es! Here Go 海外ボランティア 1週間から参加できる支援活動 フィリピン・セブ島で 台風復興支援の お手伝い 文 ◆ 編集部 写真提供 ◆ 大垣宏介 2013 年にフィリピンを直撃した大型台風は、甚大な 被害をもたらした。被災地の一つ、セブ島北部のボゴで 建物の修復と家の建設に取り組むボランティア派遣組織 「プロジェクトアブロード」は、15年末までに88棟の家 を建てる計画だ。日本オフィスの河尾満志さんは、これ まで学校 7 校とケアセンターなどを修復し、953 人の小 中学生が再び勉強できるようになったと言う。 「作業は 現地スタッフのサポートの下、行います。重機などがな く全て手作業となりますが、現場監督が丁寧にやり方を 教えますので未経験者も歓迎です」 。宿泊はフィリピン 人家庭でのホームステイ。セキュリティーや衛生面など でステイ先を厳選。3 食ともホストマザーが提供するの でさまざまな面で現地文化に触れられる。 「英語を話す 家族が必ずいますし、世界各国から参加するボランティ アが同居する場合もあるので、英語漬けの日々が送れま すよ」 。 修復を終えた小学校の再開式で児童や先生に感謝の言 世界各国から幅広い年代のボランティアが集まる 葉をもらい、思わず涙が出た参加者もいる。活動が現地 の人の役に立ったと実感する瞬間だ。 「自分がしてきた ことが形になり、出来上がっていく達成感もひとしおで す。 『ボランティア』とあまり構えず楽しんでください。 文化や習慣、言語も違う中で自分を見つめ直すいい機会 にもなるはずです。やりがいの感じられる活動にぜひご 参加ください!」 (河尾さん) フィリピン復興支援プロジェクト 【活動内容】建物の修繕、ペンキ塗りなど 【期間】1週間〜(期間の上限なし) 【料金】1週間204,500円〜 (宿泊費、食費、医療保険、サポート費他。航空券は除く) 【問い合わせ】プロジェクトアブロード [Tel] 0120-72-9030 [E-mail] info@projects-abroad.jp [URL] http://www.projects-abroad.jp/ 有意義な活動でした! 大垣宏介さん(大学院生) 活動時期:2014年9〜11月(9週間) 、 現地では平日8〜16時に活動 参加目的:途上国でのボランティア活動 東日本大震災被災地でのボランティア体験から、海外 での活動にも興味を持ちました。建築を学んでいること もあり、学校の復旧や家の建設に携わる活動を選択。平 和な田舎町・ボゴで、巨大台風の被害で家を失った人の ためにブロック造りの家を建設しました。 んたちとは特に仲良くなりました。互いの英語力から多 ンティアと現地の大工さんが手作業で行います。炎天下 流していると気持ちが通じるようになります。簡単な英 家の基礎造りから屋根を載せるまでの全工程を、ボラ での活動には体力が要りましたが、スタッフや大工さん たちがとても優しく、常に僕らの安全や体調管理に気を 配ってくれていました。飲料水や食べ物が十分に用意さ れ、休憩も小まめに取ります。女性を含め、どのボラン ティアも無理せず活動しました。 ホストファミリーは本当の家族のように接してくれ、 毎日一緒に食事をして、ホームパーティーや地域の行事 があると必ず連れて行ってくれました。カラオケを楽し んだのもいい思い出です。ボゴの人々は皆親切で、治安 は日本よりいいくらいかもしれません。 各国から集まったボランティアもそうですが、大工さ 45 March / April 2015 くの会話を交わしたわけではありませんが、一緒に汗を 単語と現地で覚えた少しの言葉で十分でした。帰国3日 前の僕の誕生日には、ホストファミリーやボランティア がパーティーを開いてくれて、大工さんたちも家族を連 れて来てくれました。総勢40人近くで飲んで歌って、踊 って……。ホストマザーが教えてくれましたが、彼らに とって交通費は大きな出費。 「あなたのためにここまで 大勢の人が来てくれたことを誇りに思いなさい」と言わ れました。英語が堪能でなく、他のボランティアとの意 思疎通に苦労したこともありましたが、この言葉で全て が報われました。本当にすてきな人々に囲まれ、人生の 大切な一こまになったフィリピンでの活動でした。
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