消費税率の引き上げ とそれに伴う対応

なんでも相談コーナー
総務委員会所管
消費税率の引き上げ
とそれに伴う対応
●文:相談員 石井 泰幸
消
費税率(国・地方)が平成26年4月1日から
行為などを行う事を禁止しているもので取り締ま
8%へ引き上げられることが、平成25年10月1
りと罰則があります。
日の閣議で決定しました。更に平成27年10月からは
②消費税に関連するような形での安売り宣伝や広告
を行う事の禁止
10%になることが予想されます。
そこで実務として重要になってくるのが、経過措置
対策と価格転嫁対策です。実際今回の指定日(10月
1日)の前日までの駆け込み需要と施行日(4月1
日)前後の取引にはそれぞれ動きがあるようです。そ
して次の指定日は平成27年4月1日、次の施行日は
たとえば、「消費税還元セール」などを禁じて
います。
③「総額表示」義務が緩和され、「外税表示」「税
抜き価格の強調表示」の容認
④中小企業が共同で価格転嫁すること(転嫁カルテ
平成27年10月1日になる予定です。
ル)や、表示方法を統一する事(表示カルテル)
国税庁消費税室は平成25年4月に「~消費税率等
の容認
に関する経過措置の取扱Q&A」を公表しました。こ
れらのQ&Aは今後も追加されるでしょうが、今日現
⑤国民に対する広報、通報者の保護、態勢の整備を
国が行う。
在の段階で「Q&A」や市販されている解説本などに
一度目をとおすなりしておくことをお薦めします。
さらに、特定事業者からの転嫁拒否を受けた場合の
次に価格転嫁対策について「転嫁対策特別措置法」
相談窓口を下記設定しています。
が、10月1日に施行されました。
●商工会議所 公正取引委員会事務総局取引部
主な内容は次のとおりです。
℡03-3581-3379
①消費税の転嫁拒否などの行為(減額、買いたたき
●中小企業庁 ℡03-3501-7061
●下請かけこみ寺 ℡0120-418-618
等)の禁止
大規模小売事業者などの「特定事業者」が特定
事業者に継続的に商品や役務提供している個人又
なお、価格転嫁対策についても、商工会議所、公正
は一定の法人の事業者(「特定供給事業者」)に
取引委員会などで小冊子を作成していますのでご一読
対して、減額または買いたたき、購入強制や不当
なさって下さい。(PDF版はインターネットでダウ
な利益供与強制、税抜き価格での交渉拒否、報復
ンロードできます。)
■相談員のご紹介
●石井 泰幸 氏
税理士
●澤田 正昭 氏
社会保険労務士
●西道 隆 氏
弁護士
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建築物環境衛生管理技術者、
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●中辻 一裕 氏
POP広告、経営、
マーケティング・コンサルティング
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技術士、ビル設備管理業務全般
●若松 孝師 氏
情報セキュリティ、ISOコンサルティング
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TEL. 03(3805)7555 Eメール 18@tokyo-bm.or.jp 事務局 内山まで
43 あわてる時こそ 一息ついて 安全作業の再確認
2013.11 Network Tokyo