小 学 生 用
【９月１日第２次世界大戦が始まった日】（１９３９年９月１
（コピー資料）
「９月１日１勝第Ｚ次世界大戦が始まった日」
∼ヨーロッパを中心に世界大戦へ∼
ベ ルサイユ 条 約 で 多 額 の 賠 償 金 を 払 わ さ れて 貧 乏 に な って い た ド イ ツ は 、 ヨ ー ロ ッ パ の 中
で 世 界 恐 慌 の 影 響 を 最 も 多 く 受 け ま し た 。 仕 事 を 失 う 人 が 増 え 、 国 民 の 社 会 不 安 が 増 して い
ま し た 。 そ ん な 中 、 ヒ ト ラ ー は 国 家 社 会 主 義 労 働 党 （ ナ チス 党 ） を 率 い て 、 １ ９ ３ ３ 年 １ 月 政
権を握り、独裁政治を始めました。
イタ リ ア で は 、 １ ９ ２ ６ 年 に 国 家 フ ァ シ ス タ 党 を 率 い た ム ッ ソ リ 一 二 が 政 権 を 握 り 、 フ ァ シ
ス タ 党 以 外 の 政 党 を 禁 止 して 一 党 独 裁 を 確 立 し ま し た 。
ド イ ツ と イタ リ ア は 互 い に 協 力 し て 日 本 と 同 じ よ う に 外 国 へ の 侵 略 を 始 め ま し た 。 （ 日 本
は １ ９ ３ ７ 年 中 国 侵 略 ‥ ・ 日 中 戦 争 の 始 ま り ） １ ９ ３ ５ 年 に は 、 イタ リ ア が エチ オ ピ ア を 侵 略 。
ド イ ツ は １ ９ ３ ８ 年 に オ ース ト リ ア と チ ェ コ ス ロ バ キ ア を 侵 略 し 、 さ ら に 翌 １ ９ ３ ９ 年 ９ 月 １
Ｅヨヨにはポーランドに攻め込みました。
イギ リ ス と フ ラ ン ス は 、 は じ め は 戦 争 を 避 け よ う と して ド イ ツ の 行 動 を 認 め て い ま し た が 、
ボーランドに攻めたことをきっかけに、ついに１９３９年９月３日ドイツに宣戦布告しまし
た 。 第 ２ 次 世 界 大 戦 が 始 ま っ た の で す。
１ ９ ４ ０ 年 に 入 る と 、 ド イ ツ は フ ラ ン ス を 降 伏 さ せ 、 イタ リ ア も ド イ ツ 側 に つ い て 参 戦 し ま
した。また、１９４１年ＩＪ二は独ソ不可侵条約にもかかわらず独ソ戦争が始まり、アメリカもソ
連 の 援 助 に 乗 り 出 し ま し た 。 ド イ ツ ・ イタ リ ア 側 に 日 本 が 加 わ っ て （ 三 国 同 盟 ） 、 文 字 通 り
の世界大戦になりました。
この戦争は、１９４５年まで続きました。１９４５年５月にはドイツノ刃剥犬し、ヨーロッパで
の 戦 争 が 終 わ り ま し た 。 同 じ 年 の ８ 月 １ ５ 日 に 日 本 も ボ ツ ダム 宣 言 を 受 け 入 れ て 降 伏 し 、 長
き に わ たる 戦 争 が 終 わ り ま し た 。
な お 、 第 ２ 次 世 界 大 戦 の 死 者 の 総 数 は 、 ６ 、 ０ ０ ０ 万 人 に の ぼ る と い わ れて い ま す。
※ ベ ルサイユ 条 約 ‥ ・ 第 １ 次 世 界 大 戦 終 了 の 翌 年 の １ ９ １ ９ 年 フ ラ ンス の パ リ で 開 か れ た 講 和 会
議。配線したドイツにとっては厳しい内容の条約だった。
参考資料：「学習指導百科事典エベレストフ」日本の歴史（国際情報社）
「ニューワイド百科事典４」（学研）、「小学社会６年上」（教育出版）
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日本でも日中戦争から太平洋戦争、そして、空襲や２度にわたる原爆投下など、多くの犠牲者を
出した戦争ですが、同じ頃、ヨーロッパを中心にたくさんの犠牲者を出した戦争がありました。こ
れ が 、 第 ２ 次 世 界 大 戦 で す。
当 時 、 ヨ ー ロ ッ ハ で は ド イ ツ や イタ リ ア は 独 裁 国 家 と な り 、 国 民 の 自 由 や 平 等 な ど を か え り み な
い 国 に な って ま し た 。 そ して、 次 々 に 他 国 を 攻 めて 自 分 の 領 土 に して い ま し た 。
戦争といえば、日本での原爆で多くの犠牲者が出たということは有名ですが、それよりもむしろ
多 い ぐ ら い の 人 間 が ヨ ー ロ ッ パ 中 心 Ｉ Ｊ 二 犠 牲 に な っ た の で す。 資 料 を 見 て 、 ど う し て こ ん な に 多 数 の
尊 い 命 が 奪 わ れ た の か 、 防 ぐ 手 だ て は な か っ た の か 考 えて み ま し ょ う 。
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【９月１日第２次世界大戦が始まった日】（１９３９年９月１
（コピー資料）
「９月１日１渉第Ｚ次世界大戦が始まった日」
∼ フ ァ シス ム と 自 由 主 義 国 ・ 社 会 主 義 国 と の 戦 い ∼
第 ２ 次 世 界 大 戦 は 、 フ ァ シ ズ ム （ ※ ） の 政 治 体 制 を と る ド イ ツ ・ イタ リ ア ・ 日 本 な ど の 枢
軸 国 と 、 アメ リ カ ・ ソ 連 な どの 連 合 国 と の 戦 争 （ １ ９ ３ ９ 年 ９ 月 １ 日 ∼ １ ９ ４ ５ 年 ８ 月 １ ５ 日 ）
のことをいいます。
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ド イ ツ や イタ リ ア ・ 日 本 な ど 遅 れ て 資 本 主 義 を 発 達 さ せ た 国 は 、 世 界 恐 慌 を の り き る た め
にファシズム体制をとり、外国への侵略を進めて国際連盟を脱退し、互いに協力を結びまし
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た。ドイツでは１９３９年に政権を握ったヒドラーが、ヨーロッパの主人になって世界を支配
す る こ と を ね ら い 、 オ ース ト リ ア を 併 合 、 つ い で チ ェ コ 領 を 要 求 し ま し た 。 イ ギ リ ス と フ ラ
ンス は ヒ ト ラ ー の 攻 撃 が ソ 連 に 向 か う こ とを 期 待 し た の で、 １ ９ ３ ８ 年 ミ ュ ンヘ ン 会 議 で そ の
会議でその要求を認めてしまいました。ところが、１９３９年にドイツはソ連と不可侵条約を
結 んで ポ ー ラ ン ド ヘ 侵 攻 し ま し た 。 両 国 は 、 ド イ ツ が ポ ー ラ ン ド を 攻 め た こ と を き っ か け に
（１９３９年９月１日）、ついにドイツに宣戦布告しました。これが第２次世界大戦のはじま
り と な っ て い ま す。 ド イ ツ は 翌 年 ま で に 、 ヨ ー ロ ッ パ の 大 半 を 占 領 し 、 日 独 伊 三 国 同 盟 を 結
んで 枢 軸 国 の 体 制 を 整 え ま し た 。 ま た 、 １ ９ ４ １ 年 ソ 連 に 攻 め 込 み 、 こ こ に 戦 争 は フ ァ シ ズ ム
と自由主義国・社会主義国の戦いとなりました。
連合国側は、１９４２年を境に反撃に転じ、ドイツを東西から攻め立てました。１９４５年ド
イツのベルリンが陥落、ヒトラーは自殺し、５月にドイツは降伏しました。日本も、悲惨な
沖 縄 戦 や ２ 度 の 原 爆 投 下 を 経 て 、 ８ 月 に ポ ツ ダム 宣 言 を 受 け 入 れ て 降 伏 、 戦 争 は 終 わ り を 遂
げたのでした。
この戦争は、イデオロギー対立の戦いであるといわれ、枢軸国の占領地では民衆の自発的
な抵抗運動が起こっていました。また、徹底した総力戦であったことや発達した航空機によ
る 爆 撃 戦 術 が 、 一 般 市 民 の 死 傷 者 を 増 大 さ せ た と も い わ れ て い ま す。
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な お 、 第 ２ 次 世 界 大 戦 の 死 者 の 総 数 は 、 ６ 、 ０ ０ ０ 万 人 に の ぼ る と い わ れて い ま す。
※ファシズム‥・反民主主義、反自由主義をかかげて国民を統制する全体主義の考え方
参 考 資 料 ： 「 ニュ ー ワ イ ド 百 科 事 典 ４ 」 （ 学 研 ） 、 「 新 編 新 し い 社 会 歴 史 」 （ 東 京 書 籍 ）
１・・http://www..ｔｔｃｎ.netｐ/­ｈｏｎｋａｗａ／５２２７．ｈｔｍｌ
多くの犠牲者を出した第２次世界大戦。日本や中国をはじめとするアジア諸国や、ヨーロッハを
ｒ：１コ心に多くの戦争が行われました。
そ こ に は 、 世 界 恐 慌 、 フ ァ シズ ム 、 帝 国 主 義 な ど 様 ノ マ な 世 界 各 国 の 問 題 や 考 え 方 が 見 え 隠 れ して
き ま す。 単 に 「 ○ ○ の 国 が 悪 い 」 と い う だ け で は 片 付 け ら れ な い 、 背 景 が た く さ ん あ る の で す。
みなさんも、その「原因と背景」「被害と加害」「犠牲者」などテーマを決めて調ぺてみたり、
討論してみたりしてください。二度と再びこのような戦争が起きないように、また、平和な世界の
ために。
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【９月１日第２次世界大戦が始まった日】資料①
①第２次世界大戦の様子
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上 段 ： ノ ル マ ン ディ ー に 上 陸 す る 連 合 軍 兵 士 （ ノ ル マ ン ディ ー 上 陸 作 戦 ）
中 段 左 ： ニ ュ ル ン ベ ル グ で の 集 会 の ア ド ルフ ・ ヒ ト ラ ー
中 段 右 ： ア ウ シ ュ ビッ ツ 収 容 所 の 入 り 口
下段左：長崎原爆のきのこ雲
下段右：ベルリンの国会議事堂に突入しソ連国旗をかかげる赤軍兵士
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【９月１日第２次世界大戦が始まった日】資料②
② ア ウ シ ュ ビッ ツ 収 容 所 に 連 行 さ れ た 子 ど も た ち
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参考資料：①∼③Ｘ／ｖｉｋｉｐｅｄｉａ
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