出して使用します。 写真 3-17 プラスチック製箱のアースの例 36 ⑶電工ドラ ⑤ 電工ドラムのキャブタイヤケーブルは、巻いた状態では放熱しにくいため、原則 ム、 コンセン ム、コンセン は引き出して使用します。 ト、 コネクタ ト、コネクタ 等の取扱い 等の取扱い 36 ⑷ 漏電遮断器組み込み配線器具等 一般に新築工事の場合、漏電遮断器を組み込んだ仮設分電盤を使用することが多いで すが、改修工事等では既設の2Pの一般のコンセント等から電気を使う場合が多いた めプラグ型漏電遮断器等を使用することが望ましいです(写真 3-19) 。 18 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 第 3 版 (平成27年4月1日) 内容 頁 箇所 内容 37 写真 3-19 プラグ型漏電遮断器の例 34 表 3―2 「漏電しゃ断器の一般的な設置要否」 対地電圧 150V以下 環境等 37 表 3-2 漏電遮断器の一般的な設置要否 150Vを超え 機械器具の 300V以下 施設場所 水気のある場所(イ) 要 要 電路の 湿気のある場所(ロ) 不要 要 対地電圧 乾燥した場所(ハ) 不要 不要 (イ)の場合: (イ)(ロ)の 要 場合:要 (ロ)(ハ)の (ハ)の場合: 場合:不要 不要 雨露にさらされない場所 同上 同上 人が触れるおそれがない場 不要 不要 要 要 雨露にさらされる場所 150V以下 150Vを超え 300V以下 湿気の多 場所 場所 い場所 (雨線外を 含む) - - ○ - ○ ○ [備考 1]1375-1 表に示した記号の意味は、次のとおりである。 ○:漏電遮断器を施設すること。 -:漏電遮断器を施設しなくてもよい。 [備考 2]1375-1 表中、人が当該機械器具を施設した場所より電気的な条件が悪い 所 人が常時触れている場所 水気のある 乾燥した 場所から触れるおそれがある場合には、電気的条件の悪い場所に設置されたものとし て扱うこと。この場合の具体例を示すと次のような場合である。 内線規程 1375-1 表より編集の抜粋 (例) 「機械器具」が乾燥した場所に施設された場合であっても、水気のある場所か ら当該機械器具に触れるおそれがある場合には、水気のある場所として扱うこと。 [備考 3]住宅の電路には、1375-1 表に係わらず漏電遮断器を施設することを原則 とする。 (一般社団法人日本電気協会 平成 26 年 1 月 31 日発行 内線規程 1375-1 表) 35 4.電気使用 1)交流アーク溶接機 38 設備 4.電気使用 設備 19 1)アーク溶接機 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 35 第 3 版 (平成27年4月1日) 箇所 内容 頁 箇所 内容 4.電気使用 一般に交流を使用し、その入力側の電圧は単相 200Vです。溶接機による感電 38 4.電気使用 アーク溶接機の入力電圧は交流(100V、200V)で、二次側(溶接側)は交流と直流 設備 事故は、充電部、溶接棒への接触によるものが最も多く、溶接機の外箱の漏電 設備 があります。交流アーク溶接機は、構造や保守が簡単で比較的低コストであり、わが 1)交流アー によるものもあります。 1)アーク溶 国で広く普及しているアーク溶接機です。一方、直流アーク溶接機は、電撃の危険性 ク溶接機 接機 が比較的少ない。またアークが安定しているため、薄板やステンレス鋼、非鉄金属な ⑴原理と取 ⑴原理と取 どの溶接に適しています。 扱い 扱い アーク溶接による感電災害は、充電部、溶接棒への接触によるものが最も多く、溶接 機の外箱の漏電によるものもあります。 35 4.電気使用 自動電撃防止装置は、溶接作業時に作業員の手元に高い電圧が加わらないよ 設備 38 4.電気使用 自動電撃防止装置は、溶接作業時に作業員の手元に高い電圧が加わらないようにする うにするためのものです。無負荷時には、溶接棒ホルダー先端の電圧を常に 設備 ためのものです。アークを発していない状態では、溶接棒ホルダー先端の電圧を常に 1)交流アー 30V以下の安全な電圧まで低下させ、溶接時には、アーク電圧を 30~40Vに 1)アーク溶 30V以下の安全な電圧まで低下させ、溶接を開始(溶接棒と溶接母材を接触させる) ク溶接機 なるように制御します(図 3―17) 。 接機 したときには電圧を約 80V程度になるように制御する装置です。また、溶接中(ア ⑵自動電撃 安衛則第 332 条に定める作業では、交流アーク溶接機を使用する場合には、 ⑵自動電撃 ークが発している状態)にはアーク電圧を 30~40Vになるように制御します(図 3- 防止装置 この装置の設置が義務づけられています。 防止装置 14) 。 安衛則第 332 条(交流アーク溶接機用自動電撃防止装置)に定める作業では、この装 置の設置が義務付けられています。 ※ 安衛則 332 条(交流アーク溶接機用自動電撃防止装置)を参照 35 4.電気使用 39 4.電気使用 ・・・・・ 設備 設備 ※ 安衛則 331 条(溶接棒等のホルダー)を参照 1)交流アー 1)アーク溶 ク溶接機 接機 ⑶溶接棒ホ ⑶溶接棒ホ ルダー ルダー 40 4.電気使用 ⑸アース帰線クランプ 設備 溶接機の二次側配線の母材側アース帰線は、 必ず母材本体又は母材を保持する定盤等 1)アーク溶 にクランプなどを用いて確実に接続しなくてはなりません。安易に溶接機近辺の足場 接機 材や鉄骨などからアース帰線を取ると、アークの不安定を招き、分流電流による火花 (火災)や感電災害が多く発生しています。 37 4.電気使用 電動工具類の外箱等の金属からの感電を防ぐため、 ・・・・・ 40 4.電気使用 設備 設備 2)可搬式電 2)可搬式電 動工具 動工具 ⑵機器接地 ⑵機器接地 20 可搬式電動工具類の外箱等の金属からの感電を防ぐため、 ・・・・・ 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 37 37 第 3 版 (平成27年4月1日) 箇所 内容 頁 箇所 内容 4.電気使用 ・・・・・一般に接地が忘れられがちな可搬式電動機器に採用されています(図 41 4.電気使用 ・・・・・一般に接地を忘れられがちな可搬式電動工具に採用されています(図 3- 設備 3―20) 。 設備 17) 。 2)可搬式電 2)可搬式電 動工具⑶二 動工具⑶二 重絶縁電気 重絶縁電気 機器の使用 機器の使用 4.電気使用 3)手持ち電灯、投光器などの照明器具 設備 手持ち電灯、投光器などは、ソケットの口金での感電事故が多く、その取扱い 41 4.電気使用 3)手持型電燈、投光器などの照明器具 設備 手持型電燈、投光器などは、ソケットの口金での感電災害が多く、その取扱いには注 には注意が必要です。口金の露出しない構造のものやガードがついたものを 意が必要です。口金の露出しない構造のものやガードがついたものを使用します。ま 使用します。また、電球破損による事故や電球接触によるやけどにも注意が必 た、電球破損による事故や電球接触によるやけどにも注意が必要です(図 3-18) 。 要です(図 3―21) 。 ※ 安衛則 第 330 条(手持型電燈等のガード)を参照 21 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 43 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 表 3―5 「保安規程(抜粋) 」 箇所 内容 削除 22 23 丸ノコ盤 ア-ク溶接機 高速切断機 ディスク グラインダ 1 2 3 4 機 械 名 使 関東 二郎 電話番号 03-3505-○○○○ ○○年3月30日 ○○年10月1日 ○○年3月30日 ○○年10月1日 01 7 02 7 200V×7.5kw 250A 100V×400W ○○年10月1日 ○○年2月20日 7 04 720w1200mim 用 上 注 す べ き 事 項 元 請 確 認 欄 意 伊藤 昇 伊藤 昇 伊藤 昇 伊藤 昇 取扱責任者名 関 印 東 ハンドル・レバ-の作動 回 転 飛散防止保護カバ機 回転部の囲い等 械 油受皿、シ-ト養生 等 溶 自動電撃防止装置 接 ホルダ-・コネクタ-の損傷 機 保護面 保護メガネ・保護マスク 消火器の設置 ケ-ブルの損傷 取扱責任者の表示 キャブタイヤ-の損傷 接地端子の締結 絶縁抵抗測定値(MΩ ) 充電部の絶縁 者 年 月 日 当 担 受 理 証 確 認 欄 毎月の自主点検は右側の 点検表のみ記録し添付する。 年 月 日 年 月 日 20 ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ 50 ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ 回 ∨ ∨ 4 6 8 9 2重絶縁機器 7 10 この欄は「V」マークでは不可 5 関東 二郎 対象機器 ①電工ドラム ②電動ドリル ③ねじ切盤 ④高速カッタ⑤グラインダ⑥ア-ク溶接機 ⑦ファン ⑧ノコ盤 ⑨電動丸ノコ ⑩ウインチ ⑪発電機 ⑫ポンプ類 ⑬コンプレッサ⑭電動チェン ブロック ⑮鉄筋カッタ⑯リフタ⑰トランス ⑱吹付機 ⑲コンベヤ⑳投光器 その他 ④持ち込み機械受理証または許可証を機械に貼付けること。 ③絶縁抵抗測定値は(MΩ )を記入すること。 ②点検表の点検欄にV印を記入する。 ※ ①持ち込み機械等の届出は、当該機械を持込む会社の代表者(現場代理人)が所長に提出する。 危険表示 手摺・囲い 各種ブレ-キの作動 フックの外れ止め 転倒防止 ワイヤ-ロ-プ・チェ-ン 年 月 日 そ の 他 類 溶接保護面 年 月 日 年 月 日 ン 逆火防止器の取付 ベ ボンベの空充表示 年 月 日 ∨ ∨ 100 ∨ ∨ ∨ 通 項 目 ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ 3 ボルトナットの弛み 共 操作スイッチの作動 ア-ス線の取付 点検項目 番号 2 外観的破損・摩耗 1 電動機械器具・溶接機等自主点検表 ボ 計器類の破損 山田次郎 山田次郎 山田次郎 山田次郎 点検者名 中 島 印 年 月 日 年 月 日 年 月 日 年 月 日 年 月 日 年 月 日 ○○年3月30日 03 回 100mm 担 当 者 ○○年10月1日 7 搬出予定年月日 受理番号 印はサインであっても可。 持 込 み 年 月 日 管理番号 100V×750W 規格・性能 機 械 等 の 特 性 ・ そ の 他 そ の 10 9 8 7 名 ○△設備㈱ 職長・安全衛生責任者 尚、使用に際しては、関係法令に定められた事項を遵守します。 番 号 6 社 2 次) 持込会社名 (株)○△管工 1 次) 会 者 箇所 5 ( ( この度、下記機械等を右面の点検表により、点検整備のうえ持込み・使用しますので、お届けします。 ○△建設㈱ 日本 太郎 殿 称 ○△建設㈱ 丸の内ビル新築設備工事 検 46 名 200○○年9月20日 点 表 3―6 「機器別点検表」の例 事 自主点検日 頁 作業所責任者(現場代理人) 工 ○ ○ 日 内容 持込機械等(電動機械工具・溶接機等)使用届 ○ 月 44 箇所 ○○ 年 頁 記載例 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 第 3 版 (平成27年4月1日) 内容 表 3-5 機器別点検表の例 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 45 箇所 第4章 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 47 ・・・・・ 箇所 第4章 内容 ・・・・・ このためには、低圧電気の取扱い作業であっても、感電災害防止のために絶縁 このためには、低圧電気の取扱い作業であっても、感電災害を防止するために、絶縁 用保護具・防具、活線作業用器具等を使用して行うことが必要です。 用保護具、絶縁用防具、絶縁用防護具、活線作業用器具等を使用して作業を行うこと が必要です。 45 1.絶縁用保 絶縁用保護具とは、感電による災害を防止するために、身体に装着して使用す 護具 47 1.絶縁用保 絶縁用保護具とは、感電による災害を防止するために、身体に装着して使用するもの るものです。 護具 です。 1)絶縁用保 使用する保護具の性能の良し悪しが、感電による労働災害の要因となるため、 1)絶縁用保 ※ 安衛則 第 346 条(低圧活線作業)を参照 護具とは その性能が構造規格で定められています。そのため、絶縁用保護具としての性 護具とは 使用する保護具の性能の良し悪しが、感電による労働災害の要因となるため、その性 能が有るかどうかを確認するため検定が実施されています。 能が構造規格で定められています。そのため、絶縁用保護具としての性能が有るかど 《絶縁用保護具の種類》 うかを確認するため検定が実施されています。 (法的に規格が定められているものは、 ① 低圧用ゴム手袋(写真 4―1) ※使用電圧 600V以下 製造者が自主認定をしています。 ) ② 低圧用腕カバー(写真 4―2) ※使用電圧 300V以下 《絶縁用保護具の種類》 ③ 絶縁用ゴム長靴(写真 4―3) ① 低圧用ゴム手袋 (写真 4-1) ※ 使用電圧 600V以下 ② 低圧用腕カバー (写真 4-2) ※ 使用電圧 300V以下 ④ 絶縁衣 (写真 4―4) ⑤ 絶縁用ベスト (写真 4―5) ※ ③~⑥については高圧対策用で 使用電圧 7,000V以下 ③ 低圧用ゴム長靴 (写真 4-3) ⑥ 電気用安全帽 (写真 4―6) ④ 低圧用絶縁衣 (写真 4-4) ※ ③~⑤は、 使用電圧 600V以下 ⑤ 低圧用絶縁ズボン(写真 4-5) ⑥ 電気用安全帽 (写真 4-6) ※ ⑥は、低圧(600V以下) 高圧用(7,000V以下)兼用 45 1.絶縁用保 1.絶縁用保 ・・・・・ 護具 47 護具 ※ 表示には、型式検定合格番号、製造者、製造年月、使用電圧、製造番号、試験電 2)規格(検 2) 規格 (検定 圧、品名、形式の名称などが記載されています。 定試験) 試験) 24 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 46 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 48 写真 4―3 「絶縁用ゴム長靴」の例 写真 4-3 低圧用ゴム長靴の例 写真 4-4 低圧絶縁衣の例 写真 4―4 「絶縁衣」の例 写真 4-5 低圧用絶縁ズボンの例 写真 4―5 「絶縁用ベスト」の例 47 2.絶縁用防 架空(地下埋設)電線路や電気機械の充電部(電源)に近接する場所で、工作 2.絶縁用防 活線作業や活線近接作業の電気工事において、その作業員の周囲の充電されている電 具 物の建設・解体・点検・修理・塗装等の作業若しくはこれらに付帯する作業を 49 具 線路や電気機器の充電部に装着し、作業員の感電を防止します。 1)絶縁用防 行う時に使用します。 1)絶縁用防 ※ 安衛則 第 347 条(低圧活線近接作業)を参照 具とは 具とは ⑴絶縁用防 ⑴絶縁用防 具の必要性 具の必要性 25 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 47 箇所 2.絶縁用防 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 ③ 圧着端子用カバー(写真 4―9) 箇所 内容 削除 具 1)絶縁用防 具とは ⑵絶縁用防 具の種類 48 削除 写真 4―9 「圧着端子用カバー」の例 50 3.絶縁用防護具 ~ 1)絶縁用防護具とは 51 ⑴ 絶縁用防護具の必要性 建設工事などで、低圧または高圧の架空電線または電気機器の充電部近くで、足場作 業やクレーン作業を行う場合、充電電路に装着し、その作業員の感電を防止します。 ※ 安衛則 第 349 条 3 号(工作物の建設等の作業を行う場合の感電の防止)を参 照 また、充電電路を保護し、電気災害による近隣への波及事故を防止します。 ⑵ 絶縁用防護具の種類 ※ 低圧用(600V以下)と高圧用(7,000V以下)がある。 ① 建設工事用防護管 ② 建設工事用防護シート 2)規格(検定試験) 建設工事用防護管や建設工事用防護シートなどは、その絶縁性能が見やすい箇所に表 示されています。 3)使用上の注意事項 「2.絶縁用防具の 3)使用上の注意事項」に同じ。 26 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 写真 4-9 建設工事用防護管の例 写真 4-10 建設工事用防護シートの例 図 4-1 架空電線及び電気機器に絶縁用防護具を装着した例 27 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 49 箇所 内容 3.活線作業 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 52 内容 4.活線作業 ⑴ 活線作業用器具の必要性 用器具 用器具 高圧・特別高圧及び 300Vを超える低圧の活線作業において、手に持つ部分が絶縁材 1)活線作業 1)活線作業 料で作られた棒状の工具で、その先端に各種のアタッチメントを取付け、充電電線を 用器具とは 用器具とは 切断したり、接続したりするものです。 作業員は直接、充電電線に触れることがないので、感電を防止します。 ※ 安衛則 第 346 条(低圧活線作業)を参照 ⑵ 活線作業用器具の種類 ① ホットスティック(写真 4-11、写真 4-12) ※ 操作棒にアタッチメントを取付けて使用する。 ② ジスコン・フック棒(図 4-2) ※ 断路器、カットアウトの開閉に使用する。 50 削除 図 4―1 「絶縁用防具・活線作業用器具」の例 28 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 53 写真 4-11 ホットスティック(操作棒)の例 写真 4-12 ホットスティックのアタッチメント(切断用)の例 図 4-2 ジスコン・フック棒の例 51 4.検電器 ・・・・・ 1)検電器と は 54 5.検電器 ・・・・・ ⑴ 検電器には、大別するとネオン発光式検電器と電子回路式検電器がありま 1)検電器と ⑴ 検電器には、電路の電圧によって、低圧用、高圧用及び特別高圧用があります。 す。 は ⑵ 検電器には、大別するとネオン発光式検電器と電子回路式検電器があります。 ⑵ ネオン発光式検電器の構造は、ネオン管の微弱な放電電流が身体を介して ⑶ ネオン発光式検電器の構造は、ネオン管の微弱な放電電流が身体を介して大地に 大地に流れることによって回路が構成されるため、破損したものを使用した 流れることによって回路が構成されるため、 検知部を電路の充電部に接触させる必要 場合には大変危険です(写真 4―10) (図 4―3) 。 があり、破損したものを使用した場合には大変危険です(写真 4-13、図 4-4) 。 ⑶ 一般的には、電子回路式検電器が使われています(写真 4―11) 。 また、被覆電線では検電できません。 ⑷ 一般的には、電子回路式検電器が使われています(写真 4-14) 。 29 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 51 箇所 4.検電器 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 ⑺ 検電器は、接地(アース)側から対象電路へ近づけて検電します。 内容 削除 2)使用上の 注意事項 52 55 写真 4―11 「低圧用検電器(電子回路式) 」の例 写真 4-14 低圧用検電器(電子回路式)の例 53 5.その他の 1)その他の安全作業用具 安全作業用 電気関係作業を安全に行うための用具として次のものがあります。 具 ① 短絡接地器具および絶縁抵抗計など 削除 ② 高所作業時に、作業員が乗って作業する高所作業車 ③ 異常電流が流れた時に、電気を止める漏電しゃ断器 (第 2 章の「漏電しゃ断器」参照) ④ 墜落・転落防止用の安全帯 ⑤ 車両横断部の電線防護材のキャブタイヤプロテクターなど(第 3 章図 3― 15 参照) ⑥ 電気による火災に適応して使用する消火器 53 5.その他の 4)活線作業用装置 安全作業用 具 56 6.その他の 1)活線作業装置(活線作業車) 活線作業用装置とは、ブームの先に絶縁性のバケットが付いていて、その中に 安全作業用 高所における活線作業を大地と完全に絶縁されたブーム先端のバケットの中に作業 作業員が乗り、配電工事を安全かつ効率的に行う高所作業車です(図 4―5) 。 具 員が乗り、安全かつ効果的に行う高所作業車です(図 4-5) 。 《活線作業用装置の使用上の注意事項》 ① 有資格者が活線作業用の高所作業車の操作をします。 ② アウトリガーの作業開始前点検および確実に張出して作業しているかを 点検します。 ③ 機体は堅固な場所に水平に設置します。 ④ 高所作業では、手すり、囲い等の設備を確認後、安全帯を使用して作業を します。 ⑤ 積載荷重を厳守します。 ⑥ 作業開始前点検を実施し、月例検査、年次検査を実施した作業車等を使用 します。 ⑦ 製造者名、製造年月、使用の対象となる電路の電圧の表示を確認します。 30 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 53 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 57 内容 5.その他の 2)短絡接地器具 6.その他の 4)短絡接地器具 安全作業用 短絡接地器具は、停電または何らかの原因で、電路が短絡した場合や、誤通電 安全作業用 高圧または特別高圧の電路を停電して作業を行う場合には、誤通電、他の電路との混 具 及び不意に送電される場合の感電防止のために使用するものです(図 4―4) 。 具 触等による不意の通電を防止するために使用します(図 4-6) 。 5.その他の 3)絶縁抵抗計(メガ) 安全作業用 絶縁抵抗計は、電気回路及び電動工具の絶縁状態を確認するものです(写真 4 具 ―12) (図 4―6) 。 ※ 安衛則 第 339 条 3(停電作業を行なう場合の措置)を参照 53 54 削除 5.その他の 削除 安全作業用 具 写真 4―12 「絶縁抵抗計」の例 図 4―6 「分電盤の絶縁抵抗測定中」の例 31 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 54 箇所 内容 5.その他の 5)漏電しゃ断器(ELB) 安全作業用 漏電などで異常電流が流れると、自動的に電気が切れる装置です(写真 4― 具 13) 。 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 削除 写真 4―13 「漏電しゃ断器」の例 56 6.その他の 2)絶縁はしご 安全作業用 FRPなどの電気絶縁材料で作られたもので、昇降用として使用します(写真 4-15) 。 具 写真 4-15 絶縁はしごの例 3)絶縁脚立 FRPなどの電気絶縁材料で作られたもので、電気工事、電設作業に使用します(写 真 4-16) 。 写真 4-16 絶縁脚立の例 32 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 57 6.その他の 5)残留電荷放電棒 安全作業用 高圧または特別高圧の電路を停電して作業を行う場合には、電力ケーブル、電力コン 具 デンサー等の残留電荷を放電させ、感電を防止するために使用します(図 4-7) 。 ※ 安衛則 第 339 条 2(停電作業を行なう場合の措置)を参照 図 4-7 残留電荷放電棒の例 57 6.その他の 6)標識板 安全作業用 停電作業を行うときや、 点検作業を行うときなど、 作業状況を作業員や公衆に知らせ、 具 注意を喚起するために使用します(写真 4-17) 。 ※ 安衛則 第 339 条 1(停電作業を行なう場合の措置) 写真 4-17 標識板の例 58 6.その他の 7)区画ロープ・区画テープ 安全作業用 作業員が作業中または通行するとき、作業範囲や危険範囲などの区画表示をするとき 具 に使用します(写真 4-18、写真 4-19) 。 ※ 安衛則 第 329 条(電気機械器具の囲い等)を参照 写真 4-18 区画ロープの例 写真 4-19 区画テープの例 33 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 59 内容 表 4-1 薬剤別火災種別対応表 日本消火器工業会「消火器読本」抜粋 55 6.管理 2)絶縁抵抗計の管理上の注意事項 削除 ⑴ 測定する前には必ず、外観及び絶縁部の目視確認、電池式のものは、電池 のチェックをします。 ⑵ 計器の指針が正常に作動することを点検します。 ⑶ 絶縁抵抗計は、必ず被測定回路の充電の有無を確認し、無電圧の状態で測 定します。 (充電状態で測定すると危険を伴うとともに測定値も不正確になり ます。 ) 57 第5章 61 第5章 ・・・・・ ※ 安衛則 第 347 条(低圧活線近接作業)を参照 57 59 1.作業員へ ① 電気用安全帽 の絶縁保護 ② 絶縁用ベスト 2.充電電路 61 1.作業員へ ① 低圧用ゴム手袋 の絶縁保護 ② 低圧用腕カバー ③ 絶縁衣 ③ 低圧用ゴム長靴 ④ 低圧用ゴム手袋 ④ 低圧用絶縁衣 ⑤ 低圧用腕カバー ⑤ 低圧用絶縁ズボン ⑥ 低圧用ゴム長靴 ⑥ 電気用安全帽 63 の防護 2.充電電路 ・・・・・ の防護 ※ 自己融着型テープでブチルゴムのみでできているタイプはテープ自体が溶けて 心線同士が接触する恐れがあるので注意が必要です。 59 3.停電電路 3.停電電路 ・・・・・ に対する措 63 に対する措 また、停電作業を行う場合や高圧活線近接作業を行う場合、安衛則第 350 条に規定 置 置 されているように労働災害の防止に寄与するため電気工事作業指揮者を選任する必 要があります。 34 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 63 3.停電電路 【作業指揮者の役割について】 に対する措 停電作業を行う場合や高圧活線近接作業を行う場合、安衛則第 350 条に規定されて 置 いるように作業に従事する労働者に対し、作業を行う期間、作業の内容ならびに取 り扱う電路及び近接する電路の系統について周知させ、従事する労働者の安全を確 保し、労働災害の防止に寄与するため電気工事作業指揮者を選任する必要があります。 作業指揮者の役割として以下の事項があります。 ①労働者にあらかじめ作業の方法及び順序を周知させ、かつ、作業を直接指揮する こと。 ②特別高圧活線近接作業を行う際には、標識等の設置または監視人の配置の状態を 確認した後に作業の着手を指示すること。 ③電路を開路して作業を行うときは、当該電路の停電の状態及び開路に用いた開閉器 の施錠、通電禁止に関する所要事項の表示または監視人の配置の状態ならびに電路を 開路した後における短絡接地器具の取付けの状態を確認した後に作業の着手を指示 すること。 59 3.停電電路 3.停電電路 ・・・・・ に対する措 64 に対する措 ※ 安衛則 第 339 条(停電作業を行う場合の措置)を参照 置 置 1)開閉器の 1)開閉器の 通電禁止の 通電禁止の 措置(図 5- 措置 (図 5-3) 3) 59 3.停電電路 64 3.停電電路 ・・・・・ に対する措 に対する措 ※ 安衛則 第 339 条(停電作業を行う場合の措置)を参照 置 置 3)残留電荷 3)残留電荷 の放電 59 の放電 3.停電電路 ・・・・・ に対する措 置 64 3.停電電路 ・・・・・ 作業員や第三者が間違って、停電した電路に誤送電したり、他回路から誤通電 に対する措 作業員や第三者が間違って、停電した電路に誤送電したり、他回路から誤通電したり になると非常に危険です。 置 すると非常に危険ですので開路した電源スイッチや分電盤には、電源を他の作業員が 4)誤通電の 投入できないように施錠、通電禁止の表示、監視人の配置などの措置を行います。 防止 作業指揮者は、作業中、作業員が決められた手順書に従って、作業しているかどうか を十分把握して、特に一部停電の場合に近接活線に触れることがないように厳重に監 視を行うことが必要です。 35 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 61 第 3 版 (平成27年4月1日) 箇所 内容 頁 箇所 内容 4.作業管理 作業内容、グループ単位毎にその作業の指揮者を定め、また作業指揮者は次の 66 4.作業管理 作業内容、グループ単位毎にその作業の指揮者を定め、作業指揮者は作業を行う作業 3)作業前の ような業務を行います(図 5―6) 。 (表 5-1、図 員全員に作業手順、作業方法、使用保護具、工具、器具及び、電路の位相別の取扱い 打合せ、 作業 また、作業指揮者は、毎回作業開始前に作業員ひとり一人の健康状態、装備な 5-5) 順序などや作業計画書の内容の周知を行います。 内容の周知 どを把握し、無理な作業にならないよう、適正な人員配置を決定します。 3)作業前の また、作業指揮者は、毎回作業開始前に作業員ひとり一人の健康状態、装備などを把 その他、作業中も作業環境(気温、湿度等)および健康状態に気を配り、作業 打合せ、作業 握し、無理な作業にならないよう、適正な人員配置を決定します。 員を管理することが必要です。 内容の周知 作業内容の周知が終わった後に作業グループに分かれて安全ミーティング(危険予知 ① 作業を行う作業員全員に作業手順、作業方法、使用保護具、工具、器具お 活動)を行い、危険となる要因の洗い出しと対策を導き出すことにより、危険性の情 よび、電路の位相別の取扱い順序などや作業計画書の内容を作業所で事前に 報を共有し予測できる災害の発生を未然に防止することができます。 周知しておきます。 ② 作業指揮者は作業中、周知した事項が手順どおり実施されているかどうか を直接管理指揮します。 62 削除 図 5―5 「安全用具の確認」の例 図 5―6 「作業前の打合せ、作業内容の周知」の例 63 4.作業管理 ・・・・・ 4.作業管理 ・・・・・ 5)停電作業 また、停電時間、しゃ断器の開放責任者も表示して明確にしておくことが必要 67 (表 5-1、図 また、停電時間、遮断器の開放責任者も表示して明確にしておくことが必要です。 です。 5-5) 作業指揮者は作業中、周知した事項が手順どおり実施されているかどうかを直接管理 5)停電作業 指揮します。作業環境(気温、湿度等)及び健康状態に気を配り、作業員を管理する ことが必要です。 36 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 63 箇所 内容 4.作業管理 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 67 内容 4.作業管理 ・・・・・ 6)作業終了 (表 5-1、図 送電した際には異常がないか確認します。 後の確認 5-5) 6)作業終了 後の確認 64 削除 図 5―7 「分電盤の施錠」の例 図 5―8 「作業終了後の確認」の例 37 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 68 箇所 内容 表 5-1 作業管理の手順 項 目 作 業 内 容 注 意 事 項 ①作業計画 ・作業の内容、防護の対象になる ・規模に応じて事前検討会ま 書の 電路(配線)の遮断(停電)範 たは作業前周知会を開催す 作成 囲、遮断経路など作業に関す る。 る具体的な内容を計画する。 ② 測 定 機 ・保護具、絶縁用具、検電器、電 ・機器の不良や用具の劣化な 器、 圧計等の点検を行う。 どが要因となって感電災害 安全用 につながる可能性が高いの 具の確 で使用前の点検を確実に行 認 う。 ・定期的な点検を行う。 ③作業前の ・作業指揮者は、作業を行う作業 ・作業内容、グループ単位 打合せ、 員全員に作業手順、作業方法、 毎に作業指揮者を定める。 作業内容 使用保護具、工具、器具及び、 ・作業指揮者は、作業開始前に の周知 電路の位相別の取扱い順序な 作業員ひとり一人の健康状 どや作業計画書の内容を事前 態、装備などを確認する。 に周知する。 ・安全ミーティング(危険予知活 動)を行う。 ④ 停 電 操 ・開閉器遮断後、検電器具を用いて検電を行う。 ・電源スイッチや分電盤には 作・検電 ・放電器具により残留電荷の放 勝手にスイッチなどが投入 電を行う。 できないように施錠、通電禁 ・短絡接地器具を設置する。 止の表示、短絡接地、監視人 の配置などを行う。 38 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 ⑤停電作業 ・作業指揮者は、停電作業時に停 ・停電時間、遮断機の開放責任 電の状態、遮断した電源開閉 者を表示して明確にしてお 器の管理状態、短絡接地用具 くことが必要である。 の取付け状態などを確認後作 業の着手を指示する。 ・作業指揮者は作業中、周知した 事項が手順どおり実施されて いるかどうかを直接管理指揮 する。 ⑥作業終了 ・予定した作業が完了している 後の か確認する。 確認 ・短絡接地器具、表示類の撤去、 工具等の置き忘れがないかを 確認する。 ・送電した際に異常がないか確 認する。 39 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 69 図 5-5 作業管理の手順 40 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 65 箇所 内容 頁 箇所 70 5.災害発生 ~ ~ 時の救命手 69 74 当等 災害事例 71 5.救急処置 第 3 版 (平成27年4月1日) 内容 全体的に内容変更 事例―1:水中ポンプで排水作業中、感電 75 ~ 事例―2:配電盤へケーブル接続中、露出充電部に接触 ~ 事例―2:配電盤へケーブル接続中、露出充電部に接触 78 事例―3:鋼製足場部材に流れたアーク溶接の電流による 86 事例―3:鋼製足場部材に流れたアーク溶接の電流による感電 災害事例 感電 事例―1:水中ポンプで排水作業中、感電 事例―4:型枠用セパレーターの受けアングル溶接中、感電 事例―4:型枠用セパレーターの受けアングル溶接中、感電 事例―5:動力配線の接続スイッチを入れたまま素手で作業 事例―5:動力配線の接続スイッチを入れたまま素手で作業 事例―6:ヒューズ取替え作業中、感電 事例―6:ヒューズ取替え作業中、感電 事例-7:ディスクグラインダーの漏電で感電 事例-8:誘導加熱器(IHヒーター)のアース線を誤って電源に 接続したため感電 事例-9:仮設用分電盤に接続していたケーブルが焼損 事例-10:活線をペンチで切断し感電 89 第6章 (定期自主検査) 関係法令 第 45 条 事業者は、ボイラーその他の機械等で、政令で定めるものについて、厚生 労働省令で定めるところにより、定期に自主検査を行ない、及びその結果を記録して おかなければならない。 2 事業者は、前項の機械等で政令で定めるものについて同項の規定による自主検 査のうち厚生労働省令で定める自主検査(以下「特定自主検査」という。 )を行うと きは、その使用する労働者で厚生労働省令で定める資格を有するもの又は第54条の 3第1項に規定する登録を受け、他人の求めに応じて当該機械等について特定自主検 査を行う者(以下「検査業者」という。 )に実施させなければならない。 3~4 略 95 第6章 (電気工事の作業を行なう場合の作業指揮等) 関係法令 第 350 条 事業者は、第 339 条、第 341 条第 1 項、第 342 条第 1 項、第 344 条第 1 項又は第 345 条第 1 項の作業を行なうときは、当該作業に従事する労働者に対し、 作業を行なう期間、作業の内容並びに取り扱う電路及びこれに近接する電路の系統に ついて周知させ、かつ、作業の指揮者を定めて、その者に次の事項を行なわせなけれ ばならない。 一 労働者にあらかじめ作業の方法及び順序を周知させ、かつ、作業を直接指揮す ること。 二 41 第 345 条第 1 項の作業を同項第 2 号の措置を講じて行なうときは、標識等の設 第 2 版 15 刷 (平成26年5月20日) 頁 箇所 内容 第 3 版 (平成27年4月1日) 頁 箇所 内容 置又は監視人の配置の状態を確認した後に作業の着手を指示すること。 三 電路を開路して作業を行なうときは、当該電路の停電の状態及び開路に用いた 開閉器の施錠、通電禁止に関する所要事項の表示又は監視人の配置の状態並びに電路 を開路した後における短絡接地器具の取付けの状態を確認した後に作業の着手を指 示すること。 42
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