“お知らせ” 2012 年 4 月より Web 配信してまいりました“ギター総合インフォメーション”ですが、諸事情により本号をもちまして最終号とさせていただきます。永らくご愛顧をいただき誠にありがとうございました。今後は楽器、楽譜、CD、DVD 等のニュースソースは弊社ウェブサイトや Facebook にて発信してまいります。何卒ご理解の程、お願い申し上げます。今後とも宜しくお願い申し上げます。マヌエル・ラミレス（1864-1916）はアントニオ・デ・トーレスの流れを汲むマドリード派のマエストロとして知られ、若き頃のアンドレス・セゴビアが愛奏していたことでも有名な楽器です。黒澤哲郎氏の“マヌエル・ラミレスモデル”はマドリード派の楽器特有の艷やかで甘い音色、抜けの良い鋭敏な音質が良く再現されています。是非一度、試奏なさって下さい。黒澤哲郎“マヌエル・ラミレスモデル”（弦長 650mm 松／ローズウッド） ¥400,000 （本体価格）＋税黒澤哲郎（オリジナル作品）＜スタンダード＞弦長 650mm、松／ローズウッド ...................................................................................................... ¥350,000 （本体価格）＋税＜スペシャル＞弦長 650mm、松／中南米ローズウッド .......................................................................................... ¥600,000 （本体価格）＋税＜ダイナスティ＞弦長 650mm、松／中南米ローズウッド .......................................................................................... ¥800,000 （本体価格）＋税 1 “今月は先月の続きです。Chanterelle（ドイツ）の新入荷、再入荷の楽譜をピックアップ！（A）→初級（B）→中級（C）→上級【ソロ】（新→新入荷、再→再入荷） ◎［Chanterelle］（ドイツ）再 J.S.バッハゴルトベルク変奏曲 BWV988［エトヴェシュ］（C）再再〃〃 ¥5,670 (¥5,250) ♪ヨージェフ・エトヴェシュの名を高めた有名なアレンジですね。正直、全曲をギターソロで演奏するのは大変です・・・。（エトヴェシュ本人によるアリアの演奏動画）無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ BWV1001～1006［デシュパリ］（C） ¥6,534 (¥6,050) ・ソナタ No.1 イ短調（原調ト短調）・パルティータ No.1 ロ短調・ソナタ No.2 イ短調・パルティータ No.2 ホ短調（原調ニ短調）・ソナタ No.3 ハ長調・パルティータ No.3 ホ長調 ♪クロアチアのチェロ奏者、ワルター・デシュパリによるアレンジです。 “シャコンヌ”を含む“パルティータ No.2”はホ短調に移調したアレンジになっております。また、“パルティータ No.3”は全曲③＝F♯によるアレンジです。無伴奏チェロ組曲 BWV1007～1012［デシュパリ］（C） ¥6,534 (¥6,050) ・No.1 ニ長調（原調ト長調）・No.2 イ短調（原調ニ短調）・No.3 イ長調（原調ハ長調）・No.4 ハ長調（原調変ホ長調）・No.5 イ短調（原調ト短調）・No.6 ニ長調 ♪こちらもクロアチアのチェロ奏者、ワルター・デシュパリのアレンジです。巻末には自筆ファクシミリ譜も掲載されています。 2 再バッハ新ビーニャスリュート作品全集［エトヴェシュ］（C） ¥6,102 (¥5,650) “リュート組曲 No.3 BWV995” ※一般的なイ短調によるアレンジ。 “リュート組曲 No.1 BWV996” ・プレリュード、アルマンド、ブーレ → ⑥=D、③=F♯ ・クーランテ、サラバンド、ジーグ → ⑥=E、③=F♯ “リュート組曲 No.1 BWV996” ※ノーマル・チューニングによる別ヴァージョンのアレンジ。 “リュート組曲 No.2 BWV997” ※一般的なイ短調によるアレンジ。フーガは内声を分かりやすくするため二段譜。サラバンドのみ⑥=D。ドーブルのみ 2 種類のアレンジを掲載。 “プレリュード・フーガ・アレグロ BWV998” ※⑥=D による一般的なアレンジ。フーガは内声を分かりやすくするため二段譜。 “プレリュード・フーガ・アレグロ BWV998” ※⑥=D、③=F♯による別ヴァージョンのアレンジ。 “プレリュード BWV999” ※一般的なニ短調によるアレンジ。 “フーガ BWV1000” ※内声をわかりやすくするため二段譜。 “リュート組曲 No.4 BWV1006a” ※全曲③=F♯によるアレンジ。 ♪エトヴェシュらしい考え抜かれた凝ったアレンジです。BWV996、BWV998 のチューニングは新機軸。作品選集（C） ¥5,238 (¥4,850) ・華麗なファンタシア・ハレオ・ラ・ロカ・ルイシタ・演奏会用ワルツ・情熱のアンダンテ・ラメント（ノクトゥルノ）（演奏動画）・夢（演奏動画）・独創的幻想曲（演奏動画）・郷愁のアンダンテ（演奏動画）・パルマの想い出（カプリッチョ）・ティロレーサ・絆（カプリッチョ）・6 つのワルツ・パリジャン（ファンタシア）・パリジャン（ポルカ）・アルタの洞窟の想い出・エル・プラタノ（タンゴ）・コスタの想い出・エル・アルタネンセ（タンゴ）・ペンサミエント・エスプレシーボ・4 月の繭・ワルツ・ロス・ドス・ミリオンズ（ハバネラ）・序奏とアンダンテ ♪ホセ・ビーニャスの作品は“独創的幻想曲” 、“夢”は昔から良く知られる作品ですね。 3 新ベートーヴェンソナタ WoO33／4&5［サンチェス&タケオ・サトー］（Ç） ¥1,944 (¥1,800) ♪2 楽章からなる楽器指定の無い作品のため、一説にはテルツ・ギターのための作品ではないかと言われているものです。自筆ファクシミリの一部が掲載されていますが、ハ音記号による二段譜になっています。（編新マラッツ曲者の一人、アレックス・サンチェス・エスパーニャによる第 1 楽章アレグロの演奏音源）スペイン・セレナータ［マクメーケン］（C） ¥2,106 (¥1,950) ♪基本的にはフランシスコ・タレガ編です。巻末に部分的なパッセージのオリジナルピアノ譜、ミゲル・アブロニス編、S.G.フォルテア編、タレガの手稿譜のバージョン、ネリー・エスカライの録音、アンドレス・新モンティセゴビアの録音によるものとの比較が掲載されています。チャールダーシュ［ラヴレンティフ］（C） ¥1,944 (¥1,800) ♪ヴィットーリオ・モンティの余りにも有名なこの作品をギターソロで。スケールはカンパネラを駆使しており、上手く弾ければかなり速く弾けるかもしれません。（ラヴレンティフ自身の演奏動画） 4 再ラヴレディロンドン・ラプソディ（C）新ラゴ ♪大萩康司さんが新譜、“エル・アブラーソ”にウィリアム・ラヴレディの“今朝、オーマに再び陽は昇った”という作品を録音して話題になりましたが、この“ロンドン・ラプソディ”もなかなか良い曲です。（演奏動画）アンダンテ・アパショナート、カプリッチョ・クロマティコ（C） ¥1,836 (¥1,700) 新〃独白 No.2、トッカータ、夜明け前（C） ¥1,728 (¥1,600) 新〃 3 つのダンサ・インテルメッツォ（C） ¥1,728 (¥1,600) ¥1,944 (¥1,800) ♪アレクシス・ラゴ（1930-2009）は 1960 年代からヨーロッパに移って活動されたギタリスト作曲家のようです。彼の名が冠されたコンクールもあるようです。彼の作風はシンプルながら知的なセンスに溢れた魅力的なものです。（“トッカータ”の演奏動画） 5 新ラシェタ Lontano（C）再ラミレス ♪ヤンコ・ラシェタは 1990 年生まれとのことですから、まだ若干 25 歳。ギタリストとしてはもとより、既に多くのギター作品や映画音楽も書かれているそうです。この作品は見開き 2 ページのミニチュアですが、かなり渋い作品です。アルフォンシーナと海［カルドーソ］（C） ¥1,728 (¥1,600) 再リョベート ♪デイヴィット・ラッセルが録音に使用しているホ短調によるアレンジです。（演奏動画）ソルの主題による変奏曲（C） ¥1,944 (¥1,800) 新レゴンディ ♪フェルナンド・ソルの“スペインのフォリアによる変奏とメヌエット Op.15-1”を主題にした、かなり技巧的な難曲です。（パク・キュヒさんの演奏動画）アルバムの綴り［スティーヴンス&メシルカ］（C） ¥1,944 (¥1,800) ¥1,620 (¥1,500) ♪3 ページの小品ながら、レゴンディらしい技巧的な作品になっています。（演奏動画） 6 【重奏・室内楽】 ◎［Chanterelle］（ドイツ）新コスタパラカス（2G）（B～C） ¥1,728 (¥1,600) 再シューベルト ♪シンプルな作品ですが、透明感のある美しい作品です。二重奏曲イ短調 D173［ブリーム］（C）※パート譜のみの楽譜です。新 J.S.バッハ ♪弦楽四重奏曲第 9 番ト短調”をジュリアン・ブリームがギター二重奏にアレンジしたものです。ジョン・ウィリアムスとのデュオによる録音も有名ですね。（このアレンジによる第一楽章の演奏動画）ゴルトベルク変奏曲［モンテベッロ］（2G）（C） ¥5,454 (¥5,050) 新 ♪ギターソロで演奏するよりは大分楽にはなります。イ長調に移調したアレンジなっています。 2 つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV1043［レントレ］（2G）（C） ¥5,022 (¥4,650）〃 ¥3,024 (¥2,800) ♪J.S.バッハが残した 3 曲のヴァイオリン協奏曲の中でもとりわけ有名な作品ですね。後に“2 台のチェンバロのための協奏曲第 3 番ハ短調 BWV1062”としてもアレンジされています。（ウォルフガング・レントレ &ヨージェフ・エトヴェシュによる第一楽章、第二楽章の演奏動画） 7 新フォーレラシーヌの雅歌（讃歌）Op.11［フロン］（2G）（C） ¥1,944 (¥1,800) ♪原曲はガブリエル・フォーレが、17 世紀フランスの古典劇作家ジャン・ラシーヌの宗教的な詩に基づいて作曲したオルガン、もしくはハーモニウムと混声四部合唱のための合唱曲です。とても美しい作品です。（合唱による演奏動画） ◎上野耕路／木管楽器とギターのための Tranquility（トランキュリティ）現代ギター社 ¥2,160 (¥2,000) ♪筆者 M 的に上野耕路さんは大ファンである“ゲルニカ”（戸川純、太田蛍一とのユニット）のリーダーという認識なのですが、上野さんの創作はポップスのみならず映画音楽、クラシック作品と大変幅が広い作曲家です。この作品は楽譜の序文を引用しますと、「僕の場合の作曲手法の 1 つとは 12 平均律上の 4 個の音の組み合わせからできる全種類の和音を分類し、それらをすべて組み合わせること。その和音＝垂直構造を変換し水平構造＝メロディーを導き出すことであったりする。この変換作業のために単純な数字を応用している。導き出された結果は往々にして通常の音楽感覚として良いと思われるものではないことも多いが、その制限がある種の静隠さ「Tranquility」を生み出す場合もある。この曲はまさにその手法によったもので、ギターによる和音がオーボエ（木管楽器）の旋律へと変換されたものである」とのことです。この作品は 2000 年 11 月 13 日、アサヒビール（株）主催のロビーコンサートにおいて鈴木大介さんのギター、古部賢一さんのオーボエにより初演されました。 8 ◎小関佳宏・編／ギターソロで奏でる日本の旅情歌 16 選（タブ譜、模範演奏 CD 付）現代ギター社 ¥2,160 (¥2,000) ＜収録曲＞鳥取砂丘（作詞：木下龍太郎作曲：弦哲也歌：水森かおり）、輪島朝市（作詞：木下龍太郎作曲：弦哲也歌：水森かおり）、伊勢めぐり（作詞：田久保真見作曲：弦哲也歌：水森かおり）、天城越え（作詞：吉岡治作曲：弦哲也歌：石川さゆり）、津軽海峡・冬景色（作詞：阿久悠作曲：三木たかし歌：石川さゆり）、むらさき雨情（作詞：三浦靖照作曲：山口ひろし歌：藤あや子）、襟裳岬（作詞：岡本おさみ作曲：吉田拓郎歌：森進一）、港町ブルース（作詞：深津武志作曲：猪俣公章歌：森進一）、北の旅人（作詞：山口洋子作曲：弦哲也歌：石原裕次郎）、ふるさと（作詞：山口洋子作曲：平尾昌晃歌：五木ひろし）、わたしの城下町（作詞：安井かずみ作曲：平尾昌晃歌：小柳ルミ子）、ブルー・ライト・ヨコハマ（作詞：橋本敦作曲：筒美京平歌：いしだあゆみ）、お嫁においで（作詞：岩谷時子作曲：弾厚作歌：加山雄三）、青葉城恋唄（作詞：星間船一作曲：佐藤宗幸歌：さとう宗幸）、精霊流し（作詞：さだまさし作曲：さだまさし歌：グレープ）、いい日旅立ち（作詞：谷村新司作曲：谷村新司歌：山口百恵） ♪昭和から歌い継がれる、日本の美しい風景を綴った名曲の数々。そんな「旅情歌」をどこにでも持ち運べて、いつでも気軽に爪弾ける「ギター1 本」でアレンジした曲集です。北は北海道から南は九州まで、日本各地の名所名跡を綴った人気の歌謡曲を、旅行気分で楽しめます。編曲、CD の演奏はこれまでに「ギターソロのための NHK 連続テレビ小説主題曲集」、「ギターソロ曲集・久石譲」でも評判の小関佳宏さんです。本曲集でも、弾きやすさとギターの響きを活かした編曲をお楽しみいただけます。ご注文、お問い合わせはウェブフォーム、メール、ファックスからお願いいたします。（Web）http://www.guitarra.co.jp/contact.html （Mail）[email protected] （Fax）03-3952-5516 161-0033 東京都新宿区下落合 3-17-49 Tel 03-3952-5515 ∥Fax 03-3952-5516 営業時間 10:30~19:00（月曜定休） www.guitarra.co.jp/ [email protected] 《筆者 M の戯言リターンズ：これでおしまい》「これでおしまい」という文言はあの勝海舟の最期の言葉として有名だったりします。2012 年 4 月から旧来の郵送による DM から Web 配信で情報を提供してまいりましたが、今号にて「これでおしまい」でございます。冒頭にも書きましたが、今後はウェブサイトの What’s New や Facebook にて適宜情報をご提供出来たらと思っております。今後とも宜しくお願い申し上げます。 9