平成27年度鹿嶋市浄化槽設置事業補助金交付要綱 (趣旨) 第1条 この要綱は,生活排水による公共用水域の水質汚濁を防止するため,鹿嶋市 補助金等交付規則(平成14年規則第4号。以下「規則」という。)第25条の規 定に基づき,平成27年度鹿嶋市浄化槽設置事業補助金の交付に関し,必要な事項 を定めるものとする。 (用語の定義) 第2条 この要綱において用いる用語の定義は,次の各号に掲げるところによる。 (1)浄化槽 浄化槽法(昭和58年法律第43号。以下「法」という。 )第4条第 2号に規定する構造基準に適合する浄化槽であって,次のア及びイに該当する もの ア 生物化学的酸素要求量(以下「BOD」という。)除去率90パーセント以 上,放流水のBODが20mg/ℓ(日間平均値)以下の機能を有するとと もに,平成4年10月30日付け衛浄第34号厚生省生活衛生局水道環境部 環境整備課浄化槽対策室長通知に定める「合併処理浄化槽設置整備事業にお ける国庫補助指針」が適用される浄化槽にあっては,同指針に適合するもの イ 一般社団法人全国浄化槽団体連合会とその会員である公益社団法人茨城県 水質保全協会で実施する「小型合併処理浄化槽機能保証制度」の対象となる ものについては,同制度に基づき保証登録されたもの (2)通常型浄化槽 浄化槽のうち,高度処理型浄化槽,変則浄化槽又は単独処理 浄化槽に該当しないもの (3)高度処理型浄化槽 窒素及びリン除去能力を有するもので,浄化槽のうち, 放流水のBODが10mg/ℓ以下,総窒素濃度については10mg/ℓ以下, 総リン濃度については1mg/ℓ以下の機能を有するもの (4)単独処理浄化槽 便所と連結してし尿のみを処理し,下水道法(昭和33年 法律第79号)第2条第6号に規定する終末処理場を有する公共下水道(以下 「終末処理下水道」という。 )以外に放流するための設備又は施設であって,同 法に規定する公共下水道及び流域下水道並びに廃棄物の処理及び清掃に関する 法律(昭和45年法律第137号)第6条第1項の規定により定められた計画 に従って市町村が設置したし尿処理施設以外のもの (5)変則浄化槽 既設のし尿のみを処理する浄化槽(以下「前置浄化槽」という。 ) 並びに生活雑排水及び前置浄化槽からの排水を併せて処理する装置(後置浄化 槽)を組み合わせたものであって,BODの除去率90パーセント以上で,放 流水のBODが20mg/ℓ以下にすることができる機能を有するもの (6)専用住宅 主として居住を目的とした住宅(小規模店舗等を併設したものは 住宅部分の床面積が総床面積の2分の1以上であるものに限る。) (7)転換 建築基準法(昭和25年法律第201号)第6条第1項の規定に基づ く建築主事等による確認の申請を要する建築物の新築,改築または増築に伴う ものを除く,専用住宅における新規浄化槽への入れ替え (補助対象者) 第3条 補助金の交付対象者は,当該地に住所を有する者(この要綱に基づく実績報 告書提出時までに,当該地に住所を有することとなる者を含む。)で,別表第1に 掲げる補助対象地域内において専用住宅に処理対象人員10人以下の通常型浄化 槽,高度処理型浄化槽または変則浄化槽を設置する者(既設の浄化槽を撤去し、設 置する者を含む。)及び10人槽を超えて浄化槽を設置する者(個人設置による専 用住宅に限る。)とする。ただし,湖沼水質保全特別措置法(昭和59年法律第6 1号)第3条第2項に規定する指定地域については,高度処理型浄化槽を設置する 者とする。 2 前項の規定にかかわらず,次の各号のいずれかに該当する者は,補助金の交付の 対象としない。 (1)建築基準法(昭和25年法律第201号)に基づく建築主事等による確認の 申請又は浄化槽法に基づく設置の届出を行わずに浄化槽を設置する者 (2)販売目的で,浄化槽付き住宅等を建築する者 (3)住宅等を借りている者で,賃貸人の承諾が得られない者 (補助金の額) 第4条 補助金の額は,浄化槽の設置に要する費用に相当する額とし,別表第2の人 槽区分欄に掲げる区分につき,それぞれ同表の限度額欄に定める額を限度とする。 また、10人槽を超えて浄化槽を設置した場合は、10人槽までを限度とする。 2 既設単独処理浄化槽を撤去(埋め殺しを除く。 )して合併処理浄化槽に転換する場 合は,別表第3の区分欄に掲げる区分に,基準額欄及び対象経費欄に定める額を比 較して少ないほうの額とする。ただし,補助金額に千円未満の端数が生じた場合は, これを切り捨てるものとする。 3 前項に規定する補助金の額は,予算の範囲内において交付するものとする。 (補助金の交付申請) 第5条 補助金の交付を受けようとする者(以下「補助金交付申請者」という。 )は, あらかじめ補助金交付申請書(様式第1号)に,次の各号に掲げる書類を添えて, 当該年度の12月28日までに市長に提出しなければならない。 (1)法第5条第2項の審査機関を経過した浄化槽設置届出書又は明細書の写し及 び建築確認通知書の写し (2)設置場所の案内図 (3)住宅等を借りている者は,賃貸人の承諾書 (4)登録証の写し及び登録浄化槽管理票(C票) (5)保証登録証 (6)浄化槽設備士免状の写し又は特別講習会受講の終了証の写し (7)浄化槽工事業の登録届出等を証する書面の写し (8)浄化槽設置工事費見積書の写し (9)納税証明書(市税に未納がないこと。 )又はそれに代わる証明書 (10)既設単独処理浄化槽の現況と撤去計画を示した書類(前条第2項に係る補 助金を受けようとする場合に限る。 ) (11)その他市長が必要と認める書類 (補助申請者の決定等) 第6条 補助金の交付を受けようとする者は,あらかじめ交付申請予定者として別に 定める期間に申込みをしなければならない。 (1)申込み時に提出する書類は,補助金申込書(様式第2号)とする。 (2)申込期間終了後,単独浄化槽又はくみ取り槽から合併浄化槽への転換(以下 「転換等」という。 )に伴う申込みをした者全員を補助金の申請者として決定す る。 (3)新築等に伴う申込者については,転換等により決定した補助金に残額が生じ る場合には,第1号の申込みを行った者の中で抽選を行う。ただし,転換等に より決定した補助金を除いた残予算が第1号の申込みを行った者の中で,新築 等の高度処理型(窒素及びリン除去型)10人槽の申込みがあった場合で,そ の額が残予算を下回った場合は抽選は行わないで終了とする。 (補助金交付の決定通知) 第7条 市長は,補助金の交付を決定したときは,補助金交付決定通知書(様式第3 号。以下「決定通知書」という。)により速やかに補助金交付申請者に通知するも のとする。 (申請の取り下げ期間) 第8条 規則第11条第1項の規定に基づく申請を取り下げることができる期日は, 決定通知書の送付を受けた日から20日以内とする。 (補助事業の計画変更等) 第9条 規則第12条第1項の規定に基づく補助事業計画変更申請書は,様式第4号 とする。 2 市長は,補助金交付申請者からの補助事業計画変更申請を承認したときは,補助 金交付変更決定通知書(様式第5号)により,補助金交付申請者に通知するものと する。 (補助事業の中止等) 第10条 規則第12条第2項の規定に基づく補助事業中止(廃止)届出書は様式第 6号とする。 2 市長は,補助金交付申請者からの補助事業中止(廃止)届出を承認したときは, 補助金交付取消決定通知書(様式第7号)により,補助金交付申請者に通知するも のとする。 3 補助金交付申請者は,補助事業が予定の期間内に完了しないとき,又はその執行 が困難になったときは,速やかに書面により市長に報告し,その指示を受けなけれ ばならない。 (補助事業の完了期間) 第11条 補助金交付申請者は,補助金交付決定日から6箇月以内に補助事業を完了 しなければならない。ただし,6箇月を超えて完了が見込まれない場合は,補助事 業計画変更申請書(様式第4号)を市長に提出するものとする。 2 追加等により補助金交付申請者となった者は,前項の規定は該当しないものとす る。 (実績報告) 第12条 補助金交付申請者は,補助事業が完了したときは,補助事業が完了した日 から起算して30日を経過した日又は当該年度の3月31日のいずれか早い日ま でに,次の各号に掲げる書類を添えて実績報告書(様式第8号)を市長に提出しな ければならない。 (1)浄化槽保守点検・清掃及び法定検査委託契約書(茨城県浄化槽指導要綱様式 第6号)の写し (2)工事写真(国庫補助指針に準ずる内容写真) (3)法定検査払込証(様式第9号) (4)浄化槽設置(撤去)工事費の支払証(領収書)の写し (5)申請時に,当該地に住所を有しなかった者又は,鹿嶋市内であっても転居等 により当該地に住所を変更した者は,住民票 (6)産業廃棄物管理票の写し(既設単独処理浄化槽を撤去した場合のみ) 2 追加等により補助金交付申請者となった者で,既に事業が完了している場合にお いては,補助金交付決定通知後,速やかに前項に掲げる書類を添えて実績報告書(様 式第8号)を市長に提出しなければならない。 (補助金の額の確定通知) 第13条 市長は,補助金の額を確定したときは,補助金確定通知書(様式第10号。 以下「確定通知書」という。 )により補助金交付申請者に通知するものとする。 (補助金の交付) 第14条 補助金交付申請者は,前条の確定通知書を受けた後,補助金の交付を市長 に請求することができる。 2 前項の規定に基づき,補助金交付申請者は補助金の請求をしようとするときは, 補助金交付請求書(様式第11号)を市長に提出しなければならない。 (状況の確認) 第15条 市長は,補助事業の適正を図るため,浄化槽の設置工事及び既設単独処理 浄化槽の撤去工事の状況を現地において確認するものとする。 (実績内容等の公開) 第16条 市長は,補助事業の実績報告内容等を年度終了後2箇月を経過した日から 公開することができるものとする。 附 則 この告示は,平成27年4月1日から施行する。 別表第1(第3条関係) 補 助 対 象 地 域 ○下水道法第4条第1項の公共下水道事業認可区域以外の区 域。(ただし,認可区域内であっても,下水道の整備が当分 の間(概ね7年以上)見込まれないと認められる場合は対象 とする。) ○工業専用区域及び農業集落排水事業採択区域(一部を除く。) を除く区域 別表第2(第4条関係) 通常型浄化槽又は変則浄化槽 人 槽 区 分 限 度 額 5 人槽 294,000円 6~7 人槽 342,000円 8~10 人槽 459,000円 高度処理型浄化槽(窒素及びリン除去型) 転換 人 槽 区 分 限 度 額 5 人槽 1,099,000円 6~7 人槽 1,475,000円 8~10 人槽 2,063,000円 新築 人 槽 区 分 限 度 額 5 人槽 987,000円 6~7 人槽 1,347,000円 8~10 人槽 1,891,000円 別表第3(第4条関係) 区 分 単独処理浄化槽撤去費用 基 準 額 90,000円 対 象 経 費 撤去に要する費用
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